2019/05/30-31 高峰高原
このところ旅行先で星を見るというのがうまくいっていません。ちょっとましだったのが3回前の関越への旅行のときでした。残念なことに、天気はそこそこよかったものの、建物の明かりが強すぎて観測条件としては最悪でした。ちょっと欲求不満になっています。
星が見られそうなところでということで、旅行会社のパンフレットを見ていると、雲上の絶景宿という文字が目に入ってきました。雲の上なら星もきれいそうというので思わず飛びついてしまいました。夜の星空ツアーというのもついています。今回の旅行はこれで決まりです。
日程を確認してみます。5月30日、6月3日、7月3日の3回です。新月は6月7月とも3日です。いずれの日でも良さそうです。問題なのは天気です。梅雨と重なると晴れる率もよくないでしょう。6月の始め頃に梅雨入りし、7月の下旬に梅雨明けします。7月のものは、梅雨の最中ということで却下します。6月3日だと早い年だと梅雨入りしていることもあります。できるだけ早い日程にした方がいいでしょう。ということで、5月30日出発のツアーに決定しました。ツアーのタイトルは「高峰高原ホテル2日間」、標高2000mの絶景宿と修飾されています。
申し込んでみたものの高峰高原(ホテル)というのがどこにあるのかわかっていません。絶景という言葉で修飾されている以上、見晴らしのいいところで、そういうところは空も開けている事が普通です。ネットで調べてみると、浅間山の西側の峠付近が高原状になっていて、その南の端、崖っぷちのようなところに高峰高原ホテルはあります。星を見られそうなところはありそうです。
浅間山の近くなので、浅間山が見えそうです。調べてみると、間に黒斑山という山があって見えないようです。みるためには黒斑山に登らないといけないようです。登るのに約2時間、降りてくるのに1時間半の行程です。浅間山をみるだけなら、山頂の手前トーミの頭まで行けばみられそうです。そこなら30分ほど短縮できます。この時間が作れるかどうかが問題です。朝早くにでて朝食時間までに戻ってくるのは可能でしょう。
欲をいえば、御来光もついでにということになってきます。この頃の日の出時刻は5時半頃です。トーミの頭までいくとしたら、4時前には出発していないといけません。起きられるかどうか心配です。ちょっと太陽が昇った状態でもいいのなら、4時過ぎ出発でもいいでしょう。トーミの頭からだと太陽が昇ってくる方位は、浅間山の左側になります。
高峰高原の近くには、池ノ平湿原というのがあるようです。ここも見ておきたいところです。湿原入口まで歩いて1時間ちょっと、湿原の周回に1時間くらいかかるようです。浅間山と両方みるのは無理でしょう。どちらも朝ご飯前しか時間がなさそうです。
高峰高原は絶景だということで、遠くの山もよく見えそうです。黒斑山と高峰山の山頂から見える山を調べてみました。図はその一部です。引き出し線の先は山の名前が書かれています。上段には富士山が入っています。下段はその右側の続きで八ヶ岳から蓼科山が入っています。180度の範囲を印刷して持っていくことにします。
旅行の行程を確認しておきます。新大阪集合です。新幹線こだまで名古屋まで行き、中央線特急しなので松本まで、そこからバスで高峰高原まで行きます。バスの行程は長いので、途中安曇野の大王わさび農場に行きます。8時半に新大阪出発だと松本到着は12時頃です。わさび農場は遅めの昼食休憩といったところでしょうか。農場のサイトではレストランは休業中となっていました。ここをでた後は、ひたすら高峰高原に向けて走っていきます。
帰りは、八ヶ岳の南をまわるルートに変わります。清泉寮で休憩した後、諏訪までいって昼食、塩尻からしなのに乗り名古屋からこだまで新大阪まで戻ってくるコースです。7時から8時頃に帰ってくる予定です。そのまま逆算すると、諏訪の昼食は2時頃になってしまいます。
ところで、このツアーの目的は何なのでしょう。わさび農場にしても清泉寮にしても、途中に休憩がてら寄っただけの感じです。高峰高原ホテルが目的とするにはちょっと弱いようです。絶景とセットなのでしょうか。一応夜景や星空、早朝散歩といったツアーが組み込まれてはいます。もっともこちらとしては星空が見られたら、それで満足です。
出発1週間ほど前に、旅行会社から詳しい行程の書かれた書類が届きます。新大阪集合は7時50分、出発が8時17分発のひかり、名古屋着が9時25分です。名古屋からは11時発のしなの9号、松本着が13時5分です。普通なら10時発のしなの7号にするところです。名古屋での1時間半の待ち合わせは何なんでしょう。
帰りは、塩尻16時3分発のしなので、名古屋着18時5分着、名古屋18時18分発のひかりで新大阪到着が19時26分になります。
7月になって旅行会社から送られてきたパンフレットを見ていると、紅葉シーズンに同じ所が半額近い値段で載っていました。ちょっとショックです。コースも東京まわりとなっています。これを後で確認しようとしましたが、再び見つけることはできませんでした。
用意する荷物はいつもと同じです。初日の昼食はついていないので、前日に用意しておきます。ついでに登山もあるかもということで非常用にパンも買っておきます。高峰高原の登山情報を見ていると、5月の始め頃ではまだ積雪が多く、所どころアイスバーンになっているので、アイゼンが必要と書かれています。一応奥の方にしまわれいているものを引っ張り出してきました。出発直前になってくると気温も上がり暑くなってきました。このようすだと雪も主要なところは溶けているだろうということで、アイゼンを持っていくのはやめにしました。
今日の集合は新大阪7時50分です。階段を1階におりたいつもの場所になります。30分もあればつきますが、少し早めの7時過ぎに家を出ることにします。家を出て駅までの半分ちょっときたところで、めがねを変えてくるのを忘れたことに気がつきました。
今かけているのは室内作業用のめがねです。遠くの景色は少しぼやけて見えます。ふだん旅行中は車運転用のめがねをかけていて、室内作業用のめがねは、予備で一緒に持って行っています。取りに帰っても、集合時間ぎりぎりかちょっと遅れたくらいにつくことはできます。遅れるリスクも少しあるので、このままいくことにします。星などは少し見えにくくなるでしょう。
新大阪の集合場所に着いたのは集合10分ほど前です。人がいっぱいです。中学校の修学旅行生が広場の半分以上を占拠しています。おかげでいろいろなツアーの受付は隅っこの方で行われています。到着を告げてから、再集合までしばらくあります。付近をぶらぶらとしたりして時間をつぶします。再集合では、列車の座席票をもらってから、まとまって新幹線の乗り場まで移動します。
新幹線の座席は通路側です。わりとすいているので、空いている窓側席に座って景色を眺めます。京都に到着すると乗ってくるかなということで指定された席に戻ります。ここでもあまり乗ってくる乗客はなく、再び窓側の席に移動します。近江平野では、田んぼに麦が植えられていて黄色く染まっています。そろそろ収穫の時期のようです。
米原では誰か乗ってきたら席を戻ろうと待ち構えていました。結局誰も乗ってこずに、そのまま席に居座り続けます。ここではのぞみを2本やり過ごします。停車時間は長めです。
米原を出てしばらくすると伊吹山が見えてきました。山頂までくっきりと見えます。残念ながらうまく写すことはできませんでした。電柱が邪魔をしています。この後は山陰に入ってしまいました。
大きく削られた山が見えてきました。金生山です。石灰岩の採掘で神社のある所をのぞいてほとんど削られています。
遠くに、御嶽山が見えました。金生山からは見たことがあります。よく考えてみると、このあたりから見えてもおかしくはありません。
付近の田んぼです。水を張り始めたところのようです。
岐阜羽島でも誰も乗ってこず、そのまま居座り続けます。羽島を出るとすぐに名古屋に到着です。
名古屋に到着です。ここから中央西線の特急に乗り換えですが、待ち時間は1時間半もあります。添乗員さんから案内されたのは、構内の待合室です。かなり人でごった返しています。コーヒーでも飲んでといわれました。その売店はいつみても長い列ができています。並んでまでという気持ちにはなれません
