3度目の東関東 2016/12/02-05
去年は紅葉を見に行き損ねました。今年は、何かないかと考えていたのですが、どこといって計画はうまく立てられません。
旅行会社のパンフを見ていたら、房総半島の方で紅葉の写ってる写真と案内がありました。
期日は12月2日からで、時期的にはちょっと遅いかもしれません。
立ち寄るところに関しては、最近有名になってきた場所で、房総半島では行ったことのない所ばかりです。
これだけでも興味があります。申込者が少なく催行中止ななる可能性があります。
何日かは眺めていたのですが、結局、問い合わせ多数の状態で申し込むことにしました。
ネットから申し込もうとして、クレジットカード払いを選択した後で、カードの有効期限の関係で行き詰まってしまいました。
カードが更新されないと決済できないようなので、それまで申し込み処理は中断させておきます。カードは後1週間ほどしたら届きそうです。
申し込みは支払い方法選択画面に入るまでにいちおう完了しているみたいです。しばらくこのまま置いておくことにします。
カードの到着を待っていたのですが、ある晩突然おなかが猛烈に痛くなり、じっとしていられなくなりました。
前にもこのようなことはあったし、今回は痛みが胸の方にも広がってきたので、念のため近くの救急病院に行きました。
すぐに検査が始まり、そのまま入院となりました。いろいろ検査をしているうちに痛みの原因は胆のう炎ということがわかりました。
摘出した方がいいとのことなので、手術で取り出しました。術後は順調に経過しその後10日ほどで退院することができました。
入院期間は3週間ほどでした。退院時には、ツアーは目前に迫っています。
入院の間、旅行の支払いの方はそのままになっています。
入院前に届いていた案内には、2週間前までに支払われないと取り消しになるかもしれないと書かれています。
また、申込時には問い合わせ多数となっていて、催行が決定されていません。
入院時には旅行会社もどうするか判断しないといけない頃になっています。
この調子だと催行中止になっている可能性が高いし、決定されていても、料金が払い込まれていないので、取り消しになっているとおもわれます。
退院して、その日の夕方に届いた郵便物の中に、集合場所とかが書かれた旅行会社からの案内が入っていました。
翌日電話して申し込み状況がどうなっているかと確認したら、取り消しにはなっていないとのことです。
取り消しになっているものと思い気楽にかまえていました。ツアーの参加状況を調べてみるとなんとキャンセル待ちです。
いつの間にかたくさんの人が集まっていたようです。それとも催行が決定してから申し込んだ人が多かったのでしょうか。
料金が払い込まなかった分も払い込まれるとしていたのでしょうか。
こちらの方は手術後なので体調を考えてもいけるかどうかわからない状態です。
電話で大丈夫ですよと笑顔?でいわれても準備ができていません。1日違いでキャンセル料が発生しています。
これからの支払い方法は、差額を払うシステムではなく、いったん払い込んだ後払い戻されるシステムになっているようです。
いったん支払うことにします。体の調子を見て、キャンセル料が1ランク上になる前までに参加するかどうかを判断することにします。
この時点で、術後といっても特に問題はなく、しばらくしてから遠出をしても別に問題はありませんでした。
ハイキングが目的といっても、いままで参加したツアーを見ても、どうかなという人を見かけたことがあります。
そこまでひどくないようなので参加することにしました。歩けないようなら、そこだけバス待機にしてもらうこともできそうです。
参加することに決めたので、後は準備して行くだけです。
ハイキングをすることになっていますので、それなりのものを持ってくるように指示があります。
靴は一応トレッキングシューズにしておきます。雨具は上下セットのカッパとなっていますが、天気は良さそうです。
必要はないでしょう。持っているものは大きくかさばります。かわりに折りたたみ傘は持って行くことにします。
昼食が2日ともありません。オプションの弁当があれば頼むこともできますが、今までの経験からして量が多いので、パンを買って持っていくことにしました。
いつも通り星を見ることも考えておきます。宿の位置をネットで調べると、市街地からかなり離れていそうです。
山の斜面にありますが、海岸まで出れば見るところはありそうです。コンビニもあるようです。足りないものはここで購入できそうです。
ポータブル赤道儀は、重たいのでどうしようか悩みます。普段なら大丈夫なのですが、術後というのが問題です。
一応持ちあげてみたところ大丈夫そうなので持って行くことにしました。旅行中はずっと持ち歩いてるわけではないので問題ないでしょう。
夜は寒そうです。防寒用に余分に上着とオーバーズボンを入れたらこれだけで鞄がいっぱいになってしまいました。
GPSロガーは調子を見たいこともあります。持って行くことにします。
電池が心配ですが、1本新しいものは持って行くとして、さらに予備として半分使ったものを1本入れておきます。
これ以外に持って行くものは普段と同じものです。鞄に詰め込めば荷物の準備は終わりです。
当日の待ち合わせは、7時50分新大阪駅です。京都駅からも乗ることができますが、京都までの運賃を支払わないといけません。
こちらの方がゆっくり出られるのは利点です。料金のことを考えて新大阪に行くことにします。
新大阪までは電車待ちの時間を考えなければ30分もあればつきます。かなりゆっくりでてもだいじょうぶです。
一応、新大阪までの切符を金券ショップで購入しておきます。前回は、帰りに最寄り駅で降ろしてもらうことができませんでした。
帰りの分も合わせて購入しておきます。
コースを確認しておきます。1日目はひかりで小田原まで行き、そこから貸し切りバスで、アクアラインを通って房総半島にぬけます。
時間的にみて海ほたるSAで昼食になりそうです。そのまま房総半島を斜めに突っ切って真ん中あたりにある濃溝の滝に行きます。
最近ネットで話題になってきた場所です。その後、鴨川に宿泊です。宿の名前から位置と周辺の状況はだいたい把握できました。
2日間は、1日目のやや北東よりの所を斜めに突っ切ります。栗又の滝・養老渓谷でハイキングになります。
養老渓谷の位置は地図では粟又の滝から下流側、小湊鐵道の養老渓谷駅まで続いているようです。
これだけの距離を歩き通すのは無理そうなので、この一部分になるのでしょう。昼食はこのあたりですることになりそうです。
養老渓谷の次は、アクアラインの千葉県側麓にある江川海岸です。ここも最近ネットで話題になったところです。
。海の中に連なる電柱が見ものです。満潮が18時頃です。
帰りの新幹線が小田原18時8分ですから、かなり満ちてきているところをみられそうです。
時間的にも夕方太陽が低くなったころなので、景色はかなり期待できそうです。
大阪着20時26分なので21時前後には家に到着できそうです。
全体の位置関係がわかるように、関東道路地図の房総半島部分をプリンタでコピーして、貼り合わせたものを持っていきます。
旅行が決まって出発できるようになったのですが、一つ別の問題があります。
前回の旅行の時と同じ様に1回前の旅行記の下書きがまだ仕上がっていないということです。
前回もそうでした。この調子でいけば、書かないといけない旅行のまとめがたまっていって旅行に追いつかないことになります。
入院している間は下書きが書けなかったという影響もおおいにあります。
直前まで取り組んだのですが、ほんのちょっとだけ残ってしまいました。この分は帰ってから書くことにします。
朝7時過ぎに家を出て、集合場所へ時間ちょっと前に着きました。ここで送られてきた書類を見せることになっています。カバンの中を探したのですが書類は見当たりません。名前で到着を確認してもらいました。参加人数は20人ちょっとだそうです。ツアーバッジをもらってから20分ほど自由時間になります。新幹線の座席表をもらってから、ホームに向かいます。今回も席はC列で通路側になります。車内ではおとなしく本を読むことにします。
