2018/11/01-03 関越索道旅
年内にもう一回くらいはどこかに行ければと考えていました。といっても、行き先を考えて計画を立てるという余裕はありません。10月末から11月はじめとなると紅葉が見られるか終わっているかぎりぎりの所でしょう。一応みられるものとして、紅葉の絡んだおもしろそうなツアーが何かないかとみていると、A社のパンフに2件ほどありました。新潟県の下越地方をめぐるものと、関越地方をめぐるものです。関越地方のものは、一度いったところがコースのメインタイトルの中に入っています。ということで、下越を第1希望、関越を第2希望とします。申し込みはしばらく置いておくことにしました。
中国地方の旅行から帰ってきてから、申し込もうとすると下越のものは全て満席になっていました。関越のものを申し込むことにします。候補を選んだときにもしていますが、再確認をしておきます。まず日程の合うものがあるかどうかです。11月の新月は8日です。1日出発というのが最後です。この日は下弦になっています。星を見るなら、もう1−2日後にしたいところですが、あまり後に伸ばすと紅葉も終わってしまうでしょう。日付が変わる頃まではみていないので月明かりの心配しなくて済みます。OKとしましょう。
2番目は宿から、星が見られそうな所があるかどうかです。どちらも、スキー場の中のホテルです。ゲレンデがあるので、空は開けているでしょう。夜間にスキーをするための照明がありますが、この時期はまだやっていないでしょう。これもOKとします。どちらも標高が1000m近くと高いという点は魅力です。関越のツアーに申し込むことにしました。ツアーのタイトルは、「紅葉の奥只見湖遊覧とドラゴンドラ・谷川岳3日間」です。
コースの概略です。1日目は特急と新幹線を乗り継いで富山まで行き、そこからバスで六日町の方に向かいます。途中の立ち寄りどころは蒲生の棚田、竜が窪です。六日町で夕食を食べた後、苗場に向かいそこで宿泊です。集合場所は大阪駅で、新大阪・京都から直接電車に乗ってもいいことになっています。新大阪から乗ることにします。夕食は、海鮮丼か肉丼のどちらにするかを申し込むことができます。食べる場所は内陸に入ったところだし、食材は北海道産のものを使用するということで海鮮丼は却下、肉丼ももう一つですがこちらにする事にします。
2日目です。宿からゴンドラで山に上がり、別のロープウェイで下りてきます。昼食をとった後、しゃくなげ湖、奥五十沢渓谷、十字峡をみた後、八海山ロープウェイに乗ります。その後は水上高原に向かいそこで宿泊です。
3日目です。まずは谷川岳ロープウェイに乗ります。下りてきてからは奥只見湖の遊覧船を乗りに行きます。その後は、富山まで戻り新幹線、特急と乗り継いで大阪まで帰ってきます。
今回の旅行では、出発前にやっておかないといけないことがあります。一つはカメラのトラブルの対処です。1年ほど前から電池の交換の時に、日付がリセットされるということが起こっていました。それがだんだんひどくなって、最近は5秒ほど電池を抜いただけで発生するようになっていました。カメラの設定とかは残っています。時計保持用の内蔵バッテリーがだめになっているようです。修理に出すことにしました。
初めは2−3週間ほどかかると言われました。旅行に間に合わないかも知れません。もう一台あるのでこちらを持っていけば何とかなります。実際のところは一週間で戻ってきました。これで、カメラの問題はクリアです。こちらのカメラを主として使うことにします。念のためにもう一台のカメラも持っていくことにしました。
次にある問題点が旅行時の小物入れです。ウエストバッグかショルダーバッグがあります。今回は飛行機に乗らないので、ショルダーバッグにします。どちらの入れ物でもそうですが、中に入れたものが歩いている間に底の方に集まってしまい、ごっちゃになっています。必要なものを取り出すのにいちいち探さないといけないし、カメラを出した後、戻そうとするときに底の方に集まったものを寄せてカメラを入れる場所を作らないと入りません。何とか動かないようにしようと考えていました。
初めのうちは、上の方から袋のようなものでつり下げる事を考えていました。適当な袋がないか探してみました。いくつ必要か考えてみたら結構あります。うまくつり下げる方法もありません。この方法はなかなかうまくいかないようです。
次に考えたのは、カメラバッグにあるしきりのようなものを作るということです。横に動かないように枠だけ作っても、下の方に潜り込んでしまうでしょう。そうなれば意味がありません。底部も含めて作るとなると大変です。
いろいろ考えている内に見つけたのが牛乳パックです。この下半分を切り取り、バッグに並べるという方法です。中に入れるものは、この中に何とか収まる大きさのものばかりです。入れてみると無駄なスペースもできません。牛乳パックもきれいに並んで入ります。カメラがこの中に入らないというのは難点ですが、そのスペースだけはパックなしで開けておくことにします。カメラを入れるときはパックを横に押さえるだけで入りそうです。予備のお金とかあまり使わないものは、パックの下に入れておくことにします。
1週間ほど前に詳しい行程の書かれた案内が届きました。行きの列車は、大阪7時40分発のサンダーバードです。新大阪は44分発になります。駅での待ち時間とかも含めて考えると、出発30分ほど前に家を出ても間に合うでしょう。
持ち物を整理します。といってもいつもの通り入れてみました。カメラが1台余分に入っています。ロープウェイで高い山に登りますから相当寒いかも知れません。防寒用にセーターを入れておくことにします。天気もどうなるかはっきりしません。山歩きもありそうなので、合羽も入れておきます。これは防寒着としても使うことができます。
今回も出発前からリュックがぱんぱんです。三脚を外に出した効果がありません。もう一回り大きなものを買わないといけないのでしょうか。
初日の昼食が付いていません。行程からみて、富山からのバスの中での食事になりそうです。どこかのSAによるかも知れませんが、念のために前日にスーパーで弁当を買っておくことにします。その日のうちに食べてくださいというものがほとんどですが、夜間冷蔵庫に入れておけば、半日くらいは延長できるでしょう。間食用のパンも買っておきます。
出発の前日に、添乗員さんから電話がありました。新大阪乗車の人が多く、対応しきれないということで、座席の連絡です。JR京都線神戸線からだと大阪でいったんでるよりは、直接乗った方が楽になります。それに、大阪集合だと出発の30分前集合になりますから、ぎりぎり到着でいいぶん朝がゆっくりできます。
1日目の夕食の確認もありました。これも申し込み済です。最終確認のようです。
朝の出発は、余裕をみてといろいろ考えているうちに、でるのがだいぶ早くなってしまいました。駅について電車に乗り込みます。ちょっと込んでいます。背負っているリュックを降ろそうと動かしたら、隣の人のカバンの紐と三脚の留め金が絡みついてしまいました。手が届かないので外すことができません。満員電車ではリュックを下ろした方がいいのですが、カバンを引っ張ることになります。しかたがないのでそのまま背負っていきます。新大阪が近づいて、カバンの持ち主が絡んでいるのに気がつきました。他の乗客も一緒になって外してくれました。
新大阪についたのは7時ちょっと過ぎ、そのまま大阪駅の集合場所に行っても間に合いそうな時間でした。ホームを移動して、列車がくるまでだいぶ待ちました。所要時間の計算間違いをしていたようです。
列車がやってきて乗り込みます。指定された座席は窓側です。通路側の席は京都から乗ってくる人のために空いています。席に座ってすぐに発車となります。アナウンスを聞いていると、次の停車駅は高槻です。最近、一部の列車が停まるようになりました。わかっていればここから乗れるように算段するところです。朝はさらに20分ほどゆっくりできます。
京都からの人達も乗ってきました。これでツアー客全員がそろいました。列車は湖西線を進みます。比良山系の山々に雲が影を落としています。不思議な模様を作っていたので写してみました。
写真を撮っていると、隣に座った人から山の名前を聞かれました。長いこときていないのでど忘れしています。山頂に建物が見えていますから、蓬莱山か比良山のどちらかです。位置関係がしっかり思い出せませんでした。武奈ヶ岳のことも聞かれましたが、こちら側からは見えません。
近江舞子に近づいたところで、列車は減速しました。駅はそのまま通過しても速くなりません。それどころか急ブレーキで完全に停まってしまいました。チャイムの音がしていましたから緊急停止信号が発信されたのでしょう。これだけでは事故の場所は不明です。しばらくしてから、停止信号の事がアナウンスされました。その後わかったのは、この先に北小松駅付近で対向の普通列車が異音を感じたということでした。10分ほどすると動き始めました。問題の列車ともすれ違います。
この時点での遅れは13分だそうです。金沢駅での新幹線への乗り継ぎは8分しかありません。5分くらいなら待ってくれるだろうと思っていました。列車の遅れはその後少しも回復せずに、13分遅れで富山駅に到着です。その前の車内アナウンスによると、金沢での乗り継ぎ新幹線つるぎは、待たずに先に出るとのことです。
つるぎに先に行かれてしまいましたので、金沢では次にくるはくたかを待つことになります。その間に、添乗員さんがはくたかの座席指定が取れないか、手配してくれましたが無理なようでした。自由席になります。JRの責任で乗れなかったにもかかわらず指定席料金の返還はありません。
添乗員さんが早めにホームに案内してくれたおかげで、はくたかの自由席には余裕で座ることができました。後からきた他社のツアー客はかなり分散して座っていたようです。20分ほどなので立っていても別に問題はありませんでした。
富山に着いてからは、駅前の駐車場で待機していたバスに乗ります。前回来た時に比べて、駅前が広くなっています。バスの席は右側になります。大きな荷物をトランクに入れて、昼食などを入れたサブザックとカメラ類の入っているショルダーバッグを持って乗り込みます。
ここからのコースは、六日町に行くので、高速で上越市まで行き、そこから北越急行沿いに走っていきそうです。最初は高速道路に入ります。このあたりから見える立山連峰が気になります。雪のかぶっている山がいくつか見えます。立山のありそうな方向です。見えていたのは剣御前のようです。
その横にある別の山です。白馬岳になります。どちらも山頂付近は雲の中です。
朝日を過ぎると、山は低くなったもののだいぶ近づいてきました。この間に景色を見ながら昼食を食べます。バスは親不知を通過します。山の木々の中には黄色く色が変わっているものがみられます。
バスは上越ICで高速道路を下ります。その手前の名立谷浜SAで一回目の休憩が入りました。ここからは日本海方面がよく見えます。新潟県の海岸線方向です、柏崎からまだまだ先まで続いています。
上越ICで下りてからの予想は国道253号線です。予想した通りにバスは走っていきます。方角としてはまっすぐ東です。だんだん山間に入ってきます。横を流れる川の水は濁っています。大雨でも降ったのでしょうか。保倉川という川です。
峠に近づいたところの景色です。手前がわの斜面の木々はだいぶ黄色くなっています。それに対して、奥の方の山はほとんど変わっていません。
蒲生の棚田というのは事前のチェックではどこにあるのか確認できていません。当然ここから先の経路は全くわかりません。一応、地図は名立谷浜SAで入手したものをみています。主要な道路は載っていますが、それ以外の道についてはほとんどわかりません。
柏崎の方から来る国道と合流してすぐに脇道に入っていきました。バスが走るには狭い道です。それほど走らないうちに駐車場に着きました。もう1台バスが停まっています。見学地と思われる所には人がたくさんいます。人混みは避けたいのでゆっくり行きます。
駐車場横の灌木の混ざった草地です。太陽の光を受けて葉が光っています。
道路を隔てた反対側に棚田が見えます。斜面の背後から太陽の光が差していて、棚田の面には木の影が落ちています。
添乗員さんによると、田んぼの水面に空が映って見えるのが特徴だそうです。下の方に水を張った田んぼがあったので、空の写っているようすを写してみました。
