2019/07/30-08/01 八方お花畑
初夏の高山植物の花を見に行きたいと思っていました。行くとして真っ先に思いついた場所は八方尾根です。ロープウェイで高山植物の咲いているところまで簡単に登っていけます。
有名どころなので、いろいろな旅行会社がツアーを企画しているでしょう。自由に動き回れないというのが難点ですが、だいぶ安くあがりそうです。自分で日程を組むよりは楽です。適当な企画がないか探してみることにしました。
いつもパンフレットが送られてくるA社には2種類ほどありました。1泊のものと2泊のものです。八方尾根近辺では、白馬五竜、八方尾根、栂池自然園と3ヵ所ほどあるようです。1泊のものは、そのうちの2ヵ所しか回りません。ちょっと慌ただしそうです。2泊にすると3つとも回れそうです。こちらの方が良さそうなのですが、問題があります。2日目に霧ヶ峰車山まで行くとなっています。いくらなんでも白馬からは離れすぎています。往復だけで半日はつぶれるでしょう。全く無駄に動き回ることになります。
そのせいなのか、2日目の八方尾根滞在時間は3時間になっています。八方尾根に登れば、八方池までは行きたいものです。ネットで所要時間を調べてみると片道1時間半となっています。これではついたらすぐにターンしないといけないようです。。パンフの写真には八方池の写真が載っているので、ここに行くのは保証されていると考えることにします。1泊のものは八方池まで行くとしっかり書かれています。
星を見ることも考えに入れます。1泊だとその日が晴れなければ全く見ることはできないことになります。2泊にするとどちらかが晴れている可能性が高くなります。と考えてみると、2泊の方が良さそうです。
日程の候補です。当然、雨が降ると最悪です。例年梅雨期間は6月始めから7月下旬までです。7月の終わりくらいなら開けているでしょう。8月1日が新月です。星を見るのとあわせて考えると、7月末、それもできるだけ遅い方がいいでしょう。
他の旅行社のツアーも調べたのですが、条件がもう一つでした。A社のツアーで確定します。日程では7月30日出発というのがありますのでこれにしました。
星を見る場所を調べておきます。書かれている宿の場所は、岩岳スキー場ゲレンデの近くです。連泊になります。夏場なのでゲレンデまでいけば何とかなるでしょう。近くに公園もあります。
3日間とも昼食がついていません。ウェブの地図で探したところ、この近くに昼食代わりになりそうなものを売っている店はないようです。一番近くにあるコンビニは八方交差点のようです。かなりの距離があります。朝の散歩では遠すぎるようです。オプションで弁当は買えそうですが、何か対策を考えた方がよさようです。その後、別の理由で地図を見ていると、信濃森上駅方向の交差点に別の系列のコンビニがあることがわかりました。ここなら散歩の距離内です。昼食対策は何とかなりそうです。
前々回の旅行で、いくつか小物を紛失してしまいました。前回の旅行ではフィルターの操作に苦労しました。大阪市内に行く用事があったのでついでに買っておくことにしました。中古の偏光フィルターがあったので買うことにしました。変換リングは何が必要なのかがよくわからなくなっていました。必要なものを買い損ねたようです。
出発日が近づいてきて、持ち物の整理を始めます。といっても、だいたいふだんどおりです。旅行社からカッパを持ってくるようにという指示があります。入れておきます。山の上は寒そうです。セーターも1枚入れておくことにします。
星の写真を撮るのに、ここ何回か使っていたカメラでは、関係のない光の点がいっぱい写ります。ふだん使う分には問題がないので、昼間はこちらを使うことにして、星ようにもう一台のカメラも持っていくことにしました。ちょっとだけ荷物が多くなります。今回も出発前からリュックがぱんぱんです。
直前に旅行社から送られてきた案内を見ると、泊まるのはパンフと違う宿が書かれていました。白馬ホテル花の郷です。最初に送られてきた案内を見直してみると、宿になる候補がいっぱい並んでいました。今までは、パンフどおりになっていたのでそこになると思い込んでいました。これだけあるとどこに泊まるか予想はつきません。
場所を確認しておきます。八方尾根スキー場ゲレンデ前の旅館街にあります。町外れに近いところにあります。ゲレンデまでいけば星は見られそうです。かなり離れています。その他に空の開けていそうなところとしては、第2、第3、第5駐車場があります。第2駐車場はまわりに建物がいっぱいありますから除外して、第3、第5駐車場あたりが星見場所の候補になりそうです。第5駐車場は近くを高圧線が通っています。前に空き地がありますからそちらの方がいいかもしれません。宿の駐車場も候補に入れておきます。
もう一つ気になることがあります。なかなか梅雨に入りませんでした。その分梅雨開けが遅れそうです。後半になってしっかりとした雨が降っています。このまま続くのではと心配になってきました。結局、近畿地方が開けたのは24日です。わずかな遅れで済みました。記憶では北陸は出発前日になっています(気象庁サイトには24日と書かれています)。こちらも、何とか間に合ったようです。でも、あまりぎりぎりだとスカッと晴れるということはなさそうです。
前日に添乗員さんから電話がありました。乗る列車の座席の確認です。大阪駅8時40分のサンダーバード9号ですから、雪割草の時のサンダーバード7号のように高槻には停まりません。新大阪からの乗車になります。どちらにしても車内集合です。それでもこの列車でいくと、金沢からは雪割草で使ったのと同じ新幹線になります。富山到着は同じ時刻です。
出発前日に初日の昼食になりそうなものを買い出しに行きました。持ち物の準備としてはこんなところです。
梅雨が明けたので日差しがきつくなっています。鉢の水切れ対策も考えないといけません。バットに水を入れて鉢ごと浸したうえで、日当たりのよくないところに移動させておくことにします。これで3日は持つでしょう。グリーンカーテンの鉢は移動できませんから大量に水をさしておくことしかできません。前日に準備しても、一晩でだいぶ吸い上げてなくなっています。出発前に追加で水をさしておくことにします。
今日の集合は、新大阪8時44分発の特急8号車に直接乗車です。8時に家を出ることにしています。これで余裕で間に合うはずです。6時半に起きます。鉢の追加の水やりや戸締まりをしたりしていると、予定の時間になりました。準備して置いた荷物を持って、出発です。
最寄り駅でホームに降りると、普通電車が入っていました。これに乗ったのですが、新大阪は快速が先につくとの車内アナウンスがありました。時間的にはこのままで間に合います。迷ったあげく乗り換えることにしました。降りるとすぐに扉が閉まりました。
快速に乗り換えて新大阪に向かいます。すぐに到着です。特急の入ってくるホームに移動します。隣のホームにおおさか東線の電車がとまっています。3月に開業して以来ここにくるのは2回目ですが、この電車を見るのは初めてです。
特急のホームには、新快速がきて、はるかをやり過ごした後に入ってきます。新快速まではちょっとあったようですが、その後は立て続けでした。意外と待ち時間が短く感じられました。ぎりぎりだったのでしょうか。10分くらいの余裕はあったはずです。
指定された号車の扉から乗ります。いつもなら添乗員さんが入口まで迎えにきているのですが見当たりません。連絡のあった席をみたら、埋まっています。実際には座席のABCDを見間違っていただけです。
席に着いてから、添乗員さんから列車の乗り換えなどの説明があります。隣の席の人も同じ新大阪から乗ってきたようです。席に遠い方の入口とわかっていながら入ったために席に着くのが遅くなったようです。添乗員さんも近い方の入口にいっていたのでしょう。
この後は順調に進んでいきます。隣の人は、なんか話しかけ難い感じがします。結局金沢までは、あいさつをした以外はしゃべられませんでした。
金沢からはつるぎで富山まで行きます。普通なら糸魚川まで行くところですが、この旅行社は富山からバスというパターンが多いようです。すぐに富山についてバスに乗り換えです。
富山からは高速道路に入り、糸魚川に向かいます。姫川を渡るとすぐに糸魚川ICです。ここから姫川に沿って遡っていきます。川の名前が糸魚川ではないのは要注意です。
10分ほど進んだ所で根知川という支流を渡ります。この川の右岸に見える小山は、糸魚川静岡構造線の見学できる場所となっています。山の真ん中のへこんだあたりを断層が通っています。
さらに15分ほど進むと岩がむき出しになった小山が見えてきます。平岩駅の近くです。岩石が気になりますが、バスの窓からだとよくわかりません。産総研の地質図では、白馬と同じ蛇紋岩になっています。
さらに10分ほど進んで、道の駅小谷に到着です。周囲にある山が気になります。真那板山の方角です。山頂が雲に隠れているのかいないのか微妙なところです。
もう一つ姫川のようすも見ておきます。川原は広く、石で埋まっています。大量の土石が運ばれてきているようです。
道の駅で、お土産になりそうなものを探します。まだ旅行は始まったばかりなので、どうしてもというものだけにと思っていたら、何も買えませんでした。地元産のスモモがおいしそうだったので、おやつ代わりに食べるものとして買うことにしました。スモモは食べ過ぎるとおなかにきます。この点は要注意です。
バスに戻る途中の建物にツバメがひっきりなしに行き来しています。中を覗いてみるとたくさんの巣が作られていました。
別のところの巣です。望遠レンズで拡大しています。
電灯の上で休んでいるツバメです。休憩場所になっているのか、電灯はだいぶ汚れています。
小谷村は長野県にあります。ここに入るまでは新潟県にいたことになります。新潟県とかは全然意識していませんでした。よく考えると糸魚川は新潟県でした。
道の駅に災害復興記念碑というのがありました(名前はうろ覚えです)。東日本大震災の翌日に長野県北部で誘発地震と思われる地震が発生しています。それのことかなというぐらいでやり過ごしてしまいました。実際にこの付近が大きな揺れに見舞われたのはその3年後で、白馬村を中心に震度6弱の揺れを記録しています。
道の駅小谷をでて、バスは姫川に沿ってさらに登っていきます。相変わらず、川原の広い流れが続きます。
川幅が狭くなったところで、川底に大きな石が転がっているのが見えてきました。大きな洪水で運ばれてきた物のように見えます。
さらに上流です。大きな岩が2つ並んでいます。
これで思いだしたことがあります。昔、姫川沿いで大水害が起こったことがあります。川沿いを走る大糸線は、線路が寸断され復旧できないのではないかといわれたことがあります。いまだに大糸線が復旧されたのがどうかわかっていませんでした。
先ほど道の駅で見た、災害復興というのはこの大洪水のことだったようです。
少し進んだ所で、白馬大池駅の前を通過しました。写真はGPSロガーとの時間のずれを調べる目的でも写しています。
駅近くの川の流れです。この付近はだいぶ濁っています。先ほどは澄んでいたように思います。
次に通ったのが白馬駅前です。信号待ちで停まっていたのですが、電信柱の陰でした。動き出してから写しています。
これからの目的地は白馬五竜高山植物園です。五竜岳の麓にあるスキーゲレンデの一番高いところにあります。バスは飯森駅神城駅と通り過ぎてすぐに山の方に入っていきます。すぐに駐車場に到着です。
ここからエスカルプラザという建物を通りぬけた先で、添乗員さんがゴンドラリフトの乗車券を入手するまでしばらく待機です。チケットを受け取ってからも係の人の説明があるとかでしばらく待ちます。
待っている間に山をみておきます。ゴンドラリフト乗り場までの間はエスカルガーデンといって、いろいろな花が咲いています。遠くの山の一番高いところが高山植物園のある所です。そこから斜面を降りてくるゲレンデが見えています。
係の人が来て、ゴンドラ乗り場に移動します。途中のガーデンです。ゆっくり見ている時間はありません。
ゴンドラリフトの乗り場です。五竜テレキャビンといいます。
8人乗りのゴンドラです。席は向かい合わせになっているので外の景色は首をひねらないと見えません。足元に見えたゲレンデです。
山の上のアルプス平駅に到着です。建物を出たところで、全員がそろうまでしばらく待機です。正面には雪渓を持つ山が見えています。唐松岳から右側に八方尾根が伸びていす。
雪渓部分の大写しです。
ブヨ集めマシーンが置いてありました。刺されると2−3日はかゆいので困りものです。アメリカ製で20万円もするそうです。
係の人の説明は、園の歴史と、園内のコースについてがメインです。ほとんどが手植えだそうです。最後に間違って五竜岳に登らないようにということでした。行ってしまった人があるそうです。そこまで行く脚力の方がすごいような気がします。
植物園内をまわる方法は大きく2つあります。適当に歩いてぐるっと回ってくるのと、リフトに乗っていったん上の方をみてから、歩いて降りてくる方法です。リフト乗り場は100mほど下ったところにあります。そこまでの時間と、リフトの速度を考えると、上まで行くのにそれほど時間は変わらないような気がします。草の花は登りの方が見やすいこともあります。歩いて回ることにします。
