2015/10/08-10 信越 紅葉探し
10月の旅行はどうしようか考えました。行くとしたら、新月が11日なのでその前後になります。車で出かけるとして、高速料金はかなりの額になります。休日の高速割引は魅力です。11日が日曜日12日が体育の日です。土曜・日曜の宿は取りにくそうです。往復ともの利用は無理なので、土曜日帰りか月曜日出発になります。13日は祝日開けの平日なので博物館類は休館の可能性があります。土曜日帰りがいいようです。あまりまわるところを思いつかないので、2泊3日とします。
行き先については、今年は、寒くなるのが早めなので、10月始めでも山の高いところなら紅葉が始まっているかも知れません。これを目標にします。信州の高山あたりが良さそうです。地図を開いて目についたのが、妙高高原と長野松本周辺の山です。車のルートとしては、妙高から松本近くの高原に抜ける道筋かその逆順が良さそうです。高速料金を考えると、妙高からの料金の方が高そうです。途中で夕日の見られるポイントがいくつかあります。できればこちらを土曜日に通りたいです。
妙高高原と松本・長野の真ん中にある聖高原に良さそうな宿があります。ネットで調べると妙高高原の方は8・9日とも空いています。8日の方が空き室が多いようです。聖高原の方に連絡を取ってみます。9日は空いているといわれました。妙高は8日になりました。コースが逆になるのですが、この向きにまわることにします。
途中に寄るところです。北陸道経由で妙高まで行くとして、紅葉しているような高い山はないようです。高田近辺は一度行っているので、できれば別の場所に行ってみたいです。地図で紅葉マークがないか調べてみると、親不知の近くに青海川ひすい峡というのが書いてあります。ここは、前に行きそびれていますので、寄って見ることにします。このあたりは、糸魚川ジオパークに指定されています。関連の情報を入手して、この付近を適当にまわって行くことにします。2日目以後は、状況を見てどこを通るか考えることにします。ひすいの鑑定はできないのですが、確実にひすいといえるものを見つけてみたいのもあります。本家の方にひすいをのせていますが、曖昧なところもあり確実にそうだといえるものと差し替えたいと思っています。あの中の少なくとも一個は、硬玉ではなく軟玉であることはわかっています。
持って行くものですが、道路地図があるのですが、縮尺が20万分の一と大きく、道路の交わり方など細かいところを読み取ることができません。もっと細かいところまで載っている地図を用意すればいいのですが、それではページ数が多くなりすぎて、肝心のページを開くだけでも時間がかかります。その点でカーナビは便利だということに気がついたので、安いものを一つ買うことにします。通販で時々安いものが新聞広告に載っていますが、買おうと思ってからは出ていませんでした。難波まで出かけて、ちょっと型落ちしたものを7千円ほどで入手しました。内蔵のバッテリーは放電しきっていますので、充電しておきます。
車の運転で眠たくなったら、固いものをかむといいと聞いたので、さきいかを買っておくことにします。壱岐対馬の旅行でも持って行っていたのですが、カバンの奥底に入れたまま出すのを忘れていました。そのほかのものは、いつもとだいたいいっしょです。カメラは、対馬で不調になったので修理に出ています。その間に1台購入しました。新しいカメラを持って行きます。今回は重さを気にしなくていいので、予備のカメラは、古い一眼レフデジカメにします。ダークノイズが多いのですが、星の写真を撮ることはできます。
8日は、6時に起きました。軽く朝食をとって、色々していると、出発は7時になりました。近くのインターから名神高速に入り、東に向かいます。いつも通り京滋バイパスを通り草津まで行き、米原ジャンクションから北陸道に入ります。
途中尼御前のサービスエリアで休憩を取ります。ここのSAは、外に出て、尼御前岬まで歩いて行くことができます。この後どれくらい時間がかかるかわからないので、今日はエリア内のみにしておきます。前来たときに比べて漁港がよく見えるようになっていました。家を出るときに車にガソリンは半分強しか入っていなかったので、少なくなってきています。補給することにしました。1リットル当たり20円ほど高かったようです。高速を降りてからでもじゅうぶん持っていたので、後で入れた方がよかったようです。
高速は、親不知のインターで降ります。降りてちょっと進んだところに、道の駅「親不知ピアパーク」があります。ここで休憩がてら情報を収集します。ここには青海川ひすい峡の巨大ひすい原石が展示されています。また、運がよければ海岸でひすいを見つけることも可能です。10分ほど探してみたのですが、見つけることはできませんでした。
ここからもう少し進んで、青海の町から山の中に入っていったところに青海川ひすい峡があります。別名を橋立ひすい峡というのですが、この名前の場所を勘違いでもう一つの方の小滝川の方だと思い込んでいました。途中から案内が橋立ひすい峡と変わったので変だと思いながら進んで行ったのですが、現地に到着して、今回の目的の場所だとわかりました。
入口は、下流側と上流側の2つあります。下流側から行ってみたのですが、藪が生い茂っていて、河原に近寄ることはできません。橋の上か展望台のような所から見るだけです。遊歩道のようなものもあるのですが、通行止できなくなっています。
川岸の岩石です。橋立では蛇紋岩が露出していて、その中にひすいが入っているらしいです。ここのは、それとは違うようです。岩の滑らかさが足りません。
河原には白い岩石がいっぱい転がっています。ひすいなのでしょうか。遠くからではよくわかりません。ここと小滝川ひすい峡のひすいは、拾って帰ることはできません。
下流側に黒姫山が見えます。石灰岩を採石しています。来る途中に大きな採石工場がありました。空はどんよりとしていて、時々小雨が舞っています。
下流側ではよく見られないので、上流側に行くことにします。狭い道を進んでいくと途中でいきなり通行禁止のゲートが現れました。仕方がないので、100mほどバックして、方向転換のできるところまで戻りそこに車を停めました。歩いてゲートの脇を通り抜け河原まで行きます。3−400mほどありました。
川の向こう側の山の斜面です。崖崩れのような地形があります。小滝川にも同じようなものがあり、そこから下流側でひすいが見られます。蛇紋岩は、崩れやすい岩石なので、このような地形が容易に作られます。
