2014/08/18-28 北海道
2014年の8月に北海道を車でまわりました。いってみたいところはいっぱいあります。北海道まではフェリーで行くのがいいでしょう。敦賀・舞鶴から小樽・苫小牧の間を結んでいます。毎日でていますから、日数は特に考える必要なないでしょう。どこによってどこに泊まるかを順番に考えていきました。
まずフェリーで苫小牧まで行くことにします。到着が午後8時30分ですから、どこかに泊まるところを探す必要があります。到着も遅いこともありますから、苫小牧市内のビジネスホテルにします。候補としては「ルートイン」です。
この近くで見たいものとしては、新冠の泥火山があります。旅行中に見ておきたいのは知床半島です。泥火山を見た後は、ところどころに立ち寄りながら、知床を目指すことにします。宿はウトロにある「しれとこ村」にしました。
次の日は、知床岬までクルーズをした後、知床五湖を回ればそれほど遠くには行けないでしょう。野付半島も見ておきたいので、そのつけ根の標津町あたりで宿を探します。2件ほど候補があったのですが、1つは満室だったので、「標津川温泉ぷるけの館ホテル川畑」にしました。
次に行く場所ですが、釧路湿原は見たいと思っています。その先といえば、トムラウシ山の構造土というものをみたいと思っています。そこまで行けるかどうかはわかりませんが、挑戦することにします。その登り口にある大雪山荘で1泊する必要があります。釧路湿原と大雪山荘の間での釧路か帯広あたりで1泊必要です。見つけたのが釧路近くの「山花温泉リフレ」です。標津から海沿いに進んで釧路湿原を見てから行けばいいでしょう。釧路からは、寄り道せずに「大雪山荘」を目指し、トムラウシ山に登り降りてきてから、「大雪山荘」に宿泊になります。
天気の状態によっては泊まってから山に登るということもあるでしょう。次の日は近めで宿を探します。層雲峡で探したところ「銀泉閣」というのを見つけました。次の日は、旭岳も登ってみたいので、降りたところあたりでさがしていると、芦別温泉の「スターライトホテル」が見つかりました。
その先ですが、その近場はだいたい行っているので、特にこれといったものはありません。一気に渡島まで行くことにしました。駒ヶ岳と大沼はみたいと思っています。その近くで宿を探すと木古内ビュー温泉「のとや」を見つかりました。ここまできたら、渡島半島を見ながら北上していって小樽まで行けばフェリーで帰ってこれるでしょう、フェリーは夜出発です。
フェリーでの出発便は8月19日のものにしました。日付が変わってすぐの出港になりますから、家をでるのは18日の22時すぎということになります。帰ってくるのは、28日の真夜中になります。
18日真夜中近くに出発して、敦賀港に向かいます。途中のSAで休憩した時に車の異常に気がつきました。スモールライトを消すことができません。このまま、駐めたままにしておくと、夜の間にバッテリーが上がってしまいます。緊急対策として、車を長時間駐めるときは、バッテリーケーブルを外すことにします。途中で車の販売店があれば見てもらうことにします。
フェリーに車を乗せて、船室に向かう前にバッテリーケーブルを外します。アース側だけでいいのですが、かなり面倒な作業です。
フェリーは夜の航海です。朝目覚めても、陸から遠く離れたところを航行していて、どこにいるのかわかりません。
日が高くなったころに、姉妹船のスズランとすれ違うというので見に行きました。GPSの記録をとっていませんから場所は不明です。GPSの記録がない理由は不明です。電池が持たないと考えていたからかな..。
昼をだいぶ過ぎてから、陸地に近づいてきました。何時頃どこを通過するか予定が書かれていますからだいたいの場所はわかります。手前側につきだした岬は、津軽半島の小泊岬です。
津軽半島の龍飛崎の沖合を通過します。厚い雲がおおっています。
下北半島沖を通過する頃は日が沈んでいました。翌日までの写真はありません。
苫小牧に着いてから、苫小牧駅前の宿に向かいます。すぐにつくと考えていました。走れどもなかなか苫小牧市街が見えてきません。ついたのは9時を軽くまわっていました。距離的には、大阪から神戸より長いくらいだったようです。かなりの距離です。すぐだと思っていたので高速道路も使っていません。
ホテルの駐車場に車を駐めたら、バッテリーケーブルを外します。ボンネットを閉めるときに大きな音が鳴るのが気になります。部屋が決まったら、近くの店に食事に行きます。何を食べたのかは覚えていません。ひょっとしてコンビニで弁当を買ったとか..。入浴は宿に大浴場がついています。ここを利用しました。
車のライトの修理ができるところがあるかどうか、宿のインターネットで調べてみました。明日走る予定のところは、定休日になっています。明後日はどうかというと、この区間も定休日が1日後にずれていて休みです。修理できるのは3日後になりそうです。予定のコースを変えて、明日日高から釧路に抜ければここで修理は可能です。その代わり日高以外のどこにも寄れないで1日が終わりそうです。
車のバッテリーをつないで出発します。今日の最初の目的地は新冠の泥火山です。ふつう泥火山とよばれるものは、温泉水の噴出に伴って泥がいっしょに噴きだして積み上がったものをいうことが普通で、せいぜい1−2mくらいの大きさにしかなりません。ここのものは、地下にある水分を含んだ砂泥層が、地震などの震動によって液状化して、噴きだしてくるもので、かなり大きなものができます。
新冠は、競走馬で有名なサラブレッドを飼育しているのでしられています。泥火山は、そのサラブレッド銀座公園駐車場の前にあります。
昨晩走ってきた道を戻っていきます。さらに襟裳岬に向けて進んでいくと脇に目的の公園駐車場があります。ここに車を駐めて見学に行きます。この時にふとハンドルのところを見ると、見慣れないスイッチがオンになっています。スイッチには、ライトのようなマークがついています。ひょっとしてこれが原因ではと思い、オフにするとライトが消灯しました。問題は解決です。修理に出さなくてよくなりました。旅行出発直後に、距離計をリセットしたときにこのスイッチを触っていたようです。
駐車場から見える泥火山です。私有地の中ですから入ることはできません。
駐車場広場からは放牧場が見えます。馬が草を食べているのが見えます。
太平洋側の景色です。
泥火山は、直線上に8コ並んであるようです。北西から順番に番号がふられています。公園駐車場から見えていたものは第8丘になります。先ほど車で走ってきた道沿いにありますから道路を歩いて探してみることにします。
道路から見えた地面の盛り上がりです。これが第7丘になるのでしょうか。何となく左側にもいくつかあるようにも見えます。
この先は脇道沿いになります。いってみたのですが、見渡せるような場所がなく、続きの泥火山は見えませんでした。引き返す途中に見えた第8丘です。
次に向けて進んでいくことにします。釧路による必要がなくなったので、そのまま知床を目指します。道を日高町富川まで引き返し、国道237号で占冠を目指します。占冠の道の駅でトイレ休憩をしてから高速道路に入り足寄を目指します。
足寄で高速道路を降りて町中心にある交流物産館で休憩がてら観光情報を入手します。ここには、この地出身の有名歌手のギャラリーもあります。時間がないのと興味ももうひとつなので、パスです。
ここからは、阿寒湖に向かう国道241号に入ります。20kmほど走ったところで、国道と平行に走る県道に入ります。すぐにシオワッカ公園というのと石灰華半ドームという看板が見えてきました。何なのか興味がでてきたので見ていくことにします。
シオワッカというのは、石灰分を多く含む湧水から石灰分が最結晶して、ドーム型に盛り上がったものです。これと示す案内はありませんでしたが、これがシオワッカのようです。
車を降りてからここまで来る途中で見えていたこれも、崩れていますがシオワッカのようです。水の湧き出しはほとんどありません。現在は成長が止まっているのかな。
ここから見た、横を流れる螺湾川です。
補足:現在では、高架木道が整備されているようです。
この近くにほ乳類化石が見つかった場所があるようです。いっても看板だけだろうということでパスします。次の目的地はオンネトーとします。これも足寄町にあります。オンネトーまでまだ20km以上あります。物産館で見た情報では、足寄町は日本で一番大きな(行政区分でいう)町だそうです。確かに広いというのが実感できます。
シオワッカからオンネトーまでの半分くらいいったところにラワンブキ自生地というのがあります。のぞいていきました。整備しているところみたいなので、通行できるところだけ見学します。
フキというのは、国内には2種類あって北海道で見られるのはそのうちのアキタブキとよばれるものだそうです。関西で見られるものより非常に大きくなるのが特徴です。この螺湾(らわん)付近にあるものは特に大きくなり高さが2m近くになるものもあるそうです。
道路から小径を通った先、川向こうに見えていたラワンブキの群生です。2mまではいかないものの背丈よりは高そうです。
こちら側の岸に生えていて群生ラワンブキの表面です。大きな葉に覆われていて地面が見えません。
屈んでみた地面付近です。こうなったら草むらというより林という感じです。こどもだとコロボックル気分が味わえそうです。
工事中で見るところが限られています。次に進む事にします。ラワンブキ自生地から少し先から道の舗装がなくなり狭くなります。峠を越えて再び道路が舗装されたところにオンネトーの駐車場があります。ここに車を駐めます。
ここからオンネトーとよばれる湖とは反対方向に遊歩道がついています。この道を歩いて行きます。
道脇になっていた赤い実です。ゴゼンタチバナと同定しています。ミヤマシキミにしていました。
エゾトリカブトです。
キノコです。種類がわかりそうですが、図鑑では見つけられません。
これもキノコ。特徴があるのだけどなぁ..。
遊歩道を進んできた目的は、この先にあるオンネトー湯の滝を見るためです。温泉水が滝となって流れ落ちています。ここの温泉水にはマンガンがたくさん含まれているのが特徴です。マンガンは水中にいる微生物によって酸化されたまっていっています。似たような現象は深海底の熱水噴出口付近でも見られます。温泉水ということで共通しているのでしょう。この周辺にもマンガンを採取した鉱山があったようです。
見えてきた湯の滝です。何本もの筋になった流れ落ちています。岩肌が黒くなっています。析出した酸化マンガンの色なのでしょう。
岩肌部分です。真っ黒です。
滝壺にはグッピーが底が見えないくらい群れをなしています。誰かが離したものが、温泉という暖かい環境のおかげで大繁殖しています。
他にもティラピアがいました。
こういう外来生物がいるのは本来の姿ではないということで、根絶やしにしようとしているところでした。水温が高いために繁殖するので、温泉水が滝壺に流れ込まないように、迂回路を作り、滝壺には別のところから水を引いてきて、水温が下がるようにしていました。効果はあったのでしょうか。
横から滝の上にあがってみることにします。近くでみた滝です。コケもたくさん生えています。
滝を上から見たところです。滝壺に水路を迂回させるための柵があります。
滝の上です。水がたまっているところがあります。ここで温泉水が湧き出しているようです。
車に乗って道を下っていきます。オンネトーの横を通ります。湖との間に木があるので湖が見えにくいのが難点です。道幅が広くなっている所があったので、そこに車を入れ、よく見えそうなところを探してみました。
オンネトーは、七色の湖といわれ天気によって様々な色をするといわれています。残念なことに、この日は雲におおわれていて空がどんよりとしています。湖の色も鉛色です。
向こう岸に、雌阿寒岳と阿寒富士が見えています。こちらもガスがかかっています。
木の少ないところを探したのですが木がかぶってくることはあまり変わらないようです。
さらに進んで行くと駐車場がありその先に展望デッキも作られていました。このころにはだいぶ山にかかる雲が少なくなってきています。そこから(たぶん)みた山と湖です。
もう少し進んだ所にある駐車場からです。雌阿寒岳の雲がなくなって、山頂付近の地肌が見えているところがはっきりわかるようになっています。
そのまま進んで行くと、国道に合流します。さらに進んでいって道なりに進んで、阿寒湖温泉に到着します。車を駐める所を見つけられなかった、時間がそれほどなかったこと、天気がそれほどよくなかった、2回目であるということでここでの見学はパスになりました。
道路から雄阿寒岳が見えましたので、写真だけ撮っておきました。といっても山の高いところは雲の中です。
そのまま進んで行って、弟子屈の方にすすで行くと双湖台という所に着きました。ここから2つの湖が見えます。パンケトーとペンケトーです。
もともと阿寒湖は大きなカルデラ湖でその真ん中に雄阿寒岳ができたことによって、東西2つに分断されます。西側が現在の阿寒湖で、東側は、さらに南北に別れ、北側のパンケトーと南側のペンケトーになりました。
手前の湖がペンケトーでその左上に小さく見えているのがパンケトーです。
さらに進んで行くと、こんどは双岳台というところにつきました。雌阿寒岳と雄阿寒岳が見えるそうです。再び雌阿寒岳にも雲がかかってきたようです。どちらも見えません。これは雄阿寒岳側です。山のある場所だけがわかります。
弟子屈に抜けた後は、摩周湖と屈斜路湖の間にある国道を北上して、斜里町の方にぬける予定です。道路の分岐が複雑に入り組んでいて、予定のコースを通れるか心配です。
1つ目の難関の国道391号へはなんとか入ることができました。ここを北上していくと、硫黄山の横を通ります。時間的な余裕はないのですが、ちらっと見るだけという感じで寄っていくことにしました。駐車場は有料ですが、料金所がしまっています。何台かの車が入口前の広場に駐まっているので、仲間に入れてもらいました。
正面に2つの山が見えます。右側のマクワンチサップです。
