ウトウ出会い旅 2016/6/27-30
天売島には一度は行ってみたいと思っていました。ウミスズメ類の海鳥がたくさん見られる島ということで有名です。問題はどうやって行くかです。羽幌から船で渡ることになるのですが、鉄道は留萌までしか行っていません。そこからバスになります。接続がうまくいっていれば良いのですが、最悪島に渡るだけで羽幌で1泊ということも起こりえます。車を借りるかフェリーで北海道に渡るという手もありますが、羽幌からフェリーで航送するというのも今ひとつです。
旅行会社の案内を見ていると、天売島のツアーが載せられていました。天売焼尻島の他に、積丹半島や増毛、富良野も回ります。前に富良野に行った時はラベンダーの花は終わっていましたし、十勝連山も全く見えませんでした。このあたりも魅力です。いろいろなことを考える手間が省けますのでこれに乗ることにしました。問題なのは相部屋ということです。考えましたが、宿にいる間は、外に出ているか寝ているかのどちらかなので問題なしと判断しました。与論島のように結局1人で占領ということもあります。
出発日を考えます。6月中旬から7月はじめの月曜日です。6月28日が下弦で、7月4日が新月です。星を見るための月明かりのことを考えると、6月の方は真夜中に明るい月が昇ってきます。たぶんこの時刻には機材を片付けているので問題にはならないでしょう。7月の方は細い月がでています。それほど明るくないし、すぐに沈むので問題にはならないでしょう。どちらでも、微妙なものがありますが、7月の方を第1希望、6月末の方を第2希望とします。ツアーの申し込みは第1希望、第2希望というように受け付けていませんから、申し込んで、それが催行されるかどうかの結果を待つしかありません。
7月の方に申し込みましたが、なかなか「問合せ多数」にはなりません。これでは催行決定になる見込みが少ないようです。6月の方は早々と、催行が決定されます。そのうちに残席がほとんどなくなってしまいました。7月分の催行中止が決まったときには、こちらが満席になっている可能性が出てきました。中止になったときにすぐにこちら側に申し込めるように、催行決定メールを送ってもらえるようにしました。中止の場合も連絡が来るはずです。案の定、7月分は中止になり催行中止のメールが届きました。この時点で、6月分はまだ満席になっていません。早速電話をかけて、変更の申し込みをしました。何とか間に合うことができました。変更直後に代金支払いの手続きをしようとウェブページの画面を見たときには満席になっていました。間一髪で申し込めたようです。
出発1週間ほど前に、時程の書かれた案内が送られてきます。ここで、再び問題が発覚です。8時関空出発の飛行機になっています。集合時刻は1時間前の7時になっています。5分前までにつくJRの電車を検索したところ、全て前日出発の電車が表示されます。10分後で検索すると、7時3分着というのがあります。前回は遅延して間に合わなかったのですが、何とか受け付けてもらったということもあります。かといって初めから遅刻する時刻を設定するのはよくないでしょう。1本ごとの電車でこまかく調べてみると、最寄り駅始発の電車に乗れば、6時42分に着くのを見つけました。ただ、天王寺駅での乗り換えが3分しかなくかなりきわどいものがあります。乗りかえは駅の端から端までではありません。環状線を最後尾の車両に乗り、急いで行けばじゅうぶん間にあいます。どうしようかちょっと迷いました。別の手で乗り継ぎ電車を調べたところ、南海経由だと始発から2台目の電車ででて6時47分着というのが見つかりました。これで行くことにします。一時は、関空に泊まり込むことも考えましたが、これで一件落着です。運賃もこちらの方が安くなります。
あとは時間に間に合うように起きられるかが問題です。最近目が覚めるのが遅くなっています。後でじっくり調べ直してみたら、始発電車から6時42分関空着乗り継ぎの方法は昨年三陸に行ったときに使っています。このときは大変なことになっています。
帰りも関空が21時55分着です。荷物受け取りの時間とかを考え、22時10分以後出発の電車・バスも調べておきました。こちらは、まだ1時間くらいは余裕があるようです。日付が変わらないうちに帰ってこられそうな南海を利用することにします。
取り立てて準備するものはありません。前回はカメラゴミ取りようのブロアーを探したこともあり、一応買っておくことにし、大阪市内に出ました。ついでに電池の予備と。金券ショップで電車の切符も購入しておきます。新今宮までの運賃はいったん大阪駅で降りた方が安いと思っていたのですが、消費税導入時の値上げで高くなっています。変わらなかったのかも知れません。
当日の天気は、やはり気になります。直前まで週間予報を見ていたのですが、札幌は晴れ間はでるものの、雲が多めのようです。回るところではそれほど天気は変わらないでしょう。一応星用の機材は持っていくことにします。星がなくても三脚は使いそうです。大きくバッグには入らないので、雲台を取り外して2つに分けて入れています。それでも脚はバッグの対角線に入ることになります。
荷物の準備ですが、何となく気乗りがしません。ぐずぐずしている内に前日になってしまいました。慌てて詰め込んだので忘れ物がないと良いのですが。今回は薄暗い中で鳥を見ることになりそうなので、明るめの望遠レンズを1本持っていくことにします。これで1kg近く重たくなります。星用の広角レンズも持っていきます。機内持ち込みにした方が良さそうなので、これらのレンズと、水筒、機内での暇つぶし用のパズルを、ふだん機内に持ち込んでいる荷物とは別に、リックに詰めてバッグに入れておきます。これは、観光時に、車内持ち込み荷物をまとめて持っておくのにも使えます。あと使うかどうかわかりませんが、野鳥の図鑑を1冊持っていくことにします。
出発前日に、添乗員さんから電話がかかってきました。3泊目の夕食を和食にするか洋食にするかというのが主です。送られてきた日程表に、ここの夕食を何にするかを知らせるように書かれていました。ネットで宿を検索し食事の内容を確認してから、旅行会社には連絡を済ませていました。ネットで調べていたという情報も伝わっていたようです。まだ変更可ということです。調べていたのですが、一応、気温のことも確認しました。朝晩は20℃ということです。鳥を見るところなどは風が強いため寒く感じるかもということも伝えられました。1枚余計目に持っていくことにします。他に何か心配事はないかと聞かれたので、一番の心配事は朝起きられるかということだと伝えておきました。
晩は、目覚まし時計を4時10分にセットして早めに床につきます。時計の電池が気になったので、2台セットしておきます。ふだん寝付かない時間なので、あまり寝られませんでした。目覚まし時計1発目の音で目が覚めます。重い頭を振り絞りながら動きます。目覚ましが解除できていなかったので、5分後に再び鳴りはじめした。近くにいないので止めるまで時間がかかります。その後は何とかスムーズに行動できて、予定の電車に乗ることができました。
関空まで順調にいくかと思ったのですが、まず、大阪駅の環状線で外回りホームに並んでしまいました。電車が入ってきてから気が付き反対側に行かずに済みました。次は、新今宮乗り換えです。JRを出るときに、切符が改札機に巻き込まれてしまいました。改札機は通り抜けたのでそのまま行ってもよかったのですが、駅員の確認を取っていたのでちょっと時間がかかりました。乗り換え時間に余裕があったので待ちましたが、余裕がなければそのまま行っているところです。南海は比較的すいていて新今宮からでも余裕で座れました。JRならすし詰めに近い状態です。これは意外でした。直前に有料特急があったからでしょうか。時刻通りに関西空港に着きました。
関西空港のカウンターで参加手続きをします。航空券を受け取り諸注意を聞くだけです。券は普通の搭乗券ではなく、紙にプリンターで印刷されたものです。これで搭乗券の代わりになるようです。座席はH列、通路側です。
まず荷物を預けようとしたのですが、ちょっと並んでいます。1時間近くかかった時の悪夢がよみがえります。なんとか20分ほどで通過できました。それでも並びすぎです。空港内をぶらぶらしようかとも思ったのですが、早くて開いていません。セキュリティチェックを通過して搭乗口で待つことにします。ステンレス水筒にお茶を入れていたので外に出して機械を通過させたのですが、ふたを開けて確認しません。中身がわかるようになったのでしょうか。
搭乗ロビーで、コーヒーでも飲もうかと端から端まで探したのですが、スタンド式のところしかありません。紙コップ入りのものを買って、待合所のいすに座って飲むことにしました。歩いたおかげでだいぶ時間がつぶれました。
出発時刻が近づいて、飛行機に乗り込みます。後列が先というのが今までのパターンだったのですが、今回は窓側席が先になっています。システムが変わったのでしょうか。それとも航空会社によってやりかたが違うからでしょうか。関空拠点の格安航空会社は窓際が先でした。後ろにつくまで時間がかかったようです。
席が通路側なので、どこを飛んでいるか全くわかりません。仕方なく、ペンシルパズルを始めたのですが、読書用の眼鏡を預け荷物に入れてしまったので、すぐに目が痛くなってきたのでやめました。途中で景色が確認できたのは富士山だけです。
飛行機は、10分ほど遅れて新千歳空港に到着です。遅れる理由は見当たりません。空港の到着時刻調整のためでしょうか。那覇空港ではよくある事です。
新千歳について最初に気になるのは、ここから十勝連山が見えるかと言うことです。少なくとも夕張山地は見えるはずです。搭乗ゲートを過ぎてから窓の外を見ると山が見えました。雲がかかっていてあまり遠くまでは見えていないようです。みんなさっさと行ってしまいますので、確認する余裕はありません。少なくとも十勝連山ではないようです。帰ってから地図と見比べたら、左側の山は夕張岳のように見えます。
せかされるようにして、荷物受け取り場所に行きます。トイレを探したのですが、案内板が見当たりません。係員に聞いたのですが、変な顔をして場所を教えてくれました。その時に気が付いたのですが、案内板は通ってきた経路からは死角になっていて見えない位置にありました。用を済ませても、荷物はなかなか出てきません。10分ほどかかって受け取ったら、ようやく集合場所へいくことができました。添乗員さんとバスガイドさんはここから一緒になります。
参加者全員がそろったので、バス乗り場に移動します。バスは別のところで待機していて、こちらの集合を確認してから来るようです。乗り場でしばらく待つことになります。その間に、目の前で車が何かにぶつかった音がします。タクシーの運転手さんが、車から降りてきて柵を動かしています。どうやら、このタクシーが道路の進行を規制していた柵にぶつけたようです。ふだんは行けていたのに、今日は柵があったというところでしょうか。しばらくしてから乗客がタクシーから降り歩いて行くのが見えました。
ちょっと暇つぶしにはなりました。飛行機内にはカメラのレンズとかを持ち込んでいます。上着や道内の地図とかは預けていました。ここで、手荷物をバス車内持ち込み用に一部入れ替えます。終わってから待っていると、バスが到着しました。荷物を預けます。
バスは、3列シートで、これは夜行バスによくあるタイプです。席は斜めに並んでいます。この点が夜行バスと違うようです。座席間も広めでフットレスト・ふくらはぎ支えとか、4列シートにない設備があります。北海道はバスでの長距離移動が多いので、ゆったりとしたバスがあるようです。一応、中央席と右側席との間が通路になっていますが、中央席と左側席との間も通り抜けることができます。二人連れは左側、一人参加は右側席が主となるようです。
高速道路の地図がおいてありました。高速道路の沿線ばかりなので、目的地の天売焼尻島は入っていません。この後ガイドさんから、北海道全図と、焼尻・天売島の地図が配られました。地図には北海道難読地名が書かれていました。流氷ツアーの時にもらったものと同じものです。だいぶ忘れています。読めるのは7割といったところでしょう。
バスは、今日の観光に向けて出発します。予定は、これから小樽に行き、昼食に寿司を食べ、小樽市内を散策したあと、積丹半島に向かいます。積丹半島は神威岬と島武意海岸です。その後は、再び小樽に戻り、市東側の朝里川温泉に泊まります。
バスが出発してから改めて添乗員さんから挨拶と説明があります。3泊目の夕食は宿に着いてからでも選ぶことができる事だったのですが、今日中に決めて欲しいと宿から連絡があったそうです。もう一つは、ハッカスプレーの販売です。虫除けとか色々と使える上に安くてお得と宣伝されたのですが、流氷を見るツアーで、北見のお土産でふりまかれた車内にスプレーで懲りています。購入希望が多く、添乗員さんの持っている在庫では足りなかったようです。
新千歳からは、樽前山や恵庭岳が見えるのですが、席の反対側です。このバスからは反対側の景色は見えにくいようです。1回だけ正面に見えた恵庭岳です。
バスは高速道路に入り、札幌を経由して小樽に向かいます。札幌に近づいたところで、遠くに山並みが見えます。十勝連山のようにも見えますが、雲がかかっていてはっきりと決めかねます。
ガイドさんが札幌タワーとか市内の建物を色々と教えてくれるのですが、反対側なので、断片的にしか見えないので、どれのことかわかりません。手稲山とか見えるというのですが、いくつかある峰の比較ができないので、どれのことをいっているのかわかりません。時々雪のつもった山が見えます。これのことかとシャッターを切ったのですが違うようです。一番可能性が高いのが札幌岳(1293m)で、左手前の山が藻岩山です。藻岩山とするとロープウエイが見えるのですが、写っていません。
唯一わかったのが、有名土産物製造工場のテーマパークです。ここには行ったことがあります。
右側の窓から見えた山です。何が見えているのかよく分からなかったのですが、調べてみると、左から神居尻山・ピンネシリ・隅根尻山とわかりました。滝川市の西側にある標高1000m位の山々です。手前の山は阿蘇岩山です。
しばらく走ると海が見えるようになってきました。石狩湾です。もうすぐ、小樽に着きます。
小樽到着は12時少し前です。昼食の予約は12時に入っているようで、時間調整がてらメルヘン交差点を通っていくことになりました。メルヘン交差点にあるのはオルゴール堂です。この前にある蒸気時計が国内では数少ないものだそうです。12時には時報が鳴りそうなのですが、その時には店に入っていないといけないそうです。
この建物より気になったのが手前にある常夜灯です。灯台代わりに使われていたようですが、運河よりだいぶ陸側に入ったところにあります。
ほどよく時間がつぶれたので、昼食の寿司屋さんに行きます。3人だけ1階のカウンター席になっています。すしを握る様子が見られます。全員の分を作るとなると時間がかかります。メルヘン交差点に時報が鳴るまでいて、その間に握っといてでもよかったような気がします。それほど離れているところではありません。それより、職人さんが、体を揺らして、握るのが気になりました。こうすると何か変わるのでしょうか。それもパフォーマンス?オーケストラの指揮者が体を揺らして指揮棒を振ってるようすにも似ています。
味についての評価はありません。特によかったとか、こういうところが違っていたとかわかるような味覚の持ち主ではありませんから。隣の人は、3月の北海道新幹線開通時のツアーでここに来ていたそうです。
