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散歩道の風景  写真集(No.28)

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不整合
不整合
大阪府箕面市才ヶ原林道

 崖の地層は上の地表からの風化で赤くなっています。よく見ると下の方はのっぺりとしていて、下に行くほどしまっています。 真ん中くらいに石ころのようなものが挟まっているのがわかります。
 下の方は岩石が風化して柔らかくなったもので、上の方はぼさぼさで新しい地層になります。 境界は、真ん中くらいの赤色が濃いところの上端です。ここより下は、地下水が流れにくくなっています。 その差によって風化でできた赤色成分が流されたどうかかで濃さが違ってきたようです。
 赤色の濃いところの上限を境にして地層のできた時代が違うので、ここに不整合があることがわかります。
コンボリュートラミナ
コンボリュートラミナ
長崎県佐世保市松浦島

 地層の中に大きな岩がたくさん入っているように見えます。地層の厚さと同じくらありそうです。 よく見ると岩の周りに岩を取り巻くように筋が見えています。
 地層ができた後、上から圧力が不均等にかかると、圧力の弱いところから上の方に水分がぬけようとします。 それにつられて、地層の土砂も移動してこのような模様ができるといわれています。 コンボリュートラミナといます。
乾裂
乾裂
長崎県雲仙市

 干上がった水田の表面です。たくさんのひび割れができています。このひび割れを乾裂といいます。
 水田の底にたまった泥は、乾燥するにつれて縮んでいきます。表面から乾いていきますから、表面に近いほど収縮が大きくなります。 収縮の大きな方向と直角にひび割れができますから、表面に対して直角に乾裂ができます。
 表面近くはたくさん縮み、土中ほど縮みが少ないので、表面の土はひび割れの塀から捲れあがるようになっていきます。
メランジェ
メランジェ
鹿児島県徳之島みやどばる

 海溝で海洋プレートが沈み込むとき、海底にたまっていた泥や砂がかき混ぜられるようにして引きずり込まれていきます。 メランジェはその結果できたものとされています。メレンゲと同じ語源です。
 砂は丸くなっていますが、ある程度地層の形を残してます。泥は流れるように動き、砂の周りに水流のような模様を作っています。
瓢箪型鍾乳石
瓢箪型鍾乳石
鹿児島県沖永良部島昇竜洞

 鍾乳石にたくさんコブものが連なって、数珠のようになっています。その形から瓢箪型鍾乳石といいます。
 単独にあるのではなく、広い範囲で密集して下がっています。できている範囲も限られているようです。 その付近で、膨らみができやすいとき、真っ直ぐ伸びるときと、決まった時期に変化したように見られます。 洞内で環境の変化か何かがあったのでしょうか。
モレーン
モレーン(氷堆石)
富山県立山室堂平

 立山美女平からバスに乗り室堂に着く手前あたりから、横に見える斜面に大量の岩や石が積み重なっているのが見えてきます。 背後の山に比べても非常にたくさんあります。転がり落ちてきたものではなく、どこかから運ばれてきたものと考えた方が良さそうです。
 今から数万年前、非常に寒かった時期に、この付近は氷河に覆われていて、高いところから大量の岩や石が運ばれてきました。 暖かくなり、氷河がなくなったことによって、取り残されたものです。このような岩や石をモレーン(氷堆石)といいます。
羊背岩
羊背岩(ようはいがん)
富山県立山室堂山遊歩道

 氷河が周囲の岩盤を削っていくとき、岩盤にあった出っ張りは、氷河の上流側がなだらかに、下流側はでこぼこした形になります。 そのようすが、羊が寝そべっている姿に似ていることから「羊背岩」と呼ばれます。 羊背岩の表面には、氷河擦痕による筋がみられるのも特徴です。
 周辺を見わたしてみると、似たような格好の岩がいくつもあるのがわかります。
氷河擦痕
氷河擦痕
富山県立山室堂平

 立山室堂ターミナル前から遊歩道に上がる石段の石についていました。平らな石の表面に、まっすぐ平行に並んだたくさんの筋がみられます。 氷河に取り込まれた石や岩が、周辺の岩盤などとこすれあわさってできたものです。
 氷河の作用によってできたすり傷ということで「氷河擦痕」といいます。この近辺の遊歩道や石段は、付近に転がっていた石を並べて作られています。 探せば他にも見つけることができるでしょう。



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