ヨッシンと地学の散歩 > 旅行記
各回のタイトルをクリックすると、各回の内容を開閉します

2015/05/12-18 青ヶ島八丈 島巡り


01 計画立案

 前々から行って見たかったところの一つに青ヶ島があります。島の外周より真ん中の方が低くなっている奇妙な形ということに興味がありました。八丈島を経由して行かないといけないので、ついでに八丈島も寄ることにします。時期を考えます。昨年7月に小笠原に行ったときに、見損ねたものの一つに夜光茸があります。小笠原では時期を過ぎていました。八丈島でも見られるようなので、小笠原での時期にあわせます(完全に読み間違えています)。

02 出発まで

 青ヶ島への旅行計画はできたのですが、1週間ほど前になって問題が判明してきました。それは、フィリピン東方にある台風6号が、12〜13日頃日本列島に接近しそうだということです。気象庁が発表する進路予想で13日の予想位置が発表されるのは5日前の8日ですが、その時の図では、旅行にかなり影響しそうな位置にやってきています。9日の昼時点では、13日9時の予報円の中心は八丈島付近にあります。

03 5/12-13青ヶ島へ

 台風の状況を見ながら、いろいろと手続きをしましたが、台風も追いかけてくることですから、そろそろ出発することにします。まだ、雨は降っていません。

04 5/13AM青ヶ島北西部

 予約した宿は、ヘリポートのすぐ近くですが、迎えに来てくれていました。島内の宿は1泊3食付きです。というのも、食事のできる店がないからです。あとで、島内をまわって見つけたのは、酒屋さん1軒、居酒屋さん2軒、自動販売機2カ所だけです。

05 5/13PM青ヶ島北東部

 昼を食べ終わって、午後の行動を考えます。島北東部から中央のカルデラに降りる道を通り、道沿いに三宝港まで行き、島西側を通る道がから帰ってくることにします。

06 5/13PM青ヶ島カルデラ

 元の道路に戻り、さらに進んでいきます。外輪山の内側に入りましたので下り坂になります。すぐに、トンネル入口にさしかかりますが、中に入らずに旧道の方に進みます。ヘアピンカーブが続きますが、歩く分には問題がありません。20分ほどで下まで降りきります。下から見ると外輪山の内側は切り立ているのがよくわかります。

07 5/13夕日と星

 宿に戻ったのは5時半頃、ちょっと休憩してから夕日を見に行くことにします。日没は6時30分、夕食も6時30分とほとんど同時です。戻ってくる時間を考えるとちょっと間に合いませんがわずかですのでいいでしょう。場所は、宿からちょっと登ってから脇道に入ったところ。午前中に下見していました。行って見ると強い風が吹いています。見晴らしのいいところは風が吹き付けてくるようです。よけるところもありますが、夕日は見づらくなります。ちょっと我慢します。

08 5/14AM青ヶ島西海岸

 朝食時に宿の人から、昼はどうするのかと聞かれました。1日中、中央部のカルデラ底に行きたいのですが往復する時間がもったいないです。弁当かおにぎりがあればお願いしたいと答えると、それなら「ひんぎゃセット」が用意できるできるけど11時になるとのこと。それでも午後の滞在時間が2時間ほど長くなります。それでお願いすることにします。

09 5/14AM再びカルデラ

 宿で、ひんぎゃセットを受け取り料理方法を教わってから、カルデラの方へ向かいます。

10 5/14昼:ひんぎゃ料理

 「ひんぎゃ」について解説しておきます。青ヶ島の真ん中にある丸山の西部とその向かい側外輪山の底のあたりには、蒸気を噴き出している穴がたくさん見られます。この蒸気噴出孔のことを地元では「ひんぎゃ」と呼んでいます。成分のほとんどが水蒸気のためか。噴気孔には、硫黄などの沈着物はほとんど見られません。

11 5/14PMカルデラ散策

 食事が終わって一段落付いたら、カルデラ内の散策に向かうことにします。まずは、丸山山麓を一周する道路を歩きます。歩き始めてすぐに林の中に入ります。木々の間で見つけたのはアカコッコです。伊豆諸島南部にいる鳥です。

12 5/14 戻って再び星見

 サウナで汗をかいたので、自動販売機でミネラルウォーターを買い飲んでいると、管理員さんがこちらで涼めといいます。そちらの方に行って何となく話をしている内に、杉の木は見たかと聞いてきます。どこかわからなかったので見ていないと答えると、今から入口まで連れて行ってやるといいます。お願いすることにしました。戻ってきたら、ただでサウナに入らせてくれるというのは、さすがに時間がないので断りました。

13 5/15AM青ヶ島出発まで

 今日は青ヶ島を出発する予定の日です。テレビで、港のようすが中継されていますが、波は大きいようです。船が着けるかどうか心配です。とりあえず、ヘリのキャンセル待ちを取りに行くことにします。手続き2時間前にいったのですがもうすでに、2人並んでいました。様子を見るだけのつもりだったのですが、このまま並ぶことにします。風が強くて寒いです。事務室内にある風速計を見ると、南西15.9になっています。強風です。後で写真を見ていて気がついたのですが数値はノットなので本当は約8m/sでした。

