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散歩道の風景  写真集(No.11)

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湧水
湧水
静岡県清水町柿田川

 柿田川は、富士山を流れてきた地下水がわき出す場所として有名です。柿田川湧水群のある清水町から三島市にかけての地域は、 湧き出した水が流れる水路がいくつもあります。
 一つの湧きだし口の写真です。水底の砂が湧きだした水の勢いで巻き上げられています。水も非常に透きとおっていて、 きれいな青色をいています。
洪水流
洪水流
2009年8月4日 新潟港沖

 一週間ほど前に降った大雨の影響で、阿賀野川は濁流となっていました。その流れは、 海に入っても新潟港から沖合にかけてずっと延びていました。
 海面上を薄く流れているため、船のスクリューでかき混ぜられたところは泥分が拡散し透明で青色になっています。 海岸付近も泥が流れ込んでいないため青くみえるところがあります。
光環・大気差
光環・大気差
2013年3月23日17時55分

 夕日を見ていると、まわりが明るくなっていました。光環と呼ばれる現象です。日傘と間違われています。
 太陽の形が、縦に縮み平べったくなっています。大気の層は地表付近の方が密度が大きいので、光の経路はまっすぐではなく、 下の方に曲がります。そのため、地平線近くに見える天体は計算より浮き上がって見え、その分上下方向に縮んでみます。 この現象を「大気差」といいます。
飛行機雲と彩雲
飛行機雲と彩雲
2012年8月22日18時

 虹色の色がついて見える彩雲が見えました。あまり大きくなかったこともあり、カメラを用意している間に見えなくなりました。 たまたま、前を飛行機が通り飛行機雲ができたので、写してみると、まだ雲に色がついているのがわかりました。
 色が見えなくなったのは、一つ一つの色の塊が小さくなり、肉眼では混ざって見えたからのようです。望遠レンズで、 拡大してみることによって再び色に分けられ、彩雲となって見えたようです。
落雷
落雷

 雷の撮影に挑戦し始めた頃は、雷が光るのを見てからシャッターを押していました。失敗することも多かったのですが、 明るい雷はなんとか写すことができました。これはそのうちの一枚です。減光させたり、絞りを絞ったりという暗くする操作をしないでいい分、 雷が明るく写り、途中の枝分かれのようすもよくわかります。地面付近が明るくなっています。どこかに落ちたようです。

雷

2012年8月12日18時0分〜20分

 空に雷がたくさん光っているのが見えました。カメラにNDフィルターをつけ、20秒露出で連写してみました。 雷の写っているものが何枚かあったので、レイヤー式画像処理ソフトをつかい比較明合成法で重ねてみました。 あちらこちらで落雷があったのがわかります。
 雷の真下の地域では、道路が冠水するほどの大雨だったようです。また、連写した写真を動画にしてみると、 空で雲が渦巻いているのが見えました。

はぐれ雲
はぐれ雲
2011年10月18日8時30分

 はぐれ雲という言葉はあるのですが、どのようなものかははっきりしません。他の雲より遠く離れたところにあるというイメージが描けます。 青空の中にただ一つぽつんとある雲という解釈を見たことがあるような気がするのですが、どこにだったかわかりません。
 そのような雲が見えましたので写真に撮ってみました。欲を言えばもうちょっと大きい方がぴったりです。
 写真の雲は大きな雲からちぎれて流されてきたものです。次第に小さくなって消えていきましたが、しばらくすると別の雲が流れてきました。
副虹の過剰虹
副虹の過剰虹
2011年8月31日18時25分

 過剰虹は虹の七色が繰り返しできた虹を指します。主虹にできることがふつうなのですが、副虹にも何となくそれらしいものが見えていました。 写真に撮っただけでは、わかりづらかったのですが、画像処理をしてみると繰り返しているようすが浮かび上がってきました。 右下の赤っぽいところは主虹の一部です。
グレースケール画像を反転加算合成後、コントラストを強調しています。
水平アーク
水平アーク
2011年5月25日13時35分

 太陽の下、崩れた飛行機雲の中に虹が見えています。横の広がりがはっきりしないので、断定はしづらいのですが、 同じ高さの所に水平にできる水平アークのようです。
 飛行機雲が拡散していくに従って、10分もたたないうちに消えてしました。条件がそろったのが一瞬だけだったのでしょう。 そのせいか、内暈やそのほかの大気光象も見えていません。


二重虹
二重虹
2010年11月18日13時30分

 冬型の気圧配置が強まり、北からしぐれ雲が流れてきました。山沿いで降り始めた雨に太陽の光が当たりきれいな虹ができました。 この日の虹の特徴は、主虹の内側にもう一つ小さな虹が付いていることでした。次の写真と違って、3つめ以後は見えにくかったのですが、 2つめははっきりしていました。画像処理でコントラストを強調していますが、見えたものはこのような感じでした。
多重虹
多重虹
2010年9月14日06時05分

