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超新星(SN2023ixf)
超新星(SN2023ixf)
2023年 5月31日25時20分

 2023年5月19日に急に明るくなったのが観測された超新星です。おおぐま座のM101回転花火銀河の中にあります。 恒星最後に重力崩壊を起こして光るII型超新星です。
 久々に晴れ間ができたときに写真に写るか試してみました。北斗星の一部が何とか肉眼で確認できるそらでした。 何度か写している内に、M101らしきものが入ったので、報告されている写真と比べて超新星を確認しました。上の灰色矢印の先の星が超新星です。 下の黄色矢印の先にはM101バルジ中心部の明るいところが写っています。何となく腕もあるような..。

Pentax105EDHF700mmx1.4+PentaxKp 10秒露出、RAWデータから現像。右が北になります。
皆既月食中の天王星食(潜入)
皆既月食中の天王星食(潜入)
2022年11月 8日20時30分

 2022年11月の皆既月食は、皆既中に天王星食の潜入が起こるという、2つの現象が重なる珍しいものでした。
 潜入時のようすをインターバル撮影してみました。その中から3枚を選んで比較明合成をしています。 月は皆既食中なので赤っぽく写っています。右下に天王星潜入部分を拡大しています。恒星に対してやや左より下の方向に移動しています。
 下におひつじ座の恒星が写っています。月の反対側でも恒星が月からでてくるところが写っています。

pentaxEDHF(D105f700)x1.4 + pentaxKp 3sec 月の位置を合わせた後、1分、2.5分(潜入中)後の写真を比較明合成しています。
尾流雲(筋斗雲)
尾流雲(筋斗雲)
2022年10月14日12時15分
兵庫県加西市豊倉町

 水平に筋を引く雲が見えていました。日本古来の大和絵にある雲や西遊記の孫悟空が乗る筋斗雲に似ています。
雲から伸びる尾流雲が低空の強風に流されているようです。尾流雲は、雲から水滴が落ちている時にできると考えられています。 右下の筋状の雲は、灰色の雲の向こうに重なってみえる雲からでているようです。灰色の層積雲は白い層積雲より低い所にあるように見えます。
※筋斗雲の「きん」は、角へんに力と書くのが正式なようです。
月とISS
月とISS
2022年 6月 3日20時20分

 月の前を国際宇宙ステーション(ISS)が横切るというので望遠鏡をセットして待ちました。 直前までISSが肉眼で見えなかったので、見逃してはいけないということで途中から通過チェックは望遠鏡での確認と変えました。
 望遠鏡の視野に入ってきてから、通過し終わるまでは一瞬でした。もたもたしてしまって、何とか写せたのは月面上を通過した後でした。 ISSの動きが速いので、1/30秒の露出でも流れて写っています。上が北になっています。

PentaxEDHF×1.4+PentaxKp (f1000mmF10) 1/30sec 2枚の写真を比較明合成 ISSを強調
ケレス
ケレス
2021年10月29日20時35分

 衝になる直前のケレスがヒアデス星団の中を逆行しているというので、探してみました。 明るさは7等くらいで暗く、みただけでは他の星と区別ができません。 しばらく経ってから他の星との位置関係が変わっているものはないかと調べてみたら、見つけることができました。 写っている7等前後の星と明るさとほぼ同じくらいの明るさに写っています。
 マウスを重ねると、翌日の写真を表示します。恒星の位置が同じになるようにトリミングしています。上が西になります。
PentaxEDHF(700mm)x1.4 +PentaxKp 24sec 2枚目:30日20時40分露出20sec 明るさコントラストを調整しています。
夜光雲(ロケット雲)
夜光雲(ロケット雲)
2020年11月29日17時20分