田んぼに木の影が落ちているようすを中心に写してみました。
棚田の全景です。手前側に展望のための広場があります。遠くの山なみは魚沼丘陵でしょうか。
棚田全体があまり広くないので、ツアー仲間では不評でした。もっと規模の大きなものを想像していました。先に来ていた団体は、ミステリーツアーだったそうです。これで棚田といえばブーイングものでしょう。
斜面の反対側にもあるというのでちらっとのぞいてみました。林の間から見えます。出発時刻が迫っていたので、よく見える場所を探してとかはできていません。
バスに乗るとすぐに出発です。国道に戻り山を下りてきます。窓からもたくさんの棚田が見えます。ここのものでも先ほどに比べ立派です。
途中から松之山の方に曲がり峠をトンネルで越えます。山を下りきった正面の大きな川が流れています。上流側に迂回して川を渡ります。橋の上から見た川です。いまは新潟県内なので、信濃川となります。
バスは信濃川に沿って遡っていきます。大きな支流を越えたところで、国道から離れて斜面を登っていきます。登り切ったところは平らで、田んぼが広がっています。このあたりの信濃川沿いには河岸段丘がたくさんあります。そのうちの一つに上がったようです。
いったん平坦なところに出たものの、すぐにまた斜面を登り始めます。今度のものは先ほどより高く上がっていきます。この斜面も登り切るとその上は平らになっていました。さらに高い段丘面の上にでたようです。このあたりの河岸段丘面はいろいろな高さにあります。この面はかなり広く、バスはそうとうな距離を走ります。だいぶ走ったところで、山の斜面に近づく道に入り、麓近くまで来たところで駐車場に入りました。竜ヶ窪に到着です。
駐車場の横にあったブナの木です。葉の色が黄色くなってきれいです。
ここから沢のようなところを通って歩いて行きます。5分ほど歩いたところで正面に橋のようなものが見え、その下を水が流れてくるのが見えます。かなりの水量です。竜ヶ窪から流れてきているようです。
ここから階段を上がると広場に出ます。広場の先には池があり、それに沿って道は二手に分かれています。右が池に沿う遊歩道、左は竜ヶ窪神社への道です。まずは、右がわへと行きます。道は、池から離れたところにあり、池は木々の間からわずかに見える程度です。
途中に池に近づく道があったのですが、先客がいっぱいです。待たないとみられないようです。この道を戻ってくるときにみることにして、あまり人の行っていない先に進む事にします。途中の比較的水面のよく見える場所の池です。
池の反対側の端につきました。ここからも池がよく見えます。水面には波が全くたっていなくて、景色が鏡のように写っています。
別の方向の景色です。
遊歩道には小さな橋が架かっていて、その下を水が流れています。水中には、たくさんの水草が生えていました。きれいな水の流れではよく育っています。
竜ヶ窪にはたくさんの伝説があるようです。池のできたいわれや主に関係したもの、池の水に関係したものなどです。水を汲んでかえって地面に撒くと、そこには雨がよく降るといういわれもあります。ここの水量が豊富なのがその元になっているのでしょう。池から流れ出す水はかなりの量でした。
池の端まで来ました。ここに社があります。何かいわれがあったようですが、思い出せません。
社の横手の斜面です。水が至るところから湧きだしてきています。これが集まって、遊歩道を横切る流れとなっています。
道はここで行き止まりなので、引き返します。途中後回しにしていた、池の方への道に入ります。先は、少し広くなっています。池までは、まだ少しあります。間に木がありますから、池だけをというのは無理なようです。
別の方向です。池の水の色が緑っぽく見えます。葉が反射してそう見えるのではなく、池の水そのものが緑色をしているように見えます。透明感もそれほどないようです。このような色をした水は見たことがありません。
広場の前付近です。黄色く色づいた木と一緒に池を写してみました。
広場から左に進んで神社に行きます。見えてきた竜ヶ窪神社です。先ほどの社に比べて一回り大きな建物です。
神社の社に上がる階段の横に、湧き水があります。汲みやすいように整備されています。大きな容器で持ち帰る人もいるようです。竜ヶ窪の湧き水は名水百選に選ばれています。
駐車場の引き返します。途中の沢のようなところにも水が湧き出しているところがあります。竜の口から水が出ています。かなりの勢いがあります。
竜ヶ窪の背後には山が迫ってきています。この山の地下構造にこの付近で水を湧き出させる原因があるようです。地形図を見るとその上面は平らなので、ここも河岸段丘だと思っていました。竜ヶ窪の近くの開けたところからみた背後の山です。頂部の高さがほとんどそろっているのがわかります。木々は黄色くなっているところがありますが、だいたいは針葉樹です。植林されたものでしょう。
これが河岸段丘だとすると竜ヶ窪では様々な要因がたまたま重なっただけという事になります。最近になって、いろいろ調べている内に、背後の山は、苗場山が噴火したときに流れ下ってきた溶岩によって作られたものであることがわかってきました。溶岩は段丘層の上を流れてここで止まったようです。
溶岩には柱状節理が発達しているようです。降った雨水はその割れ目に沿って地下深くにしみこみ、段丘層との境目を伝わって浸みだしてきているようです。
次の目的地に向かって出発です。段丘を下りて、中津川を渡ります。その端の上から見た竜ヶ窪方向の段丘です。建物のある所に1面あり、さらに山の上にある面が竜ヶ窪と同じ高さの面です。ここの斜面は色づいた木が多いようです。
バスは信濃川に沿って下って行きます。2つ目の大きな川を越えます。清津川です。橋はかなり高いところを通しています。河床面まで20mはありそうです。横に見える段丘と同じ高さです。だいぶ日が陰ってきました。
途中から信濃川から離れて峠越えをします。正面に高い山が見えてきました。このあたりからだと八海山が見えるはずです。山頂は雲におおわれているので詳しいことはわかりません。だいぶ薄暗くなってきています。
山を下ったところが六日町になります。ここで夕食です。名物の本気(まじ)丼です。具材は別に何でもいいようです。肉丼と思っていたのですが、ローストビーフ丼でした。筋が硬くかみ切れませんでした。
食事後は宿に向かいます。ここからは40km以上離れています。真っ暗な中をバスは走り続けます。苗場に到着したとたん大ショックをうけます。ホテルがけばけばしい明かりの中に埋もれています。これでは星は期待できません。
鍵を受け取り部屋に入ります。3階ですがエレベーターでないと上がる事ができません。仕方なく順番が来るのを待ちます。荷物を置いたら、星の見えそうなところを探しに行くことにします。エレベータを使わず、(非常)階段を降りていくと、職員専用扉の内側にでました。気にせずに使うことにします。2階の食堂には厨房の方にでてしまうのでここからは行けないようです。いったん1階まで降りて別の階段で上がっていかないといけないのは不便です。
何とか明かりの少なそうなところを探します。到着した時間が遅いので、遠くのようすがわかりません。道に沿って延々と照明があるので、遠くに行ってもましなところはなさそうです。適当に妥協します。
いったん部屋に戻り、道具を準備して出かけます。フロントで何時まで外出できるか確認しようとしたら言葉が通じません。片言の英語で、何とかall nightでdoor is not lockedということがわかりました。
妥協した場所で機材を広げて写真を写してみます。影響のなさそうな方向をねらったのですが、相当な量の光をもらっています。写っている明るい星はデネブカイトスです。この時期唯一の1等星フォーマルハウトは雲の中でかすかに光っています。
写していて、もう一つショックなことがあります。バルブシャッターが動作しません。マニュアル露出で代用します。この空では30秒以上の露出は光をかぶって意味がありません。
別の方角です。変な光の筋が入ります。雲の色も地上の光を反射して不気味な色になっています。上の方の星の集団はペルセウス座、下の方にぎょしゃ座があります。明るい星はカペラです。
上の方の雲のすくない場所です。建物の一部も写っています。左半分にベガ、デネブが写っています。
雲のないのは建物の向こう側だけになってきました。場所を変えました。建物の横ではくちょう(北十字)が下を向いています。
明かりもきついし、雲も多い、おまけにカメラの調子も悪いとあってここで撮影を終了しました。建物に戻ってすぐにトイレを探しました。部屋のものよりは外のものをよく使ってます。だだっ広いフロアを散々探したのですが、1階では見つけることはできませんでした。これだと、部屋に戻った方が早かったようです。来客の出入りの多い1階にないのは問題だと思います。スキーヤーがトイレのためにホテル内に入らないようにしているとしか思えません。
2日目の朝です。今日の出発は8時です。朝食は6時半からとることができます。朝起きるのがちょっと遅かったので、荷物を整理して、先に食事をすませることにしました。食事が終わってもまだしばらく時間があります。宿の周辺を歩いてみることにします。宿からゴンドラの乗り場までは「風の散歩道」と書かれています。往復するには時間が足りないのですが、適当なところまで行ってみることにします。
歩き始めて、足元の草をみると霜が降りているのが見えました。だいぶ冷え込んだようです。霜のせいで草の上を歩くと靴が濡れます。できるだけ草のないところを選んで歩きます。
風の散歩道はどれなのかよくわかりません。適当にそれらしい道を選んで歩いて行きます。斜めに横切っている道がそうなのでしょうか。
水たまりでは氷が張っていました。家の近くではあまり見ることがありません。
ゲレンデを横切ります。近くの木々はだいぶ色づいていてきれいです。
山の上の方をみると、木の幹が並んでいるのが見えます。葉っぱはほとんど落ちてしまっています。
あまり遠くには行けません。すぐに引き返します。舗装された道を見つけたのでそれを引き返していきました。建物からでたところとは反対側にまわると、橋が架かっていました。それを渡った先に大きな駐車場と、バスターミナルの建物がありました。この前なら昨晩星を見た場所よりはよく見えたかも知れません。気がつかなかったのは照明が少なかためかも知れません。
元の端を戻って宿の建物に戻ります。正面玄関前の橋のたもとにはコスモスの花が咲いていました。ここはまだ秋です。昨晩は急に冷え込んでいたようです。
家に帰ってからGPSロガーの記録を見ると、ゴンドラの乗り場に行く道にはたどり着いていなかったようです。
宿に戻ったのは出発の10分前です。もう出発の準備をすませて下りてきている人がいます。急いで部屋に戻り、荷物を持って戻ってきます。部屋の鍵は、カードキーになっていて、団体客は記念に持って帰ってもよいことになっています。そのまま集合場所にいきます。すでにほとんどの人が集まっていました。すぐにバスで出発です。
今日の一番は、ホテル宿泊客優先レーンでドラゴンドラに乗ることになっています。乗り場は、先ほどの「風の散歩道」の先にあります。ところがバスは違う方向に走っていきます。添乗員さんの説明を聞いていると何か変で、つじつまが合いません。理解できたのはロープウェイの駅に着いたときです。案内に書かれていたものとは逆順になっています。
朝が早いためか、人は少なめです。といっても1回目のゴンドラは行ってしまいました。結局、乗車できるまで20分の待ち時間がありました。おまけに満員です。室内では身動きが取れません。車内から何とか写すことができた斜面の紅葉です。
尾根を一つ越えると眼下に谷が見えてきました。清津川になります。木々がきれいに色づいています。
川の下流側です。深い谷が続いています。
ダムの下流側の施設が見えてきました。ダムは反対側方向です。二居ダムといいます。
川が真下にくるようになってきました。ここで川からの高さは230mで日本1だそうです。ゴンドラには下を見るための窓も設けられています。満員なので近寄れません。