なかなか河原に近づくことができませんでしたが、なんとか近づけた所の岩石です。やはり白っぽい岩石が点在しています。この感じも、小滝川のものとそっくりです。
道は、川を渡るようになっているのですが、飛び石が水の流れに埋もれていて渡ることができません。いける範囲内では、ひすいのようなものはみられませんでした。
ここから見た、山はまだ紅葉というには早いようです。
せっかく来たのですが、何も収穫がないまま引き返すことにします。カーナビを見たのですが、電源が入りません。バッテリーが切れたようです。このままつないで充電することにします。
青海の町まで戻りそこから、海岸沿いに進みますが、ここから糸魚川市街地にかけての海岸はラベンダービーチといいます。薄紫(ラベンダー)色をしたひすいが見つかることから、名前がつけられたようです。ちょっと寄って見ることにします。
海岸です。小石でできてきいます。延々とつながっています。親不知方面の景色です。
しばらくの間ひすいを探してみます、波打ち際近くを見ようとしたのですが、波が強くおまけに波しぶきまで流されてきます。ちょっと離れたところを300mほど往復したのですが、どうかなという石が2個ほど拾いました。たぶんひすいではないでしょう。ひすいを見つけるのならゆっくりと時間をかけて探しさないとだめなようです。
糸魚川から妙高高原までは、これと言って立ち寄る場所は考えていません。親不知の道の駅で入手した情報では、糸魚川市の外れに、弁天岩というのがあって、そこがジオパークに指定されてようなのでちょっと興味があります。
糸魚川の町からしばらくは何もなく、弁天岩にやってきました。島になっていて、曙橋という橋から渡ることができます。名前の由来は、島に厳島神社というのがあって、そこに弁財天が祀られているからだそうです。神社は、写真にはきれいに写っていませんでした。
ジオパークに指定されている理由は、フォッサマグナによってできた海底で、100万年前に火山が噴火しました。ここの岩石が、その時に飛ばされてきた岩のかけらがたまってできているからです。火山角礫岩といいます。島内にある説明では、集塊岩と書かれていましたが、安山岩の角礫でできているので、火山角礫岩の方が正しいでしょう。様々な大きさの角礫でできています。
弁天岩のジオサイト解説によると、この山手にある白山神社は、弁天岩ジオサイトの核心部だそうです。人との関わり合いということから指定されているようですが、地球と意味から考えてみると、ちょっと強引という感じがします。似たような場所は、室戸や隠岐のジオサイトでもありました。
白山神社という名前は各地で見かけます。富士山が信仰の対象になっているのと同じように、北陸で白山が信仰の対象となっているのと何か関係があるのでしょうか。
拝殿(左)と御旅所です。水路が流れていたりとか色々あって、ここだけを見ると、神社のように見えません。境内に入ったときは、右手前側にあった、秋葉神社を、白山神社社殿と思ってしまいました。茅葺きの拝殿も始めて見ました。
拝殿も立派なのですが、本殿も国の重要文化財に指定されています。真っ暗に写っていたものを、画像処理をして何とか見えるようにしています。
本殿裏手の山も、弁天岩と同じ火山角礫岩でできているようです。社叢が広がっていますが、これも天然記念物だそうです。ヒメハルゼミが発生するようですが、今は季節ではないので、鳴き声は聞こえません。
拝殿向かい側に民俗資料館があります。近くの民家を移築したものだそうです。土日祝日しか開いていないので、中に入って見ることはできませんでした。
車に戻り、次に行くことにします。カーナビは復活しているようです。国道8号線を新潟方面に進みます。直江津から国道18号線を南下すればいいのですが、直江津・高田の市街地の渋滞は避けたいので、直江津の町の手前で、右折します。適当に曲がったのですが、ちゃんと予定の道に入れたようです。新幹線の駅ができた影響か、道が新しくなっていました。そのまま進めば、国道18号線に合流します。国道に合流する手前では、太陽の光が雲間から山を照らしていました。
国道を南下していきますが、これといって興味を引きそうな道路案内はありません。家に帰ってから気がついたのですが、上の写真に写っている緑色の看板に鮫ヶ尾城址と書かれています。もうちょっと見やすいところにあったら行ったかも知れません。そのまま進んでいるうちに、いつの間にか妙高高原関温泉方面への分岐まで来てしまいました。今日の宿は、関温泉に取っています。宿の方に曲がります。道は平坦なように見えるのですが、思っているより急勾配です。なかなか速度が上がりません。宿は見つけられないまま関温泉を通過、次の燕温泉まで来てしまいました。
燕温泉です。紅葉が始まっていますが、まだこれからのようです。この写真も(次のも)真っ暗だったので画像処理をしています。
紅葉の写真です。
宿に着くにはちょっと早いようなので、赤倉温泉の方にも行ってみましたが、何も見るものはないようなので戻りました。宿は、来る時にトラックを追い抜いたあたりにありました。
宿についてすることは、空は曇っていますが、星を見る場所を探すことが主になります。宿の正面には広い駐車場があるのですが、照明がつきそうです。裏側は、ゲレンデになっています。斜面なのですが、明かりは、部屋から漏れてくるものが主なのであまり気にならないでしょう。このあたりの適当な場所で見ることにします。もう少し離れたところに展望広場もあります。
夕食時に、隣のテーブルに座った男性から声をかけられました。東京の方の人だったのですが、山の情報とか色々教えてくれました。ロープウエイで登った山は寒く駅舎から外に出られなかったそうです。前日大阪から来ていた人が、名阪を通ってきていたらしく、そのコースできたのかと尋ねられました。名神から北陸道経由だと答えると不思議そうでした。北大阪からだと名神、南大阪からだと名阪の方が入りやすいと答えると納得していました。本当はどちらがよかったのでしょうか。
夕食後、空を見たのですが曇っています。先に温泉に浸かり、1時間ほどしてから外に出てみたのですが、小雨がぱらついています。星見はできそうにありません。明日に期待して今日はあきらめます。ネットが見られたので、雨域を調べてみるとこの一画だけだったようです。
