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散歩道の風景  写真集(No.2)

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ボタン雪
ボタン雪
2008年2月9日午後1時10分

 日本列島南岸を低気圧が発達しながら通過したため、朝から夕方まで雪が降り続け、大阪では珍しく積もりました。
 雪は、いくつも重なり合って2cmほど大きさのかたまりとなって、落ちていくように降っていました。
内暈(月笠)
内暈(月笠)
2008年1月19日23時15分

 他の内暈の写真とよく似ているのですが、中心の天体が月であるという点で違っています。いわゆる月笠になります。
 夜間に撮影したのでいくつかの星も写っています。わずかに斜めに並んだ明るい星は左から、ベテルギウス、火星、 カペラです。
環天頂アーク
環天頂アーク
2008年1月19日 08時35分

 写真の上部、やや明るいあたりから左右に虹のようなものが写っています。虹は頭上(天頂)をぐるっと取り巻くようにできるので、環天頂アークといいます。 色は下側が赤で上側が青になっています。上下が逆なので逆さ虹ともいわれます。
 これと太陽とのちょうど真ん中にもうっすらと虹のようなものが見えます。これが上端接弧です。太陽の右側に幻日も写っています。
きり

2008年1月8日08時25分

 3学期始業式の朝に濃霧が発生しました。100mほど先が見えません。太陽も薄暗くなっています。 気象台の解説によると、前日に降った雨で空気中に水分が供給され、 気温が急激に下がったためだそうです。
 淀川に近づくほど霧が濃くなっています。京都盆地で集められた霧が、山崎付近から淀川沿いに流れ出しているようです。
斜交葉理
トラフ型斜交葉理
香川県小豆島四海海岸
新生代第三紀始新世

 これも斜交葉理の一種です。中央右側にある同じ向きの葉理の集まりの底面が船底型になっているので、トラフ型斜交葉理といいます。 一般に底部に大きな粒子がたまるのが特徴です。
 昔の川を横切る形の断面を見ています。
光芒
光芒(天使のはしご)
2008年1月1日07時20分(初日の出)

 2008年の初日の出です。冬型の気圧配置が強まったため、 大阪平野南部の和泉山地を昇る季節風が、山の上に雲を作っていました。 この5分ほど前に一瞬だけ雲間から太陽が見えていました。その光線は次第に海上に移っていき、 海面を照らすようになりました。
たまねぎ状風化
たまねぎ状風化
香川県小豆島町田ノ浦
領家変成岩田ノ浦複合岩帯

 花崗岩質の岩石が、たまねぎの皮がむけるように割れています。岩盤に入った大きな割れ目と平行に、中心部が丸くなるように割れ目が入るためです。
生痕化石
生痕化石(サンドパイプ)
香川県土庄町長浜
新生代古第三紀始新世

 泥質の海底をまっすぐ穴を掘る生物が作った巣穴を後から流れ込んだ砂が埋めています。穴の縁は、鉄分が沈殿して、さびた鉄管のようになっています。 穴を作ったのは、スナガニやアナジャコの仲間でしょうか。
太陽柱
太陽柱
2007年12月17日16時35分

 今年12月にはいってから2回目の太陽柱の出現です。太陽の上方に細長い光りの筋が写っています。
 液晶モニタでは確認しにくい方法ですが、画面やプリントアウトを横から見ると太陽柱はくっきりとみえす。
 太陽柱も条件さえ整えば、よく起こる現象のようです。 過去に雲の合間に太陽の光が細長く見えている様な感じがすることがありましたが、 ほとんどが太陽柱のようです。
流星
ふたご座流星群流星
2007年12月15日00時15分

 毎年12月の15日前後はふたご座流星群がよく見られる日となっています。 14日の夜中から三脚にカメラを固定して撮影した写真に1枚だけ写っていました。
4分間露出したので星は日周運動で縦方向の短い線となっています。 流星は、流れた跡が筋になって左上側に写っています。
 右側の明るい星はふたご座のカストルとポルックスです。
太陽柱
太陽柱
2007年12月10日16時10分