真ん中で下りのゴンドラとすれ違います。こちらは満員、向こうはがらがらなのではるか上の方を通過するように見えます。これだけ下がっていたら、230mもなかったのかも知れません。ちなみにGPSロガーの記録は926mで河床の標高が740mなので、186mになります。
山頂駅が近づいてきました。横の木々には葉っぱが付いていません。ブナのようですが落葉してしまっています。
ロープウェイを下りて、駅舎前の広場で、これからの動きについて説明があります。ここから道を下っていった先にあるゴンドラに乗って麓まで下りた所で集合です。注意しないといけないのは、帰りのゴンドラリフトは、たくさんでているけれども、30分近くかかるということです。その分余裕をみてゴンドラリフトに乗るようにということです。時間的には、この先にあるリフトとかには乗る余裕はないようです。共通の往復乗車券はロープウェイ乗車前にもらっています。
説明が終わって最初に、ロープウェイが登ってきた方向を振り返って見ます。山麓の駅前の駐車場が見えます。一気に高いところまで上がってきたことがわかります。
反対側です。ゲレンデのような斜面が見えます。その向こう側の山は雲の中です。苗場山が見えると書かれています。雲の中なのでしょう。ここの谷間には送電塔が林立しています。送電線がたくさん目の前を横切っています。ちょっとショックです。
南側の山です。山の名前まではわかりませんでした。
眼下には大きな池があります。田代ダムによってせき止められてできた田代湖です。ここからだと送電線が邪魔です。
ゴンドラリフトへいくには、坂道を下っていきます。みちわきのダケカンバは落葉しています。
下まで降りきりました。道は2つに分かれています。ゴンドラの乗り場は左側すぐ先にあります。右側の道の先には田代湖が見えています。まだ、時間があるようなので、いったん右の方に行ってみます。
道はレストランのような建物のところで行き止まりになっています。これ以上は湖に近づけないようです。
分岐点まで戻り、ゴンドラ乗り場の方に歩いて行くと広場の向こうに展望台のようなものが見えます。上がってみました。そこからみえた田代湖です。
ロープウェイの山頂駅です。ここにみえる坂を降りてきました。添乗員さんが予定と逆コースにしたのは、この坂を登って行くのを避けるためだったのでしょう。
展望台から、ゴンドラリフトの乗り場の方もよく見えます。左側の建物がレストランで右側のものはゲレンデ整備関係の車や道具が格納されている建物、その間の向こう側にあるのがゴンドラリフトの乗り場です。この付近から建物群のある一体にかけては芝生広場が広がっています。雨が降ったのか地面がぬかるんでいるところもあります。
展望台の近くからはペアリフトがでています。その方向です。リフトであがった上からの滑降コースなのでしょう。樹木の刈られた一帯があります。その間を登山道が通っています。ゴンドラリフトに乗るにはまだ20分近くあります。芝生広場ではすることがありません。5分だけこの道を登ってみることにします。といってもいけてこの真ん中くらいまでしょう。
予定の時間になったのでこれ以上登るのはやめにします。この先しばらくは見晴も悪そうです。斜面の下側を振り返って見たところです。展望台が見えています。ここに上がっていったときは誰もいなかったのですが、今は何人かの人がやってきています。その向こうにはロープウェイの山頂駅が見えています。
ゴンドラリフトの乗り場方向です。手前ではイベント会場のようなものが見えています。いすが全て倒されているのは気になります。
ゴンドラリフトの乗り場に行きます。前のイベント会場のようなところでの話を聞いていると、気温は氷点下だそうです。明け方にはマイナス10℃台まで下がっていたそうです(うろ覚えですが)。冷え込んでいたのですね。宿のところで霜が降りていたのもうなずけます。
乗車する列に並びかけたのですが、添乗員さんがいてトイレに行った方がいいというのですませておくことにしました。レストランの中にあります。ついでにお土産も物色しようとしたのですが、中に人が多く身動きが取れないのであきらめました。
乗車待ちの列に並んで、ゴンドラが来るのを待ちます。あと1台か2台待ったら乗れるというところでやってきているゴンドラを見ると、あまり乗っていないのに前に並んでいる人達は乗ろうとしません。大人数でいっしょに乗るために次のを待っているのでしょう。断って先に乗せさせてもらいました。同席になったのは、同じツアーの美女2人組です。昨晩の夕食で相席になったことから話をするようになっています。普通なら、遠慮しているところです。
ゴンドラが牽引ロープをつかんだら速度を上げて動いていきます。正面には泊まっていた宿のある苗場スキー場が見えています。その上のケーブルの左側に見える山は、貼られている説明図によると三国山と大源太山のようです。その左側の平標山は雲の中です。
左側に湖が見えます。二居湖です。ロープウェイから見えていた二居ダムがせき止めて作った湖です。
少し進んだ所から、ゴンドラは一気に斜面を駆け下っていきます。前のゴンドラが低い所にみえています。
高度が低くなってきたので、窓の横側には色づいた木々が見られるようになってきました。
今乗っているゴンドラリフトはドラゴンドラといいます。ドラゴンとゴンドラとを掛け合わせているようです。ドラゴンの由来については不明です。速いジョギングくらいの速度で動いてくれているので景色をゆっくり見るには良いのですが、1つ困ったことがあります。窓ガラスの反射が強くて、写っているゴンドラ内のようすの向こうに景色が見えます。白く光ったりするのですごく邪魔です。写真にも写り込んできます。偏光フィルターを使っています。それでも、わずかに写りが抑えられるだけでほとんど変わりません。向きを変えると逆に強くなるのも困りものです。
眼下には、沢が見えてきました。田代沢です。紅葉がきれいです。
再び斜面を登っていきます。横に岩石の露出している崖があります。魚沼層群を期待していました。どちらかというと火山岩のようです。
しばらく山の斜面に沿って動いていきます。このあたりの標高もそれほど高くないのか色づいている木を見ることができます。
二居湖も見えています。ダムからだいぶ離れてきています。運ばれてきた土砂でだいぶ埋め立てられているようです。岸際は茶色くなっています。
ダム湖奥の林の中に不思議な模様が見えてきました。伐採された平地に黄葉した木が整然と並んでいます。人工的に植えたものとみられます。用途は何なのでしょう。
この付近の斜面には色づいた木が多いようです。緑の濃いものは植えられたものでしょう。
ゴンドラは再び斜面を下って行きます。その先には、先ほどより大きな川が流れているのが見えます。清津川です。二居ダムの本流になります。
下に降りた後は、川に沿って進んで行きます。ちょっとした空中散歩という風情です。両側の景色もきれいです。
ドラゴンドラは全長が5.5km近くあります。長さでは日本一です。時速10kmを少し上回った速度ですから、30分近くかかるわけです。動き出してからまだ15分も経っていませんから、もうそろそろ真ん中といったところでしょうか。
ゴンドラは再び斜面を登っていきます。このあたりも、人があまり入ってこないようで色の変わった大きな木がたくさん見られます。
尾根を越えると景色は一転します。正面にたくさん見える木はカラマツです。色づき始めています。鮮やかさにはかけています。
近くの山の斜面も人の手の入り方でだいぶ様子が違っています。高いところは自然林で、低い所の右側が杉林、左側がカラマツ林です。
ゴンドラの旅の後半は、景色がべたっとしてきました。代わり映えがしなくなってきました。延々と続くのでだんだん飽きてきました。道があったりしただけでアクセントになってしまっています。
やっと駅に到着です。下の道路沿いに恐竜の模型がいました。
出口をでてから、バスの待っているところに移動する間にもう1匹見つけました。恐竜というより、ほ乳類の祖先のようです。
バスに乗った後は、再び六日町の方に向かって走っていきます。別のスキー場前の広場前見た山の斜面です。落葉樹のところの黄色がきれいです。高圧線の鉄塔が多いのは、田代高原からこちらに伸びてきているからです。
時刻はまだ10時半にはなっていません。ちょっと早いのですが、次の予定は昼食ということだそうです。場所はよくわかっていませんが、その次の行き先とあわせて考えると六日町のあたりかなと思っています。
バスは湯沢ICの前を通ります。高速道路には入らずに、そのまま国道を走っていきます。昼食までの時間を稼いでいるのだと思いました。次の塩沢石打ICへの分岐では、ICの方に曲がっていきます。これは、高速道路に入るためではなく、その手前にあるドライブインが昼食会場だったからです。
到着はしたものの、まだ時間的には少し早いようです。昼食会場の準備ができるまで、1階で待たされます。お土産を物色しますが、ツアーが2つも入ってくると人がいっぱいで身動きが取れません。準備ができたという案内があったので、2階に上がります。といっても、ツアーのメンバーはどこから上がっていいのかわからず右往左往していました。中には、放送があったことすら知らなかった人もいたようです。食べ終わりかけた頃にやってきていました。昼食はコシヒカリ御膳という命名です。
食事が終わっても、まだしばらくは買い物の時間があります。少し買っておきました。ものすごく込んでいるレジとがらがらのレジがあります。当然すいている方のレジを使います。
ドライブインを出てICの方に向かいます。ここでもICの前を素通りです。そのまま山麓沿いを進んで行くと大きなV字型の谷がある山が見えてきました。山を真っ二つしにしているように見えます。分断されているのは坂戸山というようです。
バスはこの谷の方に向かって進んで行きます。山への斜面の登り始めたところで、右に曲がりトンネルでこの山を通りぬけてしまいました。
トンネルの先には深い谷があって、その奥の方には雪をかぶった山が見えています。越後三山の1つ中ノ岳より南にある兔岳が見える角度になります。雲が覆っているので、詳しいことはわかりません。
この谷の奥に向かって進んで行きます。ダムが見えてきました。三国川ダムです。ロックフィルダム式の石を積み上げたようすが見えます。
バスはダムの上にあがって行きます。ダム堤上の駐車場に入って、ここに停まります。しばらく見学タイムとなります。ダム堤の上から見た、三国川下流方向です。魚沼丘陵が見えています。
ダム湖方面です。しゃくなげ湖といいます。斜面の木々は色づいていてきれいなのですが、大きく削られた斜面が雰囲気を台無しにしています。
ダムの奥の方には雪をかぶった山が見えています。
ダム堤の上を通って向こう側に行く道があります。 ここを渡るとだいたいのようすが見えそうです。時間はあるので行ってみることにしました。
渡った先でも山ははっきりとは見えません。雲をかぶっているからです。双眼鏡がありましたが、雲の向こうでは役には立ちません。
山をみていると、カモの鳴き声が聞こえてきます。探すと向こう岸に何羽かかたまっているのが見えました。設置されている双眼鏡からでは間に柵があってみることはできません。
探してみると、ダム堤側にもたくさん集まっているところがありました、マガモのようです。
ダムの事務所ではダムカードというのがもらえるようです。バスの停まっている前の建物です。バスに戻ったのがぎりぎりだったのでもらっている余裕はありませんでした。
バスに乗ろうとした時に、カバンの中を見るとカメラの交換レンズが1本入っていません。カモの写真を撮ろうとしたときに、レンズを交換するために外したレンズを近くにあった台の上に置いたのは覚えています。そこに忘れたと思い、添乗員さんに許可を取ってからから取りにいこうとしました。走り出したら、上着のポケットで何かが振り回されているような感じがします。調べてみたら、カバンに入っていなかったレンズでした。ダム堤の向こうまでいかなくて済みました。
バスはダムからさらに奥に進んでいきます。湖が切れたところで沢を渡ります。沢の奥に砂防ダムがみえています。黒又沢といいます。沢沿いの紅葉はきれいです。奥の方には雪をかぶった山が見えます。中ノ岳から八海山につながる尾根の一部です。大きく窪んだところがあります。地形図を見ているとオカメノゾキというのがあります。それでしょうか。
