--> ヨッシンと地学の散歩 > 散歩道のささやき > 春分の日はいつ

ヨッシンと 地学の散歩

散歩道のささやき
春分の日はいつ

 休日がいつになるか調べていて何か変だ思うことがあります。春分の日が昨年と違うばあいがある事です。 これは、毎年春分の日が何日になるかが決まっていないからです。同じ事が秋分の日でもおこります。1955年(昭和30年) 以後の春分の日を調べてみると、3月20日にあったのが、60,64,68,72,76,80,84,88,92,93, 96.97,2000,01,04,05、08,09,12年でそれ以外は21日にありました。だいたい21日といえるようです。 秋分の日も同様で、9月22日が2012年、24日が1955,59,63,67,71年でそれ以外が23日です。 秋分の日はほとんどが23日でたまに前後の日になります。
 春分・秋分の日はどのように設定されているのでしょうか。1年間の太陽の動きと季節の関係を考えてみます。
 一年間の太陽の動きを見ると、夏には太陽が高く昇って昼が長くなり、そのため暑くなります。 逆に冬には太陽が低く昼間が短く寒くなります。そこで、夏を太陽が高く昇る日、冬は太陽が低い日と決めます。そうすると, 夏の真ん中の日は、太陽が最も高く昇る日と決めることができます。この日が夏至です。同様に冬至も決めることができます。
 夏と冬の真ん中の日が夏至・冬至と決まりました。春と秋の真ん中の日は、夏至・冬至の真ん中の日と考えます。 真ん中の取り方もいろいろ考えられます。太陽が地球の周りを回っているように見えますので、これを使って考えます。 夏至と冬至の日の太陽は全く正反対の180度離れた位置にいます。そこで、春分・秋分の日は、 夏至・冬至の日の太陽の位置から90度離れた位置にいる日とします。
 太陽の通り道は決まっていて黄道と呼びます。黄道上で太陽が最も高く昇ることができる位置を夏至点、 同様に冬至点・春分点・秋分点が決められます。それぞれの位置に太陽がいる1日を夏至・冬至・春分の日と決めています

※ 一般的にこのように説明されていますが、正確には太陽黄径が0度になる日を春分の日としています。

春分の日の変化  それでは、太陽が春分点や秋分点を通過する時刻はどのようになるのでしょうか。
 1955年から2012年のグラフを書くと右図のようになります。のこぎりの歯のような形になっています。小さな点が、 分点の通過時刻です。春分点通過時刻の印が21日の間にあれば、その年の春分の日は3月21日になります。 1960年の点は20日と21日の境界よりわずかに下側(20日側)になっていますので、この年の春分の日は20日となります。
 春分点や秋分点を通過する時刻がこのようになる理由を考えてみます。太陽が春分点を通過してから次に通過するまで、 365日5時間48分45.194秒かかります(2010年の値)。1年は365日ですから、 翌年の春分点通過時刻は端数の6時間弱遅れることになります。遅れが4年分たまるとほぼ1日になります。 そこで、4年に1度閏年を入れることによって、この遅れを修正しています。実際には、 これでも正確に修正しきれなくて通過時刻が4年で45分ほど早くなっていきます。そのためのこぎりの歯は全体として右下がりになっています。
 春分点通過時刻がどのようになるかが理論的にわかったので、過去・将来にわたって春分秋分の日が何日になるか予想してみることにします。 基準は2000年の春分点通過時刻20日16時35分(秋分点通過は23日2時28分)です。 1790年から2210年までを計算し書いてみると下のようになります。春分の日は19日から22日、 秋分の日は22日から24日までの間で変わります。
春分の日の変化
 表に書かれている時刻は、日本標準時を使っています。国によって時刻が違いますので春分・秋分の日が変わることもあります。 たとえば、2011年の春分点通過時刻は日本標準時で21日8時21分なので日本では21日が春分の日になりますが、 世界時(グリニッジ標準時)は9時間遅れていますので、20日23時21分になります。グリニッジ標準時を採用している国 (それより西にある国でも)では20日が春分の日となり、日本と異なります。

参考:国立天文台歴計算室歴要項 http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/old_yoko.html   
2011.9記載



<ヨッシンと地学の散歩>  <散歩道のささやき 目次> 
<<一つ前   次へ >>