2019/04/30-05/01 木曽路コケと渓流
今年のゴールデンウィークは、天皇の交代による休日が加わり10連休となります。あまり長い連休だと、観光地は人でいっぱいになります。人混みの中の観光は避けたいものです。こういうときは、出歩かないに限ります。
今年の月のようすをみると、月初めが新月になります。星見もしたいので、この前後の期間が旅行日となります。5月の初めは、この長い連休とぶつかってしまいます。あまり積極的には考えてませんでした。
6月に入ると梅雨になり7月はまだ雨のシーズンです。雨の時も動きたくありません。梅雨のない北海道とか、梅雨の明けた沖縄とかのツアーがあれば乗っかるところです。どういうわけかあまり気にいったものは見当たりません。北海道のツアー先はほとんどが行ったことのあるところです。
今年はこういう理由で、5−7月までの旅行はあきらめていました。冬から春の旅行もうまく組めなくてしっかりと動けていません。3月の終わりに、小さめの越後方面へのツアーを何とか見つけて、滑り込ませた程度です。あまり動かないのは旅行の虫の居所が悪くなって来ます。
旅行会社のパンフレットを見ていると、行ったことがないというより、それどこという場所を並べたツアーがありました。泊まるところは高原のようです。星を見るのには良さそうです。星見を目的でいってみるのもいいのではと考え始めました。
パンフレットに書かれている見学場所とその説明です。夕森公園:竜神の滝とブルーの絶景。油木美林:清流で凉を満喫!大樹の森林帯で大自然を満喫、こもれびの滝と不易の滝と苔の絶景に癒やされてください。尾の島渓流:神秘の清流と青苔。蓼科大滝。おしどり隠しの滝。御射鹿池:有名な美しき水面鏡。苔の森:一面に広がる神秘の青苔。白駒池:天空の湖
滝と渓流がメインのようです。苔のきれいなところが多いようです。苔を見に行くのも悪くないでしょう。現地までの交通機関はバスになります。
星を見るとして宿のことが気になります。詳しく調べてみることにします。宿は木曽御岳温泉・御岳ゴルフ&リゾートホテルです。ゴルフ利用者の宿泊施設のようです。ゴルフはスキーと違ってナイター営業がありませんから、照明は強くても知れているでしょう。広々としたところでプレーをするので、空の開けたところはありそうです。部屋にバストイレがないようです。風呂は室内のものは滅多に使いません。大浴場があれば問題なしです。トイレは、夕方以後に水分の取り過ぎなければ特に問題なしです。リゾートホテルでランクがCというのが気になりますが、トイレがないということでの評価なのでしょう。
あまり苔を中心にみたこともないので、いちどじっくりと見てみるのも良いかなという気になってきました。申し込むことにします。日程はたくさんありますが、この連休にいくところを探していということもあります。あまり遅くのものは遠慮しておきます。かなりたくさんの日程があります。5月5日が新月なので連休中の遅い方がいいことになります。逆に遅くなると料金が高くなります。安めの27日30日2日のどれかになります。遅い方がいいことと、2日は満席だったこともあって30日にします。29日高槻出発というのもあります。ネットの大阪市内発のページのみチェックしていたので気がついていませんでした。出発地は、天王寺・難波・梅田・新大阪から選べます。選ぶとしたら一番近い新大阪でしょう。
タイトルは1泊4食付き標高1200m高原リゾートホテル苔むす油木美林&白駒池・苔の森 秘境尾の島渓流 癒やしの緑凉7景&5つの滝めぐり2日間です。長いタイトルです。メインは最後の16文字なのでしょう。
観光地を順番に詳しく調べてみます。一番目の見学地は夕森公園と竜神の滝です。中津川から阿寺断層の谷に入った奥にあります。二番目は油木美林です。御嶽山のロープウェイまで登る途中にあります。ここでは滝を2つみます。3番目は尾の島渓流となっています。探したのですが、そういう場所は見つけられませんでした。尾の島の滝というのを見つけることはできました。たぶんこの近くなのでしょう。油木美林の北側、開田高原にあります。
2日目です。蓼科大滝−徒歩−おしどり隠しの滝(50分)−バス−御射鹿池(20分)−バス=苔の森−徒歩−白駒池(50分)となっています。茅野から入ると苔の森・白駒池は北八ヶ岳に向かって走り、麦草峠を越た先にあります。蓼科大滝は北に向かうビーナスラインに入ってすぐの蓼科温泉の近くです。逆に、おしどり隠しの滝・御射鹿池は南寄りにだいぶ入った奥蓼科温泉にあります。
蓼科大滝とおしどり隠しの滝はだいぶ離れています。徒歩では無理でしょう。この記述は間違っているようです。逆に、おしどり隠しの滝と御射鹿池はすぐ近くで、バスが走りそうな道はありませんから、この間は徒歩なのでしょう。
白駒池は見つけることができました。麦草峠を越える道路からだいぶ入ったところにあります。道路沿いの駐車場から白駒池までの間を苔の森というようです。周辺のパンフを見ていると、白駒池を中心にして付近一帯にいろいろな苔が生えていて、その種類数は485におよぶと書かれています。裏面には代表的な苔の種類が載せられています。このパンフをダウンロードして印刷しておきました。インクジェットプリンターなので、濡れるとにじんできます。そうなるまでに現地で入手できるでしょう。
前回の旅行にでようとしたところ、トレッキングシューズがぼろぼろだったので履いていけませんでした。新しいものに買い換えておきます。同じメーカーの製品です。これだといきなりでも靴擦れはすることはないでしょう。バッグも見にいきました。いくつか良さそうなものがありました。やはりどれくらい大きくなっているかわからなかったということで、買うまでの踏ん切りがつきませんでした。
カメラ類の小物を入れるバッグはショルダーバッグにします。牛乳パックは有効だったので、今回も使うことにします。何とかうまくいったようで必要がないのですが、カメラの入れる場所を確保するための枠も作っておくことにしました。予備の電池とか小さなものは巾着袋に入れていたのですが、箱に収まっているということでそのまま入れることにしました。
出発直前に天気予報をチェックしました。予報は芳しくありません。星見は無理などころか雨も降ってきそうです。赤道儀はおいていくとして、念のため三脚だけは持っていくことにいくことにします。合羽は必要でしょう。朝晩の気温が一桁になりそうです。手袋とかセーターとか寒さ対策も考えておきます。
出発前々日の日曜日に、障子紙を貼り替えていると、急に腰が痛くなってきました。今まで何度もこれで数日間動けなくなったことがあります。ぎっくり腰の症状に似ていますが、きっかけに一撃がなく、じわじわっと痛くなってきたということで、それではないと思っています。
早めに気がついたので、腰に負担がかからないようにして、古い湿布薬を取り出して貼っていたら少しは楽になってきました。重たい赤道儀を持っていかないことにしたのも、このことも一つの理由です。
新大阪集合は8時50分です。バスが天王寺からまわってくるので遅めの集合になります。家は8時過ぎにでました。腰への負担もほとんどなく、早めの到着です。