バスはさらに別の沢を横切ります。両側の斜面は切り立っていて、岩がむき出しになっています。三国川です。さぐりがわと読みます。
しばらくトンネルをぬけたところで、もう一つ別の川に架かる橋につきます。バスはその手前にある駐車場に入ります。ここが十字峡公園になります。もらっていた予定表ではしゃくなげ湖の次に奥五十沢渓谷を見ることになっています。ここについたときはそのことは頭の中には入っていませんでした。
橋の上から見た三つ目の沢です。緩やかな斜面の谷となっています。谷底の幅も広くなっています。下津川といいます。
沢の下流側です。右岸に公園があります。向こうに見える山の紅葉がきれいです。下の方に道路があります。三国川ダムを出た後、通ってきた道です。とするとその手前側にはしゃくなげ湖があるはずです。ここからは見えません。
公園の奥まで行ってみました。沢があって先に進めなくなっています。2番目にみた三国川です。
三国川の下流側では、さらに別の沢と合流しています。黒又沢です。向こう側に砂防ダムの見えた橋が写っています。三国川は右側から流れてきています。河原の石の色が黒又沢と三国川で違っています。背後の山を作っている岩石が違っているのでしょう。
このあたりでは、三国川に黒又沢、下津川と近距離で順番に合流しています。全然気がつかなかったのですが、下津川黒又沢を結ぶ線と三国川は直角に交わっていることから、十字峡という名前がついているようです。この付近の川の小さな曲がりに気をとられすぎていました。ちなみに奥五十沢渓谷はここから上流部の三国川ぞいをいうようです
あまり遠くまで見に行く時間はありません。ここから引き返します。
バスに戻ると発車します。しゃくなげ湖を来た時とは反対側の岸を三国川ダムの方に向かって進みます。その後は、ダム堤を渡らず、すぐ横からトンネルをぬけて山を下りて行きます。バスがぐるっと回ったのは、道が狭いために大型車は右回りの一方通行になっているためのようです。
斜面を下りきる手前の道沿いにサルがいるのが見えました。バスの前を横切って墓地の前にある石の上に座りました。どこかに行ってしまうと思ったので準備が遅れました。写せたときには、どこかに行ってしまった後でした。ここにいましたよという記録です。
バスは三国川に沿って下っていきます。川を横切ったときに見えた時ものです。このあたりでは山間田園地帯を流れる川という感じになっています。
次の目的地は八海山ロープウェイです。今いる三国川沿いの谷より一本北側にある宇田沢川を遡っていったところに乗り場があります。三国川の北側にある桂山高倉山といった山をぐるっと回るような形で進んで行きます。
回り込んだところで見えた山の斜面です。ここもきれいなVの字型をした谷が並んでいます。太陽もちょうど向こう側にあるので、斜面に光が均等に当たっています。山のひだの形も、きれいな影ができてよくわかります。
谷奥に八海山が見えてきました。山頂部には雲がかかっているようです。
ぐっと回り込んだところで、八海山の左の尾根からこちら側に向かってスキーのゲレンデが見えます。一番高いところに建物があって、そこから真っ直ぐ伸びる草地の細い筋も見えます。ここがロープウェイでしょう。冬場にスキー客を運ぶために作られたものなのでしょうか。
バスはロープウェイの駐車場に到着です。いったんここで、添乗員さんがロープウェイの乗車券を買いに降ります。その間車内待機です。戻ってきて、バスは上の乗り場前にある駐車場までいきます。ここでバスから降ります。乗り場入口前で待っているように指示が出て添乗員さんがどこかに行ってしまいました(乗車券の売り場がこちらになったのかな?)。みんなどこで待ったらいいのかわからず、適当なところで待っています。どうも場所が違っていたようです。添乗員さんから注意されました。
この後の注意事項です。内容は、出発は50分後、バスは下の駐車場で待機しているので、ロープウェイを降りたら、横の道を下っていってレストハウスのある所まで行くことです。他に山頂駅から登山道には入らないようにというのもありました。
乗車のために列に並びます。ゴンドラがきて乗ろうとしたら、5人ほど前で満員のためストップされます。無情にもゴンドラのドアが閉まりいってしまいました。本来なら次の発車時刻は20分後なのですが、満員ということで10分後にも出発するようです。時間のロスは10分で済みました。
やっとゴンドラに乗り込むことができました。この回の運行も満員です。車内からみたロープウェイのコースです。尾根のところまで続いています。
だいぶ上がってきたところで、運転者の人が八海山が見えると教えてくれました。今までは全然みえなかったそうです。コブコブの岩が8個並んでいるのが特徴です。
ロープウェイの終点近くになっても、斜面の木が色づいてます。ここはそれほど標高が高くないようです。
まもなく山頂駅に到着です。八海山がだいぶよく見えるようになってきました。それでも、手前にある山の間から見えています。左側の山は薬師岳でしょう。
ロープウェイの駅舎を出たところで添乗員さんが待っていました。バスの出発を10分遅らせるということです。帰りも10分おきにロープウェイはでるようです。ちなみにいっしょに乗ってきていた別のツアーグループは我々の初めの予定時間に出発です。予定通り登りの便に乗れたからでしょうか。帰りに、このグループと重なるとまた1台待ちの可能性があります。他にもたくさんのグループがやってきています。
横に展望所があります。南側に広がる魚野川沿いの盆地がよく見えます。向こうの突き当たりが越後湯沢になります。
その左側の山地です。手前が高倉山、奥で雪のかぶっている山は三石山とか巻機山になります。山頂は雲の中です。
斜面を上がっていく道があって、上に展望台が見えています。ここは手狭なのでそちらに行ってみることにします。
いっきに駆け上がって行きます。息が切れる前に到着です。上で追いついた人は、いきを切らしていました。
展望台は満員です。空いてるところを見つけて景色を眺めます。魚野川上流方向です。先ほどとあまり変わりがありません。霞の中に天使のはしごがかかっていてその向こうに見えてます。
八海山です。その右したの木々の間からロープウェイの山頂駅が見えています。左側には何かの建物が見えています。
左側の建物の方に行くことにします。こちらから尾根を真っ直ぐ進んで行くとたどり着けそうです。あったのは避難小屋です。前は広くなっています。こちら側には人はほとんどいません。
小屋の右側奥に遙拝所というのがあります。左側の御幣のようなものには八海山大神と書かれています。この石像がそれなのでしょうか。少なくとも右側に書かれている木花咲耶姫ではなさそうです。
小屋の左側奥からは登山道が続いています。立入禁止命令が出ていますので、これ以上進むのはやめにします。いける時間内では、この藪の中を進んでいることになって景色は見えなさそうです。
小屋の前から真っ直ぐ下りて行く階段道があります。降りた先には鳥居があります。少し離れて横には、展望台に上がる道もあります。通りぬけた先から振り返って見た鳥居です。
ロープウェイ山頂駅周辺では動き回れる範囲が限られています。スキーシーズンならここから滑降していくところです。といってもかなり急そうです。他は、八海山に登ってい行くかです。これは禁止勧告が出ています。となると、景色を何カ所かで見たらすることはありません。ロープウェイの列に並んでいたら、ちょうどいい時間になるでしょう。列に並ぶことにします。
ロープウェイは2回目のものになりそうです。10分おきに運転しているようです。サンダーバードで京都から隣の席だった人が並んでいたので、あいさつだけして後ろに並びました。しばらくしたら、こちらの方にやってきました。八海山の山頂に並んでいる山の名前を聞かれました。パンフレットについている山(岩峰)はおおよその形が書かれています。みただけです区別がつきません。他にもいろいろと質問をされますがよくわかっていません。
そうしている間にも列が進んで駅舎のすき間から八海山が見えるようになりました。
順番がきてゴンドラに乗ります。下って行く途中で、八海山の形がお釈迦様が寝ている姿に見えると説明がありました。おなかにあたるところが入道岳なのでしょう。みんなが山頂部だけを注目するので、麓から全部が八海山だと憤慨していました。
ここに到着してから、八海山が見えるようになりました。昨日は全然だったそうです。代わりに日本海が見えていたそうです。今日は見えませんでした。
山麓駅に到着です。登るときは駅舎を出たところで小学生が声を張り上げて、魚沼コシヒカリを売っていましたが、ちょうど売り切れたところのようです。
下の駐車場まで歩いて行きます。ここからも八海山の山頂部を見ることができます。ぎりぎりでお釈迦様になっています。
八海山全景です。左端ぎりぎりの所がロープウェイの通っているところです。山頂駅から、山頂まで相当あるのがわかります。
八海山山麓にある深い谷です。黄色く色が変わっている一帯が光っているように見えてきれいです。
建物前に八海山の冷水が湧きでています。ちょうどペットボトルのお茶がなくなったところなので入れていきます。
発車時刻が近づいてきました。バスに乗ります。今晩の宿のある水上高原に向けて出発します。少し下りた所にある集落の近くから見えた八海山です。くるときは山頂部は雲の中でした。
広いところにぬけて見えた南側の山です。雪のかぶっているのは巻機山です。相変わらず山頂部は雲の中です。太陽が低くなって山の斜面には影が伸びてきています。
バスは魚野川を渡ります。上流側が見えています。谷川岳の方角です。今日の宿はその向こうになります。これからかなりの距離を走らないといけません。
六日町ICから高速道路に入りました。しばらくの間、八海山は見え続けていました。だいぶ遠く小さくなっていきます。ついには手前側の山にさえぎられて見えなくなってしまいました。今日最後に見えた八海山です。
バスは魚野川の作る平野に沿って進んで行きます。その南の端が越後湯沢です。ここも通過します。この先は谷川岳のある山脈を長いトンネルでぬけていきます。関越トンネルです。ぬけた先は群馬県になります。
魚野川の流れは、このあたりまでくるとだいぶ小さくなっています。道から離れていきます。その向こう側には雪をかぶった山が見えています。谷川岳があるはずですが、雲の中でどれかわかりません。
トンネルをぬけてその先の水上ICから高速道路をでて、Uターン気味に進んで行きます。通りぬけた谷川岳方面です。こちら側から見ても雲の中のようです。
バスはだんだん山の中に入っていきます。途中に湖があってその上を渡ります。藤原湖です。
このあたりでは林の中を走っています。一瞬見えた湖対岸の山です。だいぶ紅葉が進んでいます。
水上高原に到着です。だいぶ前に日は沈んでしまったようです。空は明るいので山はまだ何とか見ることはできます。左側が巻機山、右が小川岳です。空にあった雲はだいぶ薄くなってきているようです。
宿に着いてから食事までしばらく時間があります。星を見る場所がないか確認します、外に出てみると、建物の最上階から下向きに探照灯が設置されています。これでは星を見ることができません。宿のパンフレットを見ると、星の観察会をやっているようです。そこを使わせてもらうことができるか聞いたところ、私有地ということで許可が下りませんでした。宿のオーナーがヘリでここにくる時に使っている場所のようです。残った場所は宿の看板の陰くらいしかなさそうです。観察会の間は、参加してこっそりカメラで写していることにします。
夕食会場のレストランに行きます。食べていると、サンダーバードで隣だった人が相席をいってきました。ほとんどの席が埋まっています。当然OKです。今晩、何かすることがないかというので、星の観察会のことを教えてあげました。参加するようです。
食事が終わって、時間前に集合場所のロビーに行きます。30人ほどが集まっていました。時間になってパンフレットをもらって観察会会場まで移動します。
説明を聞きながら、カメラで写真を撮ります。もちろんカメラは予備のものです。赤道儀をセットするのは大がかりになります。赤道儀には載せますが、セットはしないでそのまま写します。当然露出を伸ばすと星は流れます。
写した写真です。ペルセウス座からカシオペア座です。露出は12秒です。
頭上付近、はくちょう座からカシオペア座にかけての天の川です。
