2018/3/16-17 伊豆の桜はまだか
年末頃に、旅行会社のパンフを見ているといくつか行って見たいところの案内がありました。できるだけあまり行き先としてあげられないところのものを選んで申し込むことにしました。期間は長かったのですが、とりあえず1月のものを申し込んでみました。これは、催行中止になってしまいました。1月後のものもありましたので、こちらに変更してみましたが、こちらも催行中止です。ここのものは、日程的に合うものがなくなったのでまた次の機会ということになります。
2月頃に見られるもので、見てみたいものが2つあります。そこへのツアーも組まれています。催行中止連絡の電話がかかってきましたので、ついでにこちらへの変更ができないかと、聞いてみたところいけそうです。状況を聞いた上で、河津桜を見に行くツアーに変更することにしました。河津桜は、昨年も見に行こうとしたのですが、開花時期がわかっていなくて、普通の桜と同じような時期に探していました。時期外れということでいけずじまいでした。
河津桜のツアーもいろいろなタイプのものがあります。できるだけいっていないところとの組み合わせということで選ぶことにします。2つほど候補が残りましたが、宿泊場所が、同じ伊東市内宿泊でも町中と町外れという違いから、函南の桜、修善寺梅林とセットになったものにしました。日程については、いつも通り新月の前後という制約が入ってきます。河津桜祭りは2月11日開催です。函南の桜は18日からになります。例年だと桜祭りが始まる頃には見頃になっているはずですが、今年は冬の寒さが厳しかったので開花が遅れそうです。花を見るのには日程を後ろにずらしたほうがいいでしょう。それでも、月の関係と催行が決定していることから、16日出発のものにしました。ツアーのタイトルは「河津桜・かんなみの桜・修善寺梅林早春3つの花めぐり2日間」です。
バスで伊豆まで行きます。新幹線のこだまでというより時間がかかりますが、ここまで安くするのに徹底していれば完全に開き直りの境地になります。こだまの問題点は、景色の大半が駅のホームだった事です。集合場所が、天王寺・難波・梅田・新大阪の4ヵ所から選べます。これがバスの最大の利点でしょう。一番近い新大阪から乗ることにします。集合時間も一番遅く、ゆっくりと家を出ることができます。
ツアーに参加することが決まってからはさくらの開花状況が気になります。1月中旬過ぎにいったん暖かくなったものの、下旬に入ってから一段と寒さが厳しくなりました。花が開きかけていてもここでストップでしょう。ネットで調べてみると、河津町のさくらは開きかけて1分咲きになったものの半月ほど完全にストップしたようです。函南は全然開いていないようです。
出発直前になって、ちょっと暖かくなってきました。これで花も開きそうです。それでもネットでみるかぎり開花状況はあまり変わりがないようです。出発直前と移動中のあいだでたくさん開いてくれることを期待するしかありません。河津町のものは原木と海岸近くのものがちょっとだけ開きが早いようです。できるだけ花のたくさんあるものとなるとこの2ヵ所でしょう。問題はそれぞれが駐車場から反対の方向にあります。見学時間がたっぷりあれば両方いけそうですが、どの程度とってもらえるか気になるところです。
他にも気になるところがいっぱいあります。星を見る場所もそうです。これは海岸で何とかなるでしょう。伊東市内で見学場所がないかも調べてみました。古い温泉旅館を博物館のようにして開放しています。それよりも気になったのが汐吹岩です。86年の大島の噴火をここから見ていました。汐吹岩そのものを見ていなかったのが心残りです。見ておきたいのですが宿からは4km離れています。歩いて行くにはちょっと遠いようです。自転車があればちょうどいいようですが、近くのレンタサイクルは貸し出しが4時、返却が5時までになっています。利用するのはちょっと無理なようです。宿にあればラッキーというぐらいで構えておきます。タクシーという手段を使ってもよさそうです。
汐吹岩に行くとして、潮位の関係で潮を吹いたり吹かなかったりします。日時の書かれている汐吹岩の写真とその日の潮位表から見ると、満潮前後の時間帯に潮を吹くような感じです。当日の伊東の潮位を調べてみると、夕方と早朝に満潮になります。時間的にもちょうど良さそうです。
2日目の昼食が海鮮浜焼き&にぎり寿司食べ放題となっています。富士山眺望クルーズとのセットになっています。食べ放題だとつい食べ過ぎてしまいます。そのあとに船に乗るのはつらいものがあります。このあたりの順番も考えてくれているものとします。書かれている場所のクルージングを調べてみると、船内で食べるというものもあります。食べながら景色を見るという器用なことはできません。食べ放題ではないのでこれではないでしょう。近くのバーベキューセンターで食べるというのものっています。おそらくこれだと思われます。にぎり寿司の種類はもう一つかなという感じです。バーベキューも火の通りが悪ければ、焼き上がるまで時間がかかってあまり食べられないでしょう。デザートもあるみたいです。このあたりですませようかなとかいろいろ考えてしまいます。食い意地ばっかり張っていますね。家に帰ってくる時間を考えると夕食分もすませておきたいところです。
いずれにしても、いつもの通り荷物をまとめて出発に備えるだけです。
新大阪集合なので、時間の40分ほど前に家を出れば間に合います。1時間ほど前に出たので、ちょっと早めに着きました。集合場所にはいろいろな行き先のバスツアーが並んでいます。天王寺始発なのでここで受付ていないと思ったのですが、いちおう同じ旅行会社で行き先看板を持っている添乗員風の集団に聞いてみることにしました。そのうちの一人が確認係だったようです、行き先と名前を聞かれました。受付をしていたようです。待っている場所を指示されました。トイレの許可だけ得て離れ、戻ってきて指示された場所で待ちます。
集合時間ちょっと間に呼び出しがかかります。バスが到着したようです。バス乗り場に移動します。最初にバス位置を確認します。通路側席になっています。後部に何列か空いていますから、添乗員さんに席を替わっていいか確認を取ります。OKをもらえました。座席に案内があるので受け取るようにとのことです。大きな荷物をトランクに預けてからバスに乗り込み、隣になるはずだった人に後部席に移動することを告げて、座席に置いてあったパンフを持って後ろの席に座ります。案内は、明日の夕食とお土産まんじゅうの案内でした。
バスの出発前に添乗員さんから連絡があります。この先の京滋バイパスで事故があり通行止めになっているとのことです。並走する名神でも渋滞が激しいので、迂回して名阪国道を通っていくとのことです。どこを通っていくかよくわかっていません。少なくとも梅田には戻るでしょう。梅田近辺から阪神高速に入ります。南森町が扇町あたりです。阪神高速については詳しくわかっていません。その後、景色を見ていたら通天閣が見えてきました。完全に出発点の天王寺まで戻ったことになります。天王寺から乗った人、せっかく朝早く集合したのにご苦労さんでした。