バスは予定どおりの時刻に到着します。大きな荷物をトランクに入れて乗り込んだらすぐに出発です。今日は長い連休の真ん中です、行楽に出かける人が多く高速道路は混んでいます。前回のお盆の最中は複雑な経路を通っていました。今回はどうなるのかと思っていたら、単純に新御堂から中央環状を通り吹田ICから名神に入ります。この先渋滞中という案内も出ています。ここまできたら避けようはありません。
天王山付近のルート選びでもわざわざ渋滞中と書かれている左ルートを走ります。京滋バイパスを利用時にはこちらを走ります。これを利用するにしても、分岐の先にある急坂が渋滞の原因となっています。今日の渋滞もこれが原因なのでしょう。バスは、混んでいる走行車線を走らずに追越車線を走っていきます。それでも右ルートに比べるとだいぶ遅いようです。結局、名神高速を走り続けます。どちらでもいけるようにようすを見たのでしょうか。
この後京都南付近から渋滞の列にはまってしまいました。みていてだんだん眠たくなってきて寝てしまいしました。自分で運転しなくて良い分気楽です。時々目が覚めてようすをみても渋滞の中です。何度か目が覚めて、時計をみると1時間半ほどが過ぎています。場所は草津の近くのようです。だいぶ時間がかかっています。どこにいるのか確認していると、添乗員さんから草津PAで休憩をとるとの案内がありました。車が多いのでPAには入れるかどうか心配でした。バス用の駐車場は乗用車が入れないように確保されていたので、余裕で駐めることができました。
PAでの休憩の後、本線を走り続けます。車は多くゆっくりめです。それでも徐々に車は少なくなり速度も上がってきます。次の休憩は養老SAです。ここでの休憩はどちらかというと昼食弁当の積み込みが目的です。といっても休憩の長さはいつもどおりです。すぐに出発です。
今回の添乗員さんはよくしゃべります。小牧のあたりからは日本お城についての話になっています。近くにある犬山城には現存天守があり国宝となっていることから話が派生してきたようです。近くにお城が見えていました。犬山城と思ったのですがよく考えると、小牧城(歴史館)で模擬天守です。
小牧の先から中央道に入り、中津川ICまでいきます。そこから木曽川に沿って遡っていき坂下から川上川沿いに進んで行きます。この分岐点付近は阿寺断層がでているというので有名なのですが、見てわかりませんでした。
道沿いでは所どころでさくらの花が咲いているのがみられます。
さくらをみている内に、駐車場に到着です。バスから降りて周囲を見わたしてみます。花を落としたさくらのような木があります。モミジの芽吹きのようにも見えます。
道路を渡った先の桜はまだ花をつけています。
横のモミジの木です。赤い花がついています。
ここからいったん川を渡って、対岸を歩いて竜神の滝までいきます。渡る前にみた川です。
道沿いのキブシの木です。ここでも花が咲いています。
道は川上川沿いにあがっていきます。道はほとんど平坦です。川の水の水の色は緑が合体路をしています。花こう岩地帯の中を流れてくる川では、このような色をしていることが多いようです。添乗員さんはきれいな色をしているといっていました。この色のことだったのでしょうか。それとも透明度のことでしょうか。透明度については普通のようです。
道沿いで岩を伝わって落ちる水の流れがありました。岩は花こう岩です。コケも生えています。あまり枯れることはないようです。
道沿いにみられた、マムシグサの花です。
ずっと進んで行くと広場のようなところにでました。ここの小さな塚のようなところの上に小さなほこらがあります。こちら側からだと木の陰で見難いようです。みんなは滝の方に行っています。ゆっくり見るのは戻ってからにします。
滝へは階段のある坂を下っていきます。道は左回りの一方通行になっています。下りきった所に橋があります。橋の上からは大きな木の枝先がよく見えます。新芽がきれいでした。サワシバのようです。
こちらはヒノキアスナロ(ヒバ)の葉です。枝先に新芽もついています。
橋の上からは滝が見えます。竜神の滝です。ここから滝まではまだだいぶあるようです。
添乗員さんによると、竜とは洪水のことだそうです。たしかに、大きな谷を曲がりくねりながら流れてくる洪水流は竜のようにも見えます。竜神伝説はこのような川に多いそうです。去年の津南町の竜ヶ窪は川ではなかったような。
滝の見えていた橋から道を下っていきます。道沿いには小さな水の流れが曲がりくねりながら続いています。来る途中でみたものと同じで、水路の横はかなり広い幅で岩がむき出しになっています。大雨が降ると水かさがかなり増えるのでしょうか。
道を下りきると橋の上にでます。そこからみた滝です。まっすぐ滝壺に向かって水が落ちています。
引いてみたようすです。滝壺は大きなホールのようになっていて、そこから狭い通路を通って川が流れてきています。滝は通路の向こうに見えます。
下流側です。切り立った崖が続いています。花こう岩でできています。断層のような割れ目もあります。
橋から少しあがったところに展望所があります。滝壺を上から見下ろすような形で見ることができます。本当に壺のような形をしています。
展望所から横の道を登っていくと、先ほどの広場の続きにでます。一番奥に、神社があります。竜神神社です。
神社の横で小さな草が実をつけていました。ミツバオウレンのようです。前回の旅行では花を見ました。
神社の裏手に回ると、滝の上流側がよく見えます。これは竜神滝の落ち込み口です。
上流側もさらに渓谷が続いています。
ツアーでは竜神の滝まできたら後はそのまま戻ってくるのが推奨コースとなっています。この時点で、駐車場まで戻る時間を考えると15分ほどあまりそうです。この先10分ほどいったところに忘鱗の滝というのがあります。急いで行って急いで帰ってくればぎりぎり間に合いそうな感じもします。ちょっと何かがあったりするとタイムオーバーになりそうです。あきらめた方が良さそうです。
15分をどうするか悩みます。もう一度滝の方に行ってみることにします。先ほどは人の流れに押されてゆっくりとは見ていません。その前に、塚の上に設置された祠をみておきます。何なのかはわからずじまいです。
ほこらの横にアセビの木があって花をつけていました。
再び戻って見た滝です。展望台に人がいるだけで先ほどとは変わっていません。
道脇の斜面にあったショウジョウバカマです。茎がえらく伸びています。花も終わり近くなのか茶色味がかかっています。
植物の実生です。葉っぱの形からするとヤマモミジでしょうか。葉に日が当たって光っていました。
2回目もあまり代わり映えがなく、終わってしまいました。ここから、駐車場に戻るコースは2通りあります。添乗員さんお勧めは、来た道を引き返すコースです。もう一つは車道を通るコースです。同じ道を引き返すのは能がないと思い、車道の方を戻ることにしました。
こちらのコースも代わり映えがしなくてただ歩いているだけでした。一ヵ所正面にさくらや新芽の色がきれいな一画がよく見えました。