掛川駅を過ぎたあたりから、今まで気になっていたことを確認することにします。東京方面行きで右側に富士山が見えるかということです。車両乗り口の窓の所に行ってます。掛川を出てからしばらくは山の中で見えません。最後の長いトンネルを抜けた後で、右前方に見えました。写真を撮ろうとしたのですが、セルフタイマーモードになっていて、シャッターを押したタイミングでは撮れませんでした。セルフタイマーが解除できた頃には線路の右カーブが迫っています。何とか撮れた1枚です。場所は静岡駅の直前でした。
かなりクリアに見えています。いくつかのビュースポットではきれいに見えそうです。富士川の鉄橋を渡るときには、はっきりと見えたので歓声が上がりました。今までの中で一番きれいなようです。この時はうっかりしていて、写真を撮り忘れていました。前も撮っているためです。これくらいきれいなのは撮らないわけにはいきません。新富士駅を過ぎてからそれに気が付き、三島駅の近くで撮ったものです。少し雲がかかっています。
これだけきれいだと、アクアラインの海ほたるからも見えそうです。ついたら真っ先に探してみることにします。
熱海も通過して小田原に到着します。ここでバスに乗り換えです。ふだんより小さめの観光バスだそうです。ホームからは駐車場に止まっているそれらしきバスが見えます。改札を出てバスに向かうとその通りのバスでした。車内に持ち込む荷物とトランクに入れる荷物に分けて乗り込みます。席は後方右側です。
ここからアクアラインを渡り終わるまでは、前に来たときと同じルートです。その時と違って今日は、今日は左後方に富士山がきれいに見えています。何とか写した1枚です。
横浜ベイブリッジからも富士山はよく見えています。海側には、アクアラインの風の塔や海ほたるも見えています。鶴見つばさ橋から見た海ほたるとアクアラインです。
すぐに、海ほたるに到着です。ここで使える時間は昼食休憩を兼ねていますので少し長めです。真っ先に、富士山を探しに行きます。かすかに見えています。PLフィルターを利用して撮ってみました。画像処理をしています。
アクアラインの東京側です。風の塔が見えています。
千葉側です。SAに出入りする道路が入り組んでいます。
天気がいいので東京湾岸沿いの景色もよく見えています。
海ほたるから東京方面をみて、一番目だっているのが、スカイツリーです。現地ではわからなかったのですが、背景にかすかに山が写っています。左の橋の上に見えるのが男体山、ツリーとの間にあるのが大小真名子山、ツリーのすぐ右側にあるのが女峰山のようです。
飛行機が低く飛んでいるのが見えます。羽田空港に着陸するようです。こちら側にも山がかすかに写っています。東京の秩父盆地の南東側の、笠山・堂平山・丸山あたりのようです。
横浜方向です。ベイブリッジから鶴見つばさ橋のあたりです。向こうからこちらが見えていたので見えて当然です。
東京ディズニーリゾートのあたりも見えるそうです。その方向を見ると不自然な形をした小山があります。これがそうなのでしょうか。
東京タワーが見えないかと気になります。双眼鏡では確認できるのですが、目ではちょっと無理でした。手前の建物と半分被っています。写真もこのあたりと目星をつけて写したのですが、写っていませんでした。ツアー仲間も、探していました。双眼鏡を貸してあげたのですが最後まで見つけられない人もいました。
海ほたるの屋上?では、小さな鳥が何羽か行き交っています。背中が黒っぽいのでセグロセキレイかと思ったのですが、ハクセキレイのようです。黒みが足りていません。
千葉側の景色を見に行く前にベンチで昼食用に買っておいたパンを食べます。ここでもハクセキレイが飛び交っていました。
千葉側で気になるのは、明日行く予定の江川海岸です。海中電柱を探したのですが、双眼鏡でもよくわかりません。備え付けの大きな双眼鏡では見えたかも知れませんが、そこまでするつもりはありません。適当に写した写真を見ていると、電柱が写っているものがありました。
海中にある黒い建物から、右側に棒のようなものが等間隔に並んでいます。これが、海中電柱です。こちら側に向かってくるものと思っていたので、見つけられなかったようです。
店に入らなかったので、ちょっと時間をもてあましていました。なんとか時間をつぶし、出発少し前に、バスに戻りました。バスの横に海めがねと書かれた不思議な建物があります。気になったの行ってみました。
アクアラインの情報とか作っているときのようすなどが展示されていました。もともと、バスに戻ったのが出発前なので、ゆっくり見ている余裕はありません。ざっと目を通せただけです。
バスに戻ったらほとんど出発時刻になっていました。
海ほたるの次は濃溝の滝に向かいます。明日は養老渓谷です。紅葉の状態が気になります。ツアー仲間でも気にしている人がいました。小田原を出てから見た山の景色では、葉っぱが落ちきっているという状態ではありません。クヌギなどの木には黄色い葉っぱがたくさんついています。これから行くところも、気候や植生は大きく変わりませんから、なんとか紅葉はみられそうです。
次の濃溝の滝に向けてバスは出発です。海ほたるから千葉側は、橋の上をわたります。この時点で、江川海岸はどこかわかっていませんでした。気になるので、海岸側をずっと探したのですが、橋を渡りきるまで見つけることはできませんでした。
高速道路は君津ICでおりて、一般道から房総スカイラインに入ります。鹿野山近くの大きな採石場の斜面に露出しているはずの地層が気になります。最近は土砂を採っていないのか、岩肌はよくわかりません。ちょっと霞んでいるようにも見えます。
この先から房総スカイラインをぬけたところに、ダム湖があります。このあたりのようすからすると、紅葉は一番いい時期のようです。適度に黄色くなっています。
ダム湖から川を遡って数分で、清水渓流広場に到着します。たくさんの観光バスが来ています。乗り降りのバスだけで駐車場は満杯です。駐車場管理員さんがそこで下ろすなとか、大声で叫んでいるのが聞こえます。大きなバスは方向転換だけでも苦労していました。我々のバスは、それほど大きくないので、簡単に向きを変えることができました。安全なところに止まったら、軽い荷物を持ってバスを降ります。このままだと駐車場には新しいバスは入れませんので、バスはいったん別の駐車場へと移動します。
次の集合場所と時刻を確認したら、濃溝の滝に向かって歩いて行きます。駐車場横の川岸のモミジもきれいに紅葉しています。
添乗員さんはさっさと濃溝の滝まで行くので、周りの景色を見ている余裕はあまりありません。川底には小さな滝があります。これを撮るだけに精一杯でした。真愛の滝というそうです。
濃溝の滝の見えるところまで来ました。人がいっぱいで、滝をみる場所を取るだけで苦労します。空いているところからだと、状況がよくわかりません。
人が少なくなるまで待って、ちょっと良さそうなところから撮ったものです。
高いところから見下ろした感じになっています。道は河原の方に降りていきます。ここでも、人がいっぱいいます。川は向こう側に流れていて、滝は左側にあります。
人の多いところが、滝の正面になります。地面の岩肌が滑ります。ぬれた泥が覆っていてそこが滑りやすくなっているようです。関東ロームなのでしょうか。
何とか正面にいって撮ったものです。PLフィルターを使って水面の反射を強調しています。
滝はトンネルの中にあります。ここにどうしてトンネルができたのか気になります。
説明はだいたいこんな感じです。この付近の川は大きく蛇行しています。トンネルの向こう側では川が右から左に流れていて、大きく迂回して、トンネルの手前側を左から右に流れていました。このあたりで川が接近しているので、トンネルを人工的に掘って、川の水が近道できるようにしました。こうすると、迂回していたところには水が流れにくくなり、地面が露出しますので、畑とかに利用できるようになります。この方法を「水回し」といっているそうです。