座って待ったらといわれたので、空いている席を探してすわることにしました。そのままぼやっとしていても退屈してきます。おなかはそれほどすいてませんが、昼食が車内ということもありますから、立ち食いそばでも食べようと、ホームにあがってみました。端から端まで歩いたのですが見つけることはできませんでした。そばはあきらめます。後でわかったのですが、名古屋はそばではなくきしめんでした。
大阪方面行きのホームでは修学旅行生の臨時列車が入ってくると案内がありました。今日は、修学旅行生によく出合う日です。ホームは生徒の列ができていて、混雑していました。
結局、待合室に戻り、席に座って本を読んで時間をつぶしました。
時間になって、在来線のホームに移動し、特急を待ちます。入線してきたしなのです。これに乗ります。
ホームの反対側にも同じ様な形をした列車が停まっています。こちらはひだです。よく見ると、座席はしなのと同じ方向を向いています。反対の岐阜方面に向かいますから、普通に考えると右向いて座っているはずです。添乗員さんによると、次の岐阜で先頭方向が変わるので、名古屋を出る段階で逆にしてあるそうです。そういえば、しなのも塩尻で向きを変えていたような...。
名古屋を出発し、高蔵寺に臨時停車します。このあたりから山の中に入っていきます。まだ木曽川は離れたところを流れていいます。恵那付近まで来るとだいぶ開けてきます。正面に一瞬ですが御嶽山が見えました。大垣付近でみたものに比べてだいぶ大きくなっています。このあたりから見られるとは思っていませんでした。
恵那山です。高速道路はこの山の下をくぐり抜けています。
中津川を過ぎて、坂下を通ります。このあたりにあるはずの阿寺断層はいつみてもよくわかりません。駅を過ぎたさきの、トンネルの手前を通っているといわれています。
トンネルをぬけると木曽川を渡ります。中津川を過ぎてからは、列車は木曽川沿いを走っています。ここまで一度、木曽川を渡っています。
大桑駅のさきで、雪をかぶった高そうな山が見えました。写真を撮ろうとしましたが、電柱がやってきました。木曽駒ヶ岳三沢岳が隠されています。次のチャンスはありませんでした。
倉本駅付近でも正面方向に高い山が見えます。乗鞍岳です。
上松駅の手前に寝覚ノ床という景勝地があります。花こう岩の岩場が広がっていて、木曽川はその間を縫うように流れています。川との間の木が大きくなって見づらくなっています。見えたのは一瞬の間でした。昔は車内放送で案内されていました。今はしないようです。
上松を過ぎて、木曽福島に着く手前のところで、谷の合間から御嶽山がよく見えるところがあります。そこからの御嶽山です。噴煙が上がっているようにも見えます。上松駅の手前だと思っていました。
木曽福島の駅を出るとすぐに福島の関所があります。探したのですが見つけられませんでした。その後は、深い谷の間を走ります。景色はあまり見られずに塩尻に到着です。
塩尻駅には2分遅れで到着しました。ここからは篠ノ井線を通って松本まで行くことになります。塩尻駅では、先に到着しているはずの中央東線から松本に行く普通列車が、鹿が線路内に立ち入った影響で遅れています。到着を待つようです。
普通列車が来たので、すぐに出発するかと思ったのですが、普通列車の方が先に出てしまいました。ここから松本までの間で、普通列車を追い越せるところがありません。後をゆっくりついていくことになります。添乗員さんに確認したところあまり興味がなさそうでした。松本到着がさらに遅れるということに気がついていないようです。
塩尻を出てから、列車はゆっくり走ります。その分まわりの山をゆっくりみる余裕があります。左側には雪をかぶった高い山が見えます。北アルプスの蓮華岳から鹿島槍ヶ岳です。
右側に見えるのが美ヶ原から霧ヶ峰の山です。山の頂部に草原が広がっています。
左手後方です。手前の山裾から顔を出すように奥穂高岳と涸沢岳が見えています。
20分ほどの遅れで松本に到着しました。駅上の通路からみた駅北側です。大町行きの列車が停まっています。
改札を出たところで添乗員さんが、山がきれいなのでゆっくり見る時間を作ってくれるそうです。実際にはバスとの時間調整だったのかも知れません。
駅西側ロータリーと北アルプスです。
左手には乗鞍岳が見えています。
正面に常念岳が見えます。この山の形が好きだという人がいました。わかりやすい形をしています。手前のビルと重なってしまっているのが残念です。
ガラス越しなので、ピントもあまりシャープではありません。バス乗り場に下りて行ったところから撮り直します。山の左側低くなったところに見える小さく尖った山が槍ヶ岳です。
松本駅からは安曇野にある大王わさび農場に向かいます。バスの座席は左側なので北アルプスの山々がよく見えます。バスの運転手さんは、山の名前に詳しいようで、名前を教えてくれますが、問題があってどの山のことをいっているのか見当がつきません。少なくとも常念岳あたりから、白馬三山あたりまで見えているような説明です。
後方には一つだけ高い山が見えています。駅にあった案内板の説明とあわせてみると、乗鞍岳のようです。
真横に見えているのが常念岳です。三角形の尖った山です。その右側のだらだらっと高く連なっているところが大天井が岳です。
しばらくの間は奈良井川の右岸に沿って走っていきます。川岸に木が茂っていて景色が見づらくなっています。木が途切れたところのものです。奈良井川はこの下流で梓川と合流し、犀川となります。
北アルプスも見えます。建物のようにみえるコンクリートブロックの上側、ちょっと黒っぽくみえる山が五竜岳です。その右側に唐松岳、白馬三山と連なっています。
添乗員さんが一つだけわかる山として名前を教えてくれました。有明山です。富士山のような形が特徴です。
バスが左に曲がったときに見えた後方の山です。雪をかぶっているのは木曽駒ヶ岳です。
この時期は、田んぼに水を張って田植えをすませてから稲があまり伸びていないので、水面に映る山が絵になると添乗員さんがいうので、ねらってみました。なかなかうまくいきません。それなりに写ってくれた1枚です。
アルプスを背景に欲しいのですが、チャンスはそれほどありません。常念岳が何とか入りました。
遠景より近景の方がはっきりと写ってくれるようです。真ん中の山は有明山です。
運転手さんが、次の交差点を曲がった後、2つ目の川(蓼川)の水がきれいと教えてくれました。その川の水です。1つめの川(万水川)の水も結構きれいでした。
大王わさび農場の名前は、八面大王からきているようです。坂上田村麻呂が東征してきた時に、対抗したのが魏石鬼八面大王です。最後は矢に討たれて倒れてしまいます。あまりに強かったために、生き返って再び抵抗しないようにと、体をバラバラにして各地に埋めたそうです。この農場のある一画には、胴体が埋められたそうです。戦いのいきさつとか説明を読んでもよくわからないところがあります。
わさび農場というだけあって、わさび畑が一面に広がっています。収穫が終わって、砂利地になっているところ、日よけの覆いが掛けられているところとか色々です。
わさびです。ここのものはまだ小さいようです。
大王神社です。八面大王が祀られています。
低地のわさび畑に架かる橋です。幸いのかけ橋と呼ばれています。
橋を渡ったところにあるのが、大王窟と開運洞です。大王が宮城として住んでいた岩屋を再現したそうです。
大王窟です。奥に石仏のようなものが2体安置されています。
開運洞は少し深くなっています。その奥に七福神の彫られた石碑がおかれています。
大王窟・開運洞の横を上がった所に岩を積み上げてできた高台があります。大王さまの見張り台と名付けられています。
見張り台の上にあるのが太陽の石です。農場を見守る太陽を象徴しているそうです。
見張り台の上から見る景色です。周囲にある木々の方が高くて、遠くが見渡せなくなっています。アルプスも見えません。ちょっと残念です。
見張り台の、洞窟とは反対側に緑の湧水があります。筧から水がしたたり落ちています。見張り台からでているように見えますが、水の供給場所が見当たりません。自噴しているのでしょうか。
わさび農場に来るまでは、バスの窓からアルプスの山々がよく見えていました。農場に入ってからは、周囲に高い木がいっぱいあって全然見えていません。どこか見晴らしのいいところで、山をみたいものです。案内図を見ていると、アルプス展望台というのが書かれています。展望台は大王神社の続きにある丘の上にあるようです。いったん大王神社まで引き返します。
