2017/05/25-27 龍の眼と森の神と
旅行会社のパンフレットを見ていると、ドラゴンブルーアイというのが眼に入ってきました。雪がドーナツ状に溶けて、真ん中に残された雪とがあわさって大きな目玉のように見えるという現象です。どんなものなのか見てみたくなりました。どうしてできるのかというのも謎で興味があります。
ここに行くツアーを設定していたのは2社あります。どちらも2泊3日の旅行になります。A社はB社に比べて料金が3割ほど高くなっています。夜星を見ることを考えると、宿のある場所は、標高が低めなのと町に近いところに止まるのとで、もう一つかも知れません。
立ち寄り場所で比べてみます。A社は奥入瀬渓流・八甲田山・白神山地です。あまりいろいろなところへまわらないのですが、ハイキングが主体で、ガイド付きです。B社は、角館・田沢湖・龍泉洞・北山崎・三陸鉄道・厳美渓です。たくさんまわりますが、いつでも行けそうなところばかりです。厳美渓は昨秋にいったばかりです。山を見てみたいというのもありますから、どちらかというとA社の方が魅力です。
料金を取るか、他の観光地で取るかで悩みます。決定打となったのは、参加人数です。B社の方が倍近い人数が定員となります。少人数の方が気楽にまわれます。写真を撮るときのも周囲の人を気にしなくてすみます。A社に決定します。料金が高めなのは、人数とネイチャーガイドの解説があるということで理解することにします。
日程を考えます。ドラゴンブルーアイが見られるのは、5月末から6月初めにかけてです。この頃に新月といえば、26日になります。25日出発というのがありますから、この日を申し込むことにします。
インターネットから申し込もうとしたところ、相部屋が可で、それだと旅行社間の差額の半分くらいは安くなります。星を見るために、他の人との動きが変わり、迷惑をかけるかも知れません。相部屋にしないで申し込むことにしました。後で考えてみると、人数が少ないので、与論島の時のように、相部屋になる可能性は低かったようです。
もう一つわかったことは、最初の行程に入っていた白神山地のマザーツリーについてです。残雪の影響でまだ道路が閉鎖された状態になっていることです。立ち寄ることはできませんから、他の場所で時間を多く取るようです。森の中を歩ければいいので、特に問題というわけではありません。
持って行くものの準備です。カメラを2台ある内のどちらにしようか迷いました。カメラで撮影した画像につけられる番号が同じくらいになると、整理が大変です。見たところ、だいぶ近づいてはいますが、1回の旅行で撮影する枚数以上に離れています。後から追いかけている方のカメラにすることにします。このカメラの問題は、前回の旅行で、写した画像が露出アンダー気味のものが多かったということです。何をいじったのか具体的には覚えていませんが、調整し直してようすを見ることにします。ピントロックをしたときに露出をロックしないようにしたような気がします。
ここの旅行社で前回参加したハイキングツアーでもらった地図が簡単なメモ程度のものだったので、道の分岐に来る度にどちらに進もうかだいぶ悩みました。今回は、該当地域の地図を持っていくことにします。探してみたのですがインターネットから入手できるものはあまり詳しく書かれているものはありません。ないよりはましでしょう。だいぶ昔に、八幡平で買った(環境協力金という名目だったような)パンフもあったのでついでに持っていくことにします。
ハイキングということで、それなりの装備の指示が来ています。本格的な登山の装備かなというものもあります。これだけのものを持ってハイキングとなれば、ちょっと大きめのリックが必要となります。小さめのザックに入る程度のものに厳選します。雨合羽はかさが大きいので、荷物の場所を取ります。ザックの容積の半分を占めます。最悪の場合は出番があるでしょう。防寒具の代わりにもなります。一応持っていくことにします。
確定した日程では、8時30分発伊丹発秋田行きの飛行機に搭乗で、7時40分伊丹空港に集合となっています。7時までに家を出ればじゅうぶんに間に合います。列車の時刻とかを考える必要もありません。帰りは、18時55分に伊丹空港到着の予定です。家につくころには暗くなっているものの、それほど遅くなるという時間ではありません。
直前に、添乗員さんから確認の連絡がありました。現地、特にドラゴンブルーアイの見られる八幡平は雪が積もっていて、気温が大阪の真冬並みに寒いということです。防寒対策をしっかりするようにとのことでした。一応中に着るセーターを1枚余分に持っていくことと手袋を持っていくことにしました。星を見ていると冷え込んでくることがあります。この時にも使うことができるでしょう。雪があるということなので、小さい方のスパッツも追加します。
初日の食事のことについても話がありました。旅行会社から送られてくる冊子に書かれている日程表から3日間とも昼食が用意されていないことは知っていました。どこかで食べるところがあるのかということが問題になります。初日については、秋田空港到着後すぐにバスに乗って移動で、食事はその中でということになるようです。弁当の持ち込みがベストなようです。出発日の朝、駅までのコンビニで買って行くことにします。まだスーパーが開いている時間ではありません。一応何かの時に食べられるようにパンは買っていました。
宿の近くに、買い物ができるところがあるかどうもネットから確認しておきます。1泊目は、宿は町外れですが徒歩圏内にコンビニがあります。2日目の昼食弁当もここで買うことができます。2泊目は山の中なので周囲には店どころか民家もありません。最終日で、昼食が終わったら、帰ってくるだけのようです。買っておいたパンを食べることもできるでしょう。
旅行中の天気はあまりいい予報が出ていません。完全に悪いのがわかっているのなら赤道儀は重たいだけなので置いていくところです。少しは望があるようなので持っていくことに確定です。持っておくものの準備ができ、後はカバンに詰めるだけです。相変わらずカバンはパンパンになります。もう一回り大きなものを買った方がいいのでしょうか。帰りはお土産を手にぶら下げて帰ってきそうです。
出発前日の夕刊に、ドラゴンブルーアイの写真が掲載されていました。これも切り抜いて持っていくことにします。記事によると、ドラゴンアイと名付けたのは今年になってからだそうです。まだ水は濁っているそうです。
庭の植木鉢の水切れも心配です。日数も短いことですし、天気もそれほどなさそうです。水受けの皿を大きくして、いっぱいにためて、その中に鉢をつけておくだけで大丈夫でしょう。
前日の晩は、念のため目覚まし時計をセットして早めに寝ます。朝は、時計が鳴り出す前に目が覚めました。朝食をたべて、戸締まりをしっかりしたら出発です。予定より早めに出ることができました。
途中のコンビニでおにぎりを買いました。弁当にしようか迷いました。容器の処理が簡単なものということで選びました。モノレールの駅まで行って、モノレールに乗って空港駅まで行きます。今回は、航空会社がいつもと違うので、ターミナルビル前の階段を降りたらまっすぐではなく、後ろ側に進んで行くことになります。Uターンしてすぐ、横にコンビニがあるのが見えます。こんなところにあるのにはじめて気がつきました。次回から、弁当の必要なときはここで買うことにします。だいたい集合時間は早めに設定されているので時間には余裕があります。
ターミナルビルの1階ロビーに到着したのは受け付けを開始すると連絡のあった直後くらいの時刻です。まず、団体受付カウンターを探します。このあたりはいつもと勝手がつがうのでもたつきます。いくつかの団体旅行の受付ブースがありますが、その隅っこの方でやっと見つけることができました。
搭乗券を受け取り、簡単な説明を受けた後はしばらく自由行動です。荷物を預けた後は少しだけラウンジで時間つぶしをすることにします。窓際に座って、飛行機を見ようとしたのですが、工事用の覆いがあって見ることができません。前回もこんな感じだったのでしょうか。よく覚えていません。
8時前に、保安検査を受け搭乗口にいきます。今回は、1階からの出発になります。1階搭乗口に降りる階段あたりから、何かせかされるような感じで誘導されます。おかげでこのあたりからの写真は撮れていません。階段を降りたら搭乗が開始されています。といっても、ここからバス移動で、そのバスが待機しているというだけの話です。バスで駐機場まで移動し、すぐに飛行機に乗り込みます。座席は通路側、雲も多いようですし、景色も大きくは見えません。秋田空港到着まではおとなしく本でも読んでいることにします。
記録を書き始めたのが、旅行から帰ってから3ヶ月が過ぎてからです。前回の旅行(火の山ぐるっと)の元原稿が書き終わったのが遅かったからです。今回の旅行について、どの程度思い出せるか心配です。ここまでの文章でも思い出すのにだいぶ苦労しました。
飛行機はまっすぐ秋田空港まで行きます。秋田空港では、ターミナルビルまでバス移動と思っていたのですが、そのままブリッジでつながっていました。階段の移動はありません。どちらにしても、荷物の受け取りがあるので急がないといけません。小さな飛行機だったので、受け取りテーブルに運ばれるまでそれほど時間がかからないでしょう。急ぎならがら何枚か写真を撮ります。これは乗ってきた飛行機です。プロペラ機です。
ブリッジからのターミナルビルです。奥に管制塔が見えています。
荷物を受け取ります。ここで機内持ち込みの荷物と、バス持ち込みの荷物の入れ替えをしたいのですが、添乗員さんから保安検査区域をでたところでと指示があります。受取場所で少しは換えたのですが、本格的には外でする事にしました。思ったよりたくさん交換するものがありました。
これからバスに乗って、八幡平に移動です。バスは少し小さめです。元々、津軽峠に行くことが予定されていました。そこへの道が狭く大型バスが通れないための設定でしょう。座席は、最後尾の5人掛けの席の真ん中です。大型バスと違ってかなり窮屈です。ここに座るように設定しないようにして欲しいものです。
コースが気になります。説明があったようですが、理解できていません。田沢湖を通るのが普通に考えられるコースです。高速に入ると言っていたのがよくわかりません。最初は予想通り、秋田新幹線の横を通る道を走ります。単線なのですね。