川が迂回している間に河床は低くなっていますから、段差ができます。この段差を水が落ちるときにできるのが濃溝の滝です。実際には何段かあって、それぞれに名前がつけられているようです。カメの甲羅に似ている岩があるそうですがどれかわかりません。
露出をかけてみました。ちょっとぶれ始めています。
ぶれないように撮るために三脚を使っている人がたくさんいます。持ってきているのですが、バスのトランクに入っています。
横から見た濃溝の滝です。このあたりが滝に一番近づける場所です。
この後ろ側には、川のない大きな谷があります。水回しによって水が流れなくなった川の跡です。渓流広場と名付けられています。駐車場からは、尾根道を通って濃溝の滝まできて、滝からはこの渓流広場を通って帰る、一方通行の周回路になっています。
渓流広場には行って、踏み荒らさないように木道があります。ここの小さな川でホタルを育てているようです。
谷の両側は、紅葉がきれいです。モミジなどが植えられています。枯れ始めているものも目立ちます。
渓流広場の突き当たりです。土手のような所の上には道路が通っています。滝のトンネルは、ここに橋をかけるのではなく土手にするために掘られたという説明もありました。
この土手の左側を登ったところが駐車場です。まだ少し時間があります。濃溝の滝までは添乗員さんがさっさと行ったので、ゆっくりみている時間はありませんでした。もう一度みなおして見ます。気が付かなかったのですが、濃溝の滝の横に小さな滝がありました。木のすき間からやっと見えるのでわかりづらいです。まぼろしの滝(セイナザの滝)という解説があります。
ここまで来たら、バスの待ち合わせのために戻らないといけない時間になっていました。こちら側の道は広いのでそのまま引き返します。
バスを待っている間、目の前を白い小さなふわふわっとした虫がいっぱい飛んでいます。何なのか、みんな興味があったみたいです。この時はなにかわかりませんでした。帰ってから、松本清張の推理小説にあった雪虫(トドノネオオワタムシ)というのを思い出しました。たぶんそれでしょう。近くにいた人の上着に止まっているのをみたので写真を撮らせてもらおうとしたのですが、ピントが合わず写せませんでした。その間にバスが到着してしまいました。
この後は、どこにもよらず宿に向かう予定です。まだ4時前なので宿に着くには早いのではと思っていたのですが、太陽は、だいぶ西に傾き始めています。どこかによっていたら、暗くなってしまっているでしょう。
薄暗くなり始めた空に。太陽の光を受けた飛行機雲が光って見えきれいでした。
房総半島を突っ切って、南東側の海岸線に出ます。その後、しばらくの間、海沿いを走ります。影も長く伸び、景色は夕焼け色になり始めています。
海岸から山の斜面を登ったところに宿があります。到着してから、ロビーで宿の説明を受けますが、横からものすごくまぶしい夕日が差し込んできます。チャンスとばかりに写真を撮る人もいました。
宿は2人の相部屋になっています。夕食までの時間をどうつぶすかが問題です。夕日を撮りに海岸まで行きたいです。相方は風呂から夕日を見るそうです。日没の時刻を書いた紙を探したのですが見当たりません。5時前くらいに沈むと思っていたので、1時間くらい出かけると伝えました。宿前の山の斜面に、夕日が当たって、木々が赤く染まっています。日没が近づいているようです。
宿の海側から見た夕日です。太陽は、だいぶ山の端に近づいています。部屋のベランダから撮ったものです。
急いで行かないと沈んでしまいそうです。海岸近くまでは急な下り坂になっていて、無理に急ぐと、震動でお腹にひびきます。なんとか海岸にたどり着いたときには、もう沈んでしまっていました。低い所では山の影に入るのが早いということを忘れていました。
1時間ほどでかけるといったのですが、すぐに暗くなりそうです。できるだけぎりぎりまで、海岸付近を歩くことにします。
海岸です。打ち寄せる砂によって、川の出口がふさがれています。川幅は飛び越えることができるくらい狭くなっているところがあります。
狭いところでは、流れが速く、砂もたくさん運ばれてくるので、川底が波うっています。この波は動いていくのですが、そこまでは見ていませんでした。
砂浜の急斜面になったところです。砂鉄?が洗い出されて、黒白の縞模様ができています。
暗くなり始めているのですがもう少し海岸を歩いてみます。
海岸を歩いているときは、変わったものが漂着していないか探して歩いています。今回見つけたのは、動物の骨です。大型犬くらいの動物で、お腹あたりの背骨みたいな感じです。
空もだいぶ暗くなってきています。細い月が見えています。三日月ではなく四日月です。金星と接近しているのですが、手持ちではぶらさずに写すことができませんでした。
砂浜を東に歩いて行くと岩場に出ます。そこで一羽の鳥がいました。写真で見る限りはイソヒヨドリのようです。
カメラの感度を上げないとうまく撮ることができません。手持ちで写真撮影をするには限界のようです。引き返すことにします。
先ほど背骨を拾ったあたりでまた別の骨を見つけました。足の骨と肋骨のようですが、肋骨は後で見ると、木の枝のようにも見えてきます。足の骨は、先ほどの背骨と比べて小さいようです。別の動物のものでしょうか。
もっと時間がつぶせると思っていたのですが、予定よりだいぶ早く戻ってきてしまいました。相方が風呂から出てくるよりも少し早かったようです。ロビーでど時間をつぶします。フロントの台の上に貝化石があるのを見つけました。巻き貝のようです。
少しだけ時間をつぶしたら相方は戻ってきていました。この時に窓から見た風景です。空は明るいのですが、地面は暗くなっています。これでも、時刻は5時前です。大阪に比べてだいぶ日が沈むのが早いようです。単純計算で20分早くなります。
夕食までまだ1時間あります。この間に、風呂に行くことにします。ゆっくり入ったつもりですが、まだ時間をもてあましています。部屋に戻ると相方がテレビのニュースを見ています。内容は、JR北海道の留萌−増毛間が今日限りで廃線になるというものでした。前回北海度に行った時は、廃線になるのが決まった直後でした。カメラの中を確認するとその時のものが消去されずに残っています。残っている写真と、テレビの画像を比べて、一談義できました。これで何とか時間がつぶれ夕食時間となります。
おかずのメインは鯛の頭のアラ煮と、豚ジャブです。アラ煮は実をほじくり出すのに時間がかかります。食事に1時間かかってしまいました。ツアー仲間では私たちが最後になりました。
食後は、星を見に行くつもりでしたが、ベランダから見ると、雲の間から時折星が見える状態です。何となく夏の大三角のように見えます。海岸まで降りるのはちょっと堪えますのです、行く気力がありません。相方も写真が趣味のようで写真談義になります。ポータブル赤道儀を使って星を撮って見たいと言っていたので、使い方談義になりました。話が終わると、すぐに就寝になりました。ふだんはテレビを見ないと言っていたので遠慮してくれたのでしょうか。
朝は明るくなって目が覚めます。寝返りを打ったら「もう起きようか」と声がかかります。それを合図に起きることにしました。窓の外を見ると雲が多めです。日の出を見るのは無理なようなので朝の散歩に出かけないことにします。
遠く千倉の方を見ていると山と海面の間に奇妙な筋が見えます。蜃気楼によって山が浮き上がっているようです。これと日の出が重なれば、だるま太陽が見えたはずです。旅行出発前のニュースで明石付近で見られたということが、昨日の日没時、ツアー仲間の間で話題になっていました。
朝風呂に入り、食事を済ませ、もう一度見直すと、蜃気楼は大きくなっているようです。どこまで大きくなるか気になりますが、もうすぐ出発時間になります。