 日の出日の入りの前後の時間帯にロケットの打ち上げがあると、飛んだ経路に夜光雲ができる事があります。 2020年11月29日16時時25分に種子島宇宙センターからH2Aロケット43号機の打ち上げがあると発表されました。 夜光雲は日没後30分から1時間くらいは見えているとされていますから、 大阪ではぎりぎり見えるかどうかというところになります。
 南西から南南東方向にかけての低空を広角レンズで30秒間隔でインターバル撮影してみました。 雲に覆われていたのですが、小さな雲の切れ目が低空を通過し、その中に白く光る筋状の雲が写っていました。
 7枚の写真を比較明合成後トリミング(約3倍拡大)しています。 
土星と木星の最接近
土星と木星の最接近
2020年12月21日17時55分

 2020年の木星と土星の接近は、2つの惑星軌道の交点付近で起こったため非常に接近しました。 その距離は0.1度で、星がほとんどくっついて見えるくらいの距離でした。 100倍程度の望遠鏡でも視野の中にいっしょに見ることができました。
 太陽との合に近いため、全体的にそれほど明るくなく、夕方見え始めても低高度で、すぐに沈んでいくという点は少し残念でした。
 木星の上にあるのがガニメデ、下にイオとエウロパが並んでいます。カリストは大きくはみ出しています。イオの横に恒星が写っています。 土星の右斜め下は衛星のタイタンです。
C14x2+PentaxKp シャッター速度を変えて写した4枚の写真を貼り合わせています。
土星と木星の接近
土星と木星の接近
2020年11月06日から
15日18時過ぎ

 土星と木星が20年ぶりに接近しています。今はまだ、木星が土星を追いかけているという状態です。もうまもなく追いつきそうです。
 11月6日に、APS300mmの対角線上に2つの惑星がはいってくるようになりました。 10日間の惑星の位置を背景の星を基準にして重ねてみました。動きがよくわかります。 7日は写せていません。この日の惑星の位置がかけています。
 各日の写真は、惑星周辺を背景の明るさで消去した後全体を1/60のぼかしをかけ反転したものを49%の透過度で元の写真に重ね合わせ、 同じカーブでコントラスト明るさを調整しています。それぞれの写真を比較明合成で重ね合わせています。 ぴったり重ならなかったので、星が動いたように写っています。

PentaxK50+300-55zoom(300mm) 露出5秒〜15秒
ネオワイズ彗星(C/2020F3)
ネオワイズ彗星C/2020F3
2020年7月19日20時20分

 ネオワイス計画によって2020年3月に発見され、7月の始めに近日点を通過しました。 太陽に接近するに従って、大彗星とよばれるくらいの明るさになったようです。
 日本からは、近日点通過後には条件良く西の空に見られる予定でした。 2020年の7月いっぱいは日本列島全体に梅雨空が広がり、一部地域をのぞき彗星がだいぶ暗くなるまでは観測できませんでした。
 写真は。比較的雲が少なかった19日のもので、薄雲を通しても尾が伸びたようすを写真にとらえることができました。
PentaxK50+170mmF5.6 13sec
フロストフラワー
フロストフラワー
長野県信濃町野尻湖

 野尻湖はナウマン象化石の発掘で知られています。冬の間は発電用用水を放流するために水位が下がり湖底が広く露出します。 一番下がるのは雪解け水の流れ込む3月末頃になります。発掘はこの時を利用しておこなわれます。
 発掘調査で、早朝に現場に行ってみると、グリッド(発掘区画)の壁面の所どころに大きな霜の結晶ができていたことがありました。 気温や壁面からの水の浸み出し状態、風の強さなど条件がたまたまよくなって、結晶が大きく発達したのでしょう。
 最近は、このような大きな霜の結晶を「フロストフラワー」と呼んでいる地域があるようです。
アマミノクロウサギ
アマミノクロウサギ
2018年4月11日20時5分
鹿児島県徳之島

 鹿児島県の奄美大島と徳之島に生息するウサギの仲間です。全体的に黒っぽい色をしていることからその名前がついています。 奄美地方の固有種になっています。
 普通のウサギに比べて、耳が短いこと、足(特に後足)が太く短いこと、爪が大きいことなどで区別できます。 これらの特徴は、原始的なウサギに見られるものとされていて、ウサギの祖先の生き残りではないかと考えられています。 土の中に穴を掘るのに適した体のつくりをしています。
 夜行性なので、昼間は見られませんが、日没後に出てきて、道路脇などで見られることがあります。

