ヨッシンと地学の散歩 > 旅行記
各回のタイトルをクリックすると、各回の内容を開閉します

ウトウ出会い旅 2016/6/27-30


01 出発までと千歳到着

 天売島には一度は行ってみたいと思っていました。ウミスズメ類の海鳥がたくさん見られる島ということで有名です。問題はどうやって行くかです。羽幌から船で渡ることになるのですが、鉄道は留萌までしか行っていません。そこからバスになります。接続がうまくいっていれば良いのですが、最悪島に渡るだけで羽幌で1泊ということも起こりえます。車を借りるかフェリーで北海道に渡るという手もありますが、羽幌からフェリーで航送するというのも今ひとつです。

02 6/27 新千歳から小樽へ

 新千歳について最初に気になるのは、ここから十勝連山が見えるかと言うことです。少なくとも夕張山地は見えるはずです。搭乗ゲートを過ぎてから窓の外を見ると山が見えました。雲がかかっていてあまり遠くまでは見えていないようです。みんなさっさと行ってしまいますので、確認する余裕はありません。少なくとも十勝連山ではないようです。帰ってから地図と見比べたら、左側の山は夕張岳のように見えます。


03 6/27 小樽

 小樽到着は12時少し前です。昼食の予約は12時に入っているようで、時間調整がてらメルヘン交差点を通っていくことになりました。メルヘン交差点にあるのはオルゴール堂です。この前にある蒸気時計が国内では数少ないものだそうです。12時には時報が鳴りそうなのですが、その時には店に入っていないといけないそうです。

04 6/27 小樽運河

 消火栓のあった通りから少し山側に進んでみます。パンフに書かれている旧国鉄手宮線というのが気になります。
 該当する場所には、線路が残されています。散策できるように遊歩道も並行して作られています。

05 6/27 小樽から積丹半島

 バスは、積丹半島に向けて出発です。町中心部を走らずに、いったんフェリーターミナルに出てから海沿いを走り、途中から国道に入ります。国道は、海から離れしばらく山の中を走ります。いくつかのトンネルをぬけたら、海が見えてきました。

06 6/27 積丹半島神威岬遊歩道

 神威岬の駐車場から神威岬までは、歩いて20分ほどかかるそうです。無理に行かなくてもよいということですが、ここにはエゾカンゾウの花を見に来ています。当然いくことになります。それにしてもよく晴れています。大阪で大雨が降っているとは思えません。添乗員さんの話では、北海道も先日までは雨がちだったそうです。北海道では梅雨とはいえないけれども、それみたいのがあって昨日までがそうだったといいます。本州の梅雨が明けたころに天気がぐずついてくるという話は聞いたことがありますが、こちらの話は初耳です。

07 6/27 積丹半島神威岬エゾカンゾウ

 遊歩道から見る海の色は2色あります。遠くの深い海は、濃い紺色です。浅いところはエメラルドグリーンに近い色です。沖縄のものに比べて青みがかっています。海底の石の表面が生物の影響で白っぽい色になっているからです。このあたりの海の色は積丹ブルーというらしのですが、どちらの色を指しているのでしょうか。


08 6/27 積丹半島神威岬

 神威岬の灯台に着く手前に大きな崖があります。ここには葉理のような細かい筋がいっぱい入っています。水流のあるところにできますが、所々にこぶのようなものがつきだしているのが気になります。小石なのでしょうか。それとも二次的なものでしょうか。

09 6/27 積丹半島島武意海岸

 バスは、何とか予定時刻通りに出発して次の目的地積丹半島の島武意海岸に向かいます。島武意海岸は、積丹半島の北端にある積丹岬の近くにあります。ちなみに現在いる、神威岬は、積丹半島の北西の角にあたります。雷電国道に戻り、途中から海岸沿いに沿って走る道路に入ります。