朝の出発時刻は7時50分です。添乗員さんが少し早めにすると言っていました。早いというのが、あまり気にならない時刻です。バスの座席は右側前方です。普通は左右を入れ替えてくれます。気にしていた人もいましたが、昨日と同じ道を逆向きに走っている距離の方が長いです。入れ替えると帰りも同じ景色を見ることになります。
しばらくは、海沿いを東に走ります。雲の合間から太陽が見えてきました。太陽からの光の筋がきれいです。今日も雲が多めですが、いい天気です。
山側を電車が走ります。鴨川からこちら側は、外房線になります。
今回は、道路地図をコピーして持ってきていますので、どこをどう走っているのかよくわかります。かなり大きく迂回しています。最短路の峠越えは道が狭いようです。それ以外にも走りそうで走らない道やその逆の道もあります。大多喜街道から大多喜町にぬけます。そこでわたった夷隅川です。場所は、いすみ鉄道のふさもと駅近くです。春に乗った所から4つ先です。
ここから国道を走ります。このあたりでは、真っ赤に紅葉した木が所々に見られます。緑の所は杉ヒノキ林、黄色はいわゆる雑木林でしょう。いろいろな木が入り交じっています。
国道は、線路をまたぎます。上総中野を通り過ぎていますから、小湊鐵道になります。
道は小さな峠を越え、川にあたります。ここで、左折し川沿いを遡っていくことになります。道路地図で見るとこのあたりが、養老渓谷になっています。対岸の紅葉がきれいです。
すぐに、土産物屋さんの多い一画につきます。粟又の滝はすぐ近くです。添乗員さんが、店の人と交渉して、店の駐車場に止めてもらえることになったようです。そこから、粟又の滝まで歩いて行きます。一度谷底まで急な道を下っていきます。道の両側のモミジがきれいです。
谷底までの下りは、お腹に響きました。ゆっくり降りたのとそれほど長くはなかったので降りきることができました。降りきって左側に進むと粟又の滝が見えてきました。
粟又の滝というのですが、旅行の行程表には栗又の滝と書かれています。ネットで栗又(くりまた)で検索しても粟又の滝がヒットしますが、「栗又」と書かれているサイトもたくさん引っかかります。紛らわしいですね。
滝近くまでは遊歩道がありますが、人は多めです。順番に並んで、撮ったものです。たくさんの頭がわずかに写っています。
滝壺近くに行って撮ります。滝といっても、滑り台のような感じです。
NDフィルターがあるのですが、それを使うほどではありません。絞りを絞って露出を長めにしたものです。流れる水がたくさんあるように写っています。
こちらは、シャッター速度を速めにしてみました。水がはねて踊っているように見えます。どちらがいいのかは、好みですね。
場所によっては、太陽が正面にきて光が入ってきます。手で影を作ってレンズに当たる光を抑えながら撮ったものです。
黄葉といっしょに撮りたいのですがなかなかうまく写ってはくれません。明暗の差が大きすぎます。
ちょっと引いて撮ってみました。周囲の山との関係がわかります。紅葉している木々は目立って多いとはいえません。
振り返って見た光景です。こちらの紅葉はきれいです。右側の斜面が下ってきた道のあるところです。ずっと下流側に遊歩道が続いてたくさんの人が歩いています。
粟又の滝から下流側は滝巡りの遊歩道があります。まわってみるだけの時間的な余裕は設定してもらっていません。ここでは、滝を見るだけになっています。滝に向かって左側にも遊歩道が続いています。この道を進んでいくと駐車場のあるところにたどり着けるかどうかはわかりません。まだ、出発までしばらく時間があるようなのでこちらに行ってみることにします。道の最初にある登り口の所は、すべりやすくなっています。慎重に降りる人が多く列ができています。降りる人が降りきって始めて登り始めることができます。この待ち時間はけっこうあります。
ちょっと上がった所から見た滝の上部です。真ん中に島のようなものがあって流れが2つに分かれています。
滝に近づいてみました。日が当たっているときとあたっていないときで写り方が全く違います。
滝壺までの全景です。滝の落ち口はここからではわかりません。
中段付近からの滝の水の流れです。これくらいの傾斜だと滝ですね。
同じく中段くらいからの滝の落ち口です。岩の表面が非常に滑らかです。
最上部近くまで来ました。ここの流れだと、露出を長くして水の流れを強調した方が滝らしく写ります。
滝より上流側です。岩肌が非常に滑らかで平らです。
滝上部から滝壺側です。撮ってはみたもののどうなっているのかよくわかりません。
ここから、道は枝分かれしていっぱいついています。引き返し気味に登っていく道をたどっていくとバスの駐まっているすぐ近くに出ました。そこにあった案内板には少し上流側に甌穴があると書かれているのですが、もう出発5分前です。見に行く時間はありません。当然お土産を見る暇もなくバスに乗り込みます。
粟又の滝から、バスは川に沿って下っていきます。しばらく走るといかにも観光地というような場所に着きます。脇道に入り駐車場に止めようとしますが、入口が鎖で閉鎖されています。ここを借りる手はずになっていると、鎖をはずして中に止めます。しばらくしてから管理人さんみたいな人が来て、止める場所はここにしてくれと指示を出します。ここに止めるのはよかったみたいです。
バスを降りてから添乗員さんは元来た道の方に行くようにと指示を出しますが、多数の人が反対の山側に行こうとします。何となく道はそちら側っぽい感じがします。
元の広い道路に出ると、道向こうの山の紅葉がきれいに見えます。
道沿いに進み始めたところで、バスにGPSロガーを忘れたことに気がつきます。急いで取りにもどります。一行はトイレによっていたようで、すぐに追いつきました。トイレの奥にみえる紅葉もきれいでした。
ここから少し下ったところに、中瀬遊歩道と書かれている標識があります。これに従って入っていきます。先ほどの駐車場にも同じような標識がありました。ここからは、自由行動になります。各自のペースで進んで行くことになります。少し下ったところに出世観音があるそうですが、もう出世には縁のない人が多く、行ってよいといわれてもいこうとする人はいませんでした。
すぐに道は川に沿って進むようになります。紅葉とかよりは川沿いの崖が気になります。砂岩泥岩の互層のようです。
川には太鼓橋が架かっています。観音橋と言います。たくさんの人がわたっています。
川に沿って少し遡ったところの紅葉です。
茶店のような所があります。色々売っていたのですが、欲しいものはありませんのでパスします。その近くの紅葉にちょうど日が当たってきれいでした。
続けてもう1枚撮りました。
もう少し進むと広場になっているところがあります。川沿いに沿って進むと河原に降りる階段があります。降りた所から見えるの紅葉です。
紅葉している木の向こう側では、川を飛び石のような形で渡るようになっていました。そこから振り返って同じ木を撮ったものです。
遊歩道はまだまだ続きます。
このあたりの道も滑りやすく歩きにくい道です。石などの上に被った泥がよく滑るようです。ちいさなこどもに、木の上を歩くように指示を出しているお父さんがいましたが、そちらの方が滑るような気がします。
道から外れて河原に出てみました。川底が段々になっています。地層の固いところと柔らかいところで、削られ方に差ができて、段になっているようです。
川岸の崖に見られる地層と比べてみるとよくわかります。ここでは段は川の底に沈んでしまっています。
川岸が切り立ってきて、渓谷という雰囲気が出てきました。
横から、支流が流れ込んでいます。ここの崖はほとんど垂直です。弘文洞跡という場所になります。弘文洞というのは、濃溝の滝と同じように、水回しのために作られたトンネルです。向こうから流れてきた蕪来川はもっと下流側で養老川と合流していたものをここで養老川につなげたものです。この時に作られたトンネルが崩れ落ちてしまいました。弘文洞跡というのはそのためです。