翌朝の散歩です。1kmちょっと離れたところに不動滝というのがあります。昨日、車の窓から見えていたのですが、車を停められそうな場所がなかったので、スルーしていました。そこに行ってみることにします。宿の案内には道路の路側帯から見ると書いてあったのですが、途中から降りていく道があります。
道の降り口あたりから見た谷底です。大田切渓谷というそうです。紅葉が見えます。このあたりで写真を撮っていて気がついたのですが、カメラの露出モードがマニュアルになっていました。物陰とか夕方とかの写真が真っ黒だったのはこのせいでした。
道を降りていくと、社のようなものがあり、その前が少し広くなっていてそこから見るようになっています。道はここで行き止まりです。その社です。
この社が、不動明王を祀っているとこからこの前の滝が不動滝と呼ばれています。半分崖に隠れていますので、前の2m位の高さの崖を強引に降り、正面から滝を撮って見ました。
足元には、ダイモンジソウが咲いていました。5枚の花びらの内、下側の2枚が長く伸び「大」の字に見えることからこの花の名前がつけられています。
車道に引き返し、上から滝の見えるところまで行って、滝を眺めた後引き返します。途中、関温泉街が見えました。
山の雲がわずかに晴れ、山肌が白く輝いているのが見えます。雪を被っているのでしょうか。宿の人の説明では、登山者からの報告に昨日霜が降りていたというのがあったそうです。
急いで山が見晴らせるところまで戻ることにします。宿に戻るまで妙高山は見えませんでした。戻ってしばらくしてから、山の方を見ると妙高山の山頂付近が顔を見せました。頂まで見えたのはこの一瞬だけだったようです。
足元のゲレンデには、リンドウの花が咲いていました。数は少なめです。
時間になったので朝食をとることにします。
宿に戻ったのは朝食時間少し前です。この宿は、朝のお散歩会というのをやっていて自由に参加することができます。朝食時間と重なっているのと、たぶん今朝歩いたコースの一部を歩くと思われますので、食事の方を優先することにします。食事の方は、昨日の夕食もそうだったのですが、キノコ類や山菜類がたくさん出ています。バイキングだったのですが、食が細くなっているのか、あまりたくさん食べられませんでした。
食後しばらく休憩してか、お土産を少し買った後、出発です。今日の予定は、妙高高原を回った後、戸隠山の方に行き、長野市内を抜けて松本までの途中にある聖高原まで行くことになります。
出発しようとしたのですが、カーナビが動作しません。再びバッテリーが切れているようです。しばらく充電させることにします。コースは今朝通った不動滝を通り越して、昨日よった赤倉温泉の方に行きますので、そこまでは道はよくわかっています。
赤倉温泉に着いたので、車を道ばたに寄せて、カーナビを起動させます。うまくつきました。どちらかというと、この後、標識を見ながら目的の池ノ平に着くことができました。
ここの目的は、ビジターセンターの見学とイモリ池の散策です。駐車場は、ビジターセンターの前が正規のもののようですが、少し手前のイモリ池の入口近くの道路沿いに駐車スペースのようなものがあったので、そこに停めました。そこから、イモリ池の方に入っていきます。
イモリ池です。水面に映る妙高山が美しいらしいのですが、水面はスイレンで覆われています。おまけに妙高山頂も雲の中です。
イモリ池の反対側にビジターセンターがあるので、そこによってから、イモリ池を巡ることにします。イモリ池に戻ったところで、魚がアップアップしています。最近この池でもブラックバスが増えていて困っていると書かれていました。その魚でしょうか。
散策路を歩いていたのですが、水芭蕉があると書かれている場所がありました。探したのですが、藪ばかりで、咲いていてもわかりそうもないところばかりです。脇道に入ってみたのですが、何もなく(おまけに何にもであわず)一周して戻ってきました。
池を一周する散策路沿いには赤とんぼがいました。アキアカネです。帰ってから聞いたニュースでは、大阪では赤とんぼも減っていて絶滅危惧種になっているそうです。そういえば最近あまり見かけていません。
このあたりから道を引き返し、車に戻ります。次の目的地、杉の原の苗名の滝に向かいます。ところが、ここでもカーナビは起動しません。無くても何とかなるでしょう。この後カーナビは起動したり切れたりを繰り返しました。
苗名の滝の駐車場には道を間違えることなく着くことができました。関温泉の宿を後から出発したバスは先に着いていました。イモリ池で抜かれたようです。ここで長い時間止まっています。滝見学をする人たちを待ってくれているようです。
駐車場の横には、食堂兼売店があり、そこの池にニジマスが飼われていました。食用です。
苗名の滝に行くには、ここから遊歩道を1kmほど歩いて行くことになります。まず行く先にあったのが吊り橋です。ちょっとゆれますが、たいていの人は無事通れるでしょう。ただし、すれ違いの時にはあまり端に寄ってくれません。吊り橋は滝の手前にもう一ヵ所あります。
次の難関が砂防ダムです。左端にある階段を上っていくことになります。かなりきついようです。息を切らしている人がほとんどでした。
横に魚道が作られているのですが、このような急流を魚が上っていけるのでしょうか。
苗名の滝です。普通は左岸側から見るのですが、小学生の遠足で、展望台がいっぱいで入れなかったため、右岸側の登山道から見ています。
登山道は、滝より上に上がっていくようです。険しくなってきたこともあり引き返すことにします。
そのまま、駐車場まで戻ります。車で駐車場から、妙高高原公園線まで戻り、さらに奥を目指します。目標は、杉野沢橋からヒコサの滝です。ずっと進んで行きましたが、笹ヶ峰キャンプ場を過ぎたあたりで、道路の舗装はなくなり、深さ10cm以上の水たまりが至る所にできています。橋はまだまだ先のようなのであきらめて引き返すことにします。他にこのあたりで見晴らしのいいところといえば笹ヶ峰ダムのあたりにありそうです。ここに向かうことにします。
笹ヶ峰ダムは、キャンプ場の門のような所から山の斜面を真っ直ぐ降りていった先にあります。ほぼ坂を下りきったところにある、笹ヶ峰休憩舎の前にある駐車場に車を止めます。ここから先は歩きになります。
階段を降りていくとダムに出ます。ダムから撮ったダム湖の風景です。乙見湖といいます。
ここからは、新潟焼山がきれいに見えます。
紅葉がいちばんきれいな一画です。
