ヨッシンと 地学の散歩
散歩道の風景 写真集(No.20)
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ふたご座流星群
2015年12月13日23時15分〜27時5分
鹿児島県大島郡与論島
流星群の写真を撮りに出かけてみました。ピークになる15日午前3時前後の天気はあいにくでした。
前日の13−14日にかけては何とか撮ることができました。25秒露出で30秒インターバル撮影を行い、
約450枚の写真の中から流星の写っている6枚を選び出し貼り合わせてみました。
ふたご座流星群は、ふたご座のカストルの近くから放射状にひろがり、ゆっくりとした明るい流星が多いのが特徴です。
右上の1つは、全然違う方向から流れています。散在流星の1つでしょう。
PentaxK30 f18-55zoom(18mm) 25sec
マウスをあわせると、星座名・流星経路線を表示します。
シリウス・カノープス
2015年11月08日05時10分 沖縄県北大東島
シリウス、カノープスは、夜空で1番目と2番目に明るい恒星です。明るい星が2つとも夜側にあるので、冬は寒くなるのだという神話もあるそうです。
本州では、カノープスの高度は高くないので、あまり明るいという感じはしませんが、北緯26度の北大東島では、その明るさがよくわかります。
カノープスは、りゅうこつ座という星座にありますが、となりにあるとも座、ほ座とともにアルゴ船の一部となっています。
アルゴ船はアルゴ座という星座を作っていた時期があるのですが、今では3つに分けられています。らしんばんもアルゴ船の一部だったと考える人もいます。
マウスをあわせると星座名星座線を表示します
PentaxK50+ 18-55zoom(20mm F3.5) 30sec固定撮影
雲に隠れた星を表示させるため2枚の写真を、星の位置を合わせてから比較明合成しています。
プレアデス(すばる)
2015年11月07日20時45分 沖縄県北大東島
おうし座の散開星団で、いくつかの星を肉眼で見ることができます。ギリシャ神話では、いくつかの星が潤んでいるといわれています。
これは、星団はできたばかりで、周りに星を作った星間雲が残されいるからです。それが星の光を受けて淡く光っています。
写真では、いくつかの星の周りに青い散光星雲として写っています。特に大きなものは、右側のメローペのまわりのものです。
PentxK50+55-300mmzoom(260mm F5.6) 230sec
おうし座・ぎょしゃ座
2015年11月07日21時35分 沖縄県北大東島
季節が秋から冬に変わり、おうし座・ぎょしゃ座が昇ってくるようになると再び、星が増えてきます。
その手始めとなるのが、北日本ではぎょしゃ座のカペラ、南日本ではおうし座のプレアデスでしょう。
カペラに続いて、ぎょしゃ座の星々が昇ってきます。その間を天の川が流れ、いくつかのこじんまりとした散開星団が見られます。
プレアデスに続いて昇ってくるのが、おうし座のアルデバランで、この周りには、ヒアデスという散開星団があります。
おうし座・ぎょしゃ座は一部が重なっていました。馭者が雄牛をつかんでいるような感じがしますが、
星座絵を見る限りではそうではないようです。
マウスをあわせると星座名星座線を表示します
PentaxK50+ 18-55zoom(20mm F3.5) 155sec
うお座・おひつじ座
2015年11月07日19時55分 沖縄県北大東島
このあたりは、明るい星も少なく、星座の形がわかりにくい場所です。その中で何とかわかるのが、おひつじ座の頭にある3つの星が作る逆「へ」
の字型並びとさんかく座の三角形くらいでしょう。ペガススの四辺形や秋の大びしゃくからの位置でこのあたりと探した方が早いでしょう。
牡羊座には春分点がありました。そのため春分点の記号は牡羊座の記号「♈またはγ」で表します。
現在は、地球の歳差運動によりうお座に移動しています。
マウスをあわせると星座名星座線、春分点「+」印を表示します
PentaxK50+ 18-55zoom(23mm F3.5) 155sec
土星と衛星
2015年7月14日20時00分
2015年現在土星には65個の衛星があります。そのうち名前がつけられているものは53個あります。
特に目立って明るい衛星はないのですが、露出をかけて撮影していくとだんだんと暗い衛星が写るようになります。
いちばん明るいのがタイタン(ティタン)で、ちょっと大きめの望遠鏡で見ることができます。
写真には6つの衛星が写っていますが、エンケラドス(エンケラドゥス)は、輪の明かりに半分埋もれています。
さらに内側の、ミマスは輪の光に埋もれているようです。
マウスをあわせると衛星名を表示します
PentaxK30 + C14 * .7xReducer 8sec
やぎ座・みずがめ座
