ヨッシンと地学の散歩 > 旅行記
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2015/11/7-9 うふあがり


01 いきさつと準備

 うふあがりというのは沖縄の方言によることばです。「うふ」は遠くの、「あがり」は東を意味します。東のはるか先という意味です。沖縄のはるか東に島があり、これを「うふあがり島」と呼んでいました。現在の名前では大東島です。大東島は3つの島からできています。ほとんど隣接して北大東島と南大東島、そこから100kmちょっと離れて沖大東島です。南大東島は、気象通報で3番目に出てくるので、気象関係者にはよく知られています。

02 11/7 那覇空港到着まで

 駅に着く時刻は、対馬の時の失敗がありますから、1台早い電車に乗れる時刻にします。この電車は、なんと、対馬に行ったときに乗った電車と同じ電車です。前回同様、新大阪で降ります。いつもなら大阪駅まで行くのですが、ここから湯浅行きの電車があります。はるか・きのくにのでるホームまで行き電車を待ちます。湯浅から来た列車の折り返しです。この電車は知名度が低いのかホームに並んでいる人はまばらです。天王寺発では座れないところです。到着した電車に余裕で座れました。

03 11/7 北大東島到着

 那覇空港で飛行機を降り、搭乗ゲートを抜けたあたりで添乗員さんが待っていました。全員がそろったところで、那覇空港での行動を支持されます。参加者は13名、今回は単独参加者が多いようです。まず、乗り換え飛行機の待合場所です。すぐ近くの階段を降りたところです。昼食です、保安管理区域をでた空港内で摂れること、その場合1時までに保安検査を通ることなどです。那覇空港内の各フロアを案内してくれました。

04 11/7 北大東島 燐鉱石採掘所跡

 北港を後にして、次に向かったところが西港です。ここは昔、燐鉱石を積み出していた港です。バスは海岸に沿って走ります。といっても、海面からは2−30mの切り立った崖になっています。その縁あたりを進みます。道の両側には、尖った岩が林立しています。石灰岩のカレンににていますが、とかされた表面はざらざらしています。下手に触ると手を切りそうです。

05 11/7 北大東島 西港

 西港は、燐鉱石貯蔵庫跡のすぐ横です。岸壁にたって下を見ると、海面ははるか下にあります。

06 11/7 北大東島 上陸公園から宿舎へ

 空港からずっと、海岸に沿って反時計回りにまわってきています。西港からこのまま、回り続けていきます。次についたのは、上陸公園です。入口のゲートの飾りというかモニュメントです。

07 11/7 北大東島の星

 宿に戻って、食事を済まることにします。テレビの天気予報では明日は晴れだが気温は29℃のとのこと。夏に逆戻りした感じがします。
 食後は展望台で星を見て、写真を撮ることにします。展望台からは灯台の明かりが見えますが、そちらを見なければ特に問題はないようです。時々明かりが上を通ります。空気がきれいなせいか、それほど光線は明るくありません。見ていると、南の方からもやってきているように見えます。別に灯台がもう一つあるのかなと思ったのですが、どうも錯覚のようでした。

08 11/8 北大東島日の出

 翌朝は日の出前に目が覚めました。昨日、月と金星、木星が接近してたはずですが、天気が悪く見えませんでした。今日はどうなっているかみました。

09 11/8 北大東島北西部

 日の出後、朝食まではまだまだ時間があります。ちょっとこのあたりをぶらぶらしてみることにします。といってもこのまま東に進んでも何もなさそうです。西に進むと、昨日いった西港です。こちらの方に行くことにします。いったん海岸近くを周回する道路側に行きます。途中の道沿いにある木の枝先にアカモズがいました。

10 11/8 北大東島中心部1

 今日のツアー出発は9時です。この時刻になっているのは、となりにある民俗資料館に行くためです。資料館は日曜日は休館なのですが、特別に開けてもらっています。人材交流センターと併設しています。

11 11/8 北大東島中心部2

 月桃工場を後にして、次は赤池に向かいます。このあたりは、島で最も低いところで、地図で見ると池や沼がたくさん書かれています。
 赤池の手前から見えた、発電所です。

12 11/8 北大東島 大東宮

 大東宮はもともとは、現在灯台のあるあたりにあったそうです。軍の施設を作るとかで現在の位置に移築されたそうです。
 最初に見えてきたのは、入口の鳥居です。

13 11/8 北大東島 再び西港

 西港は、早朝に来たのを入れて3回目です。今回は、高台側から近づいていきます。ここは、西港公園として整備されています。元々は、住宅と燐鉱石の乾燥場があったそうですが、使われなくなったので公園になりました。南大東島もよく見えます。

14 11/8 北大東島 昼食

 島で昼食を摂れるところは、1ヵ所しかありません。泊まった宿のレストランです。再び戻ることになります。今日は日曜日なので、地元の人もたくさん来るそうです。いっぱいになっていて、座れる場所があるかどうか心配です。

15 11/8 北大東島 灯台

 今朝、灯台へ行こうとしたのですが、道がわからず途中から戻ってきていました。引き返したところよりまだ先に入口がありました。
 近くから見た灯台です。

16 11/8 北大東島 南海岸・東海岸

 灯台からは、西港方面に進み、そこから海岸線に沿って走ります。といっても海岸線は崖の下で見えません。最初に見えてきたのは、巨大な工事現場です。漁港を作っているそうです。大東島周辺にいる船が台風時などに避難するところがありませんからその場所も兼ねるそうです。

