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散歩道の風景  写真集(No.13)

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北海道"駒ヶ岳"
北海道駒ヶ岳
八雲町黒岩より

 北海道駒ヶ岳は、渡島半島の東部にある活火山で、南側の大沼公園から見る景色が一般的です。写真は、その反対側、 噴火湾を挟んで北側から見たもので少し違うように見えます。
 ここから見た山の特徴としていえるのは、真ん中が大きくえぐられたようになっていることです。磐梯山と同様、過去の噴火で大規模山体崩壊が起こったあとです。 崩れた土砂は、噴火湾になだれ込み、大きな津波を引き起こしました。その時の堆積物が対岸で観察できます。 山の南側にある大沼・小沼も別の山体崩壊で崩れた土砂が川をせき止めて作ったものです。
大雪山黒岳
大雪山黒岳
層雲峡温泉街より

 大雪山は活火山と認定されていますが、単独で大雪山という山はなく、東西15km、南北25kmに渡る広い地域に分布する山全体をいいます。 黒岳は、大雪山系の北東隅にあり、ロープウェイやリフトを使って高所まで登れる事から主要な登山口の一つになっています。
 層雲峡温泉から見る黒岳の形を見ると火山らしくはないのですが、 右手前に見える山は、大昔の大規模火砕流が堆積してできた山で、この付近が火山地帯であることを示しています。 このような堆積物は、層雲峡周辺に大規模にたまっていて、 流星・銀河の滝を初めとして独特の景観を作り出しています。
丸山
丸山
トムラウシ登山道より

 東大雪山系にある標高1692mの活火山です。北側のニペソツ山とか、東大雪にはいくつか火山がありますが、活火山に認定されているのは、 丸山だけです。全体に丸い形が特徴で、その形から地元ではおっぱい山と呼ばれているそうです。残念ながら、山頂部は雲の中です
 左手前に向かって、両岸が崩落したような深い谷が刻まれています。噴気活動があったあとなのでしょうか。それ以外の特徴からは、 火山かどうか判定しづらいところがあります。
硫黄山
硫黄山
硫黄山駐車場より

 屈斜路カルデラの真ん中にある活火山で、カルデラの中央火口丘ともいえなくはないのですが、カルデラはいったん埋め立てられたとされ、 屈斜路湖自体はカルデラ湖ではなく堰止め湖扱いになっています。
 気象庁の活火山名は、硫黄山なのでそのまま表記しますが、一般的にはアイヌ語名アトサヌプリで呼ばれます。 非常に噴気活動の活発な山で、至る所に噴煙が見られます。その範囲は、隣の山マクワンチサップにまで及んでいます。 硫黄分の多い噴気のため、周辺には植物は生えていません。また、噴気孔には、硫黄の噴泉塔がたくさんできています。 30年前にはこんな立派なものはありませんでした。当時は噴気孔まで近づけたので観光客が壊していたと思われます。
雌阿寒岳・阿寒富士
雌阿寒岳・阿寒富士
オンネトーより

 対岸に見える左側の山が雌阿寒岳、右側の山が阿寒富士です。樹木の生えていない様子や、山の形から火山と推定できます。 活火山に認定されているのは、雌阿寒岳です。周辺にはいくつか温泉が湧き出しています。そのうちのオンネトー湯の滝は、 マンガン濃度が高いのが特徴です。
 手前にあるオンネトーは堰止め湖のようです。天気によって色が変わる湖として知られていますが、この日は晴れ間が出ることはなく、 色が変わる様子は見ることができませんでした。
天頂山
天頂山
知床峠展望台から

 天頂山は、知床峠から見ると羅臼岳のちょうど反対側になります。展望台からは、オホーツク海・国後島・羅臼岳方面は、 よく見えるように作られているのですが、南側の天頂山方面は、柵やら石垣やらいっぱいあって、なかなか望むことができません。 何とか見つけて撮影した一枚です。実際には、どこかわからず、とにかく写した中に入っているものを探し出しました。
 活火山と知られていないだけあって特徴のない火山ですが、右側にある谷の地形は火山噴出物によってできたのでは、 と思わせるところがあります。
羅臼岳
羅臼岳
知床一湖から

 知床五湖から見える、連山の右端にある活火山です。ちなみに左端は、知床硫黄山です。標高1661mで知床では最も高い山です。
 地形図からは、溶岩が流れたあとのような地形がいくつも見られます。知床五湖からは、下から見上げるような感じになってよくわかりません。 知床峠のような高いところに上がるとよくわかります。山の形も、右側裾野はなんとなく、火山ぽい形をしています。

知床硫黄山
知床硫黄山
知床一湖から

 硫黄の溶岩を流したことで有名な火山です。単に硫黄山でいいのですが、他と区別のために「知床硫黄山」になっています。 知床五湖巡りを始めたときは、雲の中だったのですが、三湖あたりから雲がどき始め、一湖についたときは雲が残っているものの、 全容が見えるようになってきました。山麓に、噴気のある谷があるのですが、写真では雲なのかどうか区別がつきません。
 右に連なる、知床連山も古い火山のように見えます。
羅臼山
羅臼山
羅臼港から

 国後島中部にある活火山です。何もない平坦なところから、ぽこっと盛り上がった感じは火山のようです。 いくつかの高い峰が見えますので、霧島のような火山の集合体のようにも見えます。その中で、左寄りの一番高い山が羅臼山になります。
 知床にある羅臼岳と名前が似ている上に、それほど離れた場所ではないので紛らわしいのですが、こちらは「山」です。
泊山
泊山
羅臼港から