駐車場に戻っても10分くらい時間があります。トイレをすませた後、物産館でお土産などをみて時間をつぶします。でも、それほどみるものはなくて時間はつぶれませんでした。まわりをぶらぶら歩いたりとかして、何とか時間がつぶし、バスに乗り込み、出発します。バスの窓から見えた公園外れにあったさくらの木です。
夕森公園の次の目的地は、油木美林です。コースは、ここからいったん木曽川沿いに戻り、川に沿って遡っていき、木曽町に入ったところで、御嶽山の方に王滝川に沿って上っていきます。
この間に、添乗員さんから連絡があります。ここまで来る間の高速道路の渋滞で、予定より1時間ほど遅れているそうです。このままでは尾の島渓流に着くのは、5時近くになりそうな状態です。遅くなると陽が暮れてきて危険なのでどうしようか、現地の人と曽団しているところだそうです。油木美林到着時刻のようすを見て現地の人と判断したいそうです。とりあえずは油木美林に向かって進みます。
木曽川に沿っては、座席の関係で山側の景色しか見えません。途中開けたところで民家の横に濃い色のさくらがさいているのが見えました。八重桜なのでしょうか。
王滝川沿いに入ってしばらく走ると、三岳というところにつきます。ここでは3本の川が合流していています。ここからはその支流の1本の白川沿いに進みます。時々川を渡ったりするので、川のようすも見えるようになってきました。
白川の流れです。火山の山麓を下っているのもあってかなり速い流れになっています。水の色も、火山地帯を流れているので、夕森公園のものとは違っています。
山の中に入ってくると、道沿いにたくさんの墓地が見られるようになってきました。各墓地には100基以上の墓石があります。石の形が変わっていて、高さ2mくらいの小判形の平たい石が立てられています。あまり見かけない形です。
地図には途中3つほど滝があると書かれています。一つだけ確認できました。滝行に使う滝のようにも見えました。一瞬の間だったので写真には撮れていません。
道が大きく曲がるところに神社のような建物がありました。これも真っ赤な色をしていて、あまり見かけない形をしています。
墓地が少なくなってきたところで、駐車場に到着しました。尾の島渓流は、現地の人と相談した結果、遅くなって暗くなり始めている時間であるということと、足元がぬかるんでいることもあって中止となりました。その分、ここで余分目に時間を取るということでした。
駐車場から斜面を下っていって、川沿いに出て橋を渡ります。橋の上から見た白川です。大きな岩がたくさん転がっています。
そのまま進んで行くと滝が見えてきました。こもれびの滝です。
正面から見たこもれびの滝です。
こもれびの滝が見えてから、小さな橋を1回渡ります。滝はこの橋の向こうに見えています。橋を渡ったところから、滝の方に向かう脇道に入って少し進んだ所にあります。
滝は分岐した川にあるように見えます。支流にかかる滝だと思っていました。帰ったからよくよくみると、こちら側が本流で、しっかりとした道のある方が支流側になります。
分岐場所近くで黒っぽい色をした花がついている草がありました。始めて見る花です。誰も名前はわからなかったようです。調べたところハシリドコロでした。名前からすると有毒なのでしょうか。
コケもたくさん見られます。胞子嚢に水滴がついていました。
こもれびの滝に到着です。木漏れ日があたっていることが多いということでの命名だそうです。晴れていないのではっきりはしませんが、あまり木漏れ日があたるというような場所ではないようでした。
滝に近づいて、横側からみた滝です。岩盤の岩は柱状節理のある溶岩のようです。
滝の水が岩に当たって砕けているようすがきれいだったので、写してみました。
近くの岩の上を覆っていたコケとツル植物です。
滝から見た下流側です。岩のごろごろしたところを流れています。
いったん分岐点まで戻ります。その先の道沿いには、先ほどのハシリドコロがたくさん咲いています。花壇のようになっていて誰かが植えたようにも見えます。
元の道に戻り、真っ直ぐ進んで行きます。この先には、不易の滝があります。太昔から形が変わっていないということから名付けられたようです。この方向から流れてくる川です。流されてきた岩で完全に埋め尽くされています。岸の岩盤も崩れていることが多いようです。よく見比べてみると確かに、こもれびの滝側の方が水量が多いようです。
不易の滝です。落差が30m近くありこちらの方が立派に見えます。
滝はあまり近くまで寄っていくことができません。一番近くで見たものです。
滝の中段付近に、支流でえぐられたような穴がたくさんできています。その上あたりからもたくさんの湧き水が流れ出してきてしずくになって落ちています。
別のところの湧き水です。たくさん流れ出してきているのがわかります。
道は滝で行き止まりです。引き返していきます。周囲の植物などもみていきます。こちらは、木の幹についていたコケです。勢いよく伸びてます。
シダ植物も芽を出していて、ゼンマイを作っています。
木の枝についた水滴です。新芽のある所にたまっています。
添乗員さんによると、油木美林は日本有数の天然林だそうです。そこに来たわりには、森を見ずに林床ばかりをみています。といっても見わたしても見えるのは木の幹ばかりです。みんな同じように見えます。木曽五木といっても、葉っぱでも見比べにくいものもたくさんあります。
滝に行く道だけではなく、林の中に入っていく道(登山道)もありましたが、閉鎖されていました。見られるのは滝への遊歩道沿いのみになります。みられる範囲も限られています。
林のようすもよく見ながら道を引き返していきます。見つけたのは、根が浮き上がった木です。一般的には倒木の上で樹木が生長した後、倒れた木が腐ってなくなり根の下に空洞ができるとされています。これなどは、すき間が倒木っぽくはありません。残された株の上に芽吹いたものでしょう。
木の幹についていた、コケとシダの葉です。よく見るとコケには2種類あるようです。シダとしましたが、カヤのようにも見えます。
すぐに駐車場に戻ってしまいました。出発時刻までまだまだあります。時間を取ってくれたわりには、余分にまわるところがなく早く戻ってしまったようです。
駐車場の横に墓地があります。教会霊場と書かれています。近くにあった説明によると御嶽山信仰の信者の墓だそうです。墓石には○○霊神と書かれています。仏教でいう居士のようようなものでしょうか。
隅にあった石組みです。護摩壇が壊れたようにも見えます。山岳信仰と同様に護摩修行があったのでしょうか。
周囲の山の尾根の木です。天然林なのでしょうか。区別がつきません。
谷の合間から遠くの高そうな山が見えています。添乗員さんが確認を取ったところ、木曽駒ヶ岳であるとのことでした。山頂部はもちろん、手前の麦草岳まで雲におおわれています。
駐車場脇に1本だけがネコヤナギ咲いていました。
尾の島渓流はタイムアウトで行けなくなったので、この後は宿に直行するだけです。地図を見ると尾の島渓流の反対側同じくらいの距離のところにあります。20分もあればつくと思っていましたが、添乗員さんは1時間近くかかると言います。よく見ると道は大きく迂回するようにあります。かなりの遠まわりになります。