蒸気時計が気になります。15分おきになるらしいので、頃合いを見計らって店を出ます。メルヘン交差点に戻って、周りの建物とかを見ていると、音楽が鳴り出しました。曲は、学校のチャイムで知られている「ウエストミンスターの鐘」です。時計の屋根四隅にある笛に蒸気を通してならすというものです。吹き出された蒸気が見えます。音楽は2小節しか鳴りませんでした。全曲4音でできていますので、この小節が鳴ったのなら、最後までならすことは可能です。正時には全曲聴けるかなと思ったのですが、ここで30分待つほどのこともないようです。
この後しばらくは、小樽市内散策の時間があります。バスでもらったパンフでは手宮公園が気になります。境町通りを北に行けばいいのでこのまま歩いて行きます。途中で観光案内所があったのでパンフをもらった傍ら聞いてみると30分ほどかかると言われました。ぎりぎりなのですが、行ってみることにします。
土産物屋の多いところを過ぎると、石造りの建物が増えてきます。古い銀行が多いようです。これは三井銀行の建物だったようです。
このあたりは、パンフには北のウォール街と書かれています。何の関係があるのかなと思っていたのですが、よく考えるてみるとウォール街は金融機関の多い通りでした。
そのまま北上を続けます。左側遠くにに坂が見えてきました。小樽は坂の多い町と言われています。そのうちの一つで、舟見坂です。登ると港が見えるそうですが、手宮公園にいくことを優先します。
反対側は、少し離れて運河になります。建物の間から昔の倉庫のような建物が見えます。
次の通りには、消火栓があります。アメリカ映画などでよく見かけます。日本では普通は地面に埋まっているものです。雪で掘り起こさないといけなくなるためこのような形なのでしょうか。旭川でも同じ様なものをみました。小樽の消火栓は赤以外にも何色かあるそうです。回った範囲内では、これ以外のものはみませんでした。
さらに手宮公園を目指し北上を続けます。
消火栓のあった通りから少し山側に進んでみます。パンフに書かれている旧国鉄手宮線というのが気になります。
該当する場所には、線路が残されています。散策できるように遊歩道も並行して作られています。
ここには、北海道で最初に引かれた幌内鉄道がありました。この先の手宮から札幌まで通じていたようです。最初の場所は、これより海側だったのですが、明治期の大火に伴ってこの位置に移設されたようです。石炭を運んでいたようです。小樽で石炭が取れたかどうかは疑問ですが、ここまで船で運ばれてきた可能性もあります。
この先で遊歩道は途切れていました。時計をみると、歩き始めてからバス集合時刻までの半分近く経過しています。周りを見ながら歩いてきたことを考えるともう少しはいけそうですが、何かあったとしても、じっくり見ている時間はなさそうです。運河の方を通って戻ることにします。後で調べてみると、手宮公園まではあともうちょっとという距離になっていました。公園には、鉄道関係の施設が多数残されているようです。行けたとしても園内も広く、ほんの一部しかみられなかったでしょう。
少し海側に出たところに、旧日本郵船小樽支店の建物が残されています。重要文化財に指定されていますが、ここでも中に入るほど時間はなさそうです。外観のみ観察します。
建物から、運河側は公園になっています。付属の施設もいくつかいわれのあるもののようです。どことも紫色の看板に、その解説が書かれています。手前をウミネコに横切られています。
公園を横切ると、運河に出ます。出たところに一隻の船が残されています。この運河から沖合の船まで、人や荷物を載せて行き来した艀(はしけ)だそうです。これでもかなり大きな船です。
このすぐ先が運河の北の端になります。北の端から運河を眺めてみました。
右端に艀の一部が写っています。赤い船のあるところから、運河が狭くなっています。ガイドさんの説明によると、運河の片側を埋め立て散策路を作ったからだそうです。艀のあるあたりが本来の運河の幅だったようです。
これが、埋め立てられて作られた散策路です。このあたりはまだ人が少ないのですが、この先に見えている中央橋を越えると一気に人が増えます。倉庫街として有名な建物が海側に並んでいて、土産物屋さんや飲食店がたくさん並んでいます。たいていの観光客はここを目当てにやってくるようです。
運河から、海への出口です。ここを通って、艀は行き来したようです。今は観光船が通り抜けています。
人通りの多いところを過ぎると、運河はおしまいです。その少し先にバスが駐まっていますが、まだ少し時間があります。みていないところはないかということで日本銀行旧小樽支店に行くことにします。山側に進んだところにあります。正面から見た建物です。
中も見たいのですが、入れるかどうかわからなかったのと、時間も迫っていますのであきらめました。金融資料館になっていて入れたようです(水曜休館で開いていました)。
バスに戻ったのは、ちょっと早めでしたが、それでもいい時間でした。乗り込んでしばらく待っていると、次の目的地に向けて出発になります。
バスは、積丹半島に向けて出発です。町中心部を走らずに、いったんフェリーターミナルに出てから海沿いを走り、途中から国道に入ります。国道は、海から離れしばらく山の中を走ります。いくつかのトンネルをぬけたら、海が見えてきました。
海岸沿いは、切り立った崖が見えます。その中には地層のようなものもあります。気にはなりますが、じっくり見るほどの時間はなく通りすぎていきます。
余市町フゴッペ海水浴場の近くから見た積丹半島です。手前の切り立った岬は余市町のシリバ岬です。目的地はまだまだ先にあります。
この先で、積丹半島に向かう国道が分岐します。国道には名前がつけられていて、ここまでの国道は羊蹄国道でこれから雷電国道に入ります。雷電国道は、切り立った海岸線をトンネルで縫うように走ります。時々海が見え、変わった形の岩があります。これはろうそく岩です。
ここを過ぎて二つ目のトンネルが豊浜トンネルです。昔、道路上の崖が大規模に崩落し、下を走っていた乗用車やバスが下敷きになったという事故がありました。実際には、トンネルといっても、出口付近の崩落した岩が道路に落ちてこないようにつけられたシェルターのの部分で起こっています。シェルターが落ちてきた岩の重みに耐えきれなく押しつぶされました。崖と平行して道路があったというのが問題のようです。現在は、新しく山側に付け替えられて、すぐに崖から離れるようになっています。
新豊浜トンネルをぬけたところにあるのがセタカムイ岩です。犬が遠吠えをしているようすに似ていることからこの名前がつけられたそうです。地層は、やや海側に傾いているます。急峻な崖ができるのは理解できます。崩落は、元々地層中に大きな亀裂があったのが原因と思われます。
この先の地層です。褶曲しているように見えますが、こちら側に、傾いているようにも見えます。このような場合は、地層面に沿って岩が滑り落ちる事が普通です。
この先にもう一つ、窓岩という奇岩があります。窓のように開いているらしいのですが、一瞬だったのでこれなのかどうかの判断できませんでした。遠く離れて、路のカーブで再び見えたときのものです。左側につきだした小さな岩のようです。
このあたりの道路は、何度も付け替えられています。トンネルが古いものから順番に海側から山側に向かって並んでいます。
小泊というところを過ぎると、道は山の中に入ります。反対側の窓に積丹岳か余別岳と見られる山がきれいに見えています。帰りも通るはずなので、帰りに期待します。
山道をぬけいったん海岸近くに出ましたが、再び山の中に入り、脇道に入ると神威岬の駐車場に到着です。この先、神威岬は山道を歩いて行くことになります。
神威岬の駐車場から神威岬までは、歩いて20分ほどかかるそうです。無理に行かなくてもよいということですが、ここにはエゾカンゾウの花を見に来ています。当然いくことになります。それにしてもよく晴れています。大阪で大雨が降っているとは思えません。添乗員さんの話では、北海道も先日までは雨がちだったそうです。北海道では梅雨とはいえないけれども、それみたいのがあって昨日までがそうだったといいます。本州の梅雨が明けたころに天気がぐずついてくるという話は聞いたことがありますが、こちらの話は初耳です。
神威岬に行くには、丘の上にある門をくぐっていきます。女人禁制門で、昔は女性はここから先は行けなかったのですが、今は関係なく通りぬけています。
門をぬけた先で、神威岬が見えます。遠くに見えています。険しい道を通っていかないと行けないようです。このあたりから風が強くなってきています。
道は整備されているのですが、ちょっと狭めです。すれ違いのために広いところで脇によって通り過ぎるのを待っているのに、記念写真を撮り始めた東洋系外国人にはちょっといらっときました。
ここからは、道の両側の景色もよく見えます。積丹半島西海岸です。断崖が続いています。雲の被った山は珊内岳です。
北側の崖下です。左側の海の上に出た岩が水無の立岩といいます。右側の崖下に半分砂利で埋まるようにトンネルが見えます。念仏トンネルといいます。この先、といっても後ろ側になりますが、灯台に通うのに昔はこの崖下の海岸沿いを歩いていたそうです。あるとき、灯台に行く職員が波にのまれるということがありました。それではいけないということで作られたのがこのトンネルだそうです。名前の由来は、念仏を唱えながら掘ったところ完成に至ったからだということです。念仏を唱えながら中を通るとといわれていますが、鍵型に曲がっていて真っ暗になっている事もありそうです。
このあたりでよく咲いていたのが、ハマエンドウです。近くにいた人が、ハマエンドウかなといっていたので、疑問符付きにしておきます。
岩の上に咲いていた、ハマナスです。入口付近にもたくさんあったのですが、このあたりは岩場か多いためか少なめです。
エゾフウロでしょうか。時々見かけます。このあたりにはエゾフウロとチシマフウロがありますが、花がまとまってついていないのでエゾフウロと判定しました。この花には虫が訪れています。ハナアブのようですが虫の種類まではちょっと..です。
小さな白い花も所々でかたまって咲いています。風にゆれてなかなか視野の中心で止まってくれません。撮影するのに苦労しました。調べたところ、オオバナノミミナグサのようです。花びらが10枚あるように見えますが、先が大きく二つに分かれているためで、本当は5枚です。ハコベの仲間です。花が大きいのでそうとは思えませんでした。
ガイドさんによると名前の分からない花は、エゾノシラネバナというそうです。この花も危うくこの名前になるところでした。
遊歩道から見る海の色は2色あります。遠くの深い海は、濃い紺色です。浅いところはエメラルドグリーンに近い色です。沖縄のものに比べて青みがかっています。海底の石の表面が生物の影響で白っぽい色になっているからです。このあたりの海の色は積丹ブルーというらしのですが、どちらの色を指しているのでしょうか。
ここでの見所は、エゾカンゾウの群落だそうです。これが遊歩道沿いで最初に見つけたたエゾカンゾウの花です。
よく似た花として、ノカンゾウやヤブカンゾウがあります。花に詳しい人が違いを教えてくれましたが、よく覚えていません。記憶力が悪くなっているようです。ニッコウキスゲとの違いを聞いたら笑われてしまいました。帰ってから調べてみたのですが、分類もよく分かりません。ゼンテイカとひとくくりになっているように読めます。ユリ科と思っていたのですが、アスパラガスに近いとか訳がわかりません。
花が一番密集していたのはここのようです。まだまだまばらです。まだ時期的には早いためでしょうか。花の横にはたくさんのつぼみがありますし、数は少ないですがつぼみだけの花茎も見られます。
一番広がっていた群落です。黄色一面というほどの密度ではないようです。もう2−3倍の花が欲しいところです。贅沢は言わない方がいいのかな。
海を背景に咲いていたところです。一部の花を大きく移した方がよかったかも、これでも精一杯に拡大しています。
手前の白花は、シシウドの仲間です。詳しく見たことがなかったので種類まではよく分かりません。アマニュウでしょうか。
帰りに見たエゾカンゾウです。ヨモギの中に埋もれています。
花を見ながら歩いていると、岬の先端近くにまでやってきていました。灯台がすぐ近くに見えます。
折りたたむ
神威岬の灯台に着く手前に大きな崖があります。ここには葉理のような細かい筋がいっぱい入っています。水流のあるところにできますが、所々にこぶのようなものがつきだしているのが気になります。小石なのでしょうか。それとも二次的なものでしょうか。
火山灰層のようなものも見られますが立ち入り禁止になっています。詳しいことは確認できません。前を歩いていた添乗員さんが先に行かせてくれたので、ここでもたもたし辛くなっていたのもあります。
岩が埋め込まれたようになっています。このようなものは土石流で運ばれてきたものに見られます。土石流には葉理は発達しません。
ここから振り返ってみると、今まで歩いてきた道がよく見えます。ものすごいところを歩いてきたように見えますが、しっかり整備されていたので、歩きやすくこんなところを歩いていたのだという感覚はありませんでした。
灯台を通りぬけ、岬の先端部まで行きます。ここからは、日本海がよく見えます。東の積丹岬方面です。遠くに増毛連山が見えています。
先端から沖合に向かって、岩礁が続いています。その一つにそびえるように岩があります。神威岩です。源義経と関係があると色々いわれています。
積丹半島西海岸にも、大きな岩が見えます。こちらはたこ岩です。いわれてみるとたこの頭のようにも見えます。
岬の先まで来たのですが、周りを見ながらゆっくりと歩いたためか、戻らないといけない時間になっています。残念ですが引き返すことにします。
門のあるところまで戻ってきました。正面の空にレンズ雲が見えます。二つ並んでいます。高い山の影響で気流が乱れているのでしょうか。左側の山が積丹岳、右側が余別岳です。
急いで戻ったためか、予定より早めに戻りました。駐車場へは真っ直ぐ進むのですが、丘の上を回っていくことにします。
丘には、コンクリートの円柱のようなものが作られています。電磁台といって、戦時中にレーダーの置かれていた跡です。
丘を降りて、駐車場に戻ります。途中でゆっくり歩いているツアー仲間を追い越します。トイレによってバスに戻ったら、出発時間ぎりぎりになっていました。先ほどの人たちは間に合ったのでしょうか。他にもトイレに並んでいた人がいたようにも見えました。
バスは、何とか予定時刻通りに出発して次の目的地積丹半島の島武意海岸に向かいます。島武意海岸は、積丹半島の北端にある積丹岬の近くにあります。ちなみに現在いる、神威岬は、積丹半島の北西の角にあたります。雷電国道に戻り、途中から海岸沿いに沿って走る道路に入ります。
国道沿いで右後方に一瞬だけ滝が見えるそうです。確かに草の間から一瞬だけでした。何か名前をいっていたような気もしたのですが、調べたのですが、何も挙がってきません。川に架かる橋の名前も滝の橋になっています。
来るときに見えていた積丹岳が気になります。町中で屋根にかかるように見えるのですが、このあたりで見えていたのではなさそうです。おまけに雲がかかっています。場所的には、こちらの道ではなく山中を突っ切る途中だったようです。
海岸沿いの道路に入って、積丹岬の近くまで来ますが、岬まで行くには相当歩かないと行けないようです。前回車で回ったときも、といっても30年ほど前ですが、近づけず行くのを断念しています。その時なかったのは雷電国道そのものだったかも知れません。