その前に、駅の近くでヒマラヤの青いケシが咲いているところがあります。ここから見ていきます。そこのケシです。きれいなものは少なく、もう終わりかけのようです。
周辺の高山植物の群落です。トリアシショウマとシモツケソウ等が見えます。
ここからヒマラヤの植物を集めた一画に向かっていくことにします。そこでも青いケシがあるそうです。
途中で見えた花を見ていきます。横に説明が書かれた札が立てられているので名前はよくわかります。クルマユリです。
ノハナショウブです。菖蒲の原種という説明が書かれていました。
チングルマです。花が咲いた後は綿のようなかたまりができます。
ヒマラヤの植物コーナーに到着です。岩を積み上げたところにいろいろな植物が植えられています。赤い穂がついているのはヒマラヤトラノオです。
青いケシは探してやっと1つだけ見つけました。全体的に花は終わっているようです。
エーデルワイスです。ヒマラヤというよりアルプスというイメージがあります。
メコノプシス・カンブリカです。学名で標記されています。青いケシもメコノプシスの仲間です。
さらに上にあがっていきます。この上で咲いているのはハクサンオミナエシです。
花びらの先がひげのように尖って別れています。この特徴はオミナエシとそっくりです。
山の上は寒いぐらいだと思っていました。歩き始めると暑いくらいです。汗をかいています。日が差してくるとますます暑くなります。大阪の日差しと負けず劣らずといった感じです。寒さ対策より、暑さ対策の方が必要でした。
植物園の中程ぐらいの場所に来ました。この付近は石が敷き詰められていて、そのすき間に花を咲かせている草がまばらに植えられています。コマクサです。高山植物の女王といわれいます。一度は見ておきたかった花の一つです。この区画は植物園の中でも広い範囲を占めています。
コマクサの花をいくつか載せます。植えられているようです。隣との間隔が広く取られています。野生での状態に近いように植えられているのでしょう。
白い花もあります。
白花と赤花が混じっているようです。
よく見ると、大半の花は茶色くなっています。コマクサも終わりのようです。その中で比較的きれいだってものです。
さらにあがっていきます。マツムシソウの花も咲いています。このあたりはチョウもたくさんやってきていました。花に止まっているようすです。ヒョウモンチョウのようです。
ここには2匹止まっています。
チングルマのように見えた植物です。説明ではチョウノスケソウとなっています。岩場などに多いそうです。
タデのような花です。オヤマソバです。
ウルップソウです。残念ながら花は終わって穂だけになっています。かなりしっかりした穂です。
コケモモです。花なのか、咲き終わった後なのかよくわかりません。大きくなり始めた実が一つついています。食べられると書かれています。ジャムなどにして売られているところもあります。
ここまでは、石のごろごろした地帯に咲く花を集めていたようです。
石の敷き詰められているところを過ぎると、植物園の中心部分はおしまいのようです。道はきつくなり、普通の高山のようになってきます。添乗員さんによるとリフト降り場の付近は道がきつくなっているとのことでした。降り場に近づいているのでしょう。向こうから、同じツアーの人が何人か下りてきます。リフトであがった人達です。もうあがってきたのかとびっくりしていましたが、こんなものなのでしょう。
ニッコウキスゲの咲いている一画がありました。ここのものは密集しています。向こうにリフトが見えています。
道が分岐しています。アルプス平自然遊歩道となっている周回コースです。一周30分ほどのコースです。周回するのには時間が足りないようです。左側に行って石畳というのを見てから、引き返して降り場の先にある地蔵ケルンまで行くことにします。
石畳への道脇にあった植物です。ミズバショウです。実が大きくなっています。
大きめの石が並べられてところにでました。ここが石畳なのでしょう。湿地と書かれていましたがそれっぽくありません。
クガイソウが咲いていました。向こうの大きなシダの葉っぱは、湿地のあかしなのでしょうか。
先ほどの分岐まで引き返します。そこから少し登ったところから見えた谷向こうの山です。中央付近にかすかに高い山が写っています。高妻山でしょうか。
この付近の斜面にもたくさんのニッコウキスゲが咲いています。
クガイソウの群落もありました。この草の多いところは麓まで下りて行くゲレンデの出発点のようです。
このあたりまで来ると、唐松岳がその麓近くまでよく見えています。
リフトの降り場から地蔵ケルンまで行くことにしています。ずっときつめの道が続いています。ちょっと息が切れるくらいで、ゆっくり歩けば何ともありません。道の脇には灌木や背が高めの草があり花をつけているものもあります。
オオバギボウシのような花がありました。葉の裏に毛が生えていなくて、ツルツルしていることから、ナメルギボウシというそうです。なめるとは滑るという意味と書かれていました。葉の裏までは確認できません。
オニアザミです。大きめの花です。つぼみの頭がたれています。
キバナノカワラマツバです。キリンソウのように見えますが、葉の形が全然違います。
ワレモコウです。漢字では吾亦紅と書きます。
植物園越しに、姫川沿いの低地が見えてきたので一緒に写してみました。植物園は花の向こうの尾根上にあります。花はヤマブキショウマが主体です。
ハッポウウスユキソウです。エーデルワイスとよく似ています。同じ仲間です。
ナメルギボウシにナミアゲハがきていました。ギフチョウもいるようですがその季節ではありません。
地蔵ケルンに到着です。石を積み上げています、というか、石をコンクリートで固めて塔のように盛っています。
唐松岳の方角です。唐松岳はほんのわずかですが雲におおわれています。左側の五竜岳は完全に雲におおわれてみえません。
パンフレットには、この先にある小遠見山の山頂からかくね里の氷河が見られると書いてあります。氷河と聞いたら見たくなります。片道90分かかります。山の上にいられるのは後40分ほどしかありません。時間的に無理です。それと、氷河があるという情報以外は何もわかっていません。見つけられるという保証はないでしょう。行くのはあきらめます。行かないようにともいわれています。後で調べたところ、かくね里は鹿島槍ヶ岳の下にありました。こちらに向かって流れ下っています。
ここから引き返していきます。5分ほど下りた所で、登ってきた人に後どれくらいかかるかと聞かれました。10分はかからないといいたいところですが、途中で登るのに苦労している人をたくさん見ました。動けなくなっている人もいるのでわからないと答えると登るのを断念したようです。
道脇でみかけた花なのか葉っぱなのかよくわからない植物です。タカトウダイです。
コウメバチソウです。湿った草原に生えているそうです。
リフトの降り場近くまで戻ってきました。ここから地蔵の沼への分岐があります。このまま降りても時間を余らせそうです。地蔵の沼までどれくらいあるのかわかりませんが、行って戻ってくると時間的には微妙なところです。5分ほど行ってなさそうだったら戻ってくるということにして行くことにしました。かなりの急ぎ足で行きます。
途中で岩が露出していました。蛇紋岩です。
地蔵の沼へは意外と早く到着しました。沼脇の大きな葉っぱはミズバショウです。
一周する木道があります。反対側にまわってみたところです。奥にこちらにやってきた道が見えています。
ここから先です。ずっと木道が続いています。この先には時間がないので行きません。そのつもりなら地蔵ケルンからまわって向こう側からやってきています。
池の脇で見つけたモウセンゴケです。
地蔵の沼からリフト降り場まで戻ります。GPSロガーの記録では、リフト降り場から地蔵ケルンと地蔵の沼との往復の長さをあわせると、地蔵ケルン−地蔵の沼と周回して来るより長かったようです。地図が正確ならこのあたりの判断もできていたのかも知れません。といっても歩いている間はあまり真剣に図面を見ていません。
リフト降り場から植物園のコマクサ群生地まではすぐに戻ってきました。できるだけ登ってくるときと違うコースで下りて行くことにします。といっても園の端っこのまっすぐな道を避ければだいたい似たようなところを通ることになります。
コマクサの花もきれいなものがないか探してみます。白花できれいだったものです。
こちらは赤い花です。
だいぶ下の方まで降りてきました。このあたりではヒオウギアヤメが咲いています。
ヒマラヤの花の一画を通りました。これはプリムラ・ピアリーです。プリムラといえばサクラソウの仲間で、色とりどりの大きな花をたくさんつけて咲かせるものを思い浮かべます。これはそれとは全然にていません。それでも近い仲間だそうです。穂状に花をつけています。
テレキャビンのアルプス平駅まで戻ってきました。まだ時間はありますから、このあたりをまわっていきます。来た時は登り優先で、ゆっくりとは見ていません。
タマガワホトトギスです。
コケの胞子嚢です。大きなコケです。
シラタマノキです。コケモモとか似たようなものがたくさんあります。実がついていないと違いがよくわかりません。
キバナノヤマオダマキです。
だいたいいい時間になったので下に降りることにします。アルプス平の駅舎の中には展望台とかビジターセンターとかがあったみたいですが、完全に見落としています。まっすぐに、テレキャビンの乗り場に向かい乗り込みました。
下に降りるまでは10分弱です。降り始めた時に窓から見えた山麓側の風景です。
テレキャビンの麓側の遠見駅からエスカルガーデンを通ってエスカルプラザに向かいます。ガーデンの中は水路沿いの道を通っていきます。左側に見える斜面上とあわせて花がいっぱい咲いています。名札も何もないので花の名前もわからず、真剣には見ていません。
水路に魚がいました。イワナという声がありました。斑点の形からするとそうなのかな。
エスカルプラザの中を通りぬけます。ギャラリー展というのをやっていました。カモシカの剥製が出迎えてくれています。出発時刻に間に合うように見ていくことにします。
紙作りの花がおかれていました。いろいろな種類があります。風が当たるとくるくる回っています。花風車と書かれています。
ボタニカルアートも展示されていました。図鑑用の図です。アートとして飾られるようになっています。
エスカルプラザを通りぬけてバスの待っている駐車場に出ます。乗り込んでしばらくすると出発です。そのまま宿のある白馬八方に向かいます。宿はSクラス、Aクラス、Bクラスの3通りあります。この順番にまわっていきます。泊まるのはBクラスなので最後まで乗っていることになります。
10分ほどで最初の宿に到着です。結局宿の近くについたのはその20分後です。宿の前までバスが入りませんから、近くの道の広いところで降りてそこから歩いてやっと到着です。宿の前に花が飾られているところがたくさんあります。種類はわかりませんが、インパチェンスかベゴニアかでもめていました。
到着後、荷物を置いたら星を見る場所の下見に行きます。まずは第5駐車場です。つく直前に、体育館の横を通ります。中から漏れてくる光が強いこともよくあります。この点は減点対象かな。駐車場には明かりらしきものは見えませんでした。道路向かいの空きスペースも使えそうです。体育館に近づくのが難点です。使っていなければ問題がありません。
第3駐車場です。こちらは街灯がたくさんあります。だいぶ影響しそうです。中に入るのにだいぶ回り道をしないといけません。ということで、星見の場所は第5駐車場ということにしました。空が曇っているのが気になります。
それにしてもこの付近は道がかなり入り組んでいて、すぐにどこをどう通っているかわからなくなってしまいます。迷子になりそうです。
夕食が終わって、空のようすを見に外に出てみました。星は全く見えません。星見予定の場所に行って、夜のようすも確認しておくことにします。
体育館は太鼓の練習をしているようで明かりがついていました。家庭の明かりより少し強い位なので、何とかなりそうです。駐車場はないと思っていた所に明かりが一つあります。物見櫓のようなものの上です。それほど強くないので離れれば何とかなるでしょう。道路を車がひっきりなしに通ります。このライトが結構明るいのと、ゲレンデの中腹にある2つのライトがきつく光っています。影響しそうなのはこの2点です。ゲレンデの光は避けられる場所はないでしょう。それにしても上で星空観測会をしているようです。この光は影響がないのでしょうか。
戻り際に、蛍が光っていました。1匹だけです。気がついて探そうとしたら、光るのをやめてしまいました。その後は見つけることができませんでした。
朝は空が白んできたときに目覚めました。天気は良さそうなので、朝の散歩に出かけます。背後の白馬連山に朝日が当たっているはずですから、そのようすを見にいくことにします。今いるところは山に近すぎます。少し離れた方がいいだろうということで、東に向かって進んで行くことにしました。白馬駅のある方角です。
町の中の道脇に石仏さんが並んでいました。
