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散歩道の風景  写真集(No.26)

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フロストフラワー
フロストフラワー
長野県信濃町野尻湖

 3月末の早朝ナウマン象化石の発掘調査で、現場に行ってみると、グリッド(発掘区画)の壁面の所どころに大きな霜の結晶ができていたことがありました。 気温や壁面からの水の浸み出し状態、風の強さなど条件がたまたまよくなって、結晶が大きく発達したのでしょう。
 最近は、このような大きな霜の結晶を「フロストフラワー」と呼んでいる地域があるようです。
きのこ雲
きのこ雲
2018年8月2日16時30分

 この日の積雲の発達状態を見ていると、大きく丸い雲のかたまりとなって勢いよく昇っていくものがありました。 大きな積雲になるのかと思ってみていたのですが、続けて昇ってくる雲がなくだんだん丸いかたまりだけが切り離されていきました。 キノコというより、カリフラワーに似ているのですが、カリフラワー状というと積乱雲のもこもことした形に使われています。 ここではキノコ状としておきます。空気塊が上昇し始めたものの後が続かなかったようです。
 きのこ雲というと爆発現象があったときにできるものをいうのがふつうです。ふつうの雲でも時々できるようです。
マルチセルクラスター
マルチセルクラスター
2018年8月13日滋賀県黒丸PAから

 滋賀県内の名神高速道路を南下していると右側に大きな入道雲かたまりが見えました。高さよりも幅の方が圧倒的に広く見えます。 雲の高さを10kmとして、幅はその3倍以上ありますから、直径はゆうに30kmを越えています。 よく見ると、左側の積乱雲はあまり発達していないのに対して、右側の積乱雲は急激に発達しているようです。 このように、大きな積乱雲のかたまりの中で、発達中のものや発達し終わったものが入り交じっているものを「マルチセルクラスター」といいます。
ベール雲
ベール雲
長崎県雲仙市国見町

 諫早から島原に向かって島原鉄道に乗っていると、有明海の向こうに大きな積乱雲が見えてきました。 雲の頂部は平たくなり始めています。その少し上に薄い膜のような雲がついています。 花嫁がかぶるベールに似ているので「ベール雲」といいます。
 積乱雲の上昇にともなって、上空の空気も一緒に持ち上げられ、断熱冷却で冷えていくことで雲ができます。 積乱雲との間は、積乱雲から熱をもらっているせいか、わずかに雲のないすき間ができています。
べた凪
べた凪(べたなぎ)
2017年9月14日17時25分茨城県沖

 凪(なぎ)というのは、日の出直後や夕方に風の流れが止まる現象をいいます。このときに、海面には波がほとんど立たず、 鏡のように平らになることがあります。この現象は、釣りをする人たちの間で「べた凪」と呼んでいるようです。 地学的な用語として認識されていないようです。
 仙台から名古屋に向かうフェリーの上から日没時の海を見ていると、海面が平らになり空を写しているようすが見られました。
うねり
うねり
2017年10月20日17時10分大隅半島沖

 海面にできる波長が数mから数十mになる波です。一般的には、遠くでできた波の内、波長の長いものだけが伝わってきたものとされています。 うねりになる波は台風によって作られたものが元になっています。そのため、台風のたくさんできる夏のお盆過ぎからはうねりもよくできるようになり、 そのようなものは土用波といわれています。
 写真の撮影時には、南方で発生した台風21号が日本列島に近づいてきています。そのために、大きなうねりが押し寄せてきています。
かなとこ雲
かなとこ雲
2017年7月29日18時5分

 積乱雲が発達を続け、圏界面にまで達するとそれ以上は上昇できなくなります。 そうなると上昇してきた空気は雲を持ったまま横に広がっていきます。このようにしてできるのがかなとこ雲です。 かなとこ雲は上空の風に流され、風下側にだけひろがっていきます。
 この日は、兵庫県播州地方西部でできた入道雲からかなとこ雲が西に流されてきました。 さすがに100km近く流されてきたので、これほど大きな雲も、頭上近くに達したときにはかなり薄くなっていました。
雄大雲
雄大雲(雄大積雲)
2017年9月18日17時25分
山形県酒田市

 積雲の中でも比較的大きく成長したものを雄大雲とか雄大積雲といいます。さらに大きくなると、積乱雲になります。 どの程度大きくなったものを、雄大雲とするのかは難しいところがあります。 3000m程度の高さにまで成長する積雲はあまりないようですので、この程度の高さのものとしておきます。
 雄大雲も入道雲と呼ぶことがあります。入道雲は積乱雲と書かれているものもたくさん見受けます。このあたりはどうなっているのでしょうか。
積雲列
積雲列
2017年4月14日7時10分
宮崎市東方日向灘

 積雲は地表付近の大気が暖められ、それが上昇してくることによってできます。上昇していく力が小さいとまわりの空気を引き寄せる力も小さくなります。 そのため、ある程度の空気のかたまりが上昇すると、空気の上昇は終わってしまいます。
 風の流れなどによって、暖められた空気が運ばれてきた場合を考えてみます。 山の斜面といったある条件になった場所で、空気の上昇が起こっては止まりということを繰り返します。 この時に作られた積雲は風の流れに運ばれて、風下側で並んでいるように見えます。
 この現象が、大規模に起こってできたものはクラウドクラスターと呼ばれ、集中豪雨の原因の一つとされています。



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