10 6/27 積丹半島から小樽朝里川温泉へ

 展望台に上がり、トンネルをぬけた正面に積丹岳と余別岳がきれいに見えます。積丹岳の方が低いのですが、距離の関係で高いように見えています。

11 6/27-28 小樽朝里川温泉

 宿の部屋は、3人の相部屋です。ちょっと遅れて部屋につくと、もうどのベッドに誰が寝るか決まっていました。一人だけソファから組み立てるエクストラベッドだったのですが、知らずに選ばれていたようです。部屋はその分狭めになっています。荷物を広げるのは、ベッドの上しかありません。島武意海岸のトンネルで、懐中電灯を忘れて来たのではと気になっていたので、確認します。案の定忘れ物がありました。食事を済ませ、風呂に入ってから、売っていないかと売店を確認したのですが置いていないようです。フロントで売っていそうなところが近くにないか聞いたところ国道まで出ないといけないようです。5km以上あります。買いに行くのは不可能なようです。明日は、焼尻・天売です。道中を考えると入手は不可能でしょう。明後日は旭川なので買うことはできますが、空は明るいと予想されるので星は見ないでしょう。となると、この旅行中は懐中電灯なしということになります。

12 6/28 小樽朝里川温泉から石狩市浜益

 部屋に戻ったら、2人に先に食事に行かれていました。そのまま食堂に行きました。2人を探したのですが見当たりません。恒例のバイキングなので、食べるものを選んでから探すと、2人席に座っていました。隣で添乗員さんが一人で食べていました。イスが一人分空いていたので相席をお願いしました。何でも、バイキングの時のツアー客との相席は禁止されているようです。テーブルには別々の番号札があるので、別席として座りました。添乗員さんはすぐに食事を終えます。仕事柄食べるのは早くなるといいます。つとめていたところも、昼食時間はあってないようなものでしたから、食べるのは早い方です。それでも食べ過ぎてしまうので時間がかかっています。 2人の方が先に終わって部屋に、戻っていきます。コーヒーがテイクアウトできたので、紙コップに入れて戻ります。

13 6/28 石狩市浜益

 石狩−増毛間は道の駅などはありません。海水浴場の駐車場とトイレを借りての休憩になります。ここから海の方を見ていると、昨日行った積丹半島側がどのあたりなのか気になります。まずは、南側の陸地を右に追いかけていって一番端に見える山です。積丹岳・余別岳でしょう。右側はもやと重なっていてどのようになっているのか、見えません。

14 6/28 増毛から小平

 増毛に近づいてくると、右側に雪を被った山が見えてきます。増毛連山の最高峰、暑寒別岳です。写真を撮ろうとするのですが、ちょうど良いところに電線がかかります。交差点で途切れそうな場所で狙って何とか写りました。この後高架道路でもチャンスがありました。

15 6/28 苫前・羽幌

 小平のニシン番屋を出発してから、しばらく写真記録が途絶えます。崖が迫っていてうまく写真に撮れないからです。このあたりの右側景色で気になるのは、所々にみえる国鉄羽幌線の廃線跡です。羽幌付近で採れた石炭の輸送が大きな収入源でした。留萌から羽幌を通って宗谷本線の幌延までつながっていました。その線路敷が真っ直ぐ続いていますし、所々にトンネルや橋脚が残されています。

16 6/28 羽幌−焼尻島

 高速船が羽幌港を出発します。船内は客室でくつろぐのが普通ですが、デッキに出ると海鳥とかが見られますので、外の景色を見ていることが普通です。今回は、海鳥の島といわれている天売島に行くのですから、いつどんな鳥が見られるかわかりません。

17 6/28 焼尻島1

 焼尻島の中は大きな車がないようです。我々のツアーグループは3つに分かれて観光するようです。それでも問題があって、島内を回ることのできる車は2台だけです。食事時間を利用してまわします。1班は先に島内観光をしてから食事をします。2・3班は食事してから島内観光になります。これで全員が島内観光をして食事もできます。1班の食事時間は遅くなります。1班のメンバー構成が問題になります。添乗員さんの「若い人は消化が早い」という一言で、若い人が割り当てられます。

焼尻島2 オンコの森

 焼尻島には、イチイの木がたくさんあって森を作っています。ここのイチイは、風が強い影響で、上には伸びず、横に広がっています。ダイセンキャラボクも地面に這うように広がっていたのを思い出しました。大山のは変種になっています。葉のつきかたが違うそうです。こちらのものは、風の弱いところでは高くなるそうです。

19 6/28 焼尻島3 高台

 車での今度の移動先は、オンコの森の向こう側です。ぐるっと回っていきます。所々にエゾカンゾウが咲いているのが見えます。刈られているのかヒツジに食べられるのか、少なめです。