町入口の交差点を渡って進んで行くと、鳥居と石仏が並んでいるところがあります。鳥居は稲荷神社のものです。石には庚申塔と彫られているものがあります。庚申塚と呼ばれるものだそうです。道教による信仰と関係しているようですが、詳しいことは理解できません。お稲荷さんと庚申塚、大黒さんはどういう関係があるのでしょう。
進んで行くと後方に山が見えてきました。雲は鹿島槍ヶ岳にわずかにあるだけです。まだ日は当たっていないようです。
広い道路沿いは電線があるので邪魔になります。道路右側の田んぼの中の道を進んでいくことにします。それでも家とか大きな木があったりして山がきれいに見えるところはなかなかたどり着けません。
やっと見つけた場所です。白馬三山が見えています。日は当たり始めているようです。少し赤く染まっています。モルゲンロートとまでは行かないようです。山頂には雲がかかっています。
五竜岳です。高さからすると日が当たっていてもいいのですが、どうなっているのはっきりとしません。
さらに駅の方に近づくと、唐松岳の山頂のようなものが見えてきました。左側が五竜岳です、日が当たってるのがわかります。間の尖った山は大黒岳です。
山に日が当たり始めたので、ここから引き返すことにします。Sクラスの人達が泊まっている宿の少し先まで来たようです。
道沿いにオレンジ色の花が咲いていました。ノウゼンカズラです。背景の山は、唐松岳でこちら側に長い尾根が伸びてきています。八方尾根です。
ニッコウキスゲのような花が咲いています。花の色がオレンジ色なのでノカンゾウでしょう。
東側の山と空です。雲がかかっています。この雲の影響で、モルゲンロートがはっきりしなかったのでしょう。
さらに戻っていきます。ノカンゾウの群落があります。八方尾根を背景に写してみました。八方尾根は今日登っていくことになっています。
田んぼの稲の間に白い花が咲いていました。オモダカです。水辺によく生えています。
町の入口まで戻ったところにコンビニがあります。今日の昼に食べるものを買っていきます。ここから道路を渡ったところに駐車場があってその隅に足湯があります。その横のベンチで、4人組で参加している同じツアーのメンバーがいました。一人は、朝が弱くまだ寝ているらしく3人でした。コンビニで買ったコーヒーを飲んでいます。隣に座るように促されたので座りました。
正面に見える山の名前を近くにいたいかにも山に登るぞという感じの人に教えてもらっていました。正面の高いところにゴンドラの駅舎が見えています。今日行くところだと教えてあげました。
八方尾根の写真はここでは撮っていません。その南側の山です。色の濃くなっている山が、昨日行った高山植物園があった山です。一番高いところが、地蔵ケルンのあった地蔵の頭です。手前左下にむかってスキーのゲレンデが見えます。そのすぐ上が小遠見山、氷河が見られると書かれていた山です。その右側にうっすらと鹿島槍ヶ岳が見えています。
朝食時間にはまだ少しあるようなので、町の反対側に行ってみることにしました。一緒にいた人達は宿に戻るようです。
神社がありました。細野諏訪神社です。
神社の鳥居の下に大きな花が咲いています。ウバユリです。
アジサイの花もきれいでした。
大きな杉の木があります。県下でも有数の巨木だそうです。村指定の天然記念物に指定されています。下から見上げてもその大きさがわかります。
神社の社殿です。3つ並んでいます真ん中のは神楽殿でしょうか。
神社正面から見た杉の木です。やや右側の大きな木が、大杉です。他に背の高い杉の木がいっぱいあります。
参道前の道路を歩いていると、エドヒガン桜の看板がありました。薪材として伐採されたものが多く、大きなものは少ないそうです。これも村指定の天然記念物です。
その下に薬師堂があります。有名な上人さんが彫った3体の仏様が祀られているそうです。
ここから宿に戻る途中に、道祖神がありました。顔はすり減っていて、はっきりとはわかりません。横の石碑には寛政年間の年号が書かれています。石質は別のものです木の枝に顔を彫ったものが並べられています。これも道祖神と関係があるのでしょうか。
宿は連泊なので大きな荷物は置いておけます。歩いている間の荷物と、バスの中で必要なものをわけて用意して出発です。昨日バスを降りたところまで歩いて行きます。バスは長時間駐められないので、早めに移動しないといけません。
今日の午前中は八方尾根にあがります。ゴンドラの乗り場まで30分ほどかかるそうです。宿からは歩いても10分ほどでつきそうです。わざわざバスに乗って、時間をかけるのは意味がなさそうです。バスに荷物を置いておきたいので、指示に従ってバスに乗ります。後で15分と訂正がありましたが、昨日は2つの宿をまわっただけで20分かかっています。
バスは2つ目の宿の人達を迎えに行った後5分ほどでゴンドラ乗り場に到着しました。ここからチケット売り場の方に移動し、そこでチケットが入手できるまで待ちます。朝から日が照りつけています。日向に出て待っていると暑いくらいです。今日も大変な一日になりそうです。
待っている場所からは、これから乗るゴンドラが見えています。
チケットが購入できたので、説明があった後に配られます。これからアダムというゴンドラに乗ってうさぎ平に行きます。6人乗りで8分かかります。
そこからアルペンクワッドリフトに乗り換えます。ゴンドラを下りてから少し歩かないといけません。終点の鎌池まで4人乗りで7分かかります。
これで終わりではありません。さらにグラートクワッドリフトに乗って第1ケルンのあるところに行きます。ここでも乗換に100mほど歩きます。4人乗りで5分かかります。これで乗り物は全てです。
次の集合はバスで11時50分です。ここで問題です。山を降りるとき、一番最初に乗るグラードクワッドリフトは何時何分が限界でしょうか。頭が混乱してきました。
最初のゴンドラからの景色です。真ん中下の町が泊まっていた宿のあるところです。宿は山に隠れて見ていません。
うさぎ平駅でリフトに乗り換えます。下から見上げた鎌池駅です。リフトはゲレンデの右端にあります。
リフト乗り場では、八方尾根で咲いている花の名前書かれたパンフが売られています。迷わず買いました。
リフトはお花畑の上を飛んで行くように進んで行きます。
足元にはいっぱい花が咲いているのが見えます。ピンクの花はシモツケソウです。動いているので、足元の花はなかなかきれいには写せません。
トリアシショウマの生えている一画があります。
オオバギボウシです。高山植物園ではナメルギボウシとしていました。ここからではその違いは見てわかりません。
鎌池でも乗換です。池の横を通ります。この付近ではニッコウキスゲがたくさん咲いています。
鎌池です。池塘のような感じになっています。
さらに次のリフトです。少し霧がかかってきています。
岩が所どころに見えます。蛇紋岩のようです。
花もたくさん咲いています。ヤマブキショウマとオレンジ色はクルマユリです。
第1ケルン駅に到着です。これから八方尾根の散策に入ります。
時刻は9時少し前です。帰りのリミットは11時ちょっと過ぎまでですから、2時間ちょっとは山の上にいられる計算になります。パンフレットにはここから第2ケルンまで1時間、そこから八方池まで30分ですから、往復すると3時間ということになります。帰りは下り坂で早くなるとしても2時間半はいりそうです。わずかに時間が足りない感じです。急いで行けるところまで行くことにします。
歩き始めたところで、長い人の列に追いつきました。この後についていくと時間がかかりそうです。しばらく歩いていると花の名前の説明を受けていたので、その間に追い越しました。
山の斜面もよく見えます。あまり花は咲いていないようです。霧がたくさん流れています。
見かけた花を、紹介していきます。だいたいは、名前と説明の書かれた札が立てられているので何かわかります。
エゾシオガマです。
イワシモツケです。小さなバラの花のようです。
ミヤマアズマギクです。
真ん中はヨツバシオガマ、周囲にある黄色みがかっているのはキンコウカです。
タテヤマウツボグサです。マツムシソウだと思っていました。花の色が濃いようです。
ハクサンタイゲキです。萼なのか花びらなのかよくわかりません。
ホソバノキソチドリです。
見かけた花の続きを載せます。できるだけ2度出しは避けるつもりですが、種類が多いのでどこまでできるのでしょうか。
リフト乗り場で花の解説パンフを買っていますが、見ていません。名札でだいたいわかります。パンフの文字はピントが合わないので見づらいというのもあります。
斜面には花が少ないのですが、所どころにニッコウキスゲが集まって咲いているのが見られます。
キジムシロです。
ミヤマクワガタです。ゴマノハグサににた花です。後の石は蛇紋岩です。
イブキジャコウソウです。これも岩の隙間にたくさんあります。
ミヤマママコナです。草のすき間に咲いていました。
タカネナデシコです。花びらが細めのような気がします。
ハッポウタカネセンブリです。
オヤマソバです。
オオコメツツジです。イワシモツケと区別がついていませんでした。細かいところまではよく見えていません。こちらは筒状の花になっています。
草丈が小さくなり、斜面の地肌が露出するようになってきました。横に水は流れていませんが水路のようなものも見えます。花の種類も少し変わってきたようです。道のカーブを曲がると正面に雪渓が見えてきました。草が小さくなったのはここからの冷気の影響でしょうか。
道脇に綿のようなものをつけている植物があります。ワタスゲのようです。左側の水路のようになっている所のきわに生えています。水路の表面はクロボク土のようです。
ヨツバシオガマが密集して咲いていました。
だいぶ先にケルンが見えています。第2ケルンへまだ到着していませんから、それだと思っていました。時間的もちょうどの距離です。実際には八方ケルンで、八方池への分岐の所にあります。
雪渓横のガレ場に何種類かの花が咲いていました。これはミヤマタンポポです。この付近だけで見かけました。
ユキワリソウです。3月に魚沼で見たのはミスミソウというのが正しい名前です。こちらはサクラソウの仲間です。区別する意味で、ミスミソウのことをいう場合は漢字で書きます。
タテヤマリンドウです。尾瀬では日が当たるようになると開くと教わりました。
ミヤマアズマギクです。ここのものも群落になっています。
ハッポウウスユキソウです。エーデルワイスに似ています。
雪渓をあがったところに公衆トイレがあります。この付近も休憩場所になっています。
トイレの前からはいくつか枝道があります。どれを行ってもすぐ先で合流しそうです。一番右側の道を進みます。道脇の土手になっている所にムシトリスミレが咲いていました。花にピントが合っていないのは残念です。
第1ケルンから公衆トイレまで所要標準時間はパンフによると1時間です。40分ほどでついています。実際には時計を見ていませんからどれくらい早く着いているかわかっていませんでした。暑くてだいぶ汗をかいています。水分は不足気味なので、トイレに行くのはまだまだ大丈夫なようです。
公衆トイレから一番右側の枝道を進んで行きます。すぐに左側からの道と合流します。その先にケルンが見えてきました。これが第2ケルンです。先ほど見えていたものより小さくて頭が尖っています。ここで標高は2005mになります。GPSロガーの記録は登り時が2007m下り時が2014mになっています。
尾根道に出ると先ほど通った雪渓を見下ろすようになります。
まだ先に先ほどのケルンが見えています。八方ケルンということになります。八方池はこの先になります。ここまでの道は険しそうです。
向こう側には、雲の合間から切り立った山が見えています。白馬鑓ヶ岳と唐松岳の間にある不帰(かえらず)のキレットです。
山を登りながら花を見ていきます。岩の間で咲いている白い花はクモマミミナグサです。ハコベのような花です。
クロマメノキです。赤みがかった壺型の花が付いています。
10分ほどで八方ケルンに到着しました。標高は2035mになります。
南側の斜面です。かなり急です。大きな草が生えていません。地肌がむき出しになっている所もあります。雪が滑っていくからでしょうか。
このあたりは少し平らになっています。周りにある灌木です。濃い色の木はハイマツ、明るい色の木はコメツガです。
ケルンから下を見下ろしたところです。真ん中に公衆トイレ、その左手前に第2ケルンが見えています。
八方ケルンから先は、広場のようになっています。岩の間にいろいろな花が咲いているので見ていくことにします。
シナノオトギリです。オトギリという名前は、鷹匠が鷹を治療する秘密の薬草を、弟が他人に漏らしたのに怒って切り捨てたことに由来するそうです。漢字で弟切と書きます。切り捨てたときに飛び散った血が葉っぱや花に黒い点として残っているそうです。つぼみや咲き終わった萼の裏面に点線のように並んだ筋になっています。
キバナノカワラマツバです。横の札を見ています。こんな感じのものかと思っていました。ここのものは花は終わっています。細い葉っぱが松葉の由来なのでしょう。
イブキジャコウソウです。これも岩の陰に密集して咲いていました。
大きな群落になっているのはハイマツです。この付近ではたくさんあります。
尾根の北側にまわってみました。雪渓とその先に池が見えます。目的地の八方池です。