バスは淡々と走っていきます。何の説明もないのかとおもっていたら、今どの辺を走っているのかという声が聞こえだした頃に、添乗員さんから伊賀上野城が見えるとの説明がありました。せっかくだから1枚撮っておきました。模擬天守です。
大和川断層が見えてきました。だいぶ経ってからこれも写しておこうとしたのですが、建物とかが入りこんでチャンスがなく、写せたのはかなりいきすぎてからです。
この後鈴鹿山地を越えることになります。御在所岳が気になりますが、伊賀側からはよくわかりません。関を過ぎて亀山ICで最初の休憩が入ります。建物内のトイレは改修中で、どこにあるのかみんな探し回っていました。だいぶ外れたところにありました。
うら手に公園が併設されているようです。あまり時間がなかったのでちらっと見るだけでした。
伊勢平野にぬけると鈴鹿山地がよく見えます。相変わらず御在所岳がわからなったのですが、一番高かったこの山であっていたようです。ロープウェイの駅が見えています。
北端に少し離れて見えるのは伊吹山のようです。
添乗員さんからも、伊吹山がよく見えると案内がありました。御嶽も見えているらしいのですが、どれのことかよくわかりません。遠くに雪をかぶっているうっすらとした山はたくさんあります。ジェットコースターで有名な遊園地を過ぎたあたりから、防音壁が続いてきて、景色はよく見えなくなってきました。かなり立ってから写せた雪山です。どこの山なのか全くわかっていません。
その後も、防音壁か木が植わっているかで景色は見えません。そうこうしているうちに音羽蒲郡ICでいったん高速道路をおります。向かうのは、せんべいとちくわの共和国という場所です。ここで2回目の休憩に入ります。
ここはせんべいと竹輪類の試食とコーヒーお茶のサービスがあります。せんべいの種類が豊富です。いろいろと食べ比べてみました。種類がたくさんあったので、けっこうな量になりました。名物なのは、イカ焼きだそうです。奥の方で焼いているので、焼きたてがないかと聞くと、今から焼いてくれるそうです。しばらくかかります。待っている間にと大きなせんべいをもらいましたが、落として割ってしまいました。すぐに代わりのもを用意してくれました。イカ焼きのできあがりは出発の直前になりました。
ここに入る前に、名物がイカ焼きであると説明があって、みんなはどんな物か興味が興味がわいてきたようです。普通大阪でイカ焼きといえば、梅田の百貨店で売られている物を想像します。地方ではイカをそのまま鉄板の上で焼いたものをいいます。ここのものは梅田のものとイカせんべいの間くらいのような感じでした。イカが丸ごと1匹入っているようです。
できたイカ焼きを持ってバスに乗り込みます。
音羽蒲郡ICでいったん高速道路を離れたのは、ここで昼食弁当を受け取るのが目的だったようです。バスに乗るときに弁当を受け取りました。ここから、車内で弁当を食べてくださいということになっています。ほとんどの人が食べ始めているようです。まだ昼食時間には早いようです。先ほど買ったイカ焼きがあります。こちらを先に食べることにします。ちょっと量が多かったようです。これだけでおなかがじゅうぶん持ちます。
バスは高速道路に戻り、東に向かって進みます。浜名湖が見えてきました。このあたりからは富士山が見られるそうなのですが、あいにくと見えていないようです。
正午も回ってきました。弁当が残ってもしかたがないので、食べることにします。しらす弁当ですが、ご飯がもう一つでした。
景色は相変わらず防音壁か木にさえぎられるかでよく見えません。例外は、川を渡るときくらいでしょう。これは大井川です。川原の広さのわりには水の流れているところが少ないようです。よく洪水を起こしているようです。
富士川SAで3回目の休憩が入ります。ここには富士山展望広場があるみたいです。まずはそこに行ってみることにしました。どこのことかわかりにくかったのですが、富士川楽座の横の駐車場の歩道のようなところみたいです。ここからは富士山がきれいに見えるようですが、あいにくと見えていません。前に見える山の向こうに見えるそうです。
富士山の横にちょっと大きめの山が見えます。愛鷹山のようです。富士山が噴火するようになる前にあった火山の1つです。初めは、箱根山だと思っていました。
楽座の建物の中に入ってみました。ここにも展望ロビーがあります。富士山の地質などの解説があります。富士山の写真展もしていました。見えない代わりにこちらを見ておきました。
これからの行き先も気になります。南側にうっすらと見えているのは伊豆の山々でしょうか。
出発時刻が近づいているので、バスに戻ります。バスはさらに進み沼津ICから、伊豆の自動車道に入ります。このあたりからの景色です。愛鷹山が見えています。富士山はこの方向のようですが、見えていません。山にかぶっていると思っていたのですが、この少し右側にあるようです。高架道路は、東名・新東名高速道路です。
富士川SAで、愛鷹山を箱根と勘違いして以来、HPの写真が間違えていないか気になっています。富士川近辺の海岸沿いがから写していたような気がします。ツアー仲間は、富士山が気になるようですが、こちらは箱根の方が気になってきました。どんな風に見えるかわからないので、それらしい山を写すことにしました。火山なのであまりたくさん木が生えていない山をねらいます。
これは、箱根の下二子山だったようです。HPの写真を写した場所は、沼津の1つ次の片浜駅です。富士山・愛鷹山は北側でほぼ同じ方向に、箱根は東側に見えるので間違えようはありませんでした。
伊豆の自動車道は函南ICで降ります。ここからは最初の目的地、かんなみの桜に向かうことになります。添乗員さんはここの花の開花状態についてはお茶を濁したような説明をしています。
しばらく自動車道の下を走った後、山の方に向きを変えます。町中を走り続けますが、正面に町役場の建物が見えてきます。このあたりからもらった地図に場所が記されています。目的地との位置関係がだいたいわかってきました。
町中の道沿いには梅の花がたくさん見られます。近くなので通り過ぎるのが一瞬でうまくチャンスがつかめません。何とか写せたものです。
また箱根が気になっています。先ほどとはちょっと違う山が見えています。木の生えていない山が多く、どれが箱根なのか決めかねています。
調べてわかったのは、写っている左側の高い山が神山、右側の尖ったところのある平たい山が駒ヶ岳で、箱根の中央火口丘になります。駒ヶ岳はロープウェイの駅があるのが目印です。