カメラぶれにより二重写りになっていたものの一方を除去する処理をしています。

消滅飛行機雲
消滅飛行機雲
2016年12月31日17時15分

 日没後の巻層雲を見ていると、雲の薄くなったところが2本の筋となっていました。 飛行機の航路にあたっていて、雲の間を2機通りぬけたようです。
 ふつうは、排気ガスとして放出される微粒子に水滴がついたり、放出された水蒸気が凝結したりして白い雲となります。 今日の場合は、排気ガスの熱で雲を作る水滴が蒸発したようです。そのため飛行機の経路に沿って雲がなくなりました。 これも飛行機雲の一種です。この場合特に消滅飛行機雲といいます。白い飛行機雲に比べて見る機会は少ないようです。
降水雲と0次の虹
降水雲と0次の虹
2016年8月22日18時35分

 夕方西の空を見ていると、雲の底から薄暗い色をした雲のようなものが見えてきました。 雲から降水が落ち始めると、その部分が霧か雲のように見えることがあります。 このようにしてできた雲のようなものを降水雲といいます。 この場所では、季節もあわせて考えてみると夕立が始まったようです。 雨が降っている場所は上空の厚い雲のため薄暗くなっていて、降水雲も薄暗く見えます。
 降水雲を眺めていると、雲に横から夕日があたりはじめ、オレンジ色に明るく輝き出しました。 光が雨粒の中に入ると、屈折によって様々な方向に散乱されます。そのため、雨粒が光って見えることがあります。 この時もこの現象が起こり、降水雲が夕日の色で光り出したようです。

火星
火星
2016年6月4日0時15分

 今年は火星が接近する年でした。最接近は5月31日で、距離でいえば中接近にあたります。 最接近直後の晴れた日に望遠鏡を出して観察してみました。三角形というかハート型をしたやや暗いところが見えます。 左側の出っ張りが大シルチス、右側は小シルチスです。 左下側細長く暗いサバ人の湾も確認できました。 他にも左上側、北極極付近が白っぽくなっています。極冠なのか雲なのかは1回だけの観測では判別できません。

C14x1.4+PentaxK50 1/250sec 16枚の画像を明るさコントラスト調整後コンポジット合成、5分の1にトリミング

ガニメデと影
ガニメデと影
2016年5月27日22時55分

 木星のガリレオ衛星が、木星の前を横切ったときに、木星の表面に影が落ちることがあります。
 この日木星を観測し始めた時には、木星の西側にイオとガニメデが並んで見えていました。 イオは、木星の向こう側にまわって見えなくなりました。 ガニメデの影については、木星表面の一部が何となく暗いように見える程度でした。
 20枚の写真をスタック合成した後、画像処理をし、実寸大にトリミングしています。
影は木星表面の右上側、ガニメデは木星の右側にぼんやりとですが写っています。

C14×1.4+PentaxK30 ISO1600 天頂ミラー使用(左右反転) 1/125sec

ふたご座流星群
ふたご座流星群
2015年12月13日
23時15分〜27時5分
鹿児島県大島郡与論島

 ふたご座流星群の写真を撮りに出かけてみました。ピークになる15日午前3時前後の天気はあいにくでした。 前日の13−14日にかけては何とか撮ることができました。25秒露出で30秒インターバル撮影を行い、 約450枚の写真の中から流星の写っている6枚を選び出し貼り合わせてみました。
 ふたご座流星群は、ふたご座のカストルの近くから放射状にひろがり、ゆっくりとした明るい流星が多いのが特徴です。 右上の1つは、全然違う方向から流れています。散在流星の1つでしょう。

PentaxK30 f18-55zoom(18mm) 25sec
マウスをあわせると、星座名・流星経路線を表示します。
木星衛星の相互食
木星衛星の相互食
2015年5月27日20時53分
−21時32分