ペルセウス座からカシオペア座付近です。露出を伸ばして写してみました。約1分間です。木の先が緑色に光っているのは説明用のレーザーポインターの光です。その左下木の間で光っているのはすばるです。
写真にレーザーポインターの影響はないのかなと思っていたのですが、そうでもないようです。この写真の左下側が何となく緑っぽくなっているのは光をもらったためのようです。灯台の光ではそれほど影響がありませんでした。筋がはっきり見える分だけ強力なのかも知れません。
写真にはわし座のアルタイルを真ん中にした2つの星の並びが写っています。その下の天の川も何とか写っています。
観察会が終了したので、ここでの撮影は終了です。ペガスス座の形がわからないといっていました。教えてあげた方がよかったのかな。すばるも見つけられていませんでした。
星の観察会が終わっても、まだ寝るのには少し早い時間です。駐車場の入口の前にある宿の看板の裏で写真を撮ることにします。機材をセットしている時間もありますので、赤道儀を始動させます。
頭上付近をねらいます。最初に写した写真です。上端近く中央よりやや右寄りにあるのがデネブです。はくちょうの頭の方向は左側になります。あまり露出をかけ過ぎるとかえって星座がわかりにくくなります。最初の1枚は露出を抑えて、星座がまかるように写しています。
カメラをほぼ90度左に回転させました。下が頭側になります。左右はよくわからなののですが、はくちょうを下から見ているとすると右側の翼の部分が写っています。もやっとしているものは光がかぶっているところです。露出をのばすと、光の影響をまともに受けます。
デネブの近辺です。下側に写っています。その左上で赤っぽい色をしているのは北アメリカ星雲です。
わし座です。上の方で3つ並んでいる真ん中の星がアルタイルです。
すばるはだいぶ高くまで上がってきています。この方角もだいぶ光をもらいます。
南の空です。右上が火星でやぎ座にいます。左下がフォーマルハウトで、秋の星座で唯一の一等星です。
体で影を作ったりして、カメラに光が当たらないようにはしています。それでもだいぶ光をもらいます。影響の少ない方角もありますが、ほとんどのところはだめなようです。場所を移動することにしました。少し外側に、バスの駐車場があります。ちょっと遠い分ましかなと考えます。それと大きなバスを使って影を作ることもできます。
すばるを写してみました。こちらの方角はちょっと無理なようです。
ペルセウス座です。左下側が棍棒を振り上げている手になります。
カシオペア座です。M字型になっています。右上の明るい星のかたまりはペルセウス座の二重星団です。
デネブの近くを再度写してみました。北アメリカ星雲がきれいに写っています。
アルデバランとヒアデスがだいぶ昇ってきています。大きく写してみました。この方角は、たくさん光をかぶります。避けられそうにありません。
光の影響が強いのと、雲も時々流れていきます。あまりいい状態ではありません、今日はここまでにする事にしました。
朝は空が明るくなり始めた頃に目が覚めました。最初に外の景色を確認します。空はよく晴れています。遠くの山もよく見えています。朝日岳です。朝焼けの光が雪に反射して山頂部は赤っぽい色をしています。この感じではモルゲンロートが見られそうです。問題がいくつかあります。一つ目は、宿の窓ガラスは、ハーフミラーになっているようで、室内のものが写って見えることです。この写真でもカーテンが写り込んでいます。
二つ目は、食事の時間と重なりそうなことです。今日の出発は8時半、朝食は6時からです。食堂が開いた時間には行くことができません。開いた直後の混んでいる時間帯を避けていくことにします。食事から出発までは1時間半あれば何とかなります。7時に食事に行っても余裕です。
別の方角をみます。麓の側です。霧が流れています。晴れ間が広がったために、冷え込んで山の斜面で発生した霧が、低い所に向かって流れているようです。
朝の細々とした用事を済ませて、再び外の景色を眺めてみます。空はだいぶ明るくなってきました。逆に霧は濃くなっているようです。
霧の流れはこの付近も通っているようです。麓に向かって霧が流れて行っています。
こちら側の方角では、山の斜面を霧が下っていくようすが見えます。奥に谷川岳と一ノ倉岳が見えています。
谷川岳(左)と一ノ倉岳です。朝日が当たり始めているようです。赤っぽい色をしています。
朝日岳です。右側の平らな所は日が当たって赤くなっています。
時間が経つにつれて、太陽の当たっている場所は低い所まで広がってきています。少し引いて写しています。
日が当たっていくようすをインターバル撮影することにしました。谷川岳に比べて朝日岳の方が赤みが強いようです。撮影の対象は朝日岳にします。困ったことは、三脚で固定しないといけないことです。それだと窓ガラスからカメラが離れてしまいます。カメラが離れると、窓ガラスの反射も一緒に写り込んできます。写真を撮りながら何とか写せるようになったときには、朝日岳全体が赤くなっていました。
三脚からカメラを離して、全景の写真を撮ります。左側に谷川岳、右側に朝日岳が入る範囲です。頂上付近から200mほどの高さのところまで光が当たっているようです。
朝食もバイキングになっています。開店直後に押しかける人達のピークも過ぎた頃です。機材を片付けて、食事に行くことにします。
食堂は1階と11階にあります。どちらで食べてもいいようです。1階の方が込んでそうなので、11階の方に行くことにします。2階分上がるだけでいけます。これくらいならだいたいは階段を使います。
食堂では、空いている席がいくつかありました。どこに座ってもいいのですが、サンダーバードで隣だった人の席の前が空いていますので、そこでの相席をお願いしました。許可はもらえました。座っていたら入口でもらった座席キープカードは没収されました。
11階の食堂は2方向に展望が開けています。食事が終わってから、席で食事をしている人を気にせずに、まわりに見える山を確認します。越後山脈というようです。
窓には、ここから見える山の名前が書かれたボードが置かれています。山の名前はここに来てやっと判明した次第です。ボードに従って、雪をかぶった山を右側から順に見ていきます。この頃には光は白くなっています。右側が小沢岳、その左側山の斜面の上に見えているのが巻機山です。
巻機山と左が柄沢山です。柄沢山から右側に尾根を追っていくと米子頭山が見えると欠かれていますが、入っていないようです。巻機山もその東側の尾根だけ見えているのかも知れません。
左側が部屋からも見えていた朝日岳です。
あまりゆっくりもしていられません。食堂は切り上げ、部屋に戻り、荷物をまとめてロビーに降りていきます。エレベーターの待ち時間が長いので、あきらめて階段で降りていきました。
バスがでるまで、少しだけ時間があります。玄関前から見える山を確認します、小沢岳です。手前側の山の上にわずかだけ見えています。
出発の時間が近づいてきました。大きな荷物はトランクに預けて、バスに乗ります。座席は右側です。座るとすぐに出発です。しばらくの間は来た道を引き返していきます。
藤原湖の横を通ります。対岸の黄葉がきれいに見えるところがあります。崖の地層も気になっています。さっとみただけではよくわかりません。
渡るときに見えた湖です。空の色とも対比もきれいです。
鉄道の線路まででたところで、山の方に曲がって進みます。鉄道の駅に近くなったところで、木の生えていない山が見えてきました。谷川岳に比べて低いようです。雪をかぶっていません。これが後で白毛門とわかりました。
鉄道の架線が写っています。上越線です。谷川岳からの帰りに教えてもらったのは、ここにある土合駅は、駅舎からホームまでの階段が多いので有名だということです。確かにそういう駅がありました。
上越線土合駅をすぎるとすぐにロープウェイの駐車場に到着です。建物に入って、添乗員さんが乗車券の手配ができるまでしばらく待ちます。用意ができて、乗車券とパンフレットをもらったら乗車口まで移動します。館内を書かれている通りに進んで行きます。曲がりくねった長い通路です。延々と歩いた気がします。やっと乗り場に到着です。
並んでいると、ゴンドラがやってきました。ゴンドラリフトにしては少し大きめです。全くわかっていなかったことです。ここのゴンドラは、2本のケーブルに両手で捉まっています。その分、風などによる揺れが起こりにくくなっているそうです。
出発直後の景色です。谷の間を進んで行きます。ケーブルが4本走っているのがわかります。向こうからやってくるゴンドラはケーブルの間に挟まっているように見えます。
下を見ると谷が見えます。石で川底が埋まっています。両岸の木々もだいぶ色づいています。
河床の岩が平に削られていて四角い割れ目がたくさん入っています。花こう岩でしょうか。赤く色づいた木もきれいです。
小さな滝と滝壺が見えてきました。川の大きさにしては大きな滝壺です。大雨になると水量はかなり多くなるのでしょう。
上の方には山のピークのようなものが見えてきました。まだ谷川岳かどうか判定はできていません。
後ろ側です。遠くの緑で雪のかぶった山が朝日岳、右手前のピークが白毛門です。
だいぶ上がってきました。ここまで来ると谷川岳と確認できます。2つの高まりが特徴です。トマノ耳とオキノ耳といいます。
谷川岳ロープウェイの山側の駅は天神平駅といいます。ここでの行動についての指示です。バスの出発は9時半です。約1時間後です。天神峠に行くリフトは乗っても向こうでの時間はほとんどないだろうということです。登ってもすぐ引き返さないといけないのは意味がありません。おまけに別途料金が必要です。リフトの使用は却下します。
広場に周辺の山が書かれた看板がありましたので見に行きました。天神峠からの写真でここからとは少し違いますが参考にはなります。至仏岳が見えるそうです。駅舎と鋼索との間に見えている山がそれのようです。
反対側の斜面です。天神峠に行くリフトがあります。横の斜面はいびつな形になっています。田代高原でもこのようでした。スキーの滑降によってできるコブの形にそっくりです。滑っているとコブの斜面下側は地肌がむき出しになっている事があります。スキーのエッジによって山肌が削られてきたものなのでしょうか。
この右側に谷川岳の方に上がっていく道があります。登山者のような人が何人か登っていっています。高いところに上がれば至仏山もよく見えそうです。少しだけ上がってみました。そこからみた至仏山です。遠くの山なみの左端になります。真ん中の尖ったピークは笠ヶ岳です。
左側の山の上に、いくつかの山の頂が少しだけ見えています。平ヶ岳、白沢山とか色々あります。はっきり見るためにはここでは無理なようです。道はこの先ブッシュの間を通っています。
天神平駅の方向です。手前側が天神峠に行くリフト乗り場、向こう側に見える山は高倉山です。
駅のこちら側はあまり行くところがないようです。駅舎の山側を通って向こう側にまわってみることにしました。駅舎の横付近には水たまりがたくさんあります。氷が張っていました。パンフには湿性植物があると書かれているあたりです。
こちら側は、草地の斜面があります。雪が少ない時でも滑れるプラスチックのボードが埋め込まれています。時間はまだ少し残っています。10分ほど斜面を登っていくことにしました。途中で振り返って見た駅舎方向です。遠方左側に谷川岳、右側に朝日岳・白毛門が見えています。
パンフレットには天神峠リフトの先に展望台とかがあって、そこが天神峠があると書かれています。地形的には天神山の頂のすぐ脇のようで、峠とはいえない場所です。今たどり着いているところは、天神山と高倉山の鞍部で、ここに登ってきた道から向こう側の保登野沢に下って行くトレッキングコースの峠になっています。天神峠というならここの場所の方がふさわしいような気がします。ここにはまた別の名前があるのでしょうか。
ここから見える景色です。至仏山の左側に見えていた山が、だいぶはっきりしてきました。平ヶ岳です。真っ白な山です。
峠を越えて反対側です。方向が全くわかっていませんでした。後でわかったのは霞んでい見えている山は赤城山ということです。
高倉山です。右側の斜面は左側に比べて急になっています。
谷川岳です。山容がだいぶはっきりしてきました。