大王神社から裏手に回ったところの、わさび畑のわさびから水面の上を這うように細長い茎が伸びています。イチゴにみられる走出枝に似ています。これからわさびを増やすことができるのでしょうか。
展望台に上がったのですが、ここでも木の方が高くて遠くの景色はよく見えません。わずかなすき間から見えた山です。右端に有明山が見えます。
展望台に続く尾根道に石仏さまが並べられています。どういう仏様なのかまではわかりません。添乗員さんは、農場内に道祖神があるといっていました。それではないようです。
尾根の端まで来たところで、常念岳が見えてきました。左端の尖った山です。松本駅からみたときとだいぶ形が変わってきます。
ここから谷に下りて行くと親水広場にです。せせらぎに白い花がいっぱい咲いていました。山葵の花のようです。
ここにある池の中には魚がたくさんいます。オレンジ色をしたニジマスがいると書かれています。アルビノの一種だそうです。一番よく見かける魚です。ニジマスのようです。肝心のアルビノなのかはよくわかりません。おなかがオレンジ色をしています。全体に白っぽいようです。
別のニジマスです。濃い色のものは見かけません。
小さな魚もたくさんいます。遠くて細かいところまではみえないので種類まではわかりません。ニジマスのこどものようにもみえます。
わさび農場について一つ疑問に思っていることがありました。わさびは、伊豆半島などで有名です。山の中のきれいな湧き水のたくさんある所で栽培されています。それに対して、この農場は、広い盆地の真ん中にあります。山の中の清流といった感じのところではありません。この疑問は解決されるのでしょうか。
親水広場からは、農場の縁に沿ってエントランスの建物群のある所に戻っていくことにします。わさび畑を横切って外周を巡る道路に出ます。その外側には川が流れています。水はきれいで、水草がたくさん生えています。何種類かありそうです。
下流側です。水はゆったりと流れています。水量はかなり豊富なようです。
水車小屋が見えてきました。黒澤監督が映画を作るために作ったものだとか。建物の作り方に映像向けの工夫があるとか。確かに絵になります。水路の上をカヌーが進んできています。カヌーで水辺を巡るツアーもあるようです。
ここでは、二つの川が合流しています。手前側を蓼川といい、安曇野で湧き出した水が集まって流れている川です。左側の中島の向こうを流れているものは万水川といい、山の方から流れてきたものです。二つの川は合流した後、川の水はほとんど混ざらす並んで右奥の方にながれていきます。農場に入る手前で二つの川を渡りました。この万水川と蓼川です。
水辺に咲いていたキショウブです。帰化植物です。繁殖力が強いので要注意外来植物に指定されています。
蓼川の中にみられた水草です。これは葉っぱが大きめなものです。
細長い紐状のものと、丸いこんもりとしたかたまりになっているものもあります。
安曇野にわさび畑が多いのは、湧きだしている地下水が豊富なのを利用しているでしょう。
道脇の石に、男女の像が彫られています。道祖神です。信州から越後にかけては、このタイプのものが多いと雪国植物園で教わりました。
よく見るとたくさん並んでいます。ここに移設しているのでしょうか。元々はムラの入口などにおかれていたようです。
一番大きかった道祖神です。
道祖神のあったところから、農場の入口まではそれほど離れていません。すぐに入口まで戻ってしまいました。これで農場をほぼ一周したことになります。見残したところもありますが、今からいっても時間的に無理でしょう。いくのはやめておきます。
農場の外に出てみました。周辺に高い木がないので、アルプスの山々が見えています。広い駐車場の端までいくと、北側に続く山々が見えてきました。真ん中の黒っぽい山は五竜岳ですから、蓮華岳から白馬岳までが見えていることになります。
駐車場の横には田んぼが広がっていますから、再び、水面に映るアルプスの撮影に挑戦します。常念岳の方角です。ここのものは、あまりはっきりとは写りません。水面に藻のようなものが漂っているようです。
別の田んぼにしてみました。映りはいいのですが、稲の並びと常念岳の方角がわずかにずれています。ちょっと残念です。PLフィルターをつけようとしていますが、径を調節するリングを前回の旅行でなくしています。撮影にちょっと苦労します。
バスの発車の時間が近づいてきました。バスまで戻ったところでトイレに行っておくのを忘れていたことに気がつきました。添乗員さんに許可を得て行かせてもらいます。すぐちかくだとおもっていたのですが、入口の建物群の反対側の端にありました。往復に時間がかかってしまいわずかに遅刻です。
バスは、安曇野ICまで来た道を引き返していきます。反対側の景色が見えるようになります。田んぼ以外にも、麦畑があります。長いのぎを伸ばしています。
反対側の窓越しに見えたアルプスです。左から爺が岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳です。
水面に映る山です。こちらの方が写真写りがいいようです。水面の藻がこちら側に吹き寄せられて向こう側にはないからでしょう。
所どころに、わさび畑もみられます。日よけのための黒い覆いが目印になります。
安曇野ICからは、長野自動車道を長野方面に向けて走ります。長野までの主要国道は犀川に沿って走っていますが、鉄道・高速道路とも山の中を通りぬけていきます。長いトンネルをぬけて、しばらく山の間を走っていましたが、突然細長い湖が見えてきました。小仁熊ダムのダム湖です。谷の向こうには雪をかぶった高そうな山が見えています。山の名前はわかりません。
しばらく走っていると、山がよく見えるようになってきました。蓮華岳から爺が岳、右端に鹿島槍ヶ岳の一部がみえています。
再びトンネルの中に入って、ぬけたときは反対側の景色がよく見えるようになってきました。鉄道からみる姥捨からの千曲川平野の景色は有名でした。反対側なのであまりはっきりとは見えないうちに山を降りきってしまいました。
すぐに川を渡ります。千曲川です。長い橋が見えます。北陸新幹線です。このあたりはほとんど河川敷の上を走っています。
川を渡りきった先に更埴ICとJCTがあります。JCTから、上信越道を東京の方に向かって走っていきます。このあたりでは、麦畑の方が多いようです。
いくつかのトンネルをぬけた先からは、反対側の窓越しに八ヶ岳が見えていました。右端の高い山が蓼科山です。左の方の低くなっているところが麦草峠で、それより左側がいわゆる八ヶ岳で、右側が北八ヶ岳と呼ばれつる地域になります。
すぐ先の東部湯の丸SAでトイレ休憩が入りました。トイレとは反対側に斜面をあがる道が見えます。添乗員さんに言って、こちらから先に行かせてもらいました。八ヶ岳をみる展望台になっていたようです。
休憩が終わって、バスは高速道路を走り続けます。左側の窓からは浅間山が見えてきました。バスの運転手さんも浅間山が見えるといっています。山の形が今ひとつ理解できていません。右端の少し高く見える山が剣が峰で、その左側の頂上の平らな山が浅間山、その左側手前にあるのが黒斑山、高峰山と続きます。
バスはすぐに小諸ICに到着し、ここで高速道路を下ります。ICのぐるぐる回るところで、遠くの頭がでこぼこの山が見えます。方向がよくわからないので断定はできなかったのですが、後で調べてみると北アルプス野山とわかりました。中央やや左の4つほど並んだ山が、前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳です。電柱の上に槍ヶ岳の尖った山も写っています。
小諸ICから、チェリーパークラインという道を通って山を登っていきます。道沿いには、山吹の花がいっぱい咲いています。バスから近いので、ぶれないように写すのに苦労します。
ちょっと開けたところで、山の上に今日泊まる予定の宿が見えてきました。もうすぐ到着のようです。