 木星が1回公転する間に、その赤道面を地球は2回横切ります。この時、木星の衛星は直線上を往復するように見えます。 その間に、衛星は他の衛星を隠したり、影の中に入れたりすることがあります。この現象を、(木星)衛星の相互食といいます。
 2014年8月から15年8月までの間、木星衛星の相互食がたくさん起こりました。5月27日はエウロパがイオを隠す(掩蔽)現象でした。 何枚か写真を撮り、そのうち1分おきに撮影されたものを、 0.3秒間隔で表示させています。 初め右側にあったエウロパが、左側へと位置を入れ替えています。途中重なってしばらくしてから、暗くなっているのは、この時にイオを隠したからです。
 衛星がふらふらしているのは、画像の切り抜き位置のずれによるものです。形が変化するのは、望遠鏡のぶれ、星の揺らぎなど様々なことに原因しています。

C14+RearConverter1.4X+PentaxK30 1/3sec 原寸切り出し
ライチョウ
ライチョウ
2015年4月20日12時50分
富山県立山町室堂ミクリが池温泉

 主に日本アルプスの高山にいる鳥です。ハイマツの広がる所にいるようです。寒さに非常に適応しています。氷河時代に本州にやってきて、 暖かくなってきたときに、高山に移り住んだと考えられています。その意味で、氷河時代の生き残り(レリック)といわれます。
 羽毛の色は、冬と夏で異なっています。それぞれの時期では保護色となり、外敵から発見されにくい様になっています。 実際に、足下にいるのに、それだといわれるまでは気がつかなかったくらいです。写真は、冬羽のものです。
 北海道には、別属のエゾライチョウがいます。本州と北海道で2種が棲み分けているのは不思議です。

 PentaxK30 f=300mm
ナキウサギ
ナキウサギ
2014年8月24日12時30分
北海道河東郡鹿追町駒止湖

 北海道にいる耳の短いうさぎのなかまです。仲間といっても、分類上の「目」レベルなので、いうほど近縁関係はないのかもしれません。 日本には北海道の高山にいます。崩れた岩が積み重なったガレ場にすんでいて、岩の間を行き来し、時々地表に顔を出します。 ピーという甲高い声で鳴きます。
 日本にいるナキウサギは、エゾナキウサギと呼ばれ、キタナキウサギの亜種とされています。 氷河時代の遺存種(レリック)といわれ、当時の生物相を想像する上で貴重な種です。 氷河時代に日本列島に移り住んだものの、暖かくなって北方に戻れなくなり、少数が高山地帯に移り住み生き残ったものです。
 PentaxK30 f=300mm 面積の1/2にトリミング
蜃気楼
蜃気楼
2014年3月4日07時00分
愛媛県今治市桜井浜から岩城島方面

 沖合を行く船を写真に撮り、後で見直してみると、船体が少し浮かび上がり、 その下に船の上部が鏡に映っているようにさかさまになって写っているのがわかりました。 船の右側にあるものもなにかはわかりませんが、同じ様に見えます。
 右側の四阪島から左の大島にかけて見えていたようです。水平線手前の平市島にはかかっていませんでした。 7時半頃に写した写真でも確認できました。かなり広い範囲、長い時間にわたって見えていたようです。
 Pentax*istDL f=300mm 面積の1/4をトリミング
M82と超新星SN2014J
M82と
超新星SN2014J

2014年2月4日21時30分

 1月23日に、おおぐま座にあるM82銀河に超新星が出現したのが観測されました。15日ごろから明るくなり始めていたようです。
 2月4日に久々に空がクリアになり、北斗七星がはっきり見えたので望遠鏡を向けてみました。 M82は見えなかったのですが、写真には写り、そこで光っている超新星も撮影できました。明るさは11等級くらいです。

pentax K50 f=2450mm 30sec コントラスト強調後、8枚の写真を平均値合成
水星食
水星食
2013年12月2日06時30分

 水星が月に隠されたまま昇ってきました。月は非常に細く、月の出直後は見えていたのですが、 空が明るくなるにつれ、水星が出てくる頃にはどこにあるかからなくなっていました。双眼鏡で出現の様子が確認できました。

pentax K30 f=400mm F=5.6 1/60sec 28分からの30秒ごと5枚の写真を比較明合成、1/9(面積比)にトリミング
パンスターズ彗星
パンスターズ彗星
2013年3月11日18時35分