先ほど雲の間からわずか見えていた白馬連山はほとんどみえなくなりました。
八方池の方に下りて行きます。降り始めたところで白っぽい石が露出しています。この付近は蛇紋岩ばかりではないようです。
細い白い花びらの花はミヤマカラマツです。
スミレですが詳しいことはわかりません。
八方池の手前にも小さな池がありました。
八方池は雪に押し出された土砂がたまってできたとパンフには書かれています。雪がどこからどの方向に土砂を押し出したのかが見ただけでわかりません。運ばれた土砂が土手を作ったというのでしょうか。
雪食凹地という地形もあるようです。雪の働きによって進められる浸食作用でできる凹地をいうようです。どんな特徴を持っている物を言うのかよくわかっていません、この凹地に水がたまれば池ができるのは明らかなことです。
八方池です。雲がわき上がってきていて向こう側に見えるはずの白馬連山は見えません。それどころか、濃くなると向こう岸の景色も見えなくなります。
水面にはほとんど波がないので鏡のようです。水面に映る対岸を中心に写してみました。
すく左側です。空中に浮いているようにも見えます。
池のまわりにもいろいろな花が咲いています。ハクサンシャジンと書かれていました。ツリガネニンジンのようにも見えます。高山にあるものをこう呼んでいるようです。
アカモノです。まだつぼみです。
クガイソウは八方尾根ではここのものが始めてのようです。
池の北側にまわりました。南側は雲もなくきれいに見えます。第3ケルンが見えています。
ワレモコウです。
池の反対側に到着です。また雲が厚くなってきました。
キバナノカワラマツバです。先ほどのものと違うように見えます。ここのものは黄色い花がたくさんついています。
ミヤマママコナです。草の間で咲いているものが多いようです。
八方池から尾根にあがっていきます。唐松岳への登山道に出ます。合流点から先は、登山装備が必要です。地図以外のものはだいたい持っていますが、進入禁止命令が出ていますので、先には進まないことにしています。
八方尾根を作っている岩石は蛇紋岩です。この岩石の露出していつ地域では、植物の生育が悪くなるそうです。マグネシウムが多いことによります。葉緑体を作るのには必要です。因果関係がよくわかりません。
登山道をあがっていくと、普通の岩石が露出するようになり、そこでは、再びダケカンバなどの落葉広葉樹が育っているそうです。逆転現象と説明には書かれています。登山道の先を見てもガスが濃くそのようすはわかりませんでした。
登山道沿いに岩肌が露出しているところがあります。ここのものは広い範囲で白っぽい岩石でできています。そのわりには植物が大きく育っていません。どうなっているのでしょうか。赤いポールの先にみえる黒っぽい色をしたところは蛇紋岩です。
ここから見下ろした八方池です。右側からやってきて、向こう側にまわり左側からあがってきました。相変わらず、わき上がってくる雲の中です。
尾根上の植物を見ていきます。このあたりも小石がごろごろしています。ミヤマムラサキです。名前ほど青くなく白っぽい色をしています。
コメツガです。実をつけています。松ぼっくりのような形をしています。
ハイネズの枝先にも実がついていました。こちらはまん丸です。
この尾根上を引き返していきます。池のある側の斜面です。大きな植物は見当たりません。
ケルンがあります。第3ケルンです。向こうから、赤い服を着た高校生の集団がやってきます。これから唐松岳に登るそうです。みんな元気そうです。
八方池の手前にあった雪渓を見下ろしています。雪で浸食されて窪んでいるように見えます。
ホソバツメクサの花が咲いています。
反対側の崖際には、ワレモコウの群落がありました。パンフレットには、八方池の周辺にハッポウワレモコウというのがみられると書かれています。おしべが飛び出しているのが特徴だそうです。そのようにも見えますから、それなのかも知れません。インターネット検索では、ハッポウワレモコウというのはひっかかってきません。買った写真集にも載っていません。
八方ケルンから下りて行くことにします。少し下りた所で、向こうから添乗員さんがあがってくるのが見えました。もう行ってきたのかといわれてしまいました。八方池はすぐそこなんですけど。
いつの間にか朝の4人組といっしょになっています。抜きつ抜かれつの関係で下りて行きます。公衆便所のところで、便所前を通る道から下りて行くことにしました。4人組は登ってきた道を降りていったようで見えなくなりました。
前を2人連れが歩いています。写真を撮って離されて、すぐに追いついて、写真を撮ってというのを繰り返しています。何回目かに追いついたときに道を譲ってくれました。お礼を言って先に行かせてもらいましたが、しばらくは写真を撮れなくなりました。すぐに追いつかれますから。
この道沿いの花を紹介します。オオコメツツジです。これは前に出てきました。
コウメバチソウです。ウメバチソウに似ています。
タカネアオヤギソウです。
オオバギボウシです。五竜高山植物園でみたナメルギボウシとの区別はしていません。写真集の通りオオバギボウシにしておきます。
ケルンがあります。ここのものは石神井ケルンといいます。この道はあまり人が通っていません。ケルンの横で休んでいる人も見かけませんでした。
シモツケソウです。たくさん見たような気がしました。ここよりも高いところではほとんど見かけなかったようです。
クルマユリです。これもあまり高いところでは見ていません。
マツムシソウです。見たという記憶がありません。写真にだけ残っていました。タテヤマウツボグサと思って写していたようです。
遊歩道です。尾根上に木道が作られています。ガスが濃く、下の方が見えませんが、何となく両側は切り立っていて下が見えると目がくらみそうな気がします。
カライトソウです。花穂が垂れていることからカライトソウとしました。
ミヤマダイモンジソウです。花を正面から見ると「大」の字になっています。
タカネアオヤギソウです。
第1ケルン駅に戻ってきました。往復でほぼ2時間でした。バスがでるまでまだ1時間近くあります。このまま降りてもまだ早すぎるので、しばらくこのあたりを見ていくことにします。
リフト降り場の横に八方池山荘があります。その裏側に道がついているようなので行ってみることにしました。
道沿いで見つけたのは、ハクサンタイゲキです。不思議な花です。どこまでが花なのか一目ではわかりません。というより実が大きくなり始めているようです。よく考えたら、ポインセチアも色が違いますが、こんな感じの花をつけています。同じ仲間です。
小さな池があります。水の色は、腐植物が流れ込んでいるのか茶色っぽい色をしています。
南側の山が見えないかと探したのですが、草が高くあまり見えるところはありません。これが限界です。リフトの架線越しにかろうじて見えています。
だいぶ下りてきました。上の方にリフトの降り場と八方池山荘が見えています。
ケルンがあります。第1ケルンです。こちらの方にも来る人は少ないようです。他にいたのは2人だけでした。
ここでめだっていたのはキバナノカワラマツバの黄色い花です。
木に赤い実がついていました。名前はわかりません。
赤とんぼもたくさん飛んでいます。あまり近くで飛んでくれないのでこれが限界です。
石碑のようなものがあります。八大竜王と書かれています。
オオカラマツが咲いていました。白い花を点々とつけています。花びらよりおしべが目立っています。
20分ちょっと時間をつぶすことができました。このあたりはだいたい見終わったようなので、リフトの乗り場に戻って、リフトで1段降りることにします。
降りる途中で見えた、五竜高山植物園方向です。だいぶガスが濃くなってきているようです。
足元の方は、お花畑の上の空中散歩といった感じになっています。登りの時よりも花は少し遠くに見えます。トリアシショウマとシモツケソウが咲いています。
ホタルブクロです。動いているリフトからぶらさずに写すのは難しいようです。
正面に見える川です。平川です。河川敷の中を蛇行しながら流れている川筋が何本も見えます。土砂を大量に運んでくる川に見られる特徴です。曲がった先で姫川に合流していますが、姫川は見えていません。
リフトは下に到着です。乗換場所まで歩いて行きます。途中に鎌池があります。周回する道がついています。時間はまだありますから、そちらの方から戻っていくことにしました。
鎌池です。ニッコウキスゲの花がたくさん咲いています。
少し中に入ったところから見たようです。向こう側に見えるのは真ん中のリフトの降り口です。
木道脇で咲いていた花です。ホツツジです。
岩岳が見えています。
鎌池の反対側に抜けたところで、振り返って見た池です。水辺の近くはスゲ類の濃い色になっています。
ぬけたところは真ん中のリフト降り場を通り過ぎています。すぐ前に下からあがってくる別のリフトが見えます。長野オリンピックで女子滑降のスタート地点になったところだそうです。
リフトの下に見えるのは黒菱平です。滑降でここまで一気に下って行ったのでしょう。かなりの急斜面です。
鎌池でも少しですが時間をつぶすことができました。真ん中のアルペンクワッドリフトで下りて行って、下のうさぎ平で時間調整をしてから、ゴンドラで下りてバスに戻ることにします。
リフトに乗ります。1本目と同じで、下りは姫川沿いの低地がよく見えます。谷の幅は広いのですが、川は向こうの端を流れています。こちら側から流れてくる土砂の方が向こうの山からのものより多く、川が押されていったようです。
左手前にある建物はうさぎ平にある別のリフトの降り場です。ゴンドラの乗り場は写っていません。
ここでも、お花畑の空中散歩になっています。シモツケソウがいっぱい咲いています。
クガイソウです。奥の花はヤマブキショウマです。
うさぎ平まで近づくと、林も増えてきます。
うさぎ平に到着です。ゴンドラ乗り場までの道沿い、右の山側も散策路になっているようです。こちら側から回っていくことにします。
クガイソウに混じって、アザミのような花が咲いています。ノアザミと思っていたのですが、花のすぐ下に棘のある葉っぱはないことからタムラソウとします。
これもアザミの一種です。花が下向きに付いています。オニアザミのようです。茎の先に1つしか花がついていないので、ハッポウアザミの可能性があります。
この付近では、シモツケソウがたくさん咲いています。
斜面からアルペンリフト乗り場を振り返って見たところです。道を右側へ行くとゴンドラ乗り場になります。
斜面の中程からはうさぎ平のようすがよく見えます。ゴンドラ乗り場の横に広場があって、向こうの斜面ぎりぎりの所に人がいます。真ん中の2人は大きなカバンのようなものを背負っています。パラグライダーが開いているのも見えます。これからパラグライダーで、下りて行こうとしていうるようです。説明を受けているようにも見えます。
今歩いてきたところを振り返って見ます。シモツケソウが目立っています。左側や手前側にはクガイソウが密集しているところがあります。
アキアカネもたくさん飛んでいます。穂の上に止まっているものを写しました。
ゴンドラ乗り場の横に斜面に張り出すように展望台が作られています。Corona Escape Terraceだそうです。行ってみることにします。
展望台の上からは姫川沿いの低地や、東側の山がよく見えます。だいぶ霞んでいるため遠くの方までは見えないようです。浅間山の方角です。真ん中付近の尾根の向こうに見えるはずです。何となく見えているようないないような。5月に向こうに行った時は、こちらが見えていました。
八方尾根の方角です。山のように見えているところが鎌池のあったところです。その向こうの高いところは見えていません。だいぶ雲が広がってきているようです。
右側の建物はうさぎ平テラスです。ゴンドラ乗り場があります。屋上も上がれるようなので上がってみることにしました。建物の中から上の階に行き、外階段から上がっていきます。山側は先ほどよりよく見えます。鎌池からの滑降コースが見えています。
上を見上げると、パラグライダーが遠くに見えます。上昇気流に乗ると高くまで運ばれるようです。
ここは海水浴場のような雰囲気が漂っていて場違いな感じがします。すぐに退散することにしました。建物の中には、展示施設もあります。山や花の飾られています。ゴンドラに乗る最終時間が迫ってきていますので、ゆっくり見ている余裕はありません。すぐに乗り場に移動します。
ゴンドラに乗ります。最初に冷たいおしぼりが配られました。顔に当てると気持ちがよかったので拭いてしまいました。おしぼりで顔を拭くのはおじさんだといわれていたような。下り始めた時に写した景色です。岩岳が見えています。まだこちらの方が高いようです。
ゴンドラ内は、ツアー仲間で親子のようにみえる人と一緒になりました(親子にしておきます)。下り始めて少しすると、お母さんが、ストックを忘れたのに気がつきました。うさぎ平テラスの中だそうです。忘れた場所はだいたい見当がつくようです。添乗員さんにとってきてもらえるか電話をして聞いています。
この時点でバス出発まで10分を切っています。添乗員さんは早めにバスに戻っているのが普通ですから、すでに下に降りているものと思われます。うさぎ平で杖を探すことはできません。どうなるのでしょうか。