途中から、田沢湖の方に曲がると予想していたのですが、そのまま新幹線沿いに山の中にはいっていきます。トンネルでそのまま峠越えです。仙岩トンネルです。長さは2544mあります。通りぬけてから振り返って撮っています。
トンネルを越えて下っていったところにある、道の駅雫石あねっこで休憩になります。横にある温泉施設の方に行かないように指示が出ます。そちらの方から、秋田駒ヶ岳が見えそうなので、添乗員さんに許可を得てから見に行くことにしました。行ってみたものの山頂は雲の中のようです。
あねっこに戻ります。途中でいろいろな花が咲いているのを見ました。これは、タニウツギです。ここまで来るまで、バスの中からも所々で見えていました。バスガイドさんがこれが咲き始めると何かをすると言っていました。うろ覚えですが、田んぼの代掻きだったような気がします。
道の駅で、変わった野菜が売られていたのですが、これもなにかよく覚えていません。セリ科の植物だったと思います。バスガイドさんは、においのきつい野菜だといっていました。見かけは小松菜に似ています。
あねっこでの休憩が終わり、バスに乗って再び出発です。そのまま道を下っていくと盛岡にでます。このあたりから岩手山が見えてきます。あいにくと雲の中です。
盛岡からしばらくの間、高速道路を走ります。このあたりからは、岩手山の反対側に姫神山が見えるという説明がありました。結局どれのことかわからずに通り過ぎてしまいました。
高速道路は松尾八幡平ICで降り、少し進んでから八幡平アスピーテラインに入ります。ここからだんだん山を登っていきます。そのうちに斜面に雪が残っているのが見えてきます。
谷底に、鉱山跡が見えてきます。松尾鉱山です。硫黄を採っていたようです。
山を登ると、雪が多くなるのと、だんだん霧が出てきます。これからあの濃い霧のある高さに入っていきそうです。
霧のためだんだん景色が見えにくくなってきています。後方に見える岩は、源太岩です。
バスは、霧の中をしばらく走ったあと、八幡平レストハウスに到着です。ここから、八幡平のハイキングになります。
八幡平山頂付近を、ネイチャーガイドの案内で歩くことになっています。離れてしまうと声が聞こえにくいということなので、ガイディングレシーバが配布されます。ガイドさんの声をマイクで拾って電波で送信したものを受信して聞くためのものです。ちょっと離れていてもはっきりと聞き取ることができます。はじめは、主電源スイッチを入れても電源ランプがつかないのでどうしてかと思ったら別に電源ボタンがありました。この機械はは旅行中ずっと持って歩くことになります。
他の人たちはカッパを着たりとかして、歩く準備を始めます。雨も降っていないので、このままのジャケットでいくことにします。指先が冷たいので手袋をしようとしたのですが、見当たりません。空港ではありました。入れ替えを忘れのだろうということで、ここはなしでいくことにします。
2班に分かれて出発です。ガイドさんの案内で、山頂に向かう遊歩道に沿って進んで行きます。遊歩道沿いにはオオシラビソ(アオモリトドマツ)はえています。強風の影響で枝が片側にだけしが伸びていません。
どちらかというと、みんなはふきのとうの方に興味があるようです。いっぱい咲いていました。
遊歩道が見えていたのは最初だけで、すぐに雪に覆われ見えなくなってしまいます。
このあたりに生えているのはオオシラビソとハイマツ(キタゴヨウといっていたかな?)です。こちらはハイマツの実です。松ぼっくりのようなものがついています。
オオシラビソの根元の雪は溶けて、幹のまわりに大きな穴が開いています。すり鉢型になっていて中に滑っていきそうです。
このあたりでは、道から外れたところを歩くと、落とし穴に落ちたようになるところがあります。ササの上に積もった雪が凍っただけなので、下の方が空洞になっているためです。
みんなの後をついていくと、鏡沼に到着しました。この池の上に積もった雪がドーナツ型に溶けて、大きな目玉のように見え、それを龍の眼になぞらえて、ドラゴンアイと名付けたようです。天気が良ければ溶けた水が青く見えることから、ドラゴンブルーアイというそうです。
霧が深くて見えないかと心配していました。全景が見られただけでも満足です。大きくて、カメラの画角から完全にはみ出しています。
まだ溶ける雪の量が少なく、水たまりは完全に一周していないようです。
ガイドさんが、近くにヒメウスノキが咲いているのを教えてくれました。どちらかというとまだドラゴンアイをしっかり見ておきたいところです。
他にも、ショウジョウバカマも咲いていたようです。こちらの写真を撮るのを忘れていました。せっかくドラゴンアイが見えたのに花の案内が中心になったのは、ドラゴンアイがガスってぼんやりしていたせいでしょうか。それとも、後でゆっくりということでしょうか。
道は鏡池から離れていきます。この程度まで離れると、全景をカメラに納めることができるようになりました。
ドラゴンアイができるのは、ここで風が渦巻いていて、その一番強いところの雪が吹き飛ばされたりとかされたりでなくなって円周状に低くなり、そこに水がたまってできるという説明でした。
水がたまっていいるところの山側の斜面です。雪の断面が見えています。積もるたびにできる縞模様が見えているようないないような、あまりはっきりしません。
お別れ前に、最後の1枚です。ここまで来ると手前側の雪で水面が大きく隠れています。
ドラゴンアイのできる鏡沼近辺には、たくさんの凹地があり、そこに水がたまって池となっています。凹地は、水蒸気爆発によってできた爆裂火口です。
鏡沼を離れて次に見えてきたのがメガネ沼です。見えてきたといっても、霧の中に何かがあるという程度にしか見えません。かなり深い穴です。底に水がたまっているように見えます。
メガネ沼は2つでセットになっています。もう一つの方の沼です。水面に向こうの景色が映っているのでしょうか。ぼんやりとしか見えていません。
ゆっくり見ていると、みんなから引き離され、霧の中にかくれてすぐに見えなくなってしまいます。あんまりのんびりとはしていられません。急いで遅れを取り戻します。
メガネ沼を過ぎると、木が多くなってきました。ダケカンバも混じっているようです。雪面から突き出した枝についた冬芽が大きくなっています。
オオシラビソの果穂の軸です。松ぼっくりのような実がつきますが、モミの仲間は鱗片が落ちて軸だけが枝に残されます。
八幡平の頂上に着きました。出発点からの道は平坦だったので、山に登ったという感じはしませんでした。標高は1613mです。展望台があります。
展望台が作られています。あがってみましたが、近くの雪と森しか見えません。見えるものがないのですぐに下ります。
展望台から下りた所で、添乗員さんがレシーバを覆うビニールを配布しています。ジャケットの内側に入れているから大丈夫なのですが、一応つけてもらいました。
山頂を後にして山を降りていきます。といってもほとんど平らです。雪原の中にぼんやり見える踏み跡と旗竿を頼りに歩いて行きます。
オオシラビソの実から果鱗と種子が落ちているのを見つけました。種子はヘリコプターのようにまわりながら遠くに飛ばされていくのですが、ここのはあまり飛んでいないようです。羽根が思ったより小さいので風に流されそうにありません。
雪の上を歩き続けています。八幡平山頂からはわずかな下り坂が続きます。滑って歩きにくいという人がいました。かかとに体重をかけて踏み込むようにして歩くと滑りにくいと教えてあげたのですが、なかなかコツをつかめず、苦労をしていたようです。この方法の難点は靴の中に雪が入りやすいということです。
だいぶ下りてきたところで、池が見えてきたようです。ガマ沼です。ここもぼんやりとしか見えていません。氷の上に雪がうっすらとのっているように見えます。
このあたりの道は雪が溶けていました。雪道は終わりと思ったのですがとけていたのはここからしばらくの間だけでした。
道の左側に八幡沼が見えるそうです。氷の張ったこれがそうでしょうか。道の右側にガマ沼が見えています。どちらを撮ったものなのかよくわかっていません。
雪山の中とは思えなくなってきました。雪はどこにいったのでしょうか。ササとダケカンバが目立っています。葉っぱがよく見えています。
さらに進んだ先では、池の氷が溶けています。ガマ沼では温泉水が湧きだしています。それと関係があるのでしょうか。遊歩道の雪がないのも関連しているのでしょうか。その前に、これがガマ沼かどうかもわかっていません。もう少し遠くの景色が見えるといいのですが。
少し坂を登って見返り峠に到着です。ここで八幡沼を一周してきた道と合流します。
少し休憩した後、レストハウスの方に戻っていきます。もう少しでレストハウスというところで、小さな花が咲いているのを見つけました。我々のガイドさんは行ってしまっています。後続のガイドさんに聞いたら、ヒメイチゲと教えてくれました。本当のところは、せっかく思い出してもらった名前は、家につく前にきれいに忘れてしまっています。昔の尾瀬で撮った写真と見比べて花の名前を確定しています。
レストハウスに戻って、バスの出発を待ちます。カッパを着ている人は折りたたんでザックにしまわないといけません。これに結構手間と時間ががかかります。
片付けが終わったら出発です。バスは、山道をさらに下っていきます。道脇に白い花が咲いているのが見えます。ガイドさんによるとタムシバだそうです。遠めで見てコブシとどう違うのかはよくわかりません。
ミズバショウの咲いているところも教えてくれました。雪解けの頃に咲きます。周りをよく見て考えたら、今がちょうどその時期ですね
八幡平を下りてからは、宿のある大湯温泉に向かいます。途中バスガイドさんがいろいろと説明をしてくれるのですが、景色が一瞬で通り過ぎるので、何がどこにあるのかよくわかっていません。もちろん、写真も撮れていません。高速道路を1区間だけ走ってからそれほどかからず宿に到着です。
部屋について、荷物を整理します。手袋を探したのですが、見当たりません。どうも空港で置き忘れたようです。空港で見たというのも思い違いで持ってこなかった可能性もあります。
これから夕食まで1時間以上あります。どこか近くに見所はないかと付近の地図を見ていると、大湯環状列石というのがあります。気になるのでいってみたいのですがちょっと距離がありそうです。フロントで聞いてみると、5kmほどあるとのことです。往復するのには時間が足りません。添乗員さんからあまり遠くに行かないようにといわれています。ちょっと遠いかなという距離ですが大丈夫と勝手に判断します。行くとして片道タクシーかなと思いながら、ダメ元で自転車がないか聞いてみました。無料で貸してくれるそうです。でもちょっと渋っています。詳しく聞いてみると、途中に坂があってそこを自転車で登るのは無理かなということです。だめなら押せば終いの話なので、借りて行くことにしました。
いわれた坂は確かにきつく普通には登りませんでした。そこでサドルを最大限にあげて乗ってみると、坂は難なくクリアできました。サドルが低いとペダルに力を入れにくいというのがよくわかりました。
環状列石のある場所には、ストンサークル館というのがあります。ここで情報を得たいのですが、ちょうど閉館したところです。案内図に従って、環状列石のある方に歩いて行くことにします。環状列石は2つあります。北側の万座環状列石と南側の野中堂環状列石です。それ以外にも配石遺構がいくつかあるようです。
森をぬけて見えてきた広場です。奥の藁葺きの建物が気になります。このあたりに万座環状列石というのがあるようです。
この左側、道路を渡ったところに、野中堂環状列石があります。順番として、こちら側を先に見ることにします。道路を渡って見えてきた野中堂環状列石です。2重の同心円上にたくさんの石が並べられています。
中心側の石の配列です。いくつかの細長い石が立てて置かれています。
大きな円と接するように、丸く石が並べられているところがあります。
外側です。直線上に石が並べられています。野中堂配石遺構と呼んでいるようです。
再び野中堂環状列石に戻ります。中心の円からちょっと離れたところに、石を立てて置いてあって、そのまわりを囲むように丸い石が置かれているのが見えます。
野中堂環状列石はここまでにして、万座環状列石に行きます。再び道路を渡って元居た側に戻ります。みえてきた環状列石です。藁葺きの建物に囲まれています。
展望台のようなものが見えています。ここからあがってみた万座環状列石です。ここも2列の同心円上に石が並べられています。
中心側の石です。傾いた石がたくさん見られます。立てて置かれていたものが倒れてこうなったのでしょうか。とするとどの石がどのように立てられていたのでしょうか。
比較的しっかり立っている石です。万座環状列石にもあったものように、周囲を囲むように石が置かれています。間にすき間があるようです。
この形は、去年藤原の郷で見たアラハバキというものに似ています。そこでの説明は、神様の名前ということでした。その御神体かと思っていたのですが関係ないようです。このように配置した石は日時計状配石というようです。
野中堂環状列石のまわりに配石遺構群があったように、万座環状列石のまわりにも、遺構群がたくさんあります。まずは、こちらの方を中心にみていくことにします。
最初に、環状列石遺構に来たときに目についたのは、藁葺きの建物です。万座環状列石の周辺には、柱跡と見られる穴がたくさん見られます。ほとんど環状列石に接するようにみられる柱穴から建物を復元したものようです。
こちらは少し離れた所にある石を四角形に並べた遺構です。方形配石遺構と名付けられています。
遠く見えるのが柱の列です。柱を立てて復元しています。
こちらは五本柱建物跡です。万座環状列石からみて柱列のほぼ90度右側の柱列延長上にあります。
建物跡の近くで白い花をいっぱいにつけた木がありました。ナナカマドでしょうか。いっぱい咲いているという説明がありました。写真に撮って拡大してみるとわかるかなと思ったので近くまで行っていません。後で写真を見ると何となくぼやけてしか写りません。日時計状配石もそうでした。
復元された建物群の外側にみられる配石列です。一部のものは四角形に開けられた柱穴を取り囲むような配置になっています。
配石列と、環状列石との位置関係です。環状列石と関係があるというより、それを取り巻いて作られている柱穴との関係の方が深いようです。
他にも色々あります。似たようなものばかりなので省略します。
もうそろそろ戻らないといけない時間なので、戻ることにします。自転車を置いた方向に向かって見えた山です。後で調べたら黒森山のようです。
東側の山も気になります。山が雲にかかっているような感じがしました。実際には山はなかったようです。
山がよく見えるところと移動していたらリンゴ畑の近くまで来ていました。ほとんど花は終わっていました。わずかに残っていた花です。
ここからストーンサークル館の前を通って戻ろうとすると、庭に日時計状配石が復元されているの見えました。
駐車場と道路を隔てる縁石です。フキが大きく伸びています。わざわざ植えているのでしょうか。それにしても大きいです。アキタブキは大阪付近のものと違って大きくなります。
大湯温泉から環状列石まで5kmといわれていました。実際に標識に書かれていた数字からすると3.5kmになります。自転車だと5分ちょっと差がでます。実際に走ってみるとだいぶ近くのように感じます。ここからの帰り道どうしようか迷います。サークル館の前の道をまっすぐ行っても帰れるようです。でも正面に小高い丘のようなものが見えています。登り坂があると大変なので、元来た道を引き返すことにします。帰ってから地図を見たら、単なる森で坂はなかったようです。
大湯温泉の町の手前で左折して、川を渡ってから宿に戻ることにしました。その道沿いに立派な水路が作られています。環状列石に行く坂の手前にあった水路に続いていたようです。
橋は工事中で仮橋から川を渡るようになっていました。そこからみた大湯川です。付け替え中の橋と、河岸右側に先ほどの水路の延長が見えます。
川を渡った先で咲いていた藤の花です。何かの木を覆い尽くしています。ここに寄ったのは、夜星を見られるところがないか探すためです。あまり広い場所がありません。ここまで来なくても途中で十分なようです。写真奥に写っている建物が今夜の宿です。
宿に戻ったら夕食にちょうどいい時間でした。何人かのツアー仲間が食堂に降りてきていました。このまま、食事をすることにします。もちろん、自転車のサドルは元の高さに戻しておきます。そのままではペダルに足が届かない人がいます。
夕食は、きりたんぽ鍋のコースです。目の前できりたんぽ鍋ができあがるまで、延々と待たされました。もちろんご飯が出てこないので、他のおかずを食べることもできません。このあたり、お酒を飲めない人のことも考えて欲しいと思います。
夕食後は、星見に出かけます。少し雲が出ています。場所の下見をしたところの反対側の小学校付近に行ってみますが、こちらも明かりが多いようです。予定の方向、田んぼの畔が広くなった所で機材を広げます。
まずは明るく見えている木星の近辺です。左下青白いのがスピカ、右下台形にからす座が写っています。雲も写り込んでいます。星がぼんやりとしているのも雲のせいです。
東側です。ふたご座が山の端にかかっています。こちらもまばらに雲があります。
ふたご座からおとめ座にかけての一画が、雲がすくなめです。写真はここ狙いになります。しし座です。雲が引いた間に写しています。
ちょっと外れると雲が増えてきます。からす座の下側をねらってみました。雲と町の光をもらっています。
北斗七星です。このあたりも時々雲が消えます。でもすぐに別の雲がやってくるので、これ以上露出をかけられません。
木星から、アークツルスにかけての区域です。スピカも写っています。このあたりは薄雲がかかっていて、星がぼんやりとしか写りません。
北東側です。宿近辺から相当光をもらっています。左側の星はベガです。こと座の形が何となくわかります。
元の方向に戻ります。しし座の頭から、かに座にかけての区域です。右下にプレセペが写っています。
雲もだんだん増えてきているようです。このあたりで打ち切って宿に戻ることにしました。
昨晩は星見の後、温泉につかってから寝ました。布団が厚くて、寝ていると汗が出てきます。といって布団をのけると寒くて目が覚めます。最後の手段として、冷房を入れて寝るという方法があります。冷房の調節方法を布団に入る前に調べていません。結局よく眠れないまま一晩を過ごしました。
朝も早めに目が覚めます。どうせのことならということで、起きて散歩に出ることにしました。
宿を出て、昨日と反対側に行きます。小学校の前で咲いていたサクラです。ここの花の色はまだきれいな色をしています。
小学校の向こう側にあった建物です。上の方に向かって2本の管のようなものが伸びています。水力発電所のようです。
その入り口前に咲いていた、フジの花です。まとわりつかれている松の木にも花が付いています。
そのまままっすぐ進んだ先で別の水路と交わります。斜面の高いところから落ちてきているようです。余水路と書かれていました。発電に使われない分の水をここで捨てているのでしょう。昨日みた水路とは、川の反対側なのでつながっているとは思えません。
脇の道を進んでいきます。途中で白い花が咲いているのがみえます。葉っぱから、オオカメノキかなと思いましたが、その花はアジサイのような形をしています。これは花が小さいので、ガマズミになります。
道をそのまま進んで行くと、余水路の上にでました。神社のようなものが見えます。私宅のようにも見えます。どちらかわからないので、これ以上は近くには寄っていません。村杉大権現神社というようです。
神社前の斜面にはクルミの木が多いようです。ちょうど花を咲かせています。垂れ下がって見えるものは雄花です。
さらに進んで行くと再び水路に出ます。先ほどの余水路より水量が多いようです。大半が発電に使われる水なのでしょう。
道は枝分かれしながらも、まださらに上に続いています。その脇の斜面で、マムシグサが密集して咲いていました。
坂はどこまで続くか不安だったのですが、いきなり平らなところに出てきました。何か不思議な感じがします。後で考えたら、十和田湖からの火砕流台地の上面のように見えます。昨日の、環状列石のあったところもわりと平らでした。ここからずっとつながっているようです。
ナノハナが咲いています。その向こうに見える山は黒森山です。これも環状列石の所から見えていました。
こちら側の畑には、フキが植わっています。その向こうは、リンゴの木のようです。
正面のリンゴ畑です。こちらの木の葉っぱはあまり伸びていません。
さらにその先の、リンゴの木です。こちらは支柱が添えられています。
3種類のリンゴの木のどこが違うのかがわかっていません。そもそも、全部が全部リンゴの木だったのかどうかも怪しいものです。リンゴだと思っている木の花です。終わりかけていますが、わずかに残ってたものです。
りんご園をぬけたところから振り返って見た景色です。手前の建物に観光りんご園と書かれています。秋になるとリンゴ狩りでもするのでしょう。リンゴの木というのは間違いなさそうです。奥に見えている山は諸助山(768m)でしょうか。
さらに進んで行くと、ゴルフ場のような所にでました。黒森山自然公園というようです。セラピーロードとかいうものが作られています。一周20分かかるのでは、時間が足りません。せっかく来たけれどもカットです。
入り口近くにあった木です。葉っぱが風に揺らいでキラキラしています。葉が揺らぎやすい構造になっていて、葉どうしがぶつかりざわざわと音を立てることから、ヤマナラシといいます。ポプラの仲間です。
黒森山自然公園まで行ったものの、そこまでの所要時間と現在時刻とをあわせて考えてみると、そろそろ戻らないと朝食時間に遅れてしまいます。昨日水路のあったところの標識に、黒森山自然公園へ車で行けると書かれていました。自然公園の前の道を降りていくとそこに出そうです。少し歩き始めました。すぐに道は二手に分かれます。どちらに進んでいいのかわかりません。間違えて遠回りになったり行き止まりだったりすると、朝食開始時刻に間に合いません。やむをえず。元来た道を引き返すことにしました。
坂をほとんど降り行ったところで時計をみると、少しだけ余裕があるのがわかりました。ちょっと遠回りをして宿に戻ることにします。上流側にある橋を渡ります。その近くの電線にいたモズです。写真を見ると何かをくわえているのがわかります。
橋の上から見た大湯川です。下流側をみています。
河原を飛んでいてアオサギです。
川岸の石の上にも鳥がいます。ハクセキレイです。このセキレイも何かをくわえています。
橋を渡りきってから、国道に出て宿の方に進みます。途中のコンビニで、おにぎりを買って戻ります。今日の昼食は観光地で自由に食べることになっています。
宿に戻って、おにぎりを部屋に置いてから、朝食に行きます。バイキングでした。
食後、部屋に戻って、荷物を整理したりお茶を入れたりします。すぐに出発時間が近づいてきます。荷物を持ってフロントにいき鍵を返したら、大きな荷物をバスのトランクに入れてもらって、バスに乗り込みます。座席は最前列左側、添乗員さんの横です。
バスは、8時40分に出発。宿の前の国道を山の方に行けば、十和田湖に行きます。途中、トチノキの花が咲いていたので写しましたが、やっぱりぼやけています。モズはきれいに写っていました。添乗員さんから何の写真を撮ったの聞かれたので答えました。
発荷峠という所から十和田湖が見えてきます。反対側の窓なのでよく見えませんが、だいぶ霧がかかっているようです。だいぶ下りてから、斜め前方にに見えたときのようすです。
十和田湖湖畔に降りてから湖岸沿いを反時計回りに走って、反対側の子の口まで行きます。ここで、ネイチャーガイドさんと落ち合うのと、その間にトイレ休憩がはいります。
ついでに、十和田湖の写真も撮っておきます。今走ってきた方の湖岸です。
対岸になります。山の上は雲がかかっています。
こちらは、西側の湖岸です。山の傾斜が急なようです。
トイレが終わって、ネイチャーガイドさんが乗り込んだら、出発です。
ネイチャーガイドさんは、熊命のお姉さんです。熊愛をしきりと語ってくれました。
ここから、最初に森の神と呼ばれるブナの巨木に会いに行きます。日本最大のブナだそうです。
バスは、斜面を登り始めます。登り切ったところから、十和田湖を周回する道路ではなく沢に沿って下っていく道に入り、すぐに脇の林道に入っていきます。林道を少し走ったら、目的地に到着です。ここからは、山道を歩いて行くことになります。山道の入り口にあった熊の彫り物です。
山道入り口の脇にスミレの花が咲いていました。オオタチツボスミレかな。
すぐに、森の神に到着です。日本最大のブナの木だそうです、幹が3本に分かれています。
樹冠です。枝が大きく広がっています。
ブナの木は、雨を幹の方に集める性質があるという説明がありました。集まった水は、幹を伝わって下りてくるそうです。近くの小さなブナの木にも、水が流れたようなシミが見えます。
林床にはいろいろな花が咲いています。森の神もいいのですが、こちらも気になります。まずは、エンレイソウです。ガイドさんによる花の説明はなかったようです。
ツクバネソウです。葉はエンレイソウより細めです。
ユキザサです。
アオキも赤い実をつけていました。こちらは大阪でも庭に植えられることがあるので知っている人がいました。
次の目的地は、奥入瀬渓流です。十和田湖側の入り口は子の口にあります。森の神から子の口に戻ると思っていたのですが、林道を出てから川に沿って山を下っていきます。だいぶ下りたところで、奥入瀬渓谷からの川と合流しました。ここから奥入瀬渓谷の方に曲がっていきます。
川を少し遡ったところに、石ヶ戸(いしげと)という所があります。ここでトイレ休憩が入ります。トイレは、かなり混雑しています。
川よりも高いところにありますが、下っていく階段があります。下りきったところからみた奥入瀬川です。水面近くまで草や木が生い茂っています。この川の流れは年間を通じてあまり変動がないのでしょう。
石ヶ戸というのは、石でできた小家という意味で。鬼神のお松という女盗賊がここに住んでいたという伝説があるそうです。小屋のように見えるのは大きな平べったい石がカツラの木にもたれかかって屋根のようになっているからです。
石ヶ戸から下流側の奥入瀬川です。このあたりに石ヶ戸の瀬というのがあるみたいですが、川はゆったりと流れているように見えます。
休憩が終わって、バスは川に沿って登ってきます。阿修羅の流れとか、いろいろ名前のつけられているところはあるのですが、写真に撮っても流れてしまってきれいに写りません。これが精一杯です。
千筋の滝です。これもきれいには撮れませんでした。流れてしまっています。
雲井の滝です。ここはバスが徐行してくれたので、何とか写せました。渓谷沿いの大きな滝のあるところでは、バスが必ず徐行するので何かあるというのがよくわかるということでした。
白布の滝です。木が生い茂っていてそのすき間からのぞき込むような感じになっています。これでもよく見えている方ですが滝の上部しか見えていません。
玉簾の滝です。これは比較的きれいに撮れています。
ここを過ぎて、少し走ったところでバスは停まりました。
奥入瀬渓谷では、白糸の滝と銚子大滝の間を歩くことになっています。白糸の滝近くの遊歩道への入り口についたようです。ハイキングの荷物を持って、バスを降ります。
道横に大きな崖が見えます。自然にできたというより、駐車スペース確保のために削ったように見えます。岩石は十和田湖火山からの溶岩のようです。
川沿いの遊歩道へ下りていきます。所々で川岸まで近寄れるところがあります。そこからの奥入瀬川の流れです。
このあたりでは、ミソサザイのさえずりが聞こえるということでした。きれいな声でさえずっていました。林床にいるのでみるのは大変です。しかも対岸です。
白糸の滝が見てきました。木々のすき間からあるというのがわずかにわかります。
双白髪の滝です(たぶん)。一応説明があるのですが、無線機で離れて聞いているのでどれのことをいっているのかわからないのと、帰ってから写真を見ても、どこで説明されたのかわかっていないこともあり、滝の名前については確定的でないものが一部あります。
川の流れと、岩戸それに生えた植物です。盆栽的な感じがします。
岩の上に生えた植物です。シダのように見えるのはオシダでしょうか。手前の小さな木はトチノキです。
奥入瀬川と遊歩道です。道は少し濡れているものの歩きやすい道です。
姉妹の滝です。これも確定的ではないのですが、上の方で岩によって流れが二つに分かれている特徴は、姉妹の滝のものです。
ネイチャーガイドさんとは、だいぶ離れています。一応何かがあるという説明があったときのために、今どこにいるのかは確認しながら歩いています。でも、どちらかというと勝手におもしろそうなものは見つけては、写真を撮ってというような歩き方になっています。
道沿いで見つけた花です。花の名前もこれが何かわかっているものはほとんどありません。これはクルマバソウです。葉っぱが放射状についていいます。
このあたりは、シダが密集しています。オシダです。オオタニワタリと雰囲気が似ていると思ったのですが、見比べると全然違っていました。
川の流れを流れるように写してみました。葉っぱとの絡みで、流れを止めるよりもいい感じに写っています。
同じように写したのですが、こちらはもう一つです。流れる感が少ないのか、葉っぱが少ないのか。
次についたのが九段の滝です。この滝は近くで上から下まで見ることができます。背景の岩石に溶岩の板状節理のような模様が見えます。
滝の下の方の流れです。
歩き始めて最初の方で、ヒメハルゼミの脱け殻があるという説明がありました。その時は見つけられなかったのですが、ここで見つけた人がいて教えてくれました。
少し上ったところの対岸の崖の上の方に赤いものが見えるが何かと聞かれました。ツツジのように見えたのでそう答えました。念のため、写真を撮ってみたところ間違いありませんでした。これも何となくぼやけて写っています。
奥入瀬渓流のハイキングは銚子大滝までとなっています。残り少しとなってきました。ここまでみてきた滝は、奥入瀬川に流れ込む支流にできた滝です。それに対して、銚子大滝は、奥入瀬川本流にできる滝です。
奥入瀬川の水は発電用として管理されていて、流れる水量が決まっています。夜間は、子の口近くにある水門が閉じられていて、川に流れがないようです。とうぜん、滝で水が落ちているというのも見ることができないそうです。奥入瀬川の水量が変化しないのではと思っていたのも、これと関係があるのですね。
銚子大滝が見えてきました。まだ林の向こう側になります。
この付近では時々ニリンソウを見かけます。といっても現地では花の名前まではわかっていませんでした。
滝下近くまでやってきました。ここからの銚子大滝です
。
こちらは流れを止めて撮ってみました。止めすぎたので、ちょっと露出不足です。
滝を作っている場所の岩石です。溶岩にみられる板状節理が発達しています。
滝の上にあがる道の横から小さな水の流れがあって、小さな滝のようになっています。寒沢の流れというようです。
滝横の道を登っている途中で写した銚子大滝です。
銚子大滝を登り切ったところで、ハイキングは終わりです。高いところを通っている道路まであがってバスを待ちます。停まったバスの前で小さな花が咲いているのを見つけた人がいます。だいぶ経ってからサワハコベだということがわかりました。大きく裂ける5枚の花びらからハコベの仲間だということがわかります。
奥入瀬渓流から次に向かう所は、十和田湖畔にある休屋という所です。昼前なので、昼食をここで自由に食べることになっています。ネイチャーガイドさんは途中の子の口でお別れです。
休屋には乙女の像というのがあって、これを中心にして、旅館や飲食店・土産物屋等がたくさん並んでいます。昼食はここで各自自由にということです。大湯温泉で買ったコンビニおにぎりですませることにします。おにぎりを持って、どこかいいところがないか、御前が浜に沿って乙女の像の方に行きます。
沖合に見えた恵比寿弁天島です。溶岩の節理のようなものが見えます。このあたりにしては急傾斜です。むこうから遊覧船が帰ってくるのも見えています。
島から向こう側の湖岸です。山頂近くは霧の中になっています。
柱に化けた溶岩という看板があります。わかりにくいのですが、柱状節理です。溶岩が冷えてかたまるときに収縮してできる割れ目です。六角形に割れた石が看板の左下に見えています。
乙女の像です。手は離れているのですが、あわさっているように写してみました。
湖岸に沿って進めるのはここまでです。この先は浜もなくなり、岩場になっています。
人は多いのですが、空いているベンチがあったので、ここでおにぎりを食べることにします。
浜からちょっと入ると林になっていて、林床にはいろいろな花が咲いています。これはウスノキです。ドラゴンアイでみたヒメウスノキに近い仲間です。溶岩の近くで咲いていました。
マイヅルソウです。どのようにツルに見立てているのかよくわかりません。
ナルコユリです。この付近ではたくさん見られます。よく似た花でアマドコロというのがあります。こちらは茎の断面が四角形になるそうです。
チゴユリです。奥入瀬でもみました。
ウラジロヨウラクです。ウスノキに似ていますが、実は乾燥していて5つに裂けます。右側の花の後に古い実が残っているのが写っています。
見た花は載せなかったユキザサを入れて6種類でした。
休屋から乙女の像(御前が浜)の方向は半島になっていて、十和田湖に突き出しています。中山半島といいます。御前が浜から中山半島を横切るように斜面を登っていくと十和田神社があります。
十和田神社です。といってもどういうわけか、拝殿や本殿の全景を撮っていません。人が多かったからかな。拝殿の屋根です。
拝殿の正面屋根下の彫り物です。獅子とかいろいろなものが細かく掘り込まれています。
神社の前から、中山半島を横切る道があるみたいなのですが、見つけることができませんでした。半島を越えて見える十和田湖は、二重になっている内側のものになります。みたかったのですが、いけないのは残念です。
そのまま休屋の土産物街に戻ります。湖岸にある木と一緒に対岸を写してみました。木はオニグルミです。
もうそろそろ集合時間のような気がしてきました。集合場所の土産物屋さんの中で時間をつぶします。添乗員さんがのんびり品定めをしていたので時間を聞いたら、20分ほど間違えていました。そうとわかっても他の所をまわっている時間の余裕はありません。もう少し、店内をぶらつきます。ツアー仲間で、もろこしを探している人たちがいました。バスガイドさんが、入手できるのはここが最後といっていました。店の人とか、いろいろ聞いてやっと見つけることができました。小さめの箱に入っています。買って帰ってもいいかなと思って探していたのですが、自分の好みに合わないお菓子だったのでやめました。
何とか時間がつぶせて、バスに乗って出発を待ちます。外を見ていると、添乗員さんが酔っ払いの団体に絡まれていました。熊本からの団体からだったようです。あまり無視をすると、後で苦情電話がかかってくることがあるそうです。自分とは関係ないのに大変です。
再び出発です。奥入瀬の方に向かいます。この道は3回目になります。途中できれいだと思っていた思っていたサクラを撮りました。今まで写し損ねていました。
奥入瀬渓谷に入りすぐに銚子の滝が見えてきました。バスからだと木々の間になります。
白糸の滝です。これも木々の間から一瞬の間に見えます。
この後も、奥入瀬川に沿って下っていきます。途中の十和田湖温泉の手前で奥入瀬川を渡るときに見えた奥入瀬川です。
十和田湖温泉からは再び川に沿って遡っていきます。上流側で、八甲田山から流れてくる川と合流しています。蔦川です。道はこの蔦川に沿って進みます。こちらはかなり速い流れとなっています。
蔦川に沿って山を登っていくと、最初に蔦温泉に着きます。この近辺にはいくつかの沼が点在しています。温泉の駐車場から付近の沼を周回する遊歩道が作られています。このうちの最初の大きな沼、蔦沼まで往復します。遊歩道は、半舗装されていて歩きやすい道になっています。ビジターセンターをぬけて小川沿いに進んでいきます。
小川は、所々広くなっていて沼のようになっているところもあります。
すぐに蔦沼に到着します。沼に写る山並がきれいなところらしいのですが、あいにくと霧で山が見えていません。
水面に映る景色を消して、沼の中の様子がわかるように写してみました。倒木などがいっぱいあるようです。
近くの景色なら、水面に映るようすがよくわかります。木々の形もそのまま写っています。
蔦沼から同じ道を引き返して駐車場に戻ります。トイレをすませたら、再びバスに乗って、山を登っていきます。途中でみられた、緑のトンネルがきれいです。ブナの木がほとんどのようです。
再び、周辺に残雪が見られるようになってきました。このあたりの木々は、ダケカンバとシラカバが混じっているみたいです。
この道路沿いにも何カ所かでミズバショウがみられるようです。バスガイドさんがそのタイミングを教えてくれます。睡蓮沼の近くのものです。
蔦温泉から一度は急坂を登ったものの、すぐに緩い登り坂に変わります。両側の景色も見える範囲ではほとんど平らです。といっても八甲田山の主峰となる山々は雲の中で見えていません。走り続けていうちに、笠松峠を通過します。標高は1040mです。八甲田山はこの峠を境にして北八甲田と南八甲田に分けるそうです。北八甲田の方に新しい火山が多いようです。
峠を越えても、道はゆっくりとした下り坂です。北八甲田の南斜面をゆっくりと下っている感じです。5分ほど走ったところで大きな池の横につきます。地獄沼です。この付近を歩くことになっています。
バスを降りてみた地獄沼の方向です。いくつかの高い山があるはずなのですが、ここからも見えていないようです。
地獄沼の方に行かずに、そこから流れてくる地獄沼沢に沿って下っていきます。すぐに右手に草が生えていなくて蒸気の出ている所があります。賽の河原と名付けられていました。
蒸気の出ているところに小屋のようなものが立てられているところがあります。パイプもありますから蒸気をつかって何かをしているようです。詳しいことはわかりません。
こちらは、東屋のような建物の下に細長い箱のようなものが並べられています。箱の下に地下からの熱気が導かれていて、箱に座っておしりを温めるというものです。まんじゅうふかしといいます。
ここから引き返して、地獄沼の方に戻ります。バスを降りたところから道路を渡って、沼の方に少し下りたところからみた地獄沼です。対岸に草や木の生えていないところがあります。ここも噴気が出ているようです。沼の底に湧きだしている温泉水の影響で、水の色も青みがかっているように見えます。
沼の岸側です。水の色がよくわかるように写しています。
相変わらず、八甲田の山頂は見えません。といっても沼岸からは、対岸の尾根からぎりぎり顔を出していたかどうかという高さだったようです。
ここからは、バスで山を降りていくことになります。城ヶ倉大橋からみた谷と八甲田山方面です。斜面に雪が残っています。
山を降りきって、黒石市市街が近づき視界が開けてくると、正面に岩木山が見えてきます。こちらも山頂付近は雲がかかっているようです。
黒石市街をぬけて、平野の中に入ってくると、後方に八甲田山が見えます。いくつかの山が見えますが、ほとんどが山麓にできた小火山で、主峰は相変わらず雲の中のようです。
このあたりは、田舎館村というそうです。
バスは、田園地帯を走ります。田舎館村でのバスガイドさんの話は、村役場の形と田んぼアートが中心でした。どちらもバスの窓からは見えません。田んぼアートは田植え前だったかも。次に通ったのが弘前市です。さくら並木と弘前城の説明がありました。これも窓からは見えません。唯一見えたのが、市内を流れる岩木川です。
バスの窓からは、岩木山が見え隠れしています。岩木川を渡る頃にはだいぶ大きく見えるようになっています。相変わらず山頂部は雲の中です。
岩木山の周回道路に入った頃には、雲が少なくなったようにも見えます。尖った峰のようなものが見えています。最高部はまだまだ雲の中です。
岩木山周回道路です。林の中のまっすぐな道路です。
山を半周ほどしたところで、山を登る道に入ります。この先に宿があります。
すぐに宿に到着です。バスを降りて鍵を受け取って、部屋に入ります。窓からの景色は抜群です。北側です。津軽平野から津軽半島が見えています。
右の方の山際です。水のたまっているところが見えます。陸奥湾かと思ったのですが、調べてみると、廻堰大溜池(津軽富士見湖)でした。直径が2.5kmあります。遠くの山は津軽山地です。
宿についたのは早めでした。周辺をぶらぶらっとしてみることにします。フロントで、周辺の散策図がないかと聞いたら、下のパーパットゴルフ場の地図をくれました。山側では、熊が出没してるので、注意して欲しいということでした。
パーゴルフ場に行くのは後回しにして、山側に行ってみることにします。こちらは、スキー場のゲレンデになっています。
少し登って、山がよく見える所を探します。高い嶺がくっきりと見えています。それでもまだ山頂部は雲の中です。
どうも、こちら側から風が昇って雲となって、山を巻きながら反対側に流れていっているようです。弘前側から見たときに雲が多かったのは流れてきた雲をみていたからのようです。
だいぶ登ったところからみた日本海側です。後で調べてみると、右端に奥尻島、中央やや左に渡島小島、左端に渡島大島が写っても良い区域です。写真を詳しく見てみると、渡島小島の斜面のようなものが写っています。翌朝、バスガイドさんは渡島大島がはっきり見えたといっていました。
ゲレンデの地面です。マイヅルソウが密集しています。あまりに多すぎてマイヅルソウとは思えませんでした。ここのは、まだつぼみです
だいぶ上まであがりました。かえって山は見えにくくなっています。周囲の尾根や斜面が、山を隠し始めています。
これ以上は、山は見えなくなるばかりか、帰りの時間を考えても登り続けるのは無理なようです。下りることにします。上がったところに林道がありました。こちらの方が歩きやすいので、進んで行ったのですが、林の中に続いていきます。狭い道はクマの遭遇の危険がありますから、歩きにくくてもゲレンデを下りていくことにしました。おりたのは一つ隣のコースになります。
宿まで下りてきたものの、日没までまだまだあります。もう少しこのあたりを歩きまわることも考えました。よく考えてみると、青空が広がっています。日の入りが見えそうです。みておきたいものです。食事はできる時間帯になっています。先に食事をすませ、それから日没をみることにします。
食事の準備のためにいったん部屋に戻り、ふと外を見ると一度見たような景色が見えてきました。岩木山は北海道最南端の白神岬から松前付近にかけての地域から見たことがあります。白神岬からは、津軽半島から突き出た小泊岬にあわさるように見えていました。その小泊岬そっくりの岬が見えています。もちろん左右は逆になっています。
その小泊岬から左側にうっすらと陸地が続いているのが見えます。あきらかに、北海道です。この後食事会場に行こうとしたときに会ったツアー仲間に教えたのですが、小泊岬の上の方を写真に撮ろうとしていて、北海道らしく写していませんでした。
夕食はバイキングです。いつもより早めに終わらせないといけません。急いで、食材を集めようとしました。カニ足が取り放題だったのですが、前にいた客が談笑しながゆっくりとカニを選んでいます。なかなか替わってくれそうもないので、後から手づかみで5・6本先にいただきました。どうせカニをむくときは手づかみです。
食事が終わって部屋に戻ります。夕陽は部屋からも見ることができます。西の空をみると太陽は雲の中です。それでもしばらく待っていると、雲の間から顔を出してきました。
太陽の見えているすき間はわずかです。3〜4分の内に太陽は見えなくなりました。見えなくなる直前のものです。水平線のわずかに上になります。
この後ちょっとだけ時間をつぶした後、星見に行きます。なんか雲が増えてきたような感じです。最初にねらった木星とスピカ(その下)です。雲のせいで白っぽく写ります。星もにじんだようになっています。
うしかい座アークツルス近辺です。雲は少ないようですが、やはり星はにじんでいます。
こと座です。雲が流れてきました。
ふたご座です。雲のないすき間があるのですが、ほんのわずかです。青っぽく写っているところです。
この後も何枚か写しました。その後は、雲が増えてきたようで、避けようもなくなってきたので、引き上げることにしました。
あとは、風呂に入って寝るしかありません。部屋を暗くして、横になりながら窓の外をみていると、遠くの方で時々赤く光るものが気になります。星を見ている間もよく光っていたので気になっていました。灯台にしては間隔が不規則で変だとは思っていました。ここからよく見ると雷のようです。カメラを出して、窓越しに写真を撮ってみました。
三脚は分解してカバンの中です。荷物をほとんど全てぴっぱりださないといけないので大変です。三脚を使わず、しっかりした台の上にカメラを置いて明るく光るまでシャッターを開いたままにして写しています。
わりとはっきり写った稲光です。
よく考えてみるとスプライトも出ていたかも知れません。三脚を出したほうがよかったようです。
ここの宿の布団もやっぱり厚かったようです。一昨晩ほどではないのですが、夜中に何度か目が覚めました。持ってきていたトレーナーを着込んで、布団は被らずに寝直します。
朝起きて、外の景色を見ると霧がかかっています。昨日見えてきた遠くの景色は全く見えません。
寝不足という程度ではないので、このまま朝の散歩に出かけることにします。この時間帯はクマ注意です。外に出て東の空をみると明るくなっている一画があります。もう日は高くなっているようです。
下側のパーパットゴルフ場を歩いてまわります。もらった地図とは少し違うような気がしますが、気にせずにいきます。霧の中に木が霞んで見えて幻想的です。
ゴルフ場の中は、木がまばらにあります。どれも霞んで見えます。道からの距離によって霞み方が違います。
樹形も少しずつ違うので樹種が違うのでしょう。かすみがひどくて何なのかはわかりません。
道沿いにあった木のつぼみです。ヤマボウシです。ハナミズキによく似た花が咲きます。
サクラの花のようです。今までよく見たピンクの八重桜とは違ってこちらは白の一重です。
道を一周して最初の所に戻ってきてしまいました。他の所に行ったりする時間はありませんので、部屋に戻って時間をつぶすことにします。もちろん朝食も済ませます。ここのリンゴジュースはおいしいと聞いています。しっかりいただきました。
集合時間になるのを待って、ロビーに降りていきます。鍵を返し、バスのトランクに大きな荷物を預けます。座席は最後部窓側、隣は添乗員さんです。後ろに座ることもあるのですね。北海道が見えたといったら、バスガイドさんに、渡島大島・小島が見えたと言い返されました。まけました。
バスは、今日の目的地、西目屋の白神山地に向かいます。岩木山を時計まわりに半周してから、岩木川に沿って遡っていきます。途中で見えた岩木川です。前方が白神山地になりますが、雲の中で見えません。
途中にダムがあったようです。水がたまっているところが見えてきました。木が水につかっています。
ダム湖を過ぎると、すぐに駐車場に到着です。ここからブナ林散策路を歩くことになっています。バスを降りて、観光案内所の方に行きます。ネイチャーガイドさんがやってくるまで、この前で、しばらく待機です。
ネイチャーガイドさんが到着するまでの間に、歩く準備をします。まずはトイレです。次にするのは、あまりひどくないとはいえ、雨の中を長時間歩きそうなので、カッパを着ることにします。その間に、ガイドさんが到着します。スパッツを着けようか迷っていました。あるのならつけた方がいいということなので、装着します。といっても、長い間使っていなかったので、つけ方を忘れていました。
簡単な説明の後出発です。駐車場を出てすぐに、道路にでます。この道の一方はバスで走ってきた道、もう一方は、日本海側にぬける峠道になります。峠道の方は、閉鎖されています。最初の予定では、この道をバスで行って、峠の近くにあるマザーツリーというのを見に行くことになっていました。
道脇で咲いていたウワミズザクラです。花は、サクラのように思えないのですが、サクラの仲間です。鳥海山に行ったときには、実がついていました。
しばらく道路に沿って進み、橋を渡ります。橋を渡ってから、川沿いに進む道に入ります。道沿いからみた川です。
ここに、白神山地を案内する標柱が立っています。横についているのはクマゲラのようです。
道沿いの林の地面には白いものが見えます。残雪です。落ち葉のあるところ全体に雪が埋まっていて、ここだけがみえているようです。
広場のような所につきます。まわりには、トチノキがたくさんあって、いっぱい花をつけています。
広場には、休憩所と水飲み場があります。水飲み場の横には観音様?が祀られています。これは、水飲み場です。
ここから道は二手に分かれています。一つは、川沿いに進む道で、こちらはまだ閉鎖されています。もう一つは山の斜面を登っていく階段道になっています。ブナ林散策道と書かれています。こちらの方に進んで行きます。
この旅行でガイドさんは、バスガイドさんとネイチャーガイドさんとがいます。散策路を歩いている間は、バスガイドさんはバスかレストハウスで待機しています。これからしばらくの間は、ネイチャーガイドさんをガイドさんと呼ぶことにします。
ブナ林散策道の階段はすぐに終わりで、普通の山道になります。建物の3階くらいの高さのでした。広場の横に生えているトチノキについた花はすぐ真横くらいの高さに見えます。木の間からみるような感じになっているのが残念です。
山道沿いの地面に黄色い花が咲いていました。オオバキスミレのようです。スミレ類の名前を確認するのはいまだに簡単にはできません。
ガイドさんから、木の根元が大きく曲がっているのはどうしてかという質問が出されました。地滑りで地面が傾いたために曲がったのだと書かれていた教科書がありました。それほど大きく地面が傾くことはないので、これは一部の例外を除いて間違いだと思っていました。
答えは、雪の重みで曲げられるからだということでした。これなどは、雪の重みで倒されたように見えます。夏の間に幹は上の方に曲がっていき、また雪で倒されることの繰り返しなのでしょう。
森の神の所でも同じ説明があったのですが、ブナの木は葉っぱから幹の方に雨水を集めて、幹に沿って水が流れ落ちるということです。根元に水を集めるようにできています。水の流れるところが濡れて光っています。
途中で沢を渡ります。川底の石も苔むしています。頻繁に洪水が起こらないようです。これもブナ林のおかげでしょうか。
道ばたに咲いていた花です。カラマツソウのようです。写真がぼやけていて、断定しきれません。
林床が開けたところに出ました。ここでは、たくさんのつるが木からぶら下がっているのが見えます。写真に撮ってしまうと、普通の木のようにも見えてしまいます。中央やや右手側の少し傾いた枝のようなものや、左側のブナの木にぶら下がっているものが写っています。
ここでガイドさんからの質問です。このつるは、どうやって上の高いところの枝に届くことができたのでしょうか、というものです。つるができ始めたときには、このあたりには、絡みつくことのできる細い木や枝がたくさんあったのでしょう。そういうものは全て枯れてなくなってしまい、つるだけが残されたのでしょう。絡みついている木の枝が、だんだん高くなって、上の方にあがっていったからではないでしょう。つるはゴムのようには伸びません。
この散策路の目的の一つは、水源地です。水が汲めるようになっています。
水源地の近くで見た花です。ツクバネソウです。おしべとめしべが見えます。
チゴユリです。見つけた人がここにあるのを教えてくれました。
シラネアオイです。見つけたガイドさんも、これが見られたということでびっくりしていました。
ブナ林散策道の中では、この水飲み場あたりが一番高く上がった所のようです。この後は山の斜面に沿ってゆっくりと下っていくことになります。このあたりのブナは、木がまばらになっています。ブナ同士がけんかするそうです。負けた木は枯れてしまい、勝った木が枝葉を広げるそうです。
ブナの幹が波うって膨らんでいるような所が所々にみられます。冬の間、幹の中で水が凍った事による後遺症だそうです。
同じ膨らみでも、みんなはこちらの方に興味があるみたいです。サルノコシカケです。枯れた幹についていました。
林床で見かけたツツジです。
ヒメハルゼミが脱皮しているところを見つけた人がいました。ぬけきって、体を乾燥させているところです。うまく写らないので、レンズを交換して何とか撮れたものです。
ちょっと横方向にして写してみました。セミの脱け殻に留まっているようすがよくわかります。
散策道も、終わりに近づいてきました。この頃から、時々日が差すようになってきました。明るくなると、周囲の雰囲気が一変します。おまけに一斉にヒメハルゼミが鳴き始めにぎやかになってきました。鳴き声は、カジカガエルのものに似ています。
足元にあったエンレイソウです。花は終わって、実が膨らみ始めています。
クロモジも花をつけています。あまり目立たない花です。
散策道も一通りまわってもと休憩所まで戻ってきました。あとは、駐車場に戻ることになります。道ばたの倒木に生えていたキノコです。マイタケに似ています。もちろん採集は禁止です。そのままにしておきます。
橋まで戻ってきました。これを渡れば駐車場に戻ります。
駐車場に戻った後は昼食タイムとなっています。総合案内所に併設されているレストランで食事をする事ができます。ほとんどの人はそちらの方に行くようです。予備に持ってきているパンがあります。この後は帰るだけですから、食べてしまうことにします。雨がやんでいることもあります。どこか景色のいいところにいきたいものです。といってもほとんどの道は閉鎖されていて、行けるのは先ほど行った散策道かこの駐車場周辺に限られます。もう一度、散策道の方に行くことにしました。
駐車場を出ようとしたときに見た花です。このあたりのものではないようです。名前は見当がまったくつきません。
橋の上からは川沿いに生えているサワグルミの葉が近くで見られます。花がぶら下がっています。
散策道の入り口まで来ました。ここで、川をみながら食べることにします。河原には先客がいました。邪魔にならないところで食べます。
食べ終わってからも、中途半端に時間が余っています。お茶を飲んでしまったので、ペットボトルが空いています。水源の方に行って、水を汲んでくることにしました。帰り道は、脱皮中のセミが気になりますから、そこを通って戻ることにします。時間的には急げば何とかなるでしょう。
セミのようすです。もう脱け殻だけになっています。ちゃんと飛び立っていったようです。
計算していったはずなのに、バスに戻ったときはほとんど時間が残っていませんでした。散策道入り口から駐車場までが思っていたより長かったようです。
バスに戻ってすぐに出発です。来た道を引き返していきます。帰りはダム湖が窓側になりますから、よく見えます。
ダム湖の上を、不思議な形をした船のようなものが移動していきます。水陸両用車だそうです。
ダムの本体もしっかりと見えました。木に邪魔されないところは、カーブの途中で、斜め後方に見えたので、写真は傾いてしまっています。
山を下りきって、広いところに出ると正面に岩木山が見えます。相変わらず山頂は雲で覆われています。
本来の予定ならこのまま空港に直行です。津軽峠のマザーツリーに行けなかった分少し時間があるようです。岩木山神社に寄ってくれることになりました。岩木山山頂にあったものが、山麓に居宮を作ったのがいわれのようです。山頂にある神社は奥宮として残され、ここから奥宮に詣る登山道の始点となっています。
バスで送ってもらうので、どこにあってどれくらい時間がかかるかとかは考えなくていいので気楽です。バスは途中で同じ道を引き返したように見えましましたが、なんとか神社前の駐車場に到着です。駐車場からの参道入り口です。
参道は長く続きます。途中に鳥居がいくつかあります。赤い鳥居は、入り口のものから数えて3番目のものになります。丹の鳥居と呼んでいるところがあったような..。
鳥居を過ぎて次にあったのが楼門です。お寺でいえば仁王様がいるところに、大臣が控えていますので、随神門といっていいでしょう。
石段の手前に普通の狛犬がいます。段を上がったところの柱に変わった形の像があります。これも狛犬と呼んでいるみたです。どちらかというと、犬よりも猿のようです。
社殿に向かって左側のものは、柱を下りている形になっています。一応、こちらは吽形になっています。
さらにもう一つ中門があります。その向こうに見えるのが拝殿の屋根です。
中門から、拝殿の中です。本殿の一部が写っています。
建物の飾りがきれいなので、それを中心に写真をとってみました。拝殿の彫り物です。ヤマドリでしょうか。
中門の天井板です。龍の絵が描かれています。
禊所です。手水舎はなかったようです。代わりのものかといっても、ここのものは手を清めるのには大きすぎます。別の用途がありそうです。
参道の鳥居の所まで戻ってくると、脇に恵比寿様と大黒様がいます。鳥居もあります。こちらは、岩木山神社の末社ではなく別の神社のようです。
ここは素通りして、再び駐車場に戻ります。
岩木山神社からは、まっすぐ青森空港に向かうようです。青森市の方にあるみたいで、その方向にある弘前市の方に向かっています。バスガイドさんは、弘前市の案内をしてくれていたようですが、昨日の話とごっちゃになっていて、ここで何の話があったのかよく覚えていません。
バスは、弘前の市街地を通りぬけます。川沿いの道を通りぬけます。岩木川です。この先で、桜並木の端っこを通るといっていたような気がします。
途中で八甲田山が見えるポイントがあるといっていました。やまなみが見えています。これが八甲田山かよくわかりません。相変わらず山頂部は雲におおわれています。
最後に、有料道路を通って青森空港に到着です。地方空港ですが、ここも国際線ターミナルがあります。
搭乗券をもらって、大きな荷物を預けても、出発までだいぶ時間があります。お土産を買うのは後回しにして、空港内を回ってみることにします。展望デッキがあったのでいってみました。弘前ではそれほどではなかったのですが、こちらは床面が濡れています。大きく雨が降っていたようです。
遠くに海が見えます。今度こそ間違いなく陸奥湾でしょう。
滑走路になります。発着する飛行機は少ないようです。
お土産も買っておきたいので、下に降りることにします。リンゴジュースがおいしいというので、買うことにします。ほかにも2−3選びました。せんべいを焼いているのがおいしそうだったので、セット売りのものを買いました。あとで、焼きたてものをバラで買って人がいたので、つられて買ってしまいました。こちらは種類を選べませんが、暖かく柔らかいのでおいしくいただけました。
適当に時間がつぶして、搭乗待合室に移動します。この頃には、乗る予定の飛行機は到着していました。
座席は左窓側の席になります。雲は多そうです。今回まわった山がみたいのですが、どれだけみられるでしょうか。最初の内は、雲の中でしたが、わりと早くに雲が切れ始めました。出もどこを飛んでいるのかはわかりません。帰ってから調べたところ黒石市のあたりが見えていたようです。八甲田山から下りてきて最初に通ったところです。
虹が架かっているのが見えます。解析の結果十和田湖の外輪山あたりに見えていたようです。外輪山山頂は雲の中です。なければ、十和田湖が見えていたことになります。
水蒸気も少なくなってきたのか、だいぶ空気の透明度が上がってきました。山頂にホテルのようなものが見えます。調べたら場所はわかりそうです。結果は大鰐町阿闍羅山となりました。
いったん雲の多いところを通過した後、海岸線が見えてきました。日本海にぬけたようです。
仁賀保から秋田の間の海岸線と思われます。山側は雲がいっぱいです。なければこのあと鳥海山が見えていたでしょう。
場所がはっきりとわかったのは、新潟上空を通過する時です。大きな町と、大きな川が見えます。川は信濃川でしょう。
新潟まで来ると、その後のだいたいのコースの見当がつきます。しばらくはそのまま南西方向へ進み続けるでしょう。長野市上空あたりまで来たときに、富士山が見えてきました。雲の合間に見えています。この頃になって、定例の機長からの挨拶があります。今いる位置と到着予定時刻などの他、富士山が見えるとの報告がありました。
その後、目の前に見えてきたのは、山頂部に木の生えていない山です。一昨年にいったビーナスライン沿いも木が生えていません。こちらは、尾根の方向が東西なので、ビーナスラインとは違うようです。帰ってから調べたところ、岡谷市にある高ぼっち山周辺のようです。山頂に牧場があります。ここまでくると雲はほとんどなくなっています。
すぐに、諏訪湖が見えてきたので、先ほどの山は、八島が原とか霧ヶ峰ではないことがはっきりしました。
諏訪湖の南につながるのが、中央アルプス(木曽山地)です。斜め前方に見えています。
南アルプス(赤石山地)も見えています。この北端近くに第2位の山、北岳があります。見えた中で一番高い山と富士山のツーショットを撮ってみました。だいぶ行きすぎてからなので、体をひねりすぎたためカメラが傾いています。
ワンツーショットしか考えていませんでした。すぐ隣に、第3位の山(間ノ岳)もありました。ワンツースリーと写せたところです。第3位は奥穂高岳と思っていました。間ノ岳は平成26年の標高地の変更で同率3位となっています。
アルプスを過ぎると眼下に大きな土取場が見えます。瀬戸地方の陶土採石場でしょう。多治見あたりではなく瀬戸市のものでした。
愛知県をぬけると、すぐに太平洋です。その前に知多半島・渥美半島とそれに挟まれた三河湾が見えてきます。
飛行機は伊勢湾を横断し、紀伊半島を横切ります。わかりやすい山が少ないのでどこを飛んでいるかわかりません。次にはっきりわかったのは、平野を横切る川です。大和川です。川が曲がっているのは、生駒山地の南側を横切っている場所になります。平野に点在する森は、ほとんどが古墳になります。
空港に侵入するコースは、高野山あたりからと思っていました。今まで着陸直前に飛んでいる場所がわからなかったわけです。
大阪市内の通過では、左側に大阪城が見えます、
ほとんど着陸になって、六甲山に日が沈んでいくように見えました。
飛行機は予定通りに時刻に伊丹空港に到着です。ここまで運んでくれた飛行機です。
プロペラ機なので、ここからターミナルビルまではバスでの移動となります。バスは遠くで待機していて、乗客が降りてくるのをみてからやってきました。
バスに乗ってターミナルビルに移動し、そこから歩いて荷物受け取り場に向かいます。受け取り場で、荷物が出てくるのを待っていると、添乗員さんから「富士山の写真は撮ったのか」と聞かれました。写真はなんでも撮りまくっていると知られてしまいました。何か目についたものを見せたと思いますが、それがワンツーショットだったかどうかまでは覚えていません。北岳という自信がなかったので他のにしたような..。
ツアー仲間の荷物は一斉に出てきたので、そろって添乗員さんに挨拶をして到着ゲートから出て行きます。その後はみんなすぐにばらばらになってしまいました。夕食時間だったので、食事に行った人もいたようです。
今回の旅行の最大の目玉は、ドラゴンアイでした。途中のバスの中で、旅行の目的は何かと、一斉に聞かれました。意外とドラゴンアイに手を挙げた人は少なかったようです。八幡平のガイドさんが一瞬行くのをどうしようかと言いかけたときはどきっとしました。霧の中とはいえ、みられただけで満足です。
東北地方や北海道の地図を見ていると、環状列石というのがいろいろなところで書かれています。どんなものなのか気になっていました。これもフリータイムにその一つに行って確認することができたことが2番目の収穫でしょう。
逆に残念だったのが、通った山がどこも雲の中で山頂まではみられなかったことです。北海道では、出直したらものすごくよく見えたこともあります。次に期待する事にしましょう。
旅行中の出来事などを順不同で書いていきます。
<手袋>
八幡平に登ったときに手が冷たかったので、手袋を出そうとしたのですが、見当たりませんでした。空港に着いて荷物を入れ替える時に、入れ替え忘れたのだろうと思っていました。八幡平から宿に着いて最初にカバンの中に入っていないか確認しました。見つけられませんでした。空港ではあるのを確認しています。この時点で、てっきり空港に置き忘れてきたものと思い込み、手元に戻ってくる事をあきらめていました。100均ショップで買ったものです。季節になれば買い直すことはできます。一応帰ってきてから荷物を確認しましたが、この時も見つけることはできませんでした。
後日、旅行に着ていたジャケットを洗おうとしてポケットの中を確認すると、そこになくなったはずの手袋が入っているのが見つかりました。いつ入ったのでしょうか。空港ということが一番考えられます。どうしてポケットに入れようとしたのかは疑問です。あり得なさそうですが、八幡平で歩き始める準備をしたときに、一番最初に目について、何気なくポケットに入れたというのはどうでしょう。あり得なさそうな感じがします。たとえば、コップを持っていて、何かをする必要ができたのでコップを置いて、仕事を済ませてコップを置いた場所がわからなくなって探しまくることがあります。カバンを開けて、最初に手袋が見えたものの、他のものを出す邪魔になるのでとりあえずポケットに入れた。他のものの取り出した後、ポケットに何気なく入れたことを忘れてしまうという可能性は0ではないでしょう。
さらに不思議なのは、なぜポケットの中を探さなかったのかという点です。絶対にポケットに入れていないという思い込みがあったのでしょう。もう一つ、指先が冷たく感じるようなところで、ポケットに手を入れて歩かなかったというのも不思議です。手を入れていれば見つけられたはずです。普通は、寒くなればポケットに手を入れてしまいます。
<合羽>
添乗員さんから、最終日の白神山地で今回初めて合羽を出したことをチェックされていました。前回月山でつかったあとちゃんと乾かしてしまったかどうか気になっていました。前日の晩に宿で確認し大丈夫だったので、使うことになった次第です。一応このことは報告しておきました。ついでにこの時に台風に追いかけられたということを正直に言うと、「めっちゃ雨男」といわれてしまいました。台風が来たわりには、微妙に避けていたのですが..。合羽に雨がしみこんでいることもチェックされていました。長年使っています。当然防水機能も低下しています。膝の所に穴も開いています。こけたときについたものです。
添乗員さんが、防水スプレーをかけてみたらとか教えてくれます。かなり使ったものなので。生地がすり切れ始めているのでしょう。あまり効果はなかったように思います。古いタイプなので、合羽自体も折りたたんだときの体積は大きく、荷物としてはかさばっています。総合的に考えると買い換えた方がいいような気がします。といって、今買って次に使う機会がめぐってくるのかどうか疑問です。また、今回のようなハイキングに参加するようなことがあれば、買い換えることにします。たぶん直前になって買えなくて同じのを使うことになる事になりそうな気もします。
<熊出没>
旅行中いろいろなところで熊にであうかも知れないので注意するようにいわれました。まず、1日目の八幡平では、この時期に根曲がり竹を採りにいった人が熊によく襲われるという話が出ました。そのせいか、1泊目の宿に早めに着いたものの、添乗員さんから遠出しないようにいわれました。町中では、熊より車の方がはるかに怖いような気がします。
2日目は、熊命姉さんです。十和田の森は熊がいて当然の話しぶりでした。宿では、最近熊が出没したとかで、フロントで注意されたし、張り紙もしてありました。結局ここでは見通しの良いところばかりを歩くことになりました。
3日目の白神山地ではそれとなくの注意だけでした。ネイチャーガイドさんつきで歩くためでしょう。いてもおかしくはない場所です。
初日に行った大湯環状列石は、その後熊の出没で立ち入り禁止となり、見ることができなくなったようです。
一応それなりの対応の講義を知床5湖を歩いたときに受けています。ヒグマに対する対応ですが、ツキノワグマにも使えるでしょう。クマとの遭遇で問題になるのは、いきなり目の前に現れたときです。タケノコ採集でよく問題となるのは、タケノコに夢中になったあまりまわりの注意を怠るからだとされています。知床で熊に遭遇しないためにする方補として聞いたのは、道を曲がるときには開けてきた視野の先に熊がいないか茂みの中も含めてじゅうぶんみてから進むようにするということでした。できれば、この時に大きな音を立てると、熊の方から退いてくれるというものでした。今回は、熊に会わないためにはできるだけ見通しの良いところを歩くように心がけました。でも、熊を見てみたいというのもあります。
<望遠ズームレンズ>
カメラのレンズは、何本か持って行っています。普通に昼間使っているのが、標準ズームレンズと望遠ズームレンズです。望遠ズームレンズは、前々回の旅行(石垣島−与那国島)で、像がぼけてしまうということが突然起こりました。レンズを拭いたりとかして、何かいじっている内に何とか写せるようになっていました。前回の旅行(天草−耶馬渓)の時は何とか使えていたようです。
今回も使ってみて、やっぱり像がしっかりしないということがしばしばみられました。たまに、そこそこ写っているときもあります。やっぱり調子はおかしいようです。原因は不明です。そもそも何が原因なのかもわかりませんでした。
帰ってきてからしばらくしてから、星の写真を撮ってみると、星が点ではなく「V」のような形に写っています。全体に同じ方向にできていますから、レンズの軸がずれていることが原因と判明しました。
修理で直るものなのか、新しく買い換えた方がいいのか悩みます。買い換えるとして、鳥の写真では倍率がまだ小さいようです。もう少し長いレンズにしようかとか、いろいろ考えました。まず修理にどれくらいかかるか調べてみると、1万円ほどでできるようです。結局は、修理に出すことになりました。
<GPSロガー>
行程の記録はGPSロガーで取っています。最近何とか使いやすいように設定できたようでした。今回もそれなりに記録を取れていたので、バスの移動中などは、写真の撮影場所の確認とかに便利でした。どちらかというと、写真を整理するときに、どこで写したのかということをどう書き込もうか悩みました。
それなりにデータは取れたのですが、白神山地で記録とる間隔がいきなり1秒になっていました。30秒に設定していました。おかげで、白神山地を抜け出す前に記録量の上限に達して記録はストップしていました。
原因については全くわかりません。ログ記録方法のセッティングモードにいきなり入ったためなのか、機械のエラーなのか不明です。歩いている最中に勝手に変わっています。この間触った覚えもありません。記録されたログは、帰ってからパソコンで見ないとわかりませんので、旅行中はどのように記録が取れているか知る方法はありません。この時に記録の摂る方法がどのように設定されているかを調べても、もとの30秒間隔のままでした。どうなっているのでしょうか。このあたりはジャンクで買ったものなのであきらめるしかないのでしょうか。