ヨッシンと 地学の散歩
散歩道の風景 写真集(No.14)
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周極星
2014年4月19日20時 稚内港
北の空の星は北極星を中心に回っています。緯度の大きな場所ほど北極星の高度は高くなります。
稚内まで来ると北極星はかなり見上げないと見えません。左斜め下にカシオペア座が写っています。
大阪付近では、北の地平線に半分埋もれるように通るのですが、ここでは全く沈むようすがありません。
わかりづらいのですが、右から二つめの建物の少し上にはくちょう座デネブも写っています。
この星も周極星になっているようです。
Pentax k30 +Da18-55 f18mmF3.5 露出30秒で撮影
写真28枚を比較明合成 北緯45度25分
月面×とふたご座λの星食
2014年4月7日21時
月面×(月面X)が見えそうだったので、双眼鏡を向けてみると近くに星も見えました。
ふたご座λです。月の影の部分に入って見えなくなったのが、21時になるちょっと前でした。
1分おきに写真を撮ってみました。写った写真の幅3分の1をトリミング抽出したのち、
20枚の写真を、月面×の位置で合わせて、星のみを切り出し、貼り合わせています。
1列に並んでいる左側ほど早い時刻の星です。20時55分のものは、画角から外れていて写っていません。
月面×は三角印の右側に終わりかけのものが写っています
Pentax k30 +C14 1/20sec
月と金星
2014年1月29日5時55分
細い月と金星がすぐ近くに並んでいました。金星を望遠鏡で見ると半月型をしていました。
その形は、画角いっぱいに撮った写真にも写っていました。その分月は暗めです。左上に金星、右下に月が写っています。
画像を縮小した後に、あまり縮めなかった金星だけを左下に貼り合わせています。
似たような形の天体が二つ並んでいすようすは見物でした。
Pentax k30 + DA55-300(f260mm) F6.3 1/100sec
スピカ食
2013年8月12日19時30分
おとめ座のスピカが月に隠されました。隠され始めは準備にもたつき見損ねてしまいました。出てきたときも、
いつの間にか横にくっついているという感じでした。
露出時間が長くぶれていない写真を撮るのに苦労しました。
スピカが月に隠されるのはしばらくないそうです。
pentax K-x 30sec 23分、30分、32分の写真を切り抜き38分の写真に貼り付け
いるか座新星
2013年9月9日19時10分
8月14日にいるか座に発見された新星です。この日は雲が多く、いるか座あたりのものはなかなかどいてくれませんでした。
なんとかとれた1枚にかろうじて写っていました。
右下にいるか座の本体が写っています。
Pentax k-x f=43mm F=4.5 8sec ISO:800 コントラスト強調 面積1/4にトリミング
M82と超新星SN2014J
2014年2月4日21時30分
1月23日に、おおぐま座にあるM82銀河に超新星が出現したのが観測されました。15日ごろから明るくなり始めていたようです。
2月4日に久々に空がクリアになり、北斗七星がはっきり見えたので望遠鏡を向けてみました。
M82は見えなかったのですが、写真には写りました。超新星の明るさは11等級くらいです。
pentax K50 f=2450mm 30sec コントラスト強調後、8枚の写真を平均値合成
ラブジョイ彗星
2013年12月7日5時20分
アイソン彗星の影に埋もれて、あまり目立っていませんでしたが、明るくてアイソン彗星より長期間、はっきりと見えていたのではないかと思われます。
方角などの関係で最後のチャンスの頃にしか見ませんでした。双眼鏡でよく見えました。
Pentax K30 300mmF5.8 10sec コントラスト強調後16枚の写真を平均値合成
水星食
2013年12月2日06時30分
水星が月に隠されたまま昇ってきました。月は非常に細く、月の出直後は見えていたのですが、
空が明るくなるにつれ、水星が出てくる頃にはどこにあるかからなくなっていました。双眼鏡では出現の様子が確認できました。
pentax K30 f=400mm F=5.6 1/60sec 28分からの30秒ごと5枚の写真を比較明合成、1/9(面積比)にトリミング
アイソン彗星
2013年11月23日05時30分
太陽に接近し、満月くらいの明るさになるのではといわれた彗星です。パンスターズ彗星同様、予想ほど明るくはなりませんでした。
町明かりの中ではやっとみえるという明るさでした。そればかりではなく、太陽接近時に消滅してなくなってしまいました。
なんとか撮ることのできた1枚です。
Pentax k30 300mm F14 10sec コントラスト強調後8枚の写真を平均値合成
パンスターズ彗星
2013年3月11日18時35分
パンスターズ彗星という彗星はいっぱいあるので、C2011L4というのが正しいのかも知れません。
3月10日の近日点通過頃には肉眼で見えるのではないかといわれていましたが、予想ほど明るくなりませんでした。
夕方の高度が上がらなかったこともとあり、双眼鏡でやっと確認できました(視力のいい人はみえたかも)。