かんなみの桜の駐車場に到着です。ここからはさくらのある川縁まで歩いて行くことになります。添乗員さんの案内で川に向かいます。駐車場を出た所で、菜の花を見ました。だいぶ開いてきているようです。
途中の畑にあった花です。ナバナのようです。花の色はきれいのですが、写真に写すと変色した葉っぱが目立って今ひとつです。ダイコンとか白菜とか好き勝手な名前を行っている人がましたが、花はこんなに低くありません。教えてあげたのですが聞こえていなかったようです。
川沿いに着きました。柿沢川です。堤防沿いに桜の木があるのですが、だいぶつぼみはかたいようです。開花まではまだしばらくかかりそうです。
ここからは左の下流側に進むと富士山が見えるそうです。桜の木の状態はあまり良さそうにありません。上流側に行けば、ロウバイの花が見られるとネットに書かれていましたので、そちらに進む事にしました。
川の先に山が見えています。どこかわからないまま箱根っぽい山をとり続けています。神山・駒ヶ岳と外輪山でこちらでよかったようです。
川にはカモがいます。色のきれいなカモはいませんから、みんなカルガモでしょう。
カルガモのいたあたりから、上流側に枝先の赤くなった桜の木が何本か並んでいるのが見えます。ここのものはわずかですが開いているようです。そこまで行きたいのですが、あいにくと対岸です。橋はだいぶ先のようです、川にかかっているものは見えません。
近道はないかと見ていると、川の中州に飛び石状に石が並んでいて、中州までは渡っていけるようになっているようです。さらに先にも水が流れています。ここを渡れなければどうしようもありません。その向こう側の土手に階段のようなものも見えています。その下にこちら側と同じように飛び石がありそうです。ダメ元で行ってみることにしました。
このあたりは普通の中州のように見えましたが、せせらぎ公園という場所のようです。中州にもはっきりとはしないのですが、道のようなものもあります。公園ですので両側の岸から下りてこられるようになっています。これで、遠回りせずに桜にたどり着くことができます。あとから続いてくる人たちも行く道を探しているみたいなので、通りぬけられることを合図したらこちらの方にやってきました。
たどり着いた所の桜の木です。何となく花が開き始めているようです。
近づいて、花の拡大をしてみると何か変です。花びらの枚数がそろっているのはありませんし、茶色くなった花びらもたくさんあります。
どうもいったん暖かくなった時に開き始めたものの、急に寒さが戻りそれが長く続いたために、開き始めた花がだめになったようです。当然後に続いて開いてくるつぼみはかたいままです。
ネットでは、このあたりでロウバイの花が咲いていると書いてありました。桜の木に並んで何本か黄色い花をつけていました。
こちら側の岸を通ってもどるか、もう少し先まで行ってみるか、2つの選択肢があります。まだ時間はありそうなので、次の橋までいってみることにしました。この先も咲いている桜の木はありませんでした。早く開き始めたのは先ほどの所だけだったようです。
橋まで着いたので、渡って対岸を戻っていきます。このあたりには、ツグミがたくさんいました。
川の土手上を戻って元のところの戻れるはずだったのですが、川は2又に分かれていました。Uターンに近い形で戻っていきます。途中渡れるところもなく、先ほどの橋があった道路に戻ってしまいました。
2つ目の橋を対岸に渡ります。ここに白バイに乗ったお巡りさんがいました。挨拶を交わしたついでに、箱根山の方向を聞いてみました。橋の方だと教えてくれます。富士山の方を聞いてみたのですが、これは川の下流方向を教えてくれました。太陽より左側ということはないはずです。おかしいとは思ったのですが、お礼だけ言って散策を続けました。
なにもないまま、最初に川縁に出たところまで戻ってきました。このあたりで梅の花が咲いているところがあります。来た時は、桜が目当てだったので見向きもしませんでしたが、時間に余裕があるので見ていくことにします。
もう一度桜の木も見直してみました。わずかにつぼみが開いているようなものもわずかですがあります。花のようすは先ほどの場所とはあまり変わらないようです。
まだバスに戻るまで時間はちょっとだけあります。堤防沿いに川を下っていって富士山が見えるかどうか確認することにしました。といってもすぐに時間切れになります。このまま土手を下ってまっすぐ行ければバスまですぐなのですが、土手のすぐ下に水路があって渡れそうにありません。もう道路か先に橋があることを期待しようか考えていると、前を歩いていた高校生が土手を下りていきました。そこからぬけられるようです。あとをついていくことにしました。
無事水路を渡れて、バスに戻るのに余裕ができました。道沿いにあった梅の木を写してバスに戻ります。この木はあまり手入れがされていないようです。
かんなみの桜の次は修善寺梅林です。再び、伊豆の自動車道に戻って南に進んでいきます。見晴らしのいいところにくると、箱根が気になります。どの山なのかわかっていないので相変わらず、木の生えていない山を狙い続けることになります。後方になるので見難いのですが。何枚か写しました。これは、狩野川にかかる新大門橋近くからの写真です。箱根三国山から鞍掛山までの外輪山とその真ん中に顔を見せるように神山・駒ヶ岳の中央火口丘が写っています。
バスは修善寺ICで自動車道を下り、温泉街の方に向かいます。途中から山道に入りしばらく走ったところの駐車場に入ります。ここから梅林までは歩きになります。
駐車場の横にあった池です。カモがいます。ここのもカルガモのようです。池の名前はカモ池というようです。
そば屋さんの前から坂道を登っていきます。途中に石碑があります。桂谷第十六番千手観音菩薩四国光輝山観音寺と書かれています。四国八十八ヵ所の土を持ってきて、この付近に順番においてそこを回るようにしたようです。四国八十八ヵ所を回ったのと同じ功徳があるそうです。
坂を登り切って少し行くと右側に梅林が見えてきました。中に入ってみます。逆光でまぶしいのですが、梅の花びらが光ってきれいです。
逆光のため注意しないとレンズに光がかぶってきます。気にせずに撮り続けます。
これは向かい側の斜面のものです。
さらに登ったところからも写しました。
修善寺梅林は、西梅林と東側の東梅林があります。バス内でもらった案内図を見ると東梅林の方が広いようです。今まで見ていたのは西梅林です。西梅林の斜面を下り、谷に沿って登っていくと東梅林につきます。その間も、梅の木がありますが、まだ木は小さくこれからのようです。
東梅林です。こちらは高台にあります。梅の花は咲いていますが、西梅林ほど華やかには見えません。花も少なめのようです。
このあたりはまだまだこれからといった感じです。わずかに咲き始めた花があります。枝に付いたウメノキゴケが見事です。
道脇のスイセンの花も満開です。