置き忘れたストックの回収方法については、いくつか考えられます。ツアーの午後の部をキャンセルし、ストックを回収に行くこと。これだと、新しいものを買った方が結果的には安くなります。これはないでしょう。
とりあえずは下の八方駅の駅員さんに言って、うさぎ平の駅員さんにストックを探してもらうようにお願いしてもらいます。見つからなかった場合はあきらめるだけです。見つかった場合です。宿から八方駅までは歩いて10分ほどですから、駅においてもらえば取りに行くことができます。ところが、宿に戻ってくる時間には八方駅は閉まっています。朝は開く前に出発しますから回収は不可能です。
バスに戻ってしばらくすると、添乗員さんにストックが見つかったという連絡が入りました。すぐにゴンドラで運んでもらえるようです。ストックを受け取ってから出発となりました。10分程度は出発が遅れるでしょう。我慢しましょう。
この間にも、別の問題が発生しました。通路を挟んで反対側に座っている人が、戻ってきて座ろうとすると違う人が座っています。席が違うというと別の席に移動します。その席も、座る人がいます。よく見ると見かけない人です。バスを間違えているようです。
話しかけるのですが、うまく通じません。バスは何とか下りてもらうことができましたが、その後も、どこ行っていいのかわからないようで、周辺をふらふらと歩き回っています。痴呆症の人の徘徊のようにも見えます。バスは出発しましたが、気がかりです。
次の目的地は、霧ヶ峰車山高原です。松本方面に向かって進んで行きます。この間に昼ご飯を食べておきます。食後は眠くなってしばらく寝てしまいました。気がつくと横に川が流れています。梓川かなと思ったのですが、流れはバスの進行方向と同じです。まだ、安曇野には着いていないようです。高瀬川でした。
きれいな水の流れている水路がたくさんある場所にきました。安曇野まできたようです。
黒い膜に覆われたところがあります。わさび畑です。このあたりは前回通っています。
安曇野ICから高速道路に入ります。今回は前回と逆の南方向に走っていきます。松本からは、東側に霧ヶ峰が見えてきます。車山はこの高原の南端にあります。
前に車で来たときは松本から美ヶ原にあがっていきました。今回は、高速道路を降りませんからこのコースではなさそうです。
みどり湖PAでいったん休憩が入った後、諏訪ICまで走ります。車山に行くにはビーナスラインを通らないと行くことができません。蓼科大滝の前を通っています。4月に行っています。そちらから入ると思っていたのですが、バスは反対側に進みます。こちらの入口は、松本までなかったような気がしていました。よく考えると、ビーナスラインは和田峠で中山道とクロスしています。それ以外にもあがっていく道もあります。大昔にこの道を降りたことがありました。
登り切ったところが霧ヶ峰です。草原が広がっています。
草原の向こうにうっすらと八ヶ岳が見えています。
しばらくの間は、ビーナスラインをドライブです。草原が広がっていますが、花はほとんど咲いていないようです。だいぶ走って、丘の上に密集して咲いているところが見えてきました。このようなところは少ないようです。
山をぐるっと回ったところで、八ヶ岳がはっきり見えるようになってきました。そういえば、このあたりで富士山が見るという場所もありました。
やっと車山高原に到着です。時刻は3時ちょっと前です。白馬をでたのが正午過ぎですから、3時間近くかかっていることになります。またこれだけの時間を使って戻らないといけないのかと思うとぞっとします。出発前からわかっていたことですが、実際にきてみるとなおさら無駄に時間を使っていることが実感できます。
ここからリフトであがっていきます。行き着いた先は頂上ではなく、中腹です。まだ別にもう1本リフトに乗らないと上まで行くことはできません。使ってあがっても頂上にいられる時間はそれほどないとのことです。山頂に行けるものと期待していたのですが、いけないとなるとショックは倍増します。気象レーダーのドームも見たかったのですが、見られないようです。
さらにショックなことがいくつもあります。中腹と言われているところの標高はそれほど高くありません。車山には前にも来ています(2015年10月)。この時は車山肩からほぼ水平な道を車山乗越まで歩いています。車山肩はバスの中からニッコウキスゲの群落が見えていた場所です。リフトを降りたところからは、車山乗越と思われる場所はまだまだ上の方にあるようです。
ニッコウキスゲの群生で有名なところなのですが、ほとんど見当たりません。花でも期待を裏切られました。
リフトはあきらめて、いけるところまで歩いて行くことにします。上の方にニッコウキスゲの花の黄色がみえます。そちらに向かうことにします。
花の咲いているところに到着しました。咲いている範囲はそれほど広くありません。まわりが電気柵で囲まれています。視野に電線が入って来るのと、感電が怖いので近寄れないのがネックです。この付近一帯は鹿に相当食い荒らされているようです。
ここから見る車山です。リフトの山頂駅は見えますが、山頂のドームは見えていません。車山乗越は、右端から少し外れています。
ヨツバヒヨドリの花です。白馬では見かけていないような。
鳥がさえずっていました。ホオジロと思っていたのですが、何となく違うようにも見えます。
麓側の景色です。真ん中の小高い丘は八子が峰、その向こうが北八ヶ岳の横岳、縞枯山、麦草峠です。八子が峰の手前に、車山高原の駐車場が見えています。
もう一段上に、ニッコウキスゲの群生しているところがあります。ここも電気柵で囲まれています。
こちら側の方がちょっと広いようです。
さらに引いてみました。電気柵は目線の高さにあります。
ここでは、コウリンカが咲いているのを見つけました。
ハクサンフウロソウでしょう。
写真を撮っていてもう一つショックなことが発覚しました。カメラの電源を入れようとしても電源が入りません。電池切れのようです。予備の電池に交換しても、電池切れの表示が出ます。もう一つ、別のタイプの電池が入っているはずなのですが、それが見当たりません。落としたのかも知れません。
カメラに使える電池は全て空になったようです。充電器は持ってきていませんから、充電もできません。今後の写真をどうとるかが問題になってきています。
カメラの電源が入らないと言っても、まだ何枚かは写す方法があります。いったん電池を抜き差しするとどういうわけか電源が入ることがあります。電源が入れば写すことができます。ここで一度電源を切ると、電源が入らなくなってしまいます。
とりあえずこの方法で、リフトを降りるときに見えていた山を写してみました。蓼科山です。
バスに戻ります。駐車場を出た後、来た時とは反対側に進んで行きます。ビーナスラインを突っ切るようです。白樺湖にでたところで、ビーナスラインから離れ国道を下っていきます。蓼科大滝の前を通らない近道になります。
バスは諏訪ICから高速道路に入ります。ICまでの道はそこそこ混んでいたようです。ICから先は、来た道を引き返していくことになります。途中の休憩は、みどり湖PAの予定だったようですが、運転手さんが梓川SAの方がいいと言うことでそちらに変わりました。
バスは進んでいって、白馬にだいぶ近づいてきました。カメラが使えないので、この間の写真がありません。田んぼアートとかいろいろありました。コンパクトデジカメも持っていたので、これで写してみようとしましたが、これも電池切れでした。携帯電話のカメラがありますが、これは電池切れにはしたくないので、使うことができません。完全に八方ふさがりです。
大町付近まで帰ってきたときにわかった事があります。カメラの電源は落とさないでおくと、スリープモードになります。その後、シャッターを押して復帰させると、撮影可能な状態に戻ります。これで何枚かは写真を写すことができるようになりました。
試しに写した北アルプスの山です。
木崎湖が見えてきました。大きな湖です。
中綱湖、青木湖と通り過ぎます。これは青木湖です。
白馬に到着です。道脇にニッコウキスゲのような花が咲いていました。黄色みが強いようです。考えてみるとあってもおかしくはないようです。
ジャンプ台も見えていたので写しておきました。あまりきれいには写せません。
Sクラスの宿、Aクラスの宿と順番にまわって宿近くの道路上に到着です、7時近くになっています。
宿に戻ったらすぐに夕食です。食後は外に出て、星が見られないか調べてみました。木星がぼんやりと見えていました。晴れてくるかと期待したのですが、その後は見られることはありませんでした。
昨晩、蛍がいました。いそうな所を探してみました。水の流れているところはたくさんあります。コンクリートで固められた溝になっています。水は相当早く流れています。これでは、幼虫のエサとなる貝が育ちそうにありません。昨日見られたのは偶然だったのでしょう。
後はする事がないので、風呂に入って寝ることにしました。
カメラの電池対策を考えないといけません。実は、カメラは2台あります。星用に、1台余分に入れてきていたからです。星は2晩とも見ることはできませんでした。従ってこのカメラの電池はフル充電に近い状態になっているはずです。カメラを換えるか、電池を入れ替えるか、どちらかの方法が利用できることになります。電池を入れ替えることにしました。この電池がなくなれば、完全にお手上げ状態になります。
現地では動転していたので気がつきませんでしたが、普通の単3電池を使うこともできました。新品からそれほどたくさん写せないというのは難点です。コンビニがあったので購入は可能でした。
今朝も早くに目覚めたので散歩に出かかることにします。その行き先です。第5駐車場の向こうに木流し川散策路というのを見つけました。ここに行ってみることにします。もう一つこの付近を流れている川も見てみたいので、その向こうにある松川にも行くことにします。
木流し川散策路と書かれている場所につきました。コンクリートで固められた大きめの水路はあります。これ以上大きな水路はないので、これが木流し川なのでしょう。
水路上の土手でカラスウリの花が咲いていました。花びらの先がたくさんのひげのようになっています。
東側の山です。今日は雲がかかっていないようです。
八方尾根の方角です。こちら側は、厚い雲におおわれています。
土手で見つけたヘビイチゴの実です。ヘビイチゴ類も詳しい名前がわかっていません。
モグラが戻れなくなったのか道路上で死んでいました。
散策路と思われる道に沿って上流側に進んで行きます。林の中へと続いています。中は広場のようになっていて、彫刻のような石がたくさん並んでします。
通りぬけた先から、大きな川にでることができました。松川です。流れはかなり速いようです。
白馬の山です。雲が多くよく見えません。高い山が白馬鑓ヶ岳、その右の雲の中に杓子岳があります。日はだいぶ高く上がってしまったようです。
川原で見かけた花です。カワラナデシコです。花びらの先が鋸状で、ひげのようにはなっていません。
白い花も咲いています。ムシトリナデシコです。
来た道を引き返し木流し川散策路に沿って下って行くことにします。散策路といってもふつうの車が走れるような道です。所どころにある小さな標識がないと、散策路なのかどうかがわかりません。
田んぼの稲の葉を見ると、たくさんのチョウが休んでいました。これから朝の光を浴びて動き出すといったところでしょうか。
道脇にフヨウの花が咲いているところがありました。ここは花壇にしているようです。
スギナの葉っぱにたくさん露がついて光っています。スギナ以外の葉っぱにはついていません。スギナから出てきたようにも見えます。
遊歩道というのがどれなのかわからなくなってきました。いったん白馬駅への道に出ます。宿に貼られていた地図には、道路を渡って戻ったところに円形花壇があると書かれていました。
それらしい場所に行っていました。残念ながら見つけられません。草むらのようになっている一画だけ、他にない植物が見られます。そこにあったウバユリです。
キササゲも花をつけていました。
ネムノキです。
いったん宿の方に引き返します。途中にコンビニがありますから、昼食になるものを買っていきます。
宿近くまで戻ってきました。近くの道沿いで咲いていたアジサイです。
宿のあるところから北に進んでいくと和田野の森という所にでるようです。何があるのか見に行くことにしました。
道を真っ直ぐ進んで行くと、広い道路に出てしまいました。地図では森の中に出るはずでした。道を間違えたようです。この道は、Aクラスの宿に行くときに通っています。その宿は和田野の森の中にあります。道から左に道を入っていったところにありました。和田野の森はこの左側にあるようです。
左に入る道があります。一方通行の出口になっています。入口に和田野の森50m先左折と書かれています。ここは和田野の森から出てくる道になっているのでしょう。歩行者は通れますから、ここから入っていくことにします。
道はだいぶ引き返していきます。何とか和田野の森の中心の道路に出たようです。
森の地図がありますので見ると、たくさんのペンションやホテルが並んでいます。そのように開発されたところのようです。