来た道を引き返していきます。墓地地帯をぬけるときに、崖の下の方をみると石の加工場が見えました。墓石のもとになる石や加工された墓石、割られてできた石クズなどが乱雑に転がっています。
三岳まで戻ってきました。橋の上から見えた白川です。大量の石で河床が埋め立てられています。
高台にある民家の下で咲いていた桜の木です。まだまだ咲き残っている木はたくさんあるようです。
三岳の集落をぐるっと迂回すると王滝川を渡ります。ダムがあって水がたまっています。
下の道路沿いに、濃い色の花をつけた木が見えます。この色だとキクモモでしょうか。
こちらの白っぽいをした花はさくらでしょう。このあたりにはいろいろな種類の花の木があるようです。
王滝川を橋で渡ります。ここでは谷幅がかなり狭くなっています。古い橋の橋脚のようなものが見えています。
宿に到着です。時間の都合で1ヵ所立ち寄れなかったところがあります。その分、予定よりだいぶ早く着いたのでしょう。夕食時間まで1時間以上あります。周辺を散歩してみることにします。
宿の玄関から外に出て、裏手のゴルフ場の方に行こうとしました。さんざん探したのですが通り抜ける道がなかなか見つかりません。やっと見つけた道には電気柵がつけられていて通りぬけることができません。裏手に回るのはあきらめるしかないようです。
駐車場脇の斜面を見ると何かの動物が掘り返した跡が見られます。イノシシが派手に食事を探したようです。このようすだとたくさんいそうです。ゴルフ場に入りこまないようにとのことなのでしょう。
行くところがないので、このままバスが登ってきた道を降りていくことにします。こちら側の道路脇にも電気柵が設置されています。道から大きく外れて歩くことはできないようです。
鳥の声はいくつかあります。声の方向を探して見つけたのはカケスです。最近になっていろいろなところで見つけるようになっています。昔は見つけられなかったのはどうしてなのでしょう。
こちらに気がついたのかいったん飛び去ってしまいました。しばらくすると戻ってきました。どちらかというと、縄張りにしているようにも見えます。
道路脇で咲いていた花です。クロモジです。
上の方の、葉っぱを落とした枝には丸いかたまりのようなものがたくさん見えます。ヤドリギが木の幹についたものです。
赤い花がありました。カツラの花でしょう。
白い花が咲いていました。タムシバのようです。コブシとの違いはいまだによくわかっていません。
だいぶ遠くまで歩いてきました。あまり代わり映えがしないようです。引き返すことにします。これで夕食までの時間はだいぶつぶれました。
建物に入って中を歩き回っていると、中からゴルフ場へ行く出入り口がありました。ゴルフ場は、外からではなく、中からいくようになっていたようです。外に出て、星が見るのに適しているか確認してみました。大丈夫そうです。それよりも雲がいっぱいです、天気の方が心配です。だいぶ薄暗くなってきています。部屋に戻ってから、食事に行くことにします。
夕食は牛しゃぶでした。牛肉の味の違いはよくわかりません。終わりかけてテーブルの上を整理しようとしたら、肉の入っていたお皿が2段になっているのに気がつきました。火が消えかけていました。焼いて食べるのには何とか間に合いました。
食後に、星が見えるか玄関前に確認にいきました。一面雲におおわれているようです。周囲には明かりが少なく、晴れていれば星を見るのにはよさそうなところです。イノシシが出てくると怖いですが。フクロウ系の鳥の鳴き声がします。この近くはブッポウソウの生息地だそうです。それかなと思いかけました。すぐに、国語の教科書に、ブッポウソウと鳴くのはブッポウソウだと思われていたのがコノハズクであることを証明した物語が書かれていたことを思い出しました。もっともこの文章は当時全く理解できませんでした。後にそういう風に教科書に載っていたという話を聞いたからそうだと思っているだけです。
風呂に入って寝ることにします。地下の浴場に行ったのですが何となく狭いような気がします。後でわかったのは別のところにも大きな浴場があったということです。2回も入る気はしないので、そのまま部屋に戻ります。
風呂から上がって、カメラの入っているバッグを整理していると、電池・フィルターを入れている箱の中身が少ないことに気がつきました。ここまでの途中で確認したときも、何か少なかったようです。調べてみるとフィルターの何枚かと大きさを調整するリング、予備の電池パックがありません。どこかで落としたようです。夕森公園で落とした可能性が一番高いようです。
昨日が平成最後の日で、今日は令和最初の日であるというのには全く気がついていませんでした。バスに乗ったときにそういう話があった時に初めて気がつきました、ちなみに添乗員さんは、元号越の番組を見ていて寝不足なんだそうです。ふだんからテレビは見ませんからさっさと寝てしまっていました。今朝も、明るくなったので目が覚めています。
窓の外を見るとだいぶ霧がかかっています。遠くの木立が霞んでいます。
外に出て、周辺を歩き回ってみます。まずは昨晩もいったバスがあがってきた道沿いです。鳥のさえずりはたくさん聞こえます。木の枝先にいるのを見つけました。この手の鳥は全てシジュウカラにしていました。あまりはっきりしないのですが、胸元のネクタイ模様はないようです。コガラかも知れません。
木の幹に、糸くずのようなものがいっぱい着いています。地衣類の仲間でしょう。何種類かあります。右側のものはサルオガセのようです。
道沿いの樹木です。それほど大きな木はありません。最近になって育ち始めたようです。大きく伐採されていたのでしょう。
歩いていると霧が流れてきました。木のトンネルがあってその先は霞んでいます。なかなか幻想的な風景です。
あまり遠くまで行くつもりはないので引き返します。道脇に紫色のつぼみがあります。センダンのように見えます。暖かいところの植物です。この付近でも育つのでしょうか。
たくさんの鳥の鳴き声が聞こえてきました。林の中ですが、そちらに入っていく道があります。行った先で見つけた鳥です。真ん中にいます。ネクタイがないのがはっきりわかります。コガラです。丸い実がついている木はヤマハンノキでしょう。
宿の近くまで戻ったところでカケスを見ました。昨日とだいたい同じ場所です。やはり縄張りにしているようです。
いったん宿まで戻ってきました。朝食時間はまだまだ先です。ゴルフ場の方をぐるっと回ってみることにします。昨晩宿に戻った後、建物の中を通りぬけるとゴルフ場にぬけられるのを確認しています。
ゴルフ場にコースはいくつかあるようです。とりあえず、建物からまっすぐ続いている方向に行くことにしました。
ちょっと離れたところにある山が見えます。霧の中です。
道脇の林の中にあったクロモジの花です。雨が降ったみたいで、水滴がついています。
一段高くなった奥に、小さな池がありました。風がなく水面は平らで、向こう側にある林を写していました。
方角的に中央アルプス(木曽山脈)が見えそうなところに行ってみました。高い山が連なっているのは見えます。大半は雲の中です。山脈の北端部が見えているようです。
南側です。尾根とだいたい同じ高さくらいまで雲が上がっています。御嶽山は見えません。雲の中なのか、地形的に無理なのかははっきりしません。