東屋のある開けたところから、遠くの景色を見ている人がいます。この場所は富士見台と名前がつけられていて富士山が見られると書かれているので探していたとのことです。この方角は、太陽と反対側になるので、方向が全く違います。伊豆スカイラインのあるあたりで亀石峠から巣雲山が見えています。
ここでも箱根が気になっています。見つけた木が少ない山です。十国峠から玄岳あたりが見えています。箱根はもう少し左になります。
もう一ヵ所ある富士山が見えるというポイントから富士山を探してみたのですが見えないようです。方角的にはいいような気がするのですが、見えていません。雲に隠れているとしても、雲が低すぎるようです。手前側の山は葛城山だったようです。真北の方角にあります。富士山はまだまだ左です。
再び、西梅林の前を通ります。もう一度梅林の写真を撮ってからバスに戻ることにします。
バスに戻ったところで、虹が見えたと言っている人がいました。かなりきれいな虹だったそうです。この天気で時間を考えると環天頂アークのようです。2回ほど見たことがあります。上の方まで注意を払っていませんでした。太陽はだいぶ低くなってきています。幻日や太陽柱が見られる可能性が高いです。一応、太陽の横に虹が見られるかも知れないということは知らせておきました。
バスに乗り込んだら出発です。次の目的地は宿のある伊東市です。そのまままっすぐ東に進んで伊東市にぬける道があります。大変な山道なのでしょう。自動車道に入り北上します。そのため太陽は横に見えます。予想通り幻日ができています。太陽柱らしいものも見えます。
このあたりの、岩石も気になっています。伊豆の火山岩だとは思うのですが、見え隠れしているので詳しくはわかりません。
バスはすぐに自動車道を下り向きを東に変えます。太陽が後方になり見にくくなりました。だんだん太陽柱は薄れてきているようです。わずかにあるように見えます。
幻日は、縦に伸び始めだんだん色が薄くなっています。もうすぐ見えなくなりそうですが、その前にバスは山の中へと入り太陽そのものが見えなくなりました。
標高が高くなってくると道ばたに雪が落ちているのを見かるようになりました。亀石峠を過ぎたときのものです。このあたりでも高いというほどでもありません。それからすると、暖かいといわれる伊豆よりは大阪の方が暖かいのではと思ってしまいます。
山を下り始めてしばらくすると海が見えてきます。相模湾です。海岸に沿って小さな島が見えます。手石島といいます。この近辺の海底で30年ほど前に火山の噴火がありました。海岸に出てから写した手石島です。
反対側です。平らな島があります。これは初島です。
すぐに宿に到着です。荷物を持って部屋に入ります。他の2人と相部屋です。ベッドが2つと布団が1つになります。一人はベッドを取りましたが。布団で譲り合いになりました。結局譲ってもらことになり、布団で寝ることになりました。ベッドの場所にテレビがあり、二人はそれに見入っているのでちょうどよかったかも知れません。オリンピックを中継していましたが、興味はありません。
汐吹岩に行こうとしていたのですが踏ん切りが付きません。そのうち薄暗くなってしまいました。これでは行ってもどうしようもありません。今日の所はあきらめます。
テレビの中継の切りがよくなったところで、一緒に温泉に入りに行きます。ばらばらに戻ってきたものの、夕食にはそろって出かけます。釜飯が出ていたようですが、何だったかよく覚えていません。鯛ご飯のようなそうでないような。一応炊きあがっていますので、すぐに食べ始めます。いつも通りおかずが大量に余ります。何が出ていたかも覚えていません。白ご飯を頼んでこれで食べることにします。
他の二人は、お酒を飲みながらゆっくり食べています。最後に残った釜飯が多いというので、少し分けてもらいました。ここまででも食べすぎています。まだ残るので食べてといわれたのですが、限界でした。晩酌につきあっていたおかげで食堂には一番遅くまで残っていました。まわりに誰もいなくなってやっと踏ん切りが付いたのか食事は終了です。8時を回っています。
部屋に戻ってから、いったん外に出て星が出ていないか確認します。それらしいものは見えません。周囲の明るさのせいかとも思って場所を変えてみたのですが、同じでした。雲が出てきているようです。今日の星見はあきらめます。
再び部屋に戻ってみると、二人はテレビをつけたまま寝ています。お酒が入ってくるとよくこうなります。ここで声をかけると起きることもあるので、電気を暗くして、音量を下げてから布団に入って寝ました。
朝の6時にほぼ一斉に目を覚まします。2人は朝風呂に行くというのですが、汐吹穴が気になっています。ここで見損ねていれば、後々後悔することもあります。思い切って行くことにしました。これで2人とは別行動になります。1時間ほどで戻ると告げて出かけることにします。鍵はフロント預けとなります。
準備している間に2人が先に風呂に行きましたので、鍵を持ってフロントにいきます。ここでタクシーの手配をお願いすると呼んでくれました。まだ朝早い時間なので、動いているタクシーが少なくくるのにしばらく時間がかかるということです。その間にホテルの前の桜の木が気になりますので、見に行くことにします。タクシーがやってきても確認できます。
気にしていた桜の木です。満開に近い状態のようです。種類は「伊東小室桜」というそうです。熱海から伊東にかけての地域では、河津桜より先に咲くサクラがたくさんあるようです。
ここのものは柵の中なので、近くで見られないうえに背丈より高い柵越しなのが残念です。柵の上にカメラを乗せて写しています。ゆっくり見ているつもりでしたが意外と早くタクシーがやってきたので、急いでホテルに戻って乗ります。
汐吹岩につくまでの間に、潮が吹いているかどうかが話題になります。潮の加減は調べていましたが、波の状態も関係するといわれました。海面を見るとほとんど波がたっていません。これではあまり大きな潮が噴けないような感じです。
穴が見られる場所は少し歩かないと行けないようです。道路沿いでも見られる場所でいったん車を止めてくれます。時々水煙のようなものが上がるのが見えます。車の中から見ていたのですが、手前側の木が邪魔になっています。
見ている間に雲の上に太陽が顔を出してきました。運転手さんはこちらの方がいいのかゆっくり見るように勧められます。もうだいぶ高く上がっているので、朝焼けの具合はもう一つです。明るくなりすぎていうほどきれいではありません。
結局、汐吹岩は近くまで行ってみることになりました。帰りもタクシーをお願いしたいと告げると呼んで欲しいとのことでした。いったんタクシーから降りて遊歩道を歩いて行きます。展望所のようなところがありそこから潮を吹くようすが見られるようになっています。潮を吹く場所です穴が開いています。棒のようなものが刺さっています。
