ヨッシンと 地学の散歩
散歩道の風景 写真集(No.18)
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プレアデス
2015年3月16日21時11分 高知県いの町
おうし座にある散開星団で、比較的明るい星が月の直径の2倍くらいの範囲に集まって見える。普通の視力でもいくつかの星を見ることがでます。
ギリシャ神話では7人姉妹とその両親とされ、それぞれの名前が星にふられています。
日本では6個あるという意味で「六つら(連)星」とよばれますが、「すばる」の方がよくわかります。
メシエ番号45番目(M45)の星団です。青白い星が多く比較的新しい星団だとわかります。年齢は1億年とされています。
PentaxK30 18-55Zoom(55mm) 52Sec F10 トリミング
二重星団
2014年7月31日1時40分 京都府宇治市
ペルセウス座にある散開星団で、2つの星団がすぐ近くにあるので2重星団と呼ばれています。
ペルセウス座のα星(アルゲニブ)とカシオペア座の真ん中の星(ツィー)のちょうど真ん中にあります。
バイエルがそれぞれを星として、 hとχの番号をふったので、hχ(エイチカイ)と呼ぶことがあります。
双眼鏡では、2ヵ所に星が集まっているのが見えます。望遠鏡の低倍率でも2つの星団を見ることができます。
PentaxK30 f=300mm F4 90sec
プレセペ
2015年5月13日20時5分 青ヶ島
かに座にある散開星団です。空の暗いところでは、かに座中心にある4つの星が作る四角形の内側がぼやっと明るく見えます。
双眼鏡で見るとたくさんの星が視野いっぱいに集まっているのが見えます。望遠鏡では星がまばらになってしまいます。
メシエ番号は44番であることから、M44と呼ばれることもあります。
飼い葉桶という意味で、近くの2つの星がロバにたとえられたことに由来します。577光年の距離にあり、約7億才といわれています。
PentaxK30 55-300mmZoom(300mm) F5.8 94sec
しし座
2015年5月13日20時40分 青ヶ島
しし座は、東部にある「?」を逆さまにしたような星の配列と、腰からおしりにあたるところにある三角形の星の配列が特徴です。
見慣れてくると、「?」のカーブが獅子のたてがみのように見えてきます。鎌のようにも見えるということで「獅子の大鎌」とも呼ばれます。
首にある1等星がレグルス、おしりにある2等星がデネボラで、周囲に明るい星が少ないのでよく目立ちます。
図にマウスカーソルを合わせると星座線を表示します
PentaxK30+18-55mmzoom(28mm) F4 140sec
こぐま座(北極星)
2015年5月14日20時20分 青ヶ島
こぐま座は星座そのものよりは、北極星のある星座として知られています。星座線は、北斗七星と同じように柄杓型に結ぶのですが、
並びとしては、足の曲がった「T」字として覚えています。柄杓の柄(「T」字の足)が小熊の尾にあたります。
北極星は、星が回転する中心にあるということなのですが、わずかにずれています。星の回転する中心を天の北極といいます。
天の北極は、少しずつ北極星に近づいています。
図にマウスカーソルを合わせると星座線と天の北極(+印)を表示します
PentaxK30+18-55mmzoom(40mm) F4.5 30sec
ふたご座と金星
2015年5月13日20時20分 青ヶ島
同じような形に星が2列に並んでいます。寄り添った双子にたとえられています。右側が兄のカストル、左が弟のポルックスです。
手や足を伸ばした形はまさに双子の姿を連想させます。
頭に当たるところにある2つの星も兄弟と同じ名前で呼ばれています。ポルックス(β)は1等星ですが、カストル(α)は1.58等なので、
ぎりぎり2等星になってしまいます。黄道上にある星座なので、時々太陽や惑星が通ります。この日は、カストルの足下で金星が輝いていました。
図にマウスカーソルを合わせると星座線を表示します
PentaxK30+18-55mmzoom(38mm) F4.5 62sec
さそり座と天の川
2014年6月28日20時50分 小笠原母島
さそり座は、「S」の字型の星の並びが特徴です。Sの書き始めのあたりが頭に当たり、横切るように3つの星が並んでいます。
胴体にあるアンタレスは赤い色をした1等星で、よく目立ちます。
アンタレスを中心とする3つの星の並びは、オリオン座の三つ星とも対比されることがあります。
天の川は、さそり座のしっぽのあたりを横切るように流れています。霧が流れてきているため、もやっとした光の塊のようしかに写っていません。
川らしくないのが残念です。
図にマウスカーソルを合わせると星座線を表示します
PentaxK30+18-55mmzoom(28mm) F4 30sec