Aクラスの宿のある方向にいくことにします。道沿いの土手を見るとたくさんのキノコがでています。
本を買っているのですが、なかなか名前まではたどり着けません。にているけれども、違いもあるというところで決定できません。
これも、別のキノコです。
見ているといろいろ出てきます。これは白いキノコです。
黄緑色のもあります。
茶色く固そうなものもあります。
灰色のキノコです。どれも図鑑からは名前にたどり着くことはできませんでした。本には出現場所別に50音順に並べられています。いちいち最初から最後まで見ないといけないというのも大変です。
これだけ種類が多いところも初めてです。
Aクラスの宿の手前から横に入る道があったので入って行きました。幅の狭い線路が引かれたところがあります。ミニトレインパークについたようです。ここはミニSLに乗ることができるようです。今は開いている時間ではないのでそれはできません。
貨車とか、機関車の実物も置かれています。外から見るだけです。
宿に戻ることにします。メインの通りを戻っていきます。最初に歩いていた道に出ました。まっすぐ進むのではなく途中で曲がらないとだめだったようです。
町中を進んでいると、気球が見えていました。参加しているツアーの旅行社のロゴが入っているというので、昨日話題になっていました。八方尾根とのセットで気球に乗るというのが企画されていたこともあるようです。
今日の予定です。栂池自然園に行った後は、大阪に向けて帰ります。宿は最後なので、荷物を全て持って帰ることになります。トランクに入れていい荷物、バスの中に持ってはいる荷物、歩くときに持っていく荷物にわけてまとめます。バス乗り場まで持っていかないといけません。
バスが来るところの前の土産物屋さんは早くから開いています。早めにいって、土産物になるものを探すことにしました。おそばとか2−3種類買いました。
外に出たところで、ブルーベリーの実がなっていました。高山植物のコケモモ、クロマメノキ等に似ています。みんな近い仲間です。
バスがきて、大きな荷物をトランクに預けたら、バスに乗ります。日の当たるのはどちらと聞いていた人がいました。右側と答えたのですが、昼からは左側の方からあたるようになります。
残り2つの宿の人達を迎えに行った後は、栂池に向かって進んで行きます。栂池への登り口は糸魚川に向かっていく途中にあります。白馬に来た時と違って、山沿いの道を進んでいきます。最後の宿を出てから10分ほどで、山の下にある栂池高原駅に到着です。
栂池自然園へは、ここからゴンドラリフトで標高1582mの栂の森駅まで行き、少し歩いて、栂大門駅からロープウェイで標高1829mの自然園駅まであがります。ゴンドラリフトとかロープウェイとなっています。正式にはどちらもロープウェイ(索道)です。人の乗るところをゴンドラと言います。違いはゴンドラを引っ張るケーブル(ゴンドラも)がぐるぐる回るか、いったり来たりするかで、循環式(索道)とか交走式(索道)というのが正式な呼び方です。リフトは普通ぐるぐる回っています。
山の上についてからは自由散策です。バスが着いてからでるまで5時間以上あります。注意事項としては、ゴンドラリフトでは、途中の駅に停まるので、そこでは下りないことです。
ゴンドラが20分かかります。ロープウェイが5分ですが、交走式なので20分ごとにしかでません。ここでも帰る時の最終時間の計算をややこしくしています。
チケットを受け取ります。ゴンドラリフトとロープウェイの往復乗車券、自然園の入園券がセットになっています。チケットをもらったらゴンドラリフトに乗ります。
中間駅を過ぎてから振り返って見た、東側の景色です。下の広場は、中間駅の前にあるものです。
栂の森駅に到着です。栂大門駅まで歩いて行きます。途中で見かけた植物です。オニシモツケの花です。
ミネカエデです。プロペラのついた実が大きくなり始めています。
ロープウェイの駅がみえてきました。ちょうど出発するところです。つぎの便は20分後になります。
駅の前で咲いていた大きな花です。オオウバユリです。花が咲いているときには「はがない」ことから「うば」で、たくさんの花がついているユリなので、このような名前だそうです。
ロープウェイは臨時便がでていました。待ち時間は半分で済みました。ほとんどすぐに出発です。真下には、沢が見えています。
自然園駅から自然園駅までは舗装された道を400mほど歩いて行きます。歩き始めたところで、蝶が飛んできて、地面に止まりました。真っ黒です。蛾のようにも見えます。後羽根の先に丸い模様がかすかに見えます。クロヒカゲです。ジャノメチョウの仲間です。丸い模様は羽根の裏側では目玉模様になっています。あまり明るいところには出てこないそうです。
道路脇の花です。紫色のアヤメはヒオウギアヤメです。
シロバナハナニガナの花も咲いています。手前側に、同じ花の形で黄色い普通のニガナも咲いています。
斜面にあるオオシラビソの木です。アオモリトドマツとも言います。糸くずのようなものがいっぱいぶら下がっています。サルオガセです。地衣類の一種です。
自然園の入口に到着です。たくさんの人がいます。ここから白馬乗鞍岳に登る登山道があります。そこに登るための準備をしているようです。ここからは自然園の中に入っていきます。
特急で隣だった人は、ここへはハクサンコザクラを毎年見に来ているそうです。そのひとがいうには、全部回るのには時間が足りないと言うことです。それなら急いで回ることにします。一番遠いところまでいって、時間を見ながら戻ってくるのがいいでしょう。一番奥まで距離の短い方の道を進んでいきます。途中に風穴というのがあります。これもみておきたいと思っています。
途中で見かけた花です。カラマツソウです。
タテヤマリンドウです。リンドウとはだいぶ違うようです。
湿地の中のワタスゲに綿のような穂がついていました。
ゆっくり説明を聞きながら歩いている集団に追いついてしまいました。花が咲いているところで、説明を受けている間に先に行かせてもらいました。そこで咲いていたのはエンレイソウです。
たくさん咲いているのはコガネイチゴのようです。葉全体が丸っぽいのが気になります。上の方真ん中くらいに似た感じの花があります。こちらはゴゼンタチバナです。白いのは花びらではなく苞だそうです。
キヌガサソウです。葉っぱの感じはゴゼンタチバナに似ています。
ワタスゲ湿原に出ました。この手前に風穴があったはずです。それらしいものはみかけませんでした。もうすでに通り越しているようです。これは帰りにもう一度確認することにします。
湿地には背の高い植物はあまり生えていません。湿地の向こうの縁近くにはニッコウキスゲの群落が見えます。
真ん中付近に池塘があります。細長い葉っぱをした草はワタスゲのようです。手前左側に、綿のついた穂が見えます。
湿地の真ん中を横切るように木道がつけられています。木道に沿って、ミズバショウの大きな葉っぱと、ヒオウギアヤメの紫色の花が見られます。
池塘の縁のモウセンゴケには白い花がついていました。
湿原の先は、ちょっとした林の中をぬけます。その先はこの付近としては大きめの川を渡ります。楠川です。上流側です。
下流側です。こちらの方が川幅が狭くなっています。
さらに進んで行きます。トイレがあってその付近で咲いていた花です。コバイケイソウです。どこで区切って読んだらいいのかわからず、名前がなかなか覚えられませんでした。子梅けい草です。「けい」は難しい字なのでひらがなにしています。
ハクサンフウロソウです。
アキノキリンソウにアキアカネが止まっていました。
楠川を過ぎると、道が険しくなり道も整備されていないと添乗員さんからいわれていました。確かにここからは木道はなくなり、普通の山道のようになります。路面も水が流れて濡れています。ぬかるんでいますから、滑らないように足元に気をつけて歩いて行かないといけません。
道脇で咲いていた花です。ホツツジと思って写していました。花から鍵のようなものが伸びていないのと、葉っぱの形が丸いような感じがします。つぼみはそっくりです。
クロウスゴの実です。まだ完全には熟していません。ブルーベリーに似ています。
コイワカガミです。写真集にコイワカガミと書かれていたのでそうだとしています。イワカガミとの違いはわかっていません。
ツマトリソウです。
だいぶ高くまであがってきました。振り返って見たところです。栂池自然園の前半部が見えています。奥に見える建物は、自然園の入口にあった建物群です。
イブキトラノオの穂がありました。これはまだつぼみです。
セリ科の植物の区別点はよくわかっていません。写真集と見比べてシラネニンジンとしました。
楠川から山道を登って上がった所に、もう一つ湿原がありました。浮島湿原です。湿原中央に池があって、その真ん中にある島が浮いているというのが名前の由来だそうです。池といっても、池塘の大きなものがたくさんあります。この池は入口近くのものです。周囲はまだ湿原ぽくなっていません。
ミヤマキンポウゲがたくさん咲いていました。横の白い花はコバイケイソウです。
黄色い大きな花は、オタカラコウです。白い穂はイブキトラノオです。
湿原が広がってきました。真ん中に池があります。島も確かにあります。浮島になっているかどうかまでは判定できません。
湿原の横の、ナナカマドです。だいぶ実が大きくなっています。
ワタスゲがたくさんあります。穂も立派なものが多いようです。
ニッコウキスゲも、かたまって咲いています。
池塘です。浅いものはスゲが植えたように生えています。
チングルマの穂です。白い丸い物は、穂が飛び散った残骸のようです。
ミツガシワです。写真集にはイワイチョウだけが書かれています。湿地の中だったのでミツガシワとしています。
エゾシオガマです。
湿原の向こう側です。山の高いところは雲におおわれていて見えないようです。
池塘がたくさんある一画です。遠くの尖った木はオオシラビソ(アオモリトドマツ)です。
浮島湿原の反対側まできました。ちょっと休憩することにします。休んでいると向こうから自然園の腕章をつけた人がやってきます。あいさつをしたら、ここからやせ尾根へは木道が整備されて歩く易くなったのでいってみてくださいと言われます。はじめからいくつもりでしたが、こう言われると行かないわけにはいきません。
湿原から入ったところの木道です。新しい道がつけられています。このあたりから坂になっています。まだそれほどきつくはなっていません。
道脇の、タカネアオヤギソウの実が大きくなり始めています。
ナナカマドに花がついていました。
マイヅルソウです。
道はだんだん険しくなっています。だいぶ息が切れてきました。木道というよりは階段になっています。歩くのは速い方ですが、それでも後ろから来た人に追い越されてしまいました。
木の間から見える山です。雲がかかってよくわかりません。下の方に池が2つ見えるというのですがそれも見つけられませんでした。
白い花をたくさんつけた灌木があります。名前はなかなかわからなかったのですが、タイツリオウギと判定しました。
斜面にはオオバギボウシも群生しています。
写真集と見比べて、ウラジロハナヒリノキとしていましたが、何となく違っています。葉にしわがないことからホツツジにしました。
開けたところがあり、そこから自然園の遊歩道が見えています。楠川から浮島湿原に行く間の道のようです。
道の両脇は背の高い木が多くやせ尾根という感じではありませんでした。このあたりまで来ると、横の木も低くなりやせ尾根という雰囲気が出てきました。
やせ尾根を進んでいると正面の視界が開けてきました。展望湿原についたようです。湿原までまだ道を迂回しないとたどり着きません。このあたりのオオシラビソの木の背丈はだいぶ低くなっています。低い木には実がつかないのがふつうなのですが、この木にはたくさんの実がついていました。目線の高さで見られることは滅多にありません。松ぼっくりを逆さまにしたような実です。
展望湿原です。ところどころに池塘のようなものがあります。
湿原の横に板敷きのテラスのようになっている所があります。ここで休憩している人がたくさんいます。一緒に休ませてもらいます。正面の湿原です。花は少なめです。この向こうに、白馬の山や大雪渓がみられるそうですが、ガスがかかっていて全然見えません。
湿原の中の池です。
展望湿原を後にして周回を続けます。坂を降りたところに池がありました。もうせん池です。普通の小さな池のようです。向こうのオオシラビソの木の枝はまばらについています。伸びも悪いようです。
池の縁の拡大です。際までササが生えています。池の中には真ん中付近までスゲが生えています。
土手の上をよく見ると、池の名前の由来になったモウセンゴケが花をつけていました。
池から少し下りた所です。ニッコウキスゲの群落がありました。
ねぎ坊主のような花が咲いていました。花はちょっとまばらです。ギョウジャニンニクでしょう。
展望湿原からもうせん池に下りている途中で、例の親子連れのうち娘さんの方に出合いました。オコジョを見たと報告してくれました。これがいるとなると見ておきたいものです。場所を聞いたところはっきりとはしませんが、川を横切ったところのようです。楠川という名前が出てきていました。ここからしばらくの間はオコジョ狙いと目標が変わってしまいました。一応この付近で見られるものは見ておくことも忘れません。