右下の方に硬そうな岩が見えています。谷川岳と向こうの一ノ倉岳との間に大きくて険しいことで有名な岩壁があります。その一部なのでしょうか。
まだ少し時間があるので、見えているリフトの上まであがることにしました。そこから見えた朝日岳方面です。左側尾根上に見えている白い山は巻機山右端の尾根上の山は平ヶ岳です。
天神山方向です。リフトはこの頂の向こう側につきます。リフトから左側をまわってこちらに降りてくる滑降コースがあるようです。
そろそろ戻らないといけない時間になってきました。ロープウェイの乗り場まで戻ることにします。
谷川岳ロープウェイの乗り場まで戻ってきました。入口前に美女2人組の一人だけがいました。もう一人は、天神峠リフトで上まで行っているとのことです。答えがあったのと同時くらいに帰ってきました。いわれた通りに上についたらすぐに引き返してきたそうです。時間的にはぎりぎりだったようです。少し計算が合わないような気もします。天神平についてから30分ほどです。リフトの所要時間は7分なので往復で15分になります。リフトの待ち時間をいれたとしても上で10分くらいは居れたようです。
こちらは、谷川岳登山口前にいたのが15分ちょっと、それからスキー場の斜面を登っています。往復で10分使いました。その間に天神峠までの道のりの3分の2、高さで半分ほどまで登っています。前半をもう少し早めに切り上げていれば、上まで歩いていけた可能性もあります。時間的にみれば片道だけリフトというのもあったようです。山の名前は確認したかったし、所要時間やコースの概要がつかめていない事もあって計画を立てることはできませんでした。
添乗員さんがきて下山を促されたので、ロープウェイに乗ることにします。降り始めて一番傾斜のきついところです。山麓側で見る方が谷が深く見えます。太陽の光が室内に入りこんで明るくなっているので、床や座席の模様がどうしても写り込んできます。
谷底が見えてきました。このあたりはあまり水が流れていないようです。赤く色づき始めた木が見えています。
西黒沢の本流と合流してから山側です。だいぶ谷底は広くなっています。斜面の木は黄色くなっています。
麓の土合口駅に到着しました。降りてから道のりが長くどう進んだらいいのかがわかりません。なんとか切符売り場のある所までたどり着きました。それでもどこからでていいのかがわかりません。違う出口から出たようです。探し回ってやっとバスを見つけることができました。
バスで次の目的地に向かいます。すぐ下の湯桧曽川を渡るところで谷川岳と一ノ倉山が見えていました。
バスは水上ICに向かいます。高速道路に入ってから見えた谷川岳です。先ほど登っていたところは、左側の尾根のまだ先にあります。
関越トンネルをぬけて、山をみていると雪を載せた山が見えてきました。巻機山です。
バスは塩沢石打ICで高速道路を降ります。山が見えています。八海山とその右脇に駒ヶ岳、右側標識のところに中ノ岳が見えています。
次の目的地は奥只見湖になります。関越道に入って、最寄りのICは普通なら小出ICでしょう。バスは塩沢石打ICで降りてしまいました。位置的にはだいたい真ん中くらいになります。ちょっと早すぎます。
ここで降りたのは、昼食弁当を入手するためでした。普通ならどこかのSAで買うところでしょう。人数が多いとそれもできないようです。昨日の昼食に使ったドライブインに寄って受け取ります。店の脇を見ていると、いろいろなツアー名の書かれている弁当の入った袋が積み上げられていました。同じ事をしているツアーがたくさんあるようです。
昼食はこの後、適宜食べてねということです。正午頃は奥只見湖の遊覧船の上です。遊覧船上は飲食禁止なので、食べるのはその前か後となります。遊覧が終わった後に、今晩の夕食代わりのベーグルがでます。昼よりは夜の方をしっかり食べたいので、昼はベーグルにして、夜の電車の中で弁当を食べることにします。昼食は遅くなります。昨日のパンも残っています。これを、奥只見湖に着くまでの間に食べるとちょうどいい量になりそうです。
バスは出発すると、再び高速道路に入っていきます。比較的近くにも雪をかぶった山が見えてきます。金城山です。右側には巻機山も見えています。
八海山の横を通り過ぎると、それより北側にある山がよく見えるようになってきます。駒ヶ岳が見えています。その右側稜線の先に中ノ岳もみえています。
小出ICに到着です。 ここからは駒ヶ岳、中ノ岳、八海山が並んで見えます。3つ合わせて越後三山といいます。
小出からは尾瀬方向に向かう国道に入ります。太陽は真横から照りつけています。南側に見える山の斜面の黄葉もきれいのですが、窓ガラスが光ってうまく写すことができません。
雪をかぶった山が見えてきます。荒沢岳のようです。
後方にも雪山があります。こちらは駒ヶ岳になります。方角的には後方になるのですが、道が曲がりくねっているので、どちらに向いているかよくわかっていません。
途中からシルバーラインに入ります。名前の由来は、この先で銀が採れたことによります。少し高いところまで登ります。遠くの稜線まで見渡せるようになってきました。このあたりの標高だとまだ黄葉がきれいなようです。
シルバーラインの大半はトンネルの中です。トンネルの中の交差点で曲がると、トンネルからぬけて川を渡ります。まもなく遊覧船乗り場に到着です。
バスが着いたのは銀山平という場所です。このあたりでは銀が採掘されていたことがあり、関係者が暮らす大きな町ができていました。今はその面影もありません。
ここで、バスを降ります。ここから先で弁当を食べないとなると、持ち歩く必要はありません。バッグの中に入れておくと、横向きには入らないので、歩いている内に中身が片方によってしまいます。バスは先回りして終点の向こうで待っています。といろいろ考えてみると、バスの中に置いておくのいちばんいいようです。そのようにします。
ちょっと早く着いたようです。まだ船は到着していません。景色でも眺めることにします。対岸のようすです。山の高いところの木々の葉っぱは落ちてしまったようです。湖岸近くにはまだ色づいた葉のついた木がたくさんあります。
そろそろやることがなくなってきたという頃に船がやってくるのが見えました。やっと乗ることができます。
船に乗ってもでるまでまだしばらくかかります。船の上から水面を見ていると魚が時々やってくるのが見えました。これは後でウグイとわかりました。
出航時間になりました。船は岸壁から離れていきます。その時に見えた一番赤い色の濃い木です。
船の後方に陣取っています。進んで行くにつて銀山平の全景がよく見えるようになってきました。
山陰から、雪をかぶった山が見えてきました。サンダーバードで隣の席だった人に山の名前を聞かれたので、パンフレットの位置関係から、荒沢岳と答えてしまいました。駒ヶ岳が正解です。パンフレットには荒沢岳の位置が船着き場よりかなり西側にあるように書かれていました。実際にはほとんど真南にあります。
このあたりの斜面は、葉の残っている木は少ないようです。写真を撮るにも後尾にあるぼろぼろの旗がちらついて邪魔になります。
今回の旅行で、このコースが第2希望になったのは、奥只見湖遊覧は一度きているからです。前回は紅葉の季節ではなかったので、色づいた山を見るのもいいかなと思い始めています。ここに来て気がついたことがあります。前回はこちらに向かってきているはずなのですが、船がついた場所は谷間の狭い場所でした。今いるところとだいぶ様子が違います。前回と今回ではコースが全く違っているようです。二回目だと思っていたのは実は初めてのコースだったということになります。
船が進んでいくと、雪をかぶった山が見えてきました。パンフレットには該当する山がありません。しばらくすると、荒沢岳というアナウンスがありました。右側の一番高いところが荒沢岳になります。
荒沢岳から切り立った稜線が東側に続いています。さらにこちら側に向かって尖った尾根が伸びてきています。尾根の奥のピークは花降岳のようです。
このあたりの湖岸には、所どころに色づいた木が密集しているところがあります。
荒沢岳から下ってきた沢が奥只見湖に流れ込んでいます。大ナラ沢です。入り江のようになっています。
隣の沢です。腰付沢です。奥の方はだいぶ土砂で埋め立てられているようです。
反対の北側斜面です。こちら側はあまりしっかりとした沢はなく、急な斜面が続いています。それにへばりつくように木々が生えています。
南側の別の沢です。このあたりまでくると、背後の山はだいぶ低くなっています。
駒ヶ岳はしばらく山にかくれていましたが、再び顔を見せるようになってきています。
カヌーを漕いでいる人達がいました。こちらの様子をうかがっています。船の立てる波の影響を計っていたのでしょうか。
旅行出発前に奥只見湖に行ってもいいかなと考えたのはもう一つあります。アバランチシュートをもう一度みるのもいいかなと思ったことです。アバランチシュートというのは雪崩が繰り返し起こることで岩肌が削られてできる地形です。前回は座っていたのと反対側の岸にのみたくさんできていてよく見られなかったというのがあります。
今回のコースではあまりはっきりしたものはできていないようです。一番可能性の高かったものです。草木がなぎ倒されて岩肌が削られているようにみえます。
このあたりまでくると駒ヶ岳手前の山がかなり低く見えるようになって、駒ヶ岳がしっかりと見えます。
南側に深い入り江が見えてきました。中ノ岐川の作る谷が湖に沈んでできたものです。
奥の方に、雪をかぶった平たい山が見えます。燧ヶ岳が見えるかなと期待しましたが、平ヶ岳でした。
後方の荒沢岳もだいぶ遠くなってきました。湖が曲がったので、駒ヶ岳は再び山陰に入ってしまいました。
別の遊覧船とすれ違いました。斜面の色づいた木もだいぶ多くなってきています。といってもほとんどが灌木です。ヨウラク類でしょうか。
正面に見える崖は、木の種類とか生え方によって縞模様が見えています。地質の違いによるものなのでしょうか。立倉山です。アバランチシュートのようにも見えますが、植物が生えすぎています。
奥只見湖に着き出した岬のような場所です。この一画の紅葉はきれいです。虚空蔵菩薩堂があります。屋根の一部が写っています。
きれいなV字型の谷によって真っ二つになった山が見えてきました。前回は、この右側の尾根の裏側できれいなアバランチシュートが並んでいるのが見えました。虚空蔵岩といいます。左側の谷などにもたくさんできていました。
前回は、この奥を右側にまわって進んで行きました。こちら側が只見川の本流方向になります。
この右側、虚空蔵菩薩堂のあった岬の向こう側には平ヶ岳がはっきりと見えています。
遊覧船に30分以上乗っています。もうまもなく遊覧は終わりです。後方を振り返って見ます。奥只見湖が見えています。ここからみると、いくつかの沢というか入り江が別れています。すぐ前で右側にあるのが仕入れ沢です。真ん中くらい、湖の上に饅頭のように盛り上がった山が虚空蔵菩薩堂のあったところです。そこを右側に進むと銀山平の方向です。こちらの方からやってきました。左側にある沢が只見川の本流になります。前回はこちらに進んで尾瀬口から尾瀬の方に向かいました。奥に平ヶ岳も見えています。
湖岸の紅葉もきれいになってきました。道もしっかりついていて、船もつながれているようです。船着き場に到着です。
反対側の岸です。いくつかの雪の乗った山が見えます。船を降りるときに係の人が、質問にたいして名前がないと答えていました。左が丸山岳、中央が梵天岳、右が高幽山のようです。
ここの船着き場にも魚がたくさんやってきていました。いるのはウグイとフナ(コイだったかな)だそうです。本当にたくさんいます
あんまりたくさんいるので、何枚も写してしまいました。
ここからバスの待っている駐車場まで歩いて行くことになります。途中ダム堤の横を通ります。奥只見ダムです。奥只見湖はこのダムによって只見川がせき止められてできた湖です。
ダム堤から下流側のようです。これと行った施設はみあたりません。道路が見えています。放水路を管理するものでしょうか。
駐車場に向かう坂を下る途中に見えたダム堤です。ここからみるとかなり大きなダムだというのがわかります。