部分日食の影
2012年5月21日07時30分
金環日食になる直前に、穴を開けたボードを持ち影を作ってみました。ピンホールカメラと同じ原理で、ボードの穴を通り抜けた光は、
壁にあたって太陽の形を映し出します。このときは、太陽が三日月型になっていたので、像も三日月型になっています(わずかに三日月とは違うけど)。
太陽は右上から欠けてきていますので、像は上下・左右が逆になっています。
たくさんの像が並んで文字を作っているのは、文字にそって並ぶように、ボードに穴を開けていったからです。文字は、金環日食の日付です。
アレイ星雲
2014年09月14日22時45分
こぎつね座にある惑星状星雲です。筋肉を鍛える鉄アレイの形に似ているのでこのような名前がついています。全体的に丸い形をしているのですが、
2方向は暗く、それと直角方向が明るいのでこのような形に見えます。望遠鏡では淡く見えますが、写真に撮ると外側が赤く、内部が青く写ります。
ファインダー(双眼鏡)で位置を確認するには、アルタイルからアルビレオまでの半分(ベガまでの4分の1)の所にあるや座の特徴的な星の配列を見つけます。
そこから、ほんのわずかだけデネブ側にずらすと、こぎつね座の17、16、14、13、12番星の作る「W」が見えてきます。
その真ん中の14番星のすぐ外側に寄り添うようにあります。写真で星雲の右にある明るい星が14番星です。
M27(星雲)ともいいます。
PentaxK30+Pentax105EDHF(700mm) 120sec
リング星雲
2014年09月14日21時40分
こと座にある惑星状星雲です。小さく見つけにくいのですが、明るいので町中の明るいところでも見え、高倍率にすると輪になった形がはっきり見えます。
望遠鏡では色まではわかりませんが、写真を拡大してみると周りが赤く、内側が青っぽい色をしているようすが見えました。
こと座が作る平行四辺形の星の並びの内、ベガからいちばん遠いγ星(スラファト)から、短い方の辺をβ星(シェリアク)の方に3分の2ほどいったところにあります。
M57(星雲)ともいいます。
PentaxK30+Pentax105EDHF(700mm) 30sec
アンドロメダ銀河
2014年07月31日01時05分 京都府宇治市
アンドロメダ座にある銀河です。アンドロメダ星雲と呼ばれることもありますが、ガスが光って見えているわけではないので正しい言い方ではありません。
M31でも通用します。肉眼ではぼんやりとした塊に見えますが、肉眼で見える最も遠い天体とされています。
中心付近のバルジは明るく、渦状腕は淡く写っています。左上に2本の暗帯もかろうじて見えます。
全体の大きさはかなり大きく、長軸方向は写真の対角線ほどあります。
伴銀河のM32はバルジのすぐ右に写っているのですが、このサイズですと他の恒星と区別ができません。M110(正式に登録された番号ではない)
は、左上にぼんやりと写っています。
PentaxK30+300mmF4 90sec
アルビレオ
2014年09月14日22時20分
はくちょう座の頭にある星です。望遠鏡で見ると、金色と青色の二つの星が並んでいる二重星です。写真では、わずかに色の違いがわかります。
人によっては、この二重星が全天で最もきれいという評価もあります。
宮沢賢治の銀河鉄道の夜には、互いにまわり合っていると書かれていますが、実際の所はどうなのかよくわかっていません。
天体観測初心者でも見つけやすい二重星です。望遠鏡使用者資格試験の、導入テストに使われることもあります。
PentaxK30+Pentax105EDHF(700mm) 11sec
ミザールとアルコア
2014年07月31日20時35分 京都府宇治市
北斗七星の柄杓の柄の先から2番目の星です。視力のいい人は2つの星が並んでいるように見えます。明るい方(下側)がミザールで、
暗い方(上側)がアルコア(アルコル)と呼ばれています。2つ並んでいる星を「二重星」といいます。二重星には、二つの星がすぐ近くにあって、
互いに相手の星の回りをまわっている「連星」と、たまたま方向が同じなので並んで見えるだけの「見かけの二重星」があります。
この2つの星は、4光年離れていますが、互いにまわり合っているのかはわかっていません。
間にもう一つ星がありますが、2つに比べて暗いので重星の仲間に入れてもらえていません。
ミザールは、高倍率で見ると2つの星が見え、それぞれが連星になっています。また、アルコアも同じように連星になっています。
全部で6個の星が作る2重星ということになります。
PentaxK30+300mmF4 30sec
夏の大三角
2014年07月30日21時30分 京都府宇治市
夏の星座を探すときの指標になる星の並びです。ほぼ二等辺三角形をした一等星の配置になっています。左上がこと座のベガ、左下がはくちょう座のデネブ、