2つの山の間に噴気をたくさんあげているところがあります。
左側の山です。アトサヌプリです。山の駐車場側にも噴気があがっているところがあります。
アトサヌプリの噴気孔です。硫黄が積み上がっています。
噴きだした硫黄のかたまりです。山のような形をしているものを、噴泉塔といいます。
たくさんの噴気孔があり、硫黄の噴泉塔ができています。
国道に戻り北上を続けます。そのまま真っ直ぐ行くと網走の方に行ってしまい、20km程遠回りになります。根室本線沿いの近道にもなんとか入ることができました。次は斜里でウトロの方に行く国道244号には入ればいいのですが、ここもかなり複雑です。だんだんどこを走っているのかわからなくなってきました。だいぶ暗くなってきていますので、確認もしにくくなっています。郊外の住宅地のようなところを走っています。
場所を決める目印になりそうなものがありました。それが何だったのかは覚えていませんが。郵便局だったのか小学校だったのか。車を道脇に止めて位置を確認します。ついでに宿に遅くなりそうと電話をしたかも。行き過ぎていることが判明し、ルートを確認して予定の国道に戻ります。
ぶじ、ウトロに到着です。7時近くになっています。宿はウトロ温泉の方に向かう道から外れたところにあります。薄暗い道を進んでいっても建物らしきものがありません。ウトロの町まで引き返し、コンビニの前から電話を入れます。 そこからだと真っ直ぐ行けばいいと説明してくれるのですが、どの道のことをいっているのかわかりません。
どこかわからないので、コンビニの裏の坂をあがっていく道を進んでいくことにしました。ウトロ温泉街に入る近道だったようです。
T字路で突き当たりになっている所に案内図がありました。肝心の宿の名前が書いてありません。電話したときに違う名前をいっていました。その名前なら載っています。場所を確認してそのとおりに進んで行くと何とか見つけることができました。看板がわかりにくく見落としたようです。宿ではないと思った建物でした。
到着は、夕食締め切りの30分前でした。ぎりぎりの到着です。かなり立派な夕食でした。急いで食べないといけないのが難点でした。
ウトロの朝です。食事前に散歩に出かけました。町の向こうには港があります。こちらの方に行くと何かありそうなので、行ってみました。町の向こう側に大きな岩が見えています。オロンコ岩といいます。すぐ下には、オロンコ岩散策路駐車場というのがあります。ということは、オロンコ岩の散策路があるということです。よく見ると駐車場の奥から上の方にあがっていく道が見えています。
登り口のところで、ハマナスが実をつけていました。
少し登ったところで咲いていた花です。名前は不明です。
港の方にも大きな岩があります。三角岩といいます。
町の真ん中にも、岩が並んでいます。左側はゴジラ岩です。岩の上にセグロカモメがたくさんいます。ワシカモメかも。
山を降りてから見たゴジラ岩です。岩脈が取り残されたのでしょう。
オロンコ岩の下にトンネルがあります。ここをぬけた先に三角岩が見えます。手前側は駐車場になっています。
駐車場から振り返って見えたオロンコ岩です。
オロンコ岩の表面の岩石です。岩脈が見えます。
オロンコ岩にできた海食洞です。
港です。たくさんのウミネコが飛び交っています。
今日これからの1番の目的は知床クルーズです。知床岬まで行くコースと、カムイワッカの滝までいくコースとがあります。せっかくですから知床岬は見ておきたいものです。乗船者が少ない時は出航しないこともあるようです。昨日のうちに出航すると発表されていたような気がします。
船は10時出航なのでまだまだ時間があります。それまでの間に、ウトロより南側にある名所を見ておくことします。代表的なものとしてはオシンコシンの滝があります。
オシンコシンの滝全景です。
横の細い流れです。岩肌には柱状節理の六角形模様が見えています。
滝ではねる水しぶきです。
オシンコシンの滝からウトロに引き返す途中に三段の滝というのがあります。その駐車場で咲いていたハマナスの花です、
三段の滝のうち下段の滝の上部です。
もう一つ上に滝が見えます。
上の滝はこれ以上はよく見えないようです。もう一段はどこかな..。下の小さなのがそうなのか..。
ここから見えるオホーツク海です。岩礁と定置網(えり)が見えています。ベンザイアサム岩というのかな..。
ウトロに引き返し、乗船券売り場で乗船券を買ってから、ウトロ港の駐車場に車を入れます。満席で変えない可能性があるので、先に買ってから滝見学に行ったのかも..。このあたりのところはうろ覚えです。
車を駐めたところからオロンコ岩を見るときれいな岩脈が見えていました。朝見たものよりことらの方がきれいかも。材木を積み上げたように見えるところがそれです。柱状節理といいます。柱状節理の並びがなん筋か見えます。
これから乗る観光船です。オーロラ号です。半年後に網走港で出合っているような..。そういえば、その時もウトロ港のこの場所が2回目というのを忘れていたような気がします。
三角岩にも柱状節理がありました。柱を上から見ています。玄武岩だときれいな六角形になります。ここのものはかなりいびつです。
船に乗ったら、当然座席には座らずにデッキに行きます。出航直後に見えたオロンコ岩です。柱状節理のあったのは左端です。
ウトロ港の北側にもいくつかの岩礁が見えます。
海に浮かんでいたウミネコです。
海に突き出した岩場が見えてきました。ブユニ岬です。
この付近の岩肌には、白いペンキを吹きかけたようなものが見えます。船の説明では海鳥の糞がついているのだそうです。
船はブユニ岬の沖合を通過します。
ブユニ岬を過ぎて見えてくるのはフレペの滝です。海岸沿いの断崖の奥まったところに流れ落ちています。それほどの水量はありません。大雨の時は増えるのでしょうか。
もう少し進んだ所からみた滝です。滝よりもこの窪みの大きさの方が気になります。
左側の断崖の上に宇登呂灯台が見えます。
記録には象の鼻沖と書かれています。象の鼻というのはどれのことなのかわかりませんでした。海食洞が見えます。
海岸にはいくつかの海食洞が並んでいます。記録には「クンネポール」と書かれています。海食洞のことをこうよんでいるのか、この海食洞をそうのようによんでいるのかどちらなのでしょう。
大きな谷の沖合にきました。岩尾別という場所で、ここには温泉が湧き出しているところがあります。
これから進んで行く方向です。知床岬はまだまだ遠くのようです。
五湖の断崖です。この上に知床五湖があります。
柱状節理の発達した崖です。このあたりは、エエイシレド岬というのかな。
知床半島で有名な滝の1つに、カムイワッカの滝というのがあります。この滝のある川沿いに、温泉の湧き出しているところがたくさんあり、川全体が温泉になっています。滝の水も温泉水になっているのでしょう。オンネトーの湯の滝も温かい水でした。その滝が見えてきました。
今いるところの近くには大きな谷があって、その上流に滝があるのが見えます。川はイダシュベツ川のようです。
カムイワッカの滝にだいぶ近づいてきました。水平な地層が見えています。
奧の方に、もう一つ大きな滝が見えます。
海岸の岩です。葉理か流理構造のような模様が見えます。
硫黄川とその北側の川が見えています。川の水は白い地層のようなところから滝となって落ちています。
こちらが硫黄川にある滝です。ヨウシペツの滝のようです。
海面に海鳥がたくさん休んでいました。船が近づいたことで一斉に飛び立とうとしています。広げた羽根の上面に白い帯が見えますから、アナドリでしょう。
知床半島へのクルーズではよくヒグマを見るといいます。船に乗るときに双眼鏡を用意してきています。海岸で浜のようなところがあればこれで探しています。でも、ずっと見続けていると、景色が動いたり揺れたりするので、気分が悪くなってきます。船酔いの状態に近いでしょう。双眼鏡観察は休憩が必要です。
ほとんどが切り立った断崖だったので、ヒグマは海岸まで降りてこれないでしょう。岩尾別の浜とかでききそうなところに限って集中して探すことにしています。
滝の下の番屋が見えてきました。ここもヒグマがよくでるところのようです。でも、いませんでした。チャラッセナイの滝と書かれているサイトを見つけたのですが、この川は地理院地図ではタキノ川となっていて、チャラッセナイ川というのはまだまだ先にあります。
別のアナドリの群れです。このあたりにはたくさんいるようです。
滝がたくさんあります。このあたりは、崖の下に崩れ落ちた岩が積み上がっているようです。崖錘と呼んでいます。
滝の下の番屋とその上の滝です。
滝の遠景です。溶岩でしょうかきれいに整層しています。
別の滝です。2つの滝というか急流があわさって「y」の字のようになっています。
岬を回ったところにあるのがたこ岩です。たこの頭(腹)なのかな..。地層が傾いています。
カシュニの滝です。この川がチャラッセナイ川です。地層の傾きはたこ岩と同じ向きのようです。
ウトロをでてから切り立った断崖が続いています。断崖を海面近くまで切り刻む川は少なく、海岸近くで滝となって落ちています。海に直接落ちている滝もあります。知床川です。滝がだいぶ浸食で奧の方まで下がっていますが、深い谷を刻むまでには至っていません。
知床川河口北側の断崖です。柱状節理が見えます。傾いた地層のように見えますが、柱状節理は垂直なので、崖錘のたまり方によってこのように見えているのでしょう。
白っぽい色をした地層が見えてきました。凝灰岩層でしょうか。柱状に残されたところは観音岩というようです。
海岸段丘なのか、隆起波食台なのか、海面より少し高いところに平坦な台地状の地形が広がってきました。
段になっているところが細く海に突き出した所に、あなが開いた岩がありました。めがね岩だそうです。
獅子岩もあるといっていたのですがどれのことかわかりません。それらしい岩です。
台地上の平坦面はだいぶ広くなってきました。海岸の岩に犬岩というのもあるそうですが、これもわかりません。左側に防波堤のようなものが見えています。ここにも漁港が作られています。
低い台地はだいぶ広くなってきました。山の斜面は海岸から離れてきています。斜面を見ていると灯台が見えてきました。いつの間にか知床岬に着いたみたいです。時間を見ると出港から2時間近くが経っています。ここまでの景色は結構見応えがありました。
灯台の拡大です。白黒の縞模様に塗られています。
その下の海岸あたりです、このあたりが一番先端になるのでしょうか。全体的に丸くなっていて、どこが一番先なのかは見てもわかりませんでした。
岬から沖合方向です。船の放送では択捉島がみえるといっていました。ぼんやりと山並のようなものは見えますが、雲なのか山なのかはっきりしません。択捉島はまだまだ向こうです。これだと国後島なのかな..。
船は向きを変えて戻り始めます。知床岬ともお別れのようです。
これから戻っていくウトロの方角です。雲の遙か向こうです。
次第に知床岬から離れていきます。
ウトロまでまた2時間近くかけて戻っていくことになります。来るときに見た景色を見直していくことになります。来るときよりも沖合を進んでいるようです。
観音岩近くの凝灰岩のでていたところです。高いところには霧がかかっています。ここまで書いていませんでしたが、ずっと崖の上の方は霧というか雲のようなものに覆われていて見えていませんでした。
滝が2つ並んでいます。観音岩を見つけられませんでした。この先だったようです。
カシュニの滝です。下の洞窟部分といっしょに写しています。
知床大橋が見えました。このあたりは許可がないと車では入ってくることができません。
五湖の断崖付近です。硫黄山をはじめとする知床連山が見える場所です。残念ながら雲の中です。雲もだいぶかたまりになってきて。すきまができ始めています。
岩尾別川河口沖まで戻ってきました。ウトロまではあと少しです。
フレペの滝と宇登呂灯台です。
知床横断道路が見えてきました。雲がだいぶ高くなっています。晴れてきているのか、霧のきつかったのは岬の方だけだったのか..。
ウトロ港灯台とオロンコ岩です。まもなく港に到着です。
この後の行動で考えていることです。時間がどれくらい使えるのかわかりませんが、まだ知床半島のウトロ側では知床五湖に行ってみたいと思っています。フレペの滝遊歩道というのも興味があります。これらを見た後は知床半島を横断して羅臼側に抜けて、南に進んで標津で宿泊の予定です。
時間が限られていますが、フレペの滝遊歩道に行ってみることにしました。知床横断道路に入り、途中にある知床自然センターから徒歩になります。遊歩道入口にはヒグマがでたとかの情報が書かれています。注意しながら遊歩道をすすんで行きます。林を抜けたところから、宇登呂灯台が見えました。
この付近の草原です。黄色い花はキリンソウかな。
草原と灯台です。
展望台の方に行ってみました。そこから見えたフレペの滝です。
引き返す途中に見えた草原です。山の裾野が見えています。大部分は雲の中です。
横にある林の縁にエゾシカがいました。あまり警戒していないようです。
違うところにもいました。
次に向かったのは知床五湖です。知床自然センターから知床公園線に入り、岩尾別の谷を越えた先に知床五湖フィールドハウスがあります。知床五湖の見学はここを起点におこないます。周回コースは3つあります。一湖のみを見るコース、二湖と一湖をまわる小ループコース、5つの湖を全てまわる大ループコースの3つがあります。
一湖のみのコース以外は、有料でレクチャーを受けないとまわることができません。季節によっては、ガイドといっしょでないと回れない期間もあります。レクチャーを受けて大ループコースを回ることにしました。レクチャーはヒグマについての知識と被害に遭わないための対策です。レクチャーを受けた後は、認定証が交付されます。通行許可証を兼ねています。画像の一部を加工しています。
