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散歩道の風景  写真集(No.10)

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黄道光
2011年3月31日20時00分
福井県越前町厨

 惑星の公転面上にあるチリが太陽光を反射してひかる現象です。春分の頃の夕方が見やすくなります。
 ぼんやりと見えていました。画面左半分にたてに明るく写っています。中央左の星の集まりはすばるです。
Pentax *istDL 1:3.5-5.6 18-55mm (18mmF3.5) 露出45秒 RAWで保存後PentaxPhotoLaboratryで処理

太陽黒点
太陽黒点
2011年2月22日07時30分

 2007年に太陽黒点が見られなくなってからやっと、大きな黒点が出現するようになり、 観察してみました。肉眼でも見えたというのですが、その本体は小さくなり隠れてしまいました。右上に4つほど写っているのは、 その後に続いていたものです。これから増えてくるのでしょうか。
Pentax *istDL 1:4-5.8 55-300mm solorfilter使用 トリミング
土星食
土星食
2002年1月25日01時50分

 月が土星に隠されるという現象が起こりました。土星が月の北側の縁に近づいていき、この5分後に次第に欠けるように消えていきました。 月の影の部分の裏側に入ったからです。30分ほど月に隠された後、反対側の明るい方から出てきました。
 関東・中部以北では土星は月に隠されず、縁をかすめていくのが観測できました。
月と土星
月と土星
2002年3月20日20時05分

 月の南の縁を土星がかすめて通っていきました。土星は、月にだんだんと近づいて行き、重なりそうな雰囲気だったのですが、 わずかに南側を通り過ぎました。もう少し北の場所で見れば土星と月が重なっていたようです。東北・北海道では土星は月に隠されました
電波望遠鏡
電波望遠鏡
国立天文台野辺山宇宙電波観測所

 長野県南牧村の野辺山高原に電波観測所はあります。奥にある大きなものが45m電波望遠鏡で、手前に10mミリ波干渉計の望遠鏡が、 6台並んでいます。これらの望遠鏡を使って、惑星や星、銀河のできる様子などが観測されています。
 写真には写っていませんが、併設されている太陽電波観測所の電波へリオグラフや太陽電波強度偏波計の望遠鏡も見学することができます。
土星・火星・金星・水星
土星・火星・金星・水星
2010年7月21日20時00分

 夕方西の空に、4つの惑星が集まってきています。水星は低空なので、雲の間にあり、見つけにくかったのですが、 この日は久々に低空の雲が薄く山に沈む直前まで見えていました。
 各惑星を元の解像度のまま並べています。左側から順に土星・火星・金星・水星(+地球)です。

Pentax ist*DL 18mm F5.6 3s ASA800
金星柱
金星柱
2010年7月19日20時40分

 中央の明るいところの真ん中に金星があり、ここから上下方向に光の筋が伸びているように見えます。 地球上空の雲の中にある氷晶に金星の光が反射して見られる現象で、金星柱といいます。
 この日の夕刻、太陽に幻日ができていたので、注意して観察していました。肉眼ではわかりづらかったのですが、 写真では光が上下に伸びたようすが写っていました。

Pentax ist*DL 150mm F8 6sec ASA800
小惑星ベスタ
小惑星ベスタ
2010年2月20日21時〜22時

 小惑星ベスタは火星-木星間をまわる小惑星の中で4番目に大きい天体です。ほぼ1時間おいて撮った写真を横に並べて見ました。 1時間後の写真は、明るさを4分の1にしています。恒星は、何となく右にぼやけた感じに見えますが、ベスタは移動しているため、 右上の方向にぼやけた感じ見えます。中央下の恒星はしし座γ(アルギエバ)で2等星です。ベスタの明るさは6等くらいです。
Pentax *istDL 300mmF4 赤道儀使用
1枚目:21時17分 露出10秒
2枚目:22時22分 露出10秒

月と水星
月と水星
2009年12月18日17時40分

 細い糸のような月と水星が並んでいました。月の月齢は1.8です。これよりも細い月を見るのはなかなか難しいようです。
 水星も、冬至前ということを考えると、見つけるのは容易な方ではないでしょう。
 条件をいろいろ考えてみると、このように月と水星が並んで見えるというのは滅多に見られない光景といえます。 画面右端月と同じ高さにある星はいて座ο星、下方のもこもことしたものは雲です

Pentax *ist DL f=300mm F=4 1.5sec

十三夜
十三夜
2009年10月30日22時25分

 旧暦の9月13日は十三夜といわれ、8月15日の十五夜と一緒にお月見をする習わしがあります。栗の収穫の時期にあたり、 それを祝ってお供えをすることから「栗名月」ともいわれます。月の形が栗に似ているからだという説もあります。
 当日近くに天王星がいたのですが、月との光度差が大きく、うまく写すことができませんでした。
Pentax *istDL f300mm 半分にトリミング
金星・土星・水星
金星・土星・水星
2009年10月12日04時55分