奥只見湖の駐車場からは、大阪を目指して帰るだけになっています。ここで(でだったと思う)夕食の米粉ベーグルを受け取ります。中に苦手な素材が入っていますので、これは一緒についていたジュースと一緒に持ち帰りとなります。
出発したバスは最初にシルバーラインをとおります。この道は元々は奥只見ダムの建設用に作られたものです。工事用のためトンネル区間は長い上に内部は狭く、岩肌がむき出しになっています。大型バスとすれ違う度に、行き違いのできそうなところで止まりやり過ごします。対向のバスが止まってくれることもあります。すれ違っていくバスはすぐ横を通ります。これはみていると迫力があります。昼前に通った時はそれほど対向車はなかったのですが、今はかなり増えています。
何とかトンネル区間を過ぎて見えてきた景色です。緑色の針葉樹はアオモリトドマツでしょうか。
来た道を引き返し、小出ICから関越道に入ります。小千谷IC付近からは、越後三山が見えていました。左側には荒沢岳も見えます。
米山SAで休憩が入ります。ここからは佐渡島が見えるのでいってみました。床面に2つの山が並んでいる絵が描かれていたのでてっきりこれだと思ってしまいました。正しくは弥彦山と角田山です。
こちら側が佐渡島になります。
佐渡島は、柿崎付近からだと日本海の遠くに浮かぶ島のように見えます。
糸魚川の姫川を渡ります。このあたりでも遠くに山なみが見えます。佐渡島ではなく能登半島のようです。だいぶ日は傾いてきています。
二回目の休憩は有磯海SAです。太陽ほとんど沈みかけています。
再びバスは西に向かって走ります。正面に太陽が見えるのでまぶしくて運転しづらいと思います。運転するときのこのような時間帯は避けています。空をみていると不思議な雲ができていました。真ん中が黒くてまわりがあかね色に光っています。太陽の反対側に黒い筋が延びています。
滑川付近で太陽は沈んでいきました。
富山駅に到着です。荷物を受け取って新幹線乗り場に向かいます。途中で、富山地方鉄道軌道線の富山駅前を通ります。路面電車が並んでいます。
富山駅での待ち時間は30分ちょっとです。いったん解散となりますが、トイレ休憩のようなものです。すぐに集合です。
駅で菊花展をやっていたようです。名残の菊が置かれていました。
再び集合して新幹線に乗ります。ここで、同じ会社のいくつかのツアーと一緒になります。といっても添乗員さんごとに別行動です。大阪までは途中の金沢での乗り継ぎがあります。待ち時間が10分ちょっとしかないグループもあるようです。来るときは列車遅れのためにうめく接続できませんでした。帰りは遅れても特急は待ってくれるでしょう。我々は1時間ちょっととだいぶゆっくりしています。
新幹線で弁当を広げます。同じ事を考えた人がいるようで、何組かが昼の弁当を開けています。隣の人は富山駅で買ったようです。
金沢に到着です。時間がいっぱいあるので、駅構内を歩き回ります。ちょっと荷物が邪魔です。土産物とベーグルの代わりに食べるパンを買いました。パンではなく駅の立ち食いそばでもよかったようです。気がついたのはパンを買った後でした。土産物は買わないといけない先があったことを忘れていました。余分に買ったものを使いました。
時間になったので、集合して特急に乗り込みます。来るときに隣だった人とは離れた席になっています。話をしたいので隣にきたいといいます。動き出すまでは空いているかわからないので、動き出してからにしようと提案したのですが、添乗員さんに相談に行きました。添乗員さんは車掌に聞きに行こうとしましたが、すぐに戻ってきてその人の隣を使うようにといいました。そちらに移動します。
星の話とかを聞かれたのですが、それほど長続きはしませんでした。途中の駅で乗ってくる人はほとんどなく貸し切り状態でした。添乗員さんは、座るはずだった席にずっといました。空いていた席は添乗員さんが座る席だったようです。
添乗員さんからは帰りの下車駅のことを聞かれます。一応最寄り駅で降りたいといいましたが、特急停車駅でないとだめだという返答です。それなら高槻で特急を降りるが新大阪ででられるように手配して欲しいとお願いしました。最終的にもらえたのは最寄り駅までの下車用の切符でした。
最寄り駅までは、乗り継ぎがあります。山科駅の手前で電車を追い越しました。接続はこれかなと考えていました。長岡京駅付近でももう一台追い越しました。急げばこちらに乗れそうです。
高槻駅では、他に2組が降りました。みんな同じ駅までのようです。こういう偶然も珍しい部類に入ります。ホームを歩いていると1組はエレベーターを使うので先に行って欲しいといいます。もう1組は、時刻表のところで待っています。このホームから電車がでると思ったようです。こちらではないといって、誘導します。説明にもたもたしていたので、階段を降りているときに長岡京で追い越された電車は行ってしまいました。この駅ではこういうことはよく起こります。
山科で抜かれた電車に乗って最寄り駅に到着です。改札をでた先はみんな別々の方向です。最後のあいさつをして家路につきます。無事自宅に到着です。
今回の旅行は、紅葉がみられればということで申し込んだものです。実際には、遅いのではと思っていました。星にあわせると早かったり遅かったりと、なかなかうまくはいかないようです。
旅行のメインは、旅行社的には、奥只見湖遊覧と3系統4本のロープウェイ、それと紅葉というところでしょうか。申し込み時点では、奥只見湖遊覧は2回目ということもあって、ほんのおまけのつもりでいました。本文に書いたように、時間が経つにつれてだんだんあってよかったのではと思うようになってきました。
紀行文のタイトルを決めるのに考えたことです。今回はロープウェイがメインだったつもりでいたので、これを入れることにしました。そのままでは長いので、正式な名称「索道」でいくことにします。あまり聞き慣れない言葉です。定義的には、ロープにぶら下がった乗車装置を引っ張って運ぶ乗り物になります。一般的には、ロープウェイとリフトがこれに相当します。
ロープウェイやリフトは全国にたくさんあります。特にリフトはスキー場での運搬には普通に使われています。いすに座って運ぶ物を特殊索道、箱形の機器に入って運ぶものを普通索道とわけています。一般に索道といえば普通索道を指します。索道としてタイトルに入れるにしても、たくさんありすぎるので、何処の物かを示す必要があるでしょう。地名をどうするかを考えてみます。
通った区間を走っている鉄道は上越線です。このことから上越と入れようとしました。ふつうに上越といえば新潟県の西側をいいます。これでは場所が違うので使えません。上越線の上は上野(こうずけ)の上です。地名の上越は京都側という意味です。旅行区域は同じ区分法でいえば中越になります。中越とすると海岸部の地域も入ってしまいます。これでは使えないでしょう。
次に目をつけたのが高速道路です。関越自動車道があります。名前として一般的に定着しているようなのでこれを使うことにします。関東と越後という意味でしょう。普通、「関」は関ヶ原を指しますので少し抵抗があります。「越」も越前や越中は入っていません。それでもなんとか許容範囲内ということにしておきましょう。
まだ、このままでは中途半端で据わりが悪いので、最後に旅をつけて安定させることにします。これでタイトルが決定です。
タイトルにあうように、索道のことを書かないといけないでしょう。ただ単にロープウェイと思っていました。いろいろとあるものです。瞬間地上高が日本一とか、路線の長さでは日本一とかいうものがありました。そういう人がいるとはあまり聞かないのですが、索道の鉄ちゃんがいれば一番にいきそうなところでしょう。旅行中は全く気がついていませんでしたが、2本のロープで支えられているというタイプも、日本では数は少ないもののあるようです。参加者の中でこのあたりの情報に気がついていた人は何人いたのでしょうか。
日本一長いロープウェイは、前半はよかったのですが、後半は景色が単調な上にだらだらと長くいい加減飽きてきました。宿から直接スキー場までまっすぐ行けるという利点は認めます。他の移動手段に比べて速度が遅いために時間がかかりすぎるというのは何とかならないでしょうか。
ロープウェイで山に登って何をするでしょうか。高いところから景色を眺めたりとか、きれいな空気を吸ってリフレッシュする(あまり意味が理解できないのですが)とかがありそうです。今回のものは、スキーのために作られたようです。その分、登った先での景観などはもう一つだったように思います。初日は天気がよくなかったせいもあったかも知れませんが、他にはスキーのための施設しかなかったりとかで、あがっても時間をもてあましてしまいました。最終日は、天気がよく遠くまでよく見渡せた上に、見晴らしのいいところまで移動できたこともあって、ちょっとは山に登ったという感じがしました。
紅葉とセットでした。山に登れば、寒くなる分紅葉が早くなります。今回は時期が遅かったこともあって、麓まで紅葉前線が降りてきていました。こうなれば山に登ると葉を落とした木しか見られないのは目に見えています。山登りとセットなら早い紅葉を見に行くというのがよかったのかも知れません。
昔、紅葉の名所の近くに住んでいたこともあって、紅葉といえば真っ赤になったモミジとか、黄色いイチョウ、他にはナンキンハゼのような派手な色に変わるものを指すと思っていました。コナラの落葉前の茶色く変色したものは紅葉の範疇には入っていませんでした。今回みられた紅葉のようすは、どちらかというと、紅葉と考えていなかったもの範囲に入っています。ほとんどの参加者が紅葉といっているので、これも紅葉でいいかなと考えがようになってしまいました。
<旅行の行程>
旅行中は、同じ所を何度も行き来していたという印象があります。区間でいえば六日町・越後湯沢間です。この区間を往復する時間がものすごく無駄なように感じました。
詳しくみていきます。1日目です。六日町から越後湯沢を経由して苗場までいっています。大阪からの経路で仕方ないようにみえます。調べてみると津南町竜ヶ窪からは、六日町まで戻らなくても直接山越えをして越後湯沢寄りの石打にぬける道があります。六日町に着く頃には越後湯沢は通り過ぎていたでしょう。
六日町によったのは、夕食を食べる事が目的だったようです。宿で食べる事もできました。早く宿に着いたところでする事はなかったので、結果的にはどちらでもよかったことになります。
2日目は、苗場から越後湯沢・六日町を通りぬけて十字峡や八海山に行きました。途中石打で昼食を食べています。観光後は道を引き返し、越後湯沢を通り過ぎて水上まで南下しました。よったところは昼食場所をのぞけば北端に、宿は南端に偏っています。
3日目です。谷川岳に登った後は北上して越後湯沢。六日町を通り越して小出まで高速道路で移動しています。ここからは奥只見湖の観光です。
このようにしてみると北の端にいった後は南の端へ、再び北の端にとって返してということを繰り返しています。これを何とかできないものでしょうか。考えてみます。
1日目はほとんど移動に使ってしまっています。残ったのを2日に割り振ってみます。最終日も大阪まで帰ってこないといけないのでそれほど遅くまで観光している時間はありません。行程の無駄をなくすには北側と南側を別々にまとめてまわってしまうしかないでしょう。
一番時間がかかりそうなのは奥只見湖の遊覧です。これに八海山や奥五十沢渓谷がセットになるでしょう。最終日に設定するとどうなるでしょうか、午前中に2つをみてから奥只見湖にいくことになります。ツアーでは小出を通過したのは11時ちょっと前です。八海山などをみたのは2時間半ほどです。移動時間を考えると同じ時刻くらいに小出に着けそうです。この場合、三国川ダムの近くで出発したとして考えています。
宿からの移動時間、昼食の仕込みなどの時間はほとんどありません。時間的にはかなり苦しそうな感じです。これができたとしたら、2日目はかなりすかすかになります。苗場から谷川岳は1時間ほどでつきます。同じ時刻出発として、両方を見終わった時点でもまだ昼をちょっとまわったくらいの時刻です。昼食の場所が問題になりそうです。何処か適当なところにいって食べてから2つ目にいくこともできそうです。それでもさらに1ヵ所くらいはどこかに行けそうです。宿と昼食の場所がポイントとなりそうです。