見ていると、波で海面が上がってきたときに、穴から勢いよく空気が吹き出してきて、海水が飛沫となって飛ばされていますのがわかります。
穴をふさぐくらいの大きさの波が来ると、飛沫は少し舞い上がる程度です。
見ていてもあまり大きな波はやってきません。潮の吹き上がりもあまり大きいものはできません。これが限界かとあきらめて引き返し始めた時に、後で波がぶつかる大きな音がしました。振り返って見ると今までなかったような大きな飛沫が上がっていました。
もう少し粘ってみることにしました。今度は、ちょっと大きな波がやってきて、大きめの飛沫が上がるのが見えました。
あとでよく見直してみると、これでもタクシーの中から見たものよりは小さいようです。
この汐吹岩のある一帯は公園になっています。1986年に伊豆大島(三原山)が噴火したときに大島に渡ろうとしたのですが、全島民避難ということで渡れなくなりました。このまま引返すのはもったいないということで、噴火の見えそうな伊東まできて海岸沿いから見ようとしてたどり着いたのがこの公園です。公園の高台から噴火のようすを見ていました。夜だったので汐吹岩は見ていません。
いったんタクシーを降りた駐車場に戻ります。途中の地面にはジョウビタキが動き回っていました。汐吹岩に行くときもいたのですが、岩優先で素通りしていました。
駐車場から丘の上に上っていく道があります。登り切ったところには展望台が作られています。扇山展望所です。前回来た時はこのようなものはなく、小さな祠だけでした。それらしきものがありますが、立派になっているような気がします。
展望所から、太陽の方向です。太陽はだいぶ高くなっています。
北側には、手石島が見えています。その向こうに初島があります。
南側です。見えているのは川奈崎です。この方向には伊豆大島があるのですが、霞んではっきりしません。
北西方向を見るのを忘れていました。天気がよければ富士山が見えるようです。天気やこの後の状況からすると見えたかも知れません。
駐車場に戻り、タクシーを呼びます。待っている間に、近くの木を見ているとメジロがやってきていました。椿の花に来ていたのですが、かくれていてうまく写せません。これは横のさくらの木に出てきたものです。
メジロを見ている内に、タクシーがやってきました。これに乗ってホテルに戻ります。
ホテルに戻って、部屋に入ると相棒の二人はベッドに寝転んでテレビに見入っていました。オリンピックの放送に集中しています。つきあいたいところですが、興味がありません。待っているのですが、なかなか腰というか背中をあげてくれません。そのうちに、番組もいったん切りのいいところまで来たのか、朝食に行くことになります。
朝食を済ませ、適当な時間になったら玄関ロビーに行きバスが来るのを待ちます。他の二人は精算があります。その間にバスがきたので乗り込みます。今日も相席です。後ろに行こうとしたのですが、非常口の席しかいていません。窓側の席になっているから良いかということで、指定された場所に座ります。全員がそろったところで出発です。
今日の最初の目的地は、河津町の河津桜です。添乗員さんは、昨日のこともありますから、さくらの開花状況についてはお茶を濁すように説明しています。出発前の情報では、一分咲き、暖かい海岸近くでは開花がもう少し進んでいるようです。それに昨日の暖かさで、もう少し進んでいることを期待します。
バスは伊豆半島の東岸に沿って南下して行きます。右側に大室山が見えてきます。といっても町の建物の間からちらちら見えているだけです。
城ヶ崎の海岸近くまで来ると、伊豆大島が見えてきました。反対側の窓です。シャッターチャンスをねらっていたのですが、朝日が差し込むので、すぐにカーテンが閉められました。あきらめて山側の景色を楽しむことにします。
道沿いにも、時々桜の花が見られます。見えてからねらいを定めてとやっているあいだにすぐにいきすぎてしまいます。何とか撮れた写真です。3分咲きといったところでしょうか。
こちらの桜もだいぶ開いています。かなり濃い色をしています。河津桜とは種類が違うのでしょうか。
河津町の町中に入ってきました。このあたりの桜はほとんどが河津桜のようです。これから見る予定の桜の開花状況を知る目安となります。これではまだまだのようです。
ここまでくる間に、もう一つきれいだと思っていたものがあります。みかんの木です。黄色が葉っぱの間に埋もれているコントラストが見事です。昨日もオレンジロードとかで見たのですが、なかなかうまく写せませんでした。駐車場に着く手前で写せた1枚です。実は少なめですが、横に梅の木が並んでいます。
駐車場に入って、さくら見物になります。時間は1時間ちょっと取ってくれました。原木の桜と海岸近くの桜と両方みたいのですが、いけるかどうかぎりぎりの所です。とにかくいけるところまで行くことにします。
原木に向かいます。相棒が一人ついてきています。地元警備係の人が言うには、神社の中を通りぬけると良いということです。この神社には、大きなクスノキがあって天然記念物になっています。相棒は興味がないのかさっさと行ってしまいます。大きなクスノキがあったので、確かめずに写真だけ撮っておきました。横の看板を確認するとこの木ではなかったようです。
クスノキの枝振りです。かなり大きく広がっています。天然記念物のものはどんなだったのでしょうか。
神社から農道のような所を歩いて行きます。道脇にもみかんの木がありました。ここのものはかたまってついています。だいぶ収穫されたあとなのでしょうか。
河津桜の原木は、川沿いの雑草の中で見つけたさくらの苗木を自宅に持ち帰り植えたものです。10年たってやっと花が咲くようになったそうです。その後河津桜と命名され町の木に指定されたりとかしています。今では町の春先の風物詩となっています。
見えてきた原木です。二分咲きになっているかどうかというところでしょうか。大きくなったつぼみが、花より濃い色をしていますので、いっぱい花をつけているように見えます。
民家の庭先にあるので、外から見るだけです。それでも十分にきれいです。咲いている花の多いあたりを中心にねらってみます。
空の青色と色の対比がきれいです。
咲いているところは、一斉に咲いているようです。たくさんの花がかたまりになってついています。
アロエの花も咲いていましたので一緒に入れてみたのですが、もう一つインパクトがありません。
相棒の方はまだ何かしています。先を急ぎたいので、その旨を伝えてこの場所を離れます。河津川のできるだけ上流に出る道を進んで行きます。途中に役場があります。ここの桜も役場の桜として、河津桜の銘木の1つになっています。見た感じではまだつぼみは開いていないようです。
道に沿って歩いてたどり着いたのが、豊泉橋です。ここから川沿いの桜のようすを見ました。橋から上流側を見ています。川沿いの堤防の上は河津桜の並木になっています。