宿に到着してから、夕食時間までは1時間くらいあります。ほとんどの人は、風呂に入ってのんびりとということになります。どちらかというと明るい内に、周りの様子も見ておきたいところもあります。フロントで1時間程度でいけるところを聞いたところ、特にここまでというのはないようです。周辺マップには、花の散歩道というのが書かれています。こちらに行ってみることにします。
部屋に荷物を置いて出発しますが、その前に富士山が見えるか確認してみました。わずかに雲があるものの、きれいに見えています。
宿の前から見た佐久平です。右側に見えるのが八ヶ岳です。
黒斑山です。ここから登っていきます。
ビジターセンターの前の道を進んでいきます。ビジターセンターは少しの時間差で閉まっています。
道は北斜面の間を横切っています。北側に見えた山です。調べたところ、左側尖った山が笠ヶ岳、真ん中付近の台地状の山が横手山から草津白根山、右端に苗場山もあります。
斜面の土の表面です。モザイク状の割れ目ができています。雪が動いてできたものでしょう。
日当たりの悪いところでは、まだ雪もたくさん残っています。
花はあまり多くないようです。斜面上にみつけた白い小さい花です。ほとんど目立っていません。ヒメイチゲです。
ショウジョウバカマの花も咲いています。
先の草むらで物音がしました。探してみると、キジがいました。
花の散歩道は林道から下に降りていく道から入っていきます。その道がなかなか見当たりません。斜面に登る道との位置関係も使って探したのですが、見つけることはできませんでした。
道はスキーのゲレンデを横切るところと、ゲレンデ間の木の多いところを横切るところを繰り返して通っていきます。木の多いところで目立っているのがオオカメノキの花です。
コヨウラクツツジも咲いています。花が何となく黒っぽい色をしています。終わった花弁がそのまま残っているようにも見えます。
大きく崖の崩れているところが、正面に見えてきました。赤ぞれというそうです。翌日もらったパンフレットにはここに溶岩層の断面がみえると書かれていました。
距離的にはだいぶきすぎたようです。散歩道に入る道が見つからないので、そのままゲレンデの中を下りて行くことにしました。
地面にでていた、コケ類の胞子体です。コスギゴケかな?手前の緑色のものは、カラマツの若木(実生?)です。
下りきった所で振り返って見た高峰山です。かたの高さのところを横切るように林道が通っています。
カラマツの木がたくさんあります。ウェブをみていたときに花が咲いていると書かれていました。探したのですが、それらしいものを見つけることができませんでした。探すところが悪かったのでしょうか。
さくらの花も咲いていました。標高が高い分気温が低いくなり開花も遅いのでしょう。
ゲレンデを下りて行ったら、地図の散歩道に書かれているように元の林道に戻りませんでした。ついたのは、スキー場の施設のあるところです。ここから宿のある車坂峠に戻らないといけません。コースとしては隣のゲレンデコースを登って林道にでるか、施設に入ってくる道をたどっていくかのどちらかです。
施設に入る道は、反対の方向に向かっています。遠回りになりそうです。食事の時間に間に合うのか心配になります。といって道のないゲレンデの急斜面を登っていくのも大変です。車道を通って戻ることにしました。
何とか、時間までには車坂峠まで戻ることができました。時間がぎりぎりですが、ここにある登山道入口をのぞいてみました。登山のアップや荷物の整理ができるようだけの広さがあります。
横に鳥居と、ほこらがあります。山之神神社というようです。
道路を隔てて反対側に宿があります。その道脇で咲いていた花です。シロバナヘビイチゴです。
宿に入ったのは、夕食時間ちょっと前です。そのまま食堂に行きます。みんなは窓の近くで何かをみています。運転手さんが木曽駒ヶ岳が見えるというのでみていたようです。一応並んで写真を撮りました。窓ガラスの反射がきついのでフィルターを使おうとしたので時間がかかってしまいました。
夕食は、地元の食材を使った洋食のコース料理です。フォークとナイフはどれを使っていいのか迷ってしまいました。添乗員さんが教えてくれました。外側のものから使うのでした。もっともナイフフォークは持つ手が逆なので使い勝手はよくありません。長いこと高級レストランに行っていなかったのでマナーを忘れていました。
食前酒がついています。どうしようか迷ったのですが、飲んでしまいました。その後一晩中、息も苦しく、頭もくらくらしていました。高山ということもあって酔いはきつくなっています。標高を聞かれて確認したときは、GPSロガーは2000mを表示していました。
ローストビーフだと思っていたものに筋があります。添乗員さんは鴨肉だといいます。確かにお品書きにはそう書かれています。それなら、筋のある所はわかりますので、ナイフで取り除いていただきました。牛と鴨の区別がつかないようでは、料理の品評をする資格がありません。ここでは控えさせていただきます。
夕食後しばらくしてから、夜景星見のガイドツアーがあります。玄関前に集合です。まずは夜景です。佐久平の景色がよく見えます。写真にはあまりはっきりとは写りません。30秒露出してこの程度です。
空のようすです。黒斑山の方角です。このあたりに木星が見えるはずだそうです。何も写りません。
案内人は星は見えないといったきり、いつの間にかいなくっています。終わったのかどうかもよくわかりません。みんな戸惑っていました。上田市方向の夜景も写しておきます。右側にある赤い光が、なんどやっても筋のように写ります。鉄塔に光源が並べられていたようです。
だいぶ雲が厚くなってきているようです。添乗員さんは翌朝の雲海を期待していたようです。でないだろうと答えておきました。
星が見えないのならすることはありません。風呂に入ってから寝ることにしました。
夜中にいったん目が覚めました。星が見えています、木星とさそり座です。寝る格好をしていますから、外に出ずに窓越しに写真を撮ってみました。三脚での固定のみです。明るい光が木星、その右側にアンタレスが確認できます。さそり座の形もわかりますが、このサイズでは見えていません。
夜景も一緒にいれようとしました。離れすぎていて無理なようです。
露出時間は30秒です。この程度しか写らないようでは、かなり雲が厚いようです。写真撮影は無理と判断しました。このまま寝続けることにしました。それより気になることがあります。長時間露出したときに発生するノイズが、たくさんでているようです。かなり大きなものもあります。
朝は4時前に目が覚めました。外はほんのりと明るくなっています。トーミの頭にいって戻ってくるにはちょうどいい時間です。日の出には間に合いませんが、出かけることにしました。
フロントに鍵を入れる箱がありました。前にものが置かれています。気にせずに、入れてから出かけます。登山届けは宿の入口にありました。書いていませんが、すぐにかけるでしょう。
外に出てみると、一面に霧が立ちこめています。黒斑山ははっきりと見えていません。
このまま山に登っても、浅間山が見えるとは限りません。それにもう一つ気になっていることがあります。昨日見ていた資料には、黒斑山から見えるのは前掛山と書かれていました。浅間山でないなら、意味はありません。予定を変更して、池ノ平湿原に行くことにしました。
湿原は昨日歩いた林道の先にあります。その道も霧の中で霞んでいます。
高峰山から降りてくる道との合流点ででは、たくさんのシャクナゲの花が咲いていました。この付近にはアズマシャクナゲがあるようです。この一画にだけかたまってあるのが気になります。セイヨウシャクナゲとの違いはわかっていません。
崖崩れの下に到着しました。赤ぞれとはちがうようです。斜面の岩は細かい石に砕けて崩れ落ちてきています。この付近には崩れたところがたくさんあります。岩質がもろいのでしょうか。
振り返って見ると黒斑山が見えています。霧が流れてきたり、晴れたりしています。
谷を大きくまわったところで高峰山の斜面の向こうに富士山が見えてきました。
拡大して見ました。少し赤っぽくなっています。朝日が当たっているように見えます。
八ヶ岳も見えています。こちら側は、雲がいっぱいあります。
道脇のオオカメノキです。白い色の花はこれしかないので一目でわかります。