フィールドハウスから五湖に向かいます。途中の林床には、たくさんのキノコが生えています。相変わらず名前を決めることができません。そういえば、熊はキノコを食べるといっていました。どうやって毒茸を見分けているのでしょう。親から教わっているのかな..。これはテングタケのように見えます。だとしたら有毒です。
これもキノコです。先ほどのキノコの傘が開く前のものかも。でてきた時期でもだいぶ様子が違うこともキノコの種類をきめにくくしている原因です。
これもキノコ。サルノコシカケの仲間かな。
五湖に到着です。湖の向こうに山の斜面が見えています。相変わらず雲に覆われています。
近くで咲いていた花です。サワギキョウかな。
五湖に写る林をとってみました。水面に波がなく鏡のようです。
五湖から四湖に向かいます。フィールドハウスでヒグマに遭遇しないためにいわれていたことは、ヒグマのいそうなところには注意を払うこと、特に道が曲がっている先で、鉢合わせとなり、ヒグマも驚いて襲いかかってくることがあるそうです。
そうならないためには、カーブの前で大きな音を立てる声を出すとか、曲がった先をよく見ながら進んで行くことが大事だそうです。
声などをだしてヒグマがいなくなっても、他のリスとかの小動物もどこかに行ってしまっては、見られなくなりますからこれも避けたいものです。カーブの手前は一旦停止で進んで行くことにしています。
何にも出合わず、四湖が見えるところまできました。
岸辺の倒木にでていたキノコです。タモギタケに似ています。傘がここまで裂けるのかな..。
三湖に向かいます。途中にあった湿地です。
三湖です。ここの水面も鏡のようになっています。空が晴れていたらなぁ。
三湖の湖岸沿いに道が続いています。開けたところから見た三湖です。
この付近の林です。ミズナラが多いようです。他にウダイカンバかな。
さらに進んだ先から見た三湖です。
さらに進んで行きます。道沿いで見たキノコです。マイタケみたいにも見えるしキクラゲみたいでもあります。
山裾はだいぶはっきり見えるようになってきました。それでも山の高いところはまだ厚い雲の中です。湖の方はどうかというと、このあたりは、浅いところ尾が多いのか草がたくさん生えています。水辺で咲いていたサワギキョウの花です。
水中から立ち上がるように黄色い花が咲いているのが見えます。パンフレットには、このあたりにはネムロコウホネがあると書かれています。
水面を泳ぐ鳥がいます。見ていると潜ったりしていますから、カイツブリと思っていました。体の形はカモに近いようです。写真をよく見ると目の周りにある白い輪郭が後の方に線になって伸びています。ホシハジロにそのような模様があるので、そのように考えていましたが、くちばしの色が違います。調べ直してみるとおしどりのエクリプスの方が近いようです。
ヒツジグサの近くを泳いでいます。オシドリはあまり水面にでないようですが、このこはずっと水面をいったり来たりしています。
三羽、列になっています。一番後の一羽は後頭部にとさかのようなものがあります。
オシドリより小さめの鳥が群れで泳いでいます。こどもと思っていました。少し体型が違うようです。写真を確認し直してみると、くちばしの下から目にかけて黄色い筋が見えました。この特徴からカイツブリと決定です。
道沿いで生えていたキノコです。タマゴタケです。
湖の中にある島です。トドマツが生えています。何本かは枯れています。
アシのような植物が見えます。かなり浅いところがあるのがわかります。帰ってきてからつけた記録では、二湖となっています。対岸をよく見ると遊歩道が見えます。三湖は3/4周ほどの道がついています。三湖をぐるっと回ってきたところなのでしょう。
小さな峠をこえると再び湖岸にでました。二湖と書かれた看板と同時に写していますから、ここは二湖であるのは間違いないでしょう。背後に見える山の裾野の向きも二湖に到着した位置から考えると一致します。羅臼岳の南斜面でしょう。
ここにもカモのような鳥がいます。オシドリでもカイツブリでもありません。合致する鳥の種類を見つけることはできませんでした。橙色のくちばしで、目の後ろにたてに白い筋が入っています。カイツブリのこどもなのかも..。
オシドリもいました。
山の形がはっきり見えるようになってきました。かなり高いところまで雲があがっています。もう少しあがれば羅臼岳がはっきりしそうです。
北東側です。この方向にあるのは硫黄山です。南にあるピークから伸びる西尾根上の岩場が見えています。
またしばらく林の中に入りました。地面にいたカミキリムシのような虫です。
岩の間から、二湖が見えます。だいぶ岩が多くなっています。水面はアシやヒツジグサで覆われています。
二湖から一湖に向かいます。ちょっと長めの峠越えになります。ここまでに遊歩道を載せていませんでした。載せておきます。木道になっています。一方通行ですが、二列あります。こういうところは、ヒグマに要注意です。横の笹叢からでてくることもあります。
またキノコを見つけました。上面を写していないので何とも言えませんが、最初に見たのと同じテングタケかも。これだけ傘が反り返るのかな。
林のようすです。ミズナラが多いのかな。北限といわれていたような。
一湖に到着です。羅臼岳がはっきり見えるようになってきています。右側に天頂山、知西別岳と続いています。一湖に写るように撮ってみました。
知床連山です。右から羅臼岳、三ツ峰、サシルイ岳、オッカパケ岳、南岳と続いています。
硫黄山も見えています。左側の2つ並んだ尖った山です。その右側が知円別岳です。
一湖に映る羅臼岳です。
一湖で、レクチャーなしで歩ける高架木道に合流します。地面から3m程の高さのところを高架で歩く遊歩道です。車の高速道路ような道です。ここでの一般車にあたるものはヒグマなどの野生動物なのかな。見学者は、野生生物にぶつからないように高架をあるく事になります。
今まで、歩いてきた道から、高架木道にあがります。ここには、逆方向に進めないようにゲートがつけられていました。どんなものかはっきり覚えていないのですが、遊園地などの出口にある回転式のゲートだったようです。あった場所も地上だったのか高架の上だったのはっきりしません。ところで、ヒグマがこれを押して入ってきたらどうなるのだろう。
ゲートを入った所にあるのが湖畔展望台です。一湖と知床連山が見えます。山は二湖に着いた頃からだんだん見えるようになってきています。
ここから見える羅臼岳とその左の三ツ峰です。
北側の山並です。右側からサシルイ岳・オッカパケ岳・南岳・硫黄山になります。一湖に知床連山が水面に映っています。
一湖に知床連山を映してみました。
南側の山です。知西別岳とその右側が遠音別岳です。手前側を横切るように高架木道が続いているのが見えます。
高架木道をフィールドハウスの方に進んで行きます。途中広くなったところから見た知床連山です(南岳から天頂山)。
羅臼岳を拡大して見ました。
もう少し進んだ所から見た一湖と硫黄山です。山にはまだ少し雲が残っています。左側に湖畔展望台が写っています。
高架木道を歩いて、2つ目のオコツク展望台まできました。一湖の向こう側、硫黄山の裾野にかかるように遠くにある山が見えています。方角から見て知床岳でしょう。硫黄山の中腹に崖が見えています。山から流れ出るカムイワッカ川に沿って噴気孔がたくさんあります。そのために、植物が育たないのでしょう。硫黄を噴きだした噴火もこのあたりで起こったようです。
一湖からこちら側は草原が広がっているのですが、ところどころに岩がつきだしているのが見えます。白いのはセリの仲間の花です。
反対側にオホーツク海が見えます。その向こうにうっすらと海岸線のようなものが見えています、斜里町の中心部から網走にかけての海岸線でしょうか。オコツクとオホーツク何となくにています。何か関係があるのでしょうか。
高架木道を進んで行きます。このあたりの地表付近は笹が生い茂っています。ところどころにダケカンバのような幹の白い木が生えています。道のように見えるのはヒグマの通り道でしょうか。
ところどころに、湿地か沼のようなものがあります。
連山展望台からの知床連山です。高架木道は森の先で終点というか出発点のフィールドハウスまで続いています。
この窪みは湿地が浅くなって草で覆われてしまったようです。いくつか並んでいます。
この後、フィールドハウスまで戻り、五湖の観光は終了です。サービスセンターでお土産物を買ったら、次に向かいます。
五湖をでた時刻が5時をまわっています。急いで宿に向かうことにします。コースは知床横断道路から羅臼に抜けてそこから海岸沿いに進めば、目的地の標津につきます。遅くなっているので、途中で宿のに連絡を入れた方がいいでしょう。羅臼の海岸にでたところに道の駅があります。ここで公衆電話を探して連絡を入れることにします。
知床横断道路の途中に知床峠があります。少し山を見ていくことにしました。北側にある羅臼岳です。また雲がかかってきたようです。
今走ってきた方角です。横断道路やオホーツク海が見えます。太陽はだいぶ低くなってきています。
羅臼岳の東側斜面です。河口のように見えるのは気のせいでしょうか。
南西側に天頂山があります。この山も活火山です。この台形の山がそれのようです。
羅臼まで降りてきました。道の駅の電話は奥まったところにありました。前が海になっています。ついでに国後島が見えないか探してみました。雲がたくさんありますが、その下に山並が見えます、ずっと続いています。かなり大きな島だというのがわかります。
近くに見えている高い山です。羅臼山と続く右側が小羅臼山です。手前の花のようなものは、網につけられたブイでした。
右側に続く山です。高いところが泊山かな。
宿の到着を目標にしていた時刻を過ぎています。この後は、宿へ直行です。3日連続で暗くなってからの到着になりました。
朝になりました。散歩がてらに海岸へ行ってみました。宿から道路を横断して真っ直ぐ行くと海にでます。町のパンフには海の公園と書かれていて、人工的に磯を再現し小動物を観察できると書かれています。そのようなものは記憶にありませんせんし、写真などの記録にも残っていません。人工的なものとして無視していたのか、気がつかなかったのどちらなのでしょう。
北側の防波堤近くには砂がたまっていて浜のようになっています。何種類かの鳥がきているようです。茶と黒、白三色のまだら模様の鳥です。色は三毛猫と同じ組み合わせになっています。3羽います。記録にはキョウジシギと書かれています。正しくはキョウジョシギです。漢字で京女鴫です。うっかりミスなのでしょう。
海に向かって少し背の高いのはキアシシギです。手前の白いのもいっしょと思っていました。よく見ると全然形が違います。トウネンと判定しました。
トウネンはどこかに行ってしまって。キアシシギとキョウジョシギだけになっています。
キョウジョシギ4羽です。
このまま海岸に沿って北側に移動します。といっても漁港関連の施設があるだけです。番屋があると書かれていました。それらしい見つけられません。番屋跡なのか新しい施設の名前だったのか。
標津川にでました。河口方向です。1.5kmほど上流側にサーモン資料館があります。この川は、季節になるとたくさんの鮭が遡上していくのでしょう。
宿に引き返します。途中にあった標津神社です。
参拝してから、宿に戻りました。
今日の最初の予定は、野付半島に行くことにしています。海岸から海に向かってカーブしながらつきだした砂嘴です。その形を見たいというのはありますが、上空からでないと無理でしょう。この近くには高い山もありません。その片鱗だけでも見たいものです。
標津から野付半島までの距離はそれほどありません、すぐにつけ根に到着します。両側海に挟まれているというところを通って進んでいると、ナラワラと書かれて看板のあるところに着きました。駐車場があります、そこに車を駐めて見学です。
駐車場から内陸側に干潟のようなところがあって、その向こうに林が見えています。これがナラワラと書かれている場所になります。ここからでははっきりしませんが、ミズナラが主体なのだそうです。ナラの林ということで、ナラワラなのでしょう。
よく見ると、林の手前側のナラの木はほとんど枯れています。白い幹が並んでみえています。
拡大して見ました。林の中にも枯れた木が点在しています。海面が上昇して塩に使ったのでしょうか。それとも、潮風にやられたのか。
さらに進んで行きます。こんどはトドワラと書かれた看板があります。駐車場がありますからそこに車を駐めます。駐めたところから見た内陸側です。細長い砂州(砂嘴)のようなものがカーブして遠くまで続いています。手前の灌木にはハマナスの花が見られます。
この駐車場にネイチャーセンターが併設されています。駐車場が併設といった方が正しいのかな。開館直前なので、周囲を少し見て開くのを待ちます。この付近の情報を入手するのが目的です。建物の前から、トドワラの方にいく散策路があります。原生花園になっていて、いろいろな花が咲いているようです。行ってみることにします。
建物の前で咲いていた花です。エゾフウロです。
建物の前からの干潟です。沖合の陸地はこちらから続いている砂州(砂嘴)です。
クサフジの花です。
ネイチャーセンターからトドワラに向かう道は2本あります。狭い道と広い道です。広い道は観光馬車が通る道になっています。馬のひづめや馬車の車輪の跡がついています。狭い方の道を花とか景色を見ながら歩いて行きます。
ノコギリソウです。花の名前がわかったのは名札があったからなのかな。ネイチャーセンターで確認したとしたら、おそらく忘れているでしょう。
カーブの内側の景色です。右側の森はナラワラのようです。
エゾカワラナデシコです。
ナガボノシロワレメコウです。
15分ほど歩いたところから見た、カーブの内側です。干潟は広くなっています。向こう側の陸地にはところどころに建物がありますから、野付半島に入ってから車で走ってきた場所でしょう。
馬車の終点につきました。トドワラと書かれた看板があります。枯れた木が見られるのはまだ先にあります。そこがトドワラなのでしょう。
この付近では、今までになかった花がたくさん咲いています。ハチジョウナにしています。としたら帰化植物です。