 パンスターズ計画という、移動する天体を探すプロジェクトで発見された彗星です。この計画で多数の彗星が発見されていて、 その全てにパンスターズ彗星という名前がつけられていいます。C2011L4というのが正しい名前です。
 3月10日の近日点通過頃には肉眼で見えるのではないかといわれていましたが、予想ほど明るくなりませんでした。 夕方の高度が上がらなかったこともとあり、双眼鏡でやっと確認できました(視力のいい人はみえたかも)。

Pentax k-x f230mm F5.6 2sec 3分の1(幅)にトリミング
小惑星2012DA14と人工衛星
小惑星2012DA14と人工衛星
2013年2月16日05時05分

 小惑星2012DA14が静止衛星の軌道の内側をかすめるように通り過ぎていきました。 直径が45mほどと小さく、肉眼で見えなかったのですが、しし座δ星の近くを通り抜けたため、探すのは楽でした。
 300mm望遠レンズでねらいを定め、6秒露出で何枚か撮ったのうちの一枚に、人工衛星も写りました。人工衛星も肉眼では確認していません。右下の明るい星がしし座δ星、 その上の短い細い線が小惑星、左上を通る線が人工衛星です。よく見ると恒星も日周運動で右下の方向に動いています。

皆既月食
皆既月食
2011年12月10日22〜25時

 久々に皆既月食の始まりから終わりまでを見ることができました。皆既月食中、前後の半分欠けたときの写真を並べてみました。 地球の影(本影)の形が何となくわかります。

 Pentax *ist-DL f=400mmF5.6 右から22:10 22:55 23:10 23:55 24:40に撮影


月面X
月面×
2011年8月6日21時25分

 半月の頃の月面上に「×」の印が浮かび上がって見えることがあります。 ブランキヌス、ラカイユ、プールバッハのクレータ−の壁に、太陽の光が東から低角度であたったときにできます。 地表はまだ影で、高いところだけに光が当たっている場所を上から見ると、「×」型に見えるという現象です。

celestron製 f=2450mm望遠鏡 Pentax *istDL 1/8s 全体の1/3(辺)をトリミング抽出


水平アーク
水平アーク
2011年5月25日13時35分

 太陽の下、崩れた飛行機雲の中に虹が見えています。横の広がりがはっきりしないので、断定はしづらいのですが、 同じ高さの所に水平にできる水平アークのようです。太陽の下約45゚の所から横に伸びるのですが、太陽高度が53゚以上ないとできないようです。 夏場の昼頃にしか見られない現象です。
 飛行機雲が拡散していくに従って、10分もたたないうちに消えてしました。条件がそろったのが一瞬だけだったのでしょう。 そのせいか、内暈やそのほかの大気光象も見えていません。


黄道光
黄道光
2011年3月31日20時00分福井県越前町厨

 惑星の公転面上に、太陽系形成時からの取り残されたり、彗星がまき散らしてできたチリが太陽光を反射してひかる現象です。 夕方や明け方に見られるのですが、夕方では春分の頃に見やすくなります。
 よくはれていた方なのですが、春霞のせいか、ぼんやりと見えていました。画面左半分にたてに明るく写っているのが黄道光です。 中央左の星の集まりはすばるです。

Pentax *istDL 1:3.5-5.6 18-55mm (18mmF3.5) 露出45秒 RAWで保存後PentaxPhotoLaboratryで処理

太陽黒点
太陽黒点
2011年2月22日07時30分

 2007年に太陽黒点が見られなくなってからやっと、大きな黒点が出現するようになり、 観察してみました。肉眼でも見えたというのですが、その本体は小さくなり隠れてしまいました。右上に4つほど写っているのは、 その後に続いていたものです。
 これから増えてくるのでしょうか。太陽黒点が増大するため大災害が起こるという映画ができましたが、

