ヨッシンと地学の散歩 > 旅行記
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2017/09/18-25 東北リベンジ


01   計画

 5月にドラゴンアイを見にいってから旅行には行けていません。6−7月は梅雨で九州から本州にかけては雨に当たりそうです。沖縄・北海道のツアーは8月にかけてこれはというものはありません。8月も東北までフェリーで往復してというのは、日程的にうまく合いませんでした。9月こそ、どこかに出かけたいものです。8月に組もうとした東北旅行を9月に置き換えるとうまくはまルカやってみることにします。うまくいけば、さらに細部を詰めていくことにします。
 まず、大前提になるのは、望遠鏡を持っていきたいことです。これから必然的に車での移動ということになります。ところが東北までの運転となると、一気に行くというのはしんどいでしょう。フェリーで運んでもらって、その先をぐるっと回るということにします。フェリーも朝出発して夕方着くというのはあまりいただけません。出発地か到着地で1泊余分に必要になります。夜出発、朝到着というのがベストです。


02 9/18 大阪から酒田まで

 接近していた台風は、気象庁の予報通り、出発前日の夜半前には通過していて行きました。それほど雨風とも強くなっていません。朝は、雲が多めですがいい天気です。予定通り早めに出発します。途中高速道路でガソリンを入れなくていいように、ICに入る前にガソリンスタンドによって満タンにしてから行きます。といっても、前回満タンにしてからそれほど使っていなかったようです。草津までは、今回も朝日の関係でいつも通る京滋バイパスは使わず、名神高速をそのまま走り抜けます。米原JCTから北陸道に入ります。よく似たナンバーの車と抜いたり抜かれたりになりました。追い越された後、前に入られてゆっくり走られるのが気持ち悪かったので、途中から速度を落として離れるようにしました。賤ヶ岳からの峠越えの道を気持ちよく運転していたらいつの間にか敦賀ICを通り越していました。フェリーで行くのだったら、高速道路を降り損ねているところです。このまま通りぬけていいので助かりました。何故気がつかなかったのか気にはなります。その先ですぐにトイレに行きたくなってきたので、ちょっと早めですが、南条SAで一回目の休憩を入れます。

03 9/18 酒田市 日和山公園

 酒田市内の観光案内は、海洋センターの2階に置いてありました。前回の旅行で入手したものと同じものです。それ以外は、特に目新しいものはありませんでした。
 酒田市内を歩いて回るとすると、ちょっと広いようです。自転車を使うことにします。観光用に貸し出してくれる自転車があるようですが、時間内に返却できるか微妙な時間になっています。車に積んである自転車を使うことにします。貸し出し用の自転車はみんな倒れていました。台風で倒されたままのようです。
 みなと市場のすぐ近くにある六角灯台というのが気になっています。日和山公園の中にあります。まずはこちらから向かうことにします。GPSロガーの記録を開始させてから出発します。

04 9/18 酒田市中心部

 日和山公園から、酒田市中心部に向かうことにします。案内図を見て興味が引かれたのが、旧鐙屋と本間家旧本邸です。日和山公園を横断している道をまっすぐ進めばいいようですが、そこまで、自転車を担いであがらないといけないようです。地図があるのでそれを見ながら、旧鐙屋の方に向かいます。途中の広い道に出てからは、案内標識が出ているので、それに従って進んでいきます。
 旧鐙屋です。廻船問屋の建物だったそうです。残念ながらしまっていて中を見ることができません。大きな建物です。中にいっぱいものを入れておくことができそうです。

05 9/18 酒田市山居倉庫から遊佐町吹浦へ

 酒田の町は、最上川の舟運を利用して、庄内平野の米が集まってくるところで、河村瑞賢が確立させた西廻り航路を使って江戸まで米を送り届けるための中継地として発展した町です。
 明治期になっても状況があまりかわらなかったようで、ここに集まってくる米を入れる倉庫として作られたのが山居倉庫です。12棟の米倉があり一部は現在も使われているそうです。
 本間家の前から港の方に向かうと水路(新井田川)向こうに山居倉庫か見えてきます。もうだいぶ日は陰ってきています。

06 9/19 遊佐町吹浦西浜から十六羅漢岩へ

 昨晩は、夕食を済ませたあと、星が見られるか確認したのですが、小雨がぱらついていました。奥の駐車場は観察に良さそうに思えていたのですが、横の体育館に明かりがついてもう一つという状態になっていました。少し奥まで行ってようすを見たのですが、林の中で空の開けているところはありませんでした。星が見られる状態ではないので、隣の温泉施設で温泉につかってから、戻って寝ることにしました。
 朝も早めに目が覚めます。窓からは松原越しに日本海が見えています。沖合に平らな島も見えています。飛島でしょう。横に小島も確認できます。