妙高山はは見えていないようです。ダムの先に、山に上る階段があり、上がれば見えそうです。上がってみることにします。ところで、階段の登り口に自転車通行止めの標識がありますが、このようなところを登っていく自転車があるのでしょうか。右側のトンネルは通行止めです。
階段の上は展望所になっていて、焼山や火打山がよく見えます。ここから見た妙高山方面です。左端の遠くの山が火打山です。名前と違って火山ではありません。
ここから、夢見平遊歩道が続いています。案内図には1300m1時間とかすごい数字か書いてあります。急斜面なら引き返すことにして、いけるところまで行って見ることにします。最初は道は平坦です。5分もしないうちに蓑の池につきました。蓑の形に似ているからこの名前がついたそうです。
もう少し歩くと、稲荷神社があります。その前に大きなミズナラの木があってご神木となっているようです。足元にはドングリがいっぱい落ちています。ご神木には名前がつけられています。神彦と道姫です。道姫を見上げています。
道は、急勾配の所はなく、20分ほどで夢見平に着きました。この先に6っつの眺望があるという六美展望所まで行くことにします。 15分ほどでつきました。6つとは何かよくわからなかったのですが、夢見平よりは眺めはいいようです。妙高山方面です。かなり高いところで紅葉が進んでいるのが見られます。
後で地図を調べてわかったのですが、写っているのが三田原山、右側が赤倉山になります。二つの山は、他の山とあわせて妙高山の外輪山のようになっています。実際には、山体崩壊で残された高まりです。その崩れ落ちた真ん中にできた新しい火山が妙高山です。したがって、この山は妙高山といっていいでしょう。
六美展望所周辺にはブナ林が広がっています。紅葉はこれからのようです。
ここから、遊歩道のうち低い所を通っている道を引き返すことにします。階段の上からここまではそれというほどの斜面はありませんでした。たぶん帰りも平坦な道でしょう。
六美展望所から引き返しますが、しょうぶ池までは来たときと同じ道になります。
しょうぶ池です。池というより、水たまりか沼のような感じです。
ここからは、初めての道になります。歩き始めたところの道ばたにカタクリがあります。パンフには、駐車場前にカタクリがあると書かれています。春先はたくさん花が咲きそうです。
次に通ったのが、白樺通りです。両脇は白樺の木がたくさんあります。黒い幹はカラ松です。このあたりは植林されたところのようです。
進んで行くと、ズミトンネルというところに来ました。ズミの木が覆い被さってトンネルのようになっているようです。木には実がついているものがありましたが、4種類ほどあるようです。赤い実がなるのが2種類、黒い実がなるのが2種類です。赤い実で苞のようなものがついているのがコマユミで、もう一つの方がズミのようです。
道は、いくつかの沢を横切ります。その一つ、富治橋がかかる沢です。
橋を渡ったところに奇妙な形の枯れ木がありました。どのようにしてこんな形になったのでしょうか。商店の回転看板なんかに使えそうです。
この先、小鳥の森とかがあったのですが、鳥はいませんでした。時間的にはお昼寝中でしょうか。このまま進んで行くと、来るときに通った道に戻りました。そのまま、駐車場まで引き返します。
駐車場に戻った時点で、昼はまわっていました。ここにはきのこ汁しか売られていないので、そのまま山を降りることにします。妙高高原線にもどり下っていきます。牧場のあるあたりでは、南側の山がよく見えます。
黒姫山が見えるはずなのですが、昔、野尻湖発掘で見慣れた形とは違います。これも地図(地理院地図)で確認したところ、黒姫山で間違いないとがわかりました。地図を見てわかるのは、黒姫山も妙高山と同じように山体崩壊を起こしていて、崩壊したところに新しい火山ができています。真ん中の高く見える山がそれで、御巣鷹山(小黒姫山)と呼ばれています。崩れた山はこちらに向かって落ちてきたようです。妙高山と違うのは、崩れ残った山の方が、御巣鷹山より7m高く、そちらが黒姫山最高峰(御巣鷹山のすぐ左の山頂)になります。糸魚川市橋立で見た黒姫山とは名前は同じですが、別の山です。
もう少し下った五八木というところからは野尻湖が見えるようです。ナウマン象の発掘が行われている湖です。展望台からは草木でよく見えなかったのですが次のヘアピンカーブからはよく見えました。
杉の原のゴンドラで高いところに登ってみたいのもありますが、時間が遅いのと、ばしょがわからなかったのとでパスしました。
杉野沢まで下りた後、国道の方に向かわずそのまま南下します。妙高山が見えないか注意していたのですが、山頂はずっと雲がかかっていました。黒姫山は見慣れた形になっています。信濃町インター近くの道の駅からの写真です。
これから後は、戸隠方面に向かうつもりです。
妙高高原の次は戸隠に行ってみようと思います。問題は、ここに何があるかよくわかっていないことです。いってからのお楽しみです。
道の駅から、道はいったん国道に出ますが、すぐに戸隠方面への分岐につきます。ここを曲がります。この道は、黒姫駅のそばを通る道です。何度か通った記憶があります。
最初に黒姫駅に来たときは、駅名が「柏原」だったような気がします(WIKIには1968年改称と書かれているので話が合いません)。ちなみに今日泊まる宿の最寄り駅の「聖高原」駅は「麻績」駅でした。
道は、黒姫山と飯縄山の間から戸隠山の方に向かっています。
戸隠に着いて最初に目に入ってきた看板が忍術屋敷の案内です。そういえば、甲賀・伊賀と並んで忍者のふるさとでした。パスかなと思いながら、車を走らせていると右側に戸隠神社というのが見えてきました。ちょうど目の前の駐車場が空いていますのでそこに車を停めて行ってみることにします。神社の入口と書かれている場所です。
ここから少し下ったところに鳥居があります。
鳥居の所まで行って、わかったのは、戸隠神社というのは全部で5社あって、ここからはそのうちの奥社という所に行きます。5つ全てをまわっていたら本当に日が暮れそうなので、ここだけにします。それでも、片道2kmほど歩かないといけないようです。
手前の店で売られていた、牛まんで腹ごしらえをして歩いて行くことにしました。参道は真っ直ぐ延びています。
1km歩いて着いたのが随神門です。二人の大臣が見守っています。
ここでやっと中間点です。ここから両脇にある杉並木が立派です。