この先は木道になっています。少し進んだ所で、船着き場に行く道とトドワラに行く道の2手に別れています。まずは、船着き場に行く道から見ていくことにします。
干潟にはところどころにシギのような鳥がいます。特徴がつかめないので、確実にいるのがわかったキアシシギにしています。これは全体に色が濃いのでアカアシシギかも知れません。ネイチャーセンターには繁殖していると書かれています。
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海草です。細長い葉はアマモです。
これは間違いなくキアシシギです。
IMGP4573.JPG 野付半島トドワラ
2羽います。これもキアシシギでしょう。
キアシシギにしていましたが、脚は長めですが、体型はどう見てもチドリです。メダイチドリかな。
船着き場は対岸の尾岱沼からやってくる船が到着するところです。乗ってしまうと車が使えなくなります。乗らずにこのまま引き返します。途中で、白く枯れた木の幹が並んでいるのが見ます。トドマツが枯れたといわれています。枯れたトドマツのある所から、トドワラというそうです。手前の干潟にはアオサギがいます。向こう側の建物は、トドワラの駐車場とナラワラの駐車場のちょうど真ん中あたりにある建物です。
木道の分岐点近くから見たトドワラです。
近くで見たトドワラです。かろうじて生き残っている木もあります。
干潟の表面です。細長い巻き貝がいっぱいいます。口が上むいたものがないので、死んではいないようです。
ネイチャーセンターに引き返していきます。途中の道沿いではエゾカワラナデシコの蜜をナミアゲハが吸っていました。
こちらはナワシロイチゴの実です。
ウツボグサかな。
ネイチャーセンター前の道路を渡ったところにツリガネニンジンが咲いていました。少し高いところに多いようです。乾燥している方がいいようです。
野付崎ネイチャーセンターから道は続いています。灯台の駐車場までは車で行けるようです。パンフを見ると灯台の近くは原生花園になっているようです。灯台と花を見に、行ってみることにしました。
道路が通行止めになる手前にある駐車場に車を駐めます。灯台までまだ500mほどあります。ここからは歩いて行きます。ここら先道の舗装がなくなっています。
灯台に一番近いところまできました。竜神崎の看板があります。野付半島の先端はまだまだ先です。
ここからの内湾側です。2筋ほど細長い湿地が見られます。芦のような植物が生い茂っています。このあたりは塩分濃度が低いのでしょうか。
近くで見た花です。黄色いのはキンミズヒキ、その奥はクサフジかな。
この先の景色はここまでと代わり映えがしないような感じです。まだまだ先に続いています。この先に進むのは断念します。
灯台の方へもここからは直接行けないようです。ここに来る途中に灯台の方に向かう分岐がありました。そこから行ってみることにします。分岐路の途中から見えた灯台です。
まっすぐ進むと海にでることができます。浜が緩くカーブしながら続いています。どこが岬なのかはっきりしません。戻って灯台に近づいて下から見上げてみました。
ここの灯台は野付埼灯台というようです。竜神崎はどこにいったのでしょう。
花を見ながら駐車場に戻ります。アキノキリンソウです。
ツリガネニンジンです。穂のある植物は何かわかりません。牧草のようにも見えます。
今日の宿は釧路にとっています。野付半島からのコースとしては2通りあります。中標津を通って直接抜けるコースと、海岸沿いのコースです。中標津を通るコースは釧路まで見るものがなさそうです、海岸沿いの方が多そうなので海岸沿いに進むことにします。
国道を南下していくと厚床で根室から釧路に向かう道に突き当たります。根室の方も行って見たいのですが、大きな寄り道になりそうなのでパスします。今日は釧路湿原を見るのは外せません。
厚床は海岸からだいぶ離れたところにあります。ここから海岸沿いに道までどのようにしてでたのかはっきりしていません。標識に従って進んだらでることができたような気がします。
釧路に着くまでの間に行って見ようと思っているのは霧多布です。エトピリカがいますというかみました。陸繋島になっています。近くに湿原もあります。
標津から何も寄るところがないまま霧多布灯台の駐車場に到着です。直前からトイレに行きたくなっていました。ここの駐車場にはありませんが、展望台の駐車場にはあります。そこまで引き返します。展望台ではトイレついでに景色や花も見ておきます。遊歩道沿いにツリガネニンジンが密集して咲いているところがありました。
こちらはエゾフウロソウです。
展望台から見た海岸の崖のようすです。遠くに灯台が見えています。
再び灯台の駐車場に戻ります。ここから灯台までは歩いて行くことになります。途中で咲いていたノコギリソウです。
このような穂を作る植物は何なのでしょう。
灯台に到着です。霧多布灯台ではなく湯沸岬灯台といいます。
ここから岬の先端までは少し先です。まだ遊歩道が続いています。
遊歩道の先端近くの岩場にウミウがいました。
岩場に、エトピリカのデコイがおいてありました。昔、この岩でエトピリカを見たことがあります。周囲にオオセグロカモメがヒナを食べないか心配なくらいいっぱいいました。今もたくさんいるようです。繁殖はできているのでしょうか。
ここからの水平線のようすです。
海岸沿いの道に戻り釧路に向かって進んで行きます。霧多布湿原も見たかったのですが車を走らせている限りでは、特にここに車を駐めて見学できるというような場所は見つけられずに、そのまま通過しました。
さらに進んで行くと、坂を登ったところに琵琶瀬展望台と書かれた場所がありました。見ていくことにしました。展望台で何を見るのかよくわからなかったので、とりあえず太平洋側を見てみました。水平線は霞んでいます。
さらに遠くです。
陸地側です。川が湖のようになっています。周辺には湿地が広がっているようすがわかります。霧多布湿原になります。
中に水がたまっているところがあります。これでは川なのか沼なのか区別がつきません。
上流側です。このあたりはしっかり流れているようです。
北東側遠方です。霧多布岬の陸繋砂嘴が見えています。
琵琶瀬展望台から海岸沿いを走ってきたものの、何も見るところがないまま釧路近くまで来てしまいました。この後は釧路湿原を見たいと考えています。周辺に何カ所か、展望台があるのでそこを巡っていきます。基本的なコースとしては湿原東側の国道391号を北上します。途中脇道を入ったところに細岡展望台があります。国道の塘路にはサルボ展望台があります。
塘路からは、湿原を斜めに横切る1060号を進んで行くとコッタロ湿原展望台があります。そのまま進んで、道道243号から53号を南に進むと釧路湿原をぐるっと回って宿のある山花温泉に行くことができます。
ますは、細岡展望台です。未舗装のところがある狭い道を走らないといけないようです。入口が見つけられるか心配だったのですが、何とか見つけることができました。車はビジターズラウンジがある所に駐めます(展望台の入口の方が先に通ったので、その近くの道路脇に駐めたような記憶もある)。展望台からは少し離れています。歩いて行きます。
展望台からの景色です。釧路川が曲がりながら流れているのがわかります。ところどころ広くなっていて低湿地を作っています。
釧路川の下流側です。
釧路川が広くなって沼のようになっている所を拡大してみました。
下流側のしっかり水が流れているところの拡大です。
道をそのまま進んで国道に戻ります。北上していけばサルボ展望台と書かれた書かれた標識がありその先に駐車するスペースのあるところがあります。入口は水たまりになっていますが気にせずに車を入れます。ここから400mほど徒歩になります。車を駐めたところの奧から道が続いています。
山を登ったところに展望台があります。そこからみえる塘路湖です。
道路の右(西)側にも湖のようものがあります。全体的に湿原になっていてところどころに沼があるようです。大きなのはエオルト沼かな。
塘路湖の奥方向です。湖の端は霞んでいます。
サルボ展望台の駐車場から国道を少し引き返したとこから道道に入ります。線路を越えたところから、道の舗装はなくなります。すれ違いができる広さはあります。少し進んだ所で、十勝川を渡ります。その向こう側に、釧路川が削った崖が見えています。火山灰層のような筋が見えています。
しばらく蛇行する釧路川に沿ってまっすぐ進みます。川か近づいたところに車を止められそうな場所がありました。そこから見た釧路川上流方向です。川はゆったりと流れています。ストリートビューでスガワラという標識が立てられている場所です。
車を進めていると、右側に山があったのが左側になりました。湿原を横断したようです。すぐに駐車場がありました。奧にトイレがありその前にはコッタロ展望台と書かれています。
トイレを通りぬけて、先にある階段を上がっていきます。途中木の間から見えた景色です。霧がかかっていることもあって、方角が全くわかっていなかったのですが、たぶん東の方でしょう。
同じく途中の景色です。川が見えていますから、車で走ってきた方角でしょう。サルボ展望台の山と思われる山がうっすらと写っているようです。
展望台からです。ほぼ同じ方角になります。道沿いに木が多いようです。
展望台から北側です。川幅が広がり沼のようになっています。このあたりは低層湿原のようです。
北東側です。釧路川上流方向になります。
そろそろ宿に向かわないといけない時刻になってきています。湿原のビジターセンター等はしまっている時刻です。寄り道はせずに予定通りのコースで進んで行くことにします。案内標識がしっかりしていたので、間違えずにつくことができました。
釧路山花温泉の朝の記録はありません。理由は不明です。周辺に動物園といったレクリエーション施設がたくさんあります。見るものがないとみて出歩かなかったのか。宿では薬膳料理がでていたようですがどんなものだったのかも覚えていません。
この日は、最初の予定では、トムラウシ山に登るつもりでいます。天気も悪くないので、予定通りいってみることにします。いったん帯広に抜けて、そこから清水まで行き、道道718号忠別清水線を北上すれば宿を予約している東大雪山荘に着きます。
問題は帯広にどうやって抜けるかです。この時はまだ高速道路は本別(浦幌)までしかきていません。翌春に白糠まで開通予定というポスターもでていました。
コースとしては、いったん海岸沿いに走って白糠から国道392号を北上し本別に抜けて清水まで高速を使うか、南側根室本線に沿って国道38号を走り続けるかのどちらかです。宿で確認をしたところそれほど差はないそうです。町中は通りぬけるのに時間がかかりそうなので、本別から高速を使うコースで行くことにしました。
ここで問題が2つあります。1つはガソリンがなくなりかけているということです。高速道路の清水ICを降りてしばらく走ったら、その先にはガソリンスタンドは300km近くのあいだありません。どこかで入れる必要があります。清水まではじゅうぶん持ちそうです。できるだけ清水ぎりぎりのところで入れておきたいと思います。といっても、清水になければ、ガソリンがなくなってしまうというリスクがあります。清水で入れていたと思っていましたが白糠でいれたようです。
2番目は、清水ICを降りてから、目的の道道に入る場所が複雑ということです。これも標識がしっかりしていたので難なくクリアです。
何とか、宿まで到着することができました。いったん、これから山に登ってくると報告を入れます。何となく順潮ですが、大変なことに気がつきました。この時点で12時をまわっています。暗くなるまでに戻ってこないといけない事を考えると、登山に使えるのは5時間程しかないということになります。
山の地図のコースタイムで見るとトムラウシ山どころが、前トム平も無理なようです。その途中で横断する沢への降り口まで行けるかどうかというところです。ここまできてしまうと他にすることはありませんから、行けるところまでいくことにします。
短縮登山路の駐車場まで車でいき、そこから山道を登っていきます。その前に登山届けを書いて提出していきます。
登山路は結構ぬかるんでいます。黒い火山灰のせいか気を抜くと滑ってこけそうになります。要注意です。最初はきつい登りが続きます。林の中を抜けますので、景色は見えません。鳥がさえずっているところがあったので探してみると、ナナカマドの木にコガラが止まっていました。
笹の枝にいたコガラです。どういうわけかコサメビタキにしていました。
これもコサメビタキにしていました。逆光でわかりにくいのですが、コガラかも。
ムシクイのように見えますがこれもコガラです。
尾根にでたところがカムイ天上です。ここからは林がなくなり山がよく見えるようになります。といっても、霞んでいる上に雲がかかっています。丸山のある方向です。
カムイ天上からは、斜面をトラバースしながらカムイサンケナイ川に降りていくコースだったのですが、洪水がよく起こり、事故も多発したために尾根沿いに道がつけ替えられています。新道とよんでいます。
新道は雨が降ったとは思われないのですが水たまりがところどころにあります。この影響もあって、足元が滑りやすくぬかるんでいます。木道を整備しているところです。完成している部分がところどころにありますが、まだまだこれからのようです。材料が置いてあればその上を歩きます。ついでに少し運んであげます。
地中で見えた山並です。下ホロカメットク山の方角になります。
歩いている内に三角形のきれいな山の形が見えるようになってきました。下ホロカメットク山です。
南南東側遠くに見える山並です。然別山ビシカチナイ山かな。道道が山に入ったあたりにある山です。
新道の終点に到着です。ここからカムイサンケナイ川まで下りて行く事になります。急な下り坂が続いているのが見えます。引き返すとき、登ってこれるのだろうかということが心配になります。だいぶ下りきったところで、土の上にエゾアカガエルがいるのをみつけました。