 朝起きてみると、不思議な虹ができているのが見えました。ふつうの虹と違うのは、雲の下ではなく雲の中にできていること、 主虹の内側に何回か繰り返して虹の模様が現れていることです。何回か繰り返している虹を多重虹(過剰虹)といいます。
 この虹の青色が二またに分かれているようにも見えます。また、主虹の外側に、ぼんやりとですが副虹も見えています。

川霧
川霧
埼玉県秩父市荒川

 早朝、川面を見ると湯気が上がってくるように川霧が立ち上っていました。朝方急に冷え込み、 暖かい川の水から蒸発してできた水蒸気が冷やされ霧となったものです。
 冷え込みが強かったせいか、遠くの景色ももやがかかっているようで、かすんで見えます。
間欠泉
間欠泉
北海道渡島半島鹿部町

 温泉水が周期的に吹き上げてくる現象です。たまたま近くを通りかかったときに、もうすぐ吹き上げてくるといわれたので、 5分ほど待っていると15m位の高さまで吹き出してきました。
 地下に空洞があって、そこの蒸気圧が高まると温泉水を噴き出し、同時にガスも抜けるので蒸気圧も急に小さくなります。 そうなると、ある程度蒸気圧が高まるまでは、空洞に温泉水がたまり始め、噴出が止まります。このことの繰り返しによって、 周期的に温泉水が噴き出してくるそうです。地下の空洞の形が崩れることによって完結的に吹き出さなくなることもあるようです。
 鹿部町のものは、温泉を掘削していたら出てきたそうで、吹き出し口には掘削用のパイプが見えます。
潮吹き穴
潮吹き穴
岩手県宮古市潮吹き穴

 潮吹き穴というものは一般に二種類あるようです。岩盤に波の浸食でできた海食洞があり、押し寄せてきた波の圧力で、 空洞内の圧力が高まり空気が押し出される勢いで潮が吹き上げてくるもの、もう一つは、押し寄せてきた波が岩盤の割れ目の中で、 壁にぶち当たって上方に砕け飛び上がってくるものです。
 宮古市のものは前者といわれていますが、近づけないため風が吹き出してくる音などで確認はできませんでした。
波のチューブ
波のチューブ
鹿児島県諏訪之瀬島切石港

 波が岸に近づいて、大きくなってくると頂部が砕けてきます。ふつうは白く泡だってそのまま低くなってくることが多いのですが、 大きな波になってくると、頂部が波本体より前に飛ばされ、その下にトンネル状のすき間ができます。
 切石港の波を眺めていると時々トンネル状のすき間ができていました。
三角波
三角波
鹿児島県諏訪之瀬島切石港

 大きな波が2方向からやってくると、二つの波が干渉し合い時々大きな波になります。この時波の頂部は鋭く尖ります。 このようになった波は、その形から三角波といいます。
 奥の方からやってきた波と、右側にある防波堤で反射した波とが、 ぶつかり合い尖った波を作っていました。奥からの波は手前に、右からの波は左に砕けています。
逃げ水
逃げ水
2009年8月8日14時10分
富山県しんきろうロード

 道路に水がまかれたようになっていて、後方の車や柵が反射してさかさまに写っています。ここにはじっさいに、 水があるのではなく、日射で高温になった路面からの熱気で、直上の空気が暖まり、温度の違う空気層の境界で光が反射するように進むからです。 近づくと消えるので、水が逃げていくように感じる現象です。
光環
光 環
2009年4月11日18時10分

 夕日を見ていると、いつになく太陽の周囲が赤く光っているように見えました。写真に撮ってみると、 赤いさらに外側2倍の半径のところにうっすらと環のようなものが見えます。太陽の周囲に見える光環という現象です。 ふつうは虹色に見えますが、夕日の赤色が強調されてこのように見えました。なんとなく外側の環は虹色になっているようにも見えます。
霜柱
霜柱
2009年3月10日7時10分
久住高原にて

 2月の半ばから暖かい日が続いていました。前日に急に寒波がやってきて、九州の九重山でも雪が積もりました。 この冷え込みで、高原にできていたモグラ塚の土の上に霜柱がいっぱいできていました。モグラが掘り返すことによって、 土に水分がたくさん含まれるようになったためでしょう。
黄砂
黄 砂
2009年3月16日17時30分

この日は朝から黄砂の影響で視界が悪く遠くまで見通せない状態でした。太陽が西の空に傾き始めると、 空の色が緑かかったうす黄色になってきました。写真に撮ってみるといかにも、空じゅうが土でいっぱいというような色に写っていました。



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