2015年10月9日20時10分 長野県聖高原
やぎ座・みずがめ座ともに黄道十二星座に含まれていますが、どちらも形がわかりにくい星座です。
その中で、特徴的な星の並びとしていわれるのは、みずがめ座のサダクビアとその北東側(左上)にある3つの星が、
三角形の頂点とその中心に位置している配置です。この並びは、(みずがめ座の)三ツ矢と呼ばれています。実際には暗くてわかりにくいでしょう。
この付近で、一つだけ目立って明るい星があります。みなみのうお座のフォーマルハウトです。
みずがめ座をさがすのならこの星からたどっていった方がいいでしょう。みなみのうお座は、みずがめから流れ出た水につながっています。
マウスをあわせると星座線・星名などを表示します
PentaxK50 + 18-55zoom(18mm F3.5) 120sec
ペガススの四辺形・秋の大びしゃく
2015年10月9日19時50分 長野県聖高原
秋の夜空で、頭上付近を見ると見えるちょっと明るい星4つを順番に結ぶと、四角形になるように並んでいます。 これが「ペガススの四辺形」です。
4つの星のうちアルフェラッツは、アンドロメダ座の星です。
この四角形と、アンドロメダ座のいくつかの明るい星、さらにその先にあるペルセウス座のα星(アルゲニブ)を結ぶ線が作るひしゃく型になっていることから、
「秋の大びしゃく」ということがあります。(アルゲニブという星はペガスス座にもあります)
マウスをあわせると星座線・星名などを表示します
PentaxK50 + 18-55zoom(18mm F3.5) 90sec
春の大三角
2015年7月14日21時20分
春の星座は形がわかりにくいものが多いので、探すのに苦労します。その中でわかりやすい星の並びです。
うしかい座のアークツルス、おとめ座のスピカ、しし座のデネボラの3つの星を線で結ぶときれいな正三角形になります。これが「春の大三角」です。
アークツルスはいちばん明るくオレンジっぽい色をしていますので比較的見つけやすいでしょう。
この3つ星に、りょうけん座のコルカロリを含めて、4つの星が作る四角形を「春のダイヤモンド」ということがあります。
マウスをあわせると星座・線星名などを表示します
PentaxK30 + 18-55zoom(18mm F4.5) 25sec 地上光軽減処理をしています
地球照
2015年7月19日20時05分
三日月をよく見ると、月の欠けている側もわずかに光って見えます。これは、満月の夜、月によって地面が照らされるのと同じ原理です。
満月の夜は月明かりによって影ができていますね。三日月の頃に月面に立ってみると、丸い地球が明るく光って見えます。
この光が、月面を照らしているので、それを地球から見ることができるのです。この現象を地球照といいます。
地球照を使って、地球がどれだけ太陽の光を跳ね返しているか(反射能:アルベド)を求めることができます。
求められた値は30%位となっています。
PentaxK30 zoom55-300 f=300mm F6.3 1.3sec トリミングしています
球状星団M4
2015年7月14日22時20分
さそり座にある、球状星団です。アンタレスのすぐ東側にあるので、探すのは簡単です。写真中心付近縦に星が並んで見えるあたりに、
暗い星がたくさんあるのですが、町明かりのために写っていません。そのために散開星団のように写っています。
散開星団と違って青い星はほどんどありません。
球状星団は、年老いた数十万個の星が、球形に集まったものです。天の川銀河の真ん中を中心にしてそこを取り巻くように分布しています。
C14+PentaxK30
カシオペア座から北極星
2015年8月9日22時00分 島根県隠岐の島町奥津戸
カシオペア座は、形のわかりやすい星座の一つです。5つの星を結ぶとWの字のようになっているのが目印です。慣れてくるとすぐに見つけられるようになります。
カシオペア座は、北極星を見つける目印として使われています。Wの両端の星2つずつをそれぞれ結んで線を引いて、
交わったところと真ん中の星を結んで、その長さの5倍伸ばしたところに北極星を見つけられます。
ちょっと斜めになるような感じで線を伸ばさないと違う星に行き当たってしまいます。
マウスをあわせると、星座線や説明図を表示します
PentaxK30+zoom18-55 f=31mm F4.5 90sec
いて座と天の川
2015年9月13日21時00分 長崎県対馬市佐須奈
いて座は、黄道12星座の一つです。星の並びはわかりにくいのですが、その中にある南斗六星は、星の並びがわかりやすく、すぐ見つけられるようになるでしょう。
ひしゃく型に6つの星が並んでいます。北斗七星に対して南側にあることで南斗六星と呼ばれています。
いて座方向に天の川銀河の中心があります。そのため、この付近の天の川が最も明るいのですが、日本からだと高度が低いため暗く、