ゴルフコースはかなり長いようです。3ホールほど先の所まで行ってみました。それでも朝食朝食の時刻は迫ってきています。急いで戻ることにします。
朝食を済ませて、しばらくしたら出発です。バスは、宿に登ってくる道を下っていきます。王滝川まで下りてくるとダムとダム湖があります。牧尾ダムと御岳湖です。ダム脇の公園のさくらは満開です。
王滝川を渡ります。バスの席は昨日と反対側になっています。御嶽山を下りるまでは、昨日と同じ景色を見ることになります。
バスは三岳まで下りてきました。いったんここにある道の駅によっていくことになっています。昼食弁当を入手するためです。地元のお母さんの手作りだそうです。
弁当を仕入れる間は休憩となります。この先の行程が長いのでトイレにいっといてねというのもあります。普通は出発前に済ませておくことになっています。時間があるので買い物もできます。お土産物の他に地元直産の野菜類もあります。何があったかよく覚えていませんが、荷物になるので遠慮しました。
施設ではいろいろな花が咲いています。木の根元で咲いていたのはシバザクラです。
ヤマザクラの花もきれいでした。
休憩も終わりバスは進んで行きます。次の目的地は蓼科です。木曽川まででた後、北上し諏訪湖の方にぬけていきます。詳しい道はこの時点ではよくわかっていません。
木曽川まで出たときに橋の上から見た川です。
木曽川に沿って北上して、途中から山の中に入っていきます。木曽路の峠の先にある奈良井まではいかなかったようです。
途中で、道が大きく曲がっているところがありました。左下の方からやってきて、橋の陰になっているところで右折し右に曲がりながら270度回転し、橋までやってきます。橋を越えると左に曲がりながら180度まわって現在のところまで到着です。その先は更に左に90度回って上に見えている道へでた後、真っ直ぐ進んで行ってトンネルに入ります。
その先も登り坂が続いていたので気がつかなかったのですが、このトンネルは太平洋側と日本海側を隔てる分水嶺にあったようです。
この先でもう一つ大きなトンネルを越えると、伊那谷に入ります。再び太平洋側に戻っています。正面に南アルプスが見えてきます。残念ながら山頂部は雲の中です。
道が大きくカーブしたところで見えてきた後方の中央アルプスです。こちらも山頂部は雲の中に入っています。
伊那市にぬけたようです。ここから高速道路に入ります。このまま北上して諏訪を目指します。岡谷JCTを過ぎると諏訪湖が見えてきました。その向こうに八ヶ岳が見えています。
諏訪湖SAでいったん休憩となります。ここからだと北八ヶ岳と呼ばれる山々も見ています。横岳や蓼科山の山頂は雲におおわれているようです。
諏訪ICで高速道路を下り、一般道に入ります。道脇に見えてきた小学校のさくらがきれいです。後方の山は霧ヶ峰近辺の山です。
旅行案内では、蓼科大滝、おしどり隠しの滝、御射鹿池、白駒池の順番にまわることになっていました。麓に着いた時点でいくつかの問題が出てきました。一番大きなものは帰りの道路が渋滞していそうなので、帰着が遅くならないよう早めにここを切り上げたいということです。
2番目は、だんだん雲が広がってきていることです。蓼科山も完全に見えなくなっています。雲の影響を受けるため、一番高いところにある白駒池に着く頃には大雨になっているかも知れない、遅いほど可能性は高いということです。
バスの運転手さんの提案でまわる順番が変更になりました。最初におしどり隠しの滝と御射鹿池、次に白駒池、最後が蓼科大滝の順になります。確かに案内書に書かれていた順番は無駄があると思っていました。書かれていた、蓼科大滝からおしどり隠しの滝まで歩くというのもやっぱり間違いでした。
バスは南寄りコースをとりそこから山の中に入っていきます。だいぶ登ったところに池があり、少し通り過ぎたところにある駐車場に入ります。この池は見学予定の御射鹿池なのですが、先におしどり隠しの滝まで歩いて行くことになります。さらに道の先に見えている明治温泉と書かれている道に入っていきます。道を進んでいって見えたおしどり隠しの滝です。横に見えている建物は明治温泉です。
明治温泉の前の広場から階段を下りていって少し進むとおしどり隠しの滝に出ます。見えてきた滝の一部です。川底にびっしりコケのようなものが生えています。
正面からみた滝です。いくつかの段になって落ちています。
段になっている上の面の流れです。表面は比較的平らで滑らかです。
比較的段差の大きなところです。水の流れを止めて写しています。
流れるように写すとこのようになります。
滝壺の水面に泡がいっぱい集まっています。温泉水が混じっていてそれが泡の元となっているのでしょうか。あまり聞かない話です。植物から泡になる成分が出てくるというのは聞いたことがあります。
おしどり隠しの滝を流れる川に生えているコケは、何となくチャツボミゴケににているような気がします。鳥海山獅子が鼻湿原で見たコケです。この時は、遠くから見ただけなので、細かい特徴まで見ることはできませんでした。といっても、今回もそれほど詳しく見たわけでもありません。全体的に細かく滑らかな感じと、水のかかるところから水中に生えている点ぐらいが相似点です。
酸性水に育つようです。チャツボミゴケとするとここの水も酸性がかっているのでしょうか。
斜面にコボコボッとできているところのものです。
一部を拡大してみました。
獅子が鼻湿原では、冬に枯れたところは茶色い土のかたまりのようになります。この岩のように見えるものもそれとよく似ています。
滝から奥に遊歩道が続いています。この川沿いにあるいくつかの滝を巡っているようです。隣の王滝まで片道30分です。往復するとここでの見学時間を使い切ってしまいます。行きかけたのですが、途中は林の中で川も見られそうもないのでやめにしました。
おしどり隠しの滝周辺でもたくさんの湧き水が見られます。湿っているのでコケもよく育っています。水受けの甕もコケに覆われています。
湧き水が水滴となって落ちているようすを写してみました。全体的に暗いのでこれが限界です。
おしどり隠しの滝から引き返します。明治温泉の前の道脇にはまだたくさんの残雪が見られました。
次の見学地は御射鹿池になります。ここは有名画伯が景色を描いたので有名になりました。といってもその絵は見たことがありません。池とその水面に映っている木立を描いたもののようです。農業用溜池ですが、酸性が強いために魚が住まないそうです。この水で作物が育つのかが心配です。バスの駐まっているちょっと先にあります。歩いて行きます。
道路に戻ったところで正面の谷間に遠くの景色が見えています。茅野市街の方角です。高い山は霞んで見えていないようです。
見えてきた御射鹿池です。
とりあえず木立が写っているようすを撮ってみました。
風が吹いて水面が揺らいできました。写っている木の幹が波うっています。
曇っていることも原因なのか、背景の木立がはっきりしているのはこの一画しかないようです。
少しだけ引いて写してみました。