林道は、初めのうちはほとんど平らでしたが、谷をまわったあたりから、登り坂になってきています。急坂というほどではありません。時間のことが心配だったので、ここまで急足できています。震動で少し胃のあたりが痛くなっていました。
道はカラマツ林の中を通っていきます。こ先のカーブのあたりから緩やかになっています。そろそろ池ノ平湿原入口に到着のようです。
長いカーブを曲がりきったところで、コマクサ峠に到着です。ここから、池ノ平湿原に行く遊歩道がつけられています。かなりハイペースだったので、所要時間はかなり短めでした。
峠の先の駐車場の方に行ってみました。北西側の山が見えるかと期待したのですが、それほどではなかったようです。雲が奇妙なわき上がり方をしています。左端の方に妙高山が写っていることには気がついていませんでした。
峠の広場に戻って南側の山をみえた八ヶ岳です。雲は、だいぶ少なくなってきています。
富士山です。少し暗くなってきたように見えます。まわりが明るくなってきたのでしょう。
池ノ平湿原をまわる標準的なコースは、北側の尾根を通って湿原の反対側にぬけ、湿原の真ん中を通って帰ってくるコースです。所要時間は100分ほどです。帰りの時間も含めて、なんとか朝食には間に合います。その代わり、湿原の中をぐるっと回ったりする余裕はないでしょう。湿原をじっくり見たいので、まっすぐ突き抜けて、周回コースをまわって戻ってくる事にしました。
池ノ平湿原に向かう道です。歩きやすい道です。先に開けたところが見えています。湿原です。その中は木道になっています。
湿原に近づいてきました。向こう側に湿原を囲む山の一部が見えています。左側は山が途切れています。
池ノ平湿原は、火口原が湿原になったと書かれていました。地形を見る限りでは、地滑りの跡のように見えます。山が馬蹄形に取り囲み、反対側は少し盛り上がりその内側に湿地ができます。大きな山の斜面ではないので、火口の一部が南側に滑っていったのでしょう。火山ではよくあることです。
馬蹄形に取り囲む山の方角です。外輪山の扱いになっています。雲上の丘、見晴岳とか名前がついています。
湿原の真ん中付近からみた、外輪山のない方向です。崩落地岩場と書かれています。向こう側の山は黒斑山です。雲は完全になくなっています。
湿原内では、全く花を見かけませんでした。湿原はあっという間に突き抜てしまいました。その先に、大きな岩が積み上がっているような所があります。忠治の隠れ岩と書かれています。国定忠治のことでしょう。ふるさとの群馬県との県境まで1kmちょっとです。
この岩場の近くで、何とか見つけたのはショウジョウバカマでした。
湿原に沿って北側に行ったところに水のたまっているところがあります。鏡池です。池塘ということいになっています。向こうに見える山は篭の登山です。
湿地の表面です。細長い植物は、ヒメシャクナゲかな。遠くてよくわかりません。地衣類のようなものも見えています。
この一画だけさくらの木があって、花が咲いていました。
湿原は素通り状態だったので、時間がかかっていません。この先にある三方が峰に行くだけの余裕ができました。行ってみることにしました。突っ切ってきた道をまっすぐに進んでいきます。
小石の散らばった丘の上にでました。三方が峰の頂上に着いたようです。強い風が当たってこのようになったと書かれていました。風衝地だそうです。この石の多いところにコマクサがたくさん生えているようです。コマクサ園と名付けられています。コマクサそのものは見つけることはできませんでした。崖のヘリには延々と高い柵が設けられていました。転落防止用かなと思っていたのですが、コマクサ保護のためだったのかも知れません。
まわりの山もよく見えます。おかげで、コマクサのことも半分忘れていました。
富士山の方角です。左側に甲武信ヶ岳も見えています。
富士山です。だいぶ目立たなくなってきています。
上田盆地の方角です。遠くに北アルプスの山々がくっきりと見えています。
北アルプスを拡大して見ます。前穂高岳から奥穂高岳大天井が岳付近までが写っています。
蓮華岳から爺が岳までです。右端に鹿島槍ヶ岳の稜線が写っています。扇沢連峰(赤沢岳)の向こう側に立山が見えています。爺が岳の上に剣岳も見えています。山に詳しい運転手さんに聞いてみたところ、この写真では?になっていました。麓からでは立山は見えないからでしょう。
唐松岳の八方尾根から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳、小蓮華山までが入っています。
八ヶ岳でずっと気になっていたことがあります。北八ヶ岳との間の鞍部(麦草峠)のむこうにずっと尖った山が見えていました。八ヶ岳の山ではないようです。手前右側の柵の向こう側は、急斜面で石が敷き詰められた様になっています。
拡大して写したものです。北岳です。右側の稜線にほとんど重なるように間ノ岳もわずかに写っています。日本第2位と第3位の山です。奥穂高岳も同率で第三位です。
宿から見えていたのは駒ヶ岳(甲斐駒ヶ岳)で、右側に見える山(縞枯山)の上にわずかに頭がでています。
三方が峰から先に行く道が続いています。林の間を通っています。どこに行くのか見当がつかないので、引き返すことにします。見晴岳の方に行く道だったようです。
引き返す途中に見えた池ノ平湿原です。正面に赤ぞれのがけ崩れが見えています。写真で見ると、赤っぽい色をした崖の中黒っぽい筋となって溶岩層の断面がいくつか見えています。
赤ぞれの右側の山が水の塔山、左側の高い山が東篭の登山です。
戻る途中の道沿いで咲いていた花です。ヤナギのようですが、種類まではよくわかりません。
よく見ると、ミネズオウも咲いていました。小さな花です。
ミヤマカタバミです。まだ朝早いためか、花は開いていません。コメツガの実が落ちています。
池ノ平湿原に戻るまでの間に小さな谷を横切ります。この谷沿いも湿原のようになっていて、大きな木が生えていません。所どころに、丸くこんもりとしたところがあります。スゲ類が集まってできる事があるそうです。それでしょうか。
ここの低地にも水がたまっているところがあります。
谷を横切り、林の中を進んで、坂を下っていくと忠治の隠れ岩まで戻りました。正面の空が明るくなっています。太陽はだいぶ高くまで昇ってきています。
忠治の隠れ岩からまっすぐ進むと入口のあったコマクサ峠に戻ります。来た道です。途中何もありませんでした。同じ道を通ってもということで、池ノ平湿原を南側から反時計まわりにまわる道をいくことにしました。案内図には崩落地岩場の植物がある所を通ると書かれていました。
湿原の南側の縁は、所どころに水が流れているところがある以外は、あまり花を見かけませんでした。すぐに崩落地の岩場に到着です。ここも湿原の縁と見分けがつきません。ここだけの花というのはありませんでした。
岩場を過ぎると道は二手に分かれます。どちらも駐車場に出ると標識が示しています。左に進むと湿原の北側を通って湿原に降りてきたところにでます。右側は、林の中を通ってコマクサ峠にぬけそうです。
湿原の中は花がなさそうです。林の中を通る右側の道で戻ることにします。
林の中では、だいぶ花も開き始めているようです。コケモモ(たぶん)です。つぼみがだいぶ大きくなっています。
巻いた葉っぱが重なって見える新芽です。ユリの仲間でしょうか。
黒斑山が見えています。手前の山の峠になったところをまっすぐ横に、通ってきた林道がついています。
さくらの花です。結構いろいろなところで咲いています。
ミツバオウレンです。白い花弁の間から黄色いものがでています。おしべめしべは別にありますから、がくになるのでしょうか。
マイヅルソウです。これもまだつぼみです。比較的大きかったものです。
コマクサ峠にだいぶ近づいてきました。このあたりの斜面も、林の木が少なめで草原のようになっています。
コマクサ峠からは、やってきた林道を引き返していきます。来た時に比べて鳥のさえずりがよく聞こえます。かなりきれいな声をしています。声の位置も林の中でなく、道沿いの木の方から聞こえてきます。
最初に見つけた鳥です。カラマツの木の枝の向こう側にいます。何とかピントは合ったものの、新芽の向こう側で細かい特徴まで見えないので何なのかは不明です、すぐに遠くへ飛び去ってしまいました。
シジュウカラのような鳥です。のど元が全体的にくろく、ネクタイ模様がありません。ヒガラです。
