ヨッシンと 地学の散歩
散歩道の風景 写真集(No.26)
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潮流
長崎県平戸市辰ノ瀬戸
平戸島と生月島の間にかかっている生月大橋から見た辰ノ瀬戸です。
波うった海面の上に、丸い形の波のないところが2列に並んでいます。波のないところがかなりの速さで流されているのでしょう。
できはじめの位置は橋脚のある所の後方になります。
橋脚にあたった潮流が乱され、海面上に湧き上がってくるところが鏡のようになります。
地球影と月出帯食
2021年11月19日17時05分
部分月食になっている月が昇ってきました。月出帯食といいます。月食といえば満月の時に起こります。
これが昇ってきたときですから、太陽は沈んだ直後です。この時間帯には、東の空に地球の影(地球影)と、
その上に大気層を太陽光が通りぬけてできる赤っぽい色をしたビーナスの帯が見られます。
建物の屋上付近の高さに地球影とビーナスの帯の境界が見えます。
月は建物の左側面に赤い色をしたものが写っています。ここに地球の影が落ちています。
影の高さが違って見えるのは、地球の影の境目が大気層の中では高いところを通っていることによります。
彩雲
2021年10月6日05時50分
日の出を待っていると、空に浮かんだ雲が虹色に光っているように見えました。
写真に写して、画像処理で朝焼け色を消してみるときれいな虹色が浮かんできました。彩雲で間違いなかったようです。
画像処理で朝焼け色を消してから、彩度を少しだけ上げています。
木星柱・土星柱
2020年12月17日17時40分
2020年の年末に木星と土星が大接近をしました。
17日に観測してみると、木星と土星から光の筋が上下方向に伸びているようでした。
光点から上下方向にできる光の筋を光柱といい、中心にあるものが天体の場合は天体の名前をつけて呼ぶことがあります。
この場合は、木星と土星にできていますから、それぞれが木星柱、土星柱になります。
写真は、望遠鏡へのカメラのセットをしたときの関係で左に60度程傾いて写っています。右側が木星でガリレオ衛星も写っています。
光芒
2018年9月2日16時40分
鹿児島県薩摩川内市下甑島
入道雲の頂部に太陽が入ったとき、雲のすきまから漏れた太陽の光が筋となって四方に広がっていました。
一つの筋は鋭角の三角形をしています。広角のサーチライトが空を照らしているようでした。
光芒
2019年9月1日5時0分御前崎沖から
フェリーが御前崎沖を通過するときに日の出を迎えました。その直前に東の空を見ると、空が2色に塗り分けられていました。
右半分は低空を通過する太陽光が大気に散乱されて光っているところで、左半分は遠方にある雲にさえぎられて太陽光が届いていないところです。
右側の太陽光の散乱も、大気中を通過することによって短波長成分が減少し、黄色から赤色へと変化しています。
実際に見える色はこれと上空の青色とあわさった色になっています。
夜光雲(ロケット雲)
2020年11月29日17時20分
2020年11月29日16時時25分に種子島宇宙センターから打ち上げられたH2Aロケットから夜光雲ができました。
どの方角にできるかはっきりしなかったので南西から南南東方向にかけての低空を広角レンズで30秒間隔でインターバル撮影してみました。
ずっと雲に覆われていたので、望み薄でした。運良く小さな雲の切れ目が低空を通過し、その間に白く光る筋状の雲が写っていました。
この時間でも低空の雲ほど移動せず、ほとんど同じ位置で同じ形に写っています。
7枚の写真を比較明合成後トリミング(約3倍拡大)しています。
移流霧
2019年8月30日6時20分
岩手県普代村黒崎
暖かく湿った空気が冷たい海面上を流れるとき、空気が冷やされ水蒸気が凝結し霧が発生します。
このようにしてできた霧は空気の流れによって運ばれていきます。
東北地方や北海道の太平洋岸では、夏になると内陸部まで運ばれていくこともあります。
海岸沿いを車などで走る場合、視界がさえぎられすぐ目の前の見えなくのなるので要注意です。霧は海岸線から離れるに従って薄くなっていきます。
冷却霧
2016年8月29日12時55分
秋田県にかほ市元滝伏流水
元滝伏流水は冷たい水が湧き出しているところで有名です。湧き出した水が集まって流れる川の上にはほんのりと霧がかかっています。
暖かい湿った空気が冷たい水で冷やされ、空気中の水蒸気が凝結して湯気のような霧となってでてきたものです。
この付近では空気の流れがないため、霧は川面の上に漂ってました。
ここの場合は規模が小さく透明度も高いため、霧というまでにはなっていません。
このようにして霧が発生するのだという例としてあげておきます。
塔状積雲
2020年9月5日15時45分
積雲の中では、上昇気流によって雲が盛り上がっては消え、またできてということを繰り返しています。
この日は台風の影響で雲ができる高さの風が強かったようで、速く流れていました。
上昇気流によってできた雲が風によって運ばれる途中に、できた時間毎にバラバラにされ、いくつかの塔状雲に分解されています。
扁平積雲
2019年1月9日14時50分
大阪平野北部では、冬期間に頂部が平らな積雲ができる事があります。
一般的な積雲は、上昇気流によって頂部が綿のようなもこもことした形になります。
上昇気流が逆転層によって上昇できなくなって頂部が平らになったように見えます。