さくらの開花状態です。あいにくとまだつぼみはかたいようです。開き始めた花がほんの少しですが見られます。
豊泉橋から見る限りでは、この付近の桜はまだそれほど咲いていないようです。上流側は、行っても咲いているものはほとんどないでしょう。見学時間の事もあります。下流側に下って行くことにします。
堤防上の道は桜並木の間をぬけていきます。さくらの木を見ながら歩いていくと所々に花が多い桜の木が見られます。
このあたりのものは、高いところから咲き始めているようで、花だけのアップ写真というのは、苦労します。どうしても手前の枝が入ってきます。
花の多い木では、鳥の鳴き声が聞こえてきます。最初の木では見つけられませんでした。近くにいた親子連れは場所がわかっていたようです。
少し歩くと再び鳴き声が聞こえてきました。今度は見つけることができました。残念なことに、密集した枝の向こうにいます。メジロでした。カメラは手前の枝にピントを合わせようとするので、撮影に苦労します。
こちらはつぼみの向こうにいます。鳥の姿がよくわかります。
花の数はそれほどないわりにはメジロが多いようなので、メジロと花のセットで写真撮影をねらいます。こちらは花のある枝にいるメジロです。
メジロの飛来が一段落したので、さらに下流側に歩いて行きます。何となく花の開き始めた木が多くなってきたように見えます。
来宮橋まで来ました。橋の上から川沿いの桜のようすを見ますが、あまり変わりはないようです。下流側のようすです。
来宮橋を過ぎると、店舗や出店が増えてきます。案内所もありますからこのあたりが桜祭りの中心地といっていいでしょう。人通りもだいぶ多くなってきます。メインの駐車場に近いこともあるのでしょう。
いまのところ店で何かを物色している余裕はありません。とにかく海岸近くを目指して歩いて行きます。相変わらずさくらは、所々で花の多い木を見かけるだけです。再びメジロがいるのを見つけました。普通ならこれだけの人混みがあるとやってこないものです。ここのメジロは人慣れしているのでしょうか。
さかんに桜の花の蜜を吸っています。まわりを気にしていないようです。
このあたりの桜の花です。比較的たくさん密に開いているところを写しました。
川と反対側の道沿いには菜の花が植わっていて、所々でいっぱい咲いています。さくらと一緒に写してみました。このあたりの桜の花はあまり開いてなく、狙い通りにはいきませんでした。
荒倉橋近くまで来ました。ここにも花のたくさんついた木があります。花の多い木には人だかりができています。
荒倉橋を過ぎると正面に伊豆急行線の線路が見えてきます。電車のくる音が聞こえてきたので、構えていると前を電車が通り過ぎていきました。踊り子号のようです。桜の花とと思って写したのですが、花は少なく、中間車両の何もないところ、おまけに露出不足で散々です。人混みが写らないように、カメラをのぞかず万歳をしながら写した結果です。画像処理をしています。
ここまできたところで、戻らないといけない時刻になっています。線路より向こうには行けません。ここで引き返すことにします。桜の花を写しながら戻っていきます。
花のアップです。ここのものは、ぱらぱらっとついています。
出発時刻が迫っていますので、バスに戻るのが優先です。店にのぞいている時間はありません。トイレにはよっておく必要があります。案内所のある笹原公園のトイレに入ろうとしたのですが、並んでいます。時間が気になりますが、後に並びます。しばらく待って用を済ませます。だいぶ時間をロスしました。
駐車場のある観光交流館に戻ってきたのは3分前です。土産物は買えるかと思い入ったのですが、レジがすごく並んでいます。これでは支払をまっているとバスに間に合いません。あきらめてバスに戻ります。
バスに乗り込んだらすぐに出発となります。次の目的地は、沼津市三津です。途中天城峠を越えることになります。よく考えてみると、天城峠へは河津川沿いに遡って一区事になります。とすると、原木のあるところの前を通ることになります。わざわざ行く必要がなかったかも知れませんが、車窓からだとゆっくり見ることはできません。行っておいてよかったのでしょう。
原木の近くにあったさくらの木を写していなかったので、写しておきました。ここのものもよく咲いている方です。
途中のみかんの木です。実が下の方にいっぱいついています。
河津のループ橋に近づきました。窓から見られるのはこれが限界です。
河津七滝の1つ大滝が見えるか話題になりましたが、無理なようです。その後峠に近づくにつれ残雪を所々に見かけるようになります。
峠を越えると、沢伝いにわさび畑があるのが見えます。一瞬なので写すのは至難の業です。写ったと思っても、バスの動きが速くぶれて写ります。
道は狩野川に沿って下って行きます。この先には修善寺があります。その手前から自動車道に入ります。修善寺から先は、昨日も通っています。狩野川の橋の近くからの箱根山です。昨日よりよく見えているようです。
長岡の手前、葛城山をぐるっと回ったところで、山の横から富士山が見えてきました。車内に一斉に歓声が上がります。
右前方の箱根山もよく見えています。といっても、箱根山かどうかはわかってません。神山と駒ヶ岳がよくみえます。駒ヶ岳のロープウェイの駅もはっきり見えています。
長岡ICで自動車道を下ります。富士山は山陰に入ろうとしています。これから小さな峠越えがあります。しばらくの間富士山とはお別れです。
峠を越え山を下りきったら正面に海が見えてきました。三津(みと)に到着です。
三津に来たのは、ここの湾を遊覧した後、昼食を取るためです。バスを降りてから、遊覧船の待合で、乗船券の発行手続きのためしばらく待ったあと、船着き場に移動します。堤防を越た所の桟橋からは、砂浜が見えます。三津海水浴場です。かなり波がたってきています。だいぶ風が強くなってきています。波はそのせいでしょう。風が強いのと、波が高いのは、これから船に乗るのに大敵です。それと個人的には、朝方に風が吹いて波がたっていて欲しかったと思っています。もうちょっとダイナミックな汐吹きが見られたかも。
反対側です。山の間に富士山が見えています。同じなら全景が見たいものです。これから沖合に出れば見られるのでしょう。左側の山にかくされないか気になります。
遊覧船の降り場にはだいたいカモメがやってきています。北日本ではウミネコが多いようです。ここにもいるかというきもちで軽く写していました。
他のメンバーは、カモメで大喜びです。エサをあげている人もいました。待合所で売られていたえびせんのようです。何気なく、カエラを構えてのぞいていたら、ほおの所に黒い斑点があります。ユリカモメです。伊勢物語では都鳥として歌われています。冬場には近くの川にもやってきています。海で見るのは始めてのパターンです。