崖ばかり見ている内に、島武意海岸の駐車場に到着です。ここから、小さなトンネルをぬけると海岸に着くそうです。みんなさっさと歩いて行きます。日本の渚100選の一つになっているみたいですが、どうなのでしょうか。
トンネルの中は真っ暗で、手探りで歩いて行くような感じです。出口の明かりだけが頼りになります。
ぬけたところは展望台になっていて、小さな入り江が見えます。いくつかの岩もあります。海岸ははるか下にあります。積丹岬は、左側山かげで見えていません。
展望台はそれほど広くなく、我々ツアーメンバーでいっぱいになります。ここから下の降りる道と、もう一段上の展望台に行く道があります。上の展望台はすぐそこなのでそれほど景色が変わらないでしょう。急な階段道ですが、下に降りてみることにします。
海岸から見た、ほぼ同じ方向です。岩が見上げるようになっています。
海面上にコンブが盛り上がっています。海の中も密集して底まで見られるところはそれほどありません。ガイドさんの話ではウニがいるということで探したのですが、見当たりません。このあたりは、違う種類の海藻が見られます。アカモクでしょうか。コンブもそうですが、今は暑いので元気がないようです。
もともと、時間設定にはここまで降りてくる分は含まれていません。急いで展望台まで戻らないといけません。見上げると、展望台は急な斜面のほとんど最上部に見えます。
登り口からカップルが上がろうとしています。すぐに追いついてしまいました。そのまま後について登っていれば時間ぎりぎりになっていたようですが、先に行かせてくれたので、何とか間に合いました。
展望台に上がり、トンネルをぬけた正面に積丹岳と余別岳がきれいに見えます。積丹岳の方が低いのですが、距離の関係で高いように見えています。
バスの前では、近くの植物の品評会が始まっていました。きっかけは、このニセアカシアの花です。
歌になっているアカシアの花というのはこの花のことを間違えて呼んでいます。信州・北関東でよく見るのですが、北海道にもあるようです。
一通り見たら、バスに乗って出発です。海岸沿いを戻り、途中から元来た道を引き返します。空には、神威岬で見えていたレンズ雲が見えます。山や建物のかげになってシャッターチャンスはなかなか来ません。うまく見えたと思ったら、こんどは電線のかげです。
日も西に傾き始めています。雲が、虹色に光っているように見えます。彩雲のようです。光環のようにも見えますが、きれいな円形ではないので彩雲なのでしょう。
奇妙な形の雲が見えます。これもレンズ雲の一種なのでしょうか。ちらちらとしか見えないので、立体的な形まではわかりません。これも粘ってやっと撮れた一枚です。
雲を追いかけている内に、余市町まで戻ってきました。ウィスキー工場の屋根が見えます。赤く尖った屋根が並んでいるところです。
余市から小樽までは山側になるので見るものもほとんどなく、戻ってきます。といっても、今日は朝が早かったので、ねむくてうとうとしていたようです。小樽市内は、国道からそれて運河と海の間にある道に出ます。観光客の多い倉庫街にかかる手前の空き地に大量のウミネコが集まっていました。茶色い色をしたヒナも見かけます。ここを繁殖地にしているようです。昼間にここをバスで通っていますが、そのときはあまりいませんでした。その少し前にこの向こうの運河べりを歩いたときにはたくさんのウミネコを見かけています。
小樽市街をぬけたところで国道に戻ります。その近くの丘の上に、ニシン御殿だった建物があるという説明があります。今は、旅館として使われているそうです。
国道をこのまましばらく走った後、山の中に入っていって5分ほど走ると朝里川温泉に着きます。
宿の部屋は、3人の相部屋です。ちょっと遅れて部屋につくと、もうどのベッドに誰が寝るか決まっていました。一人だけソファから組み立てるエクストラベッドだったのですが、知らずに選ばれていたようです。部屋はその分狭めになっています。荷物を広げるのは、ベッドの上しかありません。島武意海岸のトンネルで、懐中電灯を忘れて来たのではと気になっていたので、確認します。案の定忘れ物がありました。食事を済ませ、風呂に入ってから、売っていないかと売店を確認したのですが置いていないようです。フロントで売っていそうなところが近くにないか聞いたところ国道まで出ないといけないようです。5km以上あります。買いに行くのは不可能なようです。明日は、焼尻・天売です。道中を考えると入手は不可能でしょう。明後日は旭川なので買うことはできますが、空は明るいと予想されるので星は見ないでしょう。となると、この旅行中は懐中電灯なしということになります。
今晩は、様子見がてら星見に出かけることにします。なしで行こうと思ったのですが、相部屋の人たちが非常灯の使用を進めてくれました。固定場所から外すと明かりのつくタイプなのですが、蓋を緩めると明かりを消すことができます。一応持っていくことにします。
空はちょっと明るめです。北側は小樽の町の明かりが入ってきています。それと思ったより雲が出ています。切れ目はあるのですが、雲が入らないように写真を撮るのは不可能です。北極星は見えていたので機材のセットは可能でした。カシオペア座が「W」字型になっていたので撮りたかったのですが、機材がセットできて以後はずっと雲の中でした。
何とか撮影しましたが、どこを撮ったのかよくわからない1枚です。雲が少なめの場所です。
ベガが写っています。左下にはデネブもあります。天の川は見えているようないないような微妙な感じでした。
撮影中はかなり冷え込んできています。もう一枚何かあったほうが良いようです。この後も、雲間を狙って何枚か写したのですが、そのうち星も見えなくなってきました。宿に戻ります。
部屋では、他の二人はもう寝ています。静かに寝る支度をして寝ます。翌朝は、おはようの声で目が覚めました。そんな時間かとも思ったのですが、まだ5時です。外は明るくなっています。一人が風呂に行くといったので、こちらは散歩にいっしょに出ます。下の朝里川沿いを歩くことにします。
朝里川です。ここだけ見ると山の中の清流といった感じです。
川沿いには遊歩道が作られています。立派なのですが、周りの草に覆われ、道にまで被さってきています。
木の幹に絡んだツルアジサイの花が並んで咲いています。
きれいな声でさえずっている鳥がいます。写真を撮ってみたのですが、後の葉っぱにピントが合っていて、細かい特徴まではよく見えません。キビタキでしょうか。
こちらは、鳴き声などからスズメだと思っていたのですが、ほほに黒い斑点がありません。ニュウナイスズメでしょうか。逆光のため露出不足なので詳しくはわかりません。
足元の葉っぱに、カタツムリが出ていました。小さいのでまだこどものようです。それでも殻は3回と4分の1としっかり巻いています。
遊歩道を通りぬけたあと、スキー場とかを見てから宿に戻りました。
部屋に戻ったら、2人に先に食事に行かれていました。そのまま食堂に行きました。2人を探したのですが見当たりません。恒例のバイキングなので、食べるものを選んでから探すと、2人席に座っていました。隣で添乗員さんが一人で食べていました。イスが一人分空いていたので相席をお願いしました。何でも、バイキングの時のツアー客との相席は禁止されているようです。テーブルには別々の番号札があるので、別席として座りました。添乗員さんはすぐに食事を終えます。仕事柄食べるのは早くなるといいます。つとめていたところも、昼食時間はあってないようなものでしたから、食べるのは早い方です。それでも食べ過ぎてしまうので時間がかかっています。
2人の方が先に終わって部屋に、戻っていきます。コーヒーがテイクアウトできたので、紙コップに入れて戻ります。
部屋から見た、朝里川の景色です。スキー場のリフトが見えています。遊歩道は向こうに行く道路の左手前の森の中にあります。
今日の出発時刻は7時と早めです。直線距離で150km離れた羽幌まで行ってそこから船に乗って島に渡ります。妥当なところでしょう。荷物をまとめで、ロビーに降ります。まだ時間があるので、玄関前の花壇とかを見て時間をつぶします。わりとしっかりしたものが作られています。バラの花がきれいに咲いていました。
バスが来たので乗り込みます。コーヒーの入った紙コップを持ち込むのをガイドさんに見られていたようです。大阪人の行動をしっかりチェックされています。
バスは予定時刻通りに出発です。まずは朝里川に沿って下っていきます。途中で高速道路の工事現場の下を通ります。余市まで伸びるようですが、小樽からではなくこの近くで分岐するようです。高架橋が弥次郎兵衛のように作られています。
いったん高速道路に入りますが、1区間走って銭函で降ります。ここから海岸線沿いに延々と走ることになります。高速道路で行った方がいいように見えますが遠回りです。でも、地図で比べたらそれほどでもないようです。車で来ていたら、景色も見たいのでこちらのコースをとっているでしょう。
石狩市内に入って、石狩川を渡ります。
席の関係で海は見えません。見えるのは、神居尻山・ピンネシリ・隅根尻山です。
この後、すぐに山が迫ってきて、右側は崖ばかりになりました。この間、添乗員さんが色々と説明をしてくれていたのですが、何の話だったのかよく思えていません。住んでいるのが隣町だから、ここの漁港によく魚を買いに来るという話があったような気がします。それと、トウモロコシの販売の話があったようです。この区間でこの話があったかどうかはよく覚えていません。収穫してから送られてくるので、いつになるかわからないということで購入しないことにしました。
浜益の町が近づいてからだいぶ開けてきます。左前方には険しい海岸が連なって灯台もあるのが見えます。ガイドさんによるとここからの道路は、なかなか開通できなかったそうで、始めて通るルートだそうです。
右前方に、絵に描いたような富士山型の山が見えます。黄金山といいます。バスの中は富士山が見えると大騒ぎです。左側の景色を撮るとき、カメラが手前側のガラスにピントをあわせようとして失敗するので、マニュアルフォーカスにしていました。ちょっとピンぼけです。
この後、撮ろうとしたら町中に入ってしまって建物のかげになりました。やっと途切れたと思ったら、こんどは手前の山にかくされて見えなくなってしまいました。
山が見えなくなってすぐに川を渡り、そこから海岸に出ます。はまますピリカビーチです。2時間近く走ってきたので休憩になります。空と雲がきれいです。
石狩−増毛間は道の駅などはありません。海水浴場の駐車場とトイレを借りての休憩になります。ここから海の方を見ていると、昨日行った積丹半島側がどのあたりなのか気になります。まずは、南側の陸地を右に追いかけていって一番端に見える山です。積丹岳・余別岳でしょう。右側はもやと重なっていてどのようになっているのか、見えません。
その左側にある高い山です。余市岳です。ガイドさんが余市岳が見えるといっていたのですが、この時点ではどの山のことかわかっていませんでした。こちらが積丹岳かなと思っていました。
トイレと駐車場との間ではハマヒルガオがたくさん咲いていました。つるが伸びて地面を覆っています。
ハマナスの花も咲いています。実も大きくなっていたので、こちらの方を載せます。この形がなすに似ているというので名前がつけられたそうです。
ここでも、花の名前の説明会が始まっていました。もう一つよく咲いていたのが、ブタナです。島武意海岸の駐車場で名前を教えてもらっていました。ガイドさんはニセタンポポと言っていました。タンポポと見間違えそうですが、花茎が枝分かれしているのが違います。
一通り見終わったら出発になります。バスは北上を続けます。高いところまで登ったときに積丹半島方面の稜線の上にお椀型の山が顔を出しているのに気が付きます。方向・距離・高さ・形を考えてみると羊蹄山しか考えられません。反対側の窓側なので座席のすき間はいらないと見えないし、気とかにさえぎられて時々しか見えない、道が曲がりくねっているので見える度に方向が違っていてどの方向に見えるか確認に手間取ってとかで、なかなか写せません。何とか撮れた一枚です。
周りに確認を取ろうとしたのですが、その前にガイドさんが気が付いたようです。写真の感じでは、浜益の海岸からも見えていたようです。
バスは進んで行きます。右側に白銀の滝が見えると案内がありました。見えましたが、撮れた写真は、角度が悪く、車内の景色が写り込んでいます。
しばらくすると左側に奇妙な形の岩が見えます。とど島です。
石狩−増毛間の最大の難所だった場所は通りぬけ、増毛町雄冬地区に入ったようです。
前方に見えているのは赤岩岬の岩です。初めは山の斜面にあるように見えました。その後は見つけることができません江下。帰ってから場所を確認する時も道路の山側ばかりを探していたので、これが何か特定するのに時間がかかりました。
これからバスは、留萌まで抜けそこからオロロンラインに入る予定で
増毛に近づいてくると、右側に雪を被った山が見えてきます。増毛連山の最高峰、暑寒別岳です。写真を撮ろうとするのですが、ちょうど良いところに電線がかかります。交差点で途切れそうな場所で狙って何とか写りました。この後高架道路でもチャンスがありました。
増毛あたりから、宗谷方面に続く海岸線が見えてきます。焼尻天売島が見えるかどうかが気になるところです。海に浮かぶ島のようなものが見えます。目的の島にしては丸すぎます。それに陸地に近すぎるようです。何なのでしょうが。ガイドさんも気になっていました。
この直後に渡った川は、信砂(のぶしゃ)川です。増毛留萌のちょうど真ん中まで来ています。
空を見ると、太陽に暈が被っています。天気ことわざでは「雨の兆し」なのですが、北海道では通用するのでしょうか。天気予報では晴天が続くです。
留萌を通過します。留萌駅です。線路の数の割には、路線敷が広すぎます。昔はここから多方面に列車が出ていました。これから行く羽幌もその一つです。その名残といっていいでしょう。
留萌の町を通過したら先ほど見えていた島はいつの間にか見えなくなっています。どこに行ったのでしょうか。ここから先の写真の記録は小平までありません。といっても20kmほどです。右側は崖が続いていました。左前方の山の斜面にエゾカンゾウの群落が見えたところがありました。写真に撮るチャンスをねらいます。前に道路が見えたので、道路は山を迂回し右側に回ってくるかと期待したのですが、その道に入らず真っ直ぐ山をトンネルでぬけていきました。
バスはそのまま走り続け、小平に到着です。ここまでは予定より早く着いたようで、休憩が入ります。花田家のニシン番屋があったところです。
海岸から今来た道を振り返ってみます。暑寒別岳が見えています。増毛からもだいぶ走ってきたようです。
これから行く、焼尻・天売島もかすかですが見えます。だいぶ近づいてきたことがわかります。
実は、ここは3回目になります。前回は往復で立ち寄っています。往きによったときには、利尻山まで見えていました。今回は焼尻・天売島が限界のようです。
鰊番屋から少し登ったところを、国鉄羽幌線が通っていました。駅跡がみられます。前回来たときに写真を撮っていると思って今回は撮らなかったのですが、前回も写していませんでした。
ここを出発すると羽幌まではあと一息です。