Pentax *istDL 1:4-5.8 55-300mm solorfilter使用 トリミング
多重虹
多重虹
2010年9月14日06時05分

 朝起きてみると、不思議な虹ができているのが見えました。ふつうの虹と違うのは、雲の下ではなく雲の中にできていること、 主虹の内側に何回か繰り返して虹の模様が現れていることです。何回か繰り返している虹を多重虹といいます。 この時たまたま多重虹が雲にできたのか、多重虹が雲にできるものなのかはよくわかりません。
 この虹の青色が二またに分かれているようにも見えます。また、主虹の外側に、ぼんやりとですが副虹も見えています。
 撮影に偏光フィルター使用、コントラストを強調する画像処理をしています。
金星柱
金星柱
2010年7月19日20時40分

 中央の明るいところの真ん中に金星があります。ここから上下方向に光の筋が伸びているように見えます。 地球上空の雲の中にある氷晶に金星の光が反射して見られる現象です。地球上空の雲に光が反射して細長い光の筋のようなものが見られる現象を、 光柱といいます。光柱を作る光の基が太陽の場合は太陽柱、 月なら月柱、この場合は、金星なので金星柱となります。
 この日の夕刻、太陽に幻日ができていたので、注意して観察していました。肉眼ではわかりづらかったのですが、 写真では光が上下に伸びたようすが写っていました。

Pentax ist*DL 150mm F8 6sec ASA800
小惑星ベスタ
小惑星ベスタ
2010年2月20日21時〜22時

 小惑星ベスタは火星-木星間をまわる小惑星の中で4番目に大きい天体です。それが明るくなっているというので、その方向をねらって写真を撮ってみました。ほぼ1時間おいて撮った写真を横に並べて見ました。 1時間後の写真は、明るさを4分の1にしています。恒星は、何となく右にぼやけた感じに見えますが、ベスタは移動している分だけ、 右上の方向にぼやけた感じ見えます。中央下の恒星はしし座γ(アルギエバ)です。その右斜め横の星は4.8等、ベスタとアルギエバの間の星が7. 9等ですから、ベスタの明るさは6等くらいです。これは空の暗いところで肉眼でやっと見えるかどうかの明るさです。
Pentax *istDL 300mmF4 赤道儀使用
1枚目:21時17分 露出10秒
2枚目:22時22分 露出10秒

月と水星 hspace=
月と水星
2009年12月18日17時40分

 細い糸のような月と水星が並んでいました。月の月齢は1.8です。これよりも細い月を見るのはなかなか難しいようです。 夕刻月を見つけてから、沈むまでは30分くらいありましたが、これ以上太陽に近づくと沈むのが早くなるのと、さらに暗くならないと発見しにくくなることで、 見つけづらくなります。
 水星はこの翌日が東方最大離角ですから、比較的見つけやすい位置にいますが、冬至前ということを考えると、見つけるのは容易ではないでしょう。
 条件をいろいろ考えてみると、このように月と水星が並んで見えるというのは滅多に見られない光景といえます。 望遠鏡を使えば昼間でも見えるといわれていますので、4時頃に試してみましたが見つけられませんでした。 画面右端月と同じ高さにある星はいて座ο星、下方のもこもことしたものは雲です
Pentax *ist DL f=300mm F=4 1.5sec

すばる食
すばる食
2009年9月11日0時55分

 半月近くの月がすばるを隠していて、見やすいすばる食でした。すばるは、前日の23時頃から隠され始め、02時頃には全て出現しました。 写真の撮影時刻ではちょうどアルキオーネが出現しています。出現前後4枚の写真を合成したので、月の縁にうっすらと写っています。 実際にはアルキオーネは他の星たちに引けを取らない明るさの星です。
本影錐 hspace=
本影錐
2009年7月22日10時59分15秒