さらに川を遡っていきます。川沿いに、時々紅葉のきれいな木を見かけます。
そのまま進んで行くと、大きな橋につきます。共栄橋です。先にトンネルが見えます。ここをくぐったら、バスの駐まっているところにいくのでしょう。
橋の上から歩いてきた方向を振り返ってみました。
これからバスに戻るのではなく反対側に向かい、養老渓谷駅を目指します。
養老渓谷中瀬遊歩道の共栄橋からは小湊鐵道養老渓谷駅に向けて歩きます。しばらくは普通の道路になります。景色もたいしたものはありません。ひたすら歩くだけです。ときおり紅葉のきれいな木が見られます。
田んぼの稲です。買い取られた株から芽が吹き出し、その先に実がついています。
道路の脇で野菜の直売をしているところがあったので、のぞいて見ました。唐辛子があったのですが、苦手なのでパスです。八つ頭というサトイモのような大きないもが2つだけありました。1つはコブコブしたもので、もう一つは大きな丸い塊です。気になったので、丸い塊の方を買いました。最近開発された品種だそうで、もうこれだけしか残っていないということです。帰ってからそのままふかして食べたのですが、けっこう甘くておいしかったです。これを買っていたらツアー仲間のお母さんにそんなものを食べているのかと聞かれてしまいました。本当のことをいうとサトイモ類はあまり買って食べません。
峠を越えても、景色は相変わらず代わり映えがしません。写真を撮っている人がいたので振り返って見たら遠くの斜面の紅葉がきれいに見えていました。
ここから、バンガロー村に行く看板を探して歩くようにいわれています。何とか見つけてその通り進んで行きます。道は谷におり橋を渡ります。川沿いの崖からしみ出した水ががけに茶色いシミを作っています。鉄分がたくさん含まれているようです。
道は再び登り坂となり、両脇にバンガローが見えてきます。ここまでずっといっしょのペースだったお母さん達の仲間が先に来て休んでいたので、いっしょに休憩するようです。こちらは先に行くことにします。
山の頂上のような所に来ると少し開けています。駅の方から来た集団が休んでいますが、ちょうど出発の準備を始めたところです。ここで休んで、持ってきたパンを食べることにします。バンガロー小屋の入口に机といすがあるのですが、そこは土足禁止です。靴を脱ぐのは面倒なので、足だけ外に出す方法で使わせてもらうことにします。休んでいる間に先ほどのお母さん達は行ってしまいました。
ここからは再び下り坂となります。途中の木に見慣れない鳥がいたのですが、下から登ってきた親子連れが大きな声でしゃべっていたのでどこかへ飛んで行ってしまいました。
坂を降りきったところは、三叉路になっています。ここで思案している人たちがいます。その中に先ほどのお母さん達も混じっています。問題になっていたのは、看板の向きのようです。矢印の方から来た人が悩んでいました。バンガロー村に行く矢印が、これから我々の行く方向に向かっています。わかっているのは、バンガロー村は通り過ぎましたから、矢印は我々の来た方向を向いていないといけないことです。正しい方向につけ直しておきました。持っている地図は見取り図のようなものなので、地図のどこにいるのかははっきりつかめません。
その場所の、紅葉です。紅葉なのか枯れているのかどちらなのでしょうか。
道の左側は川が流れていて大きな崖ができています。そちらも気になるので見に行くことにします。
近くに寄れないので詳しいことはわかりません。ずっと見られていたのと同じ地層のようです。
道沿い斜面や田んぼには何かが踏み荒らした跡があります。田んぼの周囲には電気柵がめぐらされていますが、倒れていて役に立っていないようです。ふだんからイノシシの被害が大きいところなのでしょう。
駅に向けて進んでいきますが、まだまだ距離があるようです。
分岐点からは、かなりきつい登り坂が続きます。息が切れている人が多いようですが、何とかそうなる前に登り切ることができました。比較的ハイペースで登れたので、先ほどのお母さん達に、また追いついてしまいました。
登り切った少し先で、広い道に合流します。ふたたび、田舎の主要道路という感じのところが続きます。
何かないかと探していると、道ばたの崖にリンドウが咲いているのが見えました。
こちらはマンリョウの実です。比較的民家の多いところだったので、誰かが植えたものでしょうか。鳥などが、種を運んだ可能性もあります。赤い実の好きなヒヨドリの鳴き声はよく聞こえています。
広場のような所に2本だけあったみかんの木です。たくさん実がついています。太陽の光を受けてきれいです。時期的に見て、伊予柑でしょうか。
道ばたの崖沿いを、何か咲いていないか見ていると、変わった花を見つけました。ホトトギスです。同じ名前の鳥が有名です。実物を見るのは初めてです。
歩き続けていると、別の方向から来る道と合流します。振り返って見るとその道沿いの紅葉がきれいです。これは桜並木なのでしょうか。
さらに先では、川を渡る橋にであいます。宝衛橋です。橋の脇に、川沿いに見られる地層の説明が書かれています。90万年前の深海にたまった地層だそうです。大阪付近ではピンク火山灰層あたりです。こちらの地層の方が固そうです。
橋から見た川です。肝心の地層はよく見えません。
少し歩くと、駅に着いてしまいました。
集合時間まで1時間以上あります。もう少し他のところで時間をつぶすことにします。地図を見直してみると、白鳥橋(吊り橋)というのが書かれています。気になるので見に行くことにします。来た道を引き返すか、このまま通り過ぎて、バス道を進むかの二通りがの行き方があります。このまま真っ直ぐ行くことにします。同じ道を2度通りたくないと思ったからですが、後でよく考えてみたら2本の道を3回通るので、どちらかは2回通らないといけないことになります。
しばらくは線路沿いを進みます。前方に踏切が見えてきました。
この踏切のところで右に曲がれば白鳥橋にいきます。そのさらに先にバスを降りたところがあります。
道はしばらく緩い登りで、峠を越えるとこれから行く先の見晴が急に開けてきます。見える町並みは養老温泉街です。その脇に目指す白鳥橋はあります。
温泉街の手前まできて、ここを右に曲がると、白鳥橋に行きます。途中の民家の前で咲いていた花です。ショウガのようです。沖縄のゲットウに似ています。
やっとたどり着いた白鳥橋です。期待したほどの橋ではありませんでした。橋の上から川の様子などを眺めることにします。
このまま真っ直ぐ行っても先ほど歩いていた道に出ます。それよりも、今は中瀬遊歩道に入ったところの近くまで来ています。ということは、出世観音のすぐ近くまで来ていることになります。そちらに寄って見ることにします。
元の道路に戻り川に沿って進んで行くと、太鼓橋が見えてきました。観音橋です。2時間ほど前はこれを向こうから見ていたことになります。
観音橋の入口に、バス停があります。バスの来る時間を調べてみると10分後のようです。お寺に寄っていると、バスの発車時刻には間に合いません。その次は1時間後なので集合時刻には間に合いません。戻りも歩かないといけないようです。
橋の上から見た養老川です。左側正面の崖の上に、中瀬遊歩道があります。
お寺まではきつい登り坂があります。道沿いの崖にはどういうわけか硬貨がたくさん貼り付けられています。
正面に見えた観音堂です。
ここまで来たのですが、出世は特にお願いする必要もありません。挨拶だけして戻ることにします。先ほどのバス停前まで戻ったら、東洋系外国人風の人がバス待ちをしているようです。バスは来てるはずと思ったので、そのまま通り過ぎました。道を歩いて峠の所まで来たら、路線バスに追い越されました。それも1台ではなく、3台も通って行きます。どうなっていたのでしょうか。時間を見間違えたのか、遅れていたのかどちらかです。ここからは思ったより早く駅に着くことができました。