小平のニシン番屋を出発してから、しばらく写真記録が途絶えます。崖が迫っていてうまく写真に撮れないからです。このあたりの右側景色で気になるのは、所々にみえる国鉄羽幌線の廃線跡です。羽幌付近で採れた石炭の輸送が大きな収入源でした。留萌から羽幌を通って宗谷本線の幌延までつながっていました。その線路敷が真っ直ぐ続いていますし、所々にトンネルや橋脚が残されています。
もうひとつ、苫前の風車群も見ものです。39機の風力発電用風車が並んでいます。上平グリーンヒルウインドファームというのが正式名称です。
風車群を過ぎると、ちょっと大きな川を渡ります。古丹別川です。
川を渡ってしばらく走ると、苫前の町に入ります。北海道の町は街灯に工夫があるそうです。ここのものは何かと聞かれますが、最初に思いつくのはスズランです。でも色が変です。リンドウだそうです。上向いて咲くような
町を過ぎると前方に直線路が見えてきます。それよりも海岸沿いの崖の地層が気になります。地面から2−3mの所に筋があります。氷河時代、この部分に永久凍土ができていた跡ではないでしょうか。
正面の丘を越えたら羽幌の町に入ります。町の入口ではオロロン鳥が出迎えてくれます。
町に入り、町中の道をくねくね進んでいる内に港に到着です。ガイドさんの開口一番は「立派になっている」でした。
バスガイドさん・運転手さんとはここでしばらくの間お別れです。島内は別のガイドさんがつきます。
ターミナルで添乗員さんから乗船券を受け取ります。メンバーがそろわなくてちょっと時間がかかりました。その間にこれから乗る船を眺めます。高速船です。
乗船したら屋上のデッキに上がります。添乗員さんが利尻山が見えると言いますが、これも何か変です。違うところに見えていたのでしょうか。調べてみるとのようです。
これから行く、焼尻・天売島も目の前に見えています。
ここから、旅のおおきな目的地の一つ焼尻島は目の前になってきました。
高速船が羽幌港を出発します。船内は客室でくつろぐのが普通ですが、デッキに出ると海鳥とかが見られますので、外の景色を見ていることが普通です。今回は、海鳥の島といわれている天売島に行くのですから、いつどんな鳥が見られるかわかりません。
港を出た直後に振り返った羽幌港です。
沖合に出ると、南北の景色がよく見えます。遙か南に増毛連山暑寒別岳がうっすらと見えています。増毛から見えていた島のようなものは、左側小高い丘でした。増毛で撮った写真もよく見ると、島の右側の丘の上に上平の風車群が写っています。
前方から、船がやってきます。焼尻島から来たフェリーです。
焼尻島は、前方に見えていますが、操舵室があり乗り出さないと全景が見えません。
風が強く、帽子が飛ばされそうになります。日差しが気になりますが、帽子は脱いでしまいました。
海面を眺めていると、時々、海鳥が何匹か集まって浮かんでいるのが見えます。ウトウです。高速船なので行きすぎるのがあっという間です。
だんだん焼尻島に近づいてきます。建物などがはっきり見えるようになってきました。沖合の島は、神居岩です。
島に近づくにつれ、海鳥が増えてきます。ほとんどがウトウです。時々ウミウが飛んでいくのも見えます。
焼尻港の入口近くにもウトウがいます。
高速船だったので、焼尻港へはすぐにつきました。焼尻港フェリーターミナルです。
これから、焼尻島島内観光になります。大きな荷物は、ここの預かり所に預かってもらいます。
焼尻島の中は大きな車がないようです。我々のツアーグループは3つに分かれて観光するようです。それでも問題があって、島内を回ることのできる車は2台だけです。食事時間を利用してまわします。1班は先に島内観光をしてから食事をします。2・3班は食事してから島内観光になります。これで全員が島内観光をして食事もできます。1班の食事時間は遅くなります。1班のメンバー構成が問題になります。添乗員さんの「若い人は消化が早い」という一言で、若い人が割り当てられます。
年寄りグループに入ったので先に食事となります。ここでの昼食は、サフォーク種のヒツジ肉と魚介類の炭火焼きです。ヒツジ肉は、高級食材らしいのですが、普通のラム肉との違いはわかりませんでした。ヒツジ独特の臭みがあったという人もいます。それより凍っていたので、焦がさず中まで火を通す方が大変でした。女性には量が多かったのか、残す人がたくさんいました。食べきれないものを食べないかと聞かれたので、少しだけ分けてもらうことにしました。いろいろなところから集まってきて、結局一人分以上余計に食べることになってしまいました。添乗員さんは自腹なので、別のものを食べていたのですが、余った焼き肉類が食べてと回ってきたので、始めてサフォークヒツジを食べることができたようです。
食事が終わっても観光の交代時刻までまだしばらくあります。添乗員さんが、焼尻郷土資料館があるというので行ってみることにします。ほとんどの人がこちらに向かっているようです。
資料館は、明治時代に作られた洋風建物で、当時は商店の他、郵便局としても使われていたそうです。
残念ながら、ここで使える時間は5分ほどしかなく中を見ている余裕はありません。外観を見たら引き返すことになります。
港に引き返し、バスというか車を待ちます。島内を回ってきた人たちが帰ってきて、交代で出発です。島の中心部を抜けた後見えてきた灯台です。
町をぬけ高いところに上がると、めん羊牧場が広がります。胴体が白く頭と足先の黒いヒツジが飼われています。サフォーク種といいます。先ほど肉をいただきました。
車を駐めて、オンコの荘まで歩きます。森の入口でさえずっていた鳥です。エゾセンニュウと同定しましたがそうでしょうか。真ん中の枝先にいます。
脇のホオノキのつぼみが大きくなっています。
般若の木です。幹の模様がそのように見えるようです。樹種までは見ていませんでした。
木の上で、ウグイスがさえずっていました。警戒の鳴き方をしていますが、この時期のものはそうでないこともあるそうです。
ササの花が咲いています。ここでは毎年咲いているそうです。
前の方に、イチイの木が見えてきました。オンコの森に着いたようです。
焼尻島には、イチイの木がたくさんあって森を作っています。ここのイチイは、風が強い影響で、上には伸びず、横に広がっています。ダイセンキャラボクも地面に這うように広がっていたのを思い出しました。大山のは変種になっています。葉のつきかたが違うそうです。こちらのものは、風の弱いところでは高くなるそうです。
風で流されて傾いています。風に逆らった枝が折れてなくなったようにも見えます。
何本かのイチイの木が集まってこんもりと盛り上がった塊を作っています。これをオンコの荘と呼んでいます。
この塊の中には入れるようです。建物の中に入ったような感じになるので「荘」と呼ばれているのでしょうか。中はひんやりとしています。北海道ですので日差しがなくてもそう感じることがあります。
中に入ってみると、幹から枝が多数分かれているようすがわかります。大山キャラボクのような地面に這うような枝は少ないようです。大勢が入ると、根元を踏み固めて木を枯らしてしまうことがあります。低い枝が多く根元まで近づけないので大丈夫なのでしょう。でもあまり近づかない方がいいようです。
上を見ると葉っぱのすき間から青空が見えています。
十分に堪能したので、車まで戻ることになりました。海の方に向かって歩くことになるので、海がよく見えます。牧場と海です。手前のノースポールのような花は、自然と増えてきたそうです。朝里川温泉でも一面に咲いているのを見かけました。
海を望む木の枝で、鳥がさえずっています。コルリのメスかなと思うのですが、尾の青みが見えません。
車を駐めた近くまで戻ってきました。つぼみだったホオノキが先ほどより開いて、香りを漂わせていました。
これから車で移動になります。
車での今度の移動先は、オンコの森の向こう側です。ぐるっと回っていきます。所々にエゾカンゾウが咲いているのが見えます。刈られているのかヒツジに食べられるのか、少なめです。
目的地にはすぐに到着です。地名がわからないので、オンコの森西入口としておきます。ここから西側にはめん羊牧場が広がっています。めん羊と言いますが、羊毛を取るには採算が合わないそうです。ヒツジは暑いのか木陰に集まっています。
近くにいたヒツジの顔のアップです。
近くにあるのが、島の貯水施設です。水源は?です。
ヒツジを見たあとは、このまま真っ直ぐ島の西端まで続く道を走って鷹の巣園地に行きます。この道は、焼尻島中央フリーウエイというそうです。羽幌町のパンフにはオンコ海道と書かれています。両サイドに海が見えます。遠くは利尻島も見えています。この方向から見ると、北海道有名土産菓子のパッケージに写っている山とほぼ同じ方向から見ていることになります。
鷹の巣園地に到着です。このあたりは島で最も標高が高いところです。といっても90mです。海を隔てて、天売島が見えます。最短で4kmしか離れていません。すぐ目の前です。間の海は武蔵水道と言うそうです。
反対側です、焼尻島のほぼ全景が見えます。遠くには北海道の本島が見えます。このあたりでは本道というそうです。
本道を見ていると、白い柱のいっぱい立っているところが見えます。上平グリーンヒルウインドファームです。写真を確認すると、風車が33本写っています。あと6本は画面外なのでしょう。
鷹の巣園地にも、鳥がいます。ノジコがきれいな声でさえずっていたと教えてくれました。写したような気がしたので確認するとやっぱり撮っていました。のど元がオレンジ色をしているのが特徴です。
よく見かけるシシウドの種類で議論が始まっています、幹が竹のようになっているということで、エゾニュウで決着がつきました。
鷹の巣園地を後にして港に戻ります。ヤナギランの花があると聞いたのですが、1ヵ所だけ咲いているのを見つけました。帰りの飛行機で写真を確認していたらたまたま通りかかったCAさんが、きれいな花と言っていました。
港に戻ったら、ここのガイドさんともお別れです。独特のイントネーションで「中央フリ−ウエイと言うんだよー」というしゃべり方が印象的でした。このあたりのアクセントのつけかたなのかも知れません。まずは、預けていた荷物を受け取ります。
港で待っていると、フェリーが入ってきます。羽幌港を出た直後にすれ違った船です。旅客を乗せたあとこちらにやってきたようです。これに乗って、天売島まで行きます。
添乗員さんから乗船券を受け取って、船に乗り込みます。荷物を置いてデッキに行きます。出港直後に振り返って見た焼尻港です。
焼尻島に渡るときに、海鳥の図鑑が置いてあって参考になると教えてもらっていました。教えてもらった場所に行ったのですが、高速船とは船内の配置が違っていて置かれていた部屋すらありません。船内をくまなく探したのですが、それらしきものは見当たりませんでした。
デッキに出て海面を眺めていると、早速ウトウがいました。
船は焼尻島の北岸に沿って進みます。中央フリーウエイはこの一番高いところを横に通っています。
前方には天売島が見えています。島の間の距離は短いです。島を離れる時間の方が長く感じます。
もうすぐ旅の最大の目的地天売島です。
焼尻−天売島の間も海鳥がたくさん見られます。ウトウがほとんどです。2羽いたのですが、手前のものが潜りかけで、おしりと脚の一部が写っています。波が立ったようになっているところです。
ものすごくたくさん密集していました。8羽写っています。
ほんの目の前にも見えます。頭の飾り羽根とかもはっきり見えています。
集中して探していたので、いつの間にか焼尻島は遠くになっています。
2島間の距離は短いので、天売島はすぐそこということになります。あっという間でした。港のターミナルです。
このターミナルで、船内では手に入らなかった海鳥の図鑑を入手することができました。
建物の横に、オロロン鳥の模型があります。羽幌町の入口にあったのと同じですが、てうりと書かれています。全部で3つあるらしいのですが、あと一つは見つけられませんでした。横に見えている建物は、島で一番立派なトイレだそうです。
港に着いてからはまず、荷物を宿まで持っていきます。すぐ目の前にあります。荷物を置いたらすぐに、海の宇宙観に見学に行きます。途中の沢にあった滝です。工事場所を示す看板に弁天滝の沢と書かれていましたので、これが弁天滝と思われます。
道は坂を登っていきます。振り返ると、港を出るフェリーが見えます。20分停泊していたことになります。
宇宙館は天売島を中心として海鳥についての解説や写真、模型が展示されています。ツアーガイドもやっているようで、明朝早くのツアー参加者に解説をしていました。ツアーについての注意事項とかもありました。鳥のスライドとかがあったので、みんないっしょに聞いています。それが終わった後、鳥の卵の形について等、展示物の解説もしてくれました。
一通り見たあとは宿に戻ることになります。途中坂を下りるときに正面に利尻島が見えます。
千歳出発直後に、天売島の宿にはいくつか問題があるといわれていました。一つはトイレが水洗でないことですが、これはたいしたことはありません。もう一つは風呂が狭いことです。4人用と2人用の2つを共同で使うことになります。添乗員さんの指示で、夕食までは4人用が男性、夕食後は入れ替えるということになります。人数だけを見れば、通しで男性が2人用でもよかったかも知れません。男性がまとまっているのは、我々3人だけなので先に入らせてもらうことにします。あとの人のことがありますので、入る時間は短めです。
風呂からでたあと、夕食まで時間があります。星を見る場所を探しに行くことにします。宿前の港周辺は結構たくさん明かりがあります。北側のゴメ岬近くまで行くと山かげになって光が届かなさそうな所があります。懐中電灯がないので真っ暗でも困ります。このあたりの適当に影になっているところですることにします。ここで、空を見ていると、ねぐらに帰るのか、ウが西側に向かって何羽も飛んで行きます。
このウはのどの下が白いので、ウミウです。先ほど海の宇宙館で教えてもらっていました。沖合を飛ぶウを見ていると、のどの下が白く見えません。白くないのはヒメウだと先ほどの宇宙館で教えてもらっていました。ヒメウなのでしょうか。
頭の上を通るものは全てのどが白く見えます。ウの種類によって飛ぶ場所が違うのでしょうか。何か変です。ヒメウとしても多すぎます。帰ってから黒いウの写真を拡大してみても白く見えません。それでも帰ってからの結論はどちらもウミウで光の当たり方でそのように見えたということです。
こちらは、編隊になって帰って行ってます。
見ているとおまわりさんがやってきました。話をしていると、ここに来たのは、沖合のゴメ岩というところで、こどもが貝を拾っていて、それを見に来たそうです。PTAの資金集めのための行事だそうです。確かに岩場にたくさんの人が集まっています。先ほども親子連れが来て、沖合のお母さんに声をかけていました。人がなるべく入らないように撮ったのであまり写っていません。
夕食時間が近づいてきたので宿に戻ることにします。食事は、ここの海鮮ものが主です。ウニが殻つきのままでています。ウニは生臭いのが苦手でしたが、ここのものは臭みがなくすんなりとたべられます。どうもウニは鮮度が落ちるとすぐにくさくなるようです。カニの身は取り出しにくいと思ったら脚に包丁が入っていました。これでは筋が切られ身が殻に残ってしまいます。カニは脱皮するので殻に身がつながっていません。これを利用して簡単に取り出す方法があります。
食事が終わって、部屋に戻ろうとすると鍵がかかっていて中に入れません。鍵をかけずに来たので鍵は中にあるはずです。部屋に布団を敷きに来た後、鍵をかけて帰ったようです。