川を少し登ったところから、コマドリ沢に沿って山の斜面を登っていく道に入ります。この道に入ってからは、急に高山植物の花が増えてきました。チングルマがいっぱい穂をつけています。
キリンソウの花です。
不明の花にしていました。オトギリソウのように見えます。
ナナカマドの赤い実です。
暗くなる前までに戻るためには、引き返さないといけない時刻になってきました。カムイサンケナイ川から前トム平までの半分以上は登ったようです。前トム平に着けたとしても、ゆっくり見ている時間はありません。残念ですが、ここで引き返すことにしました。
カムイサンケナイ川まで戻ったところです。小さな滝がありました。登りの時は写真を写していなかったのここで撮っておきました。
カムイサンケナイ川です。岩がごろごろしています。この付近でもいろいろな花が咲いていました。
帰りの登山道で見つけた赤い実です。ヒメタケシマランにしています。場所はわかりません。時間的には短縮登山道分岐あたりかな。
駐車場に戻ったのは予定より少し早かったようです。途中ヒグマにはそれほど気を使っていなかったようです。駐車場に着く直前に安心して気が緩んだとたん足を滑らせてしまいました。ズボンについた泥はちょっとこすっただけでは取れませんでした。
登山届けに戻ったことを記入して、宿に戻ります。宿前の電線に止まっていたキセキレイです。
夜は星を見ようと車を動かしたけれども、見えなかったので元に戻したような記憶があります。
トムラウシ温泉の朝です。周辺を少し歩いてみることにしました。歩けるところは林道しかありません。清水の町の方に行けるところまでいってみることにします。
宿の横を流れるユウトムラウシ川です。勢いよく流れています。カムイサンケナイ川は尾根を越えた北東側を流れていますからここからはみえません。
温泉建物の前には、噴泉塔があります。噴気に含まれている成分が沈着してできた塔のようなものです。ここのものは石灰質のようです。噴気がでているのは見えません。
その横には噴気孔から噴気がでているようすがいくつか見えます。噴気活動の場所は移動するみたいです。
登山道も建物の横から続いています。その入口前に鳥居があります。
宿駐車場前の電線です。今日もキセキレイがやってきていました。
宿に入る橋の上から見たユウトムラウシ川です下流方向を見ています。
町の方ではなく、川の上流側にあるキャンプ場の方に行ってみました。林の中にありました。記録は残っていません、戻って宿の前から短縮登山道駐車場に行く林道の橋の上からユウトムラウシ川を見ました。
道道忠別清水線を清水町の方に歩いて行きます。これと反対側はキャンプ場から先は行き止まりになっていて、忠別まではつながっていません。
うっすらと霧がでています。歩いている内に太陽が昇ってきたようです。木漏れ日が霧にあたって光線が筋になっています。
道横に小さな滝がありました。崖に生えている蕗の葉っぱが巨大です。
霧に霞む林を撮ってみました。
木漏れ日といっしょの写真です。
ニペソツ山とかトムラウシ山とか見えるポイントがあるみたいなのですが、この霧で見えませんでした。宿に引き返すことにします。
帰る途中の電線に止まっていたサメビタキです。コサメビタキにしていましたが、目の周りの白い隈が見えないようです。
横の水路の水たまりにいたサンショウウオです。エゾサンショウウオかな。エラのようなものが写っているように見えます。
宿近くまで戻ってきました。橋の上からのユウトムラウシ川です。上流側になります。砂防ダムのようなものがたくさんあるようです。川面から霧があがっているようにも見えます。
道道忠別清水線はトムラウシ温泉から忠別側は行き止まりなので、車は清水町の方に引き返していくことになります。トムラウシ温泉には、途中の道路上の情報を手作りの地図に書いてコピーしたものを置いていました。これを参考に清水町まで戻っていくことになります。
戻る前に、図を見ると短縮登山道の駐車場に行く途中に望岳台というのがあってそこからトムラウシ山が見えると書かれています。ここに寄ってから戻ってもかまわないでしょう。寄っていきます。
ユウトムラウシ川を渡った先の道路上には水たまりがいくつかあって、そこにキセキレイがきていました。わかりにくいのですが、真ん中で前後に並んだ向こう側の水たまり手前側にいます。近づくと遠くの水たまりの方に移動していきます。
望岳台からの景色です。といってもどこが望岳台なのかよくわかりませんでした。山も見えません。山の方向らしきところを写しています。こちらでいいのかな。
戻って宿の前を過ぎると、こんどは道路の真ん中でキタキツネが昼寝(朝寝?)をしていました。ゆっくり近づくとどこかに行ってしまいました。
道道の横を流れる川は十勝岳の方から流れてくる十勝川に合流します。そこから下流側は十勝川に沿って下って行くことになります。途中、白雲橋で十勝川を渡ります。十勝川がよく見えるので見ていきます。下流側です。曲がって流れています。
上流側です。下流側ほど流れは速くないようです。
手書きの案内図では、この先でニペソツ山丸山がよく見るところがあると書かれています。場所は柏葉橋のあたりのようです。そこから見た景色です。遠くの山らしいものは、この方角しかありません。
かすかに見えている高い山部分です。丸山でしょうか。山頂が平らすぎるようです。雲かが糅ているのでしょうか。
ここまでの途中にトムラウシ山が見えるポイントとかが書かれていましたが、やはり雲の影響で見えませんでした。
この先、十勝ダムのダム堤を渡ります。その先のトイレ付近でエゾリスがでると書かれています。30分ほど待ってみました。でてこないようなのであきらめて、先を急ぐことにしました。
これからの予定です。宿は上川町層雲峡にとっています。道道忠別清水線を南に下り、山を抜けたところから道道屈足鹿追線に入ります。その後、糠平国道(273号)にでたら北上し、三国峠を越えて進んで行くと層雲峡に着きます。
道道から糠平国道にでるには、上士幌町の町を通りぬける方法がありますが、然別湖を通った方が近い上に、ここにはナキウサギを見られる場所があるようです。となるとコースは然別湖経由になります。
然別湖までの道がわかるか不安だったのですが、標識がしっかりしていたので、難なく分岐点を通過することができました。
道道屈足鹿追線に入るとすぐに坂を登ります。その後は平らな所にでます。火砕流台地のような地形です。広大な農地が続きます。遠くの山が霞んでみています。どこで写したかはっきりしないので、山の名前まではわかりません。
農地の境界には防風林がまっすぐに伸びています。至る所に見られます。
再び遠くの山です。どこなのでしょう。
峠を越えて、然別湖に到着です。まずは湖を見に行きます。対岸に火山のような形をした山が見えます。展望山でしょう。記録ではナイタイ山になっています。
その右側の山は白雲山でしょう。
駐車場入口に、ビジターセンターがあります。ここで、ナキウサギのでる場所を聞いてみました。事前に調べていたところより、駒止湖の湖畔の方がいいとのことでした。道を引き返し2つ目の橋の脇道に車を駐めて歩いて行くといいと教えてくれました。
指示された駐車場に入ります。大きなカメラレンズをかまえた人がいました。ここでもでるそうで、30分ほど前にでたとのことです。しばらくいっしょに見ていたのですが、現れないので、教えたもらったところにいくことにしました。途中の道沿いでは、遠くのガレ場から鳴き声が聞こえていました。
ナキウサギはガレ場(岩が積み上がったところ)にいます。着いた時に正面にいるのが見えました。すぐに岩陰に隠れてしまいました。岩の上左側向こうをむいています。
見る場所を決めこれからじっくり待ちながらようすをみようと前を見ると、すぐ目の前の岩の上にいました。完全に目と目があった状態でした。向こうもでてきた直後だったのでしょう。しばらくにらめっこをしていました。
こちらがいることがわかったのか、岩陰に入ってしまいました。時々岩の隙間からのぞいているようすはわかったのですが、だいぶ警戒しているようで、カメラを構えるまでにはいきませんでした。
30分ほどようすを見ていたのですが、でてこないようです。だいぶ警戒されたようです。引き返すことにしました。駐車場でも、その直前に顔を見せていたようです。こども連れの家族が興奮していました。
然別湖から道を進み糠平国道と合流するところに糠平温泉街があります。その中にひがし大雪自然館があります。情報入手がてら見学していくことにします。登山情報が中心でした。今回は特に必要ありません。
温泉街の近くには糠平湖というダム湖があります。湖岸には旧国鉄の士幌線の線路があって、橋梁跡などが残されています。全て見るのは無理として目についたものを見ていくことにします。目玉はタウシュベツ川橋梁かな。季節によっては見られないときもあるようです。今回はどうなのでしょう。
最初に見つけたのが三の沢橋梁です。向こう側が糠平湖になります。人がいましたから上を歩けるようです。探したのですが線路にあがる入口を見つけられませんでした。
タウシュベツ川橋梁です。道路にタウシュベツ展望台の標識があり、その先で道が広くなったところに車をとめ、案内に従って歩いて行きます。展望台からは、湖水の水位が下がっていて橋をみることができました。この時期は水位が高くなっていることもあるようです。
一部を拡大してみました。
道を進んでいくと、幌加除雪ステーションがあり、その先が士幌線跡見学の駐車場になっています。駐車場にあった案内板にはこの付近でで見られる士幌線跡に施設の場所が書かれています。車を止めて見にいきました。
まずは、道路沿いに進んでいくと音更川谷を横切ります。そこから右(東)側を見るとアーチ橋が見えます。第五音更川橋梁になります。橋の足元付近は風化してはじめているようです。
近づけるところがないか探してみると、この右側に道がついています。そこから入ってみることにしました。途中木の間から見えた第五音更川橋梁です。
旧士幌線の線路跡にでたようです。そこから橋の方に向かって行きました。危険なためか通行はできなくなっています。近づけるところからの橋のようです。
そのまま逆方向に戻っていくと幌加駅跡にでました。レールの分岐機(ポイント)が残されています
ここから、道路の方に向かう道があったので戻っていくと駐車場にでました。
士幌線廃線跡を巡っている頃には、雨が降りだしてきました。景色もだんだん見えなくなってきています。そのまま道路を進んでいくと三国峠を越えます。このあたりには展望台がいくつかあるようです。どこも霧の中で、真っ白です。立ち寄らずにパスしました。
大雪湖の横から銀泉台に行く道があります。赤岳から白雲岳への登山口になっています。少し道に入ってみました。正面に見える山は霧の中です。いっても意味がなさそうなのですぐに引き返すことにしました。戻る途中で、銀泉台にいくバスにすれ違っています。
そのまま石狩川沿いに下っていくと、両側の崖が切り立ってきます。このあたりから層雲峡になります。駐められるところを探して走っているのですが、ずっとトンネルで抜けていきます。2つ目のトンネルを抜けたところに流星銀河の滝駐車場があると書かれていました。寄っていくことにします。
駐車場から車を降りて見た。流星の滝です。林の上に見えています。
足元では横からの流れが石狩川に注いでいます。流星の滝からの水でしょうか。
こちらが銀河の滝です。木のすきまから見えています。
もう少し正面から見たようすです。
この付近の石狩川です。勢いよく流れています。
ここから先の遊歩道は通行止めになっています。層雲峡はこの先ずっと続いていますが、先に進めないならあきらめるしかないでしょう。雨も降ってきています。ここからは宿を予約している層雲峡温泉に向かうしかないでしょう。宿まではすぐです。今日は早めの到着となりました。霧で何も見えないので仕方ないでしょう。
チェックインを住ませてから、ビジターセンターに行きました。センターの前から見える崖です。溶結凝灰岩でしょう。柱状節理が見えています。
川向こうの上流側です。こちらの崖が続いています。鬼巣岩とか不倒岩とか色々名前のついた岩があります。どれがどれかさっぱりわかりません。
層雲峡の朝です。昨日に比べてだいぶ霧が晴れてきているようです。散歩に出かけることにしました。昨日ビジターセンターで、「紅葉谷さんぽガイドブック」というのを入手しています。これを見ながら散策します。
ビジターセンター前からロープウェイ乗り場の方ではなく、まっすぐ進むと橋を渡る道があります。ここを真っ直ぐ進んで行けば紅葉谷に行くことができます。
橋の上から正面高いところに崖が見えます。土砂崩れ跡のようなところは地獄谷かな。
道は九十九沢を横切ります。滝があると書かれています。谷は倒木がいっぱいで中に入っていけるようなところではありません。
紅葉谷駐車場付近から見えた崖です。屏風のように切り立っています。
斜面の上に四角くつきだした岩は「天狗の挽き臼岩」です。
ウダイカンバの巨木があると書かれていました。
こちらはカツラの木だそうです。
木の幹に穴が開いているのはクマゲラがつついた跡だそうです。
道沿いにまっすぐ割れた岩があります。柱状節理の割れ方でしょう。この付近のものは太い柱になっています。
紅葉谷を流れている川は赤石川といいます。ガイドブックによると、大雪山の御鉢平火口から流れてきています。噴気孔が多いところを通っているので、酸性度が強くなっているのが特徴だそうです。そのために、河原の石が赤っぽくなっているそうです。
道から見える川です。石が赤いかどうかは気にしていませんでした。流れのきついところで、小さな滝がいくつかあります。まだ紅葉滝には着いていないようです。
オンコ岩と書かれていた岩です。いわれを気にしていませんでした。上にイチイの木が覆い被さっているのが由来だそうです。
上を見上げると、柱状節理の発達した崖が見えます。
紅葉滝です。溶結凝灰岩なので底部ほど固くて削られにくく、残されて滝になったのでしょうか。
上に見える溶結凝灰岩の柱状節理です。
柱状節理と滝の関係がわかるように写してみました。