20 6/28 焼尻島4 天売島

 鷹の巣園地にも、鳥がいます。ノジコがきれいな声でさえずっていたと教えてくれました。写したような気がしたので確認するとやっぱり撮っていました。のど元がオレンジ色をしているのが特徴です。

21 6/28 天売島1 到着

 焼尻−天売島の間も海鳥がたくさん見られます。ウトウがほとんどです。2羽いたのですが、手前のものが潜りかけで、おしりと脚の一部が写っています。波が立ったようになっているところです。

22 6/28 天売島2 鳥その他

 千歳出発直後に、天売島の宿にはいくつか問題があるといわれていました。一つはトイレが水洗でないことですが、これはたいしたことはありません。もう一つは風呂が狭いことです。4人用と2人用の2つを共同で使うことになります。添乗員さんの指示で、夕食までは4人用が男性、夕食後は入れ替えるということになります。人数だけを見れば、通しで男性が2人用でもよかったかも知れません。男性がまとまっているのは、我々3人だけなので先に入らせてもらうことにします。あとの人のことがありますので、入る時間は短めです。

23 6/28 天売島3 ウトウの帰巣

 ウトウは巣に帰る前に、いったん沖合に集合するようです。単眼鏡でそのようすを見せてもらいました。波間に無数の鳥が浮かんでいるのが見えます。倍率を聞いたら300倍と言います。あり得ない数値です。自分が使っている大きい方の望遠鏡が300倍です。30倍の間違いでしょう。確認はしていません。その場所を双眼鏡で確認したいのですが、場所がわかりません。こちらは倍率が8倍です。海面の波立ったように見えるところというのですが、双眼鏡では見えないようです。とにかく、適当に写してみました。この中に何羽かいるようです。

24 6/28 天売島4 夜の天売島

 あたりは薄暗くなってきています。何があるのかはぼんやりと見える程度です。団地の前で待っていると、帰ってきたウトウがいました。撮ろうとしたのですが、ファインダーでも暗くて入っているのかどうかわかりません。当然、ピントも合わせられないし、写してもものすごくぶれてしまいます。

25 6/29 天売島5 朝の天売島

 朝は、部屋に差し込む太陽の光で目が覚めます。ちょうど、日が昇ってきたところです。写真を撮ろうとしたのですが、望遠ズームレンズが見当たりません。探し回ったあげく、やっとの事で見つけることができました。一時は、星を見た場所に忘れてきたのかと心配になりました。もたもたしたおかげで太陽はだいぶ高くなっています。

26 6/29 天売島6 島内観光赤岩まで

 食事を済ませたあとは、島内観光になります。荷物をまとめて宿のロビーまで運び、そこで預かってもらいます。観光は島を時計回りに回ります。

27 6/29 天売島7 赤岩展望台

 赤岩展望台の駐車場に到着です。昨晩もここに来ています。明るいので周りの様子がよく分かります。周りはイタドリの群落です。かなり大きく育っています。これがウトウの帰巣には良いらしいです。この下の地面にたくさんの巣があるそうです。

28 6/29 天売島8 千鳥が浦園地

 千鳥が浦園地というのはどこかはっきりしないのですが、道路の前方が千鳥が浦のようです。浦といってもここには海はありません。

29 6/29 天売島9 観音岬展望台

 次は観音岬展望台です。北側に続く断崖をこんどは東側から見ることになります。
 駐車場から少し歩きます。道脇で咲いていたチシマフウロです。花がたくさん集まって咲いています。

30 6/29 天売島から羽幌

 港を出ると、早速ウトウを見かけます。この付近は、朝にウトウを見た場所のすぐ近くです。

31 6/29 羽幌から留萌

 バスのトランクに荷物を預けて、乗車します。今回の席は右側窓側なのですが、問題があります。まず、前方フロントガラスから入ってくる光がガラスに反射して窓全体に写り込んでいることです。客席のガラスが薄暗くなっている影響でしょうか。景色がものすごく見づらくなっています。席の真横が窓枠なので反射の少ない方向の景色は見えません。これでは写真もほとんど撮れないでしょう。