食事が終わると、バスに乗って赤岩展望台というとこに行きます。ここでウトウの帰巣の様子を見ることになります。バスを降りると、足元の草むらに巣穴が見られます。
デッキになった遊歩道沿いには、草が生えてなく自慢がむき出しになっているところがあります。そこでは、たくさんの巣穴が開いているのが見えます。ガイドさんはここのことを団地と言っていました。
展望台のようなところに降りるとちょうど夕日が沈むところでした。残念ながら海面ではなく雲の上です。
眼下の岩礁にアザラシがいます。単眼鏡(フィールドスコープ)で見せてくれました。遠く小さいので場所を確認するのに手間取りました。写った写真を5倍に拡大しています。5匹ほどいます。
ここに来た目的は帰ってくるウトウを見ることです。これから帰巣本番になります。
ウトウは巣に帰る前に、いったん沖合に集合するようです。単眼鏡でそのようすを見せてもらいました。波間に無数の鳥が浮かんでいるのが見えます。倍率を聞いたら300倍と言います。あり得ない数値です。自分が使っている大きい方の望遠鏡が300倍です。30倍の間違いでしょう。確認はしていません。その場所を双眼鏡で確認したいのですが、場所がわかりません。こちらは倍率が8倍です。海面の波立ったように見えるところというのですが、双眼鏡では見えないようです。とにかく、適当に写してみました。この中に何羽かいるようです。
見ている内に、帰ってくる鳥が増えてきました。やってくるものを写してみます。きたとわかってから、通り過ぎるまであっという間です。何羽か撮ってみました。
帰ってくる鳥がだんだん増えてきます。
かなり早く動くので、持ってきた三脚は役に立ちません。ちょっと邪魔になっています。
目ではわからないのですが、写真には帰ってくるウトウは黒い点となって無数に写っています。
空が暗くなってきたので高速で飛ぶ鳥はぶれて写りづらくなってきました。みんなは先に団地の方に行っています。こちらも団地に引き上げることにします。
あたりは薄暗くなってきています。何があるのかはぼんやりと見える程度です。団地の前で待っていると、帰ってきたウトウがいました。撮ろうとしたのですが、ファインダーでも暗くて入っているのかどうかわかりません。当然、ピントも合わせられないし、写してもものすごくぶれてしまいます。
すぐにいなくなるので、三脚を用意している暇はありません。持ってきたのは無駄だったようです。
人のたくさんいる方には時々、ウトウが出てきているようです。こちらは近すぎます。望遠レンズでははみ出しています。ゆっくり車の方にに戻ると指示が出ていますので、交換している余裕はありません。適当な距離のものを狙ったのですが、点けられていた弱いライトの光も届いていません。完全にぶれています。
この頃にはみんな車に戻ったようです。探しに来ましたので、これ以上チャンスを待つのはあきらめて車に戻ります。
出発が早いのは、この後ウトウが道路に出てきて羽を休めるためだそうです。そうなると、車を走らせることはできません。車はそのまま宿に向かいます。
ガイドさんの話では、今回は魚をくわえているウトウを見かけなかったということです。ヒナがだいぶ成長して、巣立ちの時期になるとよくある事だそうです。ヒナが自分で出かけるようにするためだそうです。ウトウの集団帰巣のようすももうすぐ見られなくなるようです。
宿に戻ってからは自由行動です。星を見に行くことにします。北の水平線近くを撮ってみました。ペルセウス座からぎょしゃ座のあたりが水平線と重なっているようです。
昨日撮り損ねた、「W」字型のカシオペア座です。ちょっと斜めになっています。
星が流れています。調べるとモーターの回転が逆方向になっていました。修正して撮り直します。直ったところで、木星としし座でず。
土星・アンタレス・火星です。直角三角形に並んでいます。港の方、低い空なので明かりが入っています。
頭上近く、はくちょう座付近の天の川です。
地平線近くいて座付近の天の川です。だいぶ明かりが写り込みますが、天の川ははっきりと写ります。
おとめ座の方向です。この方向に灯台があるのですが、その明かりは気にしなくてもいいようです。かくしたりするとかえって変に写ります。
このあたりで、宿に戻ることにしました。相部屋の二人はもう寝ています。静かに床に入ります。
朝は、部屋に差し込む太陽の光で目が覚めます。ちょうど、日が昇ってきたところです。写真を撮ろうとしたのですが、望遠ズームレンズが見当たりません。探し回ったあげく、やっとの事で見つけることができました。一時は、星を見た場所に忘れてきたのかと心配になりました。もたもたしたおかげで太陽はだいぶ高くなっています。
時刻は4時です。夏至直後で、日本の北東端に近いので、日の出時刻が格段と早くなっています。
この後一眠りしたあと、ぶらっと外に出かけます。パンフレットを見ていたら、ゴメ岩の東側にウミスズメがでると書かれていました。防波堤の上から見られるそうです。昨日の夕方この付近でウミウを見ていました。知っていれば、こちらを狙っていたところです。そういえば、カメラを持って行ったり来たりしている人もいました。その時に聞いてみるべきでした。帰ってからよく考えてみたら、船の上から島近くまでウトウが見えたので、海岸近くにいても当然といえます。
防波堤からは、利尻島がよく見えています。
沖合低空ををウミウが飛んでいきます。
時々ウトウが浮かび上がってくるのが見えます。
いたと思って狙いを定めるともう海の中に潜り込んでいます。朝の食事時間のようです。
沖合を行く黒い鳥を写してみたら、ケイマフリでした。魚をくわえています。3倍に拡大しています。
食事時間を勘違いしていて、いったん宿に戻りかけていたのですが、まだ時間があるとわかりもう少し見続けることにします。空には月が出ています。
ツアーメンバーと何人か防波堤に行ったのですが、アザラシを見つけた人がいて、教えてくれました。波の被る岩の上で寝転がっています。大きいのと小さいのがいますので、親子でしょうか。
この頃になると、ウトウもおなかがいっぱいになったのか、水面で遊んでいるようです。拡大しています。
こちらは立ち上がって羽をばたつかせています。
いい時間になったので、食事に戻ります。
食事を済ませたあとは、島内観光になります。荷物をまとめて宿のロビーまで運び、そこで預かってもらいます。観光は島を時計回りに回ります。
町の中心部に入って見えてきたのが、天売高校です。この大きさの島で高校は珍しいです。
町のはずれにあるのが鰊番屋です。木と重なっていますが、屋根の上に小さな屋根が乗っているのが見えます。
これは貯水施設です。わりと低い所にあります。
柱にざるがくくられています。漁に関係した合図らしいのですが、忘れてしまいました。ざるは水が漏れるということにかけてあるというところまでは覚えています。
南側の黒崎海岸です。海上の島の上に、ウミウとオオセグロカモメが休んでいます。ウがふだんからよく休む場所にしているのか、岩の上がフンで白くなっています。
こちらの岩の上にいるのは、ほとんどがヒメウです。ウミウに比べて緑がかった色をしているのが特徴です。車を降りて単眼鏡で観察させてもらいました。
ここを出発して車は坂を登っていきます。先方に灯台が見えます。赤岩灯台です。この足元あたりにウトウの巣がたくさんあります。
はるか南方には増毛連山暑寒別岳が見えています。
赤岩展望台の駐車場に到着です。昨晩もここに来ています。明るいので周りの様子がよく分かります。周りはイタドリの群落です。かなり大きく育っています。これがウトウの帰巣には良いらしいです。この下の地面にたくさんの巣があるそうです。
昨晩同様、駐車場から展望台まで行きます。眼下に見える海です。色がきれいです。黒っぽいところは海藻が多いところです。
山側です。草の根元に地面が見えているようです。ウトウが歩き回るからでしょうか。
展望台です。昨晩はここからウトウが帰ってくるようすを観察していました。ここから向こう側は全て海です。
展望台から見ると正面に大きな岩があります。この沖合に赤岩があると書かれています。地図と見比べるととちょっと近いですが、これが赤岩でしょう。
赤岩は、ウミネコ・オロロン鳥・ウミスズメ・ケイマフリが繁殖のために巣を作るといわれています。このあたりでも、ウトウ以外は数が減ったそうです。
昨晩見たところと同じ所に、アザラシがいます。数は増えています。真ん中の白いのの他、横に並んで6頭ほどいます。拡大していません。
ここに来ていた人が反対の方角に、ケイマフリがいるのを教えてくれました。双眼鏡でもやっと見える大きさなので、場所を特定するのに苦労しました。左に3羽右に2羽います。拡大しています。このあたりで繁殖している個体のようです。
ウトウの親鳥は海に出ています。こどもは明るい内は絶対に巣から出てこないそうです。ねぐらは置いといて、次に向かいます。ここから先は急に道が狭くなります。今の期間は一方通行になっているようです。
次の目的地は千鳥が浦園地です。
千鳥が浦園地というのはどこかはっきりしないのですが、道路の前方が千鳥が浦のようです。浦といってもここには海はありません。
右前方には天売島越しに焼尻島が見えています。さらにその先は本道が見えます。
ここから北側に行ったところに海鳥観察舎があります。これからそこに向かいます。山の間から足元の海が見えてきます。
海鳥観察舎には単眼鏡がおいてあります。ガイドさんの持っているものとあわせて2台で観察することになります。
右(東)側の山の斜面に大きく岩肌のでているところがあります。ここに何羽かのウミネコがいます。昔はここがウミネコの大繁殖地だったそうですが、今はほとんどいなくなりました。猫によってヒナが食べられるのが原因だそうです。大きくなったヒナがいるのを単眼鏡で見せてくれました。小樽の繁殖地には猫がいないのか気になります。写真を確認すると、小樽の繁殖地でもヒナが写っていました。
ここから見る海上にケイマフリもいます。赤岩で見たものよりさらに遠くです。単眼鏡が2台ある分ゆっくり見ていられるので、場所の確定は楽でした。写真ではさらに小さくなっています。点にしか見えませんが、これでも、赤岩の時と同じだけ拡大しています。
順番に見たら車のところに戻ります。途中の道脇の地面にもたくさん穴が開いています。ウトウでしょうか。一つの穴のまえに死んだヒナが横たわっています。何かに襲われたようです。
駐車場の道路脇にはいろいろな花が咲いています。おなじみエゾカンゾウです。遠方には利尻島も見えます。
アザミの花です。詳しい種類まではわかりません。
全員がそろったら、次に向けて出発です。
次は観音岬展望台です。北側に続く断崖をこんどは東側から見ることになります。
駐車場から少し歩きます。道脇で咲いていたチシマフウロです。花がたくさん集まって咲いています。
展望台から海岸を見ます。西側です。丘の上に海鳥観察舎が見えています。先ほどはあちらからこちらを見ていたことになります。
この文を作っていて気になったことです。ケイマフリのいた場所は、ここから見るとどこなのでしょうか。海岸を写した写真を見比べていると、それらしい岩礁を見つけることができました。向こうから見たときに、拡大したために枠外ででてしまっていますが、写真のすぐ上に「ン」の字型に並んだ岩がありました。その2画目の両端に高い岩があります。この2画目の岩が海岸を写した写真に見えます。
右下横に延びる岩です。一画目は右下にはみ出しています。ケイマフリのいたのはその上、岩で丸く囲まれた丸く青くなっている海面です。こちらからの方が近いようです。そうとわかっていれば、ここからもケイマフリを探していたところです。この写真にも黒い点のような形で鳥が写っています。ちなみに、全景を写した写真には海が一番下まで写っているところが、横に延びる岩でふさがれています。その岩が逆さ「ン」型になっています。
現地で気になっていたのは、空を飛ぶアマツバメです。何枚か撮っていますが、動きが速いのでなかなかうまく写りません。
海岸東側に天売島灯台が見えます。赤白のまだらになっているのは、白だけだと雪がつもっているときに見えにくくなるからだと聞いています。左がわ海上にゴメ岩と標識が見えます。
ここから山を降りきったら、港に戻ります。島内一周観光はこれで終わりです。
港に届けられた荷物を受け取って、船を待ちます。すぐにフェリーがやってきました。
乗船券をもらって船に乗り込んだら、出港を待ちます。珍しく、紙テープのお別れがあります。端の方を渡そうとするので苦労していました。端を持って芯を陸に投げるのが簡単なやり方です。
船は天売島を離れていきます。
港を出ると、早速ウトウを見かけます。この付近は、朝にウトウを見た場所のすぐ近くです。
低空を飛ぶ鳥がいます。写してから確認すると、ケイマフリとわかりました。目の周りが白く、脚が赤いのが特徴です。拡大しています。
焼尻島に近づいても、ウトウを見かけます。ここでは2羽います。島に渡ったときに比べると、見つかる数は少ないようです。コースは、右側通行をするので、わずかに南寄りになるものの、ほとんど同じです。
フェリーは、いったん焼尻港に寄ります。わずかな停泊時間ですぐに出港です。
鳥を見ないまま、焼尻島から離れていきます。天売島と遠くに並んで見えるようになってきました。
羽幌港に近づくと向こうから船がやってくるのが見えます。羽幌港から焼尻島に向かう高速船です。船のでる時刻は決まっています。時間を考えてみると、羽幌から焼尻島に渡るときに乗ったのと同じ便です。あのときは、向こうからこちらを見ていたことになります。
焼尻から羽幌に渡る間では、ほとんど海鳥を見かけませんでした。羽幌港近くで唯一見た見たウトウです。往き帰りでのこの違いは何なのでしょうか。時間帯もほぼ同じです。
すぐに羽幌港に入港です。この頃には利尻島が見えなくなっています。
船を下りたら、ここまで送ってくれたバスが待っていました。
バスのトランクに荷物を預けて、乗車します。今回の席は右側窓側なのですが、問題があります。まず、前方フロントガラスから入ってくる光がガラスに反射して窓全体に写り込んでいることです。客席のガラスが薄暗くなっている影響でしょうか。景色がものすごく見づらくなっています。席の真横が窓枠なので反射の少ない方向の景色は見えません。これでは写真もほとんど撮れないでしょう。
最初に向かうのは昼食会場です。もう12時を回っています。行き先は、道の駅近くの食堂です。ここで食べるのは、名物の甘エビ丼です。ご飯の上に20匹盛られています。甘エビを剥くのは苦手ではないのですが、どこまで食べていいのかがわからないのが困ります。剥いてからご飯に乗せるのなら、別盛りでもよかったように思います。それではどんぶりではなくなりますね。
食事場所の前は公園になっています。時間があるのでみていくことにします。公園には北海道海鳥センターとはぼろバラ園とがあります。海鳥センターは、海鳥の生態とかについての展示があるのですが、じっくり見ていると時間が足りなさそうです。バラ園の方が近くなのでこちらを中心にみることにします。バラ園遠景です。
いろいろな種類のバラが色とりどりに咲いています。時期的にはちょうど満開のようです。
バラの花のアップです。
ここのバラ園は、バラにハマナスの品種も何種類か植えられています。バラに似ているのですが、葉っぱの形が全然違います。
ゆっくり見ている時間はなく、すぐに出発です。甘エビを剥くのに結構時間がかかりました。その分見学時間が少なくなっています。
今日の昼からの予定は、増毛によったあと旭川まで行きそこで泊まります。来たときと同じく増毛までオロロンラインを南下していくことになります。