エゾビタキのようです。蝦夷と名前についていますので、こんなところにいていいのか不安になります。鑑定に自信はありません。
ガードレールと地面の間を行ったりきたりしている鳥がいます。ジョウビタキのような羽の白い斑点がありません。ルリビタキの雌です。オスほど派手な色をしていません。尾羽のところにわずかに瑠璃色の特徴を残しています。
道脇の花です。シロバナヘビイチゴです。この付近にあるものは、自然のものか、運ばれてきたものか区別がつきません。
再びエゾビタキです。このあたりにはたくさんいるようです。
コヨウラクツツジです。咲いているのか、枯れたものが残っているのか区別がつきません。
ツガザクラとしたのですが、ミネズオウかも知れません。
かばのき科の花です。ミヤマハンノキぐらいしか思い当たりません。雄花です。
ウマノアシガタです。どこにでも咲いていそうな花です。
名前のわからない鳥です。エゾビタキにいていますが、全体に茶色が濃く羽根の白い模様がありません。おなかの色は不明です。茶色が濃いことからコジュリンとしましたが、?です。
コマクサ峠から車坂峠まで、3分の2ほど戻ったところに高峰温泉があります。そこに泊まっていた風のお姉さん達のグループが前の広場で話をしていました。あいさつをしたら、すぐ近くでカモシカを見たと教えてくれました。もうどこかに行っただろうと勝手に考えて見に行きませんでした。時間があったのでダメ元でいった方がよかったかも知れません。
車坂峠まで戻ってきました。宿への裏口の方から戻っていくといったん広場のようなところにでます。ここは高峰山への登山口になっています。白い鳥居が見えます。山頂には高峰神社があって、大きな剣が立っているそうです。天の逆鉾みたいです。
宿の前に天文台のような施設があります。そのドームの上にキセキレイが止まっていました。
戻ってきたのは、朝の散歩会の集合時刻に少し遅刻といった時間です。外には散歩会らしい人影がありません。周辺にも見当たりません。行き損ねたとあきらめて、ロビーまで行くとたくさんのツアー仲間が部屋に戻ろうとしていました。聞いたら、何も始まらないから戻ろうとしているところだということです。何も連絡はなく中止になっていたようです。
朝食までまだまだ時間があります。昨日見つけられなかった花の散歩道の場所が何となく見当がついたので、行き直すことにしました。入口は、ビジターセンターからそれほどいっていないところにありました。昨日はこのあたりはチェックしていませんでした。
思ったより狭く、5分もしたら一周して戻ってしまいました。花はなにも咲いていませんでした。そのまま宿に戻ります。フロントで、鍵を受け取ろうとしたらありません。鍵いれ箱の中にそのまま残っていました。前にものが置いてあったのは使っていなかったからのようです。
まだ朝食まで時間はじゅうぶんにあります。それまで朝風呂に入ることにしました。入っていると、窓の外を工事の人が行き来し始めました。工事の間の目隠しをかけるためです。タイミングが悪かったようです。
朝ご飯もすませました。出発10時なので、まだまだ時間があります。1時間程度でみて歩けるところはこの近くには残っていません。横にあるビジターセンター付近と、登山道をちょっとのぞいてみることにしました。
宿を出たすぐ前で咲いていた花です。園芸種のように見えます。名前はわかりません。
ビジターセンターはちょうど開館したところです。カフェの準備をしているところでいた。展示解説はあまりありませんでした。
黒斑山登山道をのぞいて見ることにします。登山届けは書いていませんから、登山道らしくなったら引き返すことにします。登山道入口から平坦な道が続いています。道の両側にあるのはカラマツの自然林です。カラマツは人工林だと思っていました。生長が早いので、荒れ地に最初に広がってくるようです。浅間山の噴火の度に火山灰とかで木が枯れる影響でしょう。
道沿いにはヒメイチゲの花が咲いていました。かなりたくさんあります。
10分ほど進むと、登山道らしくなってきました。初めの予定どおりここで引き返すことにします。
ここで気がついたことです。黒斑山への登山コースは登山口からは、表コースと中コースがあります。表コースが一般的なルートになっています。初めの計画ではこちらから登る予定でした。今いるのは中コースです。道を間違えています。明るくてもこれです。早朝の薄暗く霧の濃い中では、道にまよっていたかも知れません。
引き返す途中で道脇でみたコケです。マイヅルソウと大きさがあまり違っていません。
イワカガミです。まだつぼみです。
宿の前まで戻ってきました。歌の書かれた石碑がおかれています。昨日登ってくる途中のバスの中からいくつか見かけました。チェリーパークラインにはたくさんおかれているようです。そのうちの1つでしょう。なかなか解説どおりに読めません。
バスの出発前になりましたから、荷物を持ってロビーに移動します。みんなする事がないのか早く集まっています。工事のためにロビーは狭くなっています。人でいっぱいです。待っている内にバスがきたので荷物を預けて乗ります。指定された席をみたら、座っている人がいます。間違えているようです。どこの席の人か確認できたら、後ろの空いている席に座ることにしました。何も気にせずに初めからこうした方がよかったかも知れません。指定されていたのは窓枠のある席でした。
バスは予定より早く出発です。だいぶ山を降りたところでツツジの花を見ました。レンゲツツジでしょう。このあたりは大きな木の少ないところです。
車坂峠も見えてきました。だいぶ遠ざかってきました。
道脇のヤマブキを写したいのですが、これが限界のようです。
バスは麓まで降りたらそこから高速道路に入ります。その近くの田んぼです。どこかの棚田の風景とそれほど大きな違いはなさそうです。
浅間山です。左側が黒斑山、右側が平らな前掛山と尖った剣が峰です。前掛山は浅間山の旧火口で、崩れた内側に新火口ができています。
佐久小諸JCTから中部横断道に入ります。その付近からみた八ヶ岳です。早朝に比べて、だいぶ雲が広がってきています。
浅間山です。左端が高峰山、その右の尖った山が黒斑山、真ん中付近が浅間山です。剣が峰は前掛山の左側になっています。新火口も見えているようです。
八千穂高原ICが自動道の終点です。ここから一般道に入ります。その付近では、ニセアカシアがいっぱい咲いていました。
小海町・南牧村と通過します。運転手さんによると、この付近でみられるのはレタス畑ばかりだそうです。出荷時期がずれるようにいろいろな成長段階のものがあります。
道沿いの千曲川です。ここまで来ると、川幅がだいぶ狭くなっています。中州に咲いているのは、セイヨウカラシナでしょうか。
運転手さんによると、千曲川の源流は甲武信ヶ岳の北山麓にあるそうです。とするとその向こうは山梨県になります。というわりには、甲武信ヶ岳は見えませんでした。雲が広がってきているからでしょうか。それより、こんなところから千曲川が流れているとは思いませんでした。
道路や川と平行に走っているのは小海線です。日本一高いところにある鉄道駅野辺山があるので有名です。野辺山といえば国立天文台野辺山(宇宙電波観測所)があります。45mの電波望遠鏡は世界最大クラスです。運転手さんがバスから見えるところを教えてくれました。ただこの時点では施設の正式名称をいえる人はバス内にはいませんでした。
鉄道駅の最高地点は野辺山駅で1345.6mですが、鉄道の最高地点はその先のこの踏切のところだそうです。立山のトロリーバスは鉄道扱いです。室堂駅の方が高いようです。通年営業でないので対象外なのかな。JRに限定するとここになります。
野辺山から八ヶ岳の山麓に沿ってくねくねと走っていると清里に着きました。昔限られた期間に、ここに大量の人が押し寄せてきたことがあったそうです。車も大渋滞で動かなかったそうです。軽井沢がそんなのだったというので行ったらそれほどでもなかったようです。場所を思い違いしていたのでしょうか。今はここは、普通の観光地になっています。
清泉寮に到着です。バスを降りて見えた景色です。東の方角になります。関東山地があるのですが、厚い雲で見えていません。
ジャージーハットがお勧めだそうです。そちらの方に行ってみました。建物の向こう側に、八ヶ岳が見えるはずなのです。こちらも雲で見えません。朝までよく見えていたのはどこにいったのでしょう。