右がわし座のアルタイルです。
ベガとアルタイルの真ん中あたりにはくちょう座の頭があり、デネブはおしりにあたります。この方向に胴体と首があり、直角方向に翼があります。
胴体から頭にかけて連なる星の並びと、翼の前面を結ぶ星の並びは十字型をしているため、北十字と呼ばれています。
はくちょうの頭から胴体の方向に天の川が見えるはずなのですが、 空が明るいのと薄雲がかかっているため写っていません。
二本の筋は飛行機の軌跡です。図にマウスカーソルを合わせると星座の説明がでます
PentaxK30 zoom18-55mm(28mm) F4 60sec
北斗七星
2015年03月17日20時15分 高知県宿毛市
柄杓の形に並んだ七つの星が特徴です。柄は少し曲がっています。北斗というのは日本古来の星座の名前です。
星座上は、おおぐま座の腰からしっぽにかけての部分にあたります。ちなみに後ろ足は、上中央方向と左上方向に伸びています。
北極星を探す時の目印となることで知られています。
写真は、昇ってくる北斗七星です。実際には、右側が下、左側が上になります。右(下)側が明るいのは町の明かりのためです。
図にマウスカーソルを合わせると星座線を表示します
PentaxK30 zoom18-55mm(38mm) F4 60sec
オリオン座
2015年03月16日20時30分 高知県いの町
冬の星座といえば、オリオン座といわれるくらい有名な星座です。長方形の角に配置する4つの星と、その真ん中を少し斜めに並ぶ3つの星、
その下に縦に並ぶいくつかの星達が特徴です。
ほぼ同じ頃に誕生した、比較的若い青白い色をした星の集団ですが、左上に見えるベテルギウスは年老いた星です。この星だけ赤い色をしています。
図にマウスカーソルを合わせると星座線を表示します
PentaxK30 zoom18-55mm(32mm) F11 300sec
ケレスとベスタ
2014年7月15日20時35分
7月5日に小惑星のケレスとベスタが最も接近しました。その前後、梅雨時の天候不順が続き、久々に晴れたのが15日でした。
望遠鏡を持ち出して見ましたが、見ただけでどれが小惑星かどれが星なのかを区別できません。
何分か置いて撮った写真を。星を横にずらして重ねてみると、ずれ方の違いから小惑星が区別できました。
中央やや左下にあるのがベスタ、右上明るい星のすぐ上にあるのがケレスです。
使用している天体シュミレーションソフトでの位置とはずれていました。
Pentax k30+Pentax EDHF105 30sec
20時33分43分59分21時12分の4枚を左にずらして比較明合成
星の日周運動(低緯度南天)
2014年6月28日19時55分 母島
小笠原諸島母島での南天の星です。霧が流れた影響で右半分の写りはよくありません。それでも大阪付近では見えない星もいくつか見えています。
左半分にある主要な星座は、おおかみ座・ケンタウルス座です。下の方地平線近くに2つ並んだ星は、ケンタウルスαとβで、
このうち、αは太陽にもっと近い恒星として有名です。
中央下明るい柱付近に、みなみじゅうじ座があります。その部分を右下に拡大しています。
柱の右上に南十字の上の星(γ:ガクルックス)、左側3つめの石(テトラポッド)に被さるように左側の星(β:ベクルックス)が写っています。
図にマウスカーソルを合わせると星座の説明がでます
Pentax k30 DA15-55(18mm) 30sec F3.5
8枚の写真を(1枚目のみ右半分カット)比較明合成 北緯26度38分
星の日周運動(高緯度南天)
2014年4月19日20時30分 稚内
緯度が大きくなると、南側の星が低くなります。からす座からうみへび座のかけての星座が写っていますが、かなり低くなっています。
からす座は、小笠原で撮った南天の写真(1枚上にあります)にも写っていますので高さを見比べてみてください。
星の動きも、円運動というより横に流れているという感じです。
図にマウスカーソルを合わせると星座の説明がでます
Pentax k30 DA15-55(18mm) 30sec F3.5
9枚の写真を比較明合成 北緯45度25分
星の日周運動(東天)
2014年4月19日20時25分 稚内
稚内での東からやや北寄りの空です。中央付近に写っている星座はヘルクレス座・かんむり座です。
星はまっすぐ斜めに昇っていきます。
その角度は、90度と緯度との差になります。かなり緩やかに昇っていくように見えます。その分、北側にある星は早く昇ってきます。
左側にある明るい星はこと座ベガです。
図にマウスカーソルを合わせると星座の説明がでます
Pentax k30 DA15-55(18mm) 30sec F3.5
12枚の写真を比較明合成 北緯45度25分
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