わし座やはくちょう座のあたりの方がよく見えます。また、この付近には、星雲や星団もたくさんあります。
マウスをあわせると、星座線や星の名前を表示します。
PentaxK30+Zoom18-55 f28mm F4 30sec
木星衛星の相互食
2015年5月27日20時53分−21時32分
木星が1回公転する間に、その赤道面を地球は2回横切ります。この時、衛星は他の衛星を隠したり、影の中に入れたりすることがあります。
この現象を、(木星)衛星の相互食といいます。
2015年5月27日にはエウロパがイオを隠しました(掩蔽)。
何枚か写真を撮り、そのうち1分おきに撮影されたものを、 0.3秒間隔で表示させています。
初め右側にあったエウロパが、左側へと位置を入れ替えています。途中重なってしばらくしてから、暗くなっているのは、この時にイオを隠したからです。
コペルニクスクレーター(輝条)
2015年6月29日22時05分
月面中央よりやや左上にあります。海と呼ばれる領域にあり、大きいので見つけやすいクレーターです。
満月の時でも、クレーター内部は輝いているので、簡単に見つけることができます。ここを中心に輝条と呼ばれる筋も見られます。
右側から、山が連なっているように、アペニン山脈が伸びてきています。
海の中にあることから、比較的新しいクレーターであることがわかります。この近くには、天文学者の名前をつけたクレーターがたくさんあります。
マウスをあわせるとクレーターや地形の名前を表示します。
C14+PentaxK30
木星
2015年5月27日21時30分
木星は、太陽系で最大の惑星です。そのため見かけの大きさも大きく、その分明るく見えます。
望遠鏡で拡大してみると、縞模様が見えるのが特徴です。赤道を挟んで、2本茶色い筋が見えています。極付近も次第に暗くなっています。
形は、球形ではなく、わずかに赤道方向(左上から右下方向)に伸びているように見えます。
C14x1.4+Pentaxk30
北斗七星から北極星
2015年5月13日20時5分 東京都青ヶ島村
天体観測では、方位を確認することが大事です。その基準になるのが北極星です。普段見慣れている場所だと、すぐに見つけることができるようになります。
なかなか見つけられない場合、いくつかの方法で北極星を見つけることもできます。
よく使われるのが、北斗七星からの方法です。柄杓のお玉の先にある2つの星を結んで、すくい口の方に延長し、
2つの星の間隔の5倍のながさのいちに北極星を見つけることができます
マウスをあわせると、図で示します。
PentaxK30 + 18-55zoom f=18mm(27mm@35mmfilm) F3.5 63sec
チコクレーター(輝条)
2015年6月29日22時05分
満月の頃は、月面を拡大して見てもクレーターははっきり見えません。太陽の光が真上から当たり、影ができないからです。
逆に、いくつかのクレーターから、放射状に何本もの筋が伸びているのを見ることができます。
この筋を輝条といいます。写真はチコクレーターからのものです。隕石落下時に、落下点から岩石などが吹き飛ばされて落ちてできと考えられます。
輝条は、太陽が横から当たっているときにははっきり見えません。1つおいて下の写真にも、チコクレーターが写っていますので、
比べてみてください。
C14+ PentaxK30
晴れの海 静の海 危機の海
2015年6月29日22時10分
月面には、明るくてクレーターの多い陸と、やや暗くて平坦な海があります。海といっても地球のように海水に満たされているわけではありません。
海は、いくつかの部分に分けることができ、それぞれに名前がついています。写真には、晴れの海・静の海・危機の海などが写っています。
海は丸い形をしています。巨大なクレーターと考えることができます。月面に隕石が落下し、ある程度落ち着いた頃に、巨大な隕石が落下しました。
それによって、大きなクレーターができたと同時に、地下からマグマが噴出し、クレーターの内部を埋めました。このようにして、海ができたと考えられます。
マウスをのせると地形名を表示します。
C14+PentaxK30
月面南縁のクレーター
2015年5月27日21時40分
半月頃の、月の欠け際を拡大してみると、クレータがはっきりと見えます。高いところの影ができ、輪郭が際立つからです。
北側より、南側にはたくさんのクレーターが見えます。それぞれに名前がついています。輪郭はちょっとぼやけていますが、
中に2つの小さなクレーターを持つのが、クラビウスクレーターです。その上(北側)真ん中に山のような高まりがあるのが、
チコクレーターです。
マウスをあわせるとクレーターの名前を表示します。
C14+pentaxK30
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