 この日は日本で皆既日食が見られるというので、トカラ列島まで行きました。ところが天気は、雷雨で太陽を見ることはできません。 それでも皆既日食が始まると周囲が暗くなってきました。
 皆既日食の終わり(第三接触)が近づくと西方の空が明るくなり、それがだんだんと広がってきました。月の影がだんだんと、 西から退いてきたためでです。この時でも、空はまだ思ったより暗く露出に3秒もかかっていたため、写真は手ぶれしています。
光 環
光 環
2009年4月11日18時10分

 夕日を見ていると、いつになく太陽の周囲が赤く光っているように見えました。太陽がまぶしいのでよく見えなかったのですが、 写真に撮ってみると、赤いさらに外側2倍の半径のところにうっすらと環のようなものが見えます。太陽の周囲に見える光環という現象で、 ふつうは虹色に見えますが、夕日の赤色が強調されてこの日見えるようになりました。よく見ると外側の環は虹色になっているようにも見えます。
黄 砂
黄 砂
2009年3月16日17時30分

この日は朝から黄砂の影響で視界が悪く遠くまで見通せない状態でした。太陽が西の空に傾き始めると、 空の色が緑かかったうす黄色になってきました。写真に撮ってみるといかにも、空じゅうが土でいっぱいというような色に写っていました。
 黄砂は春先になると中国大陸から飛んできます。その量は、年々多くなっていて、地球砂漠化現象と関係があるといわれています。
ルーリン彗星
ルーリン(鹿林)彗星
2009年2月21日23時10分

 ルーリン彗星は、台湾のルーリン天文台が発見した彗星です。2月の終わり頃に4等まで明るくなるといわれましたが、 我が家からはついにみることができませんでした。この日は、おとめ座スピカと土星の間に来るというを利用して、その付近を撮影してみました。 RAW撮影とコントラスト強調という方法を使って何とか写真には写ってくれました。中央やや左側、青みがかって少しぼやけているようなものが、 ルーリン彗星です。
Pentax *istDL f=120mmF4 露出50秒
PentaxPhotoLaboratory でコントラスト強調
天王星・海王星
天王星・海王星
2008年12月27日
天王星(左)19時10分露出20秒
海王星(右)18時25分露出10秒

 この日は、金星と海王星が接近していて、これを利用して海王星を探しました。 天王星は、金星からの方位・距離を利用して探しました。緑味がかった青色なのが特徴です。
 写真に撮ってから気づいたのですが、海王星のすぐ下に衛星のトリトンが、天王星の左斜め下に上から衛星のティタニア・オベロンが写っています。 上の光芒の中にアリエルが埋もれているようにも見えます。ウンブリエルも確認できました。
機材:セレストロンC14 f=2450mm + Pentax *istDL
画像の1/20(面積)をトリミング抽出
三日月・金星・木星
三日月・金星・木星
2008年12月1日 17時50分

 金星と木星が接近したときに、月がやってきました。夜空に見える最も明るい天体3つが寄り添っていて、目立っていました。
 首を傾けてみるとニコちゃんマークの様にも見えるので、夜空がほほえんでいると表現した人もたくさんいたようです。 3天体の接近は予測されていたのですが、このような印象の見え方になる事までは想像されませんでした。
丹波竜発掘地
丹波竜発掘地
兵庫県丹波市山南町上滝
2008年10月

 白亜紀前期の篠山層群から恐竜の化石が発見された場所です。見つかった場所はコンクリートで覆われているところです。
 化石の入っている地層の様子から、恐竜のいた場所は、大きな川沿いの氾濫源のような場所で、 長期間地表になっていて、植生で覆われ栄養豊かな土壌でできた大地広がっていたようです。
太陽柱
太陽柱
2008年7月4日午後6時35分