もうせん池から少し下ったところにあるのが銀命水です。ここで湧きだしているのではなくまだ向こうから流れてきているように見えます。手前にある花は無視されています。右手前はオガラバナ左側は?です。
水辺にたくさん咲いている黄色い花はオオバミゾホオズキです。
こちらはオオレイジンソウです。
銀命水から下っていくと小川を横切ります。言っていた楠川ではありません。話からでは、オコジョのいた場所がはっきりしていません。ここである可能性もあります。通行の妨げにならない場所で40分ほどようすを見ました。それらしい姿は見えませんでした。もう一つの可能性のある楠川に行きます。
楠川まで戻ってきました。何組かの親子連れが川原に下りて動き回っています。これだと警戒して出てこないでしょう。付近の花の写真を撮りながら、念のため出てこないかようすを見ました。
橋の横にあったヨツバシオガマです。
ミソガワソウです。
ここでも30分ほどようすを見ましたが、姿を見ることはありませんでした。彼女が通れば話を聞けたのですが、行き違いになったようです。この間に添乗員さんが行って戻ってくるのは見かけました。
オコジョは夜行性ということもあり、休んでしまったかも知れません。あきらめて下りて行くことにします。
ワタスゲ湿原まで戻りました。来るときとは反対側の木道を通って戻りました。途中で見かけたものです。
オトギリソウです。現地では、オトギリソウかシナノオトギリかの区別がついていません。写真の感度がいつの間にか最高の値になっていて、画素が粗く細かいところまで写っていません。花の色からオトギリソウとします。
袋のような実がたくさんぶら下がっていました。カラマツソウでした。
クルマユリです。ところどころで密集して咲いています。
ワタスゲ湿原をまわって、反対側の合流点まできました。ツアー仲間で勉強会をしている集団がありました。先生役は特急で隣に座っていた人です。一緒に参加させてもらうことにしました。
そのまま先に進みかけましたが、風穴と見落としてていたことに気がつきました。だいぶ行きすぎたところにでています。風穴を見に行くといって、最初に通った方の道を引き返しました。勉強会グループもついてきました。
この付近で見かけた植物をあげていきます。
ヒロハユキザサです。実が大きくなっています。
サンカヨウの実も大きくなって、青っぽい色がつき始めています。
オオバタケシマランです。葉の元の方が茎を包み込むのが特徴です。白いものがぶら下がっています、花と思っていました。実が大きくなり始めているようです。
黒いものがぶら下がっている木があります。クロツリバナです。膨らませた座布団のようなものは大きくなり始めた実で、右側の小さく丸いのが花です。
風穴につきました、積み上がった岩の隙間から冷たい空気が流れ出しています。風穴といっても洞穴があったりしているわけではありません。
この場所にはしっかりと標識が立てられています。それにもかかわらず、見つけられず素通りしてしまったのは、ここが人がたくさんいてそれを一気に追い越した場所だったようでえす。人がたくさんいたのは、ここでたくさんの花が咲いていてそれをガイドさんから聞いていた集団がいくつもあったからでしょう。
最初に通り過ぎたときにもいくつか見ています。今は人があまりいませんから、ゆっくり見ることができます。オオバミゾホウズキです。
オオヒョウタンボクです。花の構造は理解できていません。
ツマトリソウです。
風穴からゆっくり戻って、出口近くまできました。山を下りるのにはまだ時間があります。入口近くにあるミズバショウ湿原の反対側をまだ見ていないので、そちらを見てから下りることにします。こちらに行くといって、行きかけるとみんなついてきました。
この付近で見たものです。オオカサスゲです。花をつけていました。
池塘の周りにヒオウギアヤメが群生して咲いています。
ミネカエデです。実がだいぶ大きくなっています。
湿原のようすです。白馬の高いところは雲におおわれています。
湿原の中を川が流れています。
オタカラコウは少し乾いたような所で咲いています。
川の中に魚がいます。パンフレットにはイワナがいると書かれています。
ミヤマキンポウゲです。水辺に咲いていました。
トリアシショウマは、ところどころでかたまって咲いています。
再び同じ川を渡りました。堰をつくって魚がどこかに行かないようにしているように見えます。
一周が終わったので、自然園をでることにしました。自然園の入口です。ビジターセンターを併設しています。あまりあちこち行くといいすぎたので、中を見学するとは言いづらくそのまま素通りしています。
自然園からロープウェイの乗り場まで少し距離があります。この間も、勉強会の続きになっています。どちらかというと復習会のようです。メインの生徒役が聞かれていた花です。答えはトリアシショウマです。似た花でヤマブキショウマがあります。それとの違いが理解できているかという所だったのでしょう。実際の所は花が多すぎて頭の中に入り切れていないという所でしょうか。
これも並んでありました。ヤマブキショウマです。だいたいの形で見分けています。細かい特徴もつかんでおいた方がいいのでしょう。
自然園駅に到着です。ゆっくり歩きすぎたので、出発直前になっていました。生徒役の人が走って止めてくれるといって走り出したので、みんな走って追いかけました。乗り場に着いたときには一足違いでドアが閉まっていました。
ふつうなら次は20分後になりますが、10分後に臨時便を出してくれるようです。待合室に戻るように指示されます。ここで花の写真集が売られていたので戻る前に買いました。
待合室にはいろいろな解説文が掲示されています。栂池の語源も書かれていました。大きな栂の木があったとのことです。ローウェイがきて乗り込むときに横に大きな木が見えたのでそれかと思いましたが、何となくツガっぽくはありません。それでも語源の栂の木としておきました。
帰ってからパンフレットを見直していると、この付近の人達はオオシラビソのことを栂といっていたとのことです。
ロープウェイからの眺めです。南側の斜面になります。手前の山の裾から少しだけ顔を見せている山は岩岳です。遠くの山も薄ぼんやりと写っているようです。
白馬岳(白馬乗鞍岳)方面は相変わらず雲の中です。
ロープウェイを下りた所の正面にあるゲレンデです。花もところどころで咲いています。
道沿いで見かけた花です。タマガワホトトギスになります。
ゴンドラで麓まで下りていきます。山麓側の風景です。
直下に谷があって、水の流れを写してみようとしました。下の方だと、ゴンドラ内の景色が写ってきます。
下まで降りてきました。まだ時間が少しあるので、売店で何か買おうとのぞいてみました。オコジョを見たといっていた人がいました。場所を再確認したのですが、だいぶ曖昧になっています。次に見に来る機会はいつになるかわかりません。その時までいるかどうかも保証がないので、わからなくてもいいでしょう。ライチョウを見たいといっていたので、保存してあった立山のライチョウの写真を見せてあげました。よく見かけた場所も一緒に教えました。白馬にもいるようです。昨日行ったところよりもっと高いところのようです。
出発時間が近づいてきたので、バスに戻ります。結局何も買いませんでした。
出発の前に添乗員さんから報告がありました。昨日迷い込んできた人のことです。今日も上に来ていたそうです。その横で一緒にいた人の話によると、ツアーに参加していた耳の不自由な人で、山の上で「ここで待っているように」と指示していたにもかかわらず、うまく伝わらなく、下りるものと勘違いして下りてきてしまったようです。何とか合流できたようなので、一安心です。
ここからは、姫川沿いの国道に出れば、後は来た道を引き返していくだけです。来た時と同じ左側の席になっています。反対側の景色が見えますから、景色を眺めながら乗ることにします。
途中で小滝川と合流します。上流にヒスイが産出するところがあります。時々、河原の石に混じっていることがあるそうです。
糸魚川まで下って高速道路に入り、すぐに姫川を渡ります。上流の方はよく晴れているように見えます。高い山には雲が乗っているので、白馬の山もまだ雲の中なのでしょう。
黒部ICあたりまで来ると、天気がよければ白馬岳が見えます。だいたいの方向を探してみたのですが、見えないようです。雲の中なのでしょう。朝日岳のある方向を写してみました。
ほどなく富山です。新幹線に乗り換えです。添乗員さんが、来た時と違う駅で降りたい人はいないかと聞いたので、手を上げました。来るときの特急は高槻は通過でしたが、帰りは停まります。当然高槻で降りて乗り換えることになります。変わるのは一人だけだったので、すぐに聞きに来ました。高槻乗換えで下車駅も伝えておきました。
富山に到着です。少し時間があります。再集合の場所と時間が指定されて自由行動です。時間は早いのですが、立ち食いそばを食べることにしました。後は特急の中で予備に持っていたパンを食べれば、夕食代わりになります。晩はこれでいきます。他に2−3お土産になるものを選んで買いました。
再集合の時間なので集合場所に戻ります。みんなそろったところ、改札を通りホームにあがります。このあたりからは何回もやっている通りです。特急の席はドア近くの窓側だったのでゆっくり目に乗りました。隣の人はもう座っています。来た時と同じ人です。降りる駅を確認すると新大阪だそうです。こちらの方が先に降りるので窓側に詰めて座ってもらいました。
降りる駅を聞いてきたので、高槻と答えました。停まらないと思っていたようです。ネットで確認しようとします。だいぶ手間取っています。そのうちに車内案内が出ました。こちらの方で先に高槻停車を確認できました。
どうも、新しくできた駅で降りるようです。そこまでの乗車票の手配となるところです。新しい駅では、8時頃をまわると駅員がいなくなるそうです。乗車票は有人改札しか通れませんから、下車できなくなります。高槻でいったん外に出て入り直すことで決着です。添乗員さんにいって下車駅の変更となります。
次の旅行の話などをしていると、どうも植物関係では講師ができるレベルの人のようです。いろいろな花の咲いている場所とかで話をつないでいきます。ちょっと話が植物からそれると、全然続かなくなります。花でも人工的に植えたものはだめなようで、雪割草などは却下されてしまいました。話を続けるのには苦労しました。
高槻に到着しました。降りるのは2人だけです。ホームからも車内の人にあいさつをしてからいこうとするのですが、相方は先々と階段の方に歩いて行っています。マイペースな人です。急いで追いかけます。改札口をターンしてくるのを待って、ホームにおります。乗る電車が違うのでここでお別れです。あいさつをしてから、電車の到着を待ちます。件の人は、さっさと停まっていた電車に乗っています。
最寄り駅についたら、そこから家まで移動です。無事帰宅できました。
今回は4ヵ所をまわったことになります。はじめから予想していたことですが、車山への移動は長すぎです。この時間があれば、他のものをもっとゆっくり見られたはずです。車山に行く前日に、運転手さんとこのことについて話をする機会がありました。やはり長くて大変だといっていました。他の場所はないか聞いてみたのですが、なさそうでした。上高地を出してきましたが、こちらの方が遠いような気がします。
戸隠はどうかときいてみたところ、バスを駐める所がないとのことです。候補選びも大変です。それでも、姫川源流とか散策できそうなところは白馬の近くにいくつかありそうです。
2日目に八方尾根と栂池に行って、3日目は妙高高原のあたりをまわって大阪に帰ってくるのもできそうです。これだと、2日目がきつくなります。八方尾根を今回の行程通り終了し、栂池に行ったとします。バスが着いてから発車するまでの時間は1時間ほど短くなりそうです。自然園を急いでもまわりきるのは大変でしょう。宿に戻ってくるのは近い分、かなり早くなります。暗くなってから宿に到着というのは避けられます。
この部分をどうするかは、旅行社でも苦労しているようです。添乗員さんによると、気球に乗ったり、ジャンプ台を見にいったりしたこともあるそうです。
車山についていえば、山頂まで行けなかったのが残念です。山頂と中腹では全然違います。その中腹も、標高で言えば車山肩よりも低いところです。少なくとも山頂までのリフト代は込みでもよかったようです。山頂まで行かないのなら、わざわざ車山高原に行くのではなく、車山肩でもよかったような気がします。車窓からはニッコウキスゲの群落が見えていました。尾根の上なので、谷の斜面の車山高原よりは広い範囲の景色が見えます。
車山でもう一つ残念なことは、花が電気柵で囲まれたところにしか見られなかったことです。道からはみだして歩けないとはいえ、柵越しでは興ざめです。この点は車山肩でも変わりはなかったでしょう。いずれにしても車山までいくというのは、無謀だったようです。
旅行の目的は高山植物の花を見ることでした。白馬五竜高山植物園、八方尾根、栂池自然園ともたくさんの花を見ることができて満足です。その分帰ってきてから、花の名前を確認するのが大変でした。