 国後島南部にある活火山です。地図で見ると知床羅臼からすぐ目と鼻の先のように見えます。現地で見ても間近に見えますが、 それでも結構距離はありそうです。知床峠から羅臼に下りて来る間中、すごい霧がでていて、国後島は見えないだろうと思っていました。 おまけに、日も暮れかかっています。あきらめかけたときに、羅臼港付近でちらっと見えた海の上に島が横たわっているのが見えました。 向こう側も雲はかぶっていますが、知床側ほどひどくありません。その、右端よりに何とか見ることができました。
 見た感じでは、火山といわれれば火山だし、そうでないといわれればそうでないのかな、という感じです。 近くで見れば違うのかも知れませんが。
燧ヶ岳
燧ヶ岳
尾瀬ヶ原下の大堀川橋付近から

 標高は2356mで東北地方の最高峰だそうです。山の名前よりふもとにある尾瀬の方がよく知られています。 燧ヶ岳の噴火によって只見川の流路がせき止められてできたのが尾瀬沼や尾瀬ヶ原です。 噴火といっても、溶岩や火砕流が流れ込んだのではなく、主体は地面の隆起のように見えます。 ある程度浅い地形ができたところに、崩れやすい火山体の崩落物が流れ込んで沼のようになったように見えます。
 尾瀬といえば水芭蕉ですが、林の下に点々とある白いものが水芭蕉の花です。
新潟焼山
新潟焼山
JR北陸本線糸魚川駅付近から

 地理院の地図では単に焼山ですが、気象庁の活火山一覧では新潟焼山になっています。 名前のように頻繁に噴火しているようで、噴気も見られるそうです。
 周囲を山で囲まれていて見える場所が少なく、平野部ではこの糸魚川付近だけになります。 ドーム型の山頂部が見えます。
白山
白山
JR北陸本線小松駅付近から

 中部地方最西端にある活火山です。これより西側は約400km先の三瓶山まで活火山がありません。 東北から小笠原につながる東日本火山帯に属していますが、三瓶山からつながる、大山・ 鉢伏山などの古い火山も含めた西日本火山帯の延長にあるとみる考えもあります。
 いくつか峰が集まってできています。金沢平野始め、いくつかよく見える場所があり何度も行ったのですが、 これが限界でした。
アカンダナ山
アカンダナ山
平湯トンネル東出口付近から

 あまりなじみのない活火山の一つです。唯一見ることのできる平湯から見てもどれが火山すぐにはわかりません。 何となく円頂丘っぽいかたちをしているので火山と考えることができます。
 あまり活動しているように見えませんが、ふもとを貫く安房道路建設中に水蒸気爆発があったのは、この火山が原因と考えられます。
利尻山
利尻山
オタドマリ沼から

 北海道北端の西側にある利尻島の火山です。北方領土の火山を除けば、日本最北端の活火山になります。 形が富士山のようなので利尻富士とも呼ばれます。近年の噴火はないようです。
 南側のオタドマリ沼から見ると、山頂部には、すぐ左の棒状のろうそく岩をはじめとしていくつものでこぼこがあります。 そのようすは、某有名北海道土産銘菓のパッケージにも使われているそうです。見る方向によって山の形が違って見えます。
立山
立山
ミクリが池

 立山の中腹にできた爆裂火口に水がたまってできた池です。 火砕流でできたわずかに北へ傾く平坦な地面の中にぽっかりと空いた穴のようです。 立山に火山があると認識できる場所の一つです。
 ミクリは浅い沼等に生える植物です。この池は深そうなので、池の名前のゆわれと関係しているようには思えません。
草津白根山
草津白根山
山頂のお釜

 有名な草津温泉の横にある火山ですが、温泉の熱源はこの火山にありますので、草津温泉が横にあるといった方が正しいでしょう。
 いくつかの主峰と爆裂火口があります。このお釜も、二番目に高い白根山の山頂にできた爆裂火口です。 今も高温の熱水が湧きだしているようで、エメラルドグリーンの色がきれいですが、火山ガスのため近くには大きな樹木が生えていません。
榛名山
榛名山
二つ子山を望む

 榛名山は、円錐成層火山の山頂部が斜面崩壊を起こし崩れ去ったあとに、いくつかの溶岩円頂丘が作られているのが特徴です。 溶岩円頂丘としては、春名富士が有名ですが、この二つ子山が最も新しいものです。
 山頂部の榛名湖は有名です。カルデラ湖といわれていますが、溶岩円頂丘によってせき止められてできた湖といった方がいいでしょう。
恵山
恵山
道の駅なとわ恵山より。

 北海道渡島半島東端にある活火山です。丸いドーム型をしていて、山頂部では噴気活動も活発です。 それほど山は高くない(といっても周囲の山よりは高い)山なのに、草や樹木は生えていません。噴気活動の影響であること考えられます。 火山らしい姿を与えています。 山麓の鹿部町にある間欠泉は天然のものでは日本最大級のものだそうです。
 函館山からは、山並みから顔を出すように見えるそうです。
恐山
恐山
宇曾利山湖を望む

 山というより、山間部にできた窪地のような感じのところです。カルデラになっているようです。底部では噴気がいっぱい吹き出していて、 島原の地獄のような感じの場所です。
 中を歩いていて、石が積み上げてあるのを見たり、風車が風で回っているのを見たりすると、もの悲しい気持ちになってきます。



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