道はここまでなので引き返していきます。駐車場付近まで戻ったところの電線上に鳥が止まっていました。キビタキ(♀)にしています。
温泉街まで戻りました。黒岳がきれいに見えています。
晴れ間がでてきています。トムラウシ山はナキウサギと構造土が見たかったので登ろうとしていました。旭岳にも構造土がありそうなので行ってみることにします。ロープウェイでかなり上まであがることができます。
層雲峡温泉から旭岳ロープウェイ乗り口までのルートが複雑です。石狩川沿いに下り、上川層雲峡ICから愛別ICまで高速を走り、地道を南下し、途中で山の方に向かう道に入ればいいのですが..。どこを通っていいのやら。その道に入れるかどうかも心配です。
層雲峡を出発します。温泉街から下流側にも断崖が続いています。岩の名前の書かれていたパンフがあります。比べようにも車を駐める余裕もなく通過してしまいました。
愛別ICからはどう走ったのかはよくわかっていません。途中旭山動物園方向を示す標識を何度か見たようです。とにかく無事にロープウェイの乗り場に到着しました。駐車場で料金を支払うときにハンドルが曲がっているのを注意されました。
必要な荷物を整理して持って、ロープウェイで上の姿見駅まであがります。外は霧がかかっていました。朝の天気はどうしたんでしょう。駅裏にある池です。
この付近は、周回コースになっています。時計回りにまわっていき一番上の姿見の池までいったら旭岳に登り戻ってきて残りの周回コースをまわって姿見駅まで戻ってくる事にします。
花と池を見ながら登っていきます。最初に目立って見えたのは、ミヤマリンドウです。
ミヤマアキノキリンソウです。花の名前は駅にあった写真を元にしています。
ツガザクラかな。花は終わっています。
クロウスゴです。実がついています。
青い花は、エゾオヤマリンドウです。
白い実です。シラタマノキになります。
再び、エゾオヤマリンドウです。
旭平遊歩道の周辺には池がたくさんあります。見た感じではほとんどが爆裂火口のようです。マグマの熱で発生した水蒸気によって爆発が起こり、上部の岩石が噴き飛ばされて窪地ができます。このような噴火を水蒸気爆発といいます。爆発によってできた窪地に水がたまって池になっています。最初に見えたのはすり鉢池です。きれいな爆裂火口です。
第三展望台からみえた池です。満月沼というのかな。これも爆裂火口のようです。
この付近にあったハイマツです。
コケモモが赤い実をつけていました。
ツガザクラの花です。
すり鉢池の反対側に見えるのが鏡池です。
鏡池とすり鉢池の間を通っていきます。通り過ぎて振り返って見たところです。2つあわせて夫婦池ともいうようです。
再びコケモモです。
夫婦池をすぎると、正面に噴気があがっているのが見えてきました。旭岳周辺で比較的火山活動が活発なところになります。正面に水が流れていない沢があります。地獄谷沢です。雨が降った時の水流が強いためのか、噴気の影響なのか、沢の底は草が生えていません。岩がごろごろしています。
底の丸い沢を横切ります。アバランチシュートのようですが、傾斜が緩いような気もします。雪食谷なのかも。黄色い花はミヤマアキノキリンソウです。
噴気は山かげになっていましたが、再び見えてきました。
足元にあったジムカデです。赤い実がついています。
姿見の池に到着しました。
道脇に咲いていた花です。ハイオトギリかな。
ここから旭岳に登っていきます。写真の記録は1時間程の間ありません。集中して登っていたのか、霧で何も見えないからあきらめていたのか。霧の中の登山道です。
九合目に到着です。姿見の池から1時間10分です。
斜面に四角い岩があります。金庫岩かな。ニセ金庫岩というのもこの近くにあります。
旭岳山頂に到着です。標識がありその横には一等三角点もあります。1900年9月に設定されたそうです。標高は2290.9mです。九合目からここまでは15分かかりました。姿見の池からはちょっとハイペースでした。かなり闇雲に登っていたようです。
山頂は霧がかかっていて、遠くは見えません。風も強めで気温も低めです。人がいっぱいいますので、ここからは風の弱いところへすぐに退避です。
ちょっと離れたところから見た山頂です。たくさんの人が休んでいます。
山頂から先の登山道を少し歩いてみます。道沿いの斜面のようすです。周氷河地形の一種のソリフラクション(階状土)が起こっているようです。もう少し草がばらばらのかたまりになっていれば芝塚といいます。
振り返って見た旭岳山頂方向です。
正面です。後旭岳が半分だけ見えています。右側から霧があがってきています。朝の黒岳は霧の少ない方向になりますから晴れていたのかな。
地表面の大きな石が運ばれて網状に並ぶ現象が起こるそうです。探してみましたが、それらしいものはわかりませんでした。これなどはまだそういったものに近いのかも。
旭岳を降りることにしました。降り始めて最初に見えてきた四角い岩です。かなり近くまで寄っていますから、登りに見えていたのとは違う岩のようです。としたらこれがニセ金庫岩になるのかな。
降りる途中、正面に見えた登山道です。
地獄谷が見えてきました。草が生えていないのは噴気のせいでしょう。
姿見の池が見えてくるまでの間、再び30分ほど写真の記録がありません。景色が見えないので降りることだけに専念していたのでしょう。池が見えてからさらに20分程かかって姿見の池についています。
姿見の池です。爆裂火口ですね。ちょっと霧が増えているのかな。
ここから池の反対側に第五展望台があります。いってみました。池から展望台に上がる途中で池と反対側にも池が見えました。池の名前はわかりません。地図にも池は書かれていません。この池も爆裂火口のようです。だいぶ埋まって浅くなっています。手前にも、完全に埋まったとみられる火口があります。向こう側にも窪地のようなものがあるようです。爆裂火口が一直線に並んでいるように見えます。
反対側に見える姿見の池です。池の向こう側についている道は地獄谷に行く道です。
地獄谷に行ってみました。遠くからでは霧の中でしたが、ここからだと噴気があがっているようすが間近に見られます。
噴気孔の1つです。孔の周りに硫黄が積み上がっています。
山頂方向です。見えているのは近くの斜面が膨らんでいるところです。
姿見の池です。塔のようなものは鐘が下がっていました。パンフにある愛の鐘かな。その左側少し向こう側に第五展望台があります。
姿見の池からロープウェイ姿見駅まで、周回散策路を時計回りに戻っていきます。散策路は整備中のようで、ところどころに資材などが置かれていました。昨日の雨のせいか水たまりもたくさんありました。
ここからしばらくは花を見るのが中心となります。チングルマです。だいぶ穂が伸びています。
エゾオヤマリンドウに蜂がやってきていました。クマバチかな。
エゾツガザクラです。葉が栂の葉に似ています。
駅裏の池まで戻ってきました。自然観察会をしていて、講師の人がここにエゾサンショウウオがいると説明していました。
駅に到着です。ロープウェイで麓まで降りることにします。ロープウェイの正面に旭川の市街地が見えています。低い所は霧がかかっていないようです。
下りて行く方向です。忠別ダムによってできた忠別湖が見えています。この湖岸を車で走ってきました。
すれ違ったゴンドラです。あまり人は乗っていません。もう遅いですからね。
山麓の駅に着きました。駐車場から見た山頂方向方向です。左端あたり、塔の横に姿見駅があります。姿見の池のある高さくらいまでは霧がかかっていないようです。
ロープウェイを降りたところから少しくだると旭岳ビジターセンターがあります。情報収集のために寄っていきました。
もう一つ目的があります。2014年は大雪山国立公園開設から80周年だそうです。公園内のビジターセンター3ヵ所と、宿泊施設2ヵ所以上をまわると記念品がもらえるスタンプラリーをやっていました。ここを訪れたことで、最低条件がクリアできました。記念の大雪山が書かれた日本手ぬぐいをいただきました。
パンフを見ていると、この周辺にも散策コースがたくさんあるようです。宿まで行く時間を考えると、それほど時間を使っていられないようです。またの機会ということでパスしました。
宿は芦別にとっています。美瑛から富良野に抜けて、そこから根室本線沿いに進めば芦別に着きます。美瑛に抜けるには、降りた先にある忠別湖の南側を通って、脇道に入ることができれば近道になります。来るときは忠別湖の北側をとおっています。
予定通りの道で美瑛に抜けました。といっても2本ある内のどちらを通ったのかは不明です。国道を通って南に向かいます。
深山峠を通過します。持っていた地図にはPAがあってラベンダー越しに十勝連山が見えると書かれていました。峠を過ぎた先にある広い駐車場に入りました。トリックアートの展示施設があります。これは、見ている時間はないのでパスです。土産物屋さんを通り抜けると展望台にでました。
ここからは十勝連山がきれいに見えるようです。あいにくと雲の中です。すぐ下にはお花畑があります。頭をたれたひまわりの手前はラベンダーかな。たくさんのかかしが遊んでいます。
大雪山方向です。もっと厚い雲におおわれています。雲が増えたようです。
日高方面です。山は全然見えません。
ここの売店で売られていた農協のキャロットジュースはお気に入りになりました。先に進みます。峠を下っていくと富良野です。ラベンダー畑の写真で有名になった富田ファームがあります。ここも行きたかったところの一つです。寄っていきます。近くまで来たのはいいのですが、どこにあるのか探しました。それらしい駐車場に車を入れて見に行きます。
富田ファームは道路を隔てて向かい側にあります。中に入ってみると広い敷地内一面にたくさんの花が種類毎に区分けして植えられています。
赤いのはサルビアかな。
色分けして植えられています。
有名になった場所です。ラベンダーは刈り取られていました。まだ季節だと思っていました。早めに刈り取るようです。
花畑越しに十勝岳方向です。
お花畑です。
刈り取られたラベンダーと、防風林です。
宿の方に向かうことにします。いったん国道にでてもいいのですが、少し遠回りなので線路手前側の道に沿って進んで行くことにします。
すぐになかふらのフラワーパークの前を通ります。ここのお花畑もきれいです。赤い花で「なかふらの」と書かれています。
この先しばらくの間は、最悪の道でした。交差点毎に停止線があります。その手前は路面に大きな膨らみがあったりして、車が上下に揺られます。ここでブレーキをかけると、荷物が飛んで行って、ぐちゃぐちゃになりました。
富良野市街を通らない近道もあったようです。どこを通ったのかはっきりしません。途中に案内標識はなかったようです。
芦別に着いてからも、宿探しで手間取りました。道の駅があったのでそこを基準に探そうとしました。でも、どこにいるのかがなかなか見つけられませんでした。駅がしまっている時間なので聞くこともできません、なんとか、見えている橋を渡っていけば良いということに気がつき、何とか宿に到着です。
芦別で泊まりました。知らなかったのですが、昔は炭鉱で栄えた町のようです。道の駅にあった資料館ではその頃のようすが解説されているとパンフには書かれています。星の降る里として売り出しているようで、天体関係の展示もあるみたいです。残念ながら、曇っていたために星は見えませんでした。
朝になって周辺を歩いてみました。普通に道があって、芝生公園があって、特に変わったものはありませんでした。沢の写真を1枚だけ撮っています。堆積岩の層理を削って段差ができています。だいぶ手が入っているように見えます。
朝ご飯を食べた後は出発です。この近くで特に見たいものが、なかったのでいきなり渡島までいくことになっています。はじめの頃に知床まで移動したのと引けをとらないくらい大移動です。
芦別市内には、資料館の他にも動物園、カナディアン公園などあります。開園を待っていたら、移動が完了できません。先を急ぐことにしました。空知川沿いに下って滝川に抜け、そこから高速道路をひた走ります。
最初の休憩は道央道本輪西PAでとりました。ここには展望所があって室蘭港を望むことができます。
山の方角です。雲がかかっているのでそれほど遠くは見えていないでしょう。記録には有珠山と書かれていますが、どちらかというと登別の方角でしょう。途中にあるカムイヌプリとかそのあたりと思われます。
さらに進んで行くと有珠山の近くを通ります。有珠山を久々に見たくなったので有珠山SAに立ち寄りました。ここの売店のソフトクリームがおいしそうでした。でも買ったのかな。冷た過ぎる乳製品をとるとおなかを壊します。
展望広場から見た有珠山です。横に昭和新山も見えています。
反対側です。噴火湾の向こうにうっすらと三角形の山が見えています。駒ヶ岳になります。
山の名前が書かれている解説板がありました。それを見ると、この付近の活火山がたくさん見られるようです。
左側の目立って高い山が有珠山、右側三角形の茶色みがかった山が昭和新山、その間に見えるのがニセコアンヌプリ、昭和新山の右側小さな三角形の山が洞爺湖中岳、右端霞んで見える三角形の山が羊蹄山だそうです。
高速道路を走り続け、終点の大沼公園ICから一般道を走ります。国道から大沼公園と書かれている方向に分岐し進んで行くと、湖のようなものが見えるところがあり、その脇に駐車場がありました。車を駐めて周辺を少し歩いてみることにしました。
ついたところは白鳥台セバットと名前がつけられています。セバットとは狭まった場所という意味らしく、ここで沼幅が狭くなっていて、大沼と小沼にわけられています。狭くなっているために、水の流れができ冬でも凍らないそうです。そのため、白鳥がたくさんやってくるようです。
駐車場から少し先に橋があり、その手前側が小沼になります。
道路正面に鉄道と道路の橋があります。ちょうど列車が通過するところでした。
駐車場前の小沼です。
線路を越えて大沼側です。岸に木が生えていて沼はよく見えません。何とか見えたところの景色です。たくさんの島があります。流山のように見えます。