説明によると富士山も見えるそうです。その方角も雲が多く近くの山しか見えていません。
ジャージーハットでのお勧めはソフトクリームだそうですが。おなかが冷えるので遠慮しておきます。牛乳が飲みたかったのですが、どこで買えばいいのかわかりません。
本館の方に移動します。ツツジ類が満開でした。これは始めて見る花です。ライラックみたいです。比較用に見つけた写真ではもっとたくさん花がついています。ムラサキハシドイが正式名称で、リラともいいます。
本館の中も売店がありました。土産物になりそうなものはなかったので、ここでも何も買わずに出てきました。
本館と道路を隔てて反対側にあるのが、八ヶ岳自然ふれあいセンターです。この付近の動植物の展示があります。
朝見た鳥の名前がわかるかと、鳥のコーナーをみていました。案内係の人が来て、わからないことがあるのか質問をしてきました。写真に撮った鳥の名前を調べていると答えると専門家がいるので呼んでくるといいます。時計をみるとバスの発車時間が迫っています。お断りをして建物を後にしました。
清里の次は、諏訪で昼食です。清里からは、八ヶ岳の山麓を下っていきます。平らな所を走っていきます。溶岩流か火砕流の作った台地の上のように見えました。産総研の地質図では扇状地となっています。岩なだれ堆積物を覆っています。
深い谷を横切ります。火砕流なら谷の両斜面はもっと切り立っているの普通でした。
小淵沢ICから高速道路に入ります。このあたりからは八ヶ岳の一部(編笠山、権現山)が見るようになってきています。
諏訪ICで高速道路を降り一般道を走ります。いつのまにか諏訪湖が見えるようになってきました。
諏訪湖をどう回っているのかわかっていません。反時計回りなのは確かです。ずっと、左側に見え続けていました。ほとんど一周したように思えてきました
諏訪湖の昼食会場に到着です。諏訪大社下社秋宮の参道にあるドライブインのようなところです。
昼食が終わった後は諏訪大社に見学に行くことにしました。昼食会場で隣に座っていた人と一緒にいきます。店の前の道を真っ直ぐ進んで行けば良いのですが、途中から斜めに入る道があります。中山道下諏訪宿と書かれています。ちょっと遠回りですが、こちらからいくことにします。入口の横に高札場を復元したようなものがあります。
途中の建物の前にあった石碑です。道標のようです。左中山道右甲州道と書かれています。
宿場街道資料館というのがありました。昔の建物を再利用しています。
入口を入ったところです。建物の中を通路が突き抜けています。その横からあがっていきます。中では、宿場町におかれていたものが展示されています。
2階です。相方は、天狗党の乱の資料に、見入っていました。歴史的な考察について一家言のある人です。天狗党とは、幕末に会津藩から尊皇攘夷で立ち上がった人達です。中山道をここから江戸の方にいったところにある和田峠で小競り合いがあったようです。
資料館を出て道を進んでいくとT字路になっています。ここが中山道と甲州街道との合流点になります。方向感覚が全くなくなっているのでどういう位置関係なのかが理解できませんでした。
今いるところが中山道で塩尻の方からやってきています。交差点の右側は江戸から甲州をぬけてここまで来る道です。中山道はここで左に曲がって進んで行きます。曲がるというより、下諏訪の近辺でみるとUターンに近い形になっています。その後谷に沿うように右に曲がっていき、和田峠にぬけます。
甲州街道の方に進んで行くと、諏訪大社があります。道沿いにあったちょっと古そうな建物です。
前にきたときは、諏訪湖のまわりに諏訪大社というものがたくさんあって、どこに行けばいいのかわからず、あきらめて素通りしてしまいました。運転手さんの説明では、諏訪湖の南東に上社、北西に下社があって、上社はさらに本宮と前宮、下社は春宮と秋宮があるとのことです。全部で4つになります。今は下社秋宮の近くにいます。
甲州街道を進んで行くと、秋宮に着く手前に宝物殿の入口がありました。ここを通っていけば近道になるのですが、工事中で通りぬけられるかどうかわからなかったので、正規のルートから行くことにしました。
鳥居の前にでます。この前から真っ直ぐに参道が延びています。
鳥居の下から参道を進んで行きます。神社らしい建物が見えてきました。神楽殿です。道の真ん中にある大きな杉の木は、寝入りの杉というそうです。
吽行の狛犬です。犬というより獅子です。
神楽殿です。三方切妻作りという形だそうです。ハの字型の屋根が三方にでているという意味です。左側が正面で、大きなしめ縄がつり下げられています。
まわっていったところに拝殿があります。
相方は、この間におみくじを買っていました。出てきてから何かを探しているようでした。おみくじの木がないので、それを探しているのかと思い、ルール(原則持ち帰り)を説明したら、そのことはおみくじに書かれていたとのことでした。
一応、神様にあいさつしておきます。拝殿の前では、空くのを待っている人がいました。断って先に拝ませてもらいました。
気になるのは、御柱です。拝殿の右手前に1の柱がありました。
バスの中で、御柱について運転手さんから説明がありました。諏訪大社では神様は、4隅に立てた柱の間に鎮座されるそうです。これが1の柱から4の柱までになります。屋根はなく柱だけです。6年ごとにこの柱の立て替えをします。4社ありますから、柱は16本必要になります。これを運んでくる行事が御柱祭で、その途中で坂を下って行くときのものが有名で。ニュースなどで報道されたりします。
交換した古い柱は、全国の諏訪大社にお裾分けするそうです。壱岐島でみた御柱もこの一つなのでしょう。
拝殿の前には天覧の白松というのがあります。三葉松だそうです。
拝殿を取り囲んでいる塀ぞいに奥をみると別の御柱が見えます。4の柱です。
参拝が終わって入ってきたところに戻っていきます。途中にさざれ石と書かれた大きな石が置かれていました。さざれ石というのは小石のことです。こういう間違いは全国至る所でみられます。あまり詳しく見ずに素通りしました。写真で見ると、レキ岩ではなくハイアロクラスタイト(水冷自破砕溶岩)のように見えます。だとしたら、横に書かれている膠結作用によってできたという説明も間違いということになります。
諏訪大社からバスの駐まっている昼食会場に戻ります。出発時刻までまだまだあります。店の土産物売り場を歩いたのですが、すぐに見尽くしてしまいます。する事がなくなってしまいました。
バスの駐まっているところにでてみました。入口付近に足湯があります。相棒はここで足をつけていました。同席させてもらうことにします。その前に出た後で足を拭くタオルが必要ですから、バスに戻って車内荷物から取り出してからいきます。
足湯の正面では、御柱祭の坂落としのようすが繰り返し映像で流されていました。これだけでは何のためにこんな事をしているのかよくわかりませんでした。
何とか時間もつぶせて、バスの発車となります。走り出してから、運転手さんが次の交差点の右奥に下社春宮が見えると説明してくれました。通りの奥に鳥居が見えています。
岡谷ICから高速道路に入り塩尻ICで降ります。道路は空いていてすぐに塩尻駅に到着です。諏訪からは30分かかっていません。
周囲に何もありません、新しくできたようにみえます。ここで時間待ちが1時間ほどあります。駅舎の中もほとんど何もなく、待合室で座って待つことしかできません。そういえば、来るときもここで長い時間待ちがありました。
ちらっと、線路のようすも見てみました。中央線方面です。右に名古屋、左に東京方面へと線路が別れています。昔は、名古屋から来た中央線は正面の白い建物の手前を通って、その左側の白い建物のあたりで、東京方面へと線路が続いていました。合流する付近に古い塩尻駅があったようです。名古屋から来る列車はここで進行方向が変わっていました。
この景色の反対方向は、松本・長野方面に向かう篠ノ井線の線路が続きます。
やっとの事で列車に乗る時刻が近づきホームに下りて行きます。これから乗る特急が到着するときのようすです。
車内は来た時よりもたくさんの人が乗っています。そのわりには隣の席は空いたままです。窓側の席に座ります。外は雲が多く景色は霞んでいます。雨も降っているようです。