林の中で音がするので見ると猿がいました。
道は平坦だったのですが、最後に石段が現れてきました。
最初に見えたのが、九頭竜社です。後でわかったのですが、5社のうちの一つです
そこから少し奥にある、奥社拝殿と絵馬堂です。本殿は岩の中のようです。
社務所前からは戸隠山がよく見えます。紅葉が始まっています。
戸隠神社は、壱岐の神社で祀られていた天手力男命や天鈿女命などの天岩戸伝説関係の神々が祀られています。
ここからまた駐車場まで引き返します。距離が長かったのでだいぶ時間を使ってしまいました。戸隠をあとにすることにします。
道路反対側の駐車場は有料でした。こちらだけ料金を取っている意味がわかりません。
戸隠は奥社だけでだいぶ時間を使ってしまいました。すぐ横にある森林植物園は興味があるのですが同じくらい時間がかかりそうなので、よっていません。九頭竜社も5社の一つになっていますので、あと3社まわれば5社を巡ることができますが、これも時間が足りません。地質化石博物館は、よっていきたいのですが時間が足りるかどうか、そちらの方に行って考えることにします。
博物館は、戸隠を下りる正規のルートから外れるようです。案内通り行ったのですが、途中の標識を見落としたのか、山を下りきってしまいました。
ここから聖高原に行くには、長野の市街地を避けて通ることはできません。道路の混み具合が心配です。道は県庁前を通過します。車は多いものの、駅前のいちばん込んでいそうな場所を通らなかった分だけ、少しは早く抜けられたようです。それでも結構時間がかかりました。
大きな橋を渡ったあたりが、川中島の古戦場になります。宿は5時に着くようにいわれています。微妙な時間なのですが、道沿いならよっておきたいものです。場所は地図からはわかりません。ガソリンも家まで持たない量になっています。ガソリンを入れるついでに聞いてみました。車を走らせる予定のルートから1kmほど外れているようですが、何とかなりそうです。行くことにします。
古戦場のうちいちばん主要な所は、八幡原史跡公園として整備されています。中には県立博物館もあります。
このあたりあの広場が古戦場かなとも思ったのですが、どちらかというと、武田軍の陣のあったところで、上杉軍は後方にいたようです。
公園内に八幡神社があります。古代の戦において、大きな寺や神社に本陣を置くことがあります。ここに武田軍が陣を置くことはじゅうぶんに考えられます。
神社内には、戦に関係したものがいくつかあります。その一つ逆さ槐です。陣の土塁を築くために杭として打ち込んだエンジュの木が、逆さまだったにもかかわらず、芽吹いてこの大きさになったものだそうです。
川中島の合戦といえば有名なのは、武田信玄と上杉謙信の一騎打ちです。銅像が造られています。30年ほど前に走るバスから見たのはたぶんこれでしょう。今は木々が大きくなって、道路から見えません。
あまり時間をとっていられないので、宿に向かうことにします。ここから少し南下し川の手前で右折すると国道に戻れるようです。高速道路に入る手段もありますが、一区間だけのようなので、地道にします。
国道に出るところで、この先篠ノ井駅となっています。こちらの方が近そうなので進んで行きましたが、ここで渋滞に引っかかってしまいました。聖高原までわかりやすい道に出たのでこのまま行くことにします。高速道路に入った方が早かったようです。このままでは宿に着くのは確実に5時をまわってしまいます。5時以後に着く場合連絡を入れるようにいわれています。どこかで車を停めて、電話する必要があります。適当な場所を見つけられないまま進んで行くと、先に向こうの方からかかってきました。出ることはできません。あと、2分ほど走らせた見つけた、道が広くなっているところに停めて、現在地を報告しました。
宿に連絡を入れたので、それほど急ぐ必要はありません。景色をゆっくり見ながら進みます。姨捨の展望所近くからの風景です。JR篠ノ井線のこのあたりの区間は車窓から見える善光寺平の風景がきれいだというので有名です。
道をまっすぐ進んで、峠を越えたところにあるのが聖湖です。
ここから、山に上る道に入っていきます。曲がりくねった道が延々と続きます。峠を過ぎ、山をかなり下ったと思われる所にやっと宿を見つけることができました。到着は、30分遅れでした。
宿の前は、ゲレンデ下広場と駐車場があります。街灯もないようなので星を見るのには絶好の場所です。食事を済ませてから星を見に行きます。水平線近くは町明かりがあるのでちょっと明るいのですが、上の方は真っ暗で、天の川もきれいに見えます。たて座からはくちょう座にかけての天の川です。
東南の空、やぎ座みずがめ座あたりの星の少ない領域です。それでもたくさんの星が写っています。いちばん明るい星は、みなみのうお座のフォーマルハウトです。
北東側アンドロメダ座の一画です。アンドロメダ銀河も見えます。
標高が高いのもあって、気温は低めです。明らかに一桁になっています。耐えられなくなって早めに退散しました。
朝になりました。聖山に登ってみることにします。聖山は宿の前のゲレンデを登った上にあります。ゲレンデといっても、スキー場はすでに閉鎖されていて、リフトも撤去されています。食堂のような建物と圧雪車の入っていたような施設だけが残されています。今は使われていないようです。建物の上に見える山が聖山です。
元ゲレンデの中に作られている、ジグザグの遊歩道を登っていきます。足元を見ると無数のムカデが出ていました。帰って写真を見るとピンぼけでした。このサイズに縮小してなんとかごまかしています。昨晩星を撮るためにオートフォーカスを外したのをそのままにしていました。
ゲレンデの一番高いところに展望台があります。ここはリフトの降り場だったと思われます。ふもとに雲海が見えます。山の紅葉も始まっています。
太陽の昇ってくる側は、山の反対側になるので見えないのですが、朝焼けが広がっていました。日の出までまだしばらくはありそうですが、その時間までに見えるところまでたどり着けないでしょう。
聖山山頂です。三角点があります。
山頂近くに、電波の中継施設がたくさんあり南側の見晴は今ひとつです。木も生えていますが、場所を変えれば南側を除いて、全ての方向の景色を見ることができます。北アルプス方面です。白馬岳から鹿島槍ヶ岳のあたりが見えているそうです。
前日に泊まった妙高山も見えています。同じような形をした山の右側のものです。左側は高妻山です