 金星と水星が接近している間に土星が入り込んできました。上方の明るい星が金星、その斜め下にあるのが土星、中央下にあるのが水星です。 この翌日、土星は金星を追い抜いていきました。
 明け方の水星は昇ってきたらすぐに空が明るくなるので見つけにくいのですが、秋には見やすくなることが多いようです。 夕方見たいときは春がいいようです。
Pentax *istDL f120mm 6s
ヘールボップ彗星
ヘールボップ彗星
1997年3月30日

 前々からわかっていたことなのですが、彗星の尾が2種類あることを世間に教えてくれた彗星です。その一つはイオンの尾で、 青っぽい色をしていてまっすぐ伸びるのが特徴で写真には右上方向にうっすらと写っています。もう一つは塵の尾で、 いくつもの筋を作りながら曲がって伸びます黄色っぽい色をしています。写真には右方向に流れるように写っています。 この彗星が接近したとき、3種類目の尾があるのではという報告もありました。
土星(環消失)
土星(環消失)
1995年8月10日

 土星の環は非常に薄いので、環を真横から見たときと、環の真横から太陽の光が照らしているときには見ることができません。 この現象は、土星の公転周期の半分(約15年)毎に起こります。
 写真では環を真横から見たときのものなので、 環は写っていませんが、中央を横切る形で黒く影が写っています。
木星(彗星衝突痕)
木星(彗星衝突痕)
1994年7月22日22時25分

 シューメーカーレビー彗星は1992年頃、木星に接近しすぎて、核がいくつかに分裂したと同時に、軌道を大きく変えられ、 1994年7月下旬に再び木星まで帰ってきた後、木星に衝突する事になりました。衝突位置は地球から見て木星の裏側だったのですが、 木星の自転によりそれが地球側に向いたときに、地球より大きな黒い穴のようなものができているのが観察されました。
 上方目玉のように見える2カ所の暗いところが衝突痕です。
水星日面通過
水星日面通過
1993年11月6日

 赤っぽく写っている太陽の縁に近くにある真っ黒の丸が水星です。太陽の縁から内側に入る瞬間(第二接触)に、 水星の形が涙のしずくのような形になるといわれていましたが、この時はわかりませんでした。今ではそれは、 望遠鏡の性能によるものだといわれています。
 右側の茶色いものは黒点です。色の違いははっきりしています。
オースチン彗星
オースチン彗星
1990年5月24日

 明るくなるのではと騒がれた彗星のうちの一つです。彗星のどれくらい明るくなるかの予測は難しく失敗であったとされました。 肉眼で見えるほどの明るさになる彗星はそれほどありません。区別をするのにコマとかいろいろな構造を述べられていますが、 青緑色になる天体はめったにないので、彗星であると簡単に区別できました。
すばる食
すばる食
2009年9月11日0時55分

 半月近くの月がすばるを隠していて、見やすいすばる食でした。すばるは、前日の23時頃から隠され始め、02時頃には全て出現しました。 写真の撮影時刻ではちょうどアルキオーネが出現しています。出現前後4枚の写真を合成したので、月の縁にうっすらと写っています。 実際にはアルキオーネは他の星たちに引けを取らない明るさの星です。
Pentax *istDL f300mm 0.5s トリミング
本影錐
本影錐
2009年7月22日10時59分15秒

 皆既日食を見ようと、トカラ列島まで行きましたが、天気は雷雨でした。それでも皆既日食が始まると周囲が暗くなってきました。
 皆既日食の終わり(第三接触)が近づくと西方の空が明るくなり、それがだんだんと広がってきました。月の影がだんだんと、 西から退いてきたためでです。この時でも、空はまだ思ったより暗く露出に3秒もかかっていたため、写真は手ぶれしています。
金環日食
金環日食
1987年9月23日11時26分40秒

 1987年に沖縄で金環日食が見られました。食の中心線が通った中部の万座毛では、金環日食の始まり頃から薄雲が出てきました。 部分食の終わる頃には雲に覆われるようになってきました。写真は、金環食の終わる時(第3接触)のもので、 月の山で太陽の一部が切れて写っています。
ルーリン彗星
ルーリン(鹿林)彗星
2009年2月21日23時10分

 ルーリン彗星は、台湾のルーリン天文台が発見した彗星です。2月の終わり頃に4等まで明るくなるといわれましたが、 我が家からはついにみることができませんでした。この日は、おとめ座スピカと土星の間に来るというを利用して、その付近を撮影してみました。 RAW撮影とコントラスト強調という方法を使って何とか写真には写ってくれました。中央やや左側、青みがかって少しぼやけているようなものが、 ルーリン彗星です。
Pentax *istDL f=120mmF4 露出50秒
PentaxPhotoLaboratory でコントラスト強調



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