別のところから見た大沼です。
駒ヶ岳が見えるところを探しています。何とか見つけることができました。
再び小沼に帰ってきました。こちら側にも流山が作ったような島がたくさんあります。
大沼のでき方については、裏磐梯と同じように考えることができます。磐梯山の噴火では、山が崩れ落ち(山体崩壊)て、無数のかけらとなって高速で斜面を下って(岩なだれ)きました。崩れた土砂は、麓の低地にたまり、川をせき止めてたくさんの湖や沼を作りました。
崩れ落ちて壊された山のかけらは、大きなものでは数十mになるものもあり、これが低地の取り残されれば小山のようになります。このようにしてできた山を流山と呼んでいます。大沼や小沼に見られる小島は流山が作ったものです。流山が作ったとみられる地形はセバット付近や大沼公園駅東側にもたくさん見られます。
山体崩壊は火山ではよく起こる現象で、駒ヶ岳も1640年の噴火で発生したという記録があります。駒ヶ岳の尖った山も崩れ落ちてできたように見えます。
大沼を巡りながら、駒ヶ岳を見ていくことにします。大沼公園駅前付近はよく見えそうですが、車を駐めるには有料になります。ちらっと見たいだけなのでちょっと勘弁です。大沼の南側を西に進んで、どこかないか探していきます。
道と沼の間には林が続きます。何とか木々の間に見えた駒ヶ岳です。山体崩壊の形が一番はっきりしているのは尖った山から右側へ、見えている尾根の向こう側に崩れ落ちたものです。この方向へ落ちたものはこちら側にやってきそうにもありません。みえている手前の斜面も傾斜緩そうなので落ちてこないでしょう。考えられるのは高いところから、左側にも崩れ落ちてからぐるっとセバットの方に向きを変えたという流れでしょう。
キャンプ場と駐車場がありましたので、そこに車を入れました。まだ沼は見えませんから少し歩かないと行けないようです。見た感じではキャンプ場からでは山は背になりそうです。反対側に行く遊歩道があったので行ってみました。その先で見えた駒ヶ岳です。
大沼です。このあたりは沼の東端になります。
先に進みます。少し引き返したところから海岸へでる道道に入ります。海岸にでたらそこにある国道を南下していきます。すぐに鹿部間欠泉公園につきます。前に来たときは、間欠泉が工事現場のような中にありました。今回は温泉施設の中です。その前の海岸にでて駒ヶ岳を見ました。雲がでてきています。
そのまま国道を南下していきます。南かやべ漁協大船漁港とその向こうに亀田半島の東側の山が見えています。左の高いのは丸山かな。
銚子岬のトンネルを過ぎると恵山が見えてきました。
恵山の東側海岸は通りぬけられませんから山越えをして西側の海岸にでます。少し南下すると道の駅なとわえさんがあります。そこから見た恵山です。
そのまま海岸沿いを走ると、函館市街に着きます。途中どこにも寄っていません。ただドライブしただけでした。町中は渋滞しそうなので、できるだけ避けた道を選んで進みます。ガソリンもそろそろなくなってきています。補給もしないといけないでしょう。
湯ノ川から道道100号に入り進んで行きます(函館環状道路はこのときにはできていません)。ちょっと込んでいましたが、何とか通過です。ガソリンスタンドを見つけて、給油をしたらすぐにバイパスに入ります。北上して函館ICから函館江差道に入ります。北斗中央ICを通過するときには雲の間から夕日が差していました。もうすぐ日没です。カメラの向きを確認しないでシャッターだけ押しています。
自動車道終点から、国道にでて先に進みます。木古内の市街地の手前で今日の宿が見えてきました。
木古内の朝です。少し晴れ間が広がってきています。外にでて、海岸から海の向こうを見わたしてみます。右側に渡島半島の先端が見えています。位置でいえば狐越岬になるのでしょうか。さらにその向こうに津軽半島がかすかに見えています。間が津軽海峡になります。下に青函トンネルがあって、鉄道で本州に渡ることができます。
木古内の町の方まで行ってみました。新幹線の工事をしていて、駅舎を作り替えているところでした。新幹線ができれば、ここの駅は貨物列車と新幹線が青函トンネルに入るための接続駅になるのでしょう。江差方面の線路はまもなく廃線になります。そういえば、夜中まで貨物列車がたくさん走っているのが聞こえました。ここでの写真の記録は1枚もとっていませんでした。
今日の予定は、渡島半島の西側を通って小樽まで抜けます。小樽からは23時30分発のフェリーで舞鶴港にいくということは決定しています。北限のブナ林とニセコ羊蹄山は近くで見たいと思っています。
海岸を走る国道を進んで行きます。青函トンネル関係のものがあればと思っていたのですが、見つけられないまま通過です。
海岸につけられた履道の手前に少し広めの駐車場がありました。何か様子を見るために入れてみました。
到着したところは、白神崎で北海道の最南端になります。向かい側は津軽半島龍飛崎で距離は19.2km離れています。季節によっては、渡り鳥がここを大群で渡っていくのを見ることができるそうです。生物学的にはブラキストン線なんていうものもあります。
岩木山も見えています。左側の陸地は、津軽半島から突きだした小泊岬です。
函館方面です。見えているのは渡島半島の西半分の松前半島の一部でしょう。矢越岬、木古内との真ん中くらいかな。朝見えていた、狐越岬はここからみえる山の向こうに回ったところにあります。
駐車場の奥まで行くと渡島小島が見えるようになりました。
ちょっと進んだ所に白神崎展望所がありました。ここからは渡島大島もみえます。日本最大の無人島だそうです。住人はオオミズナギドリです。
さらに進むと、松前の町に着きます。町に入る道を見つけられずに行き過ぎてしまいました。向きを変えられる場所がないかと探しながら走っていると、折戸浜海岸まできてしまいました。駐車場がありますからここで向きを変えます。パトカーもやってきていました。ここからの津軽半島です。
松前では、松前城を見に行くことにします。さくらで有名ですが、今は季節ではありません。最北端の日本式の城というのも見どころです。車で城下通りを走り、松前城に入る道まではわかりました。狭くて急坂なので車では無理と判断し、入らなかったのははっきりしています。その後はどうしたのかよくわかりません。海岸沿いにある道の駅に車を入れたのか、強引に入っていったのかはっきりしません。問題の坂が車でもじゅうぶん通れる広さと思ったような記憶もあります。
坂の下、道路側面にある石垣です。説明板が立っていて、石垣が発掘されたと書かれています。正面とか側面に石垣が見られますが、これのことなのかどうか。これをしっかり見ているということは、ここは車でなく歩いているように思えます。
駐車場前の広場です。向こう側を城壁が取り囲んでいるのが見えます。
天守入口前につきました。反対側に門が見えています。搦手二ノ門です。通りぬけて反対側から写しています。
さらに先にもう一つ門が見えます。木の陰になっています。天神坂門です。
木の下あたりから見た搦手二ノ門方向です。手前に三本松があります。
外から見た天神坂門です。高麗門です。
天神坂門を入った正面に見える城壁です。先ほどはこれを内側から見ていました。
搦手二ノ門から見た天守入口です。見えている門とお城との関係は不明です。チケット売り場になっています。
入らずに右側(北側)に進んで行きます。開いていないと思ったからかな。観光案内所でパンフレットを入手します。さらに進んで、天守の北側にまわります。ここからの天守です。
道をさらに北に進んで行くと松前藩主松前家墓所にでました。奥に見えているのがお墓かな。
墓所をぐるっと回るように進んで行き、突き当たりを左に進むと松前藩屋敷にでます。江戸時代の建物を復元しているようです。移築したのか、まねて作ったのかは何とも書かれていません。見ていくことにします。入口で入場券を買います。松前城資料館との共通券を購入しました。
中に入って最初に写した写真は、軒下に置いてある人形です。忍者装束をしています。藩屋敷との関係は何なのでしょう。
中の建物を紹介します。商家の建物です。近江屋と書かれています。前に置いてある篭は有料で乗せてくれるのだったかな。
沖の口奉行所です。えぞに出入りするものを検めていたそうです。
旅籠屋の越後屋帳場です。
自身番小屋です。火事が大敵ということで、火番所の役割の方が大きかったようです。
廻船問屋敦賀屋の建物です。
武家屋敷の居間です。
武家屋敷前からの園内のようすです。右が自身番所、正面が廻船問屋の母屋と蔵です。
松前藩屋敷は、町や城からだいぶ離れたところにあります。これ以上先にいくと戻るときのことも考えないといけません。さらに奧には、カントリーパーク日本庭園というのと北鴎碑林というのがあります。北鴎碑林は当地出身の詩家の作品が彫り込まれた石碑がたくさんあるとか。文学碑は理解できませんので、パスします。日本庭園はどんなものなのかようすを見るだけにします。
日本庭園といわれる場所です。一応庭園なのでしょう。
再び松前藩屋敷の横を通ってお城の方に引き返します。藩屋敷の塀越しに見えた藩屋敷内部です。正面は沖の口奉行所です。
龍雲院の前を通ります。戊辰戦争の時に唯一焼け残ったお寺だそうです。
松前神社です。松前藩の始祖を祀っているそうです。
松前城の天守です。記憶が定かではないのですが、神社からこれを写した場所までは100m程です。真ん中くらいから写したと思われる写真もあります。にもかかわらずここまで10分以上かかっています。どうしてこれだけかかったのかが謎です。
いろいろなことを総合してみると、直接いこうとしたけれども塀に阻まれて行くことができず、ぐるっと回って、松前城資料館の入口から入ったようです。観覧券は藩屋敷で共通券を購入していますし、半券ももぎり取られています。資料館に何があったのかは全く覚えていません。館内撮影禁止だと、記録写真も撮れません。藩主の名前の並んだ解説だと頭の中には入り切りません。歴史上特筆すべき事がなければ詳しく見ていないでしょう。
本丸御門です。
一応松前公園を一通りまわったことになります。車まで戻り、渡島半島の西海岸を北上していくことにします。この道は福山街道と記録しています。福山とは松前のことで松前城は正式には福山城といいます。今は日本海追分ソーランラインというようです。
江良漁港付近から見えた渡島大島です。記録には二越岬付近となっています。駐車場がないので本当にここだったのか。
さらに進んで行くと奥尻島が見えてきました。場所ははっきりしませんが上ノ国町に入ったあたりかな。記録には石崎付近と書いています。車の走行時間でだいたいこのあたりとしか判断できません。
江差に着きました。持っていった地図には海に突き出した半島のようなところに「えさし海の駅」と開陽丸があると書かれています。トイレ休憩のこともありますから、こちらにいってみます。
駐車場について、最初に眼に入ったのが開陽丸です。幕末期に幕府の軍船として作られたものの、江差沖で暴風雨に遭い座礁して沈没しています。いまはその姿を復元して展示されていて、船内では開陽丸関係の資料が展示されています。
資料は脳みそがパンクするのでパスすることにします。外側を観察させてもらいます。船の砲門です。大砲が見えています。
横に置かれていた開陽丸のスクリューを回すためのシャフトです。
大砲も外に置かれていました。
海の駅の建物の中では産直品が売られていました。ジャガイモもありました。箱の中にフタをして入れられています。ジャガイモの芽に毒があるのはよく知られていますが、緑色になった皮にも同じ毒が含まれています。日光(人工灯でも)にあたると緑色に変色します。これを防ぐための処置です。スーパーなどで透明ポリ袋に入れ積み上げられているのは本当は感心できません。ところでここのジャガイモを買ったのかな。安価でした。
江差の町中の案内図も入手しました。古い郡役所などの建物が残されているようです。場所が散らばっているようです、日没までの時間が残り少なくなってきていることもありパスすることにしました。
再び国道に戻り北上を続けます。正面に気になる崖が見えてきました。火砕流堆積物のように見えます。とりあえず、手前にあった道の駅江差繁次郎浜から写真を写しておきました。横に立岩が見えています。
道の駅をでてすぐ右側に斜面を登る階段がつけられていました。横の黄色い看板を見ると津波避難経路と書かれています。地震の時にここを登って避難してくださいというもののようです。北海道南西沖地震でこのあたりも津波が押し寄せているようです。でも、これを登るのがたいへんそうだなぁ。
気になっていた岩の所は、道路が海岸側ではなく山側に入ったので見ることはできませんでした。詳しいことはわからずじまいでした。
次に乙部町道の駅元和台に入りました。ここから港の向こうにおもしろい形をした岩が見えます。人が大きな荷物を背負っているところかな。これだけでは想像できませんが、窓岩というようです。
この先西海岸は大きく遠回りになります。熊石というところから渡島半島を横断し東側の海岸にでることにしました。東海岸にでたら八雲漁港に寄ってみました。駒ヶ岳のようすを見たかったこともあります。なんとか見えてはいます。堤防があって下の方がよく見得ません。
北上していって黒岩付近からみた駒ヶ岳です。ここまで離れるとだいぶ霞んで見えます。
噴火湾沿いに北上してきました。長万部に到着します。ここら先、小樽までは国道5号を走り続ければ到着できます。船がでるのは夜中です。まだまだ時間に余裕があります。途中に北限のブナ林というのがありますから見ていきたいと考えています。
長万部では、前方にゆっくりした車が走っていました。地方では普通にあることです。気にせず、後について走っていたら、後方から速そうな車がやってきました。すぐに追いつかれて3台並んで走っていきます。
山の中で、前の車が脇道に入りました。少し走ったところで、道幅が広いところがありました。後に車がつかれているのもいやなので、先に行ってもらうことにしました。すぐに追い越していきます。それほど速いくるまではなかったようで、車間距離が開いていくのはゆっくりしています。そのうちに下り坂になってきたので、ちょっと速度が上がってしまいました。