 この日は、きれいな太陽柱が出ていました。たまたま通りかかった水路の水面に太陽の光があたっていました。 水路にあたる太陽は細長く伸びてみえるものですが、太陽柱の影響でいつもよりくっきりと見えます。
タットル彗星
タットル彗星
2007年12月08日01時55分

 1790年に発見されてから12回目の出現になります。置が北極星の近くので探しやすい時に、 そのあたりをねらってみたら写っていました。 円の中央やや青緑色になっているもやっとしたものがそれです。 これから明るくなることが予想されています。 クリスマスの頃のこぐま座流星群と関係がありますので注目です。

Pentax105EDHF700mm+Pentax *istDL 2min
副虹
副虹
2007年11月22日16時30分

 きれいな虹の外側に、もう一つ、色の並びが逆順の虹が見えることがあります。この外側の虹を副虹といいます。 副虹は、水滴の中を光が2回反射してできるといわれています。そのため1回の反射でできる主虹より暗いのが特徴です。 雨粒の影響で遠くの景色が暗くなっています。
虹

2007年11月22日16時30分

 東の空に虹がかかっていました。東側を通過した雨雲が照らされてできたようです。 条件がよかったせいか、きれいな半円形になっていました。 冬時大阪近辺では、しぐれ雲の通過に伴って虹ができることがよくあります。 この時も、 山の低いところを抜けてきたしぐれ雲が、東方を通過し、淀川を超えても残ったため、 大規模な虹となりました。
 写真が1枚に収まりきらなかったため、5枚の写真を貼り合わせています。
夕映え
夕映え
2007年11月21日16時50分

 夕日に色々なものが照らされてできる現象です。写真では、光芒のように赤い筋が何本も見られますが、 夕日が雲に当たって光っているものです。 奥にある雲が、夕日の一部をさえぎっているため、筋のようなもようができました。
正断層
正断層
和歌山県白浜町袋崎
新生代第三紀中新世

 地層が左に傾いているのでわかりづらいのですが、写真の中央を縦に断層があり、ここを境に、 左側の地層が下に下がっています。 断層面は左に傾いているので、断層の上側(上盤といいます)が落ちる、 正断層になります。断層の面上に、ずれによってできた筋が縦に通っていたので、これは正真正銘の正断層です。
砂岩岩脈
砂岩岩脈
和歌山県白浜町市江崎
新生代第三紀中新世

 岩脈とは、上昇中のマグマが地下でかたまったものをいいます。地下にできた割れ目を伝わってくるので、 その形は板状になっています。 ところで、砂岩は、マグマがかたまってできたものではないので、 岩脈という言い方は正しくありません。形やできかたが似ているのでこの名前を使っています。 地震の時に起こるように、砂が液状化を起こし、地層中を上昇してできたものです。
hammok
ハンモック型斜交葉理
和歌山県白浜町袋崎
新生代第三紀中新世

 これも斜交葉理の一種です。ハンマーのおいてある白い地層に見られる模様がゆっくりと波打っています。 ハンモックの底が緩やかに湾曲する形に似ているというのでこの名前がつけられています。 波の影響の及ばない、やや深い海底でできるとされています。
herinborn
ヘリンボーン斜交葉理
和歌山県白浜町袋崎
新生代第三紀中新世

 斜交葉理の一種です。同じ方向に並んでいる葉理は同じ向きの流れでできます。下の斜交葉理と違って、 同じ向きに並んでいる部分は、層状になっています。 上下に重なる二枚の層状の部分の向きが互いに反対になっています。 ニシンの骨の並びに似ているということでヘリンボーン斜交葉理といいます。
 単に、交互の斜め模様をヘリンボーン模様ともいいます。
斜交葉理
斜交葉理
和歌山県白浜町袋崎
新生代第三紀中新世

 一枚の地層中に、砂などの粒子の並びでできる模様を葉理といいます。葉理は、写真のように、 ハケではいてできたような筋となって見えることがよくあります。 写真では、葉理が「人」か「入」の字のように 交わっています。このような葉理は特に斜交葉理といわれています。



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