八方尾根、栂池では、その時期に見られる花を70種類ほどまとめてプリントにしていました。これが参考になりました。この2枚でほとんど網羅できていたようです。載っていないのは数種類にとどまりました。細かい区別点まではわからないので、記事中の花の名前は、プリントに書かれているものに従っています。高山植物園では、花につけられていた標札に従っています。八方尾根でも標札のあったものはそれを参考にしています。高山植物園のナメルギボウシとそれ以外のところのオオバギボウシがその例です。
セリ科の花については、区別点がはっきりしなかったので、載せていません。プリントに載っているものでいうと、八方尾根のミヤマトウキ、タカネイブキボウフウ、栂池自然園のハクサンボウフウなどです。シラネニンジンとして載せたものがあります。これもプリントに似ていると言うだけです。同定の決定打となるものはありません。
キノコ類については、相変わらず名前が決められません。持っている図鑑やウェブサイトを探しても五十音順に並べられているので一通り目を通さないと分かりません。それらしいものが見つかったところで、もっと適切なものがあるかも知れません。名前を見つけるのに何かいい方法はないものでしょうか。お花畑のように標札があればいいのですが。コケも同じように分からないものがたくさんあります。
植物園は持ってきて植えたもの、八方尾根は植物が育ちにくいところ、自然園は湿原とその周辺の森林地帯と環境が違っています。花もわずかに違いがあるようです。それでも似たような花がたくさんあります。
一度載せたら次は載せないというわけにもいきません。栂池自然園の記事ではのせる花がなくなってしまいます。結局のところ、記事全文をみわたしてみると、同じ花が何度も出てくるという事態になってしまいました。この点はご容赦ください。そのためか今回は、写真が多く記事の回数も多くなりました。1回あたりの写真の枚数も増えています。
一度初夏の高山植物を見てみたい、八方尾根が良さそうだということで始まった旅行です。同じ見るなら3ヵ所でということで、3ヵ所行くツアーに申し込みました。八方尾根でお花畑を見るということで、タイトルは「八方お花畑」にしています。八方尾根だけではなく、麓の八方や車山まで四方八方に足をのばしたと言うことから、「尾根」を省いています。
白馬五竜高山植物園と八方尾根は、地盤となっている岩石が蛇紋岩ということで、植物が育ちにくくなっているそうです。他の岩石の地域と違って低い所で森林がなくなり草原が広がっています。
蛇紋岩と普通の岩石との違いといえば、マグネシウムと鉄が多く含まれていることです。このマグネシウムが原因のようですが、マグネシウムは葉緑素を作るために必要な元素です。植物を育てていて土が疲弊してくると、苦土石灰を土に加えてマグネシウムを補充するくらいです。多いからといって生育を阻害するような要素はなさそうです。マグネシウム以外に何か原因がありそうな気がします。クロムとかが多いと書かれている本もあります。
出発前に、鉢類の草花が枯れないようにとたくさん水をやってでました。日差しの強い日は1日持たないこともあります。帰ってきてからようすを見ると、水切れ寸前のものもありました。反対に、出発前から大量に水を撒いて、水浸し状態になっていたものもあります。その中には、根腐れを起こしたものもありました。大阪では雨が降ったようです。留守中の水の管理は、一筋縄ではいかないようです。
<コース標準所要時間について>
旅行案内書に設定されていた八方尾根での滞在時間は約3時間となっていました。ネットで調べて見るとリフト終点−八方池の所要時間は1時間半で往復すると滞在時間ぎりぎりという形になります。案内書の歩行距離は4.5kmで、八方ケルンまでの往復距離が設定されているようでした。現地での時間は、山麓8時半到着12時出発で乗り物の往復所要時間を引くと山の上での滞在時間は3時間足らずということになります。
時間が足りないかもということで、速めの速度で登りました。そのためなのか、だいぶ時間が余ってしまいました。リフトやゴンドラの乗り場付近で周辺をまわる余裕ができてしまっています。
初日の白馬五竜植物園でも時間が余ったというのは同じです。現地の案内者にも時間的にぎりぎりといわれていいました。そのためアルプス平自然遊歩道の一周はあきらめて地蔵ケルンまでの往復にしました。それでも時間が足りないときのことを考え速めに歩いています。自然遊歩道でリフト降り場から地蔵ケルンと地蔵池の往復で歩いた距離はGPS記録を見る限りでは一周の距離より長かったようです。
アルプス平駅に戻ってからも周辺をだいぶ歩き回ったりという余裕がありました。急がなくてもよかったようです。
3日目の栂池自然園でも、一番奥まで行くのは時間的にぎりぎりといわれていました。ここでも一番遠くまで行くつもりでいたため、早足で歩いています。結果的には、オコジョ捜しで40分+30分同じ所に滞在しています。そのうえで園の出口にきたところでまだ時間があるということで風穴までいったり、ミズバショウ湿原を一周したりで20分ほど使っています。
この時は情報に間違いがあったようです。山麓の到着が8時10分で出発が13時40分ですから、滞在時間は5時間30分になります。標準時間は乗り物の往復で1時間、ビジターセンターまで等の往復で20分、ビジターセンターから浮島湿原までの往復で2時間、浮島湿原やせ尾根周回で1時間15分の約4時間半です。もともと1時間ほど余裕があったようです。旅行案内書では歩行時間3時間半滞在時間4時間となっています。30分は昼食時間のようです。
それでも差し引きすると時間的な余裕はかなりあったようです。これが速く歩いたことによってできたものだとすると普通に歩いてもじゅうぶん見て回れたような気がします。標準時間は、花などを見ながら歩いてこれくらいかかるという目安だったように思えてきます。
白馬五竜の地蔵ケルンや栂池自然園やせ尾根の登り坂、八方尾根でも坂のきついところでは、小休止を何回も入れて登っている人もいました。このような人達にとっては、標準時間でもまわりきれないでしょう。体力や状況に応じてにあわせて、時間を読まないといけないようです。
現地ではどことも急ぎ足で歩いていました。そのせいか、ツアー仲間の中では歩くのが速い人だというのが定着してしまっていたようです。
<電池について>
今回は電池切れで、危うくカメラが使えなくなるところでした。カメラは2台用意していたので、2台目のカメラに入っていた電池を使うことで、何とか帰宅するまで持たせることができました。2台目のカメラがなければ、どうすることもできなかったかも知れません。単3電池を買ったら使えるということは、パニックっていた現地で気がついたかどうかわかりません。
カメラには単3型電池の他に、専用のリチウムイオン電池が使えます。予備として持って行っていたのは、単3型充電4本組を2セットと専用リチウムイオン電池です。単3型充電池はエネループです。
エネループは、自己放電が少ないということで、満充電した後10年後でも70%は残っているとか、2000回以上繰り返し充電ができるというのがうたい文句です。
デジタル1眼レフカメラを買って、アルカリ電池を使ったもののすぐに使いきってしまうので、ニッカド電池にかえました。たくさんの枚数は撮れるようになったものの、そのまま放置しておいても数日で放電しきってしまい、使えなくなるというのが欠点でした。何度も使っている内に、すぐに充電もできなくなりました。
そこで新しく買い換えたのがエネループです。何日も持つということで使い勝手がよくなりました。それでも何年か使っている内に、すぐに容量がなくなる電池が混じっているようになってきました。何かの拍子に使いすぎたのだろうというくらいに思っていました。それがだんだんひどくなってくるようでした。
いろいろ調べている内にわかった事は、充電器はニッカド電池を使っていた頃ののものを使用していました。これが完全に対応していないということです。そこで専用の充電器に買いかえました。電池の状態も表示されるようになっています。使ってみると異常と検知される電池も混じっていました。それでも長持ちしない電池があることには気がついていませんでした。
前回の旅行(高峰山)では、あらかじめ充電しておいたのに、いざ使おうとすると電池容量不足が表示され、電池を交換するものの3セットめにやっと使える状態になりました。どうも、電池の容量そのものが少なくなっているのがあるようです。
帰ってきてから調べてみると今ある4セットの内2セットが、充電できるもののすぐに放電してしまうということがわかりました。それなりに使えるものは、3セットと2本です。このうちの1セットは、ふだん持ち歩いているコンパクトデジカメ用で、2本はGPSロガー用の電池です。カメラ2台に使えるのは2セットしかない状態になっています。
不良電池の問題が表面化してきたのは、前々回の旅行(木曽蓼科)で電池を紛失したことが関係しているでしょう。なくしたのは、普通に使える電池だったようです。
エネループは第一世代から第四世代まであります。買ったのは第一世代6セットと第四世代2セット+2本です。そのうち第一世代の1セットと2本は充電もできなくなったので破棄しています。残っているセットになっていない2本は、GPSロガー用に残していますが、これもすぐに放電しきってしまうようです。
今手元に残っている電池を見ると、第四世代のものが1セットと2本しかありません。なくしたものは、第四世代のものということになります。これは最近購入したので、電池が不良になっているとは考えにくいでしょう。カメラに入れるホルダーごとなくしています。
電池をなくして、使える電池がカメラ1台に1セットになったのが、電池切れの問題を頻発させているようです。電池ホルダーの予備があった頃は、使える電池を使い回しするルーチンができていたようです。使えない電池がカメラに入っていることは少なかったようです。
いろいろ考えてみると、電池切れが起こったのが、3日目の栂池だったとするとどうしようもなかったでしょう。予備のカメラは山麓にあるバスの中だったし、アルカリ電池が使えるということに気がついたかどうか、気がついても入手できたかどうかは疑問なところがあります。2日目の終わり頃だったということは、不幸中の幸いとしておきましょう。
<小物の紛失>
電池問題を大きくしたのは、専用のリチウムイオン電池が見つからなかったことも関係しています。いつも入れているところにありません。コンパクトデジカメも充電してくるのを忘れていました。ちなみに、見学の最中に持ち歩いているショルダーバッグの中身は下のようになっています。
簡単に説明します。牛乳パックの下半分を4つ並べて入れてます。横の空いたスペースがカメラの入るところです。型枠をつくってそこに入るようになっています。左側レンズの見えるところがカメラで上向きに入っています。この型枠のために牛乳パックは動き回ることはありません。
牛乳パックのそれぞれの位置は変わることがあります。一緒に入っているものはいつもだいたい同じです。右上のパックには、携帯電話、コンパクトデジカメ、GPSロガー、懐中電灯が入っています。GPSロガーは記録中は首にかけています。ロガー用の電池もこの下に入っています。
右下のパックです。黄色いのが双眼鏡、その右上にあるのが60倍の顕微鏡です。黒いケースに入っています。
真ん中上側のパックに入っているのは、望遠ズームレンズです。ぴったりと収まっています。
真ん中下側のパックです。フィルター類と横のケースが交換用電池です。エネループを買ったときの8本パックのケースに入っています。木曽蓼科では、このケースの代わりに電池の入ったホルダーが入っていました。フィルター類を裸で入れるのは傷がつくのでよくないのですが、気にせずに入れています。この下には、リチウムイオン電池、予備のSDカード、リモコンスイッチが入っています。
他に見えていませんが、ビニールシートとかいろいろ隠れています。
リチウムイオン電池については、帰ってからありそうなところを探したのですが見つけることはできませんでした。これもなくしたようです。
ものがなくなっているのは、フィルター類や予備の電池の入っているパックです。電池の入ったホルダー、フィルターとリングがいくつか、リチウムイオン電池です。フィルターを出すときに、ひっかかって一緒に出てくるようです。
フィルター類と一緒に入っている小物がなくなると困ります。少し改造することにしました。牛乳パックは半分ほどの高さにカットしています。一面を残して切り取り、それを内側に折り込みます。小物類が入る高さのところでフタになるように曲げます。これで小物がフィルターにひっかかって一緒にでてくることはないでしょう。
<経費など>
使ったお金は、ツアー代金6万円弱のほかは4000円ほどです。半分が土産代、残りの大半が飲食代です。パンフレット(プリント)交通費なども支出しています。
歩数です。30日から順番に、16000歩、26000歩、29000歩で、合計は61000歩です。
いつもより少し多めのようです。3日目の栂池での歩数が大きくなっています。自由時間が多いほど歩数が伸びるという結果になっているようです。