養老渓谷駅前はものすごい人だかりです。改札前には太い長い列ができています。何かと思ったら、ここをまもなく発車するトロッコ列車の乗車待ちでした。駅前にはこれに乗ってきた人たちもいたのでしょう。列車は、どんなものなのかのぞいて見ました。SLをかたどった機関車に牽引されているようです。親子連れがその前で記念写真を撮っていました。
そうこうしているうちに、トロッコ列車の発車時刻となりました。線路の先で待ち伏せしようとしたのですが、なかなかやってきません。反対側の方に行ったようです。頭の向いてい方向で待っていました。てっきりこちらの養老渓谷の中を走るのだと思っていました。バックしていったようです。
ここの集合時間までまだ少しあります。駅前広場は何かのイベントなのか、屋台や出店ができています。焼きそばなどの食べ物もでていますが、途中でパンを食べています。買い食いはしないことにしました。お土産も近くの店ものぞいたのですが、買おうかなというものはありませんでした。スーパーのような店で、生落花生と、小腹に入れるまんじゅうを買いました。後で聞いた話ですが、ここのアサリご飯はおいしかったそうです。前回、九十九里で食べたアサリご飯の印象があります。そのため食べなかったのですが、そうとわかっていたら、食べておくべきでした。
観光案内所もあります。案内パンフを見に行きました。養老渓谷の案内図は1グループ1枚、手渡しで配布されていました。行ってきたところですが記録用にもらって帰ることにしました。
何とか時間がつぶれ、集合場所に行きバスがくるのを待ちます。駅前には待機する場所がないので、バスを降りたところにずっと駐まっていました。出発時間にこちらにやってくる手はずになっています。やってきたバスは駅前のロータリーのようになっているところを反時計回りに入ってきて、係の人に注意されていました。でも、正規の入口側は、イベント会場に入る車が道をふさいでいました。
次の行き先は江川海岸です。アクアラインの橋のこちら側のたもと付近にあります。コピーして持ってきた道路地図には、圏央道が建設中になっています。そのどこかから入るのか、それとも高速道路を使わずに地道を走るのかは予測できません。しばらく走った後、小湊鉄道の大久保駅付近で線路を横切りました。これで木更津東ICの方に向かっているのが確実となりました。
峠を越えてJR久留里線の久留里駅付近に出ます。この付近の山には、雑木林が多いようです。黄葉している場所がたくさんあります。
このまま北上し、木更津東ICから高速道路に入りました。しばらく走ってから、木更津金田ICで降り海岸に近い広い道を南に走ります。ここには、大きなバス乗り場と駐車場があります。房総半島に住んでいる人たちが、ここから、東京方面にバスで向かうためのもののようです。もちろん車でやってきて乗り換えることもできます。
道を南下していると、いきなり添乗員さんが「行きすぎ」と叫びました。道を見落としていたようです。添乗員さんもよくわかっていると感心します。
正しい道を進んでいると川を越えます。先ほどの道はこの川を越えられないようです。
江川海岸に近づいてきました。赤く色づいた背の高い針葉樹が見られます。メタセコイアのようです。これ以上近くに寄ることはなかったので、間違いがないのか詳しく観察することはできませんでした。
小さな川の先に、江川海岸汐干狩場の看板が見えてきました。もうすぐ到着のようです。ここは、汐干狩をする場所だったのですね。
広いところにバスは止まり、ここから少し歩くようです。途中にあった船着き場の水面にカモがたくさんいます。みんな先々歩くので、詳しく見ていられません。
ここに何艘かトイレ船というのが、陸の上にあげられてます。汐干狩場ということから考えてみると、干潟の真ん中あたりにおいて、用を足したくなったときに使ってもらおうというもののような感じがします。
この先のフェンスの縁に人だかりが見えます。どうもそこが目的地のようです。
江川海岸付近は南米にある有名な湖の風景に似ているいうこと「日本のウユニ塩湖」として紹介されたことがあります。ここでは、海の中に向かって電線が張られています。沖合にある、密漁監視小屋に電気を供給するために引かれたものです。引かれた電線のようすが、有名アニメ映画の水面を走る電車の風景を思い起こさせるということでも、有名になってきた場所です。
フェンスにへばりついて、海中に伸びる電線を見ます。残念ながら、干潮から1時間ほどしか経っていませんから、海に浸かっているという感じではありません。所々に潮だまりは残されています。ウユニ塩湖というのも、もう少し潮が満ちている時のことなのでしょう。
電柱列の反対側に行ってみます。こちらの方が人がたくさん集まっています。水路があって、そこに写る電柱が見えます。ちょっと波があって水面に映る電柱が揺らいでいます。
露出時間を長くして波の動きを押さえたいのですが、手持ちではこれが限界です。何とか粘っていたのですが、水路に2艘の船がやってきて、高速で通りぬけていきました。大きな波が立って、水面の揺らぎが大きくなりました。
波が収まるまで待ちますが、なかなか平らになりません、再び露出時間を延ばすのに挑戦します。カメラの手ぶれ補正を入れようとしますが、どういうわけか、設定ができません。しかたがないので、手ぶれ補正なしでがんばります。
何枚か撮ったのですが、また別の船が通り過ぎてしまいました。この感じでは波が収まることはないようです。
船に通らないでといっていまいましたが、近くにいた人に「ここに来ないで」といわれてしまいました。確かにその通りです。昔からの暮らしに、我々が割り込んでいますから。
あきらめて、別の方向のものを撮ります。向こう側に、アクアラインの風の塔が写っています。電線を入れようとしたのですが、無理に入れなくても「ウユニ塩湖」の雰囲気ぽくなっています。
ここは、羽田に降りる飛行機のコースの真下に当たります。時々、頭の上を飛行機が通過していきます
ツアー仲間の大半がバスの方に戻り始めています。ここは引き上げることにします。
バスが止まっているところから、別の電線列が見えます。バスに乗るまでの間にちらっと見ることにします。こちらの方が塩湖の感じが出ています。贅沢を言えば、もう少し地面が濡れていた方がよかったようです。電線列の先にある建物が監視小屋です。
干潟の上を、犬を連れた人が歩いています。写真を確認すると、三脚にカメラがセットされています。犬を入れた写真を撮るのが目的だったようです。ポーズをとっているようにも見えます。
バスは出発になるを待っています。2・3人まだ写している人がいますが、ここを引き上げてバスに乗ることにします。
見学する場所はこれで終わりです。後は大阪に向けて帰るだけです。バスが発車しようとしたのですが、たくさんのバスが入ってきた直後でした。駐車場が一気に狭くなった上に、歩いている人も多く、なかなかでられませんでした。
海岸近くの田んぼで気になったのが、水面が真っ赤になっていることです。猿沢の池など、外来の水草が繁殖しすぎて真っ赤になっているのと同じ現象なのでしょうか。
バスは、木更津金田ICに戻り、そこからアクアラインに入ります。橋の上から見た海上です。水面に見えるのは海苔の養殖場でしょうか。
来るときにもよった所ですが、海ほたるで休憩が入るようです。2つ気になることがあるので、確認することにします。1つ目の江川海岸の風景です。この時点では、来るときにも写せていたということはわかっていません。目標物がはっきりしているので、場所を特定しやすくなっています。双眼鏡でも確認できました。
2つ目です。東京タワーを写し損ねていました。撮り直しておきます。もやが濃いようです。帰ってから確認できたのですが、江川海岸からの写真にも写っているものがありました。
ここでの休憩は、最初の予定に入っていなかったものです。時間は短めです。この2種類を確認したら、出発時間が迫ってきていました。急いでバスに戻ります。