海の向こうに焼尻島・天売島が見えています。もうお別れです。
前方フロントガラス越しで見難いですが、来るときに写真に撮らなかったものです。苫前の上平グリーンヒルウインドファームです。
羽幌線廃線跡です。電柱と崖との間に平らなところがあり、真っ直ぐ伸びています。昔はここに線路が敷かれていました。
あまり記録は残っていません。だいぶうとうとしていたようです。出発の時の朝早かったことの眠気が続いています。気が付いたらだいぶ暑寒別岳が近くなってきました。
まもなく留萌です。
バスは留萌の市街地を通過します。街灯の話があったので、一応撮ってみました。花の絵が描かれていますが、?です。ハマナスでしょうか。
JR留萌線の線路を越えます。鉄橋が二つ並んでいますが、片側には線路が敷かれていません。かっては、留萌港に石炭を運ぶ線路があったようです。その名残です。今ある線路も近々、列車が走らなくなる予定です。
留萌増毛間も結構うとうとしていたようです。気が付いたら、増毛の町に入っていました。古い建物が見えています。丸一本間家です。明治期の商家です。
この交差点を右折して少し進むとJR増毛駅に着きます。
JR留萌線の終着駅です。昭和56年の映画「駅 ステーション」の舞台となったことで有名です。有名な映画なのですが、見ていないので詳しいことはわかりません。残念なことに、留萌−増毛間は本年中に廃止になることが決まっています。
無人駅です。中に入ってみます。これが線路と駅ホームです。終着駅のホームとは思えません。線路敷きは広いのでかっては動脈として活躍していたことを忍ばせています。
駅の前にある、富田屋です。昭和初期の建物です。ここも別の映画の舞台として使われていたようです。説明を聞いたときは、同じ映画だと思っていました。
隣の建物です。いろいろな看板が上がっていますが、正式な名称は旧多田商店で、映画では風待食堂として登場したのでその時の看板が残されています。現在は観光案内所として使われています。JRの切符(入場券)はここで購入できます。
道路を挟んで向かい側にあるのが増毛館です。現在も旅館として使われています。おくに丸一本間家も見えています。
増毛駅周辺は、駅からあまり離れずに古い建物を見学します。
増毛ではもう一ヵ所よるところがあります。国稀酒造です。明治15年創業の酒造会社で、位置的には一番北にある酒蔵です。建物は、明治38年築になっています。
バスを近くに駐めて、中を見学させてもらいます。前に、地下水のわき出ているところがあり、飲ませてもらうことができます。建物の中にもあります。暑寒別岳の伏流水だそうです。きれいな水がわき出すところに、主要な酒産地があります。
入口に、杉玉があります。新酒ができた目印です。まだ青いのでできたところなのでしょうか。ふつうにしめ縄をつけるのか気になります。自宅近くの酒蔵はつけていないような気がします。全国的な習慣でしょうか。
中のようすです。皆さんはどちらかというと説明より試飲の方に興味があるようです。
酒樽です。木の樽を使っていないようです。上の階で、醸造中の酒をかき混ぜます。天井はその足場になっています。かなり熱を持つようで、冷却水を流す黒いバンドが巻かれています。
蔵とか色々説明を受けた後、試飲・お土産購入となります。
外に出ると、家並みの間に暑寒別岳が見えます。
バスに乗ったらあとは、旭川に向けて進むだけです。増毛の町外れにあった小学校です。昭和11年に作られています。今の町の規模に比べたら、かなり大きな建物です。今は使われていません。
増毛から留萌の間は、鰊小屋がたくさんあると説明されました。木造の建物がそれらしいので、写そうと狙っていました。それらしいので見えたのでシャッターを押したのですが、目的の建物はこれのすぐ先でした。一安心していたのでこちらのものは撮れませんでした。こちらの建物は今にも壊れそうです。これも鰊関係の建物なのでしょうか。
横を走るJRの列車が見られるか気になる時間帯です。国稀酒造に着いた頃に、列車は留萌駅に到着しています。それが発車するのが、我々が国稀酒造をでた直後です。バスは途中止まらずに走ります。その分だけ早いでしょう。だとすると追い越されることはたぶんないでしょう。
結局何もないまま留萌を通過します。
留萌からのコースです。美馬牛峠を越えて深川に出てそこから石狩川沿いに遡っていくことになります。留萌には高速道路が来ていないのですが、山道を入るとすぐに高速道路に入ることができます。前回来たときよりも、一般道路の距離が短くなっています。1区間ほど開通したのでしょうか。峠を越えて、石狩平野にでると景色が開けてきます。右側に見えた山です。神居尻山・ピンネシリ・隅根尻山です。札幌・石狩からとは反対側になります。
左手正面に見えるスキー場のある山は音江山です。
すぐに、石狩川を渡ります。
ここを過ぎると深川JCTにつきます。そこから道央道を北東に走ります。道央道に入って最初の音江PAでトイレ休憩になります。先ほど見えていた音江山の麓にあります。ここのPAでは何もなく次に向かいます。出てすぐに、温室が見えます。ガイドさんの話ではサクランボを作っているそうです。目では見えませんでしたが、写真を拡大してみると確かにそれらしいものが写っています。
再び石狩川を渡ったところで、前を行く列車が見えます。大阪近郊の新快速の模様に似ていますが、特急列車のようです。札幌行きと書かれています。
高速道路はこの先の旭川鷹栖ICで降ります。そのあとは真っ直ぐ旭川市街に向けてすすみます。ICをでて前方に見えている山が気になります。
帰ってから調べたら、十勝山地のベベツ岳から富良野岳までのようです。
旭川市街に入って宿に直行かなと思ったら回り道をしているように見えます。宿前に直接つけるためです。真っ直ぐだと道路の反対側に止まります。
宿に入ります。ここでも3人相部屋でした。部屋に食券・入浴券が袋に入れて置かれていたのですが、配った人が入浴券だけ4枚あって、他は1枚ずつしかないと言い出します。結局、袋の中に残っているのがわかり一安心です。でも、今度は全て4枚ずつになってしまいました。そのまま破棄しても良いのですが、一応、添乗員さんに電話連絡だけはしておきました。
夕食時間までしばらくあるので、3人で出かけることにします。旭川駅に行きたいという意見がありますので、それに乗ることにします。旭川の駅にはすぐに到着します。
かなり立派な駅です。町の人口は、住んでいる町とあまり変わりがありません。地方の中核都市と大都市の衛星都市との格の差なのでしょうか。町全体もかなり本格的な施設がたくさんあります。ホテルの数などは桁が違っているでしょう。
駅の反対側は、河川敷公園になっていて、花壇もきれいなのですが、他の二人は興味がないのか素通りになります。
前の川は忠別川です。堤防上からは山が見えます。名前はわかりません。帰ってから調べたら、左からオプタテシケ山〜十勝岳とわかりました。
旭川のすぐ近くには大雪山があります。見たいのですがどれかわかりません。ちなみに正確な方位もわかりませんので、どちらを見ていいのかもわかりません。大半が建物にかくされています。山を順番に追っていった結果、大雪山と判断した山です。頂部近くに平らな広いところが見えています。雲がかかっているのは残念です。
ここからゆっくりと、宿に戻ります。途中の街灯です。旭川は雪の結晶のようです。
宿に戻ったら食事になります。洋食にするか和食にするか聞いていたものです。和食のほうです。誰が何を食べるかみたのですが、男性だからどうのということはないようです。
部屋に戻ってから、カメラのゴミチェックをしてみました。かなり大きな糸くずのようなゴミが2つ写っています。いつ頃入ったのか画像を見直してみると、今日の分にはだいたい写っています。昨日はなかったようです。カメラのモニタでは詳しくわかりません。帰ってからパソコン画像で確認すると一つは、今朝の朝日を撮ってから、鳥を見に行くまでの間についたようです。
もう一つは、旭川駅の裏で、十勝連山を写してから大雪山を写すまでの間です。この間はレンズ交換をしていないような気がします。どうやってて入ったのか不思議です。
まだ外は明るいので、ぶらぶらっと歩いてみることにします。宿の前の道を真っ直ぐ進むと橋にあたりそうです。そこまで行ってみます。そこからは大雪山が見えましたが、だいぶ薄暗くなっています。
反対側は夕焼けで赤く染まっています。
このあと、常盤公園の前を通って帰ってきました。
宿に戻ってからは、まず、風呂に入ります。脱衣場とかの構造のよく分からない作りでした。風呂から戻ったら二人はテレビを見ていました。使うベッドはエキストラなので、テレビは見えません。別に見たいものもないのでこれでじゅうぶんです。
これから、星を見に行っても良いのですが、町中なので明かりがありそうなのでやめにします。よく考えたら、住んでいる町と違います。大都市からの明かりはもらわないし、町の建物もこちらの方がまばらです。じゅうぶん見えたかも知れません。
荷物を整理し終わって寝る準備ができたました。ここで、二人の方を見たら動きがありません。一応テレビを消して良いかと確認したのですが、これで起こしてしまったようです。このあと、みんな一斉に寝る態勢に入ります。
今日も朝早く目が覚めました。明るくなってきたので外に出かけることにしました。気になるのは、山のようすです。昨晩いったところから大雪山が見えていました。川縁だと、堤防で高くなっているのと、川の上には障害物がないことで比較的遠くが見えます。山は見やすいでしょう。昨日のところに行ってみます。川の名前は牛朱別(うしゅべつ)川といいます。
大雪山は昨日よりはっきり見えます。一つ向こうの橋の街灯がかかっていますので、その橋まで移動します。そこからの大雪山です。
後で調べた詳しい山の名前です。右端の一番高いところが旭岳で、左側の高いところが比布岳・愛別岳など北大雪の山々です。ちなみに、大雪山という単体の山はありません。この右側も大雪山といいます。
南側の続きが気になります。さらに南側をみてみたいです。上流側に行けばみられそうなので移動します。旭岳からの続きです。
左端が旭岳、ちょうど真ん中の高いところが忠別岳、右側の高いところに隠れて化雲岳があります。
さらに南をみるために移動します。
左端が化雲岳を隠している山、川の上の高いところがトムラウシ山、右端の鞍部にコマヌプリがぎりぎり見えるかどうかの高さであります。だいたいこのあたりまでが南大雪になります。
さらに南です。再び山らしくなって見えてきます。
建物の上の高い山がオプタテシケ山、ちょっと低い平らな山がベベツ岳、二つ並んだ尖った山が美瑛富士と美瑛岳、その右の平らな山が十勝岳、電線と重なって上ホロカメットク山までが見えています。このあたりは、十勝連山になります。
さらに右前方には建物が続きますし、川も左に曲がっていますので、先に進んでもこれより南は見えないと思われます。引き返すことにします。実際には、この南に富良野岳が見えたら山並みは終わりになっていたはずです。
元のところまで戻ります。前方に見える橋は、旭橋といいます。かっては北海道三大名橋の一つだったのですが、現在は、残りの二つは付け替えられています。
牛朱別川の右岸を歩いているのですが、このまま真っ直ぐ行くとフラワーランドと書かれたところにでます。どんな花が咲いているか楽しみです。
フラワーランドはどちらかというと、芝生公園のようなところで、所々に花壇があります。雑草が生い茂っているところもあります。
ラベンダーの花が咲いています。今日の目的の一つにあります。期待できそうです。
樹木の花です。今回の旅行で時々見かけました。名前が気になっていたのですが、ここには、ハシドイと名札が下がっていました。モチノキの仲間かなと思っていたのですが、モクセイの仲間です。花が紫色のものをライラックといいます。北海道でよく見たはずです。
このまま進んでも宿から遠ざかるだけです。引き返します。旭橋が渡れるか心配だったのですが、その下に歩行者専用橋がかかっていました。ここから旭橋の下を見ると、牛朱別川が石狩川に合流しているのが見えます。
橋を渡って堤防を登ると旭橋の入口につきます。
牛朱別川から上がったところから見た旭橋です。手前側がトラス橋、中央部がアーチ橋になっています。街灯も工夫がみられます。
橋を渡ってみます。橋の中央部からみた、石狩川上流方向です。右側の森の横にフラワーランドがあります。
道路脇の歩道部分です。アーチの外側に作られています。橋を渡りきって、反対側を戻るときに撮っています。
銘板と橋です
石狩川は左方向に流れています。ここから左岸下流側に常盤公園があります。中を通って宿に戻ることにします。
常盤公園の方をみると、池があります。千鳥が池です。水上にデッキのようなものがあります。
堤防から、公園に降りる道の横にある木に鳥が止まっています。写真を撮ってから双眼鏡で確認したらカワラヒワでした。
近づいてきた人が池にカモのこどもがいると教えてくれました。案内してくれると言うことでついていくことにします。ボランティアでここの案内をしているそうです。朝食の開始時間が迫っているので、急いで戻らないといけません。どちらかというと、断りかったところです。
池の対岸なのでちょっと遠いです。これでも近い方だそうです。かなり大きくなっているようで、どれがこどもかわかりません。右端にいる2匹のカメが気になります。
手前側ではスイレンが咲いています。ちょうど見頃のようです。
カモの写真とか色々見せてくれます。あまり長居もできないので、引き上げることにします。ここからは、常盤公園の周りに沿って時計回りに周り、常盤公園の石碑のところにでればまっすぐ帰ることができます。
石碑のあるところにでたのですが、目的の石碑ではないようです。太陽の向きが悪く字が読めないので適当に写真を撮っていたら、先ほどの人がやってきて、裏側だと教えてくれました。旭川開村記念碑でした。
ここからまだ5分ほど歩かないと目的の石碑にはたどり着きませんでした。
この前に大きなハルニレの木があるので写しました。旅行で乗っているバス会社はこのハルニレに関係する名前です。
もう食事時間になっています。急いで宿に戻ります。
常盤公園から、宿に戻るには、七条通からお買い物公園に入ります。七条通は、道の中央が歩道で、両側に車道がある作りになっています。歩道に入るのがちょっと不便です。
お買い物公園も、公園というより歩行者専用の広い通りです。正面に旭川駅が見えています。
宿に戻ると、部屋には鍵がかかっています。先に食事に行ったようです。食券は中に閉じ込められていますので、食事に行くことはできません。フロントで鍵が預けられていないか確認したのですが、持ったままのようです。この時、非常時に避難になる階段を使って降りたのですが、1・2階は物置のようになって3階から下へは降りられません。もう一つの非常階段は、ドアを開けると従業員用エレベーターホールで、そこからさらに2つドアを開けないと階段にたどり着けない構造になっています。これだと非常時に、避難できるか心配です。非常口は、場所だけでなく、避難できるか確認していおいた方がいいですね。
とにかく、何をするにも、二人の食事が終わるのを待つしかありません。ロビーで新聞を読んだりして時間をつぶします。すぐに、出てきましたので、部屋に戻り、食券を持って行って食事をします。
食事が終わってからも、出発まで1時間以上あります。今日の出発は10時とものすごくゆっくりしています。また、出かけることにします。一応出かけるときは、鍵はフロント預けとということにしておきます。といってもこれからの行き先はありません。常盤公園の西半分をみていません。たいして変わりがないかも知れませんが、そちらに行くことにします。