逆コースにするとどうなるでしょう。いきなり奥只見湖の近くまで行きます。尾瀬に行ったときはシルバーラインの入口近くの折立温泉に泊まりました。ここまでいかなくてもどこかありそうです。遊覧が終わって塩沢石打のドライブインで食事はできそうです。小出で食べる事もできそうです。午後はツアーの2日目と同じ行程になりそうです。
この場合の3日目は南側先回りの2日目と同じです。帰ってこられるかが問題になります。尾瀬からの帰りは、吹割瀑を13時半に出ています。水上は2時頃、小出は3時前くらいに通過している感じです。今回は小出は2時20分頃に通過しています。先ほどの検討では昼過ぎには終わっている事だったので食事時間を含めて1時間半ほど余裕があります。どこか観光地を加えても良さそうです。
行ったりきたりしているのが無駄なような気がして、いろいろと考えてみましたが、ツアーを利用する利点の1つは、行程とかは考えなくてよいことです。ここまで考えてしまうのは邪道なのかも知れません。
※補足 旅行が終わってから、ブログに載せるまでに1年が経ってしまいました。今年もだいたい同じ場所を行くようなツアーが組まれていました。苗場ゴンドラ、八海山と奥只見湖が2日目で一緒になっていました。三国川ダムと十字峡がなくなった代わりに、最終日に水上町で列車に乗るというのに変わっていました。行ったりきたりというのがあまり解消できていないようです。泊まるところの設定か、田代高原と谷川岳を一番にするというのに無理があるようです。
<ホテルの評価など>
ツアーに参加するといつも最後にはアンケートがあります。宿はどうだったかとか、バスはどうだったかとかに答えないといけません。大概は満足かほぼ満足にチェックを入れます。今回の宿に関しては違っていました。あまり評価を落とすようなことを書くのはためられます。個人的な好みもあります。今までは触れないできました。旅行記というのに宿のことがないというのもどうかということで、今回は書くことにしました。
夜になると、天気がよければ星を見に行きます。終わって帰ってくると、寝ないといけない時間になっています。風呂に入って寝ます。朝になると起きて周辺を散歩して、朝ご飯を食べてから出発になります。こうやってみると、基本的には寝るところがあれば、他はどうでもいいことになります。部屋が広々としているとか、くつろげる施設があるといったものは一切関係ありません。従って、ゆっくり寝られれば基本的には「満足」のチェックです。
いままでに評価が下げたことのある理由は、ぶ厚い掛布団しかかなく、かけて寝れば汗をかくくらい暑く、どければ震えるくらい寒いという場合です。他には、部屋の冷房が気分が悪くなるくらい効きすぎていたときとか、たばこ臭くて換気をしたくなったというのもありました。今まで最悪だったのは、非常階段を物置に使っていたところです。
今回の宿について書きます。まず、1日目の宿です。一目見るなりショックでした。無数の照明でまぶしいくらいでした。完全に光害のレベルに達しています。非常識といっていいでしょう。建物の最上階から探照灯で地面を照らしています。何100mも先を照らすものです。これほど強力なものは必要ありません。この光からは逃れることはできませんでした。これだけで評価を下げる理由はじゅうぶんにあります。
これだけの明かりがあれば、夜間にも部屋の中に入ってきます。寝られないというレベルではありませんが、安眠のためにはよくありませんでした。
次に驚いたのが3階へいくのに階段が利用できないことです。これくらいの高さだといつもは階段を使っています。大きな建物だったので、非常時には階段が使えないと大変なことになります。1ヵ所や2ヵ所では足りないでしょう。ふだんから使えるようにしておくことも大切です。
いったんあがった後は(非常)階段が使える事がわかったので、それを利用しました。1階側の出入り口は扉でふさがれ、廊下側からはどこかわからない様になっていました。廊下側に開くようになっていたので、使うときはゆっくりとあけないとだめでした。この階段も問題です。食事は2階だったのですが、2階側に出口がなく(おそらく食堂の作業場へ通じている)、いったん1階まで降りてから別の階段で2階まで上がり直さないといけませんでした。
3番目の問題は、1階でトイレを見つけられなかったことです。部屋にトイレがあっても、外出直後とかではフロアのトイレをよく利用します。使いやすいということもあります。星を見終わった後(途中でも)はトイレに行きたくなります。この時に、部屋にあがるよりはフロアのトイレを利用した方が早くすませることができます。フロア案内図やトイレの案内表示を参考に探しました。見つけることはできず、やむなく部屋まで急行しすませました。館内はひろくトイレを探すだけでも相当な時間がかかっています。これだけ少ないのとわかりにくいのは問題です。ゲレンデからのスキー客が、トイレのために宿に入ってくることがないようにしていると勘ぐってしまいます。宿に着いて一番にトイレに行きたいときもあります。そのあたりのことはどう考えているのでしょう。
些細なことですが、フロントで質問をしたのが通じませんでした。東アジア系の従業員だったようで、片言の英語で何とか答えをことができました。日本にいて英語を使わないといけないというのもショックでした。
以上の理由で、宿の評価は施設もてなしとも最低ランクにしてもよかったのですが、下から2番目にしておきました。かなり甘い採点です。
2日目の宿です。こちらも、1日目ほどではないにしても、周辺が明るすぎます。同じように建物の最上部から斜め下に向かって探照灯で照らしています。正面玄関側は照らされていなかったので、こちら側で星を見ましたが、街灯も多くうまくいきませんでした。星空観察会の会場を開放してもらえたらこの分は帳消しにできたでしょう。なんでもオーナーさんがここを利用するときのヘリポートだそうです。使うときは利用できませんというのではだめなのでしょうか。自分のところに還ってきます。考えてみてくれませんか。
下調べをしたときには、下にあるレストラン?の駐車場あたりも星見の候補に入っていました。当日はきれいに忘れていました。12時になったら照明は消えるそうです。それを知っていたら、一眠りしてから星を見ることはできたでしょう。といっても、当日は半月(下弦)でした。夜半過ぎには月が昇ってきて星見はできなくなります。実行したとして、何時間みられたのでしょうか。
ここで気になったのは食事会場です。バイキングでした。たくさんの料理が並べられています。それぞれを少しずつとっても相当な量になります食べきれません。好みのものを選ぶということになります。ここで、バイキングだということがネックだと感じました。料理の種類が多いとなると、それだけ並べてあるところが長くなります。取らない料理も出てきますから列の進みは速くなりそうですが、パスしすぎてとるものがなかった場合もありますから、料理選びも慎重になります。たくさんある分だけ料理をとるのに時間がかかるでしょう。
すいていれば開いている料理を直接取りにいくことができるので問題はありません。開店直後の混雑時間は並ぶのに時間がかかりそうです。目移りしそうなものを前にして悩むよりは、少ない種類の料理の中から選んだ方が良さそうです。種類が多いというもの困りものだと思いました。半分か3分の1くらいでもよかったような気がします。
ここでも、外国人の従業員がいました。どうも留学できていて、実地研修としてここで働いているようです。この時期には、このようのことがたくさんあるのでしょうか。1日目の宿の従業員もこれだったのかも知れません。
ここで他に気になったのは窓ガラスのハーフミラーくらいです。夜間は外の景色が見えにくくなります。これも無意味でした。電波時計が狂っていたというのもありました。室内に電波が届かないのでしょう。
外が明るく星が見られなかったので、施設食事もてなしとも評価は下げさせてもらいました。真ん中のランクです。
アンケートには食事の項目もあります。これについても触れておきます。ずば抜けておいしいというものがわかりませんから、グルメのレポートはできません。
1日目の夕食です。六日町の名物ということで本気(マジ)丼でした。結論から言えばわざわざここまでいって食べるほどのことはなかったというのが実感です。魚沼のおいしいご飯を素材にして名物ということのようです。どんぶりにしたことで、かえってご飯の味を損なっているような気がしました。
おいしいご飯はそれだけで食べられます。他のものと、違ったものを食べて、味の変化を楽しむというのはあるとはおもいます。どんぶりにして上に乗せたり、酢飯にしてしまうと、魚沼のコシヒカリであろうと、自主流通米であろうとも鈍感な舌には区別がつきません。結局、おいしいご飯だったのかどうかわからずじまいです。
前回も書いたように、ここによるのはだいぶ遠回りになっています。直接宿にいってそこで食べてもよかったような気がします。こうすることでだいぶ経費が安くなったのかも知れません。
2日目の昼食も、魚沼の米を使った御膳でした。ご飯は名前に恥じずいけました。おかずに鮭の味噌漬けを焼いた物がでていました。この鮭の油がまわっているような味がしていました。味噌漬けにするとこのような味になるのか、それともこれが味噌漬けの味かはわかりません。気分が悪くなったので食べきってはいません。
3日目の昼食弁当です。はっきり言って普通です。よかったのかコメントできるようなものはありません。ということで評価的には一番上のレベルです。弁当で困るのは、大きな容器を水平にして持ち運ばないといけないものが普通です。今回はバスの中に置いていたので、持ち歩くことはありませんでした。形状的には考慮されていたような気がします。記憶が曖昧で済みません。
夕食(の軽食)については苦手なものが入っていたので食べてはいません。評価の対象外です。
<カメラの修理>
立山でカメラを落としたときに、内蔵時計がリセットされました。それまでも、電池の交換をするときに、リセットされることがたびたびありました。だいたいは、いきなり電源が入らなくなり、オンオフをやり直した後で電池を交換するとリセットされているというものでした。
立山から帰ってきてから、電池を抜いてしばらく置いてから再び差し込むと、リセットされるというのがわかりました。時計動作用の電池(コンデンサー?)がだめになって、時計を動かせなくなったようです。
中国地方への旅行が終わってから、カメラの修理に出しました。今回の旅行に間に合うかどうかはわかりませんでしたが、カメラはもう1台あります。間に合わなくてもこちらを使うことができます。ついでにいきなり電源が切れることもいっておきました。修理は意外と早く返ってきました。メインで使ったのは修理に出した方です。
旅行中、このカメラで星の写真を撮影すると、バルブでのシャッターが100分の1秒で動作します。空が明るかったので、マニュアルの長時間露出で対応しました。中国地方に行ったときは、動作していたようです。帰ってきてから調べると、リモコンスイッチではバルブが正常に動作するようです。いきなり電岩が切れるということはなかったようです。
カメラの営業所に電話して、シャッターの動作不良は有償修理となるのかと聞いたところ、無料でいいとのことでした。ということで修理に出し直しました。ついでに古い修理票を探していると、販売店がつけた5年間の保証書が出てきました。これがあるのに気がついていれば、旅行前の修理は期限が切れる直前だったので、無料でできたことになります。後の祭りです。
撮影した画像を見ていると、初日の最初のほうから大きなゴミがついています。形からすると、レンズの裏キャップの破片でしょう。3日目の朝に確認したときには、これがあるのがわかりました。吹き飛ばしてなくなったのを確認しました。それでもその後の写真には、同じ形をした物が写っています。よく見ると、なくなったはずのものは隅っこに移動しただけで、何度か写している内にまた中心のほうに戻ってきたようです。
−−歩数です−−
1日目7716歩、2日目19155歩、3日目15737歩で合計42608歩になります。いろいろとまわったわりには少なめかなと思います。
2日目の朝の散歩が終わった後に添乗員さんからだいぶ減量できましたかと聞かれました。この時点ではまだ、2000歩程度でした。歩数計に脂肪燃焼量の表示があったのを後で気がつきました。