この日の夕刻の太陽を何かで隠してみても何かあるようには見えなかったのですが、 目をそらしたときに太陽の上に何か光る細長いものがちらちらと見えるような感じがしました。写真に撮ってみると、 太陽の上方に伸びる筋がはっきりと写っていました。筋の長さは長く、20°以上にも及ぶ非常に大きなものでした。
 太陽柱が何時頃から見え始めたのかははっきりしませんが、このあと、日が沈んでから後もしばらくの間、夕焼け空の中に見えていました。
影富士
影富士

 富士山に御来光を見に行きました。日出直後に後ろを振り返ると、富士山の影がトンネルのように遠くまで続いていました。 アルプスの山々に陽が当たっていますが、その上に伸びているのがわかります。
 一般に影富士として紹介されている物は、 地面に富士山の影が映っているのを言っていますが、こちらの方がはるかに壮大です。
後方羊蹄山
後方羊蹄山ニセコ町から
2008年4月10日6時10分

 朝日を背景にした後方羊蹄山です。後方羊蹄山は「しりべしやま」と読みますが、一般に羊蹄山(ようていさん)で知られています。 円錐形の成層火山です。形が富士山に似ていることから「蝦夷富士」ともいわれています。
 後方の太陽にはかすかですが太陽柱が見られます。
ボタン雪
ボタン雪
2008年2月9日午後1時10分

 日本列島南岸を低気圧が発達しながら通過したため、朝から夕方まで雪が降り続け、大阪では珍しく積もりました。
 雪は、いくつも重なり合って2cmほど大きさのかたまりとなって、落ちていくように降っていました。
環天頂アーク
環天頂アーク
2008年1月19日08時35分

 写真の上部、やや明るいあたりから左右に虹のようなものが写っています。 虹は頭上(天頂)をぐるっと取り巻くようにできるので、環天頂アークといいます。 色は下側が赤で上側が青になっています。上下が逆なので逆さ虹ともいわれます。
 これと太陽とのちょうど真ん中にもうっすらと虹のようなものが見えます。これが上端接弧です。 太陽の右側に幻日も写っています。
光芒
光芒(天使のはしご)
2008年1月1日07時20分(初日の出)

2008年の初日の出です。冬型の気圧配置が強まったため、 大阪平野南部の和泉山地を昇る季節風が、山の上に雲を作っていました。 この5分ほど前に一瞬だけ雲間から太陽が見えていました。その光線は次第に海上に移っていき、 海面を照らすようになりました。
太陽柱
太陽柱
2007年12月17日16時35分

 今年12月にはいってから2回目の太陽柱の出現です。太陽の上方に細長い光りの筋が写っています。
 液晶モニタでは確認しにくい方法ですが、画面やプリントアウトを横から見ると太陽柱はくっきりとみえす。
 太陽柱も条件さえ整えば、よく起こる現象のようです。  過去に雲の合間に太陽の光が細長く見えている様な感じがすることがありましたが、ほとんどが太陽柱のようです。
虹

2007年11月22日16時30分

 東の空に虹がかかっていました。東側を通過した雨雲が照らされてできたようです。 条件がよかったせいか、きれいな半円形になっていました。 冬時大阪近辺では、しぐれ雲の通過に伴って虹ができることがよくあります。この時も、 山の低いところを抜けてきたしぐれ雲が、東方を通過し、淀川を超えても残ったため、 大規模な虹となりました。
 写真が1枚に収まりきらなかったため、5枚の写真を貼り合わせています。
中秋の名月
中秋の名月
2007年9月25日午後10時00分

 秋分の日の翌々日が、中秋の名月となりました。よく見ると左側が少しかけています。 これは、旧暦の15日はほんとうは満月でなく、その翌日が満月となるためです。

Pentax istDL f=120m*2*1.4 F4*2*1.4 1/125s
彩雲
彩雲
2007年9月10日 午後5時50分

 夕方西の空を見ると雲が虹色に光っていました。30分以上見えていたようです。 雲の一部分が色づいて見えることがあるのですが、 これほど大きなものは初めてです。同じ大きさの雲粒が等間隔に並ぶとできる現象らしいのですが、 詳しいことはよくわかりません。



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