バスは出発してから、アクアラインのトンネル部を走ります。トンネルの壁には水平線のような線が引かれています。この感じでは、最深部から地表に向けて再び登り始めたようです。露出が長く、写真はぶれまくっています。
このあたりからは、来るときと全く逆コースです。トンネルをぬけたら横浜の方に向かいます。景色は山側が見やすくなっています。鶴見つばさ橋近くでは、風力発電風車にクレーンかかかっているの見えます。上に人が乗っているよにもみえます。まだ作っているところなのでしょうか。それとも点検ですか。
ベイブリッジを渡ります。振り返って橋を見ることができます。
横浜の新港周辺も見えます。一瞬なのでどこに何があるか確認できません。もっとも知らない建物ばかりです。赤れんがの建物も写っているようです。
ここから先は保土ヶ谷バイパスを走ることになります。
保土ヶ谷バイパスは、くるときは混んでいました。帰りも渋滞が心配です。走ってみたら車が多いかなというくらいで、目立った渋滞もなく走るぬけることができました。それほど時間はかからずに横浜町田ICに到着です。ここからは東名高速に入ります。分岐せずに真っ直ぐ行く方の道は混んでいました。この列が長くなれば渋滞に巻き込まれるところでした。外の景色をみると、西日が赤くなり始めています。紅葉の色を目立たさせています。
道は東名高速から、小田原厚木道路に入ります。日もだいぶ低くなってきています。
このあたりで気になるのは、来るときに見えていた富士山です。あれほどはっきり見えていたのですが、今日はどこにあるのか全くわかりません。そうこうしているうちに、太陽は正面の山に沈んでしまいました。このあたりで、正面に見えるとしたら、箱根山です。前に見えているのがそれなのでしょうか。
雲にあたってできた太陽光線の筋が見えます。普通は光の方が見えるのですが、今日は影の方が見えています。日は沈んだ直後のようで、空に向かって伸びています。
添乗員さんから、駅に向かう前に小田原で有名なかまぼこ屋に行くと連絡があります。お土産のあまりいいものがなかったので、買えるのはいいのですが、かまぼこは日持ちしないのが難点です。
かまぼこ屋の、駐車場で降りて少しだけ歩きます。途中にかまぼこ博物館があります。興味があります。添乗員さんは先に行っていますので、帰りに寄ることにします。
かまぼこ屋さんの前で咲いていたシャクナゲです。かなり季節外れです。狂い咲きでしょうか。それともこういう品種でしょうか。
かまぼこ屋さんは、かなり大きな建物です。一回りするだけでも時間を使います。ちょっとだけ買い物をしました。かまぼこのお土産はいいのですが、消費期限が短いのが難点です。できるだけ日持ちのするものを選びました。その後は先ほどの博物館に向かいます。こちらの方が興味があります。中は、かまぼこの作り方、歴史などの展示があります。全国のかまぼこの種類や材料について書かれている展示です。
このほか、かまぼこを作っているところも見ることができます。
このままバスに戻ります。空には、月と金星が並んでいるのがはっきり見えるようになってきています。
かまぼこ屋から、小田原駅に向かいます。途中変わった形の列車と並んで走ります。建物の間に入ったり出たりで、何の列車かよくわかりません。小田原城も見えました。一瞬の間でした。写真を撮ったのですが、残念ながらバスの車内灯が写り込んでいます。
すぐに、小田原駅に到着です。バスを降りて、荷物を一つにしようとしていると、ツアー仲間に、別に持っていたお土産ものに目をつけられてしまいました。急いでカバンの中にしまい込みます。扱いが乱暴だと注文をつけられてしまいした。
この駅でも待ち時間が少しあります。小田急の方に行ったりしてお土産を探したのですが、ここでも今ひとつでした。夕食時間が近づいていますので、駅の立ち食いそばを食べました。あとは、柱にサンゴや貝の化石があったので探してみました。
新幹線の時間が近づいてきたので、添乗員さんに連れられてホームに上がります。ここの窓からも、小田急線やJR在来線などが見えます。
列車の写真を撮っていたら、添乗員さんに「鉄ちゃん」なのかと聞かれました。「て」ぐらいまではと答えたのですが、どういうわけか、鉄道マニアのする話題になってしまいました。列車番号の「キハ」とは何かと聞かれました。「キ」は気動車の「キ」とわかったのですが、「ハ」は忘れていました。いすみ鉄道は、何種類かの「キハ」が走っていました。そのせいでしょうか。適当に答えたのですが、違っていました。イロハの「ハ」で3番目の「3等車(今の普通車)」でした。
そうこうしているうちに、ひかり号が到着したので乗り込みます。今回も座席はC列、通路側です。車内で添乗員さんから下車駅を聞かれます。最寄り駅を告げて、前回は途中下車させてもらえなかったので、今回も降りられないようなら新大阪まで行くと答えました。即座にそんなはずはないといわれてしまいました。ちゃんと途中下車証明をもらうことができました。そればかりか、遠方の人には大阪市内駅までの証明書まで手配していました。ここまでできるのを見たのは初めてです。前回の新幹線停車駅のみというのはどういうことだったのでしょうか。逆に先に買っていた新大阪−大阪間の切符が余って困ったという人がいました。手元にある最寄り駅−新大阪間の切符が余りますが、大阪まで乗れるので大阪まで出るときに使うことにします。
途中下車するには、京都駅で新幹線を降りないといけません。京都で下車したのは3人だけです。みんな方向はばらばらでした。相変わらず在来線ホームで大都市近郊区間の割に長い時間待たされました。電車に乗る時には、乗っていたひかりは新大阪に着いていたでしょう。その分、ちょっと帰りが遅くなったかも知れません。
<ツアーの目的地>
今回のツアーの目的地は3ヵ所(4ヵ所?)あります。そのいずれもが今まで訪れたことのない場所です。このツアーを選んだ理由のひとつはまさにそれです。最近になって有名になった場所ということが関係しているようです。ツアーの案内を見ていると、前々回の房総半島への同じタイトルのツアーでも、目的地の一つが差し替えられたりしています。今回の目的地について、思ったことを書いていきます。
−濃溝の滝−
最近になってSNSから有名になった場所です。その元となった写真は、早朝にとられたもののようです。他に飾られていた写真も、早朝のものばかりです。そういう景色を見たいと思って現地を訪れたのなら、がっかりだったかも知れません。ツアーで、早朝というのは無理があります。個人的に行ったとしても、スケジュールを組むのが大変そうです。うまくできたとしても、天候が影響してきます。地元か近隣に住んでいないと無理でしょう。それ狙いで、何泊かすることも考えられます。そこまでのマニアックにするのは趣味にあっていません。
この場所で興味があったのは、滝がトンネルのような場所にあるということです。これがどうしてできたのかということの方が気になっていました。それについては、解決はできたので問題なしです。関連の現象とかも確認することができました。このあたりについては満足です。おまけですが、トドノネオオワタムシが見られたのもよかった事にあげられます。
−養老渓谷−
ツアーの目的はハイキングということで、ここを歩くのがメインだったようです。コースとしては大半が車道なので、歩いた距離の割には何かがあったという感じはなかったようです。遊歩道の所は見所がいっぱいあったのですが、それ以外はただひたすら歩いていただけでした。元々このコースは駅から少し離れたところにある渓谷に行くために設定されているような感じです。はっきり言って、駅までの歩きは余分でした。
ハイキングとするにはどうすればよかったのかといわれれば、少し困ります。他に代わりになるものがあるかが問題になります。直前に粟又の滝に行っています。この近くにも滝巡りの遊歩道があります。ここと合わせ技はどうだったのでしょうか。難点は、この道の後半は車道を戻ってくることにあります。これでも全体的に、所要時間は短くなりそうです。他にも見所になる所を何か探す必要がありそうです。