他にも浅間山とか見えているようですが、図との対比がわかりにくくわかりませんでした。
一通り見たら、山を降ります。来るときには気がつかなかったのですが、足元にはシカのような足跡が残されていました。
ゲレンデの、ススキに日が当たり始めきれいでした。あと何年かすると、林に変わりこの光景も見られなくなるのでしょう。
ゲレンデを下りきりましたが、朝食にはまだまだ早い時間です。もう少し近くを歩いてみることにします。
宿の周辺を歩きたいのですが、昨日宿でもらった周辺散策マップを置いてきていました。記憶を頼りに、ブラブラすることにします。宿から下っていってあったのが白樺湖です。せき止めてできた人工池のようです。近くの林の中に入って何かをしている人がいました。かごのようなものを持っていたので、きのこ狩りだったのでしょう。
道を昨日車で走ってきた方向に歩いて行きます。道路を横切る黒い小動物がいましたが、初めは猫だと思って、何もしなかったのですが、狸だったかも知れません。念のために写真を撮っておくべきでした。
500mほど歩いたところに樋尻(ひじり)大神社がありました。鳥居の奥に続く参道沿いの杉並木が立派ですが、戸隠奥社に比べればまだまだ若いようです。
神社の裏手にお種池があります。池から水が流れ出しているのですが、注ぎ込み口が見えません。池のどこかから水が湧き出しているようです。
周りの林はブナ林です。まだ紅葉には早いようです。所々に傘を逆さまにしておいてありました。実の落下数を調べているのでしょうか。
そろそろ朝食の時間なので宿に戻ることにします。戻ってから気がついたのですが、神社の向かいのお寺も何かいわれがあったようです。すぐ隣に、ごんげん池という池もありました。
宿で朝食をとった後、精算を済ませます。今朝月と金星が並んでいてきれいだったといわれました。そういえば接近する日でした。近くに木星と火星があったはずです。もう10分早く宿を出ていたら見えていたかも知れません残念です。でも、昨晩流星が2つ見えたからいいでしょう。このことは報告しました。帰って調べてみたら10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)がピーク(午後3時)でした。時々たくさん流れることのある流星群です。一個はそれのようです。これなら昨夜はもう少し粘るのでした。
今日の予定です。聖山高原を下っていくと、松本の市街地につきます。松本城も長いことみていないので、見ておきたいです。その後は、てきとうに南下していくことになります。紅葉を期待して、松本の東側の高原地帯を通っていくことにします。
下っていく途中の芦の尻というところに変わった道祖神があるといいます。宿で買った最中のデザインに使われています。どんなものか見ておくことにします。
芦の尻道祖神近くの駐車場から見えるアルプスです。燕岳から常念岳の一画です。一番高いところより一つ手前の尾根になります。この道路沿いは北アルプスの眺望かよく、アルプス展望道路と名付けられています。
いちばん右側が道祖神です。正月に、各家がしめ縄で顔のパーツを作り寄せ集めて飾り付けるのが風習だそうです。他にもいくつかの塚があって、それもしめ縄で飾られています。
芦の尻から松本長野を結ぶ国道19号線に向かいます。標識があったので、それに従って走って行ったのですが、途中工事で通れなくなっています。迂回路が書かれていますのでその通り行くことにしました。道は、狭い農道で、対向車が来たらどうしようもないところでした。遠回りでも、聖山高原から降りる道を使えば安全でした。何とか対向車もなく下りきることができました。運転に必死で周りを見る余裕がなかったのでわからなかったのですが、根越沖棚田と呼ばれるところの中を通り抜けたようです。
国道に抜けてから、後は真っ直ぐ進み松本市街に入る道を進みます。うまい具合に松本城から東側の高原地帯に行く道に抜けました。ところが松本城に近づくと道路は混み始めます。道路沿い城近くの駐車場に止めようとしたのですが満車で停めることができません。別の駐車場を案内してくれたのですが、車が動かないのと、城から離れるのとで、松本城に寄るのを断念しました。元のルートに戻るだけでも大変です。渋滞停止中に撮影した松本城です。
渋滞の原因は何かというと、市内でそば祭りというものが開催されていたためです。そのメインの会場が松本城でした。翌日の日曜や明後日の体育の日ならもっと大変だったでしょう。1日ずれてましだったと思った方がいいのでしょう。
松本の町の東の外れから扉峠に向かう道を走ります。途中アザレアラインというのがありました。山のドライブウエイぽいので入っていきました。ぐるっと回って結局扉峠ににつきました。遠回りだったようです。でも、途中の紅葉はきれいでいた。ただし、車を停めてゆっくり見ている場所はありませんでした。
扉峠からビーナスラインを通って、北側の美ヶ原に行きます。駐車場は2ヵ所あるようで、そのうちの高原美術館のある方に車を停めました。駐車場はライダーが集結していて、100台近いバイクが停まっていました。集まってミーティングのようなものをしている集団もありました。2000m近い標高があるのでかなり寒いです。車の中に置き忘れていた手袋を発見したのでそれをはめています。
駐車場の南の斜面は、高原美術館が彫刻の森と称して、彫刻を多数野外展示しています。ここからの見晴は北方向に限られます。西側です。北アルプスが見えます。白馬岳から赤沢岳が写っています。真ん中のいちばん高い山は、鹿島槍ヶ岳です。手前の斜面に、彫刻がいくつか写っています。
北側には、妙高山や高妻山も見えます。もやの中でかなり淡くなっています。
さらに右を見ると浅間山です。初めはどれかわからなかったのですが、後で、地図と見比べることで確認できました。右裾野に榛名山がその横に赤城山が続いています。山頂から煙のような雲のようなものが写っています。
たぶん妙義山です。軽井沢付近から見たときは崖のような山だったと記憶しています。
彫刻とか絵画とかは見てもよくわからないのでパスします。牛伏山まで遊歩道があるみたいです。行って見ることにします。道路を渡ったところから道は木道になっています。彫刻の森の間を通っていきます。彫刻の森は橋で上を通っています。橋の上にもいくつか彫刻がありました(写っていませんよ)。