西側には美術館があります。まだ開館前です。待っていると出発時刻に戻れませんのでパスです。美術館の前には千鳥が池につながる水路があります。ここに沿って歩いてみます。
水路に、鯉がいます。小魚も見かけます。鯉のこどもでしょうか。
水路はすぐに、千鳥が池につながります。池の噴水が動き始めていました。
今度は初めに通ろうと思っていた池の西側を通って入口に戻ることにします。左側に島に渡る橋があったので渡ってみました。真っ直ぐ進んだ正面が、朝カモのいた場所になります。渡ったところの桜の木に実がついていて、地面にもいっぱい落ちています。
ここから振り返って見た橋とその先の花壇です。この付近はきれいに整備されていてきれいです。
もとの道に戻って真っ直ぐ進んで行くと入口につきました。すこし時間ををつぶすことができました。宿に戻ります。途中、お買い物公園の木を見ていると、木の実が不思議なつき方をしているのに気が付きました。形の違う葉っぱの真ん中から実のついた枝が出ています。このようなつき方をするのはシナノキかボダイジュです。シナノキはこの付近の山中に自生していますが、街路樹として使われるのは、どちらかというとボダイジュです。
宿に戻ると、他の二人も帰っていました。常盤公園に行っていたそうです。広かったからあわなかったのでしょう。そろそろ荷物を持って、ロビーに行くことにします。
バスに乗ってツアーに出発です。今日が最終日です。これからの予定は、まず、南下し、美瑛に行きます。パッチワークの路を通って市街をぬけ青い池に行きます。次は深山峠で昼食ですので、パノラマロードを通りそうです。昼食を食べたあとは、富良野の富田ファームに行きます。ラベンダーが見頃のようです。そのあとのコースはわかりませんが、新千歳空港から飛行機に乗って大阪へ帰ってきます。コースとして考えられるのは、芦別から滝川にぬけて道央道に入るか、そのまま南下して占冠から道東道に入るかのどちらかです。
バスのトランクに荷物を預けて、席に座ります。今回も窓枠席です。4回連続であたる確率はかなり小さいでしょう。旭川の町をぬけて、南に向かってバスは走ります。添乗員さんが、なにか説明をしていますが、脇を変わった形の列車がゆっくり追い越していきます。
のろっこ号と書かれています。知床に行ったときに積雪のため運休し乗れなかった列車がのろっこ号です。釧路湿原の間も走っているようです。全て同じものなのでしょうか。
どんどん抜かれていきます。バスとのろっこ号の乗客との間で手を振って挨拶が交わされます。どんどん抜かれていって、最後尾に牽引車も見えてきました。カラフルに塗られています。
追い越されたのですが、次の駅に停車しようと減速している間に再び追い返しました。西神楽駅です。行き違い待ちをしています。茶色い方の列車です。
しばらくすると、再び離れた線路上を走っているのが見えます。
右前方には丘越しに山が見えています。上ホロカメットク山から富良野岳です。
この後すぐにバスは、線路から離れる道に入っていきます。のろっこ号ともしばらくお別れです。谷の中に入ったので、山ともお別れです。しばらく谷の間の道を走った後、丘の上に上ります。このあたりから平らな農場が広がっていて景色が格段とよくなります。パッチワークの路というようですが、持っている地図とは一本となりのようです。このあたりの道をそう呼ぶのだということにしておきます。
広がる農場に立つ木が特徴的で、いくつかのものは広告などに利用され有名になりました。その場所には観光客がたくさんいますが、じっくり眺めているのもなかなか良いものです。
農場と防風林を入れてみました。
農場を広く撮ると北海道らしくなります。
遠くに、一つだけぽつんとある木が見えてきました。
このあたりではこのような木が有名になっています。その一つのような気がしてきました。
最初の有名ポイントです。商品名は出したくありませんが、これで通っていますから書きます。セブンスターの木です。小屋とか自動販売機自動車は要らないのですが、ここが有名になってしまいました。仕方ないでしょう。
横の並木も何かあるような説明が・・・あったかな。人が多いですね。バスは止まらずに素通りです。一応車窓見学となっていました。
景色を楽しみましょうということで、木と農場の対比を狙っています。
山を背景にするのも良いですね。美瑛富士〜富良野岳までの十勝連山です。
先ほど遠くに見えていた木に近づきました。親子の木というそうです。両親の間に小さなこどもという設定です。こどもが大きくなったらどうなるんだろう
地面もべたっとした緑一色ではない方が、良い感じに写ります。
この木も有名どころです。ケンとメリーの木といいます。やはり人がたくさん集まっています。
このあたりの風景が良いのは、電線がないからでしょう。旅行中は、これで結構悩まされました。町に近づくにつれだんだん増えてきました。
丘を降りきって、町の中心部を横切ります。線路を渡るときに見えた美瑛駅です。のろっこ号が停まっています。
美瑛神社の前を通ります。御利益が何だったか忘れましたが、関係がなかったような気がします。ガイドさんの車窓からの参拝という声で、一応座ったままですが、2礼2拍手1礼はしておきます。しっかりとした柏手も聞こえてきました。
バスは、町をぬけて真っ直ぐ進み青い池へと向かいます。
美瑛から青い池に向かう道は真っ直ぐです。美瑛川を渡るところで少し曲がりますが、再び真っ直ぐになります。道が上下に波打っている様子もよく分かります。
山は見えるのですが、何が見えているのかよく分かっていません。遠くの山はオプタテシケ山のように思えます。手前の山は美瑛岳とかから伸びる稜線の高まりでしょう。
真っ直ぐな道も終わり、道が曲がりくねりだしたら、青い池駐車場に到着です。
駐車場の樹木です。赤い葉っぱの木は、ベニカエデというそうです。北海道の街路樹としてよく植わっています。
道路の写真を撮ろうとしたら、十勝岳が見えるといいます。そちらの方にします。噴火口から噴煙が上がっているのが見えています。
駐車場の花の名前について議論が始まります。結論は出ません。帰ってから調べてもそれらしいところにはたどり着きません。花の名前を調べるのは難しいです。外来種は知らないうちにいっぱいになっていることがあります。これも困ります。奥の黄色いのはブタナ別名ニセタンポポというのはわかります。外来種です。
ここから青い池まで歩いて行きます。池は本当に青い色をしています。水が青色をしているように見えます。
説明では、アルミを主成分とした微小粒子が、チンダル現象で水を青く光らせていると書かれています。ただし、最後に諸説がありますと小さく書かれています。大分の地獄とか、青い色をしたものはだいたい同じ説明のようです。温泉地帯に多いようですが、温泉水に含まれる特殊成分が関係しているのでしょう。
池は、洪水防止用に作った堰堤内に自然に水がたまったものだそうです。洪水防止といいますが、十勝岳で過去にあった泥流の規模だとこれでは押さえきれないような気がします。
水面の反射を減らすフィルターを持っていたので使って見ました。水の色がよく分かります。空の色も変わっていますね。
水底には白っぽい泥がたまっているようです。木のあるあたりは浅くなっていて泥の色がよく分かります。
横を流れる美瑛川の流れです。川の水の色も青い色をしているのがわかります。美瑛川は青い川と呼ばれているようです。この水がオーバーフローしてきたものが、堰堤内にたまって青い池になったというのでしょうか。おくに見える山の一番高いところは美瑛岳です。
道の一番奥まで来たので、ここからは引き返すことになります。ミズナラの木がありまいた。一緒に歩いていた植物に詳しい人に、コナラとの違いを聞かれて、答えられませんでした。簡単に見分けているのですが、いざどこがとなるととっさには出てきません。
バスまで戻ったら、次に向かいます。
青い池からは元来た道を引き返します。道が真っ直ぐなるころに、左折して丘の上にあがります。持っている地図にはパノラマロードと書かれているあたりになります。たぶん美沢美馬牛線を走っていると思われます。
この道もパッチワークの路同様、両側のなだらかな丘の上に農場が広がります。
こちらは作付けした直後のようです。
帰ってから地図を見直してみると、色彩の丘と呼ばれる花畑があると書かれています。気が付かなかったのは、見落としていたからでしょうか。
建物で説明があったのが、美馬牛小学校です。とんがり屋根の塔が目印です。
ここから美馬牛駅近くで線路を渡り国道に出ます。すぐに、深山峠に到着します。バスから降りると前方に大雪山が見えます。
景色も見たいのですが、先に食事場所に誘導されます。食事が終わって、土産物はそこそこにして景色を見に行きます。実は、欲しいものがなかったためです。富良野農協の野菜ジュースです。ここはまだ美瑛町でした。
建物から道路を渡ったところが、展望場所になっています。そこからは、十勝連山がよく見えます。十勝岳の岩肌の色まで見えています。前回来たとき何も見えなかったのと比べると大違いです。
大雪山方面です。北大雪から南大雪まで写っています。東大雪はここからは見ることができません。
前回来たときは、手前側の斜面に、お花畑が広がっていました。ここでは、道路沿いにラベンダーが咲いているだけです。お花畑を期待して、前回行ったところに行くことにします。道路を100mほど進んだところです。
ここに、山の名前が書かれた看板があります。これでやっと山の名前がわかりました。左から、オプタテシケ山・美瑛富士・美瑛岳・十勝岳・上ホロカメットク山・富良野岳です。オプタテシケ山は旅行中名前を覚えられませんでした。上ホロカメットク山は、前にトムラウシ山に登ったときに、下ホロカメットク山を見ているので何とか言えるのですが、しどろもどろです。読みがメットックになってしまいます。2音節目できらずに3音節目できると読みやすくなりますがこれで良いのでしょうか。
前回登頂を時間切れで断念したトムラウシ山です。大雪山の一部になっています。旭岳とオプタテシケ山との真ん中に見えます。
ここに来た目的は、お花畑の花といっしょに山を見ることでした。ここの花も植えられた直後で、あまり咲いていません。先ほどのところも同じだったようです。背景は大雪山(旭岳方面)です。
メンバーと遠く離れていたところにいるのはよくないので、ジュースを買ったら戻ることにします。こちらは上富良野町に入っています。
元のところに戻って、しばらく山を見ていたら出発になりました。トイレに行くのを忘れていました。次の場所を確認するとファーム富田です。山を降りたところです。これならがまんできます。
山を降りるだけと思ったのですが、降りてからも同じだけ走りました。途中で見えた南側の山です。真ん中の高い山が富良野西岳、左側の山が芦別岳です。
駐車場でバスの中から見えた大雪山です。「山」の字型をしています。真ん中の高いところが旭岳と後旭岳、左が安足間岳・右が白雲岳です。大雪山の中心部です。
ファーム富田は、広い花畑を無料で公開しています。維持費だけでも大変でしょう。
見ておきたいのは、ファーム富田を有名にしたラベンダー畑です。場所はわかっていますので、すいている道から行こうとしたら、添乗員さんにそちらではないといわれてしまいました。仕方なくついていきます。
途中の花畑にもラベンダーはあります。いっぱい咲いているところ見たいのなら、ラベンダーイーストに行った方がいいでしょう。ただしここから4km近く離れています。ツアーでは行けないでしょう。
ラベンダーの蒸留装置のおいてある前などを通って目的の場所に行きます、トラディショナルラベンダー畑といいます。
丘の斜面にあるラベンダー畑です。ここを写した1枚の写真が富良野を有名にしたといっていいでしょう。実際には、思ったより狭く感じます。
丘の上からの景色も眺めてみることにします。上では、ツアー仲間が先に着いていて、先ほどのろっこ号が見えた教えてくれました。
上から見ると、株の間の地面が見えて、生い茂っているという感じはしません。葉っぱの緑色も混ざって、紫一色という雰囲気ではなくなります。
取り合えず、花のアップです。
十勝岳が見えるのですが、いっしょに入れるには角度があいません。
上段には違う色のラベンダーが植わっています。丘を降りる途中で、2色混じっているところを撮りました
下の花畑に戻ります。途中に香水の舎があります。ここで、香水をしみこませた栞が作ることができると聞いていたのでやってみました。場所はちょっと探しました。
下のラベンダー畑です。向こうも人がたくさんいたのですが、こちらの方がいっぱいいます。
十勝岳といっしょに入れてみました。
のどが渇いてきたので、売店でジュース代わりにカットメロンを買いました。バスに戻ろうとすると、ツアー仲間がトイレの場所を聞いてきました。場所を確認しようと案内図を広げようとしたのですが、持っているパンフレット類を全部ぶちまけてしまいました。結局場所を確認できませんでした。トイレは別のところで済ませてあります。
バスに戻ったら、添乗員さんが戻ってくるツアー仲間を待っています。あっちの方でトイレを探している人たちがいたと指を指したら、ここでもまたパンフレット類をぶちまけました。
バスで主発というときに、後ろを見ると、のろっこ号が見えます。ここでまた騒いでしまいました。この近くに、ラベンダー畑駅というのがあります。のろっこ号専用の駅です。
ここを出発したら大阪に帰るだけです。
残るは大阪に帰るだけになりました。バスは新千歳空港に向かいます。といっても経路は聞いていません。まず、バスは南下していきます。そのまま富良野の駅前に出ます。藤色のものは列車なのでしょうか。
駅前を過ぎて広い道に出ます。コンビニの屋根越しに十勝連山が見えます。山の並びの先に来ています。手前の黒い山は前富良野岳です。
右側の山を切る大きな谷は行きすぎてしまいました。どうも芦別の方ではなく、占冠に方に向かっているようです。
ガイドさんが右側に芦別岳が見えるというのですがどの山かわかっていません。一番高い山だろうということでこれを芦別岳としていました。正解でした。
夕張岳も見えるというのですが、さっぱりわかりません。写真を調べてみたらそれらしきものが写っているものを見つけました。山の裾野にこんもりと盛り上がっている山です。帰ってから調べると富良野からの芦別岳の写真にも写っていました。
芦別岳や夕張岳を確定したいのですが、山は時々にしか見えません。道が曲がりくねっているので、そのたびに見える山の形が変わります。結局帰ってから写真と地図を見比べることになりました。
顔と鼻のように見える山時々見えてきます。何なのか芦別岳との関係が気になります。やっとこさ対応できたのが、芦別岳と夕張岳の真ん中にある鉢盛山でした。
この後、バスは山の中に入り、景色は見えなくなりました。この間だいぶうとうとしています。峠を越えて着いた、占冠にある道の駅でトイレ休憩になります。山間の道の駅です。といってもここに来たのは2回目なのであまり記録はとっていません。
休憩後は、すぐに高速道路に入ります。しばらくは退屈な区間です。山の斜面とトンネルしかありません。ここでもまたうとうととしてしまいました。
夕張に近づいたときは少し景色が遠くまで広がります。何回か夕張川を見ます。この頃には、薄雲が広がってきています。