17 11/8 北大東島最東端 そして南大東島

 滑走路と海との間にある道の先は公園になっていて、その横に記念碑が作られています。沖縄最東端の碑です。中に日時計が置かれています。

18 11/8 南大東島 南大東漁港

 南大東島も、北大東島と同じように、岡が島を一周しているいるように見えます。北よりは平坦なように見えます。

19 11/8 南大東島 北海岸

 降ろされた船から見ると岸壁が高く見えます。

20 11/8 南大東島 ナイトツアー

 次に行くには、いったん船から下りないといけないのですが、簡単には岸には上がれません。船が下ろされた場所から、再び釣り上げられて陸に上がります。

21 11/9 南大東島 水月公園・繁華街

 翌朝です。散歩に出かけることにします。まだ、日の出前です。昨晩行った水月公園に行くことにします。公園の手前に水月橋という橋があります。ここから見た水路です。

22 11/9 南大東島 測候所

 宿に戻ったら朝食時間です。納豆好きの人の前に納豆が山積みになっていました。大阪人は嫌いな人が多いのですね。朝ご飯を食べたら、早めの出発です。今日の最初のツアー見学は測候所です。

23 11/9 南大東島 測候所から西港

 測候所の敷地にはきれいな花が咲いていました。名前はわかりません(後日、一つ目はヤハズカズラと判明しました)。暖かいせいなのか花がいっぱいです。

24 11/9 南大東島 西港 定期船到着

 急なアトラクションが入ったためか、あまり待つことなく、船がやってくるのが見えました。

25 11/9 南大東島 星野洞1

 港から次に向かったのは、星野洞です。鍾乳洞です。建物から入っていくのは、珍しいものです。

26 11/9 南大東島 星野洞2

 鍾乳洞の隅っこには、酒瓶がまとめておかれています。地元の中学生が卒業するときに場所を決めてまとめておいておくのだそうです。成人式になるととりだして、これで祝うのだそうです。置いている間に熟成されておいしくなるそうです。一度に飲みきれる量ではないので、どちらかというと、親が置かせているような、いないような。

27 11/9 南大東島 ふるさと文化センター

 星野洞の次は、ふるさと文化センターです。
 入口の表札を支えている石です。縞模様が気になります。

28 11/9 南大東島 在所 昼休み

 食事は、宿の前の沖縄そば屋さんです。たくさんのお客さんが来て込んでいます。沖縄そばと大東ずしが出てきました。沖縄そばは、沖縄本島のものとは違って、ちょっと細いうどんのような感じです。大東ずしは、ずけにした魚を載せたもので、小笠原や八丈の島ずしに似ています。大東島は、沖縄と八丈の文化が混じっていると言われますが、この食べ物にも現れています。

29 11/9 南大東島 日の丸展望台

 食後のツアーの、最初の目的地は、島南部の日の丸展望台です。島で一番高いところにあります。北大東村と南大東村は、何かと競い合っているようです。島の最高峰の高さもほんのちょっとこちらが低いだけですが、大変気にしていました。展望台の上だと、北より高いかも知れません。

30 11/9 南大東島 海軍棒

 日の丸展望台から東に向かい、海に出たところが海軍棒です。海岸には四角く穴が掘られていて、プールができています。今は潮が満ちていますので、波があたっています。

31 11/9 南大東島 大池マングローブ林

 次の目的地は、島の中心部にあるラム酒工場です。南大東島では、中心部に入った出たりを繰り返しているような気がします。
 海軍棒へ来るときに、道路の分岐点に、ゲットウの花が咲いてるのを見つけたのでバスを停めてもらいました。花の時期は過ぎています、狂い咲きなのでしょうか。気温が30℃近くになっている影響でしょうか。

32 11/9 南大東島から帰阪

 島の真ん中にマングローブ林があるというのは、いくつかの疑問が残ります。後で検証することにします。
 足元にいたトンボです。普通に見かけるものと同じようです。

33 大東島を巡る問題1

 大東島についてのいくつか、気になったことを書いていくことにします。
−マングローブ林がどうしてあるのか−
 1つ目は、塩分の問題です。オヒルギは塩分のない水域には育ちません。大池は、北大東島の赤池と同じように、淡水なのは表面だけで、深いところは塩分が含まれているようです。この塩水はどのように持ち込まれたのでしょうか。

34 大東島を巡る問題2

−燐鉱石の問題−
 燐鉱石の問題を考える前に、燐鉱石がどのようにしてできるかを解説しておきます。燐鉱石の元になるのは、鳥の糞です。生物の糞が集まってできた岩石はグアノと呼ばれます。従って正式な岩石名はグアノになります。

35 感想など

ツアー
 旅行に行くとき、ツアーにするか、自分で計画を立てるかのどちらかになります。目的が一致していれば、ツアーの方が安く気楽になります。逆に、内容があわないとかもっと自由に見たいといった場合は、自分で計画を立てることになります。壱岐対馬の場合は、ヤマネコを見ない事からツアーは使いませんでした。隠岐では、微妙なところだったようです。



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