通り抜けると、南側の景色がよく見えるようになりました。八ヶ岳です。見えないと思っていたのですが、写真をよく見ると八ヶ岳の右裾野に寄り添うような形で富士山が写っているのがわかりました。このサイズではわかりませんね。
10分足らずで、牛伏山の山頂につきました。といっても、なだらかな起伏のある場所で、頂上と思える場所が3つあります。その一番高いと思われる所ではなく、一番奥の高まりに三角点がありました。3つの高まりどれにも大きくケルンが積まれています。真ん中の一番高いと思われるピークです。
ここからの景色を何枚か。美ヶ原の最高峰王が頭付近です。電波塔がいっぱいあります。
西側、北アルプス南部です。槍ヶ岳から、穂高連峰が写っています。
南側です、御嶽山の方向です。でも写っているのが御嶽山かどうかわかりません。
道は続いていますが、戻っていくしかないので、ここまでにして引き返します。次はビーナスラインを南下し、霧ヶ峰に行くことにします。
高原美術館前の駐車場に戻り、車で霧ヶ峰を目指します。扉峠まで戻り、さらに南下します。三峰茶屋というのがあります。寄って見ました。
駐車場から見たビーナスラインです。山の高いところは木が生えていないのですが、山腹の所々に紅葉が見られます。
これから行く霧ヶ峰もそうなのですが、残っている木を見る限りは、まだ森林限界を超えていない高さだと思われます。人の手が入って伐採されたのではないかと考えられます。
建物の横から奥に行く道があって、ちょっとした丘の上に続いています。周囲の山々がよく見えます。
茶屋の名前の元になった三峰山です。ここも草で覆われています。
さらに南下します。途中2ヵ所にいきなり中山道の標識が出てきました。一瞬こんな山奥にと思ったのですが、和田峠は、碓氷峠と太田の渡しとあわせて中山道の3大難所といわれていたのを思い出しました。
さらに南下すると七島八島湿原に着きました。湿原は、ほとんど草に覆われて、野原のように見えます。草は枯れています。わずかに残された水面の一つ、八島池です。
もう一つの鎌が池です。こちらは、岩が散在しています。
ここまでは、木道が続いていました。途中小学生の団体とすれ違いましたが、先頭の先生は後ろを見ずに右に寄れと指示を出しますが、みんな左を歩いています。右に寄れないので左を歩いていると、強引に突っ込んできました。周囲の状況をよく見て引率して欲しいものだと思います。
こっから、をのまま湿原を一周するコースを歩いて行くことにします。路地の道になります。途中ミヤマホオジロを見かけました。頭の飾り羽根が特徴です。
湿原を半周したところから見た湿原対岸の鷲が峰です。
湿原を一周しましたが、これといって変わったものはなかったようです。花の季節だと色々あったのでしょう。あまり、湿原に近寄れないので遠くから眺めるだけで何があるのかよくわかりません。
駐車場の前にビジターセンターがあるのがわかりました。売店のようだったのでよらなかったのですが、中をのぞいてみました。いつものように情報量が多すぎて結局何も頭の中に残っていません。
さらに南下します。ビーナスラインから諏訪方面への分岐点につきました。自然保護センターがあります。交差点の向こう側の岡のにグライダーの滑走路があって、1機飛び立つのが見えました。かなり高いところまで上がっています。
このあたりも所々に残った木が紅葉をしています。
ここから諏訪方面に向かうこともできますが、このままビーナスラインを進むことにします。車山肩バス停に駐車場があります。ここから小さな岡を越えたところに車山湿原があります。写真は車山湿原です。ここも冬支度をしています。
向こう岸の遊歩道が見えます。近づけるところまで行ってみることにします。
道は、湿原から2−30m高いところを通っています。反対側の山には、真っ直ぐ登っていく道が見えます。
道を進んでいきましたが、なかなか湿原に近づきません。とうとう一番奥の車山乗越という所まで来てしまいました。峠になっていて、進行前方が開けてきました。
ここで、道はいくつかに分岐しています。左側には、車山湿原の方に降りる道と先ほどの山に上っていく道があります。右側には車山がありそこに登っていく道もあります。車山です。
車山には、気象観測レーダーが見えます。左の方から登ってくるリフトもあります。駐車場は反対の右側です。道をこのまま真っ直ぐ進んでいけば、車山を右に巻ながらリフト乗り場に行くように見えます。
ここからどの道をとるかが問題になります。駐車場に戻るとして、駐車場から湿原に降りていく道は他になかったので、このまま湿原対岸を通るととんでもないところに行きそうです。真っ直ぐ進んでも駐車した場所には戻りません。車山に登ると駐車場に下る道はありますが、山頂にたどり着く時間と、元来た道を引き返して駐車場に戻る時間は同じようです。このまま引き返すことにしましたが、山頂から360度の展望が開けていたようです。登った方がよかったのかも知れません。
車山乗越から見た遊歩道と車山湿原です。
牛伏山もそうだったのですが、本格的な登山の服装をしている人が多いようです。いくつかの場所を結ぶ縦走路になっていて、コースを決めて歩いているようです。道路は曲がりくねっていたり、遠回りをしていたりしていますので、各ポイント間の距離は意外と近いようです。
駐車場に戻ってから、車を先に走らせます。すぐに富士見台につきます。名前からわかるように富士山が見えるそうです。見えるといわれるあたりを探しのですがわかりません。他の人たちもわからないといっていました。ここから見た八ヶ岳です。美ヶ原からだんだん近づいているのに、だんだんぼやけてきています。もやがきつくなっているようです。それからすると、午前中なら富士山は見えたのかも知れません。
山麓の諏訪盆地がきれいに見えます。
景色ももう一つなので、もう少し先までいきます。車山高原です。ここから、車山に登るリフトがでています。ビジターセンターで霧ヶ峰のハイキングマップが入手できたのですが、もう歩いた後でした。ここからは、リフトで高いところに登らないと景色はだめなようです。車山に戻るだけなのでパスします。この後は山を降りるだけです。
車山高原からビーナスラインに沿って下っていくと、白樺湖への分岐があります。聖山高原にあった白樺湖とは別のものです。
白樺湖の方に曲がっていくことにします。分岐からすぐに湖畔に着いたのですが、車を止めるところがありません。湖畔を周回する道路に入っていきます。対岸の車がいっぱい止まっているところに車を入れました。