扁平雲は積雲の内、縦にほとんど伸びていない形のものをいいます。この雲はそれとは違いますから、何と呼んでいいのかわかりません。
ぺっちゃんこということでとりあえず扁平雲にしておきます。右端や奧にある雲は横につながって層積雲のようにも見えます。
フロストフラワー
長野県信濃町野尻湖
3月末の早朝ナウマン象化石の発掘調査で、現場に行ってみると、グリッド(発掘区画)の壁面の所どころに大きな霜の結晶ができていたことがありました。
気温や壁面からの水の浸み出し状態、風の強さなど条件がたまたまよくなって、結晶が大きく発達したのでしょう。
最近は、このような大きな霜の結晶を「フロストフラワー」と呼んでいる地域があるようです。
きのこ雲
2018年8月2日16時30分
この日の積雲の発達状態を見ていると、大きく丸い雲のかたまりとなって勢いよく昇っていくものがありました。
大きな積雲になるのかと思ってみていたのですが、続けて昇ってくる雲がなくだんだん丸いかたまりだけが切り離されていきました。
キノコというより、カリフラワーに似ているのですが、カリフラワー状というと積乱雲のもこもことした形に使われています。
ここではキノコ状としておきます。空気塊が上昇し始めたものの後が続かなかったようです。
きのこ雲というと爆発現象があったときにできるものをいうのがふつうです。ふつうの雲でも時々できるようです。
マルチセルクラスター
2018年8月13日滋賀県黒丸PAから
滋賀県内の名神高速道路を南下していると右側に大きな入道雲かたまりが見えました。高さよりも幅の方が圧倒的に広く見えます。
雲の高さを10kmとして、幅はその3倍以上ありますから、直径はゆうに30kmを越えています。
よく見ると、左側の積乱雲はあまり発達していないのに対して、右側の積乱雲は急激に発達しているようです。
このように、大きな積乱雲のかたまりの中で、発達中のものや発達し終わったものが入り交じっているものを「マルチセルクラスター」といいます。
ベール雲
長崎県雲仙市国見町
諫早から島原に向かって島原鉄道に乗っていると、有明海の向こうに大きな積乱雲が見えてきました。
雲の頂部は平たくなり始めています。その少し上に薄い膜のような雲がついています。
花嫁がかぶるベールに似ているので「ベール雲」といいます。
積乱雲の上昇にともなって、上空の空気も一緒に持ち上げられ、断熱冷却で冷えていくことで雲ができます。
積乱雲との間は、積乱雲から熱をもらっているせいか、わずかに雲のないすき間ができています。
べた凪(べたなぎ)
2017年9月14日17時25分茨城県沖
凪(なぎ)というのは、日の出直後や夕方に風の流れが止まる現象をいいます。このときに、海面には波がほとんど立たず、
鏡のように平らになることがあります。この現象は、釣りをする人たちの間で「べた凪」と呼んでいるようです。
地学的な用語として認識されていないようです。
仙台から名古屋に向かうフェリーの上から日没時の海を見ていると、海面が平らになり空を写しているようすが見られました。
うねり
2017年10月20日17時10分大隅半島沖
海面にできる波長が数mから数十mになる波です。一般的には、遠くでできた波の内、波長の長いものだけが伝わってきたものとされています。
うねりになる波は台風によって作られたものが元になっています。そのため、台風のたくさんできる夏のお盆過ぎからはうねりもよくできるようになり、
そのようなものは土用波といわれています。
写真の撮影時には、南方で発生した台風21号が日本列島に近づいてきています。そのために、大きなうねりが押し寄せてきています。
かなとこ雲
2017年7月29日18時5分
積乱雲が発達を続け、圏界面にまで達するとそれ以上は上昇できなくなります。
そうなると上昇してきた空気は雲を持ったまま横に広がっていきます。このようにしてできるのがかなとこ雲です。
かなとこ雲は上空の風に流され、風下側にだけひろがっていきます。
この日は、兵庫県播州地方西部でできた入道雲からかなとこ雲が西に流されてきました。
さすがに100km近く流されてきたので、これほど大きな雲も、頭上近くに達したときにはかなり薄くなっていました。
雄大雲(雄大積雲)
2017年9月18日17時25分
山形県酒田市
積雲の中でも比較的大きく成長したものを雄大雲とか雄大積雲といいます。さらに大きくなると、積乱雲になります。
どの程度大きくなったものを、雄大雲とするのかは難しいところがあります。
3000m程度の高さにまで成長する積雲はあまりないようですので、この程度の高さのものとしておきます。
雄大雲も入道雲と呼ぶことがあります。入道雲は積乱雲と書かれているものもたくさん見受けます。このあたりはどうなっているのでしょうか。
積雲列
2017年4月14日7時10分
宮崎市東方日向灘
積雲は地表付近の大気が暖められ、それが上昇してくることによってできます。上昇していく力が小さいとまわりの空気を引き寄せる力も小さくなります。
そのため、ある程度の空気のかたまりが上昇すると、空気の上昇は終わってしまいます。
風の流れなどによって、暖められた空気が運ばれてきた場合を考えてみます。
山の斜面といったある条件になった場所で、空気の上昇が起こっては止まりということを繰り返します。
この時に作られた積雲は風の流れに運ばれて、風下側で並んでいるように見えます。
この現象が、大規模に起こってできたものはクラウドクラスターと呼ばれ、集中豪雨の原因の一つとされています。
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