32 6/29 留萌から増毛

 バスは留萌の市街地を通過します。街灯の話があったので、一応撮ってみました。花の絵が描かれていますが、?です。ハマナスでしょうか。

33 6/29 増毛から留萌

 増毛ではもう一ヵ所よるところがあります。国稀酒造です。明治15年創業の酒造会社で、位置的には一番北にある酒蔵です。建物は、明治38年築になっています。

34 6/29 留萌から旭川

 留萌からのコースです。美馬牛峠を越えて深川に出てそこから石狩川沿いに遡っていくことになります。留萌には高速道路が来ていないのですが、山道を入るとすぐに高速道路に入ることができます。前回来たときよりも、一般道路の距離が短くなっています。1区間ほど開通したのでしょうか。峠を越えて、石狩平野にでると景色が開けてきます。右側に見えた山です。神居尻山・ピンネシリ・隅根尻山です。札幌・石狩からとは反対側になります。

35 6/30 旭川市 牛朱別川

 今日も朝早く目が覚めました。明るくなってきたので外に出かけることにしました。気になるのは、山のようすです。昨晩いったところから大雪山が見えていました。川縁だと、堤防で高くなっているのと、川の上には障害物がないことで比較的遠くが見えます。山は見やすいでしょう。昨日のところに行ってみます。川の名前は牛朱別(うしゅべつ)川といいます。

36 6/30 旭川市 旭橋・常盤公園

 牛朱別川から上がったところから見た旭橋です。手前側がトラス橋、中央部がアーチ橋になっています。街灯も工夫がみられます。

37 6/30 旭川市 再び常盤公園

 常盤公園から、宿に戻るには、七条通からお買い物公園に入ります。七条通は、道の中央が歩道で、両側に車道がある作りになっています。歩道に入るのがちょっと不便です。

38 6/30 旭川から美瑛

 バスに乗ってツアーに出発です。今日が最終日です。これからの予定は、まず、南下し、美瑛に行きます。パッチワークの路を通って市街をぬけ青い池に行きます。次は深山峠で昼食ですので、パノラマロードを通りそうです。昼食を食べたあとは、富良野の富田ファームに行きます。ラベンダーが見頃のようです。そのあとのコースはわかりませんが、新千歳空港から飛行機に乗って大阪へ帰ってきます。コースとして考えられるのは、芦別から滝川にぬけて道央道に入るか、そのまま南下して占冠から道東道に入るかのどちらかです。

39 6/30 美瑛 パッチワークの路

 最初の有名ポイントです。商品名は出したくありませんが、これで通っていますから書きます。セブンスターの木です。小屋とか自動販売機自動車は要らないのですが、ここが有名になってしまいました。仕方ないでしょう。

40 6/30 美瑛 青い池

 美瑛から青い池に向かう道は真っ直ぐです。美瑛川を渡るところで少し曲がりますが、再び真っ直ぐになります。道が上下に波打っている様子もよく分かります。

41 6/30 美瑛 深山峠

 青い池からは元来た道を引き返します。道が真っ直ぐなるころに、左折して丘の上にあがります。持っている地図にはパノラマロードと書かれているあたりになります。たぶん美沢美馬牛線を走っていると思われます。

42 6/30 富良野 ファーム富田

 山を降りるだけと思ったのですが、降りてからも同じだけ走りました。途中で見えた南側の山です。真ん中の高い山が富良野西岳、左側の山が芦別岳です。

43 6/30 富良野から大阪

 残るは大阪に帰るだけになりました。バスは新千歳空港に向かいます。といっても経路は聞いていません。まず、バスは南下していきます。そのまま富良野の駅前に出ます。藤色のものは列車なのでしょうか。

44 余談や感想など

 今回のツアーは、内容も盛りだくさんで充実していて大変よかったと思います。添乗員さんが、次の付き添いは、天売・焼尻がなしでほぼ同じコースをたどるのは物足りなく感じるといっていました。確かにここがなければ、全然違うような気がします。ちなみにそのコースが気になったので調べようとしたのですが、資料は処分していました。考えられるのは小樽−積丹を回って朝里川温泉泊、2日目は増毛から旭川にぬけそこで1泊、3日目は最終日と同じコースです。2日目の午後が何もすることがありません。旭川周辺ということを加味して考えられるのは、旭岳か旭山動物園のどちらかです。旭岳の方が好みです。旭山動物園と何々というキャッチフレーズの方がありそうです。でもどちらも個人的には却下します。

目次へ戻る