御嶽山の見えるポイントからはやはり山は見えませんでした。麓に大きな神社がみえました。かなり位の高い神様が祀られているようです。調べたところ御岳神社でした。
別グループの添乗員と思われる人が、寝覚ノ床の案内をしていました。そのわりには一瞬で通過し、帰りもうまく写せませんでした。
来るときに恵那の赤岩が見えていました。これも一瞬だったので写し損ねています。帰りもねらったのですが、うまく写っていません。山の斜面で茶色くなっているところです。
来るときに気になっていたことがもう一つあります。名古屋から春日井あたりの駅までは、路面の幅が広く、線路の敷かれていない部分が広く空いています。これは将来の拡張用なのでしょうか。勝川駅のようすです。
名古屋に到着後、ひかりに乗り換えます。ここでの待ち時間は標準的でした。ひかりを待っているホーム上では、すぐ横に立ち食いきしめん屋があります。中は並んでいます。添乗員さんはここのは名物だといいます。それなら来るときに教えてほしかった思いました。このすぐ裏まで来ていて見つけられずに引き返していました。
名古屋を出た直後に、右側にお城が見えます。清洲城です。最近になって復元されたものです。写真に写していなかったので、撮ることにしました。
新幹線は京都で降りて最寄り駅までの下車証を発行してもらうことができました。団体旅客中一部下車通知書というの正式名称のようです。
米原に着く手前で、京都で降りる予定にしていた人がここで下りたいと言い出しました。琵琶湖線の途中駅が最寄り駅のようです。そこへの乗り換え案内があったので、変更したくなったのでしょう。車掌さんにいって、下車通知書を書き換えてもらわないといけません。添乗員さんは大慌てですが、何とか米原到着までには間に合わせることができました。米原での待ち時間がどれくらいあるのかが気になるところです。
予定どおり、京都で降りて在来線に乗り換えます。新快速がきたのでそれに乗り途中で乗り換えです。もう一人一緒でした。その人はさらに先の駅だったので、乗換列車は違うものになります。乗換駅で別れて最寄り駅まで向かいました。駅に着いた後は、ふだんどおりのコースで帰宅できました。
旅行の感想です。ひとことでいえば待ちくたびれたといえるでしょう。名古屋での1時間半は、じゅうぶん乗換に間に合う列車を1台やり過ごしているという事もありますから常識外です。それも駅の待合室の中です。
宿に着いてから夕食までの1時間は普通の人にとっては標準的でしょう。明るい内にいろいろ見ておきたいというのがあります。そのわりには周辺に何もありません。見どころという場所までは、時間が足りません。ちょっと中途半端です。
名古屋の待ち時間が標準的だったり、列車が遅れなかったりしたら、この中途半端な時間はもっと長かったでしょう。普通の人にとっても長かったかも知れません。両方うまくいっていれば、逆に高峰山とかの見どころポイントまではいけたかも知れません。
出発の10時というのも、朝食を食べてからの時間としては長いようです。宿のチェックアウトの時刻が10時最終というのにあわせたのでしょう。
塩尻駅の1時間も長かったようです。渋滞で遅れることを考えての待ち時間かも知れませんが、思ったより町外れにあってそれほど渋滞はなさそうなところです。もう少し短くできたようです。諏訪からの所要時間の2倍の時間待っています。
最終案内を見たときにはっきり言って何これと思いました。名古屋での待ち時間が1番目です。諏訪での昼食が2番目です。2日目の昼からはする事が全くない状態だとわかります。
1日目は、松代・上田・小諸あたりで休憩がてらどこかに寄れたのではという気がします。後で聞いた話では、名古屋で特急の乗り継ぎ1時間半というのはよくあることだそうです。名古屋で外に出ると、迷って時間に戻れないという人がでることが多く、外に出ないようにしたのだという話を聞きました。団体乗車券の関係で、外に出られないものだとばかり思っていました。そういえば、富山か金沢での乗り継ぎで外に出たことがあるような気がします。
2日目は、朝の出発を30分ほど早めて、コマクサ峠まで送ってもらって池ノ平を散策できたらというのが個人的希望です。ハイキングが目的ではないので困る人がでるかも知れません。このやりかたなら清里で昼食、諏訪大社のどれかによってから(他の場所でもよい)塩尻にいければ時間的に何とかなったような気がします。
最大の問題は、このツアーの目的がはっきりしなかったことでしょう。いまだによくわかりません。そこを目的とする宿でもありません。雲海と夜景は矛盾する現象です。他に目玉になるものがあった方がよかったのではとは思います。高原で星が見られたらということで参加しています。
ツアーを申し込んだときは何も考えていませんでした。後で代金を見ると意外と高かったことに気がつきました。1泊2日でしたが、近い地域での2泊3日の旅行でもこれよりは安いものがあります。料金が高くなるという宿でもなさそうです。後の祭りですが、高原で星が見られるということでよしとしておきます。
帰りに気がついたのですが、特急新幹線とも指定席の横は空いていました。普通なら誰かが座っているところです。そのような指定席の取り方をしているように見えます。それならその分だけ割高になります。宿は工事中だったので、その分安くなるかな。全体にここまでになるのかという疑問は残ります。
夜中に、といっても11時前でしたが、星が見えていたので、星の写真を撮りました。ここで気がついたのは、長時間露光によるノイズが、大量に発生していることです。撮像素子がだいぶへたっているようです。交換できるがメーカーに問い合わせたところ、販売中止になってから部品を保存する期間が過ぎているので、できないということです。半年前には故障箇所があったので修理できていました。部品のある間はできるということになっていたはずです。この半年の間に部品がなくなったということでしょうか。一方的な返事のような気がします。
国内にはカメラ修理専門の業者がいくつかあります。そこに問い合わせてみました。交換部品もあり、修理可能だということです。問題はその代金です。もうちょっと上積みすれば、新品のカメラが購入できます。
このカメラは、購入以来いろいろなトラブルを起こしています。修理にも何回も出しています。修理から帰ってきてそれほど立っていません。他にも、故障とまではいかないけれども動作のおかしいところもあります。次に故障が発生しても数理できるという保証はありません。いろいろ考えていると、買い換えた方がいいだろうという結論になりました。なので、修理はキャンセルしました。
新しいカメラにするにしてもいくつか問題があります。単3電池をホルダーに入れて使うことはできなくなっています。発売からだいぶ経っていますので、近々販売停止になる事はじゅうぶんに考えられるということです。すぐに交換部品が手に入らなくなり、修理できなくなることが予想されます。買い換えのタイミングも問題です。もう一台あるカメラとの画素数の違いも気になるところです。
長時間露光するときだけに、大きな問題が発生しています。普通に写す分には今のところ何とかなっています。星のことがなければ、何とか使い続けることはできます。手間ですが、画像処理でノイズを消すこともできます。しばらく買い換えずにようすを見ることにします。
インターネットで撮像素子の掃除方法を調べていたら、無水アルコールで汚れを拭き取る方法が書かれていました。カメラメーカーによっては、そのためのキットを販売しているところもあるようです。
ノイズの原因として、撮像素子に電極をショートさせるようなものがついていることも考えられます。カメラを買い換えるとなると、壊れても問題はありません。さっそく、薬局で無水アルコールを買ってきて試してみました。5こほどノイズはなくなりましたが、逆に10個ほど新たにできました。ノイズに関していえば、あまり撮像素子は触らない方がいいというのが結論です。
旅行期間中の歩数です。30日は14600歩、31日は28100歩です。大半は、池ノ平までいったのと車坂峠近辺を歩き回ったことによるものです。31日はバス出発時にはすでに2万歩を越えていました。参加したツアーの中では、どちらかというとあまり歩かないほうでした。