背景の山が入るまで引いてみました。何かが水面に写っているというのがわかるのはここまで引けないとわからない様です。偏光フィルターは、望遠ズームに取り付けられる大きさです。広角ズームに取り付けられるように変換するリングは、夕森公園でなくしたようです。レンズの前に手で押さえて置いて写しています。
水面に映る木立の前をカルガモが横切っていきました。縦と横の筋が作る幾何学模様がきれいです。
御射鹿池を後にして、山を下りて行きます。山麓に出たところで北に向かって進み、峠を越える道に出ます。麦草峠といいます。白駒池はこの峠を越えたところにあります。
このあたりからは、来た時と同様霧ヶ峰の方角がよく見えます。来る前に比べてだいぶ雲が増えているようです。添乗員さんの予想は当たったようです。このような予想は、あまりあたって欲しくはありません。
山道を登っていきます。標高が高くなってくると道脇に残雪が積もっているのが見えてきます。高くなるにつれて雪は多くなっているようです。
麦草峠と思われる場所です。この付近では完全に雪で覆われていて地面が見えません。このようすだと、白駒池近辺でも雪が多く残っていそうです。
峠を少し下って白駒池の駐車場に到着です。これから、道路を渡って林の中に遊歩道を歩いて行くことになります。遊歩道の入口付近は、雪が高く積もっています。雨も降っています。池までいくのは大変そうです。
駐車場に着いたとたん、おなかが急に差し込んできました。添乗員さんに言って、トイレに先に行かせてもらいます。ここのものは有料というか環境協力金が必要です。
出てきたときには、みんなは先に行ってしまった後でした。雨が降っているので、合羽を着てから追いかけることにします。だいぶ後れを取ってしまいました。
このあたりの林は苔の森というようです。500種類近くのコケが確認されているそうです。林の中のようすです。20cmほどの厚さで雪が積もっています。コケを見るつもりで来たのですが、これではよく見られそうもありません。
それでも、木の幹の周囲は雪が溶けているので何とかコケが生えているのがわかります。
この木の幹には、びっしりとコケがついています。
コメツガの実生もたくさん出てきています。
白駒池駐車場をでるのにだいぶ後れを取っています。コケや林のようすも気にはなります。今は追いつくのが先です。半分小走りで追いかけています。といっても、足元は雪で滑るのでそれほど速度は出せません。ツアーのメンバーの何人かは、滑って転倒するかも知れないということで戻ってきています。こちらはジャケットの上から合羽を着込んだので汗だくです。
だいぶ進んだ所で、添乗員さんが「カニ歩きで」と指示をしていました。雪道での指示とは少し違うようです。追いついて見ると前がつかえて動けなくなっていました。先頭まで行ってみると、先の高さ1mほどの下り坂のところが完全にアイスバーンになっていました。横に溝が切ってあるのですが、深くないので靴がひっからずそれほど役に立っていません。ここを下りるのに苦労していたようです。
みんなが下りようとしているところとは反対側の道脇は、傾斜がきつくなっています。そのわりには雪が薄めです。雪を踏み抜くようにして下りると簡単に下りることができました。その代わり段差は高めです。その後は、ここまで急いできたそのままの勢いで突き進んでしまっています。これは完全にマナー違反です(反省)。その後はどうなったのかはわからないのですが、メンバーはわりと早く追いついてきたので、新しいコースからアイスバーンを通りぬけたようです。
そこから少し進んだ所で白駒荘に到着しました。その前から見える白駒池は完全に凍っています。
左側岸近くの方向です。こちらも水面は見えません。
右側の岸近くからは、霧のようなものがわき上がっています。
先に進もうとしたのですが、添乗員さんからはストップがかかりました。時間を見て適当なところで引き返すつもりでした。
すぐには引き返さず、その近くから湖面を見てからにしました。ここは見るところが少ないので、青苔荘の方にも行ってみました。途中の道沿いの切り株の上にコケがいっぱいついています。
浮き上がった木の根についているものです。イワダレゴケかな?
青池荘に到着しました。建物から池までは少し離れています。雪が積もっていてそのままでは池に近づくことができません。探してみると建物の入口の前から池の方に向かって道がついていました。そこを進んで行くと池に到着です。ここから見ても池は完全に凍結しています。
手前側に、目玉型に氷が溶けたところがあります。八幡平のドラゴンアイに似ています。こちらのものは小さすぎます。たまたまこういう形になったのでしょう。向こう側に見えている建物は白駒荘です。
それほどゆっくりしている時間はありません。すぐに引き返します。コケも少しはよく見ておくことにします。木の幹についていたコケ(苔類)です。丸くなっているのは胞子体でしょうか。
コケの種類がわかるかと期待していました。ラベルのつけられているものはこれだけでした。雪に埋もれていたのでしょうか。カギカモジゴケだそうです。細長い紐状なのが特徴です。
よく見かけていそうなコケです。パンフと比べた感じではセイタカスギゴケかな?
白駒池の次にいくところは蓼科大滝です。来た道を引き返していきます。みんな合羽とかを着込んでいたので車内は湿っぽくなっています。フロントガラスが曇ってくるということで暖房が入ります。
バスは来た道の途中から別荘地の中を通りぬけてビーナスラインにでます。道に出てから少し下ったところで蓼科温泉の駐車場に到着です。ここから滝まで歩いて行きます。
駐車場から滝に向かう道に出たところが工事をしていました。ショベルカーが道を塞いでいます。通れるか心配したところで、ショベルカーが道脇によっていきました。ちょうど工事が終わったところのようです。
緩い下り坂の道を進んでいくと川にでます。湯の滝川です。
川原に咲いていたネコヤナギです。かなり大きな木です。
ここから滝までの間も、コケの多いところのようです。コケを中心に見ながら歩いて行きます。コケも新しく伸び始めているようです。色が変わっています。
木の皮についたコケです。表面は滑らかです。
積み重なった岩の上に、絡みつくように木の根が伸びています。岩の上や木の根の表面にコケがいっぱいついています。このようなところは、もののけの森と呼ばれているところが多いようです。
岩の上についたコケです。色の違う2種類のコケが混じっています。
ガレ場の一部にもやのようなものがかかっています。温泉の蒸気が吹き出しているのでしょうか。
一番もやの強い一画です。ちょっと幻想的です。
蓼科大滝に行く途中のこの森も苔の森というようです。ここをすぎるとすぐに、東屋が見えてきます。蓼科大滝の展望所になっています。今は先に来たツアー仲間でいっぱいですので、手前の川のようすなどを見て東屋近辺の人だかりが少なくなってからいくことにします。
まずは、横を流れる川です。川の中にある石ころの上にコケがびっしりついています。川底は何故か黒っぽい色をしています。
川岸の石の上のコケです。胞子体がいっぱいできています。その先には水滴がついて光っています。
別のコケの胞子体です。こちらは頭を下げた形になっています。その先にはくちばしのようなものがついています。ハリガネゴケかな?