Pentax k-x f230mm F5.6 2sec 3分の1(幅)にトリミング
カノープス
2013年3月6日20時35分 和歌山県那智勝浦町
南天低いところ短時間しか昇らないので、なかなか見る機会のない星です。見つけにくいこともあり、見ると長生きするともいわれています。
右下、森の少し上にある星がカノープスです。もやの中で暗くなっていますが、これでも全天で2番目の明るさの星です。
Pentax k-x f55mm F5.6 30sec コントラスト強調
小惑星2012DA14と人工衛星
2013年2月16日05時05分
小惑星2012DA14が静止衛星の軌道の内側をかすめるように通り過ぎていきました。
肉眼で見えなかったのですが、しし座δ星の近くを通り抜けたため、探すのは楽でした。
300mm望遠レンズでねらいを定め、6秒露出で何枚か撮ったのうちの一枚に、人工衛星も写りました。人工衛星も肉眼では確認していません。明るい星がしし座δ星、
その上の短い細い線が小惑星、左上を通る線が人工衛星です。恒星も日周運動で右下に動いています。
金星日面通過
2012年6月6日
金星が太陽の前を横切るという現象です。約250年の間に4回起こります。
6時間かけて太陽の前を横切りました。当日は、時々雲がかかる天気でしたが。観測には好天でした。金星が肉眼でわかった人もいましたが、
あいにく視力不足でよくわからなかったです。
セレストロンC8+PentaxKx 7時半から13時半までに撮影できた分を、黒点の位置を基準に貼り合わせ合成。
金環日食
2012年5月21日午前7時27分
九州から関東の広い地域で金環日食が見られました。金環食帯の北限近くで見たため、継続時間はわずかでした。
その時間帯になると雲が出てきて肝心の所はよく観測できませんでしたが、金環になったことだけは確認できました。
雲で遮られているため、一枚の写真では太陽の縁がつながって見えたのかどうかは判断できません。
f=625mm望遠鏡+Pentax K-x RAW撮影したものをコントラスト強調
皆既月食
2011年12月10日22〜25時
久々に皆既月食の始まりから終わりまでを見ることができました。皆既月食中、前後の半分欠けたときの写真を並べてみました。
地球の影(本影)の形が何となくわかります。
Pentax *ist-DL f=400mmF5.6 右から22:10 22:55 23:10 23:55 24:40に撮影
水星・金星・火星・土星・木星
2002年4月27日19時
このころ惑星直列が起こり、地球上で天変地異が起こるとといって大騒ぎになりました。実際には何もありませんでした。
惑星が並んだおかげで、多くの惑星を一度に見ることができました。右下隅に地球、雲の下かすかに水星、明るい金星、わかりにくいのですが火星、
その横に土星、ちょっと離れて木星が写っています(矢印で場所を示しています)。肉眼で見える惑星が全て一視野に見えるのはこの後、
当分の間ありません。
惑星の並びが、カメラ画角の対角線いっぱいだったので、傾けて撮っています。惑星の他にも、土星の下少しにおうし座のアルデバラン、
写真の左下隅にオリオン座の星々が斜めに写っています。
Pentax645 55mm リバーサルフィルムからの複写です。
月と土星
2001年10月8日
土星の北側を月が通り抜けていきました。その直前の写真です。隠れそうな感じだったのですが、土星のほんの間際を通り抜けました。
観測地点が北側によると、その分だけ月は南側を通ります。東北・北海道では土星は月に隠されました。
f=2450mm+PentaxKX プリントから複写しています
木星食
2001年8月16日
木星の手前側を月が通り抜けていきました。木星は月の明るい側(明縁)から隠され始め、暗い側(暗縁)から出てきました。
出てきた直後のようすです。
木星の両脇にはガリレオ衛星が写っています。木星の右側本体の光に隠れてイオが、反対側にエウロパ、少し離れてガニメデ・
カリストが縦に並んでいます(別写真から確認)。
月の暗い側も、地球の光に照らされ薄くぼんやりと写っています。
Pentax105EDHF(700mm)+PentaxKX プリントから複写しています。
金星食
2003年5月29日13時55分
金星が月に隠されました。といっても昼間の現象でした。金星は望遠鏡を使うと昼間でも見ることができますので、
追っていると、消えていくようすが観察されました。内合直後の丸い金星が写るはずですが、半円形になっています。
上下に明るい線が見えますが、これが月の縁になります。
ビデオに録画した画像32コマをコントラスト強調処理した後、平均値で合成しています。
月面×
2011年8月6日21時25分
半月の頃の月面上に「×」の印が浮かび上がって見えることがあります。
ブランキヌス、ラカイユ、プールバッハのクレータ−の壁に、太陽の光が東から低角度であたったときにできます。
地表はまだ影で、高いところだけに光が当たっている場所を上から見ると、「×」型に見えるという現象です。
f=2450mm Pentax *istDL 1/8s 全体の1/3(辺)をトリミング
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