ヨッシンと 地学の散歩
散歩道の風景 写真集(No.5)
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焼岳
大正池から
焼岳1915年(大正4年)の噴火で、泥流が発生し東側を流れる梓川がせき止められて、大正池ができました。
現在も、斜面が不安定なため土石流がよく発生しています。前面には土石流による扇状地ができています。
磐梯山
桧原湖から
1888年の噴火で、山頂部が吹き飛んだといわれています。実際には水蒸気爆発をきっかけにして山が大規模に崩れ落ちました。
くずれた土砂はあまりにも大量だったため、猛スピードで流れ飛んできて北側の地域を埋め尽くしました。そのときにできたのが、
桧原湖をはじめとする湖沼群です。
摩周湖
摩周湖は、カルデラ湖です。カルデラができる前の火山は、屈斜路カルデラの東外輪山上にありました。
二重カルデラということになります。湖の中に溶岩ドームのカムイシュ島があります。右側雲の中にあるのが摩周岳(カムイヌプリ)です。
登別温泉大湯沼
日和山東側から
登別温泉は倶多楽カルデラ西側にある温泉地です。この大湯沼や地獄谷など噴気活動が激しく、観光名所となっています。
これだけ活動が激しいと火山といってもよく、その場合登別火山と呼ばれます。でも火山を作る山はありません。
支笏湖と恵庭岳
支笏湖半モラップより
支笏湖は道央最大のカルデラ湖です。カルデラ形成後北側に恵庭岳、南側に樽前山ができました。先にできたのが恵庭岳です。
恵庭岳の最近の活動は少ないものの、水蒸気爆発などが時々起こっています。
樽前山
白老町の道央道から
支笏湖の南側にある火山です。右側山頂部は西側に傾斜していますが、比較的平らです。その中央左側に餅型をした溶岩ドームが見えます。
これは、1909年の噴火の時にできたものです。
ニセコ連山
真狩村から
ニセコはスキー場として知られています。手前側のニセコアンヌプリをはじめとして後方に連なる山々が活火山として登録されています。
主峰の影になっていますが、イワオヌプリの溶岩ドームでは活発な噴気活動が見られます。
後方羊蹄山
ニセコ町から
2008年4月10日6時10分
朝日を背景にした後方羊蹄山です。後方羊蹄山は「しりべしやま」と読みますが、一般に羊蹄山(ようていさん)で知られています。
円錐形の成層火山です。形が富士山に似ていることから「蝦夷富士」ともいわれています。
後方の太陽にはかすかですが太陽柱が見られます。
雲仙
長崎県諫早市長崎本線から
ややかすんでいる、一番高い所が1990〜95年にできた平成新山です。
左側の斜面の傾斜がきつくなっています。ここを火砕流が流れ下りました。
さらに左にある山が眉山で、1792年の雲仙噴火による地震で崩壊し、有明海に津波をもたらしました。
開聞岳と笠雲
鹿児島湾出口海上から
きれいな円錐形の火山に見えますが、山頂部は溶岩円頂丘です。よく見ると途中から傾斜が変わっています。
周りに高い山がないためか、屋久島に渡る船から開聞岳を見ると笠雲がかかっていました。
池田湖
開聞岳から
少し小さめですがカルデラ湖です。池田湖の他、鰻池、山川湾等の爆裂火口等をまとめて活火山となっています。
その中で最も新しいのが、鍋島岳で約4300年前の溶岩ドームです。
池田湖に面した右端の高まりとして写っています。
桜島昭和溶岩
桜島湯之元大観橋から
桜島が1946年に噴火したとき、南岳中腹から流れ出した溶岩が、南側海岸線まで達した跡です。
左から流れてきた様子がわかります。
噴火後60年たっていますので、松の木も大きくなっています。
桜島南岳噴火
2006年8月10日14時15分
桜島は、日本で最も活発な火山の一つです。普段でも南岳からは、白い噴煙を見ることができます。
この噴煙は、水蒸気によるものです。火山灰が混ざると灰色となり、高く舞い上がるようです。
この時の噴火は1回だけで火山灰は風に流されて北に運ばれていきました。
霧島山韓国岳
白紫池展望台から
霧島火山は、高千穂峰などのたくさんの火山からできています。その中で最も高いのが韓国岳です。
砕屑丘で、大きな火口を持っています。手前側に大きく崩れた跡もあります。その下側には、
硫黄山が出している噴気が白く見えます。
三瓶山
三郷町から
2003年活火山の定義が改訂され、新たに加わった活火山の一つです。中国地方に2つある活火山の一つとなりました。
左から男三瓶、子三瓶、孫三瓶の3峰が見えています。他に女三瓶などの峰が丸く並んでいます。峰に取り囲まれた低地では、噴気活動も見られます。
御嶽山
郡上市八幡町から
記録に残る活発な活動の無かった火山でしたが、1979年に噴煙を上げ火山灰を飛ばしました。それ以後、
噴気活動が活発になっています。
木曽の御嶽山として知られていますが、木曽川沿いで山が見られるところは少ないようです。
昭和新山
有珠山から
1944年に、地下からのマグマの上昇によって作られた山です。溶岩円頂丘の代表として知られています。
溶岩本体が表面に出ているのは、山頂部付近だけでやや白っぽい色をしています。山体はまだ高温なため湯気が盛んに出ています。
有珠山
昭和新山から
山頂付近は、崩壊によってできた大きな窪地の上に大有珠・小有珠・
有珠新山などいくつかの溶岩円頂丘でできています。窪地の縁は外輪山とよく似た形になっていいます。
ロープウェイの駅があるあたりが外輪山の縁になります。
洞爺湖
洞爺湖温泉から
10万年前の噴火で作られたカルデラに水がたまってできた湖です。カルデラができた後、
中央部で再び火山活動が起こり中央火口丘群を作りました。これが、現在中島となって残っています。
立山
室堂から雄山・大汝山・富士ノ折立
立山は火山とされていますが、写真の立山連山のあたりは花こう岩でできているので火山ではありません。
室堂あたりには、
ミクリ池などの爆裂火口や地獄谷の噴気など火山を連想させるものがいっぱいあります。
ここが火山の中心となります。写真の右前方から流れてきた火砕流が後方に流れ平坦な地形を作っています。
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