14 5/15PM青ヶ島から八丈島

 船が着岸し始めてから桟橋付近にある機械類や車の動きが慌ただしくなります。危ないので待合室まで待避します。乗ってきた客は10人ほどでした。宿から迎えの車に乗ります。車はすぐには帰りません。船からは、たくさんのコンテナが下ろされています。そのうちの一つが駐車場まで運ばれてくると、中に積まれている、段ボールの箱を、みんなで手分けしてそれぞれの車に積んでいきます。ほとんどの車の荷台がいっぱいになっていきます。ちなみに今日は週一度の貨物船を兼ねた運航日になっています。おまわりさんも、何かと手伝っているようです。この後、我々乗客の誘導や待合室を閉める作業まで任されています。パトカーには警視庁と書かれています。ここは東京都なんですね。ところで、大阪都になったら、大阪府警の代わりに何と書かれるのでしょう。

15 5/16AM八丈島中央部

 朝早く目覚めたので、それほど時間はないのですが、周辺を散歩することにします。まず港に行きます。町中心部に向かう道路はまっすぐに伸びています。大きな島だということがわかります。

16 5/16AM八丈島西海岸

 八丈植物公園を後にして、八丈島中心部を東西に横切る幹線道路を西に向かいます。最初についたのが、八重根港です。風向きの影響か波が荒れているようです。この付近全体に溶岩が海に迫っています。

17 5/16PM八丈島中之郷と馬路

 樫立地区の集落を過ぎ、ちょっと高くなったところを越えると中之郷地区になります。ここで、まず見ておきたいと思っているのが裏見の滝です。位置を確認するため、観光案内看板を見ていると、中之郷漁港(藍ヶ江港)に、断層不整合があると書かれています。これは本家の関係上外せないでしょう。途中にある滝の方に先によります。

18 5/17 八丈島三根:朝の散歩

 昨日早く寝た分だけ、早く目が覚めました。中庭を見ていると、アカコッコが来ています。昨日の朝も見たのですが、すぐに飛んでいきました。その後、もう一度やってきていました。2回とも、まさかいるとは思っていないので、カメラがなく写真には撮れませんでした。今日は、来ることを期待してカメラを用意していました。

19 5/17AM八丈富士

 八丈富士は、意外と簡単に登れます。町中に登山口といわれている場所があるのですが、そこからまださらに上まで車で上がっていくことができ、実際に歩いて登るのは標高差で300mほどです。

20 5/17昼:八丈三原山

 八丈富士の次は三原山に登ります。標準的なルートは、町中の観光協会前から防衛道路を上がるコースで350m地点までは車で行けます。山頂から大池に抜けるコースの途中は三原林道を通ります。逆にこちらからも登っていくことができそうです。もう一つのウォーキングコース「硫黄沼・唐滝」は三原林道からアクセスします。こちらにもよるとしたら、時間も節約できます。三原林道経由にします。

21 5/17PM八丈末吉から帰宿

 山を降りたら中之郷に抜けました。昨日はここまでは来たのですが、先にある末吉地区に行っていません。今日の回り方だと戻る感じになります。そこには、灯台とかがあります。見に行くことにします。

22 5/17泊:八丈島 ホタルと朝日

 宿に早く戻ったのはいいのですが、星も見えないようなのですることがありません。ホタルがいると書かれている場所があります。片道歩いて30分ほど、ちょっと遠いのでどうしようか迷ったのですが見に行くことにしました。

23 5/18AM八丈島一周

 今日は、八丈島最終日です。天気予報は晴れのち曇り、距離を稼ぎたいので、軽自動車を借りてまわることにします。

24 5/18PM八丈島あちこちと

 大坂峠を下ってくると、三原山をほぼ一周したことになります。これで、だいたいのところは行ったのですが、所々見落としているところやり残しているところがあります。そういうところによることにしますが、その前に昨日行ったホタル水路がどのようになっているか気になります。行って見ます。

25 余談など

<交通手段のトラブル>
 毎回、交通手段のトラブルに悩まされています。最初に「今回はなければ..」と書いたのですが、残念ながら、出発前にやってきました。その後は順調で、無事青ヶ島に行け脱出もできたのでよしとしないといけないのでしょう。ところで、東京までのバスをキャンセルしたのがよかったのかはどうかは気になるところです。少なくともバス会社のサイトにアクセスして遅延証明の発行状況を確認してみました。当日30分以上の遅れは別便の1件だけでした。運行決定発表後に、運行停止になっていれば(まずないと思うが)ここには載らないはずので、結局どうだったのかはよくわかりません。翌日の遅延が大量に発生している原因も気になるところです。

26 余談など2

<カメラの調子が..>
 この旅行中、使っているカメラの調子がだんだんおかしくなってきました。顕著なのは、八丈島に入ってからです。オートフォーカスで写真を撮ろうとしたら、ピント操作が逆方向に動き、エラーで止まってしまうことが何回か起こりました。レンズを確認すると、中心部が曇っていました。今回も雨の中を歩き回ったので、内部に湿気が入りこんだようです。曇っている部分に手のひらを押し当てて暖めることで、その部分の露を蒸発させて、そのときは撮影できるようにしました。


目次へ戻る