ゆっくり速度を落としながら前を見ると、追い越していった車が脇からでてきたパトカーに止められていました。速度違反の取り締まりがあったようです。そのまま先頭を走っていたら、止められていたかも知れません。速度的には大丈夫だったかな。他府県ナンバーは対称になりやすいともいわれています。少なくとも後ろに車がいるとどうしても速度は速くなってしまいます。前の車にしても、あそこで抜かしてくれなければと思っていたのかも知れません。
恨みっこなしということで先に行かせてもらいます。すぐに黒松内に到着です。そのまま走っていると歌才ブナ林と書かれた案内があったのでそれに従って進むと駐車場に到着です。
道路を渡ったところがブナ林の入口です。ここから800mほど入った所が正式な入口だそうです。ところで、この中は案内図を見ながら歩いています。これはどこで入手したのでしょうか。少なくとも、駐車場は東屋とトイレしかありませんし、ここにも置いてなさそうです。
入ってすぐのところで、足元にたくさんあったのが、ギンリョウソウです。葉緑体のない不思議な植物です。
トドマツの幹に大きなひび割れがありました。幹の中の水分が凍って幹を割るそうです。凍裂木というそうです。針葉樹は冬の間も幹の水分が多いのでこのように凍裂しやすいのだそうです。
ブナの木が増えてきました。
ブナをとったつもりでしたが、ミズナラの方が多いようです。ここではブナの大きな木はあまり見かけません。
林の中で見た鳥です。クロジとしています。
帰りにギンリョウソウをもう一度写しました。
歌材ブナ林の他に、ブナセンターにも行ってみました。ここで、何を見たのか記録(記憶)に残っていません。閉館ぎりぎりだったのかも。
国道5号に戻り小樽に向けて車を走らせていきます。峠を越えて道を下っていくと正面にニセコ連山が見えてきます。主要な山のある右半分は見えていませんから、さらに進んで行きます。
昆布付近で見えた山です。高い三つの山は左から順番にシャクナゲ岳、チセヌプリ、ニトニプリとし、後の山影のように見えるものは雲と判定しています。
道のところどころにビューポイントがあります。黒川ビューポイントからのニセコアンヌプリです。ここは道脇に林が多く、山が見えるところを見つけるのに苦労しました。
黒川ビューポイントからの羊蹄山です。
宮田ビューポイントからのニセコ連山です。一番高い山がニセコアンヌプリです。
西の空には夕陽が見えていました。この方角は尻別川沿いで高い山がない一画になります。
さらに進むとニセコ町ビュープラザに到着します。ここから見えたニセコアンヌプリです。
ビュープラザの一画にカボチャが大量に積み上げられていました。何の意味があったのかは不明です。閉店直後だったので何の情報も入手できませんでした。
ニセコ町をでる頃には薄暗くなりはじめています。このまま国道を走り続ければ、小樽まで行くことができます。小樽発のフェリーは23時30分発で、その60分前までにターミナルに着いていればいいようです。小樽までは70kmほどなので2時間ほどかかりそうです。門限には余裕で間に合うでしょう。
小樽に着いたらしようと思っていることがあります。フェリーに乗ると中でほぼ1日過ごすことになります。船内で過ごすのに必要なものを買っておくことです。できれば夕食も食べてから乗ることにします。フェリー乗り場を行き過ぎて海沿いの道を走ると大型ショッピングモールがあります。ここによって見ようかと考えています。
小樽についてから、ショッピングモールに行ってみました。場所はすぐにわかりましたが、駐車場の入口を見つけられません。結局中に入るのはあきらめました。他に車を駐められて買い物とかができそうな場所を探したのですが、これも見つけられませんでした。市街地で駐車場とかのはっきりしているコンビニをたまたま1軒知っていたので、ここでお弁当とかを買いました。
まわった順番が定かでありませんが、ガソリンを入れています。函館からだいぶ走っているのと、舞鶴からもかなりの距離を走らないといけません。帰り着くまで持つのかどうか不安でした。
夕食を食べる場所も探していたような気がします。記憶ではガソリンスタンド近くのラーメン屋しか見つけられなかったので、ここにしたようです。その時車はどこに置いたのかはっきりしていません。フェリーターミナルが近いのでそこに車を置いて歩いてきたのか、店先にとめたのか。自転車というのもあるかな。
フェリーの出発時刻が近づいたので待機所に行き。乗船を待ちます。出航後は、風呂に入ってから就寝です。
翌朝です。日の出前に甲板にでてみました。きれいな朝焼けです。金星も見えています。
反対側の空です。地球の影が空に映っています。そのすぐ上の赤くなっているところはビーナスの帯といいます。これが水平線に近づいたら日の出になります。
横に渡島大島が見えています。まだ北海道を抜け出していないようです。出港して5時間しか経っていません。
日の出がだいぶ近づいてきました。太陽光の光芒が交わるところがまだ水平線下です。
雲の間から太陽が見え始めた瞬間です。
渡島大島です。先ほどと少し山の形が変わって見えます。
昼前くらいに姉妹船とすれ違うとの放送がありました。遠ざかっていくようすです。
昼過ぎに見えたオオミズナギドリです。帰りの船ではあまり鳥を見ていなかったようです。
日没の写真がありません。天気が崩れ始めていたからなのかな。海鳥の写真も、天気のいいときの写りとは違うようです。
舞鶴の到着予定は21時です。高速道路で帰ることになります。ゆっくり帰ることにしました。PAとかが開いている時間ではないのですが、PAで残った弁当を食べたりしながら戻りました。それでも日付が変わる前に自宅に着きました。
古い写真を引っ張り出して、旅行記を書き始めました。写真から適当なものを選んで、ワープロソフトで順番に貼りつけていきます。それからは、これこれの写真ですと書けばよいと考えていました。写真のファイル番号と何を写したものかはリストにしていますから、この作業は簡単に終わると思っていました。たとえばこんな具合のCSVファイルになっています。
IMGP3976.htm,日本海航路,フェリースズラン,IMGP5167.htm,IMGP3977.htm
これから適当なhtmタグをつけることで、画像表示と説明がブラウザーで表示できるファイル(HTMファイル)を作ることができます。HTMファイルは大部分が共通で、一部違うところがあります。HTMファイルで相違する部分をCSVファイルで一覧として書いています。かかれている項目は順番に、出力ファイル名、場所、説明、前ファイル名、次ファイル名です。
出力したファイルからの表示はこんな感じになります。
旅行記を書き始めてみるといろいろ気になることがでてきました。そのままだと居心地が悪いので、再度調べ直したりしていました。記録の中にも間違いが結構見つかっています。たとえば知床クルーズでオジロワシをカモメにしていたりとか、標津でトウネンを見過ごしていたり、トムラウシではコガラをコサメビタキにしていたりとかの間違いがありました。キョウジョシギをキョウジシギとしていたという単純ミスもあります。鳥の種類のミスが多いですね。
記事の原稿を書いていて見つかった間違いは、位置が違っていたというのが大半です。GPSロガーの記録がないというのが原因の一つかも知れません。車で走った経路がわからないところもたくさんあります。弟子屈から斜里まで、標津から霧多布まで、愛別ICから旭岳温泉までといったところはよくわかっていません。
GPSロガーをどうして持っていかなかったのかは不明です。初期の頃は単3アルカリ電池を使っていました。これだと1日で容量を使い切ってしまいます(足りなかったかも)。10日なら単純に10本必要となります。その後は中途半端に容量が残った電池が積み上がることになります。
充電池が使えるとか、車からUSB経由で使用可能だとかいうのは、かなり後になってわかってきたことです。今のスタイルになるまでだいぶかかりました。電池のことで使用しなかった可能性はじゅうぶんに考えられます。でも断定はできません。
調べ直してみて、ニセコのように写真を撮影した詳しい場所がわかったところもあります。ストリートビュー様様です。渡島半島西海岸のようにこのあたりで終わってしまったところもあります。
歩いたところでは、知床三湖と二湖の間違いがわかりました。三湖は4分の3周ほどしていますが、二湖は北岸を歩いただけです。適当に森の中を通ったところで区分していました。これは写真を見直していて三湖についたときに見た解説板が二湖で写したとしていた写真にも写っていたことから判明しました。
松前城の天守にいつ入ったのかもはっきりしていません。このあたりについては簡単に記述しました。こうだったのではと書いている内に、だんだんそうしていたと思うようになってきています。たとえば、松前神社から天守の入口を探して広場を端までいったけれども見つけることができなかったので、こちら側から入ることを断念したような気がし始めています。こんな所から思い違いが始まるのですね。
他に写真にないところでいえば、小樽市内での移動経路も不明のままです。特に夕食(ラーメン)を食べた場所がいつでどこなのかということです。記憶の場所にラーメン屋はありますが駐車場がありません。自転車で行ったかどうかも検討してみました。あったのかどうか悩んでいたのですが、2016年の九州の旅行記にはしっかりと買って持っていくことにしたと書いています。この線は消えました。
結局、ターミナルから記憶のラーメン屋まで歩いて行った可能性が大きそうです。ターミナルに車を駐めてから、乗船開始まで時間があったので近くに食べたり買い物のできるところがないか探しに幹線道路まででたところその店が目に入ったというのが真相のような気がしています。灯りがついていて明らかに営業中という店がほとんどなかったように記憶しています。
北海道内を車で走ったコースを地理院地図に記入してみました。日別で色分けしたつもりです。白糠IC本別IC間は高速利用にしています。実際は、未開通であったため国道経由が正解になります。
こうやって見るとガソリンをどこで入れたのか気になってきます。いろいろ考えたのですが、ふと旅行時にメモ書きとして携行しているノートを見ると、使った経費が書かれていました。それもノートの最初のページです。記録を残そうと思い、ノートを使い始めた最初の旅行だったようです。
原稿を書き始めた時点で給油していた思っていたのは、清水町と函館、小樽です。清水は間違いで白糠だったようです。他に給油していた場所は、弟子屈、羅臼、芦別です。
記録によると、ガソリン代33千円、高速道路18千円、フェリー64千円、その他交通費入館料13千円、宿泊費79千円、合計207千円になっています。小樽から大阪までのガソリン代、旭岳ロープウェイについては記載がありませんから、もうほんのちょっとだけ使ったことになります。車の走行距離は2700kmでした。
記事原稿を書くために選んだ写真は、記事投稿のサイズにしてから、ファイル名を年(西暦下2桁)月日時分の10桁の数字に書き換えています。短時間にたくさんの写真があったりすると、番号をずらしていきファイル名が重ならないようにしています。何枚もの写真が連番で並ぶこともあります。59分前後で重なったときは下2桁が60以降の番号も使用しています。
このようにして掲載準備のできた写真を順番にワープロソフトに貼りつけていくのですが、1回あたりの記事の長さが同じくらいになるようにだいたい7枚ずつ配分しています。足りないときは、掲載できそうな写真がないか探して追加します。
多いときも写真を追加したり他の観光地のものとあわせて2回分にわけたりで記事の長さを調節しています。
だいたい写真を並べ終えたら、写真の解説を中心に記事を書きます。前後に写した写真もヒントになることもありますから、参考に見ています。中にはこれの方がよかったのではというのもあって入れ替えることもあります。
追加した方が良いものも入れるようにしています。連番が続いていて入れられなかったりというのもあります。知床クルーズでのフレペの滝(男のなみだ)やオジロワシがこれに該当します。
写真の記録を見ていて気になったのは、星の写真がないことです。小樽から帰ってくる船の上からの金星の写真のみになっています。期間中の写真を見ていて、からっと晴れていたというのはほとんど見当たりません。大沼くらいかな。基本的には天気が悪かったから見なかったというような気がしています。
フェリーからでは結構灯りが強いのと、高速船ということで風が当たらないように周りが囲まれたところしかありませんからあまり星は見ません。到着後の苫小牧は遅かったのと大きな都市の真ん中ということで観測することを想定していなかったでしょう。ウトロも到着が遅く星を見られる状態ではなかったようです。木古内は到着前に夕陽を見ています。でも昼間に比べて雲が増えていたようなので、見えなかったことはじゅうぶんに考えられます。東大雪と同じように、外にようすを見にでたような気がしています。
この文章を書いている途中でワープロソフトがエラーでハングアップするというのが何回かありました。書き始めてからこまめに保存していないし、自動バックアップもとっていません。そこまでの努力は水の泡です。
パソコン初期の頃は2−300Kb(MBではない)程度の文章でもバックアップが始まるとしばらくの間何もできなくなっていました。いきなり来るのは困るので自動バックアップはしない設定にする習慣になっていました。
今回は、いちおうするように設定を変えましたが、とってくれていたのかどうか。何度がバックアップ中ですという表示で手が止まりました。そのわりには設定した15分おきに襲ってこなかったというのはどういうことだったのでしょうか。結局のところ役には立っていません。こまめに上書き保存しておいた方がいいようです。