東屋の人だかりもだいぶ少なくなってきました。大滝をみにいくことにします。
大滝です。名前のわりには大きくないようです。溶岩層を削ってできているように見えます。
水を流れるようにして写してみました。できるだけ滝に近づいたところから写しています。
滝壺から流れる水と川底の石です。滝の壁面とか川底の石とかコケがいっぱいついています。
ちょっと離れたところから滝を写してみました。
滝の写真を撮っていたら、まわりにはほとんど誰もいなくなってしまいました。この方がゆっくり写真を撮れるのでいいのですが、置いてきぼりを食らうといやなので引き返すことにします。といっても、バスの集合時間にまではまだまだあります。コケとか景色とか、みながら戻っていきます。
川底の石についたコケです。何となく光っているようにも見えます。
地面のコケです。いろいろの種類ものを写しました。帰ってから調べても結局は何なのかわかりませんでした。写真だけあって、種類分けのポイントとかが書かれているものが少ないようです。
茶色っぽい色をしたコケの群落です。今までもたくさんありました。イワダレゴケとしています。
バスの駐車場まで戻ってきました。後は大阪まで帰るだけです。途中の諏訪ICの近くの道と高速道路の何カ所かで渋滞しているようです。帰着の時間の予測ができません。
諏訪付近では確かに車の流れが悪くなりました。ちょっと余分目に時間がかかってICに到着し、高速道路に入ります。バスは伊那谷を走っていきます。天竜川に流れ込む川を横切ったところでその川を写したものです。深い谷で、その両脇の山は段丘のような地形になっています。雲は相変わらず低く垂れ込めています。
旅程表では、飯田で買い物となっています。添乗員さんによると、近辺にお土産物屋さんがないそうです。ならどうしてそのような計画を立てたのか疑問になってきますが、詳しくは追求しないことにします。代わりに駒ヶ根SAによるそうです。
駒ヶ根SAをでてからも順調にバスは進んでいきます。恵那山トンネルをぬけると岐阜県に入ります。この付近の谷のようすです。雲は晴れそうにありません。
愛知県を横断し養老山地が見えてきました。雲は薄くなってきているようですが、山頂部はまだ雲の中です。このあたりから所どころで車の流れが悪くなって来ています。
養老SAで休憩が入ります。ここで夕食弁当の積み込みもあります。帰りが遅くなるので、夕食弁当が必要とあらかじめ申し込んだ人のためのものです。解散場所まで戻れば家まではすぐです。申し込んでいません。
ここから先の渋滞は、断続的に○○kmというものです。だんだん解消に向かっているのでしょう。それほど遅くならないうちに帰宅できそうです。
次の休憩は大津SAです。それほど長い渋滞にはかからずに到着です。といっても半分寝ていたのでどうだったのかはよくわかっていません。
このSAには長いことここには来ていません。ここまで帰ってきたらそのまま家まですぐなのでそのままよらずに帰ります。中は、新しくきれいになっています。三階には展望デッキまでつくられていて、琵琶湖が望めます。
この後2ヵ所ほどで小さな渋滞にかかりましたが、それほど遅くならないうちに新大阪に到着しました。ここで大半の人が降ります。帰るのを急いでいるのでしょうか。早い時間に店に入って夕食にしようということも考えられます。そのままどこにもよらず、家に帰りました。無事帰着です。
旅行会社の案内を見て、コケをじっくり見るのも良いのかなということで、今回のツアーに申し込みました。メインとなるのは白駒の森です。たくさんのコケがあるということをアピールしています。白駒の森を紹介するサイトをみると代表的なコケの名前がアップされていてますし、コケの観察会なども頻繁に行われているようです。散策路沿いにも解説板なども期待できそうです。名前を覚えるには良さそうな気がしました。
白駒の森では、雪が深くそれどころではありませんでした。解説板も見つけられたのは1つだけで、雪に埋もれているものがたくさんあったのでしょう。結局のところ、コケの名前は一つしかわかりませんでした。帰ってからいろいろと調べてみたのですが、名前を確定するに至っていません。
添乗員さんによると、今回のコースは数少ない原生林が残されている場所をまわっているそうです。そのわりには、あまり木を見ていませんでした。幹しか見えないというのは言い訳にはならないでしょう。あまりそちらの方には注意がいっていませんでした。原生林というわりには大きな木は見かけなかったような気もします。
今回の旅行先は、大きく2ヵ所に別れます。御嶽山南方から山麓にかけての地域と、蓼科山南山麓の地域です。両者に共通するような呼び方とかは特になさそうです。旅行会社も適当に2ヵ所を選んだように見えます。適切な呼び方はないものでしょうか。
ところで前者は、中央西線の中津川以遠の沿線ですから、木曽路と考えることができます。厳密な意味での木曽路は、中山道の内の落合宿から贄川宿までの間をいいます。落合宿からは木曽川沿いではなく、馬籠・妻籠と山越えをして木曽川に戻ってきます。夕森公園付近では、木曽川から反対側のだいぶ離れたところを通っています。さらに遠くの夕森公園は木曽路といっていいのかとなります。一応、現在の主要交通路としては国道と鉄道になっています。現在の木曽路とみなせますので、大丈夫ということにしておきます。
蓼科近辺についてはどうでしょう。木曽路は贄川宿までです。このうち、奈良井宿・贄川宿は木曽川ではなく、日本海方向に流れる奈良井川沿いにあります。木曽川沿いではなくても木曽路と大目に見てもらえるものとします。
その後、中山道は塩尻から諏訪へぬけるていきます。今回も諏訪を通りましたから、ここまでは中山道沿いといってもいいでしょう。この後中山道は霧ヶ峰を越えて、蓼科山の北西方向から北上していきます。蓼科近辺の見学地は蓼科山の南側ですからだいぶ離れています。
諏訪ぐらいまでなら、木曽路と何とかごまかせそうですが、その先となるとちょっと苦しいようです。それでも適切な名前がないということで、木曽路ということにしました。かなり強引です。その結果今回の旅行記のタイトルは「木曽路コケと渓流」になりました。
コケをみようというのが一番の動機になっていました。細かいところまでみる必要があるということで、顕微鏡の出番を期待していました。いつも双眼鏡と一緒に持ち歩いています。いざ出して使おうとしたのですが、暗すぎてよく見えません。このようなときのために、照明装置がついているのですが点灯しません。電池切れのようですが、それほど使ったことはありません。
この顕微鏡は、日本橋で投げ売りをしているものを買ったものです。公称では倍率は60倍となっています。のぞいてみるとかなり拡大されているのがわかります。その分焦点を合わせるのには苦労します。
照明装置がつかないのを何とかしたいものです。照明装置の部分の中を開けてみると、ボタン電池が入っていて、電池と基盤との間の接点のところにさびが浮いています。何らかの原因で水が入りこんだのか、電池切れになったのを放置していた結果液漏れを起こしたのかのどちらかのようです。電池にLEDをつないでみると点灯します。電気はまだ残っているようです。一応基板との接点の部分はやすりで磨いてきれいにしておきます。この段階でも照明装置は点灯しません。
交換用の電池がないかと、場合によっては照明装置が壊れている可能性もあるので同じものが売られていないか大阪市内にでたついでに探してみました。顕微鏡はもうありませんでした。
電池も探してみました。型番はAG10となっています。これも見つかりません。番号でみてもどのような電池なのかわかりません。表面にPbHg0%と書かれているので、アルカリ系の電池でしょう。SRで始まる番号のボタン電池を探せばいいことになります。直径が11mmちょっと、厚さが3mmほどあります。電池の番号形状の書かれている一覧表から、SR1130というのを買えば何とかなりそうだと考えました。