この後、一つ峠を越えると千歳市です。完全に曇り空のようです。これまでは良い天気だったのが一気に崩れてきました。
空港に着いたら、バスともお別れです。大変お世話になったという感じがします
ここで添乗員さんから飛行機のチケットを受け取ったら、添乗員さんともお別れです。前に来たときは、この空港では飛行機に乗り損ねる人が多いということで、出発までいてくれたこともあります。今回は、出発まで2時間以上あります。今回はどうだったのでしょう。
まず荷物を預けようとするのですが、ここから見える預け場所はものすごく長い行列ができています。団体用で修学旅行客が重なったようです。別の預け場所も教えてくれますが、こちらも並んでいます。ツアーの人たちは、みんな並ばずにどこかに行ったようです。荷物を家まで送ってもらいたいから並んでいるという人に聞いたら、ほとんどの人は関空の時間が終電ぎりぎりなので、手荷物で持ち込むようにしたそうです。ここで30分時間がつぶされてしまいました。
夕食を食べてから乗るということで待ち時間が長めなようです。弁当を買って機内で食べることにします。といっても、気に入った弁当はなかなか見つかりません。お土産を少し買って、時間つぶしにラウンジで飛行機でも見ています。ここにも弁当が置いてありました。
ここから夕張方面の山は、雲の中のようです。あれだけ良い天気だったのはどこに行ったのでしょうか。
いい時間になったので、保安検査を通り、搭乗口に行きます。
搭乗できるようになったら、飛行機に乗り込みます。今回も座席は通路側です。景色も見えませんので、弁当を食べてパズルでもすることにします。カメラの写真もチェックしておきます。
何事もなく、関西空港に着きます。隣席の人が棚の荷物を自分で取るといいます。座っていると取れませんので、立って通路に出ます。すると、その人まで通路に出てくるではないですか。こちらは不安定な態勢で立っていることになります。おまけにそのまま降りようとして、席には戻りません。ちょっと分別に欠けていると思います。注意すべきだったのですがいいぞびれました。おかげで反対席の人たちは荷物を取れなかったようです。降りる前に、外の天気が気になります。場合によっては駅からのことも考えないといけません。どうも雨は降っていないようです。
飛行機を降りてから、荷物を受け取りに並びます。ツアー仲間の一組が待っています。電車がなく、滋賀県の家まで帰れないからこの近くで一泊することにしたそうです。受取り時間を気にしなくていいから預けたそうです。自分の荷物は比較的早く出てきました。預けた人が少ないからでしょうか。お別れを言って、先に帰ります。
帰りも南海で、新今宮からJRです。ツアー仲間のような人を見かけたようですが、違っていました。大阪駅では、野洲行きの最終快速が待っていました。予定よりだいぶ早く帰れます。
今回のツアーは、内容も盛りだくさんで充実していて大変よかったと思います。添乗員さんが、次の付き添いは、天売・焼尻がなしでほぼ同じコースをたどるのは物足りなく感じるといっていました。確かにここがなければ、全然違うような気がします。ちなみにそのコースが気になったので調べようとしたのですが、資料は処分していました。考えられるのは小樽−積丹を回って朝里川温泉泊、2日目は増毛から旭川にぬけそこで1泊、3日目は最終日と同じコースです。2日目の午後が何もすることがありません。旭川周辺ということを加味して考えられるのは、旭岳か旭山動物園のどちらかです。旭岳の方が好みです。旭山動物園と何々というキャッチフレーズの方がありそうです。でもどちらも個人的には却下します。
何よりも天気に恵まれました。でもさすがに夜は冷えました。気温は日を追うごとに上がっていって、最終日には30℃を超えていたようです。その日の大阪よりも暖かかったのですが、空気が乾燥していたので、それほど暑いという感じはなく、過ごしやすかったと思います。
ただ残念なのは、経費を抑えようとするためとしか思えなのですが、旅行者に負担を強いる設定があったことです。この旅行会社のツアーではよくあるようです。何かというと、飛行機の時間です。早朝や夜遅くの便でした。安い料金で乗れることがあります。出発の関空は、本文に書いたように何とか電車を見つけ行くことができましたが、ほとんどの人が、関空周辺で泊まっていたようです。帰りも終電に間に合わないからと、宿を取っている人がたくさんいました。2泊余分にする費用はかなり大きいものがあります。大阪から遠くの人は仕方ないとしても、京都・神戸からは余分な宿泊が発生するような設定はよくないと思います。少なくとも、集合時間が飛行機出発1時間前でなく、40分前でも可能な気がします(別会社のツアーではそうなっている)。これだけでもだいぶ違います。関空の搭乗手続きは20分前までにとなっています。欲をいえば関空ではなく伊丹なのでしょう。でも言い出せば切りがありません。南海で行くと時間と料金が節約できたうえにすいていることがわかっただけでも収穫です。
初日は、小樽によらずに、直接、積丹に行くことにすれば2時間はゆっくりできたのはないでしょうか。バス内弁当はよくあるパターンです。小樽散策が入りませんが、それでも別によかったと思います。 帰りも、空港に到着した時間では、1便前の飛行機に間に合っています。そうでなくても、朝の出発を10時でなく、8時頃にして、美瑛・富良野を回った後、富良野か芦別あたりで昼食あるいは車内弁当にしていれば、もっと早い便の飛行機に乗れたと思います。少なくとも最初に見たコース案内では9時出発と書かれています。
帰りの飛行機には、同じ旅行会社の別方面のツアーともいっしょでした。このグループも出発まで待たされていたのでしょうか。
このコースのツアーはこの回に限って、逆回りになっています。普通に回っていたならどうだったのかを想像してみます。初日です。新千歳空港から富良野、美瑛の順に回って旭川泊まりです。昼食が深山峠とは書かれていません。新千歳周辺では考えにくいので、富良野にぬける途中でしょう。小樽で12時頃だったので、深山峠とすると到着は1時過ぎになりそうなのでここではないでしょう。富良野でも似たようなものなのでここでもありません。占冠では時間的に良いのですが、ここで食べられたかどうか微妙です。
芦別ならちょっと遅めですが何とかなりそうです。最初のコース案内では昼食ではなく弁当と書かれていますので、弁当で車内か占冠で食べることも考えられます。これだと、1便あとの飛行機でも対応できそうです。その後富良野のファーム富田によったあと、深山峠はトイレ休憩には近すぎるのでよる必要はありません。初めのコース説明には書かれていません。となると大雪山から十勝連山の眺めは車窓ということになっていたでしょう。これはラッキーです。続いて、青い池から美瑛を通って旭川に着きます。
飛行機の時間が同じなら、旭川は6時前にはつけたでしょう。夕食時間に間に合います。
2日目は、増毛に寄らずに直接羽幌に行くと書かれています。船便の時間の関係がありますので、2日目と3日目をトータルで見ると、スタートとゴールの場所が入れ替わるだけでほぼ同じと考えていいでしょう。宿から羽幌までの所要時間が小樽の方が1時間ほど長くなります。出発到着時刻が変わったことは想像できますしそう書かれているところもありました。
最終日です。朝里川温泉を9時にでて、積丹半島に行き小樽で昼食の予定になっています。今回小樽を出てから朝里川温泉に着くまで5時間かかっています。小樽の昼食は遅くとも1時かなと考えると積丹半島はもっと早足で回らないといけないことになります。それから小樽は散策の時間を含めて2時間滞在とすると、4時には新千歳空港に着いている計算になります。我々より1時間早く着く計算になります。1便早い飛行機に乗って帰れたのでしょうか。
積丹半島や深山峠でゆっくりできた点で、今回の逆まわりの方が正解だったようです。これだと、出発時間は変わらないけれども帰りが遅くなったことにつながったのかも知れません。
経費節減ということで見ると、相部屋での設定でもあったようです。一部屋に修学旅行並みかそれ以上に入っていました。違う相部屋の人が狭いと不満を漏らしていました。たしかに、荷物を広げる場所がベッドの上しかないのは不便です。始めてあう者同士ということを考えると、いくらわかっているといってもやりすぎだと思います。
今回のツアーは、最初に書いたように別の日に申し込んでいたものをぎりぎりの所で変更できて参加することができました。ツアーに参加していた人と話をしていると、その人も同じ日程での申し込みだったようです。こちらが先に取ってしまいましたので、満席となってしまい、キャンセル待ちで申し込んだそうです。その日の内にキャンセルがでたと連絡があって、参加できるようになったと言っていました。いくら何でも早すぎます。このキャンセルもあと1名という表示が出ていたこととあわせて考えるとどうだったのかなと思います。1名は男女別の相部屋に入ります。
最後に申し込む1名は男性になるか女性になるかわかりません。もし、本当にどちらかで1名空いていて、あと1名と出していると、空いていない方が申し込まれた場合、実質定員オーバーになります。旅行会社としてはそれは避けたいです。従って、男女別に1名ずつ空いている場合にあと1名と打ち、本当に1名分しか空いていない場合は、一応満席としておいて、要電話相談か、キャンセル待ちで対応すると考えられます。たぶん、この人はこのような満席パターンで参加できるようになったと思います。もっといえば、我々は3人で相部屋でした。他の2つの相部屋グループは4人です。
このことから、相部屋は4人という設定だったことが考えられます。つまり、あと1名と表示が出ていても、1名と2名は申し込めたのかも知れません。ところが、先に2名の方が申し込まれてしまいました。コンピューターはあと1名の枠が数字上入ったので、満席と打ちます。しかしこの段階でも男女別に1名ずつ入れたのかも知れません。それをチェックした担当者が、修正しようとしたときにうまいぐあいにキャンセル待ちがありました。それで1枠を埋めたあと、残り1名とはできないので満席のままにしていた可能性もあります。
場合によっては相部屋だけもっと空いていて、同じような形で参加できた人が他にいたのかも知れません。空き2名とすれば2人組が申し込まれるとどうしようもありませんから。夫婦で別部屋になっても良いから申し込みたかったけれどもあと1名では無理とあきらめた人がいたかも知れません。わかっているのは、別日申し込みで、催行中止と決定されたあと変更して参加できたのは自分を入れて少なくとも2名いることです。
申込時にあったらいいなと思ったのが、第2希望の制度です。催行中止が決まってから変更しようとしても満席と打たれていれば、あきらめるしかないでしょう。たぶんキャンセル待ちはしなかったと思います。中止が決定されるまでにだいぶやきもきしました。だめでも、こちらに参加できるのだとわかっていれば安心できたでしょう。
同じ境遇だったもう一人の話によると、問合せ多数とでていた段階で、最少催行人数まであと一人と迫っていたそうです。そういう段階になっていたのは知っています。人数までは聞いたら教えてくれる事は知りませんでした。あと一人とわかっていれば、この段階で様子を見ずに申し込んでいたと思います。それで催行が決定されたことになります。結果論ですが、ウトウの帰巣の様子と言い、天気と言い、積丹や深山峠でゆっくりできたことと言い、他にも色々ありましたが、こちらで申し込めてよかったのかも知れません。変更できなかった人には申し訳なくなります。
ツアーの最後にアンケートをと毎回言われます。文章をまとめるのが遅く、書き終わった後でもいろいろ出てくるのでゆっくり書きたいのが本音です。ゆれるバスの中など、台は狭いし気分は悪くなるわとかで落ち着いてまとめられません。ここまでに書いたことを短時間でとなるととうてい無理です。これでも数時間かかっています。ということで、記入は、郵送受付を検討して欲しいということだけにしました。たいがいのことは誰かが書いてくれるでしょう。第2希望受付制度は無理かな。あと、5段階評価ですが、これは簡単に入れられるので記入しました。当たり障りのないところです。3日目のホテルのおもてなしだけは、最低ランクの1にしました。従業員の避難誘導訓練ができているとはとうてい思えないからです。
バスですが、ゆったりしていたのは良いのですが、写真が全部変な色になって写っています。掲載する写真は一応修正を入れています。おまけにガラス面で反射した光をだいぶ拾っています。カメラがその反射光に反応してピント合わせに失敗したりします。何かガラスに特殊な加工がしてあったのでしょうか。少なくとも、日射を減らすためと思われますが、光の透過率が小さくなっているようです。車窓見学だとこういう点で景色が見づらかったような気がします。3列シートで席が斜めに並んでいますので、反対側の窓から外の景色が見える範囲が、シート間が広い割にはいつものバスより狭かったような気がします。窓枠席に4回ともあたったのも景色を見る上で不運でした。
初日の朝が早く、北海道の夜の短い時期にあたっていたためか、バスの中でかなりウトウとしました。あまり寝ることは少ないのですが、今回は2日目から寝ていたようです。どちらかというと、初日の朝の寝不足分を、解消できずに最終日まで持ち越したような感じです。帰ってからは、よく寝てしまいました。
今回の写真の枚数は全部で1400枚です。旅行に行くごとに増えています。ウトウの帰巣を撮りまくった影響を差し引いてもかなりの枚数です。昔の写真を見るとポイントとなるところ以外のものはほとんどなかったりします。前に小平や富良野、占冠には来ているので、写真はあるだろうと思いあまり撮らなかったのですが、前回も写していませんでした。枚数が増えているのはできるだけ記録に残しとこうという現れです。その分、旅行記の記録も長くなっています。
闇雲に写真を撮っていると、どこで撮ったのか、何を撮ったのかよく分からないものが出てきます。結局それが何かを調べるのに時間と労力がかかってきています。今回でも山を撮ったものが多数ありますが、写真を見て山の名前を特定するのが大変でした。大雪・十勝を見たいというのもありましたので、あらかじめ調べておいた方がよかったかも知れません。どうせ帰ってきてから調べるのですから。花の名前に至っては、結局さじを投げて「?花」とするものが多数でした。鳥の名前もこれで良いのか自信のないものもたくさんあります。撮影場所についてはGPSロガーを持っていますので、これを使うこともできますが、画面が見難い、設定がどうなっているかわからない、電池の消耗が激しいと様々な理由で、持ち歩いていません。最近になって再び出番がと思うようになってきています。最初の問題だけでも解決したいです。
旅行中3人相部屋でしたが、他の二人とはあまり一緒になるということはなかったようです。夜朝とも部屋にいないことが多かったし、いるときは寝ているときなので、話をする機会がなかったようです。唯一できたのが初日の寿司屋ぐらいのようです。共通の話題を最後まで見つけることはできなかったようです。見学中も、写真を撮ることが多いので、撮りやすい集団の端っこ、大概は最後尾近くにいることがふつうでした。花に詳しく、じっくり見るために(それだけではないのですが)この位置にいることの多かった人とは、一番よく話をしていたような気がします。山の話とか共通の話題は多かったようです。できるだけいろいろな人と話はするようにはしているのですが、誰と打ち解けて話ができるようになるのかよく分かりません。