よく見るとカモメ類のほとんどが、ユリカモメです。ウミネコはわずかなようです。この中に一羽だけウミネコがいます。どれでしょうか。ちなみに、現地では足の色が赤いのがユリカモメ、黄色いのがウミネコと区別点を見つけた人がいました。
船が沖合に行くにつれ、手前の山にかくれていた富士山が見えるようになってきました。
全景が見えるようになった富士山です。手前側の宝永火口がが大きく口を開けているのが見えます。
遊覧船では、周辺の観光案内もしてくれているのですが、乗客はみんな富士山に夢中です。聞いている人はほとんどいないようです。お城があったとかいうような説明だったような気がします。調べ直してみると、長浜城という戦国末期の水軍の城がこの山の上にあったようです。現在は、展望台のような櫓が復元されています。屋根のようなものみえるたてものがそれです。
富士山を隠していた山の崖も気になります。説明があったのかどうかもわかっていません。海面近くに橋があり、その近くの岩場は大きく浸食されています。
沖合に出て全容が見えた富士山です。裾野まではっきり見えているようですが、よく見ると手前に愛鷹山があって裾野はそれに隠されています。
東側、バスが通ってきた峠の向こうに木の生えていない山が見えます。後に、箱根駒ヶ岳と判明しました。
富士山(愛鷹山)の手前、沼津市街の手前側に島のようなものが見えています。沼津市街海沿いにある牛臥山です。その右側海岸沿いの森が、沼津御用邸記念公園です。
船は、大きな岩のあった淡島の手前で、引き返します。遊覧はここまでのようです。帰り際に見えていた富士山です。富士山の裾野というか愛鷹山の裾野が一番広かった状態です。これからまた淡島の陰に入っていきます。
船着き場に戻ってくるにつれて再びカモメが増えてきます。
せっかくなので富士山とカモメのセットで写真をねらってみます。船は揺れるのと、カモメがねらい通りの所に来てくれないので、これが限界のようです。
最後にユリカモメのアップです。このカモメは、足くちばしがそれほど赤くないこと。目がパンダになっていること、尾羽の先が灰色という点で他のものと違っています。
遊覧が終わった後は、昼食になります。海鮮浜焼きの食べ放題というのがうたい文句になっています。遊覧船案内所近くに併設されているバーベキューセンターに移動します。いろいろ○○してくださいと説明がありますが、たくさんすぎて覚えきれません。何をどこに捨てるのかわからなくなってしまいました。
店の制限時間は60分ですが、ツアーでは50分になっています。説明では牡蛎は片面を5分ひっくり返して5分焼かないといけないようです。火力は思ったより強く十分ありますが、網には一度に3個が限界でしょう。30個というのは多いのか少ないのか、どうでしょう。焼くネタはたくさんあります。そのわりにはパッとしたものがありません。サザエを中心に焼くという作戦にしました。最後の方は焼くのもめんどくさくなって、デザートのイチゴばっかり食べていました。
相棒とは席が離ればなれになっていました。もうそろそろ時間切れというところで、そちらの方に行くとまだ焼いています。お酒が入ると食べるのもゆっくりになるのでしょうか。焼いている物を食べ終わったところで急いで片付けバスに戻ります。結局ここでお土産を見ている余裕はありませんでした。
バスに乗り込んだらすぐに出発です。来た道を長岡まで引き返し、自動車道を北上します。トンネルをぬけたところで 左前に富士山と右前にずっとみてきた木の生えていない山が見えます。席からは、右前の山の方がよく見えます。アップで写します。箱根駒ヶ岳です。
函南・三島を過ぎると、自動車道は左にカーブし、山をぬけると右側に富士山が見えるようになってきました。長泉IC付近で写したものです。
バスはいったんここで自動車道を下ります。グルメ街道の駅でお土産休憩をとるためです。ここで、何個かお土産を買いました。このあたりのみかんは寿太郎という品種が多いようです。最後にこれも買っておきます。
沼津ICから東名高速道路に入り、一路大阪を目指します。富士山は見えるのですが、防音壁や樹木が間に入って、きれいに見えるところは少ないようです。電線も結構写ってきます。
あまり障害物のないときのものです。宝永火口はだいぶ右の方によっています。
どこまで見えるか調べていました。菊川ICを過ぎたときのものです。もうだいぶ薄ぼんやりとしています。
浜名湖がみえてきました。くるときはここが富士山の見えるポイントと聞いた場所からの眺めです。それらしいものは見えていないような感じです。方角がはっきりとはつかめていないので、どこを見てよいのかはわかっていません。全体を見わたしている間に通りすぎてしまいました。後で調べたところ、中央遠くに見える山の左側に半分重なるように見えるようです。白いものが写っていますが、雲なのか山なのかははっきりしません。
浜名湖SAで休憩が入ります。湖は建物の向こう側で見えなさそうでしたが、トイレの窓から見えましたので。1枚写しました。
土産物探しを兼ねて、施設の端までいってみました。レストランの裏側は広場になっていて、そこからは浜名湖がぐるっと見渡せます。海側の方向です。太陽はだいぶ傾き、夕焼け色になり初めています。
ここでは、レモンが安かったので思わず買ってしまいました。メロンパンもおいしそうだったので小腹に入れるために買いました。遠くまで出かけたために、またバスの戻りは最後になってしまいました。
乗車後バスは、再び大阪に向けて走ります。名古屋に着く頃にはだいぶ暗くなっています。名港ブリッジを通過した頃から、路面が何となく濡れているようです。雨が降っていたのかと思い見ていると、対向車のライトに白い筋がたくさん浮かび上がります。雪が降っているようです。路面が濡れていたのもこのせいでしょう。雪は亀山に近づくにつれて本格的になってきます。次の休憩は土山SAで入ります。雪の中を建物まで歩くのも大変です。心配していたのですが、鈴鹿トンネルをぬけると、雪は降っていませんでした。
土山での休憩も終わって、名神高速を吹田まで行き中央環状・新御堂筋経由で新大阪に到着です。くるときはそれほどたくさん乗らなかったのに、大半がここでおります。梅田とかはくるときよりも駅に近いところ下ろしてくれます。皆さん急いでいるのでしょうか。荷物を持ったら、さっさと駅の方に向かっていきます。一応見送りだけはと残っていたのですが、一人だけになってしまいました。そのあとは他のメンバーを追いかけたのですがみんないなくなっていました。
<花について>
今回の旅行はさくらがメインでした。梅や富士山がメインな場所もあったのですが、基本は、さくらでしょう。花についてては、申込時から予想していたとおり、「一面の」という所まではいきませんでした。自然相手では、あらかじめ予定を立てておいても、その通りにならないことがたくさんあります。二分咲き程度とはいえ、それなりに咲いているところもありましたので、そういう点では許容範囲内なのでしょう。