一応念のため、ネットでAG10を検索してみると、SR1130が互換性があると書かれいるのを見つけました。さらにわかった事は、100均ショップでも売られているとのことです。さっそく買いに行って、電池を入れ替えてみると点灯させることができました。青色灯が点灯しません。回路といっても基盤にLEDとスイッチが乗っているだけの単純なものです。LEDの玉切れかスイッチの故障でしょう。別に問題はないのでこのまま使うことにします。しまっている間に電池切れにならないよう、電池と接点との間に薄い紙を入れておきました。
旅行も終わりに近づいた頃、いつもどおりカメラの時計のずれをチェックしようとしました。GPSロガーの時刻表示をカメラで写すだけです。肝心の表示窓をみると時刻が--:--:--となっています。今までは普通に表示されてました。また壊れたようです。異常になっているのは時刻表示だけで、他はきちんと動作しているようです。メモリー残量も30秒ごとに減っています。ログは書き込んでいるようです。
家に帰ってから、ログを取り出そうとしても読み取りエラーが出ます。いつも使っているソフトではなく、メーカー付属のソフトでも同じです。壊れたようです。沖永良部島での海ぽちゃが影響したようです。あまり順調だったといえないのですが、それなりに重宝していました。代わりを探すかどうしようか悩みます。前に検討したことがあるのですが、なかなか良いものは見つかりませんでした。
1日目、夕森公園からバスに戻って、ショルダーバッグの中を確認すると、いつもに比べてフィルター類を入れている箱の中身が少ないような気がしました。この時はあまり気にしなかったのですが、夜に風呂から帰って中身をみると、さらに少なくなっているように見えました。チェックをしてみると、電池を入れたホルダーがなくなっています。それと、フィルターリングも見当たりません。フィルターも少なくなっているような気がします。
カバンのカバーを閉め忘れていてもものが落ちたことがなかったので、油断していました。夕森公園の階段で足を滑られて尻餅をついています。その時落とした可能性がありますが、断定はできません。夜に中身を整理しようと動かしたときにも、かさが減ったような気もします。部屋の中でも落としたかも知れませんが、部屋をでるときに忘れ物がないかチェックはしていません。
このおかげで御射鹿池では標準ズームレンズに偏光フィルターを取り付けられず、思ったようには写せていません。
他に、バスの中で読もうと持っていった本もなくなっています。帰りのバス車内荷物の中に入れていました。少なくとも入れようとわけたところまでは覚えています。バスの中ではだいぶうとうととしていたので、本を見ようとしていません。バスが、新大阪に着いたときに荷棚に置いていたものを下ろそうとしたときに落としています。だいぶ中身がばらけたようです。周辺に散らばっているものをバッグの中に入れ直しただけで、周辺に残っていないかのチェックをしていません。よく見ておくべきでした。
出発前の腰痛は、1日目は無理をしなければなんとか過ごせました。2日目はちょっと痛みが残っているかなというぐらいで、普通の状態に戻っていました。重たい赤道儀を持っていかなかった効果があったのかも知れません。
経費です。ツアー代金以外に4000円ほど使いました。大半がお土産代です。歩数は1日目1万4千歩、2日目2万1千歩です。
最近GPSロガーからデータがダウンロードできなくなりました。旅行で動き回った記録が読み取れると期待していたぶん残念です。
旅行中にデータを記録しているか確認しようとすると、表示窓のバックライトが点滅して、表示されているはずの文字が見えません。いったん電源をオフにしてから入れ直すと、元のように表示されるようになりました。
次に、ポケットから出そうとしたときに、裏蓋の留め金が引っかかったのか、裏蓋が空いてしまいました。電池ケースの蓋になっていますから急いで閉め直し動作するか確認したところ、スイッチが入りませんでした。こういいうことは何回かあったので、蓋の開け閉めをしてみました。何回かやった後で電池が抜け落ちていることに気がつきました。これでは動作するはずがありません。電池はどこかと探したところ、そのままポケットに残っていた。取り出して入れ直したところ、再び電源が入るようになりました。
旅行も終わりに近づいたので、いつも通り(ここ2−3回だけですが)ロガーの時刻表示を写そうと、時刻の表示をだしてみると--:--:--になっています。壊れたのかと思って他の表示を見るとこちらはきちんと動作しています。残りメモリーの容量も少しずつ減っていますから、記録を書き込んでいるようです。
家に帰ってから、データをパソコンにダウンロードしようとすると、有効なデータがないと表示が出てきます。別のソフトでも、似たような結果になります。一連の状況と、1年ほど前の沖永良部島での海ぽちゃ事件とをあわせて考えてみると、事件から何とか回復できたもののついに壊れたように思えます。一応接点とかも掃除し直してみたのですが、回復しませんでした。
わりと便利なので、変わりになるものがないかと、ネットで探すことにしました。同一機種はとっくの昔に製造に中止になっています。同じメーカーの機種を検索していると、最近読み取らなくなったものが読めるようになったという記事が検索にひっかかってきました。内容を確認すると、今使っているソフト(MTKダウンロードユーティリティ)で読み取るとうまくいくということでした。これは実行済で効果は期待できません。時刻表示ができなくなっているという現象は共通していて、これは回復しないようです。
ここでわかった事は、GPSの仕様の問題で時刻(日付)の読み取りがおかしくなることがあるということです。周回ロールオーバーという現象で、日付(週数)を数え上げていくと数字がいっぱいになった次の段階で、週数のカウントが0からに戻ってしまうというのが原因のようです。例えているなら、2桁しか計算できない電卓で99+1を計算しようとすると、百の位への繰り上がりをしたことが記録できず、下2桁だけが計算された結果、0に戻ってしまうという現象です。これが4月7日の朝に起こったということです。
GPS内部で位置の計算に使うデータは衛星・測定器とも共通なものなので、位置とかは求められますが、日付時刻だけが異常な値となってしまいます。これが原因で動作がおかしくなった機器が出てきたようで、持っていたGPSロガーもその一つだったようです。
といっても読み込んでいないのに変わりがありません。考えられるのは、読み込むようになったとかかれている機種(M-241)と持っている機種(M-241c)の型番が違っているためではということです。持っているのは一つ古いかたです。そのために内部のプログラムに不具合が生じているということも考えられます。壊れたということも否定できませんが..。
新しい方の機器でも、読み込めたりできなかったりしているようです。機器のファームウェアが関係しているかも知れません。メーカーのページでロールオーバーに対応したアップデートがないか確認したところ、上位のファームウェアが出ているようです。ただロールオーバーへの対応はしないようです。
とりあえず、ファームウェアを更新しました。こででもまだ読みこみはできません。また、新しい機種探しになります。データ読みこみのためのソフトがダウンロードできるかと、対応機種を調べてみました。その時に気がついたのが、このソフトの最新版がロールオーバー発生直後に出されていることです。こちらも、最新版にアップデートしてみました。
これで再びGPSロガーをつなぎ、データをダウンロードしてみると、きちんと読み込むことができました。何がよかったのかはわかりませんが、機器のファームウェア(Ver1.13)と読みこみソフト(MtkDLut Ver.3.22)の更新で使えるようになるのははっきりしました。M-241かM-241cを持っている人はやってみるといいでしょう。メーカーが添付しているソフトウェアは更新の予定があるようです。
残念なのは、壊れたデータが読みこみを妨げているという可能性もあったので、確認のために記録されているデータを消去したことです。やらなければデータが復活した可能性もあります。といっても、ファームウェアの更新でデータが消去された可能性もありますからなんともいえないでしょう。