白樺湖は観光地というよりリゾート地のようです。何日か滞在してスキーとかボートとかを楽しむところのようです。一応、湖岸沿いに遊歩道があります。ちょっとだけ歩いてみます。遊歩道から見た湖です。
遊歩道沿いの白樺の木です。たぶん植えたのでしょうね。ちょっと黄色くなり始めているようです。
霧ヶ峰方面です。一番高いところが車山のようですが、気象レーダーが見えません。
霧ヶ峰と反対側に山が見えます。後で地図で調べたら蓼科山のようです。白樺湖からこの山の麓にかけてスキーのゲレンデがあります。
あまり見るようなところが無いのと、薄暗くなってきているのと車を止めた場所が気になるのとで、ここはこれくらいにしておきます。さらに山を降ります。下ったとことが茅野市街。ちょっと車が多く時間がかかったものの、通過することができました。このまま真っ直ぐ進んでいって、杖突峠に行きました。ここからは、昼間なら諏訪湖から茅野市街地八ヶ岳が見渡せます。八ヶ岳は薄ぼんやりと見えています。諏訪湖もかろうじて見えています。
茅野市街の夜景がきれいです。
しばらく眺めた後は、大阪に帰ることにします。コースとしては、戻って諏訪インターから、高速道路に入る方法と、このまま道を進んで伊那あたりから高速道路に入る方法とがあります。あまり早く高速道路に入っても、名古屋付近の渋滞にかかる可能性があります。時間をつぶすことも考えて、このまま真っ直ぐ行き、高遠から伊那市街に抜けることにします。
高遠までは、中央構造線沿いに走るのですが、このあたりはどこを通るか、地図で見ただけでははっきりわからないようです。景色からも、もう暗くなってきているのでよくわかりません。谷の深さの割には、道が真っ直ぐなようです。
高遠から、伊那市街を南下します。軽く食べるものを手に入れたいのでスーパーマーケットを探します。1回町をまわりましたが、道路脇のスーパーに入ることができました。手巻きずしが安かったので買いました。それと2−3つまみ食いのできるものも。地方のスーパー時々困るのが、レジ袋が有料のところがあることです。駐車場まで持って行くためにだけ袋は必要ではありません。ここも有料だったので、そのまま手で持っていきました。
伊那の町を南下しているので、最初にあった高速道路入口は駒ヶ根のインターです。ここから高速道路に入り、そのまま大阪まで帰ります。
中央道から、名神に入ったところあたりから、眠たくなってきました。するめで眠気を覚ましながら、何とか養老SAにたどり着き、10分ほど仮眠しました。後は、眠たくなることはなく無事大阪に帰ってきました。家の近くのガソリンスタンドが空いていたのでガソリンを補給しました。走行距離は1185kmでした。
今回の旅行で感じたこと、思ったことわかったことなどをまとめてみます
<旅行目的と照らし合わせて>
今回の目的は、紅葉を見に行くということでした。妙高高原に関しては、少し早かったものの、それなりのものがみられました。美ヶ原・霧ヶ峰については、過去に大規模に伐採されたようで、木そのものがありませんでした。行き先をネットで調べればわかったのかも知れませんが、そこまでしている時間的余裕はありませんでした。
ついでに、糸魚川海岸でひすいを採取と思いましたが、じっくり時間をかけないと無理なようです。途中による形でもいいのですが、それ目的で1日使う計画をたてて行くことを考たほうがいいでしょう。
星を見る(写真を撮る)ことも計画の条件として入ってきています。1日目は小雨が降り無理だったのですが、2日目はいい条件でした。星を見る場所も、宿から近い(目の前)、明かりがない、ひらけている、妨害するものがないとほぼ完璧に近いといえます。強いて難点をいえば、水平線近くの町明かりくらいでしょうか。
<写真撮影>
目的地に着いたら、必ず写真を撮っていますが、それが目的化しまうのはよくないのではしょう。写真が趣味という側面からしたら、それが目的のような気がしますが、撮影する場合何をどういう風にとろうかというようなことは考えるはずです。被写体が見えたら、すぐにカメラを構えるのではなく、もう一度よく見てどこに何があるかというのを確認しておく必要があります。忘れてしまっただけなのかも知れませんが、いつどこで何をとったのかがわからない写真が何枚かありました。こうなってしまうと、ただのきれいな写真でしかないでしょう。
帰ってから困ったのは、今回たくさんとった山の写真です。現地では山の名前などわからなかったものの方がたくさんありました。案内図との対比ができず名前が決定できなかったからです。そのような写真は持って帰っても、結局はわからないままのことが多いようです。今回の場合、北アルプスに関してはもらったパンフレットの写真で、わかりやすいものがあったので、大半は解決しました。どこでどの方角を撮ったものかわからないものもあり、これはどうしようもありません。ほとんどは、何とかわかったもののかなりの労力が必要でした。記録をとるとか、なにか決めるのに役立つ手段を考えた方がいいようです。
<カーナビ>
行く前に、ポータブルカーナビを買っていきました。道中では、ついたり消えたりであまり役に立ちませんでした。役だったのは、県道を走っていて、いきなりT字路に突き当たりどちらにまがっていいかわからなかったときに、きちんと表示されていた1回のみです。道路地図を使ってすると都市単位で表す大きなものが必要だったところで、いろいろな点でかなり手間だったことが想像できます。この場合は道の格が違っていたため、よかったのですが、同じだったらどうだったかわかりません。
故障の原因は、バッテリーの電圧低下によるもののようです。放電しきった状態では、起動しない仕組みになっていて、電気残量が少なくなると自動的に電源が切れます。電源をつないでいても、電圧が低下していくのでつかなくなるようです。帰ってから、修理に出すと、新品のものと交換されて戻ってきました。
<経費>
かかった経費の概略です(100円未満四捨五入)。
ガソリン 15500円
高速道路 13800円
宿泊費 21800円
その他 3900円
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合 計 55000円
事前に買ったものは含まれていません(するめなど)。ガソリンは、出発前に満タンでなかったので、その時に使っていた分だけ高くなっています。