予想外だったのは、メジロがたくさんやってきていたことです。この付近には意外と多いのかも知れませんが、花が少なかった分、咲いている花に集中してやってきていたのかも知れません。それならこれが満開だともっと、メジロが分散して見つけるのが難しかった事も考えられます。本当のところはどうなのでしょうか。
<山>
旅行中ずっと気になっていたのは、どの山が箱根山なのかということです。そのあたりのいきさつは本文に書いたとおりです。気になっていても調べる手段はありません。念のために、箱根山の写真は撮っておきたいということで。手当たり次第写しまくっていたことになります。結果的には、本家には正しいものを載せていたし、闇雲に写した山の大半が箱根山ということが判明しました。特徴をよく見ていれば、同じものばかり写している事はわかったようです。少なくとも、伊豆中央部からは、箱根山がどのように見えるかということははっきりとわかりました。
<自由散策の行動範囲>
2日目の朝に、汐吹岩まで見学に行きました。ところで、こういうツアーの時に、どれくらい離れたところまでなら自由に移動することが許されるのでしょうか。この場合の行動範囲が、許容範囲内だったのかどうかということです。
ツアーでは自由散策という設定が見られますから、その時間内に行って帰ってこられる徒歩圏内なら問題はないと思っています。今回の場合実際の距離で見ると、河津町内の自由散策の時間内には、バス駐車場から北側に800mの所まで行き、駐車場の南1kmの場所まで行っています。海岸までは行けませんでしたが、こちらを中心に移動していたら、1.5km離れたところまでいっていたことになります。過去の例ですが、函館市街を散策したときは、解散集合地が町外れだったこともあり、2km弱の所まで行っています。2kmは確実に許容される範囲内と考えています。
では、今回の4kmはどうなのでしょう。ウォーキングがてらにそこまでというときは、これくらいの距離のところには行くことがあります。ちょっと遠めですが徒歩圏内とすることもできます。東北の鹿角に行った時は宿に貸し自転車があったのでそれに乗って4km離れたところに行っています。この時は気持ちの中では遠慮がちでした。他にないかといろいろ思い出していたら、鳴子温泉から潟沼まで歩いて行ったというのがありました。この時は半分小走りで帰っても、夕食に遅刻しています。道が通行止めになっていて迂回したこともあり、道のりは4km強あります。これが一番遠い記録でしょう。この場合は近道を通ることができていれば半分程度の距離になっていました。
遠くに移動することを許された例としては、石垣島で宿での自由時間内に6kmほど離れた町に行きたいという人のために、添乗員さんが交通手段を調べてくれたこともありました。距離とか交通手段とかはあまり気にしなくてよいのかも知れません。添乗員さんに事前に声をかけていたために特別に許可が下りたのかも知れません。
<食べ放題>
2日目の昼食は、海鮮浜焼きとにぎり寿司の食べ放題でした。元々質より量派なので、思いっきり食べてやるぞと意気込んでいました。心配していたのは火力の問題です。伊勢で魚介類の焼き物を食べたときは炭火で火力が弱く、なかなか焼き上がりませんでした。今回は、殻の厚い牡蛎をのぞいては、意外と早く焼き上がり火力的にはじゅうぶんでした。
どちらかというと、食材に好みのものがなく、食べようという気力がそがれてしまいました。たとえば、にぎり寿司の種類は、回転寿司なら定番といえるものでしたが、いつならまず手を出さないものです。食べ放題では炭水化物系はあまりとらないこともあり、最初におかれていたものとお代わりだけになりました。最終的には腹九分目くらいで終わったようです。店の名誉のために付け加えておきますが、食材の種類は豊富で、バーベキューの材料だけでも、食べ放題としてはじゅうぶんな種類はありました。
昔に比べて、食べる量はかなり少なくなっています。50分だとこれでちょうどくらいかなという時間でした。昔だったらどうしていたのか考えてしまいます。
食事の味については、特別おいしいというのはわかりません。あまり細かい味の違いはわからないからです。おいしくないなというのは確かにあります。これも好みの問題なのでしょう。たとえば、極端に濃い味付けをしたものなどです。今回思ったのは、ご飯がおいしいかどうかでだいぶ印象が違うなということです。2ヵ所とも、あまりいいご飯ではないだけであまりいい食事と思いませんでした。ご飯がよければ満足ということなのでしょうか
<ツアーについて>
今回のツアーの各停車地では、バスに戻るのがいつも一番最後になっていました。欲張って、遠くまでいったり、ぎりぎりの時間まで使ってしまうのが原因なのでしょう。もうちょっと自由な時間を増やして欲しいところですが可能だったのでしょうか。もちろん少々増えたところで、ぎりぎりになるのは変わらないと思われます。
バス移動の間を見ていると、バスは追い越し車線を走っているのがほとんどでした。時間短縮のためにかなりがんばって速度を出してくれていたようです。バス移動の時間をこれ以上減らすのは無理でしょう。出発時間を早めたり、到着時間を遅らせたりするのは、バスの運転手さんの乗務時間の関係でこれ以上は無理でしょう。そういうことから考えてみると、各地での時間はめいっぱいとられていたようです。
他の移動手段について考えてみます。新幹線を使えば移動時間をかなり短縮できます。これだと、バスにするいくつかのメリットがなくなってしまいます。集合解散地から宿までは大きな荷物を持ち歩かなくて済むこと、集合地を選べるのはバスに迎えに来てもらえるような物です。一番大きなものは、費用がかなり安くなることです。半額とまではいかないけれども、夕方の売り尽くしセール並みに安くなっているようです。どちらをとるかは好みでしょう。別に、新幹線利用のツアーもありました。
そのようなことを、いろいろ考えてみると、内容は充実していたといえるでしょう。花の開花状況は予測ができないことをあわせてみると、それなりに満足のいくものだったと思っています。
<GPSロガー>
毎回トラブっているGPSロガーです。スイッチを入れてログをとろうとして表示を見たら、GPSサーチと待機状態が高速で切り替わっていました。電池の電圧低下で、GPS電波の取得がうまく機能していなかったようです。この状態の時にログをとると、GPSにつながったときにログを記録し、記録のために電気を消費すると電圧低下でGPSにつながらなくなりの繰り返しで、1秒ごとのログ記録になっていたようです。今回は早めに電池交換をすることで、記録量が増えないように対処しました。
問題点の1つの原因はわかったので、次回はその対処を考えて持ち歩くことにします。