地図を見ながらコースを歩いたのですが、地図は正確ではありませんでした。観光用のパンフだったのですが、地図上のどこにいるのかさっぱりつかめませんでした。実際に、行き違う人から道を聞かれたり、誤った方向に進もうとしている人がいたりでなかなか大変でした。要所は押さえられているのですが、その間のどのあたりにいるのかが全くわかりません。標識の破損も問題でした。少なくともしっかりとした地図が必要だと思いました。事前に出力していこうと思ったのですが、養老渓谷を歩くといっても広く、粟又の滝から養老渓谷駅まではかなりの距離があります。どこを歩くのかがわからず、作りませんでした。このようなことなら作っておくべきでした。
−江川海岸−
ここもSNSで有名になった場所です。ある程度潮が満ちた状態の時の写真がネットに見られます。出発前に、君津の潮の状態を調べていました。干潮が午後1時、満潮が6時頃でした。月齢からして中潮になります。日潮不等という現象があって、午後の干潮は、午前の干潮ほどは引かないものの、小潮の時の干潮時並みに下がります。
帰りの新幹線が小田原午後6時過ぎでした。それから逆算すると、2時間前として午後4時頃になります。満潮といわなくても、ある程度潮の満ちた状態だと思われます。時間的にも、太陽が西に低く傾く頃です。夕日に輝く、海中電柱列を期待していました。実際に到着したのは午後2時です。思っていたより2時間も早く着きました。この時間だと、まだ潮が引いた状態ですし、太陽はまだまだ高くにあります。予想とは大違いでした。
どのような状態の時がいいのかは、そうなってみないとわかりません。満潮よりはよかったのかも知れません。少なくとも到着が後1時間遅かってもよかったのではという気がしています。潮が満ちてくるときにあたり、海の表情が変わっていく様子が見られたような気がします。太陽もだいぶ夕日ぽくなり始めています。
江川海岸を出発しようとしたとき、数台のバスがやってきて駐車スペースがいっぱいになりました。時間を遅らせたら、こんな感じで、次から次へとバスがやってきたのでしょうか。あまりいっぱいになりすぎて、バスが止められなかったら困るし、人が多くて人垣の間から見ないといけないようでも困ります。時間を遅らせていたら、このようになっていた可能性もあります。やってきていたバスは、1団体のものだったようです。その後ICまでは他のバスともすれ違わなかったので、大きな団体と出くわしただけだったのかも知れません。これも、実際の所はどうだったのかその時になって見ないとわからないことです。ついた時間がよかったのかどうか、何ともいえないところがあります。現状で満足するしかないようですかね。
−全体を通して−
企画者が、全ての条件を確認して決めたのなら、この行程がベストだったのでしょう。宿の到着時間も初めは早いと思っていたのですが、ついてみると日没直前で、夕日を見ながら展望風呂に入ることができました。でも、養老渓谷のことといい、まだまだ検討の余地はありそうです。
<持ち物>
−三脚−
濃溝の滝や江川海岸では、三脚を利用している人がたくさんいました。ツアー仲間にも、三脚を持ってきている人がいました。手ぶれを押さえるのには非常に有効な方法です。写した写真には、手ぶれを起こしているものが何枚かあります。もし使っていれば、こうことものを防ぐことができたでしょう。一応持っては行っていたのですが、観光中はずっとバスのトランクの中でした。雲台部分を外さないと、カバンに入らないためです。
人の多い観光地などで、三脚を据えて写真を写すタイミングを待っているのはどうかなと思います。三脚を置いている場所は、だいたいは一等地です。それを長時間にわたって独り占めするのは、マナーの上でどうかなと思います。
三脚を使うと、写真のアングルが限定されることがあります。このようなこともあってできるだけ手持ちでとろうと思っています。どれくらいが限界なのかもだいたいわかってきています。
今回は、江川海岸で限界を超える状態になったので、使えたらとは思いました。持ち運びのしやすいものに換えた方がいいのでしょうか。少なくとも星を撮るためには、今のものより華奢なものは使えません。
カメラの手ぶれ補正がどうして入らなかった原因は未だに不明です。カメラに何かの設定がしてあって、そのために利用できなくなっていると考えられます。それが何なのかはわかっていません。
−フィルター−
カメラ用のフィルターとしてND400とPLフィルターを交換用電池やSDカードと一緒に入れて携帯しています。フィルターを持参している人はあまり見かけないのですが、今回PLフィルターを持ってきているという人がいました。その使い方はNDフィルターの代わりだといいます。一応そういうことにも使えますが、それなりの使い方があります。今回の場合は、水面に反射する景色を強調して写すということに使えます。説明はしたのですが、納得してもらえたのかどうかよくわかりません。はっきりこうなっているというのは、写真を比較して始めてわかります。
一眼レフカメラではファインダーで確認しながら撮ることができます。といっても、わかるのは何となくという程度です。今回はほとんどつけたままになっていました。撮れた写真を見て、景色が思ったより映り込めてなく、ほんとうに効果があったのかどうかよくわかっていません。たぶん、ふつうよりたくさん映り込んでいたのでしょう。
−GPSロガー−
今回も、GPSロガーを持参しました。一応全行程を記録していました。どこを何時に通過したのかよくわかります。写真を撮った場所の確認も非常に楽になっています。前回は、100mごとに記録となっていたので、高速道路では、必要以上に記録を残していました。設定ができるようなので、300mごとと30秒ごとの両方にして見ました。帰ってからログを見ると、30秒ごとの記録はとられていませんでした。バスでの移動はこれでよかったのですが、歩いている間の記録はほとんど残っていません。設定した両方ではなく、最初の設定したものだけだったようです。
どのような設定がいいのか試してみないとわからないところがあります。移動手段として何がメインなのかでも変わってきそうです。次回は、距離での記録はなしにして、30秒ごとの記録だけにして見ることにします。
−忘れ物−
帰ってから、旅行前にカバンを置いていた場所を見ると、封筒が置き去りにされていました。旅行会社から届いた旅行案内です。いったんカバンの中に入れたものの、内容を再確認するために出した後、戻し忘れていたようです。初日の受付、その晩の宿で探した時に見つからなかったのはこのためでした。忘れ物がないようにとしたつもりで、その後に気になったことで、台無しになっていました。気になったら止まらないのが性分です。このあたりのミスをなくす方法も検討しておく必要が出てきました。
<その他>
−バスの運転手−
ツアーに行っていつも感心するのは、バスの運転手さんは道をよく知っているなということです。今回は、一度だけ間違いましたが、それ愛嬌でしょう。鴨川から養老渓谷にぬける道も、普通なら国道を選ぶのに、県道でもない一般道を選んでいました。国道は、でていた標識からでは、通りぬけられなかったようです。県道まで行ってしまえばかなり遠回りになっています。この道をどうして見つけるのか、それをしっかり把握しているというのは、すごいと思います。
昔あったことですが、経路の一部が使えなかったことがあります。そのとき、バス会社と連絡を取って、どの道を通ればいいか調べてもらっていました。その道は、ふだん翌通るので知っていましたが、一部は、バスのような大型車は通行止めになっています。迂回路があるのですが、かなりわかりにくいところを曲がらないと通ることができません。それでも、指示された通りの道を通っていきました。初めての道でもわかるというのはすごいと思います。