07 9/19 遊佐町 十六羅漢岩・出羽二見

 十六羅漢岩というのは、地元の和尚さんが荒波で命を失ったことの供養と交通安全祈願を願って明治元年に作られたものだそうです。海にせり出した溶岩を削って彫られています。十六体ではなく全部で22体彫られたそうです。
 正面から見た十六羅漢岩です。溶岩を深くまで削りこんで作られています。足元の岩の表面にものみの跡が見られます。写真の範囲内ではっきりしているのは正面の岩に5体、右側の岩に3体です。これもそうかなというものや、胴体だけなのではというのもあります。

08 9/19 遊佐町 大物忌神社

 次に目指すのは、大物忌神社です。祭神は大物忌神でこれは鳥海山そのものです。鳥海山山頂に本宮があり、山麓の吹浦と蕨岡の2ヵ所に口の宮があります。これから行くのは吹浦口の宮です。昨年の鳥海山旅行で看板だけを見ていた神社です。
 出羽二見から、坂を下っていきます。正面の港の向こうに見える羽越本線に列車が走っていくのが見えます。遠くて気がつかなかったのですが、写真からは通勤用電車型車両を機関車が牽引しているのがわかります。

09 9/19 象潟から秋田城

 吹浦駅から宿へは月光川を渡らないと戻れません。橋は二つあって、こちら側に来るときに渡ってきた橋と、国道の橋です。国道は遠回りになりそうなのと、車が多そうなので、通らないことにします。通ってきた橋の先では、松林に並行している道と出合いそうです。
 宿には予定していた時刻よりも遅くなりましたが、無事に戻ることができました。朝食を済ませ、一休憩した後出発します。秋田市の方に向かいます。国道7号には戻らず、そのまま海岸沿いの国道を走っていきます。岬を回って海岸沿いの町をいくつか通り過ぎたら7号に合流します。


10 9/19 秋田城 寺院・客館区域

 秋田城を案内してもらって詳しく話を聞けるのはいいのですが、今度は写真記録を取ることができません。写真を撮ろうとするとと説明が止まるので、カメラを構える事ができません。まわりを歩いていろいろな方向からというのも控えています。ここまでの写真はかなり少なめです。
 秋田城は城外の施設も調べられているのが、他の地域の城柵官衙と違っているところです。その中でも水洗便所が作られていたというのが一番の特徴でしょう。復元された便所建物です。

11 9/19 秋田市千秋公園(久保田城) 1/2

 秋田城の次は久保田城に行くことにしました。紛らわしいのですが、秋田市でいわゆるお城といえば久保田城になります。秋田駅近くにあり、お城のあった一画は千秋公園として整備されています。秋田城から車で行くには、秋田駅前の駐車場に車を駐めて歩いて行くか、公園内のコインパーキングに駐める事もできます。公園内に入るには、一方通行とかがあって単純ではないのですが、走らせた道のログを見ると、闇雲に走っていたような記憶があるわりにはまっすぐ行っています。
 コインパーキングから少し上がった所に広場があります。いきなり二の丸跡になります。ここだけでも、かなりの広さがあります。

12 9/19 秋田市千秋公園(久保田城) 2/2

 久保田城の特徴は2つあります。一つは石垣がないこと、二つ目は天守(閣)がないことです。石垣のないものは、初期の城郭に見られることがあります。天守がないのは江戸時代に立てられたもので、幕府から天守閣の建造を規制されたものにみられます。御隅櫓と称して天守閣のようなものを作ったというような例があるようです。久保田城が作られたのは1602年ですからその規制がかかる前です。天守を作る意味がなくなっていたのでしょうか。
 埋門跡から尾根のような所を登っていく道があります。このあたりは本丸よりも高くなっています。多門長屋跡と書かれています。塀の代わりに、家臣の家が連なっていたようです。埋門はその間にかくれるように作られていたそうです。

13 9/19 仙北市角館武家屋敷 1/2

 次の目的地は、角館武家屋敷にします。秋田市街のぬけ方がわからないのと、途中山越え道に入るところを見落としそうなので、カーナビに案内してもらうことにしました。道は思ったよりわかりやすく、単純だったようです。むしろ角館に入ってからどのあたりを走っているのかがわからず、こちらの方でお世話になったようです。
 橋を渡ったところから、駐車場と書かれている案内に従って車を走らせ駐車場に到着します。川沿いにある広い駐車場です。川の土手にはサクラの並木があって、有名な花見所になっているようです。

14 9/19 仙北市角館武家屋敷 2/2

 武家屋敷街に来ているのにうっかりしていたことがひとつあります。肝心のお殿様はどこにいたのかということです。案内図を見直すと、屋敷通りの北の先に古城山公園(城跡)と書かれています。ここが居城だったのでしょうか。意識をしていなかったので写真はないと思っていたのですが、しだれ桜の背景に写っている山が古城山のようです。
 武家屋敷通りで公開されている北端の屋敷は、石黒家です。入り口の門から玄関までです。門は奥に転倒防止のために控え柱があります。この形の門は薬医門といいます。

15 9/19 仙北市 田沢湖 1/2

 角館から次は田沢湖に向かいます。角館に来るまでの間は、田沢湖への標識がずっと出ていました。それに従って行けば着くことができるでしょう。迷うことなく30分ほどで到着です。悩んだのは、田沢湖を周回する道路をどちらに入ろうかということくらいでした。
 左に進んで、すぐにレストハウスの前に到着です。正面の山から厚い雲が湧いています。ここの分だと山、とくに秋田駒ヶ岳は見えないようです。それどころか、時々雨がぱらついてきます。

16 9/19 仙北市 田沢湖 2/2

 いまだに御座石を見つけていません。駐車場から見て御座石神社と反対側に鏡石というのがあるようです。ちょっと離れているのですが、こちらの方かも知れないということで行ってみることにします。
 鏡石は、道路添いから沢を登っていった方向にあります。しばらく歩くと橋が見えてきます。願橋といいます。通るときに心の中で願い事を唱えると願い事が叶うそうです。

17 9/20 仙北市 乳頭温泉郷 黒湯温泉まで

 乳頭温泉に着いて星を見る場所を確認します。まだ空は曇っています。駐車場があちらこちらにあります。どれか電灯から離れたところがあるでしょう。夕食を済ませ、再び星が出ていないかどうかを見たのですが、雲がかかっているのかあいかわらず見えませんでした。高い山に近い分だけ雲が多いようです。今晩も星見はお預けのようです。
 翌朝です。起きてまず気になるのは天気です。外を見て確認すると、曇っています。高い山にはガスが流れています。地面は濡れていないので、雨は降らなかったようです。

18 9/20 仙北市 乳頭温泉郷巡り

 乳頭温泉郷は、川の上流側から黒湯温泉、孫六温泉、大釜温泉、妙の湯が並んでいて、大釜温泉から別の谷を遡っていったところにある蟹場温泉とあわせて5つの温泉からできています。温泉郷巡りといっても、朝の短い間でやっていますので、お湯にゆっくりと浸かることは考えていません。
 黒湯温泉から孫六温泉はすぐ隣といった感じの所にあります。孫六温泉とすぐ横を流れる川です。橋の上から見ています。

19 9/20 仙北市 乳頭温泉

 乳頭温泉郷巡りからは、朝食開始時刻の少し前に戻ってくる事ができました。この宿では朝の散歩会というのが開かれています。道を歩きながら、周辺の自然などを教えてくれます。ちょうど出発前の集合をしてた所です。参加することにしました。
 近くの別の道から林の中に入っていきます。林床にはマイヅルソウがいっぱい生えています。葉っぱが黄色くなってきています。

20 9/20 玉川温泉

 今日の予定は特に何もありません。少なくとも今回の旅行で北投石は見ておきたいと思っています。八幡平から十和田にぬける道からの方が近いのですが、そこを通る日はいろいろと回っている余裕がなさそうです。田沢湖側からも行けたのですが、昨日は田沢湖到着が遅かったので行きそびれました。今日一番にいっておいた方がいいでしょう。
 山を降りて、田沢湖に向かう道との交差点を鹿角の方に向かいます。40kmほど北上して、新玉川温泉に着きます。ここにビジターセンターがあって情報収集をします。どうも現地では北投石は見られないようです。センターにある本物っぽい石はこれくらいです。

21 9/20 仙北市新玉川温泉から盛岡へ

 玉川温泉から元来た道を通って、新玉川温泉の駐車場に戻ります。次の行き先は盛岡市の方向です。その前に、新玉川温泉で確認しておきたいことが2つあります。
 一つ目は、玉川の水を中和する施設です。二つ目は焼山(秋田焼山)が見えるかということです。どちらも、駐車場から国道に戻るまでの間の橋の上から見えるはずです。
 橋の上から、上流側の谷底を見下ろしたものです。何かの施設があるのはわかります。これが何をしているのかというところまでははっきりしません。肝心なところは木の陰になってよくわかりません。

22 9/20 盛岡市志波城

 盛岡についたものの、この先の予定ははっきりしていません。とりあえず道路地図を眺めていると、紫波町という名前が気になりました。秋田城のような古代城柵官衙遺跡として「しわじょう」というのがあります。北上川で最北端の官衙遺跡です。とりあえずいって探してみることにします。目的地は道の駅「紫波」です。
 盛岡市街から1時間以上かかって道の駅に到着です。この間同じ古代城柵官衙遺跡である「徳丹城」の中を通りぬけていました。あとで思い返してみると、標識はあったようです。どういう城なのか、どれくらい離れたところにあるのか等わからないことだらけだったので通りすぎました。行こうとしていたら、その中にいるとは思わないので、見つけられた可能性はかなり低かったでしょう。


23 9/20 盛岡市志波城から雫石町網張温泉へ

 足元の水たまりに気をつけながら、南大路を政庁に向かって歩いて行きます。外郭南門の近くでは竪穴住居がたくさんあったようですが、政庁域の近くでは、掘立柱建物が何棟かあったようです。官衙として使われていたそうです。今でいう役所のような所でしょうか。その一つが復元されています。中を見学はできますが、見学時間を過ぎています。

24 9/21 雫石町網張温泉

 網張温泉に着いたときは、晴れ間が広がり始めていたのですが、完全に晴れ上がるまでにはならなかったようです。宿の前は明るいので、星を見るのにはあまりいい条件とはいえません。宿では天気が良ければ星を見る会をやっているのですが、見る場所は建物の近くだそうです。ちょっとは離れたいところです。下にあるスキー関係の施設の裏側まで場所確認を兼ねて星を見に行ったのですが、適当に暗いものの、星は見えませんでした。今晩は星見はなしとします。

25 9/21 雫石町 網張の森

 網張薬師社から山側の地域は網張の森と呼ばれ、ぐるっと一周する散策ルートが作られています。起点は網張薬師社の前にあるビジターセンターです。所要時間は1時間ほどです。時間的にもちょうどいいくらいなので回ってみることにしました。設定に従って反時計回りにまわります
 網張の森入り口の樹木です。この付近は、ミズナラが中心のようです。標高が低いためでしょうか、この場所ではブナは見当たりません。

26 9/21 雫石町 網張展望リフト

 宿に戻って朝食を済ませた後、今日の行動について検討します。昨晩宿に到着したときにここから山に登る展望リフトの割引券をもらっています。半額となるのはかなりお得です。3本のリフトを乗り継いで一番高いところまで40分で行けます。あまり時間は取れないので、10時にはそれより遠くには行かないことで行ってみることにします。ハイキング用の荷物を用意しておきます。
 リフト乗り場の方に行って、リフト券を購入します。どこまで行くのか聞かれました。地理が全く頭の中に入っていません。結局向こうがいった山の名前をそれそれと答えていました。合っていたのでしょうか。

27 9/21 岩手山系犬倉山

 この付近の山のことについては詳しいことは何もわかっていません。このまま真っ直ぐ行けば岩手山に登れるということくらいです。時間的には行けるところまでいって引き返すことにしています。2つめの山(姥倉山)あたりまでいけば岩手山はすぐそこに見えるでしょう。いきたいのですが、時間的にはどうなのでしょうか。
 展望台からは、一つ目の山(犬倉山)が見えています。山の斜面はだいぶ紅葉が進んでいます。

28 9/21 雫石町葛根田の大岩屋から滝沢市へ

 岩手山に登るのは姥倉山の登りの所までで、そこから先は断念して引き返します。帰りは犬倉山山頂付近を通らず斜面を横切る道を通っていきます。登り坂がほとんどなくなり比較的楽な道でした。
 三石山分岐近くまで来たときに、正面に三角形をした山が見えました。明らかに砕屑丘です。この山が秋田駒ヶ岳なのでしょう。帰ってから地図で確認したところ、秋田駒ヶ岳の最高峰男女岳とわかりました。横のなだらかに見えるところが、横岳・男岳になります。山は見ている内に雲におおわれてきました。

29 9/21 滝沢市湯舟沢環状列石

 岩手山の東の麓を北上しています。岩手山と対になっているという姫神山をゆっくり見たいのですが、道路は交通量が多く駐める余裕がありませんし、道路沿いに車を駐める施設もありません。どこか脇道でいいところがないか探していると、湯舟沢環状列石という標識がありました。そちらの方に行って見えないかを確認してみます。
 環状列石までは、住宅地の中などで山は見えませんでした。列石のある場所も車を駐められる場所がありません。手前にある施設に駐車場があり、何となく駐めて良さそうな感じがします。ここに駐めることにしました。

30 9/21 岩手山焼走り溶岩流へ

 元の道路に戻り北上していきます。しばらく走ると国道に合流します。ここに来るまでの間に「滝沢分れ」という標識をいっぱい見ました。国道との交差点が「分れ南」になっています。その後「分れ」と書かれた標識を見なくなりました。一体何だったんでしょうか。気になります。(後で調べたところ分岐点という意味の「分れ」だったようです。島本町の「桜井の別れ」とは全くいわれが違っています。)
 このまま、岩手山に近い方の国道を北上していきます。この間も姫神山はゆっくり見ることができませんでした。岩手山もだいぶ通り過ぎてきたようです。このあたりで見たいと思っているのが焼走り溶岩流です。もう時間的には遅いので、十和田湖までは無理でしょう。次回に回すことにして、こちらに寄っていくことにします。持っている地図では、分岐点がよくわかりません。手前に道の駅があります。そこで情報を入手する事にします。

31 9/21 岩手山焼走り溶岩流

 溶岩流の散策路は半ばを過ぎたようです。岩手山から離れる向きになってきました。岩手山は、相変わらず逆光で太陽がまぶしく見づらい状態が続いています。溶岩流の吹き出し口からの流れは正面から見えるようになったせいか、入り口付近から見たときよりははっきりしてきています。こちらに向かういくつがの筋状の流れがあります。

32 9/21 八幡平山へ

 十和田まで足を伸ばすことは無理な時間になっています。それでも行けるところまでは行って見ようと思います。次の目的地は八幡平山になります。山にあがる前にふもとにいくつか施設が等があります。松尾鉱山資料館、八幡平ビジターセンター、釜石環状列石です。前の2つは頭に入りきらないと思うので釜石環状列石は見ていくことにします。
 このまま道をまっすぐ進むと、また国道の方に戻ってしまいます。パノラマラインというのを通れば、八幡平アスピーテラインの入り口に行けそうです。この道を探します。道はわかりやすかったのですが、終点からの道が少し複雑でした。

33 9/21 八幡平山

 前回八幡平に来たときは、霧で何も見えませんでした。今日は天気がいいので、前回見損ねたところを見直していくことにします。といってもだいぶ遅くなっているので時間が余り取れません。ガマ沼までは行けそうですが、そこから先山頂まではかなり厳しいようです。とにかく行けるところまでいくことにします。
 ガマ沼の近くまで来ました。ここから見える山が書かれています。畚岳の横に秋田駒ヶ岳があります。砕屑丘のような男女岳がはっきりわかります。朝に比べて雲がなくなっています。

34 9/21 一戸町奥中山高原の夜

 カーナビに設定した宿の場所が正しいのかどうかわからないままに走っています。時々建物が見えるのですが、目的のものではないようです。カーナビの設定した場所に到着します。スキー場の建物が見えるのですが、管理施設のようにも見えます。入り口の所に温泉施設があったので聞いてみることにしました。確認できたのは間違いなくその建物だということです。
 食事の準備ができるまでしばらくかかります。その間に見えそうな場所を探すことにしました。宿の前はちょっと明るいです。道路に出てもあまり変わりはありません。先ほどの温泉施設から下に降りていく道があってそれ沿いに草地があります。上の方を光が通りぬけていますが、何とか見られそうです。場所はここに決定します。

35 9/22 一戸町 奥中山高原 朝

 この旅行4回目の朝です。今朝はいつもと違って空が明るいです。朝になったことがわかるように、窓のカーテンは開けて寝ます。いつもと違うのはよく晴れているからです。窓の外を見てみます。ゲレンデに朝の光がまぶしいくらいに当たっています。

36 9/22 一戸町 根反の珪化木、御所野縄文公園

 朝食を済ませ、一休みしてから出発します。今晩の宿は宮古市にとってあります。途中で見ておきたい場所です。奥中山高原の近くに根反の大珪化木というのがあります。二戸市の馬仙峡というのも興味があります。八戸市にある根城、久慈の琥珀博物館と後は三陸海岸でしょうか。三陸海岸にはジオパークが設定されていますが、しっかりと確認できていません。
 まずは根反の大珪化木です。標識に注意しながら車を走らせていると無事到着できました。一部狭い道があったので少し不安になりました。

37 9/22 一戸町 御所野縄文公園

 元々この地に遺跡があるのが知られていましたが、農工団地を作る計画にともなって遺跡調査をしたところ、大規模な住居跡が見つかりました。その結果、急遽復元保存することになり作られたのが御所野縄文公園です。

38 9/22 二戸市馬仙峡から八戸市根城の広場

 一戸町から八戸市に向かいます。二戸市に入ったところにある馬仙峡に行きたいのですが、行き方がわかりません。車を走らせているとだんだんそれらしいところに近づいてきます。正面に大きな岩が二つ見えてきました。ちょうどいい具合に、工事用信号で止められました。その間に、よく見ておきます。左側の岩です。

39 9/22 八戸市根城本丸

 掘の向こうが本丸になります。この中では、いくつかの建物が復元されています。根城が、他の城と違うのは中世に作られた城である点です。城の原型となるようなものはいくつか見られるのですが、外から見る限りは、あまり城らしくはありません。あとから気づいたことですが、今まで通ってきた場所は、八戸市の高台にあります。低い所からみたらようすは違っていたかも知れません。
 堀にかかる橋を渡ったところからは有料になります。博物館とのセット券がありましたので、そちらを購入しました。

40 9/22 八戸市根城と博物館

 本丸に入ってから順路が示されているのですが、主殿から出た後どちらに進んでいいのかわからなくなり適当にまわっていました。そのままだと入り口に戻ってしまいます。どうも進む方向を間違えたようです。全体を大きく反時計回りにまわるようになっていました。正規の順路に戻ります。
 主殿の北側にまわります。中馬屋が見えてきます。来客用の馬屋だそうです。主殿のまわりには柵のようなものがめぐらされています。

41 9/22 久慈市琥珀博物館

 八戸市博物館を出るまでいろいろなところで時間を取っています。宮古市はまだまだ先です。急がないといけません。それでもこの先1ヵ所くらいはどこかによっていけそうです。久慈市の琥珀博物館の場所がわかればいくことにします。カーナビでは場所を見つけていません。
 国道を走っていると、案内標識が出てきます。指示に従って進んで行きます。どこをどう走っているかわからないまま琥珀博物館の駐車場に到着しました。駐車場から見た博物館です。

42 9/22 田野畑村北山崎

 久慈市街に戻って宮古市の方に向かいます。このまま最短コースで行けば、ちょっと早めにつくでしょう。三陸海岸の方を迂回していけば、走っていくだけで時間がいっぱいかも知れません。ようすを見るために海岸沿いのルートをとることにします。
 北山崎への標識があったので行ってみました。ちょっと見るだけというつもりで車を降ります。正面に見える太平洋です。

43 9/23 宮古市姉ヶ崎

 昨晩は到着が遅かったので、夕食が終わるのも遅くなりました。終わってから星が出ていないか、星を見るのに適当な場所がないか探しに出てみました。最初に見たときには星はなさそうでした。30分ほどして見直してみると、何となく星が出ているように見えます。はっきりとはわかりとはません。建物や駐車場の明かりせいです。
 暗いところがないか探してみました。周辺は林の中で空が開けているところはありません。いろいろ探した結果、道路を少し下ったところの運動施設の駐車場のような所まで来ると星がクリアに見えることがわかりました。天の川もしっかり見えています。

44 9/23 宮古市 潮吹き穴

 展望所からの遊歩道はこの先二手に分かれます。右は宿の方に戻る道で、もう一つは、潮吹き穴から浄土ヶ浜の通じる道です。時間はあるので潮吹き穴まで行ってみることにします。といってもコースタイムからすると朝食開始時間に戻るにはぎりぎりです。ちょっと急ぎ足で行くことにします。
 道を歩いていると、所々で、白い花を見かけます。ハマギクです。断崖にへばりつくように咲いているところもあります。

45 9/23 宮古市 浄土ヶ浜 1/2

 宿にはちょうどいい時間に戻ることができました。いつも通り朝食を済ませ、しばらく休憩してから出発します。今日の宿は、一関ですからどこかから北上山地を越えないといけません。釜石の橋野鉱山から峠を越えて遠野にぬけられないかと考えています。道がしっかりしているか不安です。
 釜石までは海岸に沿って南下することになります。最初は浄土ヶ浜に寄っていきます。姉ヶ崎の宿からはすぐに到着します。駐車場からビジターセンターによってガイドマップなどをもらってから付近を一周します。

46 9/23 宮古市浄土ヶ浜 2/2

 浄土ヶ浜というのは、今いる足元の浜のことだそうです。周囲の景観とかとあわさって浄土のように見えたのでしょう。浄土ヶ浜として写真などに取り上げられている白い岩が並んだ半島は「田代崎半島」というそうです。ちなみにここからみて田代崎半島の向こう側は地獄だそうです。
 浄土ヶ浜からの田代崎半島です。この方向から見ると、岩が密に並んでいるように見えます。

47 9/23 釜石市 橋野鉱山1/2

 浄土ヶ浜の次の目的地は、釜石市の橋野鉱山にします。世界遺産に登録されています。宮古から釜石まで南下します。釜石に近づいたところで、ガソリンが残り少なくなってきていることに気がつきました。まだしばらくは走れますが、峠を越えて北上にぬけるまで持つかどうかぎりぎりの量になっています。釜石市街は通りません。途中でガソリンスタンドがなかった場合のことを考え、このあたりで少しだけ補充しておくことにします。見つけたガソリンスタンドでは単価は高めでした。
 橋野鉱山へは標識もしっかりしていて無事に到着です。インフォメーションセンターの前に車を止め情報を入手することにします。足元の沢の写真です。この付近の石の中には鉄鉱石のかたまりも混じっているそうです。

48 9/23 釜石市 橋野鉱山 2/2

 橋野鉄鉱山が世界遺産に登録されているのは、ここで鉄鉱石が産出しているからではなく、ここで産出した鉄鉱石を西洋式の方法で製錬し始めたからのようです。明治維新の産業遺産というのがそのテーマです。それまでの製鉄といえばたたら製法で、いったん作った炉は製鉄の度に作り替えないといけないという問題がありました。ここに作られた高炉では、いったん作り始めると連続して30日は製鉄を続けられるという画期的のものでした。
 一番高炉から、少し下がったところに二番高炉跡があります。ここの高炉も真四角の石組みが残されています。

49 9/23 橋野鉱山から館が森へ

 パンフレットにはこの先、炭窯跡などを見学してインフォメーションセンターにぬけるコースが書かれています。これに対して現地の案内図は安全のため立ち入り禁止になっています。通行ができなくなるのに何があったのかは不明です。どちらにしても、駐車場の所まで戻らないといけません。水路側から引き返すことにします。
 水路側、三番高炉から上流側をみたところです。三番高炉は他の2つと離れていますから、ここから一番・二番高炉は見えません。水路のところで石が散らばっているのは、ここに水車があったからで、その回転を利用してふいごで高炉に空気を送り込んでいたようです。

50 9/23 一関市 館が森高原 星

 カーナビの指示は最後の最後で違う方向に導かれました。路地のような所に入っていくので、変だと気がついたのでなんとか到着できました。車を降りるとと牛のにおいがします。牧場が近くにあるようです。周囲は暗くなっています。どこにあるのかは朝に確認することにします。
 夕食をゆっくり食べていると、友達がテレビにでると言っていたのを思い出しました。その時間が迫っています。急いで食べ終え部屋に戻ってテレビをつけたら出終わった後のようでした。最後までその番組につきあってしまいました。

51 9/24 一関市館が森高原 朝

 東北最終日の朝です。今日も天気がいいのか、外は早い時間から明るくなってきます。明るくなってきたことですっきり目覚められます。いつも通り散歩に出かけることにします。昨晩は牧場のにおいがしていたので、牧場を探しに行くことにします。気になるのはこの付近を走る車の速度です。みんな飛ばしすぎのように感じます。早い時間なのであまり来ないだろうということにしておきます。できるだけ道路は避るようにします。
 宿の前からの朝焼けです。まだ日は昇っていないようです。

52 9/24 館が森高原から伊豆沼へ

 館が森高原を歩いていると鳥の鳴き声がよく聞こえてきます。牧場や耕作地が多く、それほど林が広がっているわけではありません。鳥のエサになるものが多いのでしょうか。何枚か写真を撮りました。まずは、スズメです。どこにでもいるものですが、気になったので、写してみました。ほほの所に黒いマークがありますので、普通のスズメになります。

53 9/24 登米市伊豆沼

 ラムサール条約に指定された沼は伊豆沼・内沼といいます。サンクチュアリーセンターがあるのは、そのうちの伊豆沼の周辺です。どういうわけか、沼の周囲に3ヵ所もあります。今いる新田駅近辺は、登米市の市域で、対岸は栗原市になります。それぞれの市が独自に作ったのと、宮城県が作ったものとあわせて3つということのようです。建物によって、魚、昆虫、鳥と棲み分けているようです。登米市のものは淡水魚の展示施設になります。

54 9/24 伊豆沼から仙台港へ

 初めの計画では、伊豆沼から登米市の方にぬけ、三陸道から仙台港へいくつもりでした。時間があれば、登米市あたりで何か見所はないか探すつもりでした。
 伊豆沼から見て登米市市街は東南東の方向になります。とりあえず東に向かう道を選んで走っていったのですが、道はだんだんと北に曲がっていき登米から離れるようになります。引き返しては、別の道を選んでは同じ事の繰り返しで、伊豆沼から抜け出すのに結構時間がかかってしまいました。
 何とか登米に向かう国道に入ることができ、やっとの事で到着します。三陸道への標識を見つけそれに従って曲がったのは良いものの、次の案内がなかなか出てきません。T字路にさしかかりどちらに曲がっていいのかわからないので、近くの商業施設の駐車場に入り、ここでカーナビに仙台港までの案内をセットします。いざ出ようとしたら、元来た道を引き返せといってきます。よく見たら、伊豆沼を通り越して東北道から行くコースになっていました。

55 9/24 仙台−名古屋航路福島沖

 仙台にきたのは、ここからフェリーで帰れるということが一番の理由です。ここ1−2年の東北旅行で見られなかった蔵王山は仙台付近から見ることができます。あわよくばという期待もありました。結局、勘違いして違う山を見ていたのと、松島の方に気を取られていたということもあり見損ねてしまいました。もし見ていたとしても、写真からするとかなり臼ぼんやりとしたものだったでしょう。
 フェリーに乗っているといまどのあたりにいるのかが気になります。船内に今どこにいるかという表示はありますが、福島県沖といった大雑把なものしかありません。船内のパンフレットを見ていると、何時頃どのあたりにいるかと書かれたものがありました。見ていると、相馬市沖で行きと帰りの通過時刻が同じになっています。すれ違うのではと思って早めにデッキに上がっていきました。

56 9/24 仙台−名古屋航路 茨城沖日没

 船内では、映画も上映されています。見にいったのですが、あまり興味がわかないものでしたので早々に引き上げてきました。時々船室に戻って中を見るのですが、相変わらず人がいません。みんなどこにいっているのでしょうか。
 映画を見ないなら、船内をうろうろしたり、デッキから海を眺めたりするだけです。海を見ていても、時々海鳥が飛んでいくのがわかります。ほとんどが、ミズナギドリの仲間です。これもそうかなとおもっていたのですが、羽根が細長いのと、頭と尾が白いのが違っています。帰ってから調べなおしたら、コアホウドリとわかりました。

57 9/25 仙台−名古屋航路 御前崎沖 日の出

 フェリーの夜のイベントは、ピアノ伴奏によるテノール歌手のショーです。演者の名前覚えていません。外国の歌が中心でした。中には聞いたことのあるようなものも入っていました。ショー以外は風呂に入ったり本を読んだりしている内にすぐに消灯時間になりました。船室はそこそこの人がいたようです。
 朝は夜明け前の時間に目が覚めました。朝日を見にデッキに行ってみました。もうたくさんの人が集まっていました。東の空はだいぶ明るくなってきています。

58 9/25 仙台−名古屋航路 渥美半島沖

 船内での催し物は今日はありません。デッキに行ったり、船内をまわってみたりとして時間をつぶします。もちろん朝食は、非常食の残り物ですませました。
 デッキからみると、陸地はもやがかかってぼんやりとしています。見るのは、時々見かける海鳥と、トビウオです。どちらもたまにしか見かけません。トビウオは昨日は全く見ませんでした。今朝はたまに見ます。飛びやすいところが船からみてどのあたりになるかだいたい決まっているようです。このフェリーでは、ちょっと遠めの所から飛ぶことが多いようです。ねらいやすそうな所を探してそこから写したものです。

59 9/25 仙台−名古屋航路 伊勢湾・名古屋港

 フェリーが伊勢湾に入り知多半島が見えてくると、陸地が近づき、はっきりと見えるようになってきました。それでも、見ていて特徴のあるところが少なく、同じ景色が続きます。そうこうしている内にみえてきたもののなかで、なになのかはっきりとわかるのが中部国際空港です。たくさんの飛行機が駐まっています。格納庫のようなものや管制塔も見えます。

60   感想・反省・余談など 1/2

<リベンジ結果>
 タイトルにもあげているくらいですから、結果がどうだったのかは真っ先に書かないといけないでしょう。何日目とかいうのは出発した日を1日目としてカウントしていくことにします。ここ1〜2年の旅行で見られたはずの山とその結果をあげていきます。
北から並べて一覧表にしてみました。
      2016年  2017年
      8 9 5 9月
岩木山   − − ×(×)
八甲田山  − − × ×
十和田   − − × ×


61   感想・反省・余談など 2/2

<縄文遺跡>
 今回、東北を回っていて感じたのは、縄文時代の遺跡が多いということです。東北地方中部以北の事なのかも知れません。昨年の東北南部旅行では、それほど見かけませんでした。前回の大湯環状列石も、縄文時代の遺跡のようです。今回でいえば、湯舟沢環状列石、釜石環状列石、御所野遺跡がそれにあたります。他にもたくさんの場所のパンフレットをもらいました。
 縄文時代で習ったのは、横穴住居といって洞窟などに住んでいて、狩猟生活をしていたということです。昨年見た山形県高畠町の一の沢洞窟遺跡はまさにこのタイプでした。今回の御所野遺跡では、竪穴住居ばかりではなく堀立柱建物まで作られていました。平安時代の志波城や室町時代の根城の竪穴住居とぱっと見ではそれほど違いは感じられません。一の沢洞窟遺跡は縄文時代草創期のもので、御所野遺跡は中期のものになります。この間に生活様式が大幅に変わったようにみえます。と同時に縄文時代の見方を変えないといけないようです。縄文時代・弥生時代のようすは昔習った内容から大幅に変わっているようです。転機になった三内丸